真ドラゴン

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真ドラゴン(Shin Dragon)

早乙女博士が地球環境を回復させるため開発したゲッターロボ量産型ゲッターロボGの数百機のゲットマシンが融合、巨大なゲッターロボへと変化した。主は。原作では3形態が登場するので、それぞれ解説する。

第1形態

この形態では「頭部」にゲッターロボの名残が見られるが、これが「ロボット」と看做せるかは不明。
覚醒直後のの号令に反応して放ったゲッタービームは、荒れ果てていた早乙女研究所の周辺一帯を瞬時にジャングルに創り変え、インベーダーを恐竜に酷似する姿に変貌させた。
本格的な活動前に国連軍のICBMの直撃を受けて、地球全域でゲッター線汚染が発生。主を失った真ドラゴンは様々な地域を彷徨いながら、空間転移を繰り返していた。神隼人は危険と見なして真ドラゴンを追い、一度はその位置を突きとめて解体を試みるも、突如姿を現した早乙女博士の妨害によって解体は失敗。その後は再び行方を眩ました。

尚、が真ドラゴン内部で精神接触を果たしているが、これが何を意味していたのかは不明。

この形態の頭部はゲッタードラゴンの頭部に棘や髭が生えたような異様なもので、既存の機体だとゲッター聖ドラゴンに似ている。
また脚部はなく、地面に直接接続し、地中をもぐって移動する。

第2形態

第2形態では卵の状態(恐竜帝国マシーンランドと同じ形)で眠っていたが、コーウェンらに占拠され、インベーダーの尖兵「邪真ドラゴン」へと変化。太陽系インベーダーの住処にするという彼らの試みの「篝火」として利用されることとなった。

真ドラゴンは太平洋上の火山島の一つを完全に占拠し、量産型ゲッターロボGインベーダーを次々と生み出すことでさながら地獄絵図のような状況を呈する。しかし、それらの大群を掻き分けて内部へと侵入した真ゲッターロボは、早乙女博士らの操るメタルビースト・ドラゴンとの死闘の末に真ドラゴンをインベーダーの支配下から解放することに成功。真ドラゴンは本来の主であるの手に戻り、地球中のゲッター線を吸収することでゲッター線汚染された環境を回復した。しかし、は真ドラゴンの活動停止と同時に生命を絶たれることとなってしまう。

第3形態(最終形態)

真ドラゴンを失った後宇宙に逃れたコーウェンスティンガーらは、木星に赴き、それをゲッター太陽化させて地球人類に反抗する。その結果訪れたの危機に際し、生命機能を失っていたはずのが反応、卵の状態に還元されていた真ドラゴンを覚醒させ、最終形態へと進化を遂げた。その姿は原作漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティスの最終兵器「ウザーラ」に、そのままゲッターの上半身を乗せた形状となっている。

その圧倒的攻撃力で、地球に向けて飛来中であった木星の衛星ガニメデを一撃で破壊。更にワームホールによる空間転移で真ゲッターロボと共に木星への奇襲を敢行し、木星に巣食うインベーダーに立ち向かった。既に木星そのものに寄生を果たしていたコーウェンスティンガーの圧倒的な力に追い込まれるも、真ドラゴンと真ゲッターロボの力を合わせ放った「ファイナルゲッタートマホーク」により、木星の衛星ごとコーウェンらを殲滅することに成功した。

だが、惑星の数十倍にも及ぶ次元断層が出現した事で太陽系の危機を察し、真ゲッターロボは炉心を真ドラゴンとリンク、真ドラゴンの最終兵器「シャインスパーク」にて次元断層内部に突入、内部から断層を消滅させる。その次元が交錯する空間において、真ドラゴンすら遥かに超える巨大なゲッターとその敵対者との戦争を目撃した真ドラゴンは、エネルギーを使い果たし活動を停止する。

戦争の光景を目にした竜馬達は未来永劫の戦いの渦に飛び込み、達に地球の未来を託した。

「ドラゴン」の名を冠するだけあり、上半身はゲッタードラゴンをアレンジしたデザインとなっている。

登場作品と操縦者

スーパーロボット大戦D
第一形態はイベントのみ。序盤は第二形態「邪真ドラゴン」が敵として登場、中盤のインベーダーとの決戦ステージ「ジュピター・ミラージュ」では最終形態が使用可能となるが、この戦闘で故障して使用不可となる。
終盤の「反乱惑星の対決!」あるいは「禁断惑星のシビル」から使用可能に。
性能は、攻撃力については文句なしだが、防御面は真ゲッターと同程度の性能しかなく、驚くほど脆い。その上原作設定でオープンゲットが無いため、回避面では真ゲッターに劣る。が、一応宇宙Sという利点はある。ボス戦は真ドラゴン、雑魚は真ライガー、援護は真ポセイドンで戦うといいだろう。
なお、この巨体だが(バトル7でも物理的には搭載できない)ゲームのシステム上戦艦への搭載は可能地上で戦っても問題無いのか(シャインスパークとかFGトマホークとかは特に)に関しては明確にはされていないが、修復の際にデチューンして解決したものと思われる。(ゲーム中ではスポット参戦時に「地球では使えない」と言われ、入手時には「敷島博士が真ドラゴンを使えるようにした」とだけ語られる)。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
本作及び再世篇では対インベーダー用の最終兵器という設定。第1形態が登場。本来武装の無い形態なのだが、普通に戦闘する。攻撃の度早乙女博士が出てくるが、あくまでもパイロットは自律回路。ちなみにどうあがいても早乙女研究所からどかせることは不可能なため、一気にケリをつけよう。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
最終形態は「真ゲッタードラゴン」名義。真ライガー真ポセイドンは武器扱いで、シャインスパークは合体攻撃となった。なお、本作では巨大さゆえに戦艦扱いで搭載も可能。よくよく考えればそっちの方が自然ではあるが、搭載した機体がゲッター線によって変な進化をしてしまわないか心配である(別作品ではあるが、ゲッター線を浴びた事で進化した機体もあるので)。実際、撃墜されるとゲッター線汚染間違い無しといったアニメーションが……。ちなみにフル改造ボーナスが「毎ターン隣接している味方機のENが50回復」と非常に有用なため、燃費の悪いスーパーロボットにとってはかなりありがたい。ソルグラヴィオンと合わせれば、隣接機体はかなりの燃費向上が見込める。また、なんとタワーから改造引継ぎが発生する。戦艦枠の引継ぎという意味では納得がいくが。地形適応は何と空・陸・海。と言っても號の地形適応のせいで空以外では戦闘しにくい(さらに言うと参戦後の地上マップは火星なので、空・海で戦う機会がない)。また性能もサイズ3Lのおかげで火力は高いが、サイズのせいでまず回避は不可能。
ちなみにプロローグで登場する第一形態は何と移動してくる(移動力1だが)。

装備・機能

武装・必殺武器

第1形態

本来は無武装の機体のため、武装は「第2次Z」オリジナル。

ホーミングゲッタービーム
全身から大量のゲッタービームを放つ。
ゲッタービーム
極太のゲッタービームを放つ。マップ兵器。範囲が広い。再世篇では使ってこない。
ゲッター軍団総攻撃
一旦大量のゲッタードラゴンゲッターライガーゲッターポセイドン分離した後、チェーンミサイル・ゲッタービーム・ストロングミサイルの集中攻撃をかける。気力低下効果付き。確かに原作では内部でゲットマシン生成とかはしていたが、さすがにあれだけの数には分離していない

第2形態

ゲッターパンチ
巨体を活かして殴りつける。Dのみの武装。
ホーミングゲッタービーム
第1形態と同じ。
ゲッタービーム
口から極太のゲッタービームを放つ。MAP・通常両方が存在。

最終形態

ダブルトマホーク
ゲッタードラゴンのダブルトマホークと同型。もちろんサイズは巨大。実は原作ではそのままで使用していない、と言うより真ドラゴンは形状の都合でインファイトはほぼ無理。なので、構えた後相手の上を取り、落下しながら切り裂くというかなり無理な機動を取っている。
第2次Zでも原作通りブーメランに使用するのみである。
ダブルトマホーク・ブーメラン
その名の如く、トマホークをブーメランにする。さらにゲッターエネルギーを収束させて、ワームホールを発生する。なお、投げつける時のの構えは漫画『巨人の星』の「大リーグボール」を彷彿とさせる。
ゲッタービーム
額と龍の口の両方に兼ね備えているが、主に使うのは龍の口の方。原作ではストナーサンシャインですら破壊できなかった木星の衛星ガニメデを一撃で破壊してしまった(ゲッターエンペラーが月をビーム一発で破壊した事のオマージュだろうか?)。その威力から一直線型のマップ兵器版もある。
第2次Zでは単体での最強武器。珍しく射程が長い。MAP兵器版も敵側から引き続き採用されているが、明らかに範囲が狭くなっている。
真ドラゴンチェンジアタック
現状Dのみ採用の、各ゲッターの形態による連続攻撃。そのままの変形演出が厳しいためか、真ポセイドン以外は画面外で変形する。流れはゲッタートリプルサイクロン→ダブルトマホーク→ゲッタードリル。この作品ではチェンジアタックの〆が3→1→2の順で固定されている。
チェンジ・真ライガー
再世篇の攻撃。ライガーに変形してゲッタードリルで突撃する。バリア貫通効果を持ち合わせ、陸の地形適応も当然S。さすがに第2次Zではドリルミサイルは飛んで行かない(仮に飛んで行ったら、格納されている機体は大変なことになりかねない)。
チェンジ・真ポセイドン
再世篇で追加された攻撃。ポセイドンに変形してゲッタートリプルサイクロンを放つ。海の地形適応はS。が、真ドラゴン参戦後に海は無いので意味はない。
シャインスパーク
真ドラゴンの最終兵器。ゲッタードラゴンのものと同じ技だが、ペダルを踏む必要はない(そもそもペダルが無い)。原作では出力が上がらないという状態だったため、両腕を失った真ゲッターをゲッター炉にして使うという合体攻撃的な扱いだった。発動すると次元断層を超えてなお、余波で星がつぶれる程の威力があるが、スパロボでは地球でも使える。次元断層に進入した時にゲッターエンペラーと一瞬の邂逅を果たす。
なお広範囲一直線型のマップ兵器版も用意されている。ちなみに真・シャインスパークではない…のだが、再世篇では「真シャインスパーク」名義の合体攻撃となったので、こっちが公式設定になったと思われる。

合体攻撃

ファイナルゲッタービーム
真ドラゴンと真・ゲッター1のゲッタービームを合わせた攻撃。…ではあるが、同条件ならシャインスパークの方が威力が上(しかもEN消費が同じ)。その為基本的には魅せ技である。
ファイナルゲッタートマホーク
真・ゲッター1に真ドラゴンのゲッターエネルギーを集中させ、真・ゲッター1のゲッタートマホークを巨大化。木星の衛星と巨大化したコーウェン&スティンガーを一刀両断した(勘違いしがちだが、この時点で木星は両断されていない)。Dでは当然のようにどこでも使える。やはりこちらもDではEN消費・気力制限がシャインスパークより上にも関わらず威力が全く同じと、真ドラゴンから撃つと魅せ技にしかならない欠点がある…。再世篇では攻撃力が上がり、十分な必殺攻撃として機能する。しかしストナーサンシャインよりも威力が低いと厳しい性能ではある……と思いきや、実は改造を施すと下剋上してストナーより攻撃力が上がる。真ドラゴンのビームより威力と射程もあるので射程やENなどでシャインスパークが使えない時などに使うと良い。
真シャインスパーク
上記シャインスパークの合体攻撃版。

特殊能力

変形
Dのみ。
EN回復(小)
Dのみ。再世篇では隣接する味方機のENを回復する効果が採用された。

移動タイプ

第1・第2形態

飛行はできない。第2形態は羽根があるがやはり飛べない。ちなみに移動力は1

最終形態

宇宙
Dにおいて。飛行可能。但し、3形態の中で唯一地上に降りられない。
宇宙
第2次Zにおいて。変形がなくなったためなのか地上を這える。全長6kmの真ドラゴンが地上を駆ける図は極めてシュール。(おあつらえ向きにちゃんと地上ステージがある。)

サイズ

2L(LL)
Dではこのサイズ。2Lでは収まらないサイズなのだが、当時のシステムでは止むを得なかったのだろう。
3L
第2次Z。自軍では唯一の3L。サイズ差による攻撃力の上昇が著しい。

機体BGM

「HEATS」
OVAのOP第2テーマソング。

メモ

SRWシリーズの分家であるAnother Century's Episode 3 THE FINALでは號に搭乗を拒否された結果、本機は最終的にオリジナルキャラクターのベルクトに奪取されてラスボスとして立ちはだかる驚きの展開を見せた。かつてのSRWでも『』におけるゴステロデビルガンダムOG、『F完結編』におけるシロッコ、またはシャピロ搭乗のヴァルシオンといった別の作品同士のパイロットと機体の組み合わせのラスボスは存在したが、真ドラゴンは出典作でラスボスポジションに位置するデビルガンダムヴァルシオンとは異なり、本来味方(しかも最終的な主人公機)なので余計に印象深い。
ちなみにこの真ドラゴンはベルクト一人乗りの上、彼は號と違いゲッター線に選ばれている訳でもない。そのためドラゴン形態のみで必殺技もゲッタービームのみと、戦闘力は號達の操る原作に比べて大幅に落ちている。
と言うのは設定上の話。ゲッタービームは射角が広くトマホークブーメランは超誘導、尻尾の先からは見覚えの無い弾幕を張りまくったりとラスボスらしい強さを見せる。オマケにその巨体に関らず移動速度が異常で、追いつける機体は一切存在しない。まさにスーパーロボットである。
ラスボスであるが故、最後は撃破されて爆散する。

関連機体

真ゲッタードラゴン
PSゲーム『ゲッターロボ大決戦!』に登場。大量のゲッター線を浴びたゲッターロボGが繭に包まれて進化、最終面のみ使用可能となる。ゲッターチェンジ機能こそ失われているものの、右腕をゲッタードリルに変化させたり、腹部からストロングミサイルを放ったり、とライガーとポセイドンの能力も使用していた。上半身は真ドラゴン最終形態とほぼ同様だが、下半身のデザインが石川賢の手により描き下ろされている。
ゲッター聖ドラゴン
「ゲッターセイントドラゴン」と読む。「新」に登場したゲッターロボの進化形態であり、存在するものを片っ端から同化するという危険な存在。真ドラゴンとエンペラーの中間に位置する形態と考えられている。
ゲッターエンペラー
ゲッターの進化において、現状(そして原作者亡き今、恐らくこの先も)における到達点。ゲットマシン状態では戦艦のような形状をしている。