SRX
SRX | |
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読み | エスアールエックス |
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 新スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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正式名称 | Super Robot X-Type |
分類 |
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型式番号 | SRX-00 |
全長 | 51.2 m |
重量 | 388.8 t |
動力 |
トロニウム・エンジン 核融合炉 |
装甲材質 | ゾル・オリハルコニウム |
補助MMI |
T-LINKシステム×2 ウラヌス・システム |
所属 | 地球連邦軍極東支部SRXチーム |
パイロット |
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SRXは『バンプレストオリジナル』の登場メカ。
概要
SRX計画のコンセプトを形にした、試作型合体パーソナルトルーパー。
人型兵器のR-1、R-2、R-3及びパワードパーツが合体して完成するスーパーロボット。SRXは「Super Robot X-Type」の頭字語で、スーパーロボットとリアルロボットの長所を組み合わせた最強のロボットを目指して開発された。単機で戦局を一変させうる決戦兵器。「究極汎用戦闘一撃必殺型パーソナルトルーパー」の異名を持つ。メインパイロットであるリュウセイの決め台詞では「天下無敵のスーパーロボット」とも言われる。
R-2パワードのトロニウム・エンジンによる莫大な出力と、R-1・R-3パワード2機分のT-LINKシステムを用いた念動フィールドの形成により、従来の特機の枠を超えた爆発的な火力を獲得した。主な内蔵兵器は「ハイフィンガー・ランチャー」・「ゾル・オリハルコニウム・ソード(Z・O・ソード)」など。さらにRWシリーズのR-GUNパワードが合体する事により「ハイパートロニウムバスターキャノン(HTBキャノン)」という最強兵器が使用可能。念動フィールドで機体を防御することも可能である。
合体システムは三機が頭・胴・両脚の垂直三機合体。R-1は頭部、主動力担当のR-2パワードは胴体部分、R-3パワードが下半身を構成する。より細かく分類するならば、R-1はR-ウィングの状態で合体し、頭部を構成している。R-2パワードはR-2本体が胴体部分を構成し、パワードパーツは腕部を構成している。そして、R-3パワードはR-3本体が腰部を構成し、パワードパーツは脚部を構成している。なお、合体自体にパワードパーツは必須ではない(『新』や『α』において、失敗したものの、パワードパーツなしの合体を行う場面がある)が、その場合、当然ながら腕と脚がないという状態になる。
但し、単機複数による合体メカの宿命というべきか、構造が脆弱であり、自身の出力に対して装甲が耐え切れておらず、ロールアウト時に全面的に張り替えないといけないメンテナンス性の悪さがある。またトロニウム・エンジンの出力調整が非常に困難な上、常時念動フィールドを形成して合体維持を補助する必要があり、念動力者に著しい負荷をかけるなど、数え切れないほどの問題点を抱えている。そのため、合体しての稼働時間や出撃回数に制約が課せられることが多い。
戦闘能力は地球圏最強だが、運用面で容易には解決し難い難問を多く抱えた問題機であり、総合面ではグルンガスト、ヒュッケバインシリーズが上。にも拘わらずこの機体が製造されたのは、SRX計画における裏の目的である、イングラムによる「いずれ来たる銀河規模の戦乱に備えた、大規模転移を自由に、かつ単機で実現する機動兵器」の構想があったためである。本機はそのひな形である(想定されるすべての敵から転移装置を守るには、強大な戦闘力が必要とされるため。SRXはその面に比重が置かれている)と同時に、中枢であるT-LINKシステムを空間転移装置、ないしはそれに近い機構として運用すべく作られた存在、と言う側面を持つ。これは『OG2』においてその片鱗が垣間見られ、αシリーズでその構想がリュウセイ言う所の「銀河無双のスーパーロボット」となって実現することになる。
合体時には3機でフォーメーション「パターンOOC(Only One Crash)」を形成するが、この名はそのような欠点を抱えた本機を皮肉ったものである。リュウセイはこの呼び方に難色を示しており、勝手にロボットアニメ的な呼称「ヴァリアブル・フォーメーション」を用いている(公式設定には採用されていないと思われるが、この案はOG1キョウスケ編において、ライとアヤも「OOCだと不吉だから」とこのネーミングを認めた)。
パイロット要員はリュウセイ・ダテがメインパイロット。ライディース・F・ブランシュタインがトロニウム・エンジンのコントロールを始め、機体制御の大半を兼任する(その際の詳しいセリフは彼の『名台詞』を参照)。アヤ・コバヤシがT-LINKシステムの要。その他の役割に関しては、リュウセイとライの役割から消去法で考えると、索敵などの電測や火器管制を担当しているものと思われる。ただし、アヤのT-LINKの負担を解消するために漫画版では火器管制はライが、索敵はリュウセイが担当する場面もある。その他、各分離形態部位にある武装をリュウセイ、ライ、アヤがそれぞれ制御する場面も存在する。
なおRシリーズはいずれもテスラ・ドライブを搭載していない為、合体後の飛行方法は不明。おそらくR-3パワードのT-LINKフライトシステムを継続して用い、トロニウム・エンジンで機体全体を飛行させるだけの出力を出しているのではないかと考えられる。なお、宇宙では脚がなくてもスラスターで活動できるらしく、前述の『α』ではR-3のパワードパーツなしの合体に挑戦した際にリュウセイが「ジオングみたいなもの」と発言している。
バンプレストのマークを模した特徴的な頭部形状に加え、メインパイロットのリュウセイの独特な命名センスが光る機体。Z・O・ソードは「天上天下無敵剣」、それによる必殺技「ハイ・ゾル・オリハルコニウム・ソード(H・Z・O・ソード)」を「天上天下念動爆砕剣」、「ハイパー・トロニウムバスターキャノン(HTBキャノン)」は「天上天下一撃必殺砲」と名付けている。
構成機体
ゲームでの性能
合体中のメインパイロットはリュウセイで、ライとアヤは精神コマンドのみ使用可能。SRX合体時は3機の出撃枠と、相方R-GUNパワードで計4機となる。主に最強武器「天上天下~」の武装がメインとなる。特に「天上天下一撃必殺砲」の威力は後に登場したダイゼンガーとアウセンザイターの合体攻撃「竜巻斬艦刀」以上。3人分の精神コマンドによる爆発力に加え、分離・合体を駆使して更なる火力を引き出せるため対ボス戦闘の切り札となる。
しかし、SRXは基本的に合体した状態で出撃できない[1]為「出撃枠の圧迫」が問題。他の育てたいパイロットを育てられないという事態になる事も。基本的には合体前の機体も戦力としては十分なためか、改造段階は合体して出撃出来ない機体もメインユニットだけとは共有しているのが主流となってきた近年においても合体前後で別々でR-1とも共有は無しとなっているため、合体前後のどちらかに絞って運用する必要がある。メリットとデメリットが明確なので、プレイヤーによって使うかどうかがハッキリと分かれるユニットである。OGシリーズでは必要気力の高さに対し、チーム3人が誰も気力上昇系精神を覚えないという速攻性の低さも難点。
設定を反映してか装甲も運動性も低いという欠点があるのだが、リュウセイの高Lvの念動力補正が入る上に、OGシリーズに至ってはSRXが合体しているという事はリュウセイにライとアヤの友情補正が確実にかかっているという事なので見た目に反して意外と回避してくれる。
なお、後継機のバンプレイオスは小隊制との折り合いから、「機体のロールアップを早めつつ、機体強度を確保する」という理由の下に、分離機能がオミットされた状態で登場していた。その為、出撃枠は圧迫しなかったが、その分、小隊編成コストは高めに設定されていた。今後、OGシリーズにバンプレイオスが登場した場合、ゲームバランスの問題から、『第3次α』ではオミットされていた分離機能が再現される可能性も考えられる。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 全マップ通じて10回の合体回数制限がある。第50話で合体して、最終話まで残り17話なので、単純計算で残りの約半分のシナリオでしか合体出来ない。…が、イベントでの合体は回数にカウントされず、そもそもSRXが出撃出来ないシナリオもある上、ルート分岐でSRXチームについていかない場合、丁度10回合体出来てしまうのでよほど毎回SRXを拝みたいなんて事をしない限りはそこまで気にしなくても何とかなる。この作品のみ、R-GUNパワードが加入した場合は4機合体となり武装も追加、ユニットアイコンにはSRXがR-GUNパワードを抱えている姿が拝める。合体デモは『新』より演出が強化された。
- 装甲は薄めだが、制限が付けられるだけあって他の能力は申し分なく、特に火力は無制限武器のブレードキックが既に必殺技クラスの攻撃力を持つ上に、念動爆砕剣に至ってはサンアタックを超える攻撃力で魂も併用できるなど一線を画している。R-GUN加入版はサブパイロットの追加はもちろん、広範囲のマップ兵器、作中最高攻撃力を誇る一撃必殺砲の追加で更に凶悪になる。今作の距離補正も後押しし、一撃必殺砲はラスボス相手でも文字通りの一撃必殺も狙える。ただ、飛行できるのに多くの武器の地形適応が空BというマジンガーZのような弱点がある。そのため、初登場マップではアストラナガンに思うようにダメージが入らない。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版ではかなり強力なユニットだったが、DC版では尋常ではないくらい弱体化されている。HPの減少と攻撃力の低下が顕著で、特に一撃必殺砲の攻撃力がフル改造してもPS版の初期値にも及ばないのは悲惨としか言えない。一応天上天下系武装の消費ENはPS版から軽減されているのだが、機体のENもPS版から半減(300→150)されているため寧ろ燃費は悪化している。一撃必殺砲が追加されれば主人公機より火力が高くなり、更にレビがパイロットなら覚醒が使えるためまだ使い道があるが、そうでなければ3人乗りという点を差し引いてもとても3枠を使ってまで出撃させる価値は無い。合体状態で出撃できればまだ良かったのだが…。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 第4話「地獄門、開く」の後半ステージでスポット参戦。が、R-3のプラスパーツが丸々消失、左腕破壊、フェイスカバー半壊、戦闘すらまともに出来ない大破状態で登場。実質イベント用のユニットとなっている。最終的にヴァイクランの攻撃で破壊され、トロニウムを奪われた後爆発四散して消滅、という惨敗を喫す。
- 一応プレイヤーによる操作は可能だが、攻撃どころか防御・回避すら不可能な上イベント戦闘で破壊されてしまう。武装欄には「ハイフィンガーランチャー」と「天上天下無敵剣」が登録されているが使用不可能。[2]と歴代一の不遇な対応を受けるが、その分鋼の魂を継ぐ機体が大暴れしてくれる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。初合体イベントではフルCGのデモがあり、地上編と宇宙編ではR-1パートがそれぞれ異なるものになっている。パイロット始め基本的な部分は固まっていた。改造不可能であるが、能力値は他の機体とは一線を画す高さ。特にHPは16,000と非常に高く、最強武器である「天上天下念動爆砕剣」は8000もの攻撃力を誇る。その代償として合体1回あたり3分(=3ターン)の制限があるが、合体したターン自体は含まないため、リュウセイが二回行動できる場合、合計7回行動することが可能。地上編のシナリオ中盤で一度合体しようと試み、失敗するシーンがあるが、その時点ではR-3のパワードパーツがまだ登場しておらず、念動力やチームワークの問題以前に、合体しても脚がないのにも関わらず合体しようとしたことになる。言うまでもないが、宇宙ならまだしも、地上では非常に危険である。
- 隠しシナリオのみ、後半MAPへ進む際にSRXに合体しておけばSRXのままで出撃が可能となるが、当然後半MAP開始3ターン後に分離となる。これを欠点と見るか、SRXチーム3枠分を1枠で出せるようになると見るかはプレイヤー次第か。
- 本作の地上編のみトロニウムエンジンを搭載する機体がR-3パワードになっている。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2019年3月のイベント「鋼の魂」にて実装。SR・大器型SSRディフェンダー。
- HPと攻撃力は高いが装甲や運動性はやや低め。クリティカル時にバリア貫通特効があるほか、HPが高いほど攻撃力が上昇する。一応念動フィールドで減衰はできるものの、壁役の後ろから殴るなどHP維持には気を配る必要がある。
- アリーナではHPが半分を切ると命中率とクリティカル倍率が大幅に上昇する。ダメージ軽減があるとはいえ装甲や防御率の補正が無く意外と打たれ弱い。また、幸運である程度カバーできるとはいえクリティカル率の補正も持たないため補強が必須。ザメクのバフ対象機なので組ませるのも手。
- 2020年3月のイベント「それぞれの大義のために」にてΩスキル搭載大器型SSRファイターが実装。XΩスキル対応であり(パートナーはR-GUNパワード)、XΩユニットも同時に実装されている。
- スーパーロボット大戦30
- パッケージ版の早期購入特典およびダウンロード版の予約特典としてスペシャルゲスト参戦。本作では合体・分離能力はオミットされており、家庭用作品では珍しくSRX形態のみで戦うこととなる[3]。その都合上、念動力レベルで武器が使えない事態はないが、ドミニオンボールが武装でも演出面でもオミットされている他、R-GUNパワードが登場しないので念動爆砕剣が最強武装となる。なお、宇宙ルートで始めた場合、最初に仲間にする事ができるスーパーロボットになる。
- 若干だが『新』を意識した立ち絵になっている。また、機体のツインアイにあたる部分の色がOGシリーズのオレンジ色ではなくαシリーズ以前の緑色に戻されている。
- 本作では強化パーツスロット2になっており、カスタムボーナスで更に+1、AOSアップデートで更に+1と最終的に強化パーツスロット4になる。2周目以降は全機体の強化パーツスロットを更に+1する特典を入手可能。歴代で最も強化パーツに恵まれたSRXである。
- なお、本作への参戦に関しては「変形合体SRX計画」にて立体化することからそれに合わせて参戦したことがうますぎWAVE[4]にて語られた。
OGシリーズ
改造段階は機体性能・武器とも、分離時のRマシン各機とは別に設定されている。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- リュウセイ編では、合体イベント後に強度不足だったパーツがマリオン博士が持ってきたアルトアイゼンのサーボモーターと交換した結果、最後まで合体可能になる。キョウスケ編の場合はスポット参戦の後、パーツの強度不足で合体不可能になる。攻撃力は高いが、相変わらず装甲は低め。
- 武装が『α』よりかなり減りブレードキックにEN消費が付いたものの、キックと無敵剣の射程が伸びた。本作ではR-GUNがパワードにならないため、天上天下念動爆砕剣が最強武器。リュウセイ編、キョウスケ編共に初登場時のみ3ターンの時間制限がある。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 中盤で合体可能で、制約はない。R-GUNがR-GUNパワードに強化されている為、合体攻撃として天上天下一撃必殺砲が追加された。また、機体性能が装甲を中心として全体的に強化され、ブレード・キックが連続攻撃対応になり、フル改造時のカスタムボーナスが「強化パーツスロット数+1」になるなど、大幅にパワーアップしている。
- 以降一撃必殺砲はR-GUNのパイロットにより性能が変化し、マイの場合は威力重視、ヴィレッタの場合は燃費と最低射程補間に優れている。いずれも破壊力が凄まじく、バリア貫通効果が合体攻撃のみ、引継ぎバグのある今作においていわゆる「逃げボス」を撃破役としてサイバスターと並んで重宝される。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 上記と同様のイベントで、性能も元の作品にほぼ準じる。移植に際して、演出面のクオリティが大幅に向上している。OGシリーズでは、本作で初めてガウンジェノサイダーが登場したが、連続攻撃消滅に伴いブレード・キックのC属性は排除された。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 序盤戦から登場。最速で14話で使用可能。SRXチーム全員が熱血を覚えているのが特徴。今作では覚醒・再動持ちが多く養成次第では一発で10万近いダメージを叩き出すので終盤の対ボス戦のバランスブレイカーとなる。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- ザイン・ナックルが久々の復活(アニメ『ジ・インスペクター』以外では『α』以来)。
- 気力上げが大変だが、マキシマムブレイクに組み込めば逃げボスの撃破に一役買ってくれる。本作から前述のザイン・ナックルとブレード・キックのC属性が復活したが、代わりに「天上天下無敵剣」がオミット。念動爆砕剣は消費ENが35と大幅に下がっており、継戦能力が上がった。また、念動爆砕剣に装甲値ダウンL2が追加されたため、ライの直撃と合わせて初手に向くようになった。ただし、気力が上がらないとP武器が射程1のみのザイン・ナックルしかないという弱点があり、合体攻撃は最強クラスだが単騎火力では同等クラスの味方機が増えている。また、OG外伝から装甲値が大幅に低下している(1800→1600)ため、強化パーツ等で補強するか運動性を改造するなどのフォローが必要である。
- なお、改造・パーツは従来通り各Rシリーズから独立しているが、アビリティだけはR-1と共有している。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 宇宙ルート第2話から合体可能…なのだが、序盤はリュウセイの念動力レベルが低く殆どの武器が使えないという罠がある。思ったように運用が出来ないと感じるのは間違いなくレベルのせい。更にいきなり合体すると気力の都合上、思うように戦えない欠点も健在。序盤は合体せずに運用した方が逆に活躍の余地がある。レベルが上がれば多くの武器にリュウセイのエースボーナスが乗るので下位武器の火力は向上した。基本的な性能は第2次OGと変わらず、念動爆砕剣の装甲値ダウンL2も健在だが、強力な特機がさらに増えた関係と中盤までの出撃枠の少なさで3機(2チーム)の出撃枠をとる本機の使いにくさが浮き彫りになってしまっている。さらに合体済で出撃できる機体(龍虎王やGコンパチブルカイザー等)と違い分離状態でも戦力として運用したい場合は個別に改造を施す必要があるのも欠点(その分個々の性能は高く、分離状態での合体攻撃で火力も十分ではある)といえる。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- 基本的にゲーム版と同じであるが、セプタギンとの最終決戦時にはディス・アストラナガンと融合したDiSRXになっている。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 第1話冒頭で別世界のSRXがゲシュペンストMk-IIIに破壊されているという衝撃的な登場を果たした。本編の本世界では第16話、第21話、第25話、第26話の4回登場。第16話では滑らかな戦闘シーンが描かれた。また、第21話ではSRXの構造を生かした回避行動などスタッフのアイディアが冴えている。第25話ではディカステスを天上天下念動爆砕剣で撃破し、第26話では超巨大のノイ・レジセイアに天上天下一撃必殺砲を撃ち放っている。ノイヴォルフとの最終決戦時には本機に酷似したノイSRXが生み出されていたが、ラーズアングリフ・レイヴンとランドグリーズ・レイヴンの攻撃で両腕を落とされ、本物のSRXの天上天下無敵剣で胴体を両断、ガーバイン・ガンナーとエクスバイン・ボクサーの連携で撃墜された。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
- キョウスケ編が元になっているが、こちらでもアルトアイゼンのサーボモーターの交換が行われ運用されている。ホワイトスターにおける戦闘で合体時にゲーザの操るヴァイクルの攻撃で妨害されるも、キョウスケ、エクセレンの協力により合体成功、そのままヴァイクルをザインナックルで大破に追い込み名乗りを上げた。また、R-GUNリヴァーレを倒した際に半壊しているが大破したR-GUNの代用としてハガネのトロニウムバスターキャノンモジュール(ホワイトスターの念動フィールドを破壊する際にパージされた物)を使用して一発限りの天上天下一撃必殺砲をセプタギンに撃ち放っている(ドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』の再現)。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- 1年前にエアロゲイターとの戦いで活躍した後、合体状態のまま封印してあったという設定。そのため初出撃時には合体形体のまま出撃する。武装も全て封印されていて解除する間がなくリュウセイは特撮のノリで怪獣と格闘する気だったが、イングラムのR-GUNパワードと合体したことで天上天下一撃必殺砲を使用できた。天上天下一撃必殺砲の初実装作品。
- アイドルマスター シンデレラガールズ
- OGシリーズとのコラボイベント「スーパーロボット大戦CG-奏鳴の銀河へ-」にて登場。同作品の登場アイドル達が搭乗する[5]。
- 搭乗するパイロットは同作品で『サイキックアイドル』を自称するユウコ(堀裕子)。他の搭乗者は不明。3話・難易度VeryHard初回クリアで入手。
- 戦闘デモではガウン・ジェノサイダーを繰り出すが、『新』の時と同じく胴体から撃つ他、バンプレストのロゴマークは再現されていない。
装備・機能
HPは高いが、装甲の厚さや回避率は作品によって異なる。信頼補正(リレーション補正)がある作品では、合体時は乗員全員のリレーション効果を得られるため、リュウセイの念動力と底力による補正も加わって見た目以上に攻撃を避ける。
OGシリーズでは換装武器を使用できず、分離時のみ使用可能。強化パーツも分離状態とは共有しない。
武装・必殺武器
いずれの武器も火力は絶大だが、消費ENが高めだったり弾数が少なめだったりするので、継戦能力は低い。ザコ掃討よりも、HPと装甲の高い戦艦やボス敵相手に真価を発揮する。
武装
- テレキネシスミサイル
- 念動力で操作するコンテナミサイルポッド。元はR-3の武器であるため、脚部に装填されている。
- 初出の『新』では脚部からかなり大きいミサイルが飛んでそこから小型ミサイルを射出、小型ミサイルが着弾した直後にミサイルが着弾する通常兵器、それ以外ではマップ兵器。OGシリーズでは現在のところ未採用だが、『ディバイン・ウォーズ』や『クロニクル』では後述の「SRXフルバースト」に使用している。
- ガウン・ジェノサイダー
- 頭部のゴーグルからエネルギービームを発射する。その際バンプレストのロゴマークが表示されジングル(スパロボ的には「BANPRESTO!」の曲名がついている)が流れる。
- 初出の『新』ではゲッタービームのように胴部から発射するが、前述のジングルは流れない。
- 「ガウン」はSRXの没名称「ガウンゼノン」に由来する[6]。
- ハイ・フィンガーランチャー
- 指からエネルギー弾を発射する。銃口の位置などから設定上はハイゾルランチャーと同等のものだと思われるが、ゲームでは性能が全く違うので詳細は不明。
- 『OGS』では全体攻撃。
- 初出の『新』では脇部から発射しているように見える。
- ドミニオン・ボール
- 念動力(念動フィールド)で生成した内部が空洞の弾に、トロニウムエネルギーを封じ込めて敵目掛けてぶつける技。複数の弾を連続して放つ。大きめの念動弾で敵の動きを封じたあと、複数の小型エネルギー弾を撃ち込む攻撃になっている。ズフィルードのオメガウェーブのエフェクトと酷似している。
- 初出の『新』では逆に複数の小型エネルギー弾で敵の動きを封じて大きめの念動弾でとどめを刺す攻撃になっている。
- 『クロニクル』、『RoA』では大きめの念動弾をぶつけて破壊する技になっており、半壊しているとはいえゲーザの操るヴァイクルを破壊している。
- ザイン・ナックル
- 念動力を集中させた拳で相手を殴りつける。SRX版T-LINKナックル。『新』『α』で使えたが、『OG』に入ってからはオミット。『第2次OG』からは復活した。
- 『第2次OG』『OGMD』では念を集中した両手で殴りつけてえぐり込んだ後、頭上に持ち上げた敵を真っ二つに引き裂く、というコンボになっている。
- 『X-Ω』では通常攻撃に採用。
- ブレード・キック
- 念動力を集中させた爪先のブレードで飛び蹴りを叩き込み、相手を切り裂く。『ジ・インスペクター』では回し蹴りを披露。
- GBA版『OG2』のみ、連続攻撃対応。『第2次OG』ではC属性が復活。システム的には使いにくいコンボ攻撃だが、高火力かつ修行持ちと組ませた時のPP取得効率から十分な有用性は確保できていると言える。
- 天上天下無敵剣
- 正式名称「ゾル・オリハルコニウム・ソード(Z・O・ソード)」。胸部から取り出したソードで相手を切り裂く。この剣の柄はR-1の機首=シールド。OVAでは衝撃波で敵部隊をまとめて撃墜するというMAP兵器じみた攻撃を見せる。何気にゾル・オリハルコニウム製の武装では珍しく両刃(他はグルンガスト参式並びにダイゼンガーの斬艦刀展開時くらい)。
特殊機構
- ウラヌス・システム
- 搭乗者の念動力を限界以上に引き出すシステム。しかしパイロットの精神にかける負担が非常に重く、暴走すれば最悪パイロットが廃人になる危険性さえある。その他にも不可解な現象を起こす事がある。『α』ではユーゼスの念を受けて強制発動し念動力者であるリュウセイとアヤが危機に陥ったが、ロンド・ベルの仲間達の念動力・ニュータイプ能力・オーラ力のサポートのお陰でリュウセイはユーゼスの念を退けた。『第3次α』でもハザルの念で強制発動され、無敵剣が使用可能になったが結局手も足も出せず完全に破壊された。
- 特殊能力としては採用されていない。
必殺技
- 天上天下念動爆砕剣
- ゾル・オリハルコニウム・ソードで相手を突き刺し、さらに刀身を分離し内部で念動力によって爆発させる。ゲーム中では単機での最強武器。初出の『新』では数少ないトドメ演出のある武器で、敵内部の刀身爆砕カットインが入る。『OGS』ではドミニオン・ボールで相手を封じてから爆砕剣を放つ。GBA版では飛び上がって衝撃波を放つ→動きを止めた相手を一文字斬り、という流れ。いずれの作品でも楷書体で「天上天下念動爆砕剣」の文字がカットインする。『第2次OG』では装甲値ダウンL2が追加された。
- 『X-Ω』では必殺スキルに採用。Ωスキルでは文字カットインも再現されている。
- 天上天下念動爆砕拳
- 『ディバイン・ウォーズ』(コミカライズ版)でセプタギンに乗るイングラムに止めを刺す際に使用。この時セプタギンに機体を拘束されていたためにゾル・オリハルコニウム・ソードを持つ右腕を強制パージ、射出する事で無理矢理届かせた。
- SRXフルバースト
- 現在ゲームには未登場。『OGディバイン・ウォーズ』、『OGクロニクル』、『Record of ATX』で披露された、SRXの全射撃兵装による攻撃。基本的にテレキネシスミサイル、ハイフィンガーランチャー、ガウンジェノサイダーの一斉攻撃で、バンプレイオスと同タイプ。『OGクロニクル』では半壊状態で合体した事から、元のRシリーズの武装であるR-3のストライク・シールドや手持ち兵装を使用し、更にドミニオン・ボールも一緒に放っていた。漫画媒体と言う事もあってさながらMAP兵器の様に周囲の敵機を一掃しており、演出だけなら明らかに『第3次α』における後継機のアルタード・フルバーストよりも派手。
合体攻撃
- ハイパー・トロニウム・バスターキャノン(HTBキャノン)/天上天下一撃必殺砲
- R-GUNパワードがメタルジェノサイダーモードに変形して砲身となり、念動力を集中させて発射するSRX最終兵器。SRXが加わった事で、R-GUNパワード単独使用時のHTBキャノンより破壊力が2倍以上に増加している。EN消費も非常に多い。『α』では広範囲のMAP兵器版が「HTBキャノン」名義で存在した。合体攻撃となったのは『OG2』からで、初期の作品ではR-GUNパワードを含めて合体することで単機攻撃として使用できた。ちなみに『α外伝』の没データではマップ兵器版が消滅している。ロックオン時はモニターに「ONLY ONE CLASH」の表示が出る。『OGS』以降の演出では強力なビームで敵機を太陽まで吹き飛ばす。
- なお、北米版でリュウセイが付ける名前は「ハイパー・タイタニック・ブラスティング・キャノン」と、「HTB」に引っかけたネーミングとなっている。導入後の作品ではいずれも最強クラスの破壊力を持ち、ボス撃破の常連となっている。また、OGシリーズではR-GUNのパイロットがヴィレッタかマイかによって性能が変化する。
- RoAではセプタギンへ突撃するアルトを援護するために使用したが、R-GUNが半壊状態であったため、代用として放棄されていたハガネの艦首モジュールを使用している(この運用方法は『α ORIGINAL STORY』が初出)。
- 『X-Ω』ではXΩスキルに採用。
特殊能力
- 念動フィールド
- 念動力で形成されたバリア。規定値以下までの全属性ダメージを無効化する。近年のシリーズではパイロットの念動力レベルに左右される事が多い。最近の作品だと「念動力レベル×200」なので、最大でも1800が許容値。
- 分離
- R-1、R-2パワード、R-3パワード、R-GUNパワード(αのみ)に分離する。
移動タイプ
サイズ
- L
カスタムボーナス
- 強化パーツスロット数+1
- 「OGシリーズ」、『30』で採用。SRXはスロットが大抵1個しかない為、ボーナスで得られる恩恵は非常に大きい。
- 『30』では先述の通り、最終的にスロット5つまで拡充可能。
機体BGM
- 「EVERYWHERE YOU GO」
- 初参戦の『新』ではこの曲。後にR-1及び、リュウセイ・ダテのメインテーマとして採用。イントロはバンプレストロゴ表示時のBGM「BANPRESTO!」をモチーフにしている。
- 「鋼の魂」
- SRXのテーマ。初出はリュウセイとR-1改は登場するものの、SRXへの合体は行われない『スーパーロボットスピリッツ』のCMソングだったが、『α』でSRXのテーマ曲として採用された。強化パーツにも曲名と同名のものが存在する。
対決・名場面
- 鋼の巨神
- α・OG。イングラムの駆る新型の前に苦戦を強いられるリュウセイ達。激戦の中、新型の攻撃がR-1を襲う。窮地に追い込まれたリュウセイだが、その時R-1に隠されたシステムが発動する。「ウラヌス・システム」と表示されたそれは、現状を打開すべく「パターンOOC」……リュウセイが「ヴァリアブル・フォーメーション」と名付けたそれの実行を要請する。一か八かの駆けに打って出たSRXチームは見事にフォーメーションを成功させ、地球圏最強の機動兵器が姿を現す。その力はイングラムを退かせるには十分なものだったが、戦いののち、リュウセイには拭えぬ疑問が残った……。
- 砕け散る絆
- 第3次α。地球圏に現れた謎のゲートの調査及び防衛のため、Rシリーズは再び組み上げられ、SRXチームが招集される。ゲートの防衛に当たっていたチームだが、そのゲートの中から現れたのは、かつて退けたエアロゲイター……バルマーの軍勢だった。ラオデキヤ旗下の第7艦隊とは比べ物にならない圧倒的な力の前にSRXさえも敗れ、窮地に陥る3人。救援にαナンバーズが駆け付けたものの、事態は既に最悪の様相を呈していた。だがその時、「ハンデ」と称して外部からウラヌス・システムが起動させられる。罠と知りつつ無敵剣で切りかかるリュウセイだったが、神速のカウンターを受けてSRXは大破。その直後、R-3のコクピットを敵機の攻撃が直撃し、トロニウムまでも奪われて完全に戦闘力を喪失。重傷を負ったリュウセイとライは辛うじて脱出、ラー・カイラムに収容されたものの、彼らが去った直後にメインエンジンが起爆。「天下無敵」と謳われたスーパーロボットの戦いは、ここに敗北という形で幕を閉じる……。
関連機体
- R-GUNパワード
- SRX専用武器であるR-WEAPONシリーズの一つを可変型PTに改造した機体。天上天下一撃必殺砲に不可欠な相方。
- バンプレイオス
- SRXの完成形であるSRアルタードの通称。『第3次スーパーロボット大戦α』に登場する。
- DiSRX
- アニメ『ディバイン・ウォーズ』でのみ登場。SRXがディス・アストラナガンと融合した形態。
- ノイSRX
- アニメ『ジ・インスペクター』でのみ登場。ノイヴォルフが生み出した偽物。
- ヒュッケバインMk-III
- 機体コンセプトが「小型化・高性能化したSRX」。特にAMボクサーは本来SRXで採用予定のRWシリーズ・Gソードだったが、本機用として改修された。運用データはRシリーズにもフィードバックされる。
- アルトアイゼン
- 当初は特に関係はなかったが、マリオンからの提供によりSRXの関節部分はアルトアイゼン用のサーボモーターが流用されている。これにより、SRXの合体の問題はある程度解決する事になった。
- ハガネ
- OGシリーズではSRXチームが最初に登場した母艦であり、ルート分岐などでも大抵こちら側に所属する。漫画版の『ディバインウォーズ Record of ATX』では此の艦のトロニウムバスターキャノンで天上天下一撃必殺砲を放った。
商品情報
余談
- ゴーグルがバンプレストのロゴマークになっているが、これはデザイナーのカトキハジメ氏の提案によるものとのことで、寺田貴信Pは「奴は生まれたときからバンプレ顔だった」とコメントしている[7]。この表現は権利上で制約があるのか、立体物ではツインアイの発光が再現されることはなく、真っ黒であったり、クリアパーツでR-1の頭部が透けていたりする。
- 寺田Pによれば、合体しての稼働時間等の元ネタは『合身戦隊メカンダーロボ』(ゲーム誌「The 64 DREAM」1997年12月号)。「3分しか動けないロボットを作ろう」と企画されたが、メカンダーロボを知らないスタッフ達ばかりで「ウルトラマン」と言われたという。
- 寺田Pによれば没名称は「ガウンゼノン」。観世音を語源とする[8]。
脚注
- ↑ システム上分離自体が不可能な『X-Ω』、ゲスト参戦のため分離・合体自体がオミットされた『30』が例外となる。
- ↑ チート等で無理矢理使用しても、戦闘アニメ自体が用意されていない
- ↑ エーストークにて、ライ曰く「今は合体状態を強引に維持させている」。
- ↑ スパロボOGラジオ「うますぎWAVE」第758回
- ↑ ゲーム的には装備アイテムに相当する扱いなので誰でも「搭乗」させることができる。
- ↑ 2021年12月15日の発言 2021年12月15日閲覧。
- ↑ 『電撃スパロボ! Vol.4』142頁。
- ↑ 2021年12月15日の発言 2021年12月15日閲覧。
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