「イデオン」の版間の差分
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:『第3次α』では無消費武器ながらP属性射程4、攻撃力もそれなりにあり使いやすい。 | :『第3次α』では無消費武器ながらP属性射程4、攻撃力もそれなりにあり使いやすい。 |
2023年8月22日 (火) 07:33時点における版
イデオン | |
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登場作品 | 伝説巨神イデオン |
デザイン | 樋口雄一 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
異名 | ロゴ・ダウの巨神 |
分類 | 巨大ロボット |
生産形態 | 発掘 |
全高 | 105m |
重量 | 5650t |
動力 |
イデ 核融合炉 |
出力 | 120000t/df+α |
装甲材質 | イデオナイト |
開発者 | 第6文明人 |
主なパイロット |
概要
第6文明人が開発した、意思をエネルギーとしたロボット。メインパイロットはユウキ・コスモ。
ソロ星の遺跡から発掘された3体のメカ(Aメカ・Bメカ・Cメカ)が合体して巨大ロボットとなる。
「伝説の赤い巨神」と言われ、無限力「イデ」を求める各勢力から狙われる。最後はイデの発動によって全てを因果地平の彼方へと飛ばしてしまう。
開発した第6文明人の身長が4~5m程度なのか、内部は非常に広い。またソロシップと同様ムビオラで内部を移動することができ、ソロシップへもムビオラで通じている。序盤では発掘中であったこともあり、コクピットはパイプ椅子、レバーには手書きでメモリを付けるなどしていた。
機体よりも、動力源とされる「イデ」の方が恐ろしいというロボットである。実は、通常エンジンである核融合炉の出力(120000t/df)では、戦闘や飛行はおろか歩く事すら不可能であり、「+α」の部分であるイデの力があって初めてまともに作動するのである。
構成機体
各メカも変形及び戦闘を行う事ができる。
- Aメカ
- 頭部、肩部、腕部を構成。
- ソル・アンバー
- 車両形態。
- イデオ・デルタ
- 戦闘機形態。
- Bメカ
- 胸部、腹部を構成。「担当するパイロットは必ず死亡するジンクスがある」という、曰く付きの機体。
- ソル・バニアー
- 車両形態。
- イデオ・ノバ
- 戦車形態。
- Cメカ
- 腰部、脚部を構成。
- ソル・コンバー
- 車両形態。
- イデオ・バスタ
- 爆撃機形態。
登場作品と操縦者
『F完結編』ではゲーム中では強力な攻撃力を誇る反面、「撃破 = ゲームオーバー」となる、はた迷惑な機体として扱われている。『第3次α』では1、2を争う最強機体として君臨しており、終盤からは破壊されるとゲームオーバーになるのは変わらないが、暴走しないので『F完結編』に比べれば遥かに扱い易いと言える。
なお、『F完結編』『第3次α』ともに独自のイデシステムがある。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。パッケージイラストと予告編にのみ登場。運が良ければコスモだけでなくカーシャの台詞も聞ける。
- なお、『F完結編』で没データになったイデバリアはここでのみ見れる。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 正式な初登場作品。後半から登場するが、分離不可能。射程無限大で攻撃力9999のマップ兵器イデオンガンとイデオンソードが使用でき、さらにギジェが魂を習得するため、この圧倒的な攻撃力に耐えうる敵ユニットは数えるほどしかおらず、マップ上の敵の殆どを単機で殲滅することも可能。ラスボスでさえ余裕で撃破出来てしまう始末(この当時はラスボスのHPが50000~60000程度のため)。その反面として、コスモが幸運を覚えるレベルが63と遅く、レベル上げに直結する努力を覚えるカーシャも64と遅いため、資金稼ぎに向かない。
- ただし、イデオンガンが使える状態では同時に暴走状態となって勝手にマップ兵器を使用(大抵が自軍ユニットが大勢いる場所に向けて)する確率が非常に高いため、使い辛い。暴走したイデオンを落とされる、または暴走状態で数ターン経過するとゲームオーバーになってしまい、ED「コスモスに君と」が流れる。
- イデオンを使いこなせば、能力のインフレの激しい『F完結編』を簡単にクリアする事も可能である[1]。ただし、逆にイデシステムを使わない場合には必殺武器の無い二線級の凡庸ユニットでしかなく、コスモの中途半端なバランス型ステータスで通常武器の火力も低く最大射程も4と短い事から、価値が大幅に薄れてしまう。それでもあえて運用するなら、通常時でも使えるマップ兵器の全方位ミサイルやカーシャのみがわりに使い道を見出すべきか。また、イデゲージを貯めるために敵の攻撃に対して反撃すると、他のユニットで落としやすくなるため、資金に余裕があるならミサイルを改造してもいいだろう。
- ゲージを溜めたい場合、敵陣へ放り込むよりも、味方のMAP兵器をイデオンに撃つ事を推奨。(暴走の危険が大幅に減るため)本作はMAP兵器持ちの機体が非常に多く、2回行動もあるので、かなりの速度で溜まる。1ターン目でイデオンガンを放つ事も充分可能。具体的にはMAP兵器を20回イデオンに撃てば良い(命中させる必要は無く、途中でHPを回復してもよい)。
- なお、この当時には普通にあった事なのだが、イベントでマップ兵器が使われた時に範囲内に味方がいると巻き込まれる。イデオンガン解禁イベントでは、ダラムの出現位置とイベント後の隣接位置を調整する事で、巻き込まれる相手をダラムのみに絞り、残される敵ユニットの分の資金を戴く事が出来る。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- ソロ星で発掘されるシーンから登場する。初登場の「導かれる魂、銀河で」と、その前半マップ「銀河序章」では合体シーン有り。Aメカ~Cメカのグラフィックはあるものの、ステージ中は分離不能である。シナリオ進行に合わせてBメカのサブパイロットが変更される。
- マップ兵器のイデオンガンが反則的に強いのは『F完結編』と変わらないが、この頃になるとボスユニットのHPが数十万単位になっているため、さすがに瞬殺はできない。本作では暴走状態にならないので、使いやすさ・強さは格段に上昇している。極端な話、イデオンガン入手後はこれだけで簡単にクリア出来る。HPの調整とイデシステムの確保には甚だしい労力を強いられるが、HP30%を切ればイデ武装2つと全方位ミサイル、イデバリアに加えてコスモの底力が発動し、まさに「圧倒する力」を発揮できる。隠しシナリオに挑戦するためのターン短縮にも役立つが、その一方で「ゲームバランスを無視した性能と機体のコストの高さ、条件を満たさなければ武装が開放されない」というクセの強さに加え、他のキャラとのPPや経験値の配分の都合から、封印するプレイヤーも存在する。
- その扱いたるや本作における裏の主役機と言っても過言では無く、エンディングのスタッフロールは役目を終えて宇宙を漂うイデオンで締めくくられる。
- 一応注意すべき点として、第53話以降(最終話含む)はイデオンの撃墜が敗北条件に追加される。撃墜された場合、特殊ゲームオーバー(いわゆる「イデ発動END」)になり、再開時に資金と経験値を持ち越す事が出来ないので要注意。
- また、イデオンソード及びイデオンガンは攻撃力が固定されており、武器を改造しても攻撃力は強化されない。他にも全力で戦うにはHP30%を切る必要があるため、(特に序盤での)迂闊な機体改造は逆に全力を出しにくくなる等、改造(と地形適応の強化)には注意を要する面もある。少なくとも回避性能を上げる改造は要注意である。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年10月のイベント「その生命の輝きは」期間限定参戦。極型SSRブラスター。今回はコスモ、デク、ギジェ、カーシャの4人乗り。ソーシャルゲーム参戦の関係上、当然ながらイデオンが撃墜されてもそれだけで強制ゲームオーバーにはならない。
- アリーナでは耐久値無効アビリティを持つ初のユニット。エースPAとの組み合わせで攻めでは特殊回避無効と超命中を完備し、守りでは耐久値消失+HP1/5以下で行動力が18000にも跳ね上がる上に必中無効+同条件で特殊回避25回獲得(=特殊回避無視がない限り必ず25回避ける)という前評判に違わぬ強力な性能を誇るが、裏を返せば同状況下にならない限りは自前で行動力を上げる手段がないため初手が非常に遅くなるのが難点。僚機からのバフや超改造などによるフォローが必須となる。
- また、侵蝕でHPを削られると発動するHPも下がるので、侵蝕状態で大ダメージを叩き込まれるとアビリティが発動せずそのまま落ちることも。そのため、実装当初はスタードライバーコンビが天敵だった。しかしXΩユニットを揃えるため構築難度の壁があり、当時の環境はほぼほぼイデオンに染まってしまった。その後は天敵であるネオ・グランゾンを始めとして、イデオンに対応できる極型ユニットが多く登場し、末期には一線を退いている。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- パンチやキック。原作では「Aメカのみが分離し頭と腕だけの状態でパンチを行ったり、3機が分離形態で格闘やミサイル攻撃を行う」というトリッキーな「ドッキングアウト戦法」もしばしば披露した。また、「進行方向を塞ぐ事で敵を衝突させる」といった戦い方もする。
- 『第3次α』では無消費武器ながらP属性射程4、攻撃力もそれなりにあり使いやすい。
- 余談ではあるが相手がヒト型だと蹴り上げがちょうど股間に当たるため急所攻撃に見えなくもない。
追加武装
発掘後に地球人が追加した武装。
- グレンキャノン
- 胸部のエネルギー砲でメカニズムはバッフ・クランの兵器である「加粒子砲」と同じ。砲座には専任砲手が座って撃つ。
- 追加武装だが、イデの上昇により威力も増す。SRWでは股間部分の砲台を主に使用。
- コスモが全方位ミサイル使用時にたまに言う「グレンキャノンもだ!」が、何故かネタにされがち。
- ミサイル
- 全身に配された砲座から打ち出す、イデオンのメイン武装。最終的には549基、1万6千発のミサイルが搭載された。砲座には専任砲手が当初は座って撃っていたが、物語後半からはコックピット内から発射をコントロールしていた。
- 当初はイデオンの合体変形の機構が完全に解っていなかったため、合体後に使用できない位置に設置されてしまったランチャーもあった。当然分離状態の各メカでも発射可能。
- 劇場版においては自動防衛システムとして発掘当初から搭載されていた。
- 小説版では地球製の武器ではなくイデオンと共に発掘されたもので、合体後に使用不可になるトラブルは無かった。代わりにミサイルの補給に支障が出たので、よく似たサイズのミサイルの主翼を切断して一発づつ手作業で装填していくという、強引かつ煩雑な作業が行われた。また、主翼を切断する作業が日常風景の一つとして描写された。
- 『第3次α』では前腕部横のものを発射している。『X-Ω』では通常攻撃に採用。
- 全方位ミサイル
- イデオンの全身に存在するミサイル発射口から無数のミサイルとグレン・キャノンを一斉発射する攻撃。これは製作者側が特に名称を付けておらず、視聴者が付けた通称だが、スパロボも便宜上この通称を使っている。
- なお、初使用はカミューラ・ランバンの死に怒るコスモの意思に反応してのもので、それ故「カミューラ・ランバン・アタック」という通称も存在する。
- 虚空の宇宙空間に幾条ものミサイルの軌跡が光る演出は非常に美しく、マクロスシリーズの「板野サーカス」の原点とされる。ミサイルの軌跡が光っているのは、イデの力で加速しているからである。この時のミサイルは着弾で爆発することはなく、ビーム兵器のように貫通する。
- 『F完結編』ではマップ兵器、『第3次α』では全体攻撃扱いでイデオンゲージがある程度上がっていないと使えない。イデ武装に頼らない場合、雑魚戦の主力となり得る。
本来の武装
イデオンが持つ真の力。これこそが主題歌『復活のイデオン』に謳われる「銀河を切り裂く伝説の巨神の力」である。
- イデオンソード
- パイパー・ルウの防衛反応から発現した機能。片方8門、計16門ある両腕の射出口から光学物質が線上に伸び、これを武器として使う。
- イデの意思の力によりその能力は高まり、光学物質も延々と伸びる。惑星を真っ二つに両断する程の威力を持ち、『発動編』においてはイデの力は最大限に高まっており、自在に使っている。
- スパロボでは基本的に「自機から1マス離して2射線上のマップ兵器、射程は∞、攻撃力表記9999」(『第3次α』ではHP30%以下で使用可能)という仕様。これをイデオンガンより扱いづらいと見るか、扱いやすいと見るかはプレイヤー次第である(イデオンガンと比べて巻き込める敵の数は減るが、逆に味方は巻き込みにくい)。
- 『第3次α』では通常攻撃版もある(攻撃力表記9999・実数値12000。HP60%以下で使用可能)。単体攻撃であるため、援護攻撃に組み込める。しかも使用可能になる時点ではENが無限大になっているため、対ボス戦では「別のユニットによる必殺技→イデオンソード」という強力極まりないコンボが、コスモの援護攻撃技能(デフォルトでは取得してないため育成する必要あり)の続く限り使用可能となり猛威を振るう。
- 余談だが、『機動戦士ガンダム00』のダブルオーライザーが放つ「ライザーソード」は「イデオンソード」のオマージュである。
- イデオンガン
- ソロシップの機関室で発見された巨大な砲銃。砲口から発射されるのは超重力のエネルギーの渦であり、亜空間すら突き破るほど。
- イデの力によりその威力も増し、彗星や惑星はおろか、小惑星群すら一瞬で消し飛ばす程の威力である。
- 扇状の範囲で射程は∞で、攻撃力表記は9999(『第3次α』では実数値12000、HP30%以下で使用可能)となっており、高威力かつ広範囲に攻撃できる、スーパーロボット大戦シリーズにおいて最強のマップ兵器である。『第3次α』では全体攻撃版(攻撃力表記9999、実数値15000。HP60%以下で使用可能)もある。『X-Ω』では必殺スキルに採用。
- スーパーロボット大戦シリーズでは「イデオンソード」より後で追加されるが、原作では「イデオンガン」の方が登場が先。
- ちなみにイデオンソードと同時に使用したこともある。
- ミニブラックホール
- 腹部シャッターを展開し重力衝撃波を広域に放射する。イデオンガンはこのブラックホールのエネルギーを利用したもの。劇中では惑星アジアンを狙う多数の準光速ミサイル群を消滅させた。SRW未実装。
特殊能力
SRWでは特殊能力としての分離は持っていない。
- イデシステム
- イデオンは「意思をエネルギー」とし、ダメージ量とHPの低下により能力が変わる。『第3次α』では隠し能力として、第53話以降に撃墜されるとゲームオーバーになる。
- イデバリア
- バリア。これが発動するという事は、HPが30%を切っているという事であり、「底力」や「ガード」がなければイデ発動が見える。
移動タイプ
サイズ
- 2L(LL)
機体BGM
- 「弦がとぶ」
- 「圧倒する力」
- イデ武装使用時のBGMがこれ。
対決・名場面
- 巨神立つ
- ソロ星の発掘現場を突如謎の戦闘機が急襲。発掘された謎のメカに乗り込んだコスモ達だが、その時メカが突然動きだし、巨大な人型機動兵器へと姿を変える。
- 全ては因果の果てへ
- ソロ星において些細な誤解から始まった血みどろの争いの末、ソロシップクルーとバッフ・クランは最終決戦に突入する。超巨大加粒子砲「ガンド・ロワ」によって敵味方とも壊滅状態に陥り、ソロシップではカララを始めとする大半のクルーが死亡。
- そして、コスモ達を乗せたイデオンもまた、再びガンド・ロワが放った閃光の中に消え、器を失ったイデは何もかも全てを因果地平の彼方へと吹き飛ばした…。
スパロボシリーズの名場面
- 巨神覚醒
- 神壱号作戦最終局面。バスターマシン3号を防衛するαナンバーズだが、ガンバスターと並んで中核となっていたイデオンのパワーがここに来て上がらない。「イデに頼るな、俺達の力で戦う」と豪語するコスモだが、合流直前に聞いたイデの声から、彼はイデが未だ迷っている事を知る。
- そんな中、銀河の各地から次々と援軍が駆け付ける。キャンベル、ボアザン、バッフ・クラン、バルマー、プロトデビルン… かつて刃を交えた者達が、生き延びるため、未来のために同じ敵を撃つ。その光景を見て、そして仲間達に発破をかけられたコスモは叫ぶ。「俺達は、ただ生きたいのだ」と。
- その声に答えるように、コクピットをゲージから放たれる光が照らす。迷いを捨て、コスモと、人と共に在る事を選んだイデの力は、伝説の巨神に真の目覚めを齎す。星を断つ刃が、イデオンガンの銃口が、宇宙怪獣を射程に捉える。
- 遥か遠い彼方より
- 遥か未来の世界……守るべき者達、再会を誓った者達のいない世界で、イルイと共に霊帝を打倒したαナンバーズ。
- 方途を失った彼等の前で、突然イデオンが自律行動を始める。何の躊躇も無く、星をも断つ光刃をαナンバーズに振り下ろすイデオン。
- だが、視界を覆った閃光が消えた時、そこは時を遡った元の時代だった。それは、運命を乗り越えた戦士達への、無限力の最後の発動であった。
- 正の無限、負の無限
- コスモの叫びを、思いを受け入れ、現生命体と共に生きる意志を示したイデ。宇宙怪獣の巣の殲滅に成功したものの、帰るべき銀河は遥か彼方。
- 最後の力を振り絞り霊帝を追い詰めたαナンバーズだが、それでも暴走を止めない霊帝に対し、イデオンはコスモ達を締め出して突撃し、正と負の無限力が相殺して霊帝もろとも消滅する。
- 無限の力同士のぶつかり合いに巻き込まれたαナンバーズであったが、その行き着いた先は、地球であった。
- 伝説の終わる時
- αナンバーズを地球圏へと送り届け、イデオンはその機能を停止する。審判を乗り越えた人類に対し、イデは干渉する事を止め、共に在る事を選んだのだ。
- それに伴いソロシップも航行不能となり、ソロ星のメンバーはそれぞれに決意を新たにし、移民船団に参加して旅立っていく。
- そして、地球から、銀河から、遠く離れた宇宙の片隅。役目を終えたイデの巨神は、今も静寂の中で眠っている……。
関連機体
余談
- 企画当初は、装甲車やタンクローリーに幼稚園バスをモチーフにした「レスキューロボ」として玩具会社主導でデザインされたものを、富野監督がデザインそのままに設定だけ変更したという経緯が有る。確かに、レスキューロボとしては申し分ない外見をしている。
- ちなみに、その玩具会社は車両や列車のミニチュアで評判のトミー(現:タカラトミー)だったのだが、富野監督はイデオンのデザインを見るやいなや、日常要素の排除を企図して「これは第六文明人の遺跡」と言う設定に変更。要求ばかりしてくるスポンサーに対する嫌がらせという意味も含めて、「イデ」によるジェノサイドを描いたという。
- 富野監督曰く、「でなければ、こんな酷いデザイン誰が使います?」との事。まあ実際には、日常要素を前面に打ち出したロボット作品も後に多く登場し好評を得ているのだが、富野監督の作風と合っていないのも事実ではある。
- なお、企画時のデザイン候補の一つに前頭部の三日月型の角や後頭部の大きな角が付いた物が存在する。
- 小説版ではデザインが大きく異なっている。「巨木や血管のようなものが寄り集まって出来た赤い一つ目巨人」といったような外観で、アニメ版以上に人型から離れたバランスとなっている。
- ちなみに、その玩具会社は車両や列車のミニチュアで評判のトミー(現:タカラトミー)だったのだが、富野監督はイデオンのデザインを見るやいなや、日常要素の排除を企図して「これは第六文明人の遺跡」と言う設定に変更。要求ばかりしてくるスポンサーに対する嫌がらせという意味も含めて、「イデ」によるジェノサイドを描いたという。
- 顔がジムに似ている為、ファンから「巨大なジム」「ジムの神様」「最強のジム」と揶揄される事がある。
- 外伝漫画作品『機動戦士vs伝説巨神 逆襲のギガンティス』(作者は『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズの長谷川裕一氏)では、宇宙世紀世界の木星の衛星で発見され、当初は「巨大モビルスーツ」と認識されていた。なお、この時は両肩に連装砲を複数基装備しており、顎の部分にもガンダムのようなモールドが加えられている。
- 『ギガンティス』を意識したかは不明だが、『機動戦士ガンダムUC』の作者である福井晴敏氏は、「サイコフレーム=イデオナイト(イデオンの装甲材)」説を唱えており、富野監督も承認している。
- ガンダムとともにパロディが多いのも特徴であり、有名な物に漫画『ドラえもん』の「建設巨神イエオン」、アニメ『スペース☆ダンディ』の「伝説巨大兵器アレー」、漫画『ONE PIECE』の格闘家「イデオ」などがある。
- アレーはイデオンをデザインした樋口雄一氏が手掛けたある意味セルフパロディとなっている。
- イデオは単行本の質問コーナーにて、作者の尾田栄一郎氏直々にイデオンをモデルとした事が語られている。ちなみに、尾田氏が子供の頃に初めて買ってもらったプラモデルはイデオンとの事。
脚注
商品情報