「伝説巨神イデオン」の版間の差分
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しかもTV放映時は[[打ち切り]]<ref>脚本によるとTV版の最後の放送になった39話のシナリオは「打ち切りの都合で富野監督が最後の2分を最終回になるように書き換えたので、39話のうち最後の2分を除けば最終回ではなくただの39話」と述べている。</ref>のために'''戦闘の途中で突然イデが発動して、全ての存在を[[因果地平]]の彼方へ葬り去り、[[宇宙]]には誰もいなくなった([[ナレーション]]も含む<ref>例として34話終了後のナレーションは途中でイデの効果音に遮られて台詞が消えてしまっており、ナレーターを務めた塩沢兼人氏も'''「ナレーターまで殺されるのか」'''と肝を冷やしたという。</ref>)'''という結末になったことで、皮肉にも本作が持つ[[神話]]的・黙示的な側面がより強調された。 | しかもTV放映時は[[打ち切り]]<ref>脚本によるとTV版の最後の放送になった39話のシナリオは「打ち切りの都合で富野監督が最後の2分を最終回になるように書き換えたので、39話のうち最後の2分を除けば最終回ではなくただの39話」と述べている。</ref>のために'''戦闘の途中で突然イデが発動して、全ての存在を[[因果地平]]の彼方へ葬り去り、[[宇宙]]には誰もいなくなった([[ナレーション]]も含む<ref>例として34話終了後のナレーションは途中でイデの効果音に遮られて台詞が消えてしまっており、ナレーターを務めた塩沢兼人氏も'''「ナレーターまで殺されるのか」'''と肝を冷やしたという。</ref>)'''という結末になったことで、皮肉にも本作が持つ[[神話]]的・黙示的な側面がより強調された。 | ||
− | + | 1982年7月10日には、TV版を補足する[[映画|劇場版]]作品『THE IDEON 接触篇』(85分)ならびに『THE IDEON 発動篇』(99分)が上映された<ref>ちなみに『発動篇』は、完全新作パートを含んだ「イデオンの真の最終話」と呼ぶべき内容である。ついでに、劇場版『伝説巨神イデオン』と同様の構成になった作品の例としては、劇場版『[[宇宙戦士バルディオス]]』や『[[新世紀エヴァンゲリオン 劇場版]]』が挙げられる。</ref>。こちらでは唐突感こそなくなったものの、「イデが発動して因果地平に…」という全滅作劇の方向性は変わらず、『伝説巨神イデオン』は文字通り「伝説の作品」として当時のアニメファンに[[トラウマイベント|トラウマ]]を植えつけることとなる。 | |
そのおかげか、1980年代前半のロボットアニメでは「意思あるエネルギー」で主役ロボットが動く作品や、最終回で全てのキャラクターが人間としては死んでしまい、人間以上のナニカに進化したり同化したりするという終わり方をする作品がわりと目立つ。これらの要素は今現在でもロボットものに限らずアニメ作品の一つの定型として根付いている<ref>余談だが、現在では「機械仕掛けの神」「[[ゲッター線|意思あるエネルギー]]」の代表格である[[ゲッターロボ]]は、TV放映時にはこのようなイメージは無かった。これらの側面が与えられるのは、1990年代の[[漫画]]展開からである。</ref>。 | そのおかげか、1980年代前半のロボットアニメでは「意思あるエネルギー」で主役ロボットが動く作品や、最終回で全てのキャラクターが人間としては死んでしまい、人間以上のナニカに進化したり同化したりするという終わり方をする作品がわりと目立つ。これらの要素は今現在でもロボットものに限らずアニメ作品の一つの定型として根付いている<ref>余談だが、現在では「機械仕掛けの神」「[[ゲッター線|意思あるエネルギー]]」の代表格である[[ゲッターロボ]]は、TV放映時にはこのようなイメージは無かった。これらの側面が与えられるのは、1990年代の[[漫画]]展開からである。</ref>。 | ||
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− | ;[[スーパーロボット大戦F]] | + | ;[[スーパーロボット大戦F]] / [[スーパーロボット大戦F完結編]] |
− | + | :初参戦作品。分割方式となった関係で本格参戦は『完結編』へ持ち越しとなり、『F』ではキービジュアル等にはいるものの実際は予告に登場するのみ。 | |
− | + | :『完結編』の中盤にて「未来から[[タイムトラベル|タイムスリップ]]してくる」という形で登場。そのため、[[バッフ・クラン]]は「ハルル等の一部の艦隊しか転移してこなかった」という設定であり、原作再現について概ね控えめなものとなっている。他方、主役メカである[[イデオン]]の存在感は圧倒的であり、特にマップの大半を射界に収めラスボスをも一撃で撃沈する[[イデオンガン]]の常識外れの性能は、多くのプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。 | |
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pによれば、『[[第4次スーパーロボット大戦]]』あたりでも参戦する予定があったが、イデオンをユニットとしてどう扱えば良いかいいアイデアが出なかったとのこと<ref>角川書店『ガンダムエース』2018年5月号、443頁。</ref>。 |
− | ** | + | *些細な誤解から端を発したいさかいが殲滅戦争へと発展してしまう本作の、富野喜幸(現:富野由悠季)監督によると「バカは死ななきゃ治らない」との事。 |
+ | **また、今作で劇中の登場人物が尽く死んでいく事に関しては、声優の出演料を抑えるために登場人物を殺すようにスポンサーから要求されていたためであると述べているほか、劇場版についても「起承転結の『承』が無いので劇作としては0点」「ラストは禁じ手を使ってしまったかもしれない」と悔やむなど、全体的に辛辣な評価をしている。 | ||
*[[小説]]版がソノラマ文庫と角川文庫から出版されている(内容は同じ)。ストーリーは多少の差異はあるが、大方TV版・劇場版をなぞった流れである。 | *[[小説]]版がソノラマ文庫と角川文庫から出版されている(内容は同じ)。ストーリーは多少の差異はあるが、大方TV版・劇場版をなぞった流れである。 | ||
**角川文庫の挿絵がアニメ版デザインからかけ離れており、イデオンはまるで巨大な樹木のように描かれており、コスモに至ってはストレートヘアーになっている。ただし地の文から小説内ではアニメ版と同じデザインであることがわかる(ソノラマ文庫の挿絵はアニメ版)。 | **角川文庫の挿絵がアニメ版デザインからかけ離れており、イデオンはまるで巨大な樹木のように描かれており、コスモに至ってはストレートヘアーになっている。ただし地の文から小説内ではアニメ版と同じデザインであることがわかる(ソノラマ文庫の挿絵はアニメ版)。 | ||
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**赤いタキシードに身を包む[[破嵐万丈|万丈]]役の[[ドバ・アジバ|ドバ総司令]]をはじめ、[[ビューティフル・タチバナ|ビューティ]]=[[ハルル・アジバ|ハルル]]、[[三条レイカ|レイカ]]=[[ギンドロ・ジンム|ギンドロ]]、[[コロス]]=[[カララ・アジバ|カララ]]、[[ドン・ザウサー]]=[[ジョーダン・ベス|べス]]、[[ダイターン3]]=[[イデオン]]といった布陣で描かれるOPは、[[ギャグイベント|爆笑必至]]の完成度を誇る。 | **赤いタキシードに身を包む[[破嵐万丈|万丈]]役の[[ドバ・アジバ|ドバ総司令]]をはじめ、[[ビューティフル・タチバナ|ビューティ]]=[[ハルル・アジバ|ハルル]]、[[三条レイカ|レイカ]]=[[ギンドロ・ジンム|ギンドロ]]、[[コロス]]=[[カララ・アジバ|カララ]]、[[ドン・ザウサー]]=[[ジョーダン・ベス|べス]]、[[ダイターン3]]=[[イデオン]]といった布陣で描かれるOPは、[[ギャグイベント|爆笑必至]]の完成度を誇る。 | ||
**ちなみに、「明るいイデオン」では[[ガンダム]]がイデオンに[[変形]]したり、当時の政府広報の明るいとは言えないCMのパロディ等もやらかしていた。もっとも、この「明るいイデオン」イベントを経て実際に上映された劇場版はTV版を超える[[トラウマイベント|トラウマ作品]]だったため、結果的には凄まじい「プロモーション詐欺」になったのだが。 | **ちなみに、「明るいイデオン」では[[ガンダム]]がイデオンに[[変形]]したり、当時の政府広報の明るいとは言えないCMのパロディ等もやらかしていた。もっとも、この「明るいイデオン」イベントを経て実際に上映された劇場版はTV版を超える[[トラウマイベント|トラウマ作品]]だったため、結果的には凄まじい「プロモーション詐欺」になったのだが。 | ||
− | * | + | *藤子・F・不二雄氏の漫画版『ドラえもん』では、『建設巨神イエオン』なるパロディ作品が登場している。 |
**劇中のスケッチブックの表紙絵として登場し、頭部に鉢巻を巻き、鋸とトンカチを構えた日曜大工風の姿をしたイデオンといったものである。 | **劇中のスケッチブックの表紙絵として登場し、頭部に鉢巻を巻き、鋸とトンカチを構えた日曜大工風の姿をしたイデオンといったものである。 | ||
− | ** | + | **なお、2020年5月23日に同アニメ版にて放送された内容では同年放送の[[スーパー戦隊シリーズ]]の一作『魔進戦隊キラメイジャー』(SRW未参戦)のパロディである『測量戦隊キラメジャー』に差し替えられている。 |
− | *2014年10月から放送された水島努監督のTVアニメ作品『SHIROBAKO』第6話「イデポン宮森 | + | *2014年10月から放送された水島努監督のTVアニメ作品『SHIROBAKO』第6話「イデポン宮森 発動篇」では『伝説巨大ロボット イデポン』(外国語表記:SPACE EXODUS IDEPON)なるパロディ作品が登場している。 |
**こちらは劇中で展示イベントが行われていた他、そのイベントに参加していたファンである登場人物達がそれまで対立していた中で『イデポン』の魅力を語り合い意気投合するという「解り合えなかった物語」が「解り合う切っ掛け」になるという粋な展開が取られている。 | **こちらは劇中で展示イベントが行われていた他、そのイベントに参加していたファンである登場人物達がそれまで対立していた中で『イデポン』の魅力を語り合い意気投合するという「解り合えなかった物語」が「解り合う切っ掛け」になるという粋な展開が取られている。 | ||
***ちなみに、その際に本作のパロディ台詞を喋りながら作画が俗にいう「湖川アオリ」っぽくなるというパロディも行われている。 | ***ちなみに、その際に本作のパロディ台詞を喋りながら作画が俗にいう「湖川アオリ」っぽくなるというパロディも行われている。 | ||
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**なお、『イデポン』ファンの登場人物達の会話で存在のみが触れられた程度だが、劇場版『イデポン』の終盤には巨大兵器キュウトロワ([[全長一覧|全長]]1800km・全高700km)が登場していた模様。おそらく、バッフ・クランの最終兵器[[ガンド・ロワ]](全幅500km・全高350km)が元ネタであると思われ、パロディ元をしのぐ[[サイズ]]になっている。 | **なお、『イデポン』ファンの登場人物達の会話で存在のみが触れられた程度だが、劇場版『イデポン』の終盤には巨大兵器キュウトロワ([[全長一覧|全長]]1800km・全高700km)が登場していた模様。おそらく、バッフ・クランの最終兵器[[ガンド・ロワ]](全幅500km・全高350km)が元ネタであると思われ、パロディ元をしのぐ[[サイズ]]になっている。 | ||
*プラモデルの在庫が大量に余っている事でも有名。『伝説巨神イデオン』のプラモシリーズは放映当時、アオシマで展開されており、同時期の[[ガンプラ]]に匹敵するクオリティを持っていた。アオシマはかなりの力を入れていたようで、ガンプラブームに乗る形で大量に製造していたのだが、放映が[[打ち切り]]になった影響等でガンプラのようなブームを起こせなかった。 | *プラモデルの在庫が大量に余っている事でも有名。『伝説巨神イデオン』のプラモシリーズは放映当時、アオシマで展開されており、同時期の[[ガンプラ]]に匹敵するクオリティを持っていた。アオシマはかなりの力を入れていたようで、ガンプラブームに乗る形で大量に製造していたのだが、放映が[[打ち切り]]になった影響等でガンプラのようなブームを起こせなかった。 | ||
− | **現在、アオシマは製造を行っていないが<ref>ただし主人公機のイデオンだけは、2022年11月に完全新規製作のプラモデルが発売された。</ref> | + | **現在、アオシマは製造を行っていないが<ref>ただし主人公機のイデオンだけは、2022年11月に完全新規製作のプラモデルが発売された。</ref>、ディスカウントストアの「駿河屋」が倉庫ごと買い取ったらしく、100個セット1円という投げ売りにも程があるセールを行う事もある。さすがに2022年現在はそこまでのセールは行われていないが。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年5月31日 (金) 09:06時点における最新版
伝説巨神イデオン | |
---|---|
読み | でんせつきょじんイデオン |
原作 | 矢立肇、富野喜幸 |
監督 | 富野喜幸(現:富野由悠季) |
キャラクターデザイン | 湖川友謙 |
メカニックデザイン | サブマリン |
音楽 | すぎやまこういち |
制作 | 日本サンライズ |
放送局 | テレビ東京(東京12ch)系 |
放送期間 |
1980年5月8日 - 1981年1月30日 |
話数 | 全39話 |
劇場版 |
THE IDEON 接触篇 THE IDEON 発動篇 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
『伝説巨神イデオン』は日本サンライズ制作のテレビアニメ作品。
概要[編集 | ソースを編集]
タイトルの「巨神」の読み方は「きょじん」。古代文明のロボットを偶然発掘した地球人が、それを狙う異星人の攻撃から逃れるために宇宙をあてもなく放浪する漂流劇をテーマにした作品。OP曲のサビの歌詞「スペース・ランナウェイ・イデオン」がこの作品の内容を端的に表している。話が進むにつれて主人公達を取り巻く状況が悪化していくことが特徴で、敵も味方も戦場で無惨に死んでいく様子が鮮烈に描かれている[1]ため「黒富野」「皆殺しの富野」の頂点ともされる。
主役ロボのイデオンは正義のヒーローでもリアルな兵器でもなく、戦闘能力とは別次元の、宇宙や生命を創造したり滅ぼしたりする力を持つ「機械仕掛けの神」である。そしてそのイデオンを動かす動力源「イデ」はただのすごいエネルギーではなく、意思ある存在であり、そのロボットを動かす人間よりも上位の存在である。このような描かれ方は今日のロボットアニメにおいて珍しくはないが、当時はかなり斬新な作風であった。
しかもTV放映時は打ち切り[2]のために戦闘の途中で突然イデが発動して、全ての存在を因果地平の彼方へ葬り去り、宇宙には誰もいなくなった(ナレーションも含む[3])という結末になったことで、皮肉にも本作が持つ神話的・黙示的な側面がより強調された。
1982年7月10日には、TV版を補足する劇場版作品『THE IDEON 接触篇』(85分)ならびに『THE IDEON 発動篇』(99分)が上映された[4]。こちらでは唐突感こそなくなったものの、「イデが発動して因果地平に…」という全滅作劇の方向性は変わらず、『伝説巨神イデオン』は文字通り「伝説の作品」として当時のアニメファンにトラウマを植えつけることとなる。
そのおかげか、1980年代前半のロボットアニメでは「意思あるエネルギー」で主役ロボットが動く作品や、最終回で全てのキャラクターが人間としては死んでしまい、人間以上のナニカに進化したり同化したりするという終わり方をする作品がわりと目立つ。これらの要素は今現在でもロボットものに限らずアニメ作品の一つの定型として根付いている[5]。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
地球人類が外宇宙へ移民を行っている遥かな未来。ソロ星という星の移民団はそこで発見された謎の遺跡の調査を行っていた。そこへ突然謎の異星文明の調査団がやってくる。互いが初めて出会った二つの星の人たちは注意深く「ファーストコンタクト」を行ったが、文化の違いによる誤解から武力衝突に発展。そのとき突然、この遺跡から謎の巨大ロボットと宇宙船が出現する。事情がわからぬまま宇宙船に乗り込みソロ星から脱出した地球移民たち。
そう、この遺跡こそ、彼らバッフ・クランの異星人が血眼になって探している、無限力「イデ」の遺跡であった。種族の命運をかけてでもイデを手に入れようとするバッフ・クランは彼らを追撃する。
しかし、イデオンという制御不能なブラックボックスはソロ星移民たちの思惑を超えた力を発揮し、追撃する異星人たちの数万もの艦隊を容赦なく殲滅し続ける。対抗する異星人たちはソロ星移民たちを追い込むために億単位の兵力で地球勢力圏の星々を制圧していき、移民たちは序々に逃げ場所をなくしていくことになる。破壊と悲劇の連鎖は憎悪を生み、事態はやがて地球人とバッフ・クランの二種族間の殲滅戦争にまで発展する。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
ソロシップクルー[編集 | ソースを編集]
- ユウキ・コスモ
- イムホフ・カーシャ
- ファトム・モエラ
- アフタ・デク
- ジョーダン・ベス
- ナブール・ハタリ
- イラ・ジョリバ
- ギャバリー・テクノ
- フォルモッサ・シェリル
- バンダ・ロッタ
- ファム・ラポー
- フォルモッサ・リン
- ノバク・アーシュラ
- マラカ・ファード
- パイパー・ルウ
- カララ・アジバ
その他地球関係者[編集 | ソースを編集]
バッフ・クラン[編集 | ソースを編集]
無限力[編集 | ソースを編集]
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
無限力関係[編集 | ソースを編集]
重機動メカ[編集 | ソースを編集]
戦闘機[編集 | ソースを編集]
バッフ・クランの戦艦[編集 | ソースを編集]
決戦兵器[編集 | ソースを編集]
用語[編集 | ソースを編集]
- イデ
- バッフ・クランが捜し求める、無限の力を持つ超エネルギー。独自の意思を持っており、純粋な防衛本能に感応して発動する。
- 無限力(むげんちから)
- イデオンガン
- イデバリア
- ソロ星
- 地球から250万光年、アンドロメダ星雲内に存在する惑星。
- 第六文明人
- イデオン、ソロシップを作った異星人。物語開始前に滅亡している。第六というのはコスモ達地球人側が6番目に出会った知的生命体(またはその遺物)という意味。
- バッフ・クラン
- 敵側の種族。髪は直毛が多く多色の瞳が特徴で左利きが多い。
- オーメ財団
- 重機動メカ
- バッフ・クランの機動兵器群。人型のものはほぼなく、独特のシルエットをしている。
- ザウルス・スター
- ソロ・シップがアバデデ隊の攻撃から逃れてたどり着いた惑星。恐竜や古代生物が生息している。
- クリスタル・スター
- ソロ・シップがアバデデ隊との2回目の亜空間戦闘から逃れてたどり着いた。ほとんどが金属でできている惑星で、バジンという蜂に似た金属生命体が生息している。
- アジアン星
- 地球人類の植民星。バッフ・クランのギジェ隊による準光速ミサイルの攻撃を受けたために惑星表面はほぼ壊滅でソロ・シップがもう一度来たときには人口は10万人まで減少していた。
- キャラル星
- 地球人類の植民星。ソロシップを誘き出す為にダラム隊から準光速ミサイルの攻撃を受けて、惑星の半分が焦土となる。
- ステッキン・スター
- 巨大な粘着性の植物が生い茂る惑星。戦闘の末にイデオンソードで真っ二つされてしまう。
- 因果地平
- イデシステム
- SRWにおけるイデオン関係の独自のゲームシステム。
楽曲[編集 | ソースを編集]
- テレビ版オープニングテーマ
-
- 「復活のイデオン」
- 作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:すぎやまこういち / 歌:たいらいさお
- 『F完結編』のイデオン初登場のインターミッションのBGMとして流れる。
- テレビ版エンディングテーマ
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- 「コスモスに君と」
- 作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:すぎやまこういち / 歌:戸田恵子
- 『F完結編』では、イデが発動するバッドエンド時のBGMとして採用。当時採用されていたカラオケモードでは通常戦闘画面が流れるが、この曲のみ何もしないイデオンとソロシップがただいるだけ(攻撃エフェクトが全てキャンセルされ、敵側はユニットがおらず背景のみ)となっている。
- 劇場版主題歌
-
- 「セーリング・フライ」(接触篇)
- 作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:すぎやまこういち / 歌:水原明子
- 「海に陽に」(発動篇)
- 作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:すぎやまこういち / 歌:水原明子
- 劇中BGM
-
- 「弦がとぶ」
- 『F完結編』『第3次α』でイデオンの戦闘BGMとして採用。
- なお、原作では三つのパートからなる長いBGMで、スパロボで採用されているのはその第三楽章のみ。そのため、一部作品では「弦がとぶ(B-3)」と表記されている。
- 「圧倒する力」
- 『第3次α』で採用。イデ武装使用時の戦闘BGM。
- 「コスモスへ」
- 『F完結編』『第3次α』で採用。
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦F / スーパーロボット大戦F完結編
- 初参戦作品。分割方式となった関係で本格参戦は『完結編』へ持ち越しとなり、『F』ではキービジュアル等にはいるものの実際は予告に登場するのみ。
- 『完結編』の中盤にて「未来からタイムスリップしてくる」という形で登場。そのため、バッフ・クランは「ハルル等の一部の艦隊しか転移してこなかった」という設定であり、原作再現について概ね控えめなものとなっている。他方、主役メカであるイデオンの存在感は圧倒的であり、特にマップの大半を射界に収めラスボスをも一撃で撃沈するイデオンガンの常識外れの性能は、多くのプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 寺田Pはイデの設定を「αシリーズ」最終作で最大限に活用することを想定しており[6]、本作はどの面から見ても非常に力の入った扱われ方をされている。
- 各要素がいずれも物語の中核を担い、特に「無限力」は設定的な重要性が加味された。バッフ・クランも抜かりなく、オリジナル敵勢力のバルマーを凌駕し宇宙怪獣にも比肩する、原作通りの超巨大勢力として描かれる。
- イデオンは攻撃面で『F完結編』には劣るものの、扱いやすさは格段に向上している。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年10月のイベント「その生命の輝きは」期間限定参戦。『第3次α』より15年ぶりの参戦となる。
- 『ぼくらの』『無限のリヴァイアス』と共演する。
各話リスト[編集 | ソースを編集]
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第01話 | 復活のイデオン | イデオン | 第3次α | |
第02話 | ニューロピア炎上 | ソロシップ、デッカ・バウ | ||
第03話 | 激震の大地 | |||
第04話 | ソロ星脱出せよ | |||
第05話 | 無限力・イデ伝説 | ガタマン・ザン | ||
第06話 | 裏切りの白い旗 | |||
第07話 | 亜空間脱走 | |||
第08話 | 対決・大砂塵 | ドグ・マック | ||
第09話 | 燃える亜空間 | |||
第10話 | 奇襲・バジン作戦 | |||
第11話 | 追撃・遺跡の星 | ジグ・マック | ||
第12話 | 白刃の敵中突破 | |||
第13話 | 異星人を撃て | |||
第14話 | 撃破・ドク戦法 | 全方位ミサイル初使用 | ||
第15話 | イデオン奪回作戦 | |||
第16話 | 必殺のダミド戦法 | |||
第17話 | 激闘・猿人の星 | |||
第18話 | アジアンの裏切り | |||
第19話 | ギャムス特攻指令 | ゴンド・バウ | ||
第20話 | 追撃・双子の悪魔 | ロッグ・マック | ||
第21話 | 敵戦艦を撃沈せよ | ガンガ・ルブ | ||
第22話 | 蘇る伝説 | 総集編 | ||
第23話 | 戦慄・囮の星 | |||
第24話 | 潜入ゲリラを叩け | |||
第25話 | 逆襲のイデオン | |||
第26話 | 死闘・ゲルの恐怖 | ガルボ・ジック | F完結編 | |
第27話 | 緊迫の月基地潜行 | アイキャッチ変更 | ||
第28話 | 波動ガンの怒り | イデオンガン初使用 | ||
第29話 | 閃光の剣 | アディゴ | イデオンソード初使用 | |
第30話 | 捨て身の狙撃者 | |||
第31話 | 故郷は燃えて | |||
第32話 | 運命の炎の中で | |||
第33話 | ワフト空域の賭け | ギド・マック | ||
第34話 | 流星おちる果て | バイラル・ジン | ||
第35話 | 暗黒からの浮上 | |||
第36話 | さらばソロシップ | |||
第37話 | 憎しみの植民星 | |||
第38話 | 宇宙の逃亡者 | |||
第39話 | コスモスに君と |
余談[編集 | ソースを編集]
- 寺田貴信Pによれば、『第4次スーパーロボット大戦』あたりでも参戦する予定があったが、イデオンをユニットとしてどう扱えば良いかいいアイデアが出なかったとのこと[7]。
- 些細な誤解から端を発したいさかいが殲滅戦争へと発展してしまう本作の、富野喜幸(現:富野由悠季)監督によると「バカは死ななきゃ治らない」との事。
- また、今作で劇中の登場人物が尽く死んでいく事に関しては、声優の出演料を抑えるために登場人物を殺すようにスポンサーから要求されていたためであると述べているほか、劇場版についても「起承転結の『承』が無いので劇作としては0点」「ラストは禁じ手を使ってしまったかもしれない」と悔やむなど、全体的に辛辣な評価をしている。
- 小説版がソノラマ文庫と角川文庫から出版されている(内容は同じ)。ストーリーは多少の差異はあるが、大方TV版・劇場版をなぞった流れである。
- 角川文庫の挿絵がアニメ版デザインからかけ離れており、イデオンはまるで巨大な樹木のように描かれており、コスモに至ってはストレートヘアーになっている。ただし地の文から小説内ではアニメ版と同じデザインであることがわかる(ソノラマ文庫の挿絵はアニメ版)。
- 外伝作品として長谷川裕一氏の漫画作品『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』が有る。
- 『ΖΖ』と『逆襲のシャア』の間のミッシングリンクを補完すると同時に、一見無関係に思えるイデオンとガンダムシリーズの繋がりが長谷川氏独自の大胆な解釈で描かれている。
- ただし、公式設定が定着する以前に発表された作品である為、後年に発表された宇宙世紀ガンダムシリーズ作品(『機動戦士ガンダムUC』等)における設定とは矛盾が生じる描写が存在している。
- 寺田貴信プロデューサーは作者の長谷川裕一氏と会った際に、劇場版マジンガーシリーズの「マジンガーZ VS ○○」といった作品群と共に『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』を『スーパーロボット大戦』という企画が成功すると確信した根拠の一つとして挙げている[8]。
- 『ΖΖ』と『逆襲のシャア』の間のミッシングリンクを補完すると同時に、一見無関係に思えるイデオンとガンダムシリーズの繋がりが長谷川氏独自の大胆な解釈で描かれている。
- 劇場版のプロモーションとして行われたイベント「明るいイデオン」の一環として、『無敵鋼人ダイターン3』のOP曲「カムヒア! ダイターン3」を本作のキャラクターでパロディをした『アジバ3』なるMAD作品が、日本サンライズ(現:サンライズ)の公式スタッフの手で作られている。
- 藤子・F・不二雄氏の漫画版『ドラえもん』では、『建設巨神イエオン』なるパロディ作品が登場している。
- 劇中のスケッチブックの表紙絵として登場し、頭部に鉢巻を巻き、鋸とトンカチを構えた日曜大工風の姿をしたイデオンといったものである。
- なお、2020年5月23日に同アニメ版にて放送された内容では同年放送のスーパー戦隊シリーズの一作『魔進戦隊キラメイジャー』(SRW未参戦)のパロディである『測量戦隊キラメジャー』に差し替えられている。
- 2014年10月から放送された水島努監督のTVアニメ作品『SHIROBAKO』第6話「イデポン宮森 発動篇」では『伝説巨大ロボット イデポン』(外国語表記:SPACE EXODUS IDEPON)なるパロディ作品が登場している。
- こちらは劇中で展示イベントが行われていた他、そのイベントに参加していたファンである登場人物達がそれまで対立していた中で『イデポン』の魅力を語り合い意気投合するという「解り合えなかった物語」が「解り合う切っ掛け」になるという粋な展開が取られている。
- ちなみに、その際に本作のパロディ台詞を喋りながら作画が俗にいう「湖川アオリ」っぽくなるというパロディも行われている。
- 劇中の展示イベントには、赤い巨大な銃砲を構えるイデポンの像が登場している。ついでに、イデポンのカラーリングは白。バッフ・クランにとっては「真っ白に塗りつぶす=殲滅・徹底抗戦」との物騒な意味を持つ色である。
- なお、『イデポン』ファンの登場人物達の会話で存在のみが触れられた程度だが、劇場版『イデポン』の終盤には巨大兵器キュウトロワ(全長1800km・全高700km)が登場していた模様。おそらく、バッフ・クランの最終兵器ガンド・ロワ(全幅500km・全高350km)が元ネタであると思われ、パロディ元をしのぐサイズになっている。
- こちらは劇中で展示イベントが行われていた他、そのイベントに参加していたファンである登場人物達がそれまで対立していた中で『イデポン』の魅力を語り合い意気投合するという「解り合えなかった物語」が「解り合う切っ掛け」になるという粋な展開が取られている。
- プラモデルの在庫が大量に余っている事でも有名。『伝説巨神イデオン』のプラモシリーズは放映当時、アオシマで展開されており、同時期のガンプラに匹敵するクオリティを持っていた。アオシマはかなりの力を入れていたようで、ガンプラブームに乗る形で大量に製造していたのだが、放映が打ち切りになった影響等でガンプラのようなブームを起こせなかった。
- 現在、アオシマは製造を行っていないが[9]、ディスカウントストアの「駿河屋」が倉庫ごと買い取ったらしく、100個セット1円という投げ売りにも程があるセールを行う事もある。さすがに2022年現在はそこまでのセールは行われていないが。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 序盤では敵機を撃墜する際に、パイロットが事切れている様子が描かれてから機体が爆発するという描写が多々ある
- ↑ 脚本によるとTV版の最後の放送になった39話のシナリオは「打ち切りの都合で富野監督が最後の2分を最終回になるように書き換えたので、39話のうち最後の2分を除けば最終回ではなくただの39話」と述べている。
- ↑ 例として34話終了後のナレーションは途中でイデの効果音に遮られて台詞が消えてしまっており、ナレーターを務めた塩沢兼人氏も「ナレーターまで殺されるのか」と肝を冷やしたという。
- ↑ ちなみに『発動篇』は、完全新作パートを含んだ「イデオンの真の最終話」と呼ぶべき内容である。ついでに、劇場版『伝説巨神イデオン』と同様の構成になった作品の例としては、劇場版『宇宙戦士バルディオス』や『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』が挙げられる。
- ↑ 余談だが、現在では「機械仕掛けの神」「意思あるエネルギー」の代表格であるゲッターロボは、TV放映時にはこのようなイメージは無かった。これらの側面が与えられるのは、1990年代の漫画展開からである。
- ↑ 双葉社『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ 完全解析ファイル』701頁。
- ↑ 角川書店『ガンダムエース』2018年5月号、443頁。
- ↑ 太田出版『オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界』23頁。
- ↑ ただし主人公機のイデオンだけは、2022年11月に完全新規製作のプラモデルが発売された。
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DVD[編集 | ソースを編集]
- TV版
- 劇場版
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