デビルマン (原作漫画版)
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デビルマン (原作漫画版) | |
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外国語表記 | DEVIL MAN |
原作 | 永井豪 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
出版社 |
講談社 小学館[1] |
レーベル |
講談社コミックス ビッグコミックススペシャル[2] |
発表期間 | 1972年25号 - 1973年27号 |
話数 | 全53話 |
巻数 | 全5巻+新デビルマン全1巻 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
『デビルマン』は、永井豪作の漫画作品。
概要
永井豪の『魔王ダンテ』をベースにした変身ヒーローものとして企画され、テレビアニメ版と同時に展開、『週刊少年マガジン』にて連載された作品。
原作者が書いた漫画版ということで「原作漫画版」と呼ばれることは多く、SRWでも「原作漫画版」名義になっているが、アニメ・漫画ともにそれぞれがオリジナルストーリーであり、どちらがどちらの原作というわけではない(『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』と同じケース)。
企画通り変身ヒーローものとしての趣が強かったアニメ版に比べるとバイオレンスな描写、救いのない展開、衝撃的な終盤…と非常に永井豪テイストの強い作品で、本作に影響を受けたという漫画家・クリエイター・著名人も多く輩出している伝説的な作品である。
永井豪の自伝的フィクション漫画『激マン!』で執筆当時の状況やセルフリメイクが描かれている。
登場人物
主要人物
- デビルマン / 不動明
- 本作の主人公。デーモン族の勇者アモンと合体した青年。臆病な性格だったがデビルマンとなってからは勇猛果敢かつ好戦的な性格へと変貌する。
- 飛鳥了
- 明の親友であり、実質的なもう一人の主人公。考古学者であった父の研究によりデーモンの存在を知り、明にデーモンの存在を教え、共にデビルマンになろうとするが…。
- 牧村美樹
- ヒロイン。明のガールフレンドであり明が戦う最大の動機。
人間たち
- 牧村夫妻
- 美樹と健作の両親。明を実子のように接している。
- 牧村健作
- 美樹の弟。愛称は「タレちゃん」。
- ミーコ
- 知らずのうちにデビルマンとなってしまった不良少女。
- サッちゃん
- 明が引っ越す前に近所に住んでいた少女。
- ススム
- 健作の友達である少年。名前は永井氏のホラー読み切り『ススムちゃん大ショック』より。
- 雷沼教授
- ノーベル生物学賞を受賞した教授。彼の誤った研究と発表が悪魔特捜隊を設立させてしまう。本作屈指の悪魔の心を持った人間の代表格。
デーモン
- シレーヌ
- 頭に巨大な羽根を持つ女性のデーモン。
- ゲルマー
- 水を操る能力を持つデーモン。
- アグウェル
- シレーヌの部下のデーモン。
- カイム
- シレーヌを愛するデーモン。
- イーダー
- 人間社会に潜伏し、人を襲っていたデーモン。
- ジンメン
- 亀のような姿のデーモン。その甲羅には食べた人間の顔が浮かぶ。
- サイコジェニー
- 巨大な顔を持つ精神攻撃を得意とするデーモン。
- 魔将軍ザン
- 百の魔将軍の一人。
- 悪魔王ゼノン
- デーモン族の指導者。
- 大魔神サタン
用語
- デーモン
- 太古の昔、地球を支配していた悪魔の一族。他の生物との合体能力を有し、自らを強力な肉体に作り変えて弱肉強食の争いを行っていた。
- 氷河期の到来によって氷の中に閉じ込められていたが、復活してしまう。
- デビルマン
- デーモンと合体しながら自我を保つ人間の総称。人間がデーモンに唯一対抗する手段だが、合体するためには理性を失くす必要がある。
- 悪魔特捜隊
- デーモンの存在が一般に知られるようになった際、日本政府が結成した特殊警察隊。
登場作と扱われ方
- スーパーロボット大戦DD
- 初参戦作品。悪魔の名前を冠しているガンダムが登場する作品と共演する。
商品情報
余談
- コミックスへの収録や文庫版など改訂版が出るたびに作画に加筆修正を繰り返している事でも有名。そのため版によっては連載時の絵柄と改訂版時の絵柄が混在したものが見られている。
- 番外編である『新デビルマン』を本編ストーリーに組み込んでいるものも見られている。
- 2018年には、永井豪画業50周年記念として『Cutie Honey Universe』と共にWebアニメ『DEVILMAN crybaby』が制作、公開された。TVアニメ版と異なり、原作漫画版をある程度再現されているが時代背景やエピソードの改変が行われている。
- 2004年に実写映画化された『デビルマン』が公開されたが、ストーリーの改悪と不整合、主演俳優の演技の拙さ、不自然な描写の多さ、アクションと演出の質の低さ諸々の問題点から激しい批判を浴びてしまう。
- その為か、実写映画版は現在でも『ネタにすることすらできない酷い代物』『悪い意味で有名なダメ映画』としても語り草となっており、駄作や迷作、ダメな映画を再評価する基準として「デビルマン基準」というスラングが生まれたことから、その悪評価ぶりが伺い知れる。
脚注
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