勇者王ガオガイガー
- 1997年2月1日 ~ 1998年1月31日放映(名古屋テレビ系) 全49話
- 初参戦スパロボ:第2次スーパーロボット大戦α(2003年)
概要
『勇者シリーズ』のTVシリーズ最終作。後の同監督作品である『ベターマン』と世界観を共有している。勇者ロボという単語が初めて使われた。
ギャレオンと天海護の飛来から話は始まり、本編前半はゾンダー、後半は機界31原種との戦いとなっている。獅子王凱役の檜山修之氏以外の声優は全員兼ね役を持っているが、これは予算等の都合ではなく、意図的であるとのこと。また原種以外の固有名詞を持つ敵キャラクターはパ行から始まるネーミングで統一されている。
2000年に続編OVAとして『勇者王ガオガイガーFINAL』が製作された。
スーパーロボット大戦への参戦
『勇者シリーズ』はいずれもタカラがスポンサーを務め、ゲーム作品や玩具を発売しているため、スパロボシリーズ開始当初から参戦が難しいとされていた。
寺田プロデューサー曰く「元々は『勇者王ガオガイガー』を『スーパーロボット大戦α』から参戦させる予定だったのが諸事情で登場できなくなった」とのことで、やはり版権的な障害があったことが予想できる。それでも『第2次スーパーロボット大戦α』に参戦できたのは、『ガオガイガー』は勇者シリーズの中でもサンライズ主体で制作された作品であり、そのサンライズはバンダイナムコグループ傘下、さらに『FINAL』制作時に本作の版権をサンライズ側で囲む形で整理したからだとの説がある。
本作の参戦を契機に、他の『勇者シリーズ』作品も参戦が可能になったのではという期待が高まったが、長らく本作(と『FINAL』)が参戦し続けるだけであった。それが叶ったのは『勇者特急マイトガイン』が『スーパーロボット大戦V』(2017年)に参戦したとき、実に14年後のことである。
ストーリー
西暦2003年、スペースシャトルスピリッツ号と衝突事故をおこした謎の機械生命体は、東京に墜落。地下へとその姿を消した。
2年後、機械生命体は「ゾンダー」として正体を現し地球侵略を開始、人間のストレスを力に変えるゾンダーメタルによって、人類は機界昇華の危機に立たされる。それに立ち向かうのは日本政府下の秘密防衛組織GGGが擁する最強勇者ロボ軍団、そして緑の星の遺産であり真の勇者・ガオガイガーが今ここに誕生する。
これは、人類の存亡を懸けて戦う、熱き勇者たちの物語である。
登場人物
勇者ロボは#登場メカの項を参照。スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第2次α
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/W
- メカ&キャラクターリスト/学園
- メカ&キャラクターリスト/モバイル
- メカ&キャラクターリスト/BX
- メカ&キャラクターリスト/X-Ω
GGG
護の家族や同級生
赤の星
ゾンダー / ゾンダリアン
機界31原種
その他
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第2次α
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/W
- メカ&キャラクターリスト/学園
- メカ&キャラクターリスト/モバイル
- メカ&キャラクターリスト/BX
- メカ&キャラクターリスト/X-Ω
勇者ロボ
ゾンダーロボ
機界31原種
その他
- 弾丸X
- 超翼射出司令艦ツクヨミ
- 最撃多元燃導艦タケハヤ
- 極輝覚醒複胴艦ヒルメ
- 全域双胴補修艦アマテラス
用語
- フュージョン
- 生身の知性体がメカに融合する行為。実態は神経接続に近いが、『FINAL』のソール11遊星主は体そのものが融け込んでいる。あらかじめ組み合わせ(というか融合されるメカ)が決まっている場合が多く、ゾンダーが機械と融合するのは含めない。
- GGG
- 勇者ロボ達の属する防衛組織。後半から世界中に支部ができる。
- オービットベース
- 後半から登場したGGG宇宙基地。
- 富士宇宙学校
- Gストーン
- 緑の星にて護の持つ浄解能力を基に造られた宝石。実態は無限情報サーキットで、勇気次第でエネルギーを発揮する。
- Jジュエル
- Gストーンを基に複製、改良された赤い石で出力が高い。
- ハイパーツール
- 主にガオガイガーや超竜神が用いる特殊装備の総称。
- 三重連太陽系
- 11の星々で構成された星系だが、原種により機界昇華されてしまう。
- 緑の星
- 三重連太陽系の惑星の一つ。護とギャレオンの生まれ故郷。
- 赤の星
- 三重連太陽系の惑星の一つ。ジェイアーク師団を作り出した。
- 紫の星
- 三重連太陽系の惑星の一つ。
- ザ・パワー
- 木星に眠る超エネルギー。
- ゾンダー
- ゾンダーロボ
- ゾンダーメタル
- 原種
- 機界新種
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「勇者王誕生!」
- 作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:遠藤正明
- 『第2次α』『第3次α』『W』『BX』で採用。スパロボでは基本的にガオガイガー専用BGMという扱いであったが、『BX』ではキングジェイダー以外の勇者ロボもこの曲が設定されている。
- エンディングテーマ
-
- 「いつか星の海で」
- 作詞:前田耕一郎、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:下成佐登子
- 劇中BGM
-
- 「発進!」
- 基本的にガオガイガー以外の戦闘BGMとして採用される。パイロットBGMが設定されていた第2次αでは凱にもこの曲が設定されていた。TV番組でもしばしば流用されており聞く機会は多い。『第2次α』『第3次α』『W』で採用。
- 「ファイナルフュージョン」
- 『第2次α』『第3次α』で採用。
- 「ディバイディングドライバー」
- 『第2次α』『第3次α』で採用。
- 「ヘルアンドヘブン」
- 『第2次α』『第3次α』『W』『BX』で採用。
- 「ゴルディオンハンマー」
- 『第2次α』『第3次α』『W』『BX』で採用。
- 「POWER OF DESIRE」
- 『W』で採用。
- 「ディスクX」
- 『第3次α』『W』で採用。
- 「勇気ある戦い」
- 『W』で採用。
- 「最強勇者ロボ軍団」
- 『第3次α』『W』で採用。
- 「美しき光の翼」
- 『第3次α』『W』『BX』で採用。
登場作と扱われ方
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初参戦作品。地球圏をゾンダー含む様々な脅威から守るために超科学を結集させた基地としてGGGが登場。TVシリーズにおける前半(「東京決戦」まで)のストーリーが展開される。なお、原作ストーリーが前半までに区切られたのは「(作品としての濃さが)強すぎて全部を再現すると主役になってしまうから」とのことらしい。
- 概要に記したとおり、寺田プロデューサーは前作『α』から参戦させるつもりだったため、GGGの代わりとなる『超科学を結集させた基地』としてディバイン・クルセイダーズを登場させたとの事である。しかし、その煽りを受けてGGGが登場した本作以降は、αシリーズでのDCの登場頻度が極端に減ってしまう結果となった。
- 原作と異なり勇者ロボの音声にはエコーがかかっていない。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 原作ストーリー後半にあたる機界31原種編と『勇者王ガオガイガーFINAL』のシナリオが連続で展開される。サブシナリオでは外伝小説『獅子の女王』のシナリオが展開される。
- また、凱やJらの声にエコーが、勇者ロボの声にエフェクトが掛かった(ただし、マイクとトモロ0117の声にはエフェクトが掛かっていない)。DVEもかなり多い。一方で、風龍&雷龍は登場しない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 第1部のかなりの部分を割きTVシリーズ全体を展開し、更に第2部では『FINAL』のシナリオを網羅している。
- BGM収録曲数が非常に多く、『第3次α』で未登場だった風龍&雷龍も登場。満遍なく揃った状態異常付与武器も非常に便利で、『第3次α』以上に待遇が良い。
- スーパーロボット大戦BX
- 『W』以来約8年ぶりの参戦。今までの参戦作品では続編も含めれば必ず『FINAL』も同時参戦していたため、TVシリーズのみの参戦は正規シリーズでは今回が初となる。遂に勇者ロボ全員の音声にエフェクトがかかり、原作に近くなった。
- なお、ストーリー再現は「機界原種編」(第31話~第47話)から行われ、「ゾンダー編」(第1話~第30話)はパスダーとの決戦のみがプロローグで触れられている。
単独作品
- スパロボ学園
- スーパーロボット大戦モバイル
- スーパーロボット大戦X-Ω
- ストーリー第1章から登場するが、ゾンダーが現れるのは第2章から。2016年1月には『勇者王ガオガイガー』がメインのイベント「大東京の決戦!」が開催。
各リスト
数話 | サブタイトル | 登場メカ・敵 | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
nunber.1 | 勇者王誕生! | ガオガイガー EI-02 |
第2次α、W | |
nunber.2 | 緑の髪の少年 | EI-03 | ||
nunber.3 | 聖なる左腕 | EI-04 | ||
nunber.4 | 逃亡者ソンダー | EI-05 | ||
nunber.5 | 青と赤 | 氷竜、炎竜 EI-06 |
||
nunber.6 | その名は超竜神 | 超竜神 EI-07 |
第2次α | |
nunber.7 | 黒の300を追え! | EI-08 | ||
nunber.8 | 太陽が消える日 | EI-09 | ||
nunber.9 | 素粒子Z0 | EI-10 | ||
nunber.10 | 光届かぬ世界 | ボルフォッグ EI-11 |
||
nunber.11 | イゾルデの門 | EI-12 | ||
nunber.12 | 明日 | 総集編 | ||
nunber.13 | カインの遺産 | EI-13 | W | |
nunber.14 | 霧が呼ぶ渓谷 | ガンドーベル、ガングルー ビッグボルフォッグ EI-14 |
||
nunber.15 | 狙われたGGG | EI-15 | ||
nunber.16 | 正午の悪魔 | EI-16 | ||
nunber.17 | 空間を制する者 | プライヤーズ EI-17 |
||
nunber.18 | 約束は光の彼方 | EI-18 | ||
nunber.19 | 滅ぶべき右腕 | EI-18 | ゴルディオンハンマー初使用 | |
nunber.20 | ゾンダー先生 | EI-19 | ||
nunber.21 | 金色の破壊神 | ゴルディーマーグ EI-20 |
||
nunber.22 | 汚されし空へ | EI-21 | ||
nunber.23 | マイク13 | マイク・サウンダース13世 EI-22 |
||
nunber.24 | はずされた |
総集編 | ||
nunber.25 | 滅びの声 | EI-23、EI-24 | ||
nunber.26 | 次元を越えて | EI-25 | ||
nunber.27 | 大東京消滅! | EI-26、EI-27 | 第2次α、W | |
nunber.28 | 激突!機界四天王 | EI-26、EI-27 EI-28、EI-29 |
||
nunber.29 | 火の鳥 | |||
nunber.30 | 勇者、暁に死す! | EI-01 | ゾンダー壊滅 | |
nunber.31 | さらばGGG | キングジェイダー 機界原種 ZX-01、ZX-02、ZX-03 |
機界31原種出現 | 第3次α、BX |
nunber.32 | 逆襲!機界31原種 | サウンダース部隊、ジェイダー ZX-03 |
OP・ED変更 | BX |
nunber.33 | 氷点下への |
ZX-04 | BX | |
nunber.34 | 勇者復活! | ZX-04 | BX | |
nunber.35 | 風と雷 | 風龍、雷龍 ZX-05、EI-30~71 |
||
nunber.36 | その名は撃龍神 | 撃龍神 ZX-05、EI-30~71 |
||
nunber.37 | カイン来迎 | ZX-06 | 総集編 | |
nunber.38 | 暗黒の大決戦 | スターガオガイガー ZX-06 |
第3次α、W、BX | |
nunber.39 | 機界最強7原種 | ZX-07~13 | 第3次α、W、BX | |
nunber.40 | 星の子供たち | ZX-07~13 | BX | |
nunber.41 | 遥かなる凱歌 | 原種艦隊、合体原種 | BX | |
nunber.42 | 太古からの帰還 | ZX-14、ZX-15 | BX | |
nunber.43 | 幻竜神・強龍神 | 幻竜神、強龍神 | BX | |
nunber.44 | 終焉序曲 | EI-74 | BX | |
nunber.45 | GGG、木星へ | 原種衛星 | 第3次α、W、BX | |
nunber.46 | 勇気ある者 | BX | ||
nunber.47 | 機界昇華終結 | Zマスター | ||
nunber.48 | 命 | ゾヌーダロボ | 総集編 | |
nunber.49 | いつか星の海で | ゾヌーダロボ カーペンターズ |
主要スタッフ
- 制作
- サンライズ(第7スタジオ)
- 監督
- シリーズ構成
- 五武冬史
- 米たにヨシトモ
- キャラクターデザイン
- 木村貴宏
- メカニックデザイン
- 大河原邦男
- 音楽
- 田中公平
商品情報
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