ヒュッケバイン

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2020年2月16日 (日) 18:13時点における天世 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎OGシリーズ)
ナビゲーションに移動 検索に移動
ヒュッケバイン
外国語表記 Hückebein
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

デザイン カトキハジメ
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 パーソナルトルーパー
ヒュッケバインシリーズ
生産形態 試作機
型式番号
  • PTX-08R(旧シリーズ、V)
  • PTX-08L(X-Ω)
  • RTX-008L / R(αシリーズ、OGシリーズ)
全高 19.8 m
重量
  • 132.4 t(旧シリーズ、V、X-Ω)
  • 60.4 t(αシリーズ、OGシリーズ)
動力 ブラックホールエンジン
フレーム Hフレーム
基本OS TC-OS
開発
主なパイロット
旧シリーズ
第4次・スパロボFの主人公
α、OG
リン・マオ
V
ヴェルターブ・テックスト
シズキ・シズカワ
テンプレートを表示

ヒュッケバインは、『第4次スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦F完結編』のリアル系後半主役メカ

概要

動力炉に異星人の技術であるブラックホールエンジンを搭載しているパーソナルトルーパー。通常型のエンジンを搭載している機体についてはヒュッケバイン009を参照のこと。

「ヒュッケバイン」の名を冠するその他の機動兵器については、ヒュッケバインシリーズの項を参照のこと。

旧シリーズ

旧シリーズでは『第4次』と『F完結編』に登場する。インスペクター事件の後、連邦軍が新たなる異星人の侵略に対抗できる新機体として開発されていたが、ティターンズの横槍により計画は凍結。それを破嵐財閥が投資をすることで計画を再開させ、テスラ・ライヒ研究所で極秘裏に完成させていた、という設定。ゲシュペンストの後継機という扱いでグルンガストとは対になる関係。ヒュッケバインが存在するリアル主人公系のルートではグルンガストは作られなかったことになる。αシリーズやOGシリーズでは複数機体が同時開発されていたことになっているが、旧シリーズではただ一機のみが開発されていたようである。

なお、旧シリーズでは実験中に暴走したという設定がなく、αシリーズやOGシリーズでの「バニシング・トルーパー」という不名誉なあだ名はついていない。

αシリーズ・OGシリーズ

マオ・インダストリーが、ゲシュペンストシリーズ等で得られたデータを元に数々のEOTを惜しみなく使って開発した。PTX-005ビルトシュバインの運用データを元にゲシュペンストMk-IIの量産化データを組み込み、コストダウンと汎用性を求めて3機が同時に開発されていた。

並行して開発された3機のうち2機がSRX計画のテストのため、当時発見されていたEOTのエネルギー炉「ブラックホールエンジン」のテスト機として先行ロールアウトし、RTX-008L/Rとなった。テストパイロットは、Lが当時PTXチームに所属していたリン・マオ、Rが「天才ライディース・F・ブランシュタインであった。

しかし、008Rのテストドライブでブラックホールエンジンが暴走・大破。基地が丸ごとひとつ消滅する大惨事を引き起こし、更にライは生き残ったものの片腕を失う。残された008Lはリンの手によって封印された。以来、ヒュッケバインの名を冠する機体は「バニシング・トルーパー」という不名誉なあだ名で呼ばれるようになった。

その後008Lは、αシリーズではヒュッケバインEXに改修されて、OGシリーズではそのままの姿で共にエンジンの欠陥を克服したうえで戦線に投入されている。

OGシリーズではマオ・インダストリーが、年月を経て既に解明されつつあったブラックホールエンジンなどを大改修したものをヴィレッタ・バディムが借り受け、戦線に投入されたとの記録も残されている。インスペクター事件では、再びリン本人が搭乗した。

ブラックホールエンジンと直結し、腹部に連結して小型のブラックホール弾を発射する大口径の「ブラックホールキャノン」がヒュッケバインの最大の兵装である。その破壊力は脅威的。

V / X-Ω

ニコラ・ヴィルヘルム研究所所属のパーソナルトルーパー。2機製造されており、タイプRはヴェルターブ・テックスト、タイプLはシズキ・シズカワがテストパイロットを務める事になった。

なお、重量は旧作の132.4 tに戻っている。

登場作品と操縦者

作品によってデフォルトパイロットが目まぐるしく変化する。OGシリーズでは汎用機体として、多くのパイロットが乗り換え可能。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
リアル系主人公の後継機であり、テスラ・ライヒ研究所常勤の父親より主人公へ誕生日プレゼントで渡される。名前やペイントを変えることができる。なお、ペイント7番は後のヒュッケバイン009、ペイント8番はヒュッケバインEXの配色とほぼ同じである。白主体のトリコロールカラーパターンもあるが、カラーリング変更が可能なのは本作のみ。味方機体では最高の運動性を誇り、途中で追加されるブラックホールキャノンにより高火力を実現。マップ兵器Iフィールド分身まで備わっていて間違いなくロンド・ベル隊の最強の機体。ブラックホールキャノンは味方機体の中では最長の射程を誇る。弱点は"地形適応:空B"を与えられながら飛行できないことと、飛行出来ない状態で飛行している敵に隣接されると強武器が軒並み使えなくなること。そのため、貴重なミノフスキークラフトを装備させる筆頭候補となる。
スーパーロボット大戦F完結編
リアル系主人公の後継機。名前の変更が可能でほぼ『第4次』と同じ設定で登場する。ただしグルンガストの変形CGムービーが作成されたためか、カラーリングの変更は不可。運動性や武装も同じ(ブラックホールキャノンは最初から使用可能)で、『第4次』とほぼ同じ感覚で使える。しかし、運動性が『第4次』のように味方機体の中で最高というわけでもなくなっており、マップ兵器のマイクロミサイルの威力が非常に低くブラックホールキャノンの射程も『第4次』ほどの長さはなくなっていて、少し弱体化された。また、P武器が射程1の格闘武器に偏っている点はゲシュペンストから変わっておらず、ブラックホールキャノン以外に切り払われずに攻撃可能な長射程武器を持たないのも難点。主人公の精神コマンドが固定になってしまい、集中を覚えない点もリアル系の機体としては気になる所。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
エンジン暴走事故が史実として紹介される。008Lが改造された状態でヒュッケバインEXとして登場する。ただし外見はMk-IIの色違い。

VXT三部作

スーパーロボット大戦V
一部設定は引き継がれてはいるものの、大半の設定が一新された形で参戦。ヴェルトが搭乗するが、ロッティ乗り換えさせることも可能。
加入するスペシャルシナリオ「集結する希望」は第1話終了時に初回特典を適用していると第2話の前に、未適用ならかなり後になって発生することとなる。
早期加入した場合はブラックホールキャノンは追加武装、未適用なら参戦時から使用可能である。
OGシリーズでは未採用となっていたマイクロミサイルが通常版とマップ兵器版で復活した。早期加入の場合、序盤から使える貴重なマップ兵器となる。
射程・火力は十分だが序盤参入ユニットの中で唯一空を飛べない為、地上戦では足回りに注意する必要がある。もっとも、ヴェルトの加速エースボーナスを加味すれば、海マップ以外では強化パーツによる補強が必要ないほどの移動力になるが。
『F完結編』以来となる版権作品への参戦、若しくはヒュッケバイン問題を経ての参戦もあってか、戦闘アニメーションのクオリティは非常に高く必見。
スーパーロボット大戦T
本編ではシークレットシナリオ「Vジャンクション」限定のスポット参戦。『V』参戦時の設定であり、パイロットはヴェルト
『V』終了後設定の為、ブラックホール・キャノンまで使用可能。
エキスパンション・シナリオでは第2話より加入。やはりロッティを乗せ換えることも可能。

単独作品

新スーパーロボット大戦
ゲーム中には登場しないが、ライの裏設定上では片腕を失った原因として存在している。『新』の攻略本によれば、公開されずに裏設定だったのは、完全新作である今作と旧シリーズの設定混同をユーザーに招きかねない為。
スーパーロボット大戦X-Ω
2017年3月のイベント「生命を守る剣」にて実装。『スーパーロボット大戦V』基準の設定で登場するが、『V』に登場するタイプRではなくシズキ・シズカワの乗るタイプLが参戦する。ユニットクエストも『V』の前日譚とも言える内容となっている。
SR・SSRシューターでSSRは大器型。最大の特徴はアビリティにあり、制覇モードの中でも特に難関とされるステージを攻略するためのものがずらりと並ぶ。
純粋な攻撃力は高いもののアビリティによる補正がないため、火力のブーストは魂頼みになる。さらにアビリティを全て解放するには限界突破が2回必要。
アリーナでも強力なアビリティを取り揃え、シューターを軸にした「回避シューター」編成で一時期環境級ユニットとして持て囃された。特に大器型プロヴィデンスガンダムとの組み合わせが非常に強力で、さらにシナンジュブルーフレームセカンドLなど行動力・回避率をサポートするシューターで固めた編成は、敵に回すと「攻撃は当たらず、うかつにヒュッケバインを殴れば回避でコア獲得、プロヴィデンスorヒュッケバインの必殺技で暗闇を付与されて詰みの状況に追い込まれる」という圧倒的な強さを誇った。
2017年10月にSSRブラスター、2018年1月に正月衣装の大器型SSRディフェンダーが追加。
2018年1月のアップデートよりブラスターがブラスターガシャにラインナップされ、OGシリーズでは初となる気力ガシャ以外への恒常実装ユニットとなった。
2019年8月のイベント「ここが無限の開拓地」にて水着バージョンの大器型SSRアタッカーが追加。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
エンジン暴走事故が史実として紹介される。RTX-009がヒュッケバイン009として登場し、008Lもある条件を満たすと終盤に登場する。デフォルトパイロットは009がキョウスケ編ではリョウト・ヒカワ、リュウセイ編では搬入当初はイルムガルト・カザハラが乗っているが、少し後のイベントでグルンガストに乗り換える為に実質不在。008Lがヴィレッタ・バディム
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
マオ・インダストリーの社長リン・マオが、008Lに普通に乗っている。009は登場しない。リンが一時的に離脱する際にレオナ・ガーシュタインに預けている。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
ブラックホールキャノンは必要気力が高いものの、非常に高性能。なお、予約特典のOGSオフィシャルパーフェクトファイルには掲載されなかった。
スーパーロボット大戦OG外伝
第24話で追加。ブラックホールキャノンの攻撃力が上がり必要気力も120と下がっているが概ね『OGS』と遜色無い性能。使える機体ではあるが、投資が大変。合体攻撃が無い事や性格との相性を考えると、ユウキレオナラミアあたりが相性が良い。ユウキは気迫でブラックホールキャノンを開幕から使え、レオナはデフォルトで習得しているヒット&アウェイとの相性が良い。ラミアはエースで射撃武器の攻撃力が上昇する為、火力面で秀でている。
第2次スーパーロボット大戦OG
フィールドグラフィック・及び名前のみ登場で、性能不足による型落ちが否めなかったためマオ・インダストリーにてオーバーホール中に襲撃を受け、後継機のMK-II・MK-IIIL/Rと共に撃破されてしまうため、自軍機体として使用することは出来ない。なお、同じく撃破されたMK-II・MK-IIIL/Rと共に、一部の戦闘アニメは没データとして残っている。格闘用の換装武器のアニメは存在が確認されてるが、製作中に一部シナリオが変わったのかブラックホールキャノンのアニメは用意されていないため、棒立ちしたヒュッケバインが登場した後いきなり敵機体がダメージを食らうといった事となり、一部ではバニシングアタックなどと名付けられた。詳しくはヒュッケバイン問題を参照。
スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATX
ディバイン・ウォーズ』、『ジ・インスペクター』ではヒュッケバイン問題もあり殆ど登場しなかったが、漫画媒体では久々に登場した。

関連作品

スーパーロボットスピリッツ
ゲーム中には登場しないが『新』の設定を踏まえて制作された作品であり、ライがテストパイロットを務め事故で片腕を失った、ということが前日談小説にて明かされている。
スーパーヒーロー作戦
ライの台詞の中にのみ登場する。本ソフト自体が『α』の前日譚的存在である為、『α』の設定に準じたエピソードが語られている。

装備・機能

武装・必殺武器

固定武器

バルカン砲
60mmバルカン砲。他の機体と同様に頭部に内蔵されていると思われるが、ヒュッケバインの頭部には発射口が描かれていないため詳細は不明。
旧作シリーズでは頬や額から発射していたが、Vではツノの下の何もない場所から発射している。
マイクロミサイル
バックパックの2基のウェポンベイに搭載された小型ミサイル。
OGシリーズでは未搭載。搭載スペースにテスラドライブが入っている為に矛盾が発生するということからOGシリーズでは未搭載扱いになったことが生放送で語られた。[1]
旧シリーズでは着弾位置指定型のマップ兵器として登場する。
『V』ではどういう原理か敵味方識別の着弾位置指定型マップ兵器。また、通常兵器版も追加された。
ブラックホールキャノン
文字通りマイクロブラックホールを打ち出し、高重力で標的を圧壊させる武装。機体の全高とほぼ同じ長さ。後のヒュッケバインシリーズの重力系武装と異なり、ヒュッケバイン本体とは直接接続されず、両サイドのグリップを掴んで使用する。
コトブキヤが発売したプラモデルの解説書によると、このブラックホールキャノン自体にもブラックホールエンジンが搭載されており、ヒュッケバインのジェネレーターと連結させなければ使用できないとのこと。ヒュッケバインのジェネレーターとはブラックホールエンジンであるため、発射にはブラックホールエンジン2機分の出力を必要とする武装である。
METAL ROBOT魂版で新たにバックパックにマウントが可能という設定が追加された。

換装武器

ロシュセイバー
刀身を重力波で形成する非実体剣。
OGシリーズでは換装武器。『無限のフロンティア』にも同名の武器が登場し、詳細が説明されている。コトブキヤが発売したヒュッケバインMk-IIIのプラモデルの解説書によると、グラビコンシステムを用いているとのこと。
METAL ROBOT魂版にてサイドスカート裏に収納されてるという設定が追加された。
」つながりかどうかは不明だが『第4次(S)』での戦闘アニメはハイパーオーラ斬りに似ている。
リープ・スラッシャー
空間跳躍ブーメラン。扇型のパーツを空中に射出して円盤を形成し射出する。ただしPS2版OGシリーズと『V』では跳躍する描写がカットされている。
OGシリーズでは換装武器。
マグナ・ビームライフル
R-2も装備しているビームライフル。OGシリーズで『OG2』以降に追加された換装武器。

その他

4連装ミサイルランチャー
内蔵兵器でなくオプション兵器と思われる。OGシリーズでは装備しておらず、換装武器としても未登場のまま。
プラズマソード
刀身をプラズマで形成する非実体剣。OGシリーズでは装備しておらず換装武器としても未登場である。
F完結編までの旧シリーズではロシュセイバーと同時に装備しており、2種類の非実体剣を持つ珍しい機体であった。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。OGシリーズでは登場しない。
分身
『OG1』以外の作品で実装している。
全スーパーロボット大戦電視大百科』によると、ガンダムF91の分身機能と同じ原理らしい。だとするとヒュッケバインにも「マルチプル・コントラクション・アーマー(MCA)」が採用され、最大稼働モード(MEPE)状態に入っているものと推測される。F91が存在する旧シリーズ、αシリーズ、『V』なら採用も頷けるが、OGシリーズでも同様なのかは不明。
Iフィールド
対ビームフィールドによるバリア。ガンダムシリーズが登場する旧シリーズのみの設定。αシリーズでもこちらと思われる。
ABフィールド
ガンダムシリーズが登場しないOGシリーズで装備しているビームバリア。

移動タイプ

飛行は不可能。

サイズ

M

カスタムボーナス

Wゲージ+40、EN+20%
『OGシリーズ』での008Lの固有ボーナス。
運動性+20、最大EN+100
『V』でのボーナス。序盤はあまり意味がなく、ブラックホールキャノンが追加されてからが本番。

機体BGM

「TIME TO COME」
シリーズを通してのメインテーマ。ボーカルはMIQ氏と、岩永雅子氏のバージョンがある。
「TIME TO COME(Ver.OG)」
VでのBGM名義。現行のOGシリーズと同じ。
「BORN TO FIGHT」
OG1のデフォルトBGM。OGS以降は未採用。

関連機体

ここでは本機と近い関係にある機体を挙げる。派生機については「ヒュッケバインシリーズ」も参照されたい。

ヒュッケバイン009
同型機だがブラックホールエンジンを搭載していない。
ヒュッケバインEX
008Lの改修機。
ヒュッケバインMk-II
量産を前提とした後継機。
ゲシュペンスト
最初のPTであり、祖となる機体。作品によっては主人公が本機に乗り換える前に使用する。
ビルトシュバイン
ゲシュペンストと本機の中間となる機体。

脚注

  1. 2017年12月放送「鋼の年末スパロボ感謝祭&忘年会」より

商品情報

話題まとめ