「サクラ大戦」の版間の差分
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| サクラ大戦 || 1996年9月27日 ||セガサターン | | サクラ大戦 || 1996年9月27日 ||セガサターン | ||
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2019年12月12日 (木) 00:21時点における版
サクラ大戦 | |
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読み | さくらたいせん |
外国語表記 |
Sakura Wars Sakura Taisen |
原作 | 広井王子 |
原案 |
金子良馬[1] 森田直樹[2] |
脚本 | あかほりさとる |
キャラクターデザイン |
藤島康介(原案)[3] 松原秀典 |
メカニックデザイン |
永田太 『3』以降 明貴美加(メイン) 森木靖泰(エネミー) |
音楽 | 田中公平 |
制作 |
セガ(現:セガゲームス) レッドカンパニー(現:レッド・エンタテインメント) |
発売元 | セガ(現:セガゲームス) |
発売日 |
セガサターン 1996年9月27日 |
話数 | 全10話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
備考 | 原作、脚本、キャラクターデザイン、音楽は『V』まで続投。 |
『サクラ大戦』は、セガ(後のセガゲームス。以下「セガ」で統一)より発売されたコンピュータゲーム。「サクラ大戦シリーズ」全体についても取り扱う。
概要
ジャンルは美少女恋愛SLGとSRPGを融合させた「ドラマチックアドベンチャー」。真宮寺さくらをはじめとする個性的な女性たちとの交流を楽しむアドベンチャーパートと、霊子甲冑に搭乗した部隊を率いて敵を殲滅し街の平和を守るターン制SRPGのバトルパートで構成され、それらを交互に繰り返しながら進行する。対応プラットフォームはセガサターンより始まり、その後PCやドリームキャスト、プレイステーション2に移植・リメイクされた。
2019年にナンバリングタイトル第6作となるプレイステーション4用ゲームソフト『新サクラ大戦』が発売予定。
ジャンル | 作品名 | 発売・公開日 | 媒体 |
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ナンバリングタイトル (リメイクを含む) |
サクラ大戦 | 1996年9月27日 | セガサターン |
サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~ | 1998年4月4日 | セガサターン | |
サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ | 2001年3月22日 | ドリームキャスト | |
サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~ | 2002年3月21日 | ドリームキャスト | |
サクラ大戦 ~熱き血潮に~ | 2003年2月27日 | PS2 | |
サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~ | 2005年7月7日 | PS2 | |
サクラ大戦1&2 | 2006年3月9日 | PSP | |
外伝ゲーム | 大神一郎奮闘記 ~サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」より~ | 2000年2月24日 | ドリームキャスト |
サクラ大戦GB 檄・花組入隊! | 2000年7月28日 | ゲームボーイカラー | |
サクラ大戦GB2 サンダーボルト作戦 | 2001年12月6日 | ゲームボーイカラー | |
サクラ大戦V EPISODE 0 ~荒野のサムライ娘~ | 2004年9月22日 | PS2 |
スーパーロボット大戦への参戦
2017年2月22日の生スパロボチャンネルで期間限定での参戦が発表された。原作を担当した広井王子氏が過去にスパロボ参戦に否定的な発言をしたとして、参戦は不可能と長らく言われていた。その発言はソースが残っていないのであくまで憶測の域を出ず、広井氏が同じように原作を担当し本作以前に発表された『魔神英雄伝ワタル』も後に参戦が実現したため、仮に氏の意向が真実であったとしても、最早参戦の障害にはならないと思われる。
オオチP曰く、セガとの協議で『ボーダーブレイク』が参戦決定した際、本作の参戦も既に決まっていたのだが「サクラといえば春」という理由で翌年の春まで保留させていたとの事[4]。
『サクラ』のシリーズプロデューサーである寺田貴治氏[5]が以前から参戦を希望していたが、寺田貴信プロデューサーは「当時[6]のスパロボでは難しかった」とインタビューで明かしている[7]。
ストーリー
サクラ大戦
時は太正十二年。蒸気機関が発達した現実とは少し違う日本。帝国海軍の新任少尉大神一郎は、秘密部隊「帝国華撃団」・花組の隊長に任命される。
ところが、隊員の一人である真宮寺さくらに案内された先は銀座・大帝国劇場で、「帝国華撃団」ではなく「帝国歌劇団」という秘密舞台であった。
雑用係に任命されて落胆する大神だったが、華々しい舞台を演じる歌劇団の彼女達は「黒之巣会」と呼ばれる謎の組織から日夜帝都を護る為に暗躍する秘密部隊という裏の顔を持っており、その秘密部隊こそが「帝国華撃団」であった。
サクラ大戦2
太正十四年、春。海軍での一年間の演習航海を終えた大神一郎は再び帝国華撃団・花組の隊長に復帰する。
しかし、隊員の多くは各々の事情で一時的に不在、新たに加入した隊員との交流は難航する等、以前にも増して前途多難な帝劇での新たな日々が始まった。
そんな中、緊急警報が鳴り響き、蘇った葵叉丹、彼を復活させた新たなる敵「黒鬼会」との戦いが幕を開ける。
サクラ大戦3
太正十五年、春。2度の大戦で帝都を防衛した功績を認められた大神一郎は中尉に昇格、同時にフランス・巴里への留学を命じられる。
遠い異国の地で大神は跋扈する怪人と新たに設立された「巴里華撃団」の存在を知る。
そして大神の留学の真の目的とは、花組の隊長として巴里華撃団を育て上げ、巴里の平和を守る事にあった。
サクラ大戦4
太正十六年。巴里から帰国した大神一郎の前には、以前にも増して発展した帝都の姿があった。だが、蒸気機関が度重なる暴走を引き起こし、その被害は拡大の一途をたどっていた。大神たちは一連の事故の原因が黄金の蒸気と正体不明の魔操機兵にある事を突き止める。
謎の魔操機兵に苦戦を強いられる帝国華撃団だったが、そこに巴里華撃団が救援として駆けつける。そして帝国と巴里、二つの華撃団は「大神華撃団」として臨時編成され、謎の魔操機兵を生み出した怨念との帝都の存亡をかけた戦いに挑む。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団
- 大神一郎
- 『4』までの主人公及びプレイヤーキャラクター。
- 真宮寺さくら
- ヒロインの1人。『1』及び『2』のメインヒロイン。
- 神崎すみれ
- ヒロインの1人。
- マリア・タチバナ
- ヒロインの1人。
- アイリス
- ヒロインの1人。
- 李紅蘭(りこうらん)
- ヒロインの1人。
- 桐島カンナ
- ヒロインの1人。
- ソレッタ・織姫
- ヒロインの1人。
- レニ・ミルヒシュトラーセ
- ヒロインの1人。
- 米田一基(よねだいっき)
- 藤枝かえで
- 藤井かすみ
- 榊原由里
- 高村椿
- 加山雄一
- 清流院琴音
- 太田斧彦(おおたよきひこ)
- 丘菊之丞
巴里華撃団
- エリカ・フォンティーヌ
- ヒロインの1人。『3』のメインヒロイン。
- グリシーヌ・ブルーメール
- ヒロインの1人。
- コクリコ
- ヒロインの1人。
- ロベリア・カルリーニ
- ヒロインの1人。
- 北大路花火
- ヒロインの1人。
- グラン・マ
- メル・レゾン
- シー・カプリス
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団
- 光武二式
- 虎型霊子甲冑「光武」が「光武・改」を経て更に発展を遂げた機体。『サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~』に登場。
- 光武X、光武Ω
- 『X-Ω』に登場するスパロボオリジナルの光武。花組だけでは手が足りない程の緊急事態に備えて米田一基が「切り札」として作らせた、霊力が少ない者でも動かせる試験量産型光武。
- 光武Xはアサヒ、光武Ωはシャッテとホノカが搭乗。
- 翔鯨丸
- 武装飛行船。『X-Ω』では名前のみ登場。
巴里華撃団
- 光武F2
- 霊子甲冑「光武F」の発展型。『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』に登場。
用語
楽曲
歌だけでも数百の楽曲が存在するが、『新』以前は作詞を広井王子氏、作曲を田中公平氏が全ての歌曲を担当していた[8]。
- オープニングテーマ
-
- 「檄!帝国華撃団」
- 編曲:根岸貴幸、歌:横山智佐&帝国歌劇団
- 『3』、『V』以外で起用されている本作を代表する曲。通称「ゲキテイ」。様々なバージョンが存在する。
- 『X-Ω』ではイベント「流れよ我が涙」にて原曲が初採用。
-
- 「御旗のもとに」
- 編曲:根岸貴幸、歌:日高のり子、島津冴子、小桜エツコ、井上喜久子、鷹森淑乃
- 『3』の主題歌。
- 『X-Ω』ではイベント「永遠の歌に花束を」にて原曲が初採用。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2017年3月の限定参戦で、イベントは「流れよ我が涙」と「失われた時を求めて」。
- 参戦名義は単独だが時系列は『4』の直前の設定で、光武二式が完成して間もない頃、堕天翅族などの脅威に晒された帝都にH.I.A.W.D の面々が転移してしまったという内容となっている。
- メインヒロインたちの光武二式がSSRとして登場し、さらに「Springチケット」や引換券により好きなヒロインの機体と交換可能、2段階限界突破で大器型を入手可能、本作のための新たなオリジナル機体が設定される等、期間限定参戦としては破格の扱いを受けている[9]。
- ちなみに「失われた時を求めて」の第3話にて、休演中の舞台で花組とアゲマキ・ワコがある曲を歌うという展開がある。曲名はシナリオ中では明言されないが、そのエピソードのタイトルが『2』のED曲タイトルである「夢のつづき」となっている。
- 2018年3月に復刻参戦。復刻第1弾イベントは「サクラ大戦 帝都遙かなり」でシナリオは前回と繋がった内容となっている。前年のイベントではサブキャラクター扱いだった織姫とレニのユニットも登場。時系列は『4』終了直後という設定[10]。同月の復刻第2弾イベント「永遠の歌に花束を」では巴里華撃団メンバーが新たに登場する。
- なお発表前日の『X-Ω』公式サイトにおいて、次の期間限定参戦作品発表のカウントダウンが行われたが、それより先に巴里華撃団の参戦がTVCMによって事前に判明するという珍事が起きた。
- 2019年3月に復刻ガシャが開催。過去の参戦でパイロットパーツが用意されていた大神、さくら、エリカ以外のメンバーにもパイロットパーツが用意された[11]。
関連作品
- PROJECT X ZONE
- セガ側のタイトルの1つとして参戦。時系列は『V』と『君あるがため』の間にあたり[12]、大神一郎と真宮寺さくら、エリカ・フォンティーヌとジェミニ・サンライズがペアユニットとして登場。敵ユニットは、降魔、ポーン、殺女、シゾー(蒸気獣プレリュードに搭乗)。後述の続編を含め、『PXZ』シリーズでは霊子甲冑には搭乗せずに生身で戦う。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』のゼンガー・ゾンボルト、『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』のハーケン・ブロウニングと楠舞神夜とはこの作品で出会っており、参戦前に外の作品でスパロボのキャラクターと共演するという非常に珍しいケースとなった。
余談
- 本作の特色の1つとして、『歌謡ショウ』と呼ばれる舞台版の存在がある。アニメやゲームの舞台化は他作品でも行われているが、『歌謡ショウ』が特殊なのは舞台でキャラクターを演じるのが劇団の役者ではなくゲームで声を担当した声優本人[13]という事。当初は無謀と思われたこの試みは好評を博し、『歌謡ショウ』への声優の去就がキャラクターそのものの引退という話にまで発展する等、シリーズに多大な影響を与えた。数百以上存在する歌も、半分以上はこの舞台版の為に作られた曲である。1997年から始まった帝都花組の『歌謡ショウ』は2006年のファイナル公演で1度終わりを迎えたが、その後も名前や形を変え、巴里花組や紐育星組を主体としながら行われている。2017年にはシリーズ初の男性キャストメインによる『歌謡ショウ』が開催された[14]。
- 本作がスーパー系とリアル系のどちらに準ずるかについて、これまで公式は明確に定義を示した事はなく、ファンによって考え方も様々である。
- 広井氏は本作のプロジェクト発表当時のゲーム雑誌インタビューにおいて、「メカニックのコンセプトは『ダンバイン』+『ボトムズ』になる」と説明している。この2つが本作のメカニックに与えた影響については、霊子甲冑の項目を参照。また世界観については、「『はいからさんが通る』と『パトレイバー』に『サンダーバード』の要素を入れた」というコメントをしている[15]。
- 他方、コミカライズを担当している政一九氏は広井氏との対談において、「『サクラ大戦』は90年代の作品という要素も混じっているが、基本的には『マジンガーZ』や『ゴレンジャー』みたいな『ガンダム以前』のものの世界観である」という見解を示している[16]。
- 概要の通り、本作は原作の広井氏が所属していたレッドが企画段階から参加しており、これまでは版権表記もSEGAの名前と共にREDと必ず記されてきた[17]。だが、2017年に入ってからこのREDの表記が消滅した[18]。セガがレッドから権利を買い取ったのか、レッドが自ら権利を放棄したのかは不明である[19]。
- なお、本作の主要スタッフの1人である藤島康介氏はナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)の「テイルズ オブ シリーズ」のキャラクターデザインとしても知られており、同作ではその名が版権表記に記されているが、『サクラ』ではあくまで「キャラクター原案」である為か、藤島氏の名前が版権表記に記載された事はこれまで1度もない。
脚注
- ↑ http://www5a.biglobe.ne.jp/~RyomaK/other/history.htm
- ↑ https://www.famitsu.com/news/201705/26133913.html
- ↑ 藤島氏が担当した原案はメインキャラクターと一部のサブキャラクターのみであり、敵を含めたサブキャラクターの大半はレッドのスタッフが原案を手掛けている。ナンバリングタイトルのエンドロールでは複数のスタッフの個人名が明記されており、各種設定資料集では原案となったラフ画の一部が掲載されているが、誰がどのサブキャラクターを担当したかまでは基本的に明らかにされていない。
- ↑ https://dengekionline.com/elem/000/001/475/1475692/
- ↑ 原作の広井氏は本作の総合プロデューサーとしても有名だが、広井氏がレッドの会長から顧問になり第一線を退きエグゼクティブプロデューサーだった大場規勝氏がセガを退社した現在では、開発現場でチーフディレクター等を務めていたセガの寺田氏がプロデューサーに昇格して事実上の責任者として活躍している。
- ↑ 2002年3月29日発売の『ドリマガ』4月12日増刊号において、『サクラ大戦4』と『スーパーロボット大戦IMPACT』の発売日が近かった事、両方とも「ロボット」と「大戦」を題材にしたSRPGである事、そして寺田貴治氏と寺田貴信氏の名前が1文字違いである事などを理由に、特別企画として両者の対談が実現した。当時とはその対談の時期を指している。
- ↑ https://app.famitsu.com/20170308_989310/
- ↑ 南青山少女歌劇団が中心となって上演された『ミュージカル サクラ大戦 ~花咲く乙女~』のオリジナル楽曲を除く。
- ↑ なお、大器型ユニット入手手順については以後の期間限定参戦においても一部作品を除き同様の仕様が採用されている。
- ↑ ただし、米田とほぼ同時期に引退した筈のすみれが引退していないという大きな違いがある。
- ↑ これらはライブカットインやボイスは非対応となっている。
- ↑ 『君あるがため』で出会った大神とジェミニが、『PXZ』ではこれ以前に面識が無かったという設定になっている。
- ↑ サブキャラも含め、キャスティング段階で舞台を前提としており、オーディションにおいても歌唱力が重視されている。これは広井氏があるアニメ原作の舞台で、演じている舞台俳優を見ていた子供の「声が違う」という発言を聞き、「もしかしたらお客様を裏切っているかもしれない」と感じたことが理由(NHK衛星第2『山川静夫の新・華麗なる招待席』2007年3月4日放送分より)。ただし、巴里華撃団は当初舞台化を想定しておらず、原作ゲームを再現したディナーショウをイベント活動の主としていた。
- ↑ https://www.famitsu.com/news/201707/07137140.html
- ↑ 角川書店『サクラ大戦活動写真―サクラムービーロマンチカ』P121より。
- ↑ 講談社『サクラ大戦 漫画版 COLLECTION』P38より。
- ↑ 2016年11月28日時点のサクラ大戦.comのアーカイブ。
- ↑ 2017年3月28日時点のサクラ大戦.comのアーカイブ。
- ↑ レッドの森田氏は2017年に自社ブランドで『俺達の世界わ終っている。』というタイトルのADVを発売した際、「広井氏やセガに寄りかかっていた十数年だったかなという思いがあり、今後のレッドのためにも、今が新作を出すタイミングだと思った」という趣旨の発言をしている。
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