ファイナルダンクーガ
ファイナルダンクーガ | |
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漢字表記 | ファイナル断空我 |
外国語表記 | Final Dancouga |
登場作品 | 超獣機神ダンクーガ(本編未登場) |
デザイン | 大張正己 |
全高 | 27.3 m |
重量 | 150.66 t |
開発者 | 葉月考太郎 |
パイロット |
藤原忍 結城沙羅 式部雅人 司馬亮 アラン・イゴール |
概要
ダンクーガがブラックウイングを飛行用ブースターとして背面に装着させた合体形態。この合体でダンクーガは「獣を超え、人を超え、そして神をも超えた」スーパーロボットとなった。合体用のキーワードはゲームの描写から「FINALDANCOUGA」となっているようである。媒体によっては「キーワード! F・I・N・A・L! ファイナルダンクーガ!」の場合もあるので「FINAL」だけの可能性もある。
パイロットの役割はダンクーガの時と基本的に変わらないが、アランが断空砲の照準を担当しているようである。また、合体時に元々のブースターは分離してそのままになる。
この合体形態は『ダンクーガ』本編には登場しない形態である。元々デザイン時に想定されてはいたものの、特に設定として公開されることのないままブラックウイングの玩具が発売されないことが決まってしまい、打ちきりに合わせて劇中ではパイロットのアランと共にブラックウイングが失われるかたちへとシナリオが変遷したため、視聴者に対して本当に存在が秘匿された文字通り幻の形態となってしまった。その後『α外伝』限定版に付属する大張正己氏書き下ろしのイラストでこの形態が公開された。さらにDVD-BOXのボックスイラストで再び公開されたのち、設定やデザインを練り直し「ファイナルダンクーガ」の名称を与えられ、スパロボにも登場することとなる。原作に登場していないが設定だけは存在し、スパロボに登場した機体は他にレイズナーMk-IIやグレートゼオライマー等がある。特にレイズナーMk-IIは打ちきりによるお蔵入りなのでほとんど同じ境遇といえる。
構成機体
登場作品と操縦者
『GC』への初登場以降、ダンクーガが登場する作品では毎回登場している。基本的な武装はダンクーガと変わらないが、攻撃力が底上げされており、ブラックウイング分の強化パーツも付けられるようになっている。が、攻撃力が上がれば上がるほど燃費の悪さが際立つので、EN面での補強は必須と言える。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 本作の時点ではまだ未登場だが、前述のとおり大張正己氏書き下ろしイラストが限定版付属のイラストボードに描かれている。『ダンクーガ』放送時には企画段階で没となったため、これがデザインの初出。「オリジナルコンセプトの大張版ダンクーガ」と記載されている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 本作からBGMが「灼熱の怒り」に変更。中盤の地上ルート第33話「暁への脱出」ステージ中に合体可能になり、必殺技としてファイナル断空砲が追加される。なお、アランは他のサブパイロットとは違い特殊技能を修得できるのでSPアップでSPを底上げすると良い。また、この状態になってようやく強化パーツスロットが2になる(ダンクーガ、ブラックウィングは共に1)。
- 合体後は終始この形態で出撃することになり、その性質上小隊員を3体編成していると分離が出来ない。ただし、氷竜と炎竜(超竜神に合体可能)、光竜と闇竜(天竜神に合体可能)、アルテリオンとベガリオン(ハイペリオンに合体可能)を小隊員にそれぞれセットで編成した場合、そちらの2機を合体させることで、ダンクーガとブラックウィングに分離できる。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 今回は最初からこちらの形態で登場。その分参戦は遅め。今作ではダンクーガノヴァとの初共演が実現した。ちなみに今作ではこのダンクーガを元にしてダンクーガノヴァとR-ダイガンが作られたという設定。野生化が弱体化してしまっているものの、5人乗りの上に素の攻撃力も高く十分に強い。他の主役級の機体たちと同様、最強技の「断空光牙剣」は使用不可なため、いつもと若干使い勝手が異なる。
- Zシリーズの獣戦機隊は別の世界から来たため、本機体はいつもの「軍属のスーパーロボット」ではなく「ドラゴンズハイヴ所属のスーパーロボット」ということになっている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 今作でも参戦は遅め。また、日本ルート第43話から断空光牙剣が使えるようになる。さらに第48話でダンクーガノヴァ・マックスゴッドとの合体攻撃「断空双牙剣」も実装と、前作から大きくパワーアップしている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 後半の第39話「消えない灯火、消える命」で合体可能に。主人公の後継機の登場とかぶるため、シナリオ上の扱いは良くない。この作品でもアランは他のサブパイロットとは違いスキルパーツを装備できるので、SPの底上げが可能。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- 初登場作品。中盤終わり頃の第39話「蒼き鷹、再び」で合体イベントが発生、以後この状態がデフォルトに。ダイガンがP兵器で無くなる代わりに射程が延びる。合体前のノーマルのダンクーガ時に使えていた断空砲及び断空砲フォーメーションが使えなくなる(ブラックウィングが重なるためか)が、断空光牙剣の射程が断空砲と同じレベルにまで伸びて、かつP兵器なので使い勝手は悪くない。ただし戦闘時の台詞がノーマルのダンクーガと同じものなので、アランが一切登場しない。
- スーパーロボット大戦XO
- 初登場シナリオの名称が「獣達の目覚め」に変更されている(シナリオ内容は同じ)。シナリオ中ではスパロボオリジナルといってもいい合体ムービーも用意されている。『第3次α』を受けて断空光牙剣がファイナル断空光牙剣に名称が変更される(カットインを除けば戦闘デモは断空光牙剣とほぼ同一)。カットインには念願のアラン登場も果たしている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 最初からファイナルダンクーガで参戦。頑強を持っている事もあり、スパロボでは珍しく重装甲のダンクーガとなっている。武装追加のイベントはないが野生化がLV制で成長するようになったため、レベル上げしていくことで更なる高火力を発揮できるのが大きい。ヒット&アウェイ武器がないため攻撃しながら母艦に戻れないのが難点と言えば難点か。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2016年11月開催のイベント「僕らのヒーロー」の報酬ユニットとして登場。レアリティR・SR・SSRのディフェンダー。装甲アップアビリティを多数所持し、耐久力に優れる。イベントユニットとしては比較的良好な性能をしているものの、いかんせん同じディフェンダーに大器型のダンクーガが存在する事が最大のネック。
- 2017年5月開催のイベント「5色の恐竜戦士」にて大器型SSRシューターが追加。こちらは大器型でもトップクラスの基礎性能に加え、ヒット&キル両方での攻撃力アップアビリティを持ち、特にキルアップである『野生の解放』は命中、攻撃速度もアップする。ガンファイトlv.2も加えた3種の攻撃強化に加え、野生の解放による攻撃速度の上昇が凄まじく、長期戦における火力はシューター大器型の中でもかなりのものとなる。
- 2018年2月のイベント「策謀渦巻く宇宙」にてΩスキル搭載大器型SSRアタッカーが追加。
装備・機能
武装・必殺武器
- 鉄拳
- 亮に操縦を委譲し、文字通り鉄拳で敵を殴り飛ばす。
- 燃費の悪いファイナルダンクーガがザコ敵相手に使うメインの攻撃手段。野生化が発動すると、断空剣を使うまでも無くこちらで対処できる場合も多い。『第2次Z』では亮の半裸カットインもある。
武装
- パルスレーザー
- 胸部から発射する赤いレーザー。
- ダイガン
- 獣戦機がヒューマノイドモードで使用する銃を合体させたライフルで、ファイナルダンクーガの数少ない携行武器。
- 気力が必要無い武器の中では比較的使いやすい。『第2次Z』ではブラックウイング部がスライドしてそこから各獣戦機の銃が射出される。
- 断空剣 / ファイナル断空剣
- ガンドール砲を小型化して作った剣。普段は柄のみで収納されており、使用時にレーザーが刀身を形成する。
- 「心にて、悪しき空間を断つ」剣だが、スパロボでは光牙剣との区別のためか、台詞が「心にて、空間を断つ」になっている。燃費が良く攻撃力も高い、ファイナルダンクーガの主力武器。殆どの場合下記の断空砲フォーメーションより威力が低いのだが、『第2次Z』のみ断空光牙剣が無いせいか断空砲フォーメーションより威力が上。また演出もダンクーガノヴァのそれに近くなっている。『OE』では「ファイナル断空剣」名義。
必殺技
- 断空砲フォーメーション
- 合体前の獣戦機が使用している砲身を全て前方に向けて放つ必殺技。なお、ビッグモスの200ミリ榴弾砲の展開が思いっきりブラックウイング部と干渉するため、設定の無い当初は戦闘アニメが描けないためか武装自体が実装されておらず、合体後は強力な射撃武器を欠いてしまうという欠点があった。後に第3次αにてブラックウイングがスライドする形で200ミリ榴弾砲がせり出るという形を取ることで武装として採用された。獣戦機の状態では全ての砲身が実弾を使用しているが、合体時にはレーザー砲として機能している。
- 『第2次Z』では発射後にダンクーガノヴァの断空砲と酷似した演出が取られている。
- なお、『第3次α』のダンクーガは獣戦機隊のカットインがあるが、ファイナルダンクーガ時にアランのカットインは無い。「アランがハブられた」と話題になり、後の作品では他の武器でアランのカットインが入るという措置が取られたが、『第2次Z』のこの武器でまたもアランはハブられた。この武器でアランの担当するポジションはないので、妥当ではあるのだが…。『OE』ではアラン含む全員のカットインが挿入されるようになった。
- ファイナル断空砲
- ブラックウイング部の頭が割れ、その奥にある砲口から放たれる必殺武器。断空砲とは異なり、砲身を前方に向ける事が出来ない為、機体を前傾姿勢にする必要がある。
- 『第2次Z』ではアラン→忍→沙羅→亮→雅人の順でカットインが挿入された後(アラン以外はTV版の第二期OPの再現であるようで、このカットインでは忍達は私服を着ている)、上空に打ち上げた竜の形をした光線が敵に降りかかる、と全く違う演出となっている。また光線の色も『第3次α』では白みがかった青だったが、『第2次Z』では断空光牙剣を思わせる赤に。これは『第2次Z再世篇』におけるファイナル断空光牙剣がファイナル断空砲のエネルギーを使うという演出のための設定変更と思われる。『OE』ではオミットされているが、ファイナル断空光牙剣の演出で使用している。
- 断空光牙剣 / ファイナル断空光牙剣
- 「愛の心にて、悪しき空間を断つ」剣。合体前のダンクーガでは獣戦機隊の母艦ガンドールから、エネルギー供給を受けた断空剣で放つ必殺技。通常版の他、マップ兵器版が存在する事もあり、小隊制だとALL武器の場合もある。
- 当初はカットインにアランが居ないことも多かったが『XO』以降基本的に他の武器はともかくこの武装かファイナル断空砲の少なくともどちらかには他のキャラにカットインが用意される場合はアランもカットインが入るようになった。
- 先述するように、『第2次破界篇』では使用できなかったものの、『第2次Z再世篇』では再び武装として復活した。戦闘アニメではファイナル断空砲のエネルギーを刀身に浴びせた、台詞に合わせて「愛の心にて悪しき空間を断つ、名付けて断空光牙剣」の文字が挿入された後、一閃する。トドメは敵に断空剣を投げつけるのだが、これは原作でムゲを葬ったシーンの再現。
- 毎度毎度、合体前も含めてガンドールが出ていない時にも問題なく使用できエネルギー源について不明瞭であったが第2次Z以降少なくとも合体後に関してはファイナル断空砲のエネルギーを断空剣に集中させて放つという形に落ち着いたようで、OEにおいても戦闘アニメがXOから修正されブラックウイングの機首が開くようになった。
- 『X-Ω』のΩスキルでは、アラン→沙羅→雅人→亮→忍の順に、全員のカットインとセリフが挿入されている。
- アグレッシブビースト
- 獣戦機とブラックウイングに分離した後、アグレッシブ・ビーストモードに変形して突撃する必殺技。
- 『J』では獣戦機隊とアランのカットインが入り、トドメは再合体したファイナルダンクーガの鉄拳で締め。この時原作を再現した、亮の単独半裸カットインが入る。
合体攻撃
- 神々の怒り
- デザイアとの合体攻撃。『スーパーロボット対戦』で実装。
- 断空双牙剣
- ダンクーガノヴァ・マックスゴッドとの合体攻撃。二機のダンクーガによる「愛の心にて、悪しき空間を断つ」二本の牙。
- なお、勘違いされがちだが、最初に投げた断空剣はマックスゴッドの断空剣と交換しているのではなく自分のものを掴んでいる。画面左側から飛んできた断空剣を左側にいたファイナルダンクーガの左手が、画面右側から飛んできた断空剣を右側にいたマックスゴッドの左手が掴んでいる。すなわち、剣が交差したのに合わせて互いの腕を交差させているのである。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
カスタムボーナス
機体BGM
スパロボシリーズの名場面
- 機械の獣たちの目覚め
- 『XO』第39話「獣たちの目覚め」より。生存者を収容したホワイトベース隊はすぐさま爆発が迫る基地から離脱をするがシャピロ・キーツ率いる大部隊によって包囲されてしまう。タイムリミットが刻々と近づく中、ここでホワイトベース隊を失うわけにはいかないと、獣戦機隊5人は真に志を一つにした。その時、ダンクーガとブラックウイングから凄まじい輝きが放たれ「ファイナルダンクーガ」が姿を現した。「獣を越え、人を越え、そして神をも超える」その力で敵の大群を瞬く間に殲滅した。
関連機体
- ダンクーガノヴァ・マックスゴッド
- ダンクーガノヴァの強化形態。
余談
- 『獣装機攻ダンクーガノヴァ』にてF.S.の回想シーンに登場している。スパロボの戦闘デモ以外のアニメでファイナルダンクーガを拝めるのはここだけである。
- 設定上、『ダンクーガノヴァ』は『ダンクーガ』の続編ということになっているが、この点において若干のパラレル要素を含んでいることになる。
- 長らく立体商品化の機会が無かったが、ホビーメーカー「千値練(せんちねる)」より、本形態へ合体可能なダンクーガとブラックウイングが発売された。これにて事実上の立体商品化を果たした。
- さらにブラックウイングはこれまで無可動・無変形のフィギュア1種しかなかったため、完全変形・全身フル可動のブラックウイングが発売されること自体も快挙であった。
- 実はこの2つの商品は合体できることが宣伝されていない。これまで全く商品化されなかった事実も考慮すると、版権的になにかしらの障壁がある機体であることが推測できる。
商品情報