「ドラムロ」の版間の差分
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2024年7月30日 (火) 18:02時点における最新版
ドラムロ | |
---|---|
外国語表記 | Drumlo[1] |
登場作品 | 聖戦士ダンバイン |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | |
生産形態 | 量産機 |
全高 |
7.4メット (約7.4 m) |
重量 |
6.9ルフトン (約6.9 t) |
動力 | オーラコンバーター |
エネルギー | オーラ力 |
最高速度 |
220リル → 230リル (約880km/h) → (約920km/h) |
巡航速度 |
180リル → 190リル (約720km/h) → (約760km/h) |
装甲材質 | 強獣ガッターの装甲 |
オーラ係数 | 0.88 |
必要オーラ力 | 10オーラ → 9オーラ |
限界オーラ力 | 16オーラ |
開発者 | ショット・ウェポン |
乗員人数 | 1名 |
主なパイロット |
バーン・バニングス トッド・ギネス |
概要[編集 | ソースを編集]
基本カラーは赤色。他にもトッド・ギネスが劇中において、専用カラーのダークブルーの機体に乗っている。
ショット・ウェポンがオーラバトラーとしての処女作であるゲド(SRW未登場)に続いて開発した機体で、ほとんど見るべき点の無かった同機のポテンシャルを全体的に向上させた本格的量産機として設計が行われている。具体的には、装甲材として強獣キマイ・ラグの外皮からより硬質な水棲甲獣ガッターの甲羅を採用する事で耐久性の向上を図り(加えてキマイ・ラグの乱獲による個体数減少も要因の一つ)、また大型のオーラコンバーターを搭載、飛行舵の改良も行う事で機動性・操縦性も改善されている。
更に武器についても、オーラボム「ドロ」に使用したフレイボムを内蔵。
これらの数々の工夫によって基本性能の高い機体に仕上がり、更に同時期に開発されたダンバインに比べて生産コストも低く抑えられたため、ドラムロはドレイク軍の主力機として量産された。
後期生産型はオーラ増幅器も搭載され、パイロットの負担が軽減された。
ずんぐりとしたシルエット、胴体に半ば埋まった頭部、大型クロー状の手など、他のオーラバトラーには無い独特の形状を持つ。これは他の機体が全てゲドから続いた系列の機体であるのに対し、本機は独立した系列の機体であるため。つまりは「終戦までついにまともな発展機が産まれなかった」という事だが、同時に本機の完成度の高さや優れた拡張性を表していると言える。
作中での様相[編集 | ソースを編集]
開発初期は少数の生産に止まっていたため、指揮官のバーン・バニングスや地上人であるトッドらの上級戦士に与えられるに止まっていた。
しかし、上述のように後には量産が進み、ドレイク軍一般兵用の乗機として多数配備。さすがに聖戦士であるショウらを駆逐するには至らなかったものの、ドレイクの軍事力強化に重要な役割を果たした。
また、そのような扱いやすさの面から、アレン・ブレディ、ジェリル・クチビ、フェイ・チェンカらの地上人も、初期には慣らしのためにこの機体が与えられており、上級機へのステップ・アップのための機体としての役割も果たしている。
ドレイク軍内では次第に後継のオーラバトラーの配備も進んでいくものの、劇中では初期から終盤まで満遍なく登場し活躍した(設定上は、その汎用性の高さを生かして徐々にチューンナップが施されていた模様)。
また、オーラマシン全機が地上へ浮上した際には、地上の軍用兵器はドラムロに対してすらも全く歯が立たなかったため、数の多い同機はある意味、地上人にとって最も脅威の兵器であったと思われる。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ドレイク旗下のバイストン・ウェル兵が搭乗する。ショウの気力上げ用にバンバン落とされていく役どころである。ただし、オーラバリアとスーパーロボット並の装甲[2]のお陰でヘタなMSではかすり傷すら付けられない。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 『第4次』と同じ扱いだが、新規のオープニングデモにもCGモデルが登場。
- そちらには量産機の他、本編には未参戦のトッド専用機も登場している。
- スーパーロボット大戦F
- 今回は交戦機会には恵まれないが、相変わらずオーラバリアはビームに対し堅牢。ただ、装甲の低下・全体的なダメージ水準の向上により、少し強化したビーム兵器であれば楽々落とせる。移動後射程3のフレイボムが少々鬱陶しいが、かえって反撃で墜とし易い相手とも言える。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 本作では敵機の能力インフレが激しく、ザコ敵である本機も運動性を初めとしてHPや装甲が底上げされている。
- もっとも、序盤から強力なMSが次々参入する関係でビーム耐性は無くなったに等しく、ボコボコと落とされるため、とある攻略本では「まるでペーパークラフトである」と評されている[3]。
- 交戦機会は「ハイパージェリル」くらいのもの。ドレイク配下のザコメカとしての地位は次第にレプラカーンやバストールに取って代わられる。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- 低性能な上に機体は空Bと相変わらずのザコだが、今作はビーム兵器の多くが空Bになっているため、オーラバリアが発動してしまうとMS勢は苦労することも。
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 第1話から登場するが、シーン1を終えると暫く出番は無し。原作通りバーン機などが1話に登場するものの、味方の主力であるMSが最初からある程度改造されているため、あまり苦戦はしない。
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- 第1部と第3部に登場。ドレイク軍の雑魚。射程が短く、オーラ斬りがない為、比較的楽な相手。一応HPだけなら新型のビアレスより高かったりする。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- いつも通りの雑魚オーラバトラーだが、第3部で登場するものはHP7000越えという高い耐久力を持つので注意。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 今回はオーラバトラーの開発タイミングが割と原作通りなので、初期にはオーラバトラーの技術を確立した先駆的な機体として注目されている。
- 修羅の軍師・ミザルもドラムロに使われている技術の意義を重視し、ドレイクとの取引を通じて1機を手に入れたようだが、それ以前にこの機体を彼の部下のある男に与え、バイストン・ウェルと惑星ガイアで戦乱の引き金を引く(あるいは焚き付ける)役割を果たしていたので、ドレイクとの取引で手に入れたのは異なる機体なのかもしれない。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦BX
- バイストン・ウェルのザコ担当として、レプラカーンと共に登場する。ニーを葬った戦法「トリオ・コンビネーション」が武装に初登場。照準値低下の特殊効果も付いており、地味に厄介。PVにも異例の登場を果たし、「トリオ・コンビネーション」を放っている。
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 序盤にやたらと戦う機会があり、敵データを入手しやすい。HP、攻撃力共に低いという典型的な雑魚なので、フリーバトルで経験値の足しにしてしまおう。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X
- ドアクダー軍団に雇われたバイストン・ウェル兵が使用。
- サイズSかつパイロットのバイストン・ウェル兵がオーラ力を持つので命中率が安定せず、加えてオーラバリアで意外と耐えてくるので案外手こずらせてくる。エキスパートモード序盤は苦戦必至。
- スーパーロボット大戦T
- ザガート配下のバイストン・ウェル兵が使用。概ね前作と同様。他の敵もそうだがスーパーエキスパートモードだと回避・防御能力が恐ろしい程強くなる。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦64
- ドレイク軍の最下級オーラマシン。基本的にザコである点は変わらない。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド1より登場するエネミーユニット。防御&回避タイプ。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- リアルロボット戦線
- 一般機、トッド機共出演。名称表記はそれぞれ「ドラムロ 赤」「ドラムロ 紺」。
- 前者は初期にジェリル等の機体が3機セットで入手できる。後者は敵専用機。
- リアルロボットレジメント
- 雑魚オーラバトラーとして多数登場。トッド機はステージ2の中ボスとして登場する。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
武装[編集 | ソースを編集]
- フレイボム
- 両腕に内蔵された火炎弾。後継機のビランビー等に搭載されたオーラショットよりも扱いやすく、前線の兵士には好まれた。
- クローで敵のオーラソードを受け止め、掴んだまま発射しオーラソードを破壊したり、後述の連携攻撃等の応用が利く本機を象徴する武装である。
- オーラソード
- ドラムロの標準兵装。マニピュレーターが3本爪のクローである事に起因する使用可能な携行武器の幅の狭さも窺える[4]。鞘はオーラコンバーター右側に装備。
- SRWではネームドパイロットがほとんど乗らないためか、「オーラ斬り」は原則持っていない。
- 『DD』では斬撃属性の通常攻撃に採用。
- オーラバルカン
- 原作第8話で前腕部に追加された武装。最初はトッド機に装備されてショウが驚愕していた。SRW未実装。
召喚攻撃[編集 | ソースを編集]
- トリオ・コンビネーション
- 地上での最終局面において使われた合体攻撃。ドラムロ3機によるフレイボム3発同時発射。「オーラキャノンに匹敵する破壊力を持つ」とされている。
- この戦術は「ナの国のオーラバトラー部隊に大打撃を与える」「一撃でグラン・ガランを中破させ、シーラに重症を負わせる」「ドレイクを討ったニーを仕留め主君の報仇を果たす」といった戦果を挙げており、物語終盤においても単なる「やられメカ」で終わらない本機の存在感が強く示される事となった。
- 『BX』で採用された際には、他のドラムロ2機を呼び出して行う召喚式の単機武装の扱いである。気力条件も110とさほど高くなく、残しているとこれでもかと使ってくる。あくまでも召喚攻撃で、合体攻撃ではない点に要注意。
- またウィル・ウィプスの「オーラマシン出撃」でも登場してこれを敢行し、総勢15機・5組による一斉射撃を仕掛けてくる。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- S
カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]
- 運動性+10、照準値+10。
- 『T』で採用。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 量産機としての強さと認識
- 第24話「強襲対強襲」より。ドレイクの秘密工場を強襲してきたショウ達ゼラーナ隊を迎撃するのだが、改良が進められ性能が大幅に強化。この際
- ニー「ショウ! ドラムロ如きに何を手こずっている!」
- リムル「ドラムロぐらい、私にだって!」(この後返り討ちに合う)
- マーベル「速い…! ドレイク軍はドラムロでさえパワーアップしている!」
- …と「簡単に倒せる弱いオーラバトラー」という過小評価を覆す主力量産機としての意地を見せた。
- トリオ・コンビネーション
- 第44話「グラン・アタック」より。30km先のグラン・ガランを補足したドレイク軍のドラムロがトッドの指揮によりトリオ・コンビネーションの態勢に入る。
- シーラ達ナの国の軍勢は手際良く先鋒隊のドラムロを始末しようとするのだが、今までとは違い、ドラムロ3機による連携攻撃のフレイ・ボムは射程距離が異様に伸びて、長距離射撃によりボチューンを次々と撃墜してしまう。
- それどころか今まで堅牢だったオーラバトルシップのオーラバリアまでも貫通し、1撃でグラン・ガランの頭頂部を欠落させ、シーラにも重症を負わせる大損害を与えた。
- このトリオ・コンビネーションの連携攻撃は凄まじい戦果を上げ、「旧式機であるドラムロの連携をビアレスといった最新主力機が護衛する」という逆転現象まで起きた(他のオーラバトラーはこの連携攻撃をしていない)。
- まさに優秀な傑作機と言えるだろう。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ゲド
- ドラムロに先行されて開発された機体。SRW未登場だが『リアルロボット戦線』には登場。
- ガドラム
- 強獣グラバスの装甲を使用したドラムロの発展型。グラバスの装甲は非常に硬質なものの、加工が難しくコストがかさみ試作で終わった。SRW未登場。
- バラウ
- ドレイク軍で初期に標準採用されていたウイングキャリバー。
- 劇中では主にドラムロの長距離移動支援用として用いられ、トッドのドラムロをガラリアのバラウが補佐する等している。SRW未登場。
- ドロ
- ショットがオーラバトラー以前に、飛行型のオーラマシン「オーラボム」として完成させていた機体。フレイ・ボムは同機から流用している。
- ビランビー
- パーツに互換性があり、トッド機の頭部が破壊された際ビランビーのジョイントを使い修理する描写がある。
余談[編集 | ソースを編集]
- カラーやずんぐりとした全体のデザインから、昆虫「テントウムシ」がモチーフとされる機体である。
- 実際に『スーパーロボット大戦X』第4話ではクルージング・トムから「テントウムシ」と呼ばれている。
脚注[編集 | ソースを編集]
商品情報[編集 | ソースを編集]