リョウト・ヒカワ

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リョウト・ヒカワ(氷川諒斗 / Ryouto Hikawa)

概要

18歳の日本人。漢字表記は「氷川 諒斗」。根暗ではないが、内気な性格で、他人に自分の意思を伝えるのが苦手。しかし、他人に対する思いやりは人一倍ある心優しい少年で、言うべき時ははっきりと自分の意思を相手に伝える勇気は持っている。また実家が空手の道場を営んでおり、自身も有段者で白兵戦において優れた技能も有している。なお、αの男主人公の中では唯一女性声優が声をあてている。機械いじりが趣味で、コンピューターにも詳しく、ハードウェア、ソフトウェア両面の知識を持つ。末っ子であり姉が4人いるという設定もあるが、劇中ではほとんど触れられていない。

OGシリーズでは、ゲーム『バーニングPT』による適性検査により念動力の所持者と診断され、テンザンと同様にDCに所属する事となった。その後上官であるトーマスの策略により捨て駒にされかけたが、どうにか生存。リオらとの出会いを経てハガネに加入する。

普段は押しの強いリオに引っ張られがちだが、ここぞという時には強気な一面を見せ、リオもそんな面を好意的に見ている様子(この辺りはOG2でのMk-III起動イベントで垣間見ることが出来る)。機械いじりの特技だが、ハガネにあった資材だけでテスラ・ドライブ一基分作れる(このテスラ・ドライブは強化パーツとして手に入る)程度の図面を引いてロブに注目され、さらにはアルトアイゼン等の予備パーツを利用したリオンの改造機アーマリオンの設計まで行い、技術者としての才能も開花する。その後はロブに誘われてマオ社に出向(OG2のセリフからすると入社はしていない)し、常務でありリオの父であるユアンとの関係も良好。プログラミングと空手双方の技術を生かし、Mk-IIIボクサーのモーションを作成する等していた。現在(OG外伝時点)はオペレーター業に復帰したリオと共にハガネの整備員として乗り込んでいるが、有事にはリオ共々パイロットに復帰する。

スパロボαに登場するが、αシリーズでは外伝以降には未登場。リアル系主人公の存在を示唆したセリフは以後の作品にも存在するが、彼であるかどうかは不明。しかしαシリーズのリアル系主人公機の公式パイロットは彼という認識が、ファンの間で広まりつつある。その根拠は、

  • OGシリーズでヒュッケバインMk-IIIの専属パイロットを務めた
  • 性格設定がスーパー系公式パイロットのクスハと同じ「内気で心やさしい」
  • 射撃値・格闘値が男性主人公4人の中で最も高く、SPの初期値も唯一40ある(他は35)
  • 念動力がLv9まで育つ。他にLv9まで成長するパイロットは恋人のリオと、スーパー系公式ペアのクスハ・ブリットのみ。OGシリーズではリオ、ブリットはLv8止まりとなる。
  • エンディングでは主人公の中で唯一ロンド・ベルに留まる

登場作品と役柄

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
「内気で優しい」主人公(同じ立場の女性キャラはクスハ)。概ねリアル系を選ぶとすれば彼が主人公として相応しいのか、人気は高い。念動力がレベル9まで到達し、また初期能力値が僅差ながら最も高い。主人公キャラのみの特典となる先天技能ではSP回復を持っているので、加速や集中といった消費の少ない精神コマンドとの相性が抜群。エンディングでは主人公たちの中で唯一ロンド・ベルに留まるが、『α外伝』以降は行方知れずに…。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
当初はDC所属で、リュウセイルートのみ敵パイロットとしての彼と戦える(キョウスケルートではすでに仲間入りした後)。リュウセイルートでのみ搭乗機のリオン・タイプFが手に入る。覚醒の消費SPが極端に低く、使いやすい。キョウスケルートでプレイヤー部隊に合流する際には、ヒュッケバイン009に搭乗している。2以降ではヒュッケバインMk-IIIの専属パイロットであるが、その前身であるヒュッケバインMk-IIの初搭乗イベントはブリットに譲る形になっており、劇中で(プレイヤーの手による乗換え以外で)搭乗することはない。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
前作では射撃寄りの性能だが、本作では格闘寄りの性能に変更された。中盤でヒュッケバインMk-III・タイプLの起動イベントがあり、以後専属パイロットとなる。恋人のリオAMガンナーのパイロットなので、合体形態のヒュッケバインガンナーで戦ってもいいが、彼個人のステータスはヒュッケバインボクサーのほうが相性が良い。ユウカーラの方がガンナーとの相性が良いので隠しユニットのヒュッケバインMk-III・タイプRを手に入れて彼らに譲ろう。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
おおむねGBA版に準拠(OG1では射撃、OG2では格闘タイプ)だが、OG1でアーマリオンを制作するイベントが追加された。そのままリョウトを乗せてもいいが、OG1では射撃向けのステータスであるため相性はイマイチ。OG2では相性が良いが、ヒュッケバインMk-III・タイプL入手以降はこちらに乗るため、アーマリオンに彼が乗ることは少ないだろう。
スーパーロボット大戦 OG外伝
序盤のODEシステムに関わっていく。今回はヒュッケバインMk-III・タイプRが無条件で手に入るため、そちらとAMガンナーをユウ&カーラに譲ろう。
第2次スーパーロボット大戦OG
アニメジ・インスペクターで登場したエクスバインのゲーム内で動く姿が見られると多くのファンが期待していたが、事前にエクスバインアッシュに改装されて新キャライーグレット・イングの専用機となることが発表された。ならばヒュッケバインMk-IIIに…と思いきやこちらは序盤でガリルナガン相手に破壊されてしまう。結果として本作でのリョウトのデフォルト機体はなんとアーマリオンで戦うことに…。決して弱い機体ではないが、合体先もないままAMガンナーに乗っている恋人・リオともども機体面では不遇な扱いを受けている(一部のファンからはイングに対して「エクスバインを返せ」といったネガティブな発言も聞かれるほど)。幸い他にも優秀な機体が余っているため、乗り換えてしまおう。専属パイロットの消える参式ならばメインがリオ、サブがリョウトという組み合わせで乗ることで双方の精神コマンドを最大限に活かせる。序盤はマサキルートの方で登場するが、そこで地味に念動力絡みで活躍することに。全体としては凶鳥のこともあり、リオと共にイングの保護者としての役目が強い。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
エクスバインタイプRに搭乗する事が明らかになっている。
新たにチームの一員となったイングの保護者的地位は本作でも変わらない。最初期から登場することもあり、活躍期間は最も長い部類なのも有利。
スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE
アニメジ・インスペクターで登場したエクスバインの3号機エクスバインタイプRに搭乗した状態でゲームに登場。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
出番は少なめ。ヒュッケバイン009が登場しないため、イングラムがR-GUNに乗り換えて空席になったビルトシュバインのパイロットになる。声に関してはより青年らしくなった。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
様々な事例からヒュッケバインMk-IIIの登場が危ぶまれる声がファンの間では囁かれており、同時に彼も出番が大幅に削られるのではという声が聞かれていた。実際にMk-IIIは未登場であったが、第8話「凶鳥の眷属」においてMk-IIIの代わりに新機体エクスバインに乗って登場する。設定上はMk-IIIよりも劣る機体での参戦となったが、ゲームよりも早いボクサーパーツの装着と、そのままさらにAMガンナーを接続(Mk-IIのGインパクトキャノンに近いスタイルに)してのフル・インパクキャノンの披露と、ゲームでの登場時よりも大きな活躍の場が与えられた。この回のエンディングクレジットではキャスト名に彼が1番最初に表記されており主人公扱いされている(同じ例が第15話のゼンガー、第16話のリュウセイ)。ストーリー上ではSRXチームと行動を共にすることが多い。なお本作ではヒュッケバインMk-IIIを改装したガーバインMk-IIIも登場するが、彼が搭乗することはなかった。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
OG外伝にリンクするODEシステムに関わっていく。バルトールのコアを開ける役目と、解析を担当。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

大器晩成型で、序盤は能力値は低いが、後半になると能力値が大幅に上がる。OG1では射撃重視だが、以降は万能型で僅かに格闘が勝る。といっても他のキャラほど大きな差ではないので、好みに応じて育成方向を決めればいいだろう。レベル99での最高値は他のキャラクターと比較しても突出していない。

精神コマンド

努力は『α』と『OG』しか覚えない。性格が慎重なので気力が上がり難く、気力系の精神コマンドや特殊技能も覚えないのが彼の弱点だろう。

αα for DC
必中努力加速ひらめき熱血
集中を持たないため、リアル系主人公とする場合は他の誕生日に変更した方がいい。
OG
集中努力てかげん必中熱血覚醒
OG2OG外伝
集中ひらめきてかげん必中熱血覚醒
第2次OG
集中ひらめき必中覚醒
魂がαと同様に単体で使用可能になったが、覚えるのは覚醒よりも後である。なお、本作で統率技能を所持していないキャラのうち、魂持ちなのはリョウトだけである(スポット参戦は除く)。

ツイン精神コマンド

OGSでのツイン精神コマンド。αでは単体で使用可能。
強襲
OG2ndでは魂のシングル化に伴い新規に導入されたこの精神コマンドに差し替え。

特殊技能(特殊スキル)

切り払いL8 SP回復 援護攻撃 援護防御 見切り ガンファイトL6 念動力L9
αではSP回復をデフォルトで覚えるのが大きい。切り払いはOGシリーズでは未採用。援護攻撃とガンファイトはOG1のみで、その代わりOG2では援護防御と見切りを覚える。彼の持ち味は念動力が最高レベルまで到達する。現在のスパロボでの通常キャラクターで最高レベルに到達できるのはリュウセイマイクスハら4名。パイロット養成の幅は広いので、集中力アタッカーSP回復と一通り揃えられる。見切りを上書きして集束攻撃を覚えてサブでを使えば爆発力が上がる。メインの相方は「念動武器のダメージ率+10%」のリュウセイや、「格闘武器のダメージ率+10%」のゼンガーが良い。

エースボーナス

与える最終ダメージ+5%、受ける最終ダメージ-5%
『OGS』『OG外伝』でのボーナス。ダメージ率向上はありがたいが、ダメージ減少は微妙。援護防御があるとはいえリアル系のヒュッケバインMk-IIIでは分身のほうが価値があるが、逆に装甲が分厚いボクサーを運用する事を考えると無駄にはならないはず。5%と控えめなあたりはリョウトらしい。
獲得経験値+10%、獲得資金+10%
『第2次OG』でのボーナス。アビリティと併用することで稼ぎ担当もある程度ではあるが可能となった。
自部隊の最終命中率+10%、射程1の武器とマップ兵器以外の武器の射程+1
『OGMD』でのボーナス。射程の短いボクサーの弱点を補う、射程の長いガンナーの長所を更に伸ばす、どちらの上でも有用なボーナスとなった。

人間関係

リオ・メイロン
恋人。自分の意思を思うように言えない彼を叱咤したのがきっかけで仲良くなった。日常生活では勝気な彼女に振り回される事が多いが、戦闘においては彼のほうがリードする描写が多い。
テツヤ・オノデラ
機体を鹵獲・回収されて捕虜になった彼の身柄の責任者となった人物。彼に対して兄のように親身になった。
リュウセイ・ダテ
ゲーム『バーニングPT』やテンザン、念動力といった繋がりがある。OG外伝でも天上天下念動連撃拳のモーション作成を手伝った。
ラーダ・バイラバン
リョウトと同じ、マオ・インダストリーのスタッフ。部署は異なる為、それほど会話する事は多くない。
ロバート・H・オオミヤ
リョウトを技術者の道へと導いた師弟関係。OGSでは共同でアーマリオンを作った。
ユアン・メイロン
リオの父。最初はリョウトとリオの関係に動揺していたが、OG2の時点では既に2人の関係を認め、リョウトの事を信頼している。ただし、2人きりでの外泊は認めない。
リン・マオ
マオ・インダストリーの社長。リョウトを技術者として高く評価している。
トーマス・プラット
DC時代における上官。リョウトの機体に爆弾を仕込み、捨て駒にしようとしていた。
テンザン・ナカジマ
DC時代、リョウトの事を馬鹿にして絡んでいた。元々はゲーム『バーニングPT』を通じて面識があった。
ゲーザ・ハガナー
エアロゲイターの一人。その正体はOG1の中盤で重傷を負ったテンザンがエアロゲイターに改造された姿であり、なれの果てである。

名台詞

「ぼ、僕は…新たにガイアセイバーズへ配属となった…リョウト=ヒカワ伍長です。ここで行動記録を担当することになりました。ま、まだ軍に入ったばかりなんですが…今後もよろしくお願いします。 本当は現在開発中の量産型パーソナルトルーパーのパイロット候補生なんですが…僕はこっちの任務が性にあってるような気がします…。あ、すみません…。 余計なことを喋ってしまって…セーブされるんですよね。少しお待ちください」
SHO初登場時。性格柄、クスハと同じような発言である。
「こうして、戦いはようやく終わった。そして僕は、ロンド=ベル隊に残ることにした。みんな、意外そうな顔をしていたし、父さんや姉さんも反対したけど、この戦いが終わって、僕が何をすべきなのか、はっきりした。だから、後悔はしていない。そして、本当の平和が来る日まで、僕は頑張るつもりだ」
α』のエンディングより。DVE台詞。
「…結局…同じことの繰り返しだった…。DCとの最終決戦の時も…」
「…方法は…これしかなかったのか…?」
『OG』リュウセイ編第40話「インセクト・ケージ」orキョウスケ編第39話「一点突破」に於けるゲーザ撃墜時の台詞。ゲーザが戦死した直後の台詞。
「頼む! 動いてくれ、ヒュッケバインMk-III!!」
「リオやみんなを助けなくちゃいけないんだ!」
「僕とお前はこんな所で終わるわけにはいかないんだっ!!」
OG2』第16話「第三の凶鳥」より。「ウラヌスシステム」によりヒュッケバインMk-III起動の場面。スパロボαでも同様のイベントがある。
「いいから、僕の言う通りにするんだ! コントロールを渡せ!!」
上記の後、ガンナーへの合体をリオに促して。普段とは違う気迫に押されドッキングを敢行、メキボスを退けて窮地を切り抜ける。のちに乱暴な態度をとったことを謝るが、リオにはむしろ「カッコ良かった」と見直された。ジ・インスペクターでも同じやり取りがある。
リョウト「じゃ、じゃあ……パン勝負じゃダメかな?」
リオ「え? パン? リョウト君、パンなんか焼くの?」
リョウト「う、うん。まあ…最近ね」
『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS|OGS』での中断メッセージでのリオとのやり取り。シミュレータ勝負で負けたリオが今度は料理対決と気を張っていると、リョウトがパンで勝負しようとする。
リョウト役の小林由美子氏が主人公・東和馬を演じたパン勝負漫画『焼きたて!!ジャぱん』に絡めた声優ネタ。……パンの審査はシュウが行うのだろうか(こちらは審査員・黒柳亮役を担当していた)。

迷台詞

「受けなさい! 究極! ゲシュペンスト・キィィィック! よっ!!」
彼の究極!ゲシュペンストキックにおけるネタセリフなのだが、何故か女性のような言葉遣いと声色である。…一体彼はどうしてしまったのだろうか。むしろあの子向きの発言ともいえる。第2次OG以降ではゲシュペンストキックを単体で使用する機体が登場していない(タイプ・ハーケンのキックは演出の1つ)。

搭乗機体・関連機体

ヒュッケバインMk-II
αシリーズでの初期機体。
ヒュッケバインMk-III
SRWでは彼専用の機体。ボクサーを使用。
リオン・タイプF
DC時代に用いていた機体。彼を捨て駒にすべく、自爆装置が内蔵されていた。
アーマリオン
彼が設計し、自ら運用する。RoA版におけるディバイン・ウォーズの乗機。
ビルトシュバイン
ディバイン・ウォーズではこちらが乗機。
エクスバイン
ジ・インスペクタームーン・デュエラーズではこちらが乗機。