「ゲシュペンストMk-II」の版間の差分

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2014年9月5日 (金) 21:28時点における版

PTX-007 ゲシュペンストMk-II (Gespenst Mk-II)

第4次スーパーロボット大戦』で初登場したゲシュペンストの後継試作機。

『F』リアル系主人公では、ヒュッケバイン開発の実験用に主人公の父親が開発した試作機(第4次リアル系ゲシュペンストの設定ポジション)で、主人公の父親と古い知り合いであるギリアムが個人的に譲り受けた。

OGシリーズ』では、量産を前提として設計され、マオ・インダストリーの試作ラインAを使用して3機が同時にロールアウトした。ゲシュペンストと同様に、PTX-007-01はタイプR、-02はタイプS、-03はタイプTと呼ばれる。フレームはGフレームを改良したG2フレームで、コストパフォーマンスが非常に高いためその後様々なPTに使用された。また、Mk-IIは後に量産トライアルを勝ち抜き、パーソナルトルーパーとしては初めて、量産にこぎつけている(量産機はRPT-007量産型ゲシュペンストMk-II)。

ちなみに、第4次のみ他の作品とカラーリングが異なる(第4次は薄い紫。他作品は青)。

“ゲシュペンスト”は本来ドイツ語表記。

ゲシュペンストMk-II・タイプR

  • 正式名称:PTX-007-01 ゲシュペンストMk-II・タイプR(Gespenst Mk-II Type Rapidity)
  • 型式番号:PTX-007-01

ロールアウト後に機動性・運動性を上げるための改修作業が行われ、スラッシュリッパーなどの新しい武装を施されたゲシュペンストMk-II。エルザム・V・ブランシュタインがパイロットとなって試験運用していたが、その際にエアロゲイターことゼ・バルマリィ帝国の偵察機メギロートと遭遇し、初の対異星人戦闘を行った機体となった。また、その戦闘において武器なしでメギロート5機を撃墜したためこの機体の優秀性も証明した。DC戦争及びL5戦役ではギリアム・イェーガー機として活躍した(OG2でリュウセイ編が元にされているため、ゲシュペンスト・タイプRは未使用と仮定)。インスペクター事件ではゲシュペンスト・タイプRVに乗り換えたギリアムからヴィレッタ・バディムに譲られる。

ゲシュペンストMk-II・タイプS

  • 正式名称:PTX-007-02 ゲシュペンストMk-II・タイプS(Gespenst Mk-II Type Strength)
  • 型式番号:PTX-007-02

ロールアウト後に装甲・火力を上げるための改修作業が行われ、やっぱりエネルギー不足を補うために追加のジェネレーターを取り付けたゲシュペンストMk-II。PTなのに肉弾戦に強いのもゲシュペンスト・タイプSと同じ。新装備のメガ・ブラスター・キャノンは射程こそ短いものの、高い攻撃力を持っている。しかし、タイプSのコンセプトは汎用性に乏しくなり、タイプSの試作機はこれが最後となっている。インスペクター事件では格闘専用にさらなる改造が施され「究極! ゲシュペンストキック」を搭載した状態でカイ・キタムラ機として活躍した。

ゲシュペンストMk-II・タイプSA

  • 正式名称:PTX-007-02-SA ゲシュペンストMk-II・タイプSA(Gespenst Mk-II Type SA)
  • 型式番号:PTX-007-02-SA

スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』に登場。オーバーホール中のアルトアイゼンの代用、および偽装としてキョウスケ用に用意された。ゲシュペンストMk-II・タイプSをベースとして、全身を赤く塗装しバイザーを外してツインアイを露出。頭部にホーンパーツと右腕にステークパーツを取り付けて、アルトアイゼン風に仕上げた機体。頭部と右腕の武装はダミーであり、実戦には使えない。本来は偽装として用意されていたが、このまま実戦に投入。「究極!ゲシュペンストキック」を(OG外伝におけるキョウスケの絶叫込みで)披露した。

ゲシュペンストMk-II・タイプSA改

  • 正式名称:PTX-007-02-AC ゲシュペンストMk-II・タイプSA改(Gespenst Mk-II Type SA Custom)
  • 型式番号:PTX-007-02-AC

同じく『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』に登場。大破したアルトアイゼンアルトアイゼン・リーゼに強化・修復期間中にキョウスケの搭乗機として再登場した。偽装目的だったタイプSAと異なり最初から実戦への投入を検討してあり、両腕をプラズマ・ステークへと換装し背部に試作ブースターが追加されている。本機は「ハロウィン・プラン」における量産型ゲシュペンストMk-II改の試作運用として位置づけられており、グラップタイプ(タイプG)と同様の武装になっている。本編ではアースクレイドルでの攻防において登場しクレイドル外での様子が描かれているが、具体的な戦闘シーンはなかった。

ゲシュペンストMk-II・タイプT

  • 正式名称:PTX-007-03 ゲシュペンストMk-II・タイプT(Gespenst Mk-II Type Test)
  • 型式番号:PTX-007-03

ロールアウト後の後継機開発用として保存されたが、ゲシュペンスト・タイプTと違い特に改修をせずに試験用の機体として使用された。そして、試験用としての役目を終えた後にATX計画によって改修を受け、ヴァイスリッターとなった。その際、PTとしては史上初めてテスラ・ドライブが導入され、単独で飛行可能になっている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦
ギリアム・イェーガーの乗機として初登場。NPCであり自軍には参入しない。武装から判断するに、この機体はリアル系である模様。
第4次スーパーロボット大戦S
マップ「空飛ぶマジンガーZ」においてのみ、プレイヤーが操作できる。それ以外の扱いは、第4次と同じ。
スーパーロボット大戦F
主人公のタイプ(スーパー系/リアル系)によって扱いが異なる。
スーパー系では、中盤「合体!! 超獣機神ダンクーガ」クリア後に「恋人がいる」を選択した場合入手。「いない」を選択した場合、完結編冒頭でギリアムが譲ってくれるが、無改造な上、強制乗り換え。主人公の性格が「まじめでやさしい熱血漢」で「究極! ゲシュペンストキック(or必殺! ゲシュペンストパンチ)」を習得済みの場合、Mk-IIでもそのまま使用可能。能力的には、スーパー系F完結編を見越したパラメータ設定で、この時点ではかなり強力。ゲシュペンスト同様に飛行可能。
リアル系では本格参戦はせず、ラストにギリアムが搭乗してスポット参戦する。なおギリアムがパイロットとして参戦するのはリアル系のみだが、敵機も強くなって来ている時に無改造で登場するため、第4次程の強さは感じられない。ゲシュペンスト同様ビームコート装備。主人公機となるのは完結編から。
スーパーロボット大戦F完結編
リアル系及びスーパー系でFにて「恋人いない」を選択した場合は、本作からようやく主人公機となる。スーパー系では主人公がグルンガストに乗り換えてからは副主人公専用機となる。P属性で有射程の武器が多い為扱いやすいのだが、スーパー系にしてはパワー不足感は否めない。副主人公を使っていくのなら改造と強化パーツは必要不可欠。リアル系では待望の主人公機の後継機が登場。高威力で射程の長い武器が多く移動力も8と高い。ただし、HPが5200とリアル系にしてはかなり高いのでMSABと並べていると狙われない。F91νガンダムに比較すると見劣りするが、Ζガンダムビギナ・ギナよりはEN切れの心配ない点などにおいて本機の方が上の性能。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2
第1部、第2部の主人公機(アルトアイゼンヴァイスリッター)の設定において、PTX-001ゲシュペンスト3機の試作後に作られた量産機PTX-002ゲシュペンストMk-IIとして語られている(本作では「ゲシュペンストMk-IIと量産型ゲシュペンストMk-IIが別個に存在する」のではなく、「ゲシュペンストMk-II自体が量産型」という設定になっている)。三十数機あったが前大戦でほとんどが失われている。
スーパーロボット大戦IMPACT

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
年表設定のみ。新西暦182年に量産試作型Mk-IIの開発が始まった。(翌183年10月に量産型Mk-IIがロールアウトしており、同11月にエルザムがテスト中にメギロートを撃墜したのも量産型Mk-II)

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
ギリアム・イェーガーがMk-II・Rを使用する他、Mk-II・Tの改修機であるヴァイスリッターもエクセレンの搭乗機として登場。さらにリュウセイ編のみ、終盤でヴィレッタ・バディムがMk-II・Sに乗って自軍参入する可能性がある。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
序盤、ヴィレッタ・バディムがデフォルト機としてMk-II・Rを使用。条件を満たすと、後半にMk-II・Sが入手可能。タイプSは「究極!ゲシュペンストキック」が本機の最強武器として復活した。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
隠し条件はほぼOG2と同じ。今回から「究極! ゲシュペンストキック」の声付きセリフのバリエーションが増えた。機体の使いかっては悪くないが、然るべき強化が必要。
スーパーロボット大戦OG外伝
条件なく第25話後で入手。その前に、フリーバトルで追加された「究極! ゲシュペンストキック」のセリフが聞けるので、使うのは完全に趣味の範囲。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
キョウスケ用に調整され改装されたタイプSが登場。まさかのゲシュペンストキックのお披露目も併せて視聴者を驚かせた。

装備・機能

シリーズごとに使用可能な武器がしばしば変更されており、全て合わせると膨大な数になる。OGシリーズでは換装武器扱いの武装も多い。

武装・必殺武器旧シリーズ

全タイプ共通

作品によってはオミットされている。

スプリットミサイル
背部のウェポンラックに装備されたクラスターミサイル。
ネオ・プラズマカッター
左腕サーベルホルダーに装備、計3本。量産型はプラズマ・ステークを装備。
スラッシュリッパー
3基の斬刃で相手を切り裂く。現行のスパロボでは移動後攻撃可能な武器。
4次は射程2-8。スパロボFではリアル系は射程1-7、スーパー系は射程1-3。

タイプRの固有武装

メガビームライフル
第4次およびFリアル系の基本武装。ビーム兵器属性あり。

タイプSの固有武装

メガブラスターキャノン
スパロボFのスーパー系のみ。リアル系のメガビームライフルと同型のライフルから発射している(ちなみにスーパー系ゲシュペンストのブラスターキャノンは目から)。
必殺! ゲシュペンストパンチ
スパロボF主人公の特訓で生み出された技。パット(まじめでやさしい熱血漢・女)のスーパー系主人公専用。OGシリーズでは一部キャラが量産型ゲシュペンストMk-IIのジェット・マグナム使用時に技名を叫ぶ場合があるが、単独武器としては実装されていない。
究極! ゲシュペンストキック
スパロボFで主人公の特訓で生み出された技。ジェス(まじめでやさしい熱血漢・男)のスーパー系主人公専用。性能はパンチと同じ。OGシリーズではOG2以降タイプSの技として復活。

武装・必殺武器OGシリーズ

全タイプ共通

作品によってはオミットされている。

格闘
本体による直接攻撃。OG1で採用。
プラズマ・ステーク
左腕に内蔵された3本のステークから、高圧電流による打撃を与える。OGシリーズでは、タイプRとSの武装としては登場しない。SA改は右腕にも内蔵。
スプリットミサイル(固有武装)
背中にオプション装備されるコンテナミサイル。OG2では、タイプRとSのスプリットミサイルは固有武装となっており、換装武器版より高性能。威力はタイプSの方が高い。

タイプSの固有武装

メガ・プラズマカッター(固有武装)
OGsではタイプSの固有武器扱い。
メガ・ブラスターキャノン
タイプSに内蔵された胸部エネルギー砲。エクセレン・ブロウニングなど、ゲシュペンストらしくないとこの装備に違和感を持つパイロットもいるようである。
究極! ゲシュペンストキック
OGシリーズではGBA版2以後復活し、男女関係なく使用可能となった。キャラクターによって様々な台詞が入る(大半が悪ノリのネタ台詞が殆んどであり、OG外伝で追加される程)。GBA版OG2のみ連続攻撃対応。OG外伝では必要気力条件もなくなり使いやすくなった。また、OGシリーズではカイがモーションを構築したという設定がある。
タスクいわく「整備員泣かせの必殺技」。おそらく敵だけではなく、Mk-II・Sの脚部やフレームにもそれなりのダメージがくるからであろう。
なお、『OG外伝』の時点では唯一ギリアムだけが叫ばない。絶叫部分が一番大人しいのは、モーションを構築したカイである。

換装武器

スプリットミサイル(換装武器)
背中にオプション装備されるコンテナミサイル。OGシリーズでは、この武器が換装武器扱いになるのはGBA版OG1のみ。
プラズマカッター/メガ・プラズマカッター(換装武器)/ネオ・プラズマカッター
基本装備として携帯されるプラズマソード。OG1ではメガ・プラズマカッター、OG2以後はネオ・プラズマカッターをタイプRが標準装備。OGシリーズでは換装武器だが、作品ごとに換装対象となるカッターが異なる。
メガ・ビームライフル
携行式のビーム兵器。
スラッシュ・リッパー
背中にオプション装備される三つ刃のカッター。
チャクラム・シューター
GBA版OG2でタイプRが初期装備。本来はヒュッケバインMk-IIの武装。OGsではチャクラム・シューターがヒュッケバインMk-IIの固有武器化したため、装備していない。
ツイン・マグナライフル
OG2でタイプRが初期装備。本来はR-GUNR-GUNパワード)の武装。
グラビトン・ランチャー
OG2で特定条件を満たすとタイプRに初期装備される、射撃系最強の換装武器。OGs以後は全体攻撃

特殊能力

ビームコート
タイプRや、OG1のタイプSが装備。射撃系ビーム属性攻撃のダメージを軽減。
ABフィールド
OG2系列作品でタイプSが装備。射撃系ビーム属性攻撃のダメージを、ビームコートより若干多めに軽減。

関連機体

ゲシュペンストシリーズ
ゲシュペンスト
量産型ゲシュペンストMk-II
量産機であり基本性能はロールアウト直後のタイプRと同等。左腕にはプラズマカッターの代わりに格闘戦用プラズマステークを装備。
量産型ゲシュペンストMk-II改
OGシリーズに登場。Mk-IIの特性を煮詰め直し、現場仕様の改良を加えた機体であり、少数生産の高級機として生まれ変わった。
ヴァイスリッター
ゲシュペンストMk-II・タイプTの改造機。こちらはゲシュペンストMk-IIカスタムの名を冠するはずだったが、アルトアイゼンと同じく設計思想が偏っており、こちらも正式量産機には不採用。
ビルトシュバイン

商品情報

資料リンク