捕獲

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スーパーロボット大戦GC』、『スーパーロボット大戦XO』で採用されている、敵の機体を捕獲して自軍で活用可能にするシステム。他のSRWでは見られない、『GC』と『XO』ならではの要素。同2作品で採用されている部位システムとも密接な関係を持っている。

捕獲に必要な条件

  1. 敵ユニットが捕獲可能な機体である
  2. 機体に乗っている敵パイロットが一般兵である
  3. 敵ユニットのBODY以外の部位を、全てHP0にして破壊する(部位については、同名のリンク先内容を参照)

以上の条件を全て満たし、自軍母艦を隣接(『XO』では3マス以内に近接)させて「捕獲」コマンドを選択すれば捕獲が成立。なお、乗っていた敵一般兵は捕獲後に居なくなる(作中での会話から、どうやら脱出して逃走している模様)。

敵機体の捕獲後に行える行動

マップクリア後のインターミッションで、捕獲した機体の処遇を決めることになる。

運用(運用可能な機体のみ)
機体を自軍で使用可能にする。運用機は固定の自軍機体と同様に乗り換え強化パーツの装備、改造が可能。運用後も強化パーツ変換や換金は可能。また、捕獲した運用中の機体は2周目以降にも引き継ぐことができる。運用可能な機体は基本的にザコとして多数登場する機体が主だが、趣味の機体から十分一線を張れる良機まで様々である。なお、機械獣などの無人機や一部の機体は運用不可で、パーツ変換か換金しか出来ない機体もある。ちなみに、運用機体は換金時に改造にかけた費用がすべて還元されるという利点があるため、気軽に改造が出来るメリットもある。
強化パーツ変換
機体ごとに設定された強化パーツに換える。実行後は二度と元の機体には戻せない。中にはクロイツ・ヴァールハイトUNKNOWN搭乗機)のハロや、サージェ・オーパスネイ艦)のミノフスキークラフトなど貴重なパーツに変換可能なユニットがいるが、そう言った機体は極めて登場機会が少なくサブシナリオにも登場しない場合が殆どなので、出現したら見逃さないように。なお、運用機体と違って強化パーツは2周目以降に引き継がれないため、変換したいパーツになる機体を次の周回へと引き継ぎ、次の周回の序盤でパーツ変換して序盤から強力なパーツを確保する、というやり方もある。
解体
「(撃墜時の獲得資金×2)+機体の総改造費」を資金として獲得できる。前述の通り改造費が全て還元されるので、運用機の改造は積極的に行っても問題ない。実行後は二度と元の機体には戻せない。なお機体によっては解体するよりも、強化パーツに変換してから売却した方が僅かながら儲かる場合がある。

捕獲可能な機体

  • 設定部位:BODY以外にHPが設定されている部位。
  • 主な登場話:捕獲可能な一般兵が乗って登場するシナリオのみ記述。
  • 58話S:58話サブシナリオ「恐怖の複製軍団」で登場するか否か。
  • 強化パーツ:強化パーツへの変換時に得られるパーツ。
  • 資金:解体した時の基礎獲得資金。表記は、撃墜時の獲得資金の2倍となっている。

『GC』や『XO』における強化パーツの性能やショップでの売却額は、強化パーツ/GC・XOを参照。

自軍で運用可能な機体

モビルスーツ系、モビルアーマー系、ヘビーメタル系、メタルアーマー系、SPT系が該当し、同系列の作品のパイロットを乗り換えさせることができる。

モビルスーツモビルアーマー

機体名 サイズ 設定部位 主な登場話 58話S 強化パーツ 解体資金 備考
アッガイ M 非常食 1800 『XO』のみ
アプサラスII L HEAD 39話M/S、40話、41話 登場 大型ジェネレーター 7000 味方時と敵時で性能が違う
アプサラスIII L HEAD 40話、41話 ソーラーパネル 9000 味方時と敵時で性能が違う、数量限定機体
エルメス L 全て 40話 ENチップ 5000 数量限定機体
ガザC M 全て 28話 登場 バイオセンサー 2200 『GC』では、運用するとバグの危険性がある
ガトル S リペアキット 1200 『XO』のみ、数量限定機体
高機動試作型ザク M 全て 5話S、9話S偶数回、10話、39話S 登場 マグネットコーティング 1900
グフ M 全て 12話、14話、15話M/S 登場 マグネットコーティング 1800
グフ・カスタム M 全て 34話M/S 登場 バイオセンサー 2000
ゲルググ M 全て 19話、28話 登場 バイオセンサー 2200
ケンプファー M 全て 17話S、34話M/S 登場 防塵装置 2200
ザクII M 全て 4話 登場 非常食 1600
ザクII改 M 全て 17話M/S、39話S 登場 非常食 1800
ザクIII M 全て 41話 登場 リニアシート 2600
ズゴック M ARMS、LEGS 14~15話 登場 ビームコーティングS 1900
ドップ S プロペラントタンク 1200 『XO』のみ
ドム M 全て 14話、15話M/S 登場 防塵装置 2000
ドライセン M 全て 39話S、40話 登場 アポジモーター 2400
ハイゴッグ M ARMS、LEGS 15話、34話S 登場 ビームコーティングS 2000
ビグ・ザム L LEGS 41話 登場 ソーラーパネル 10000 味方時と敵時で性能が違う
ビグロ L 全て 16話、18~19話、28話 登場 ビームコーティングS 4000
マゼラトップ
マゼラアタック
S スペアパーツ 0 『XO』のみ、数量限定機体
リック・ドム M 全て 18話、39話S スラスターモジュール 2000 数量限定機体

ヘビーメタル

機体名 サイズ 設定部位 主な登場話 58話S 強化パーツ 解体資金 備考
アシュラ・テンプル M 全て 50話 登場 バイオセンサー 2800
アローン M 全て 21話M/Sなど 登場 非常食 1600 固定参入の味方機よりHP+100、
武器の改造段階は-2
カルバリー・テンプル M 全て 46話~50話 登場 ビームコーティングS 2400
バッシュ M 全て 21話M/Sなど多数 登場 マグネットコーティング 2000 武器フル改造時、ギャブレー機より攻撃力+50
マップ兵器のみ-200)

メタルアーマー

機体名 サイズ 設定部位 主な登場話 58話S 強化パーツ 解体資金 備考
ガンドーラ M 全て 34話M/S 登場 防塵装置 2200
ゲバイ M 全て 5話M/S 登場 スラスターモジュール 1800
シュワルグ M 全て 15話S(2回目以降)、34話M/S 登場 マグネットコーティング 2400
ドラウ M 全て 4話 登場 非常食 1600
ダイン M 全て 5話 登場 マグネットコーティング 2000
ダウツェン M 全て 15話S(2回目以降)、34話M/S 登場 ビームコーティングS 2600

SPT

機体名 サイズ 設定部位 主な登場話 58話S 強化パーツ 解体資金 備考
ガンステイド S 全て 29話M/S 登場 マグネットコーティング 2000
ドトール S 全て 29話M/S 登場 防塵装置 1800
ブレイバー S 全て 27話M スラスターモジュール 1800 『XO』のみ

自軍で運用不可能な機体

変換時の強化パーツ 機体名 サイズ 設定部位 主な登場話 58話S 解体資金 備考
ENチップ 妖機械獣ドラゴガメオ1 L 全て 38話M 2600
大型マガジン ジャークライジンオー M 全て 31話など多数 3000
学習型CP+ 機械獣ガラダK7 L 全て 9話M/S奇数回、33話M/S 2200
メカザウルス・ブル L 全て 32話M/S 2200
スーパーリペアキット ガウ LL 全て 7~8話、9話M偶数回、15話 8000
グラドス軍新型巨大宇宙空母 LL 全て 29話S 10000
サージェ・オーパス(雑魚艦) LL 全て 22話 10000
ザンジバル LL 全て 15話S、19話 10000
新惑星連合戦艦 LL 全て 26話M/S 8000
チベ LL 全て 18~19話 9000
デスガイヤー戦闘空母 LL 全て 20話 9000
飛行要塞グール LL 全て 38話M 10000
ムサイ級 LL 全て 5話M/S 8000
ソーラーパネル メカザウルス・ボア L 全て 37話 10000 4機
チョバムアーマー エキゾースト M 全て 9話S奇数回 2000
監視ロボット L 全て 9話M、9話S奇数回 2000
機械獣ダブラスM2 M 全て 9話M/S奇数回、33話M/S 2000
クラウワンカ L 全て 26話M/S 2000
シガル M 全て 25話 2000
ズドール L 全て 46話 2000
ゼイ・ファー L 全て 20話 2000
メカザウルス・ドバ L 全て 32話M/S 2000
超合金Z 合体機械獣ガラダブラMK01 L 全て 38話M 2800 パーツ変換⇒売却の方が儲かる
スイガラー M ARMS、LEGS 31話 4000
ツインボーグ・ユニトゲラス L 全て 36話 3000 パーツ変換⇒売却の方が儲かる
プロトタイプ・ゲッター L 全て 32話M 3000 パーツ変換⇒売却の方が儲かる
『GC』では捕獲不可
超合金ニューZ オージェ M 全て 49話 10000 『GC』では捕獲しても変換不可
超合金ニューZα オーダイ L 全て 最終話 10000 捕獲しても次周回に引き継げない
バイオセンサー ギルガザムネ(量産型) L 全て 41話 登場 4000
ハイブリッドアーマー アプシン L 全て 46話 登場 2000
イカルダー M ARMS、LEGS 31話 2400
機械獣ダムダムL2 L 全て 33話M/S 2400
ゾルダグ M 全て 25話 2400
デスグロームII L 全て 20話、31話 登場 2400
ベムボーグ・ダランチェ L 全て 27~28話 2600
メカザウルス・モバ L 全て 32話M/S 2400
ハロ クロイツ・ヴァールハイト L 全て 55話 10000 2機のみ
非常食 ターミネーターポリス S 全て 27~28話など多数 1600
ミノフスキークラフト サージェ・オーパスネイ艦) LL 全て 24話、50話 11000 各話1機ずつ

余談

「捕獲」という言葉は広義的には決して間違ってはいないものの、軍事用語で敵が使用していた装備品や物資、兵器などを奪うことは本来は「鹵獲」(ろかく)と呼称するほうが適当である。このほか「接収」(せっしゅう)という言葉も同様の意味ではあるが、こちらはどちらかと言えば「戦闘後(あるいは戦争後)に勝利側が、敗北側の所有物を強制的に取り上げる」という意味合いが強い。

また、スパロボでは今のところ『GC』と『XO』以外では馴染みの薄いこのシステムだが、「運用」のように倒した敵から装備を奪って自身が使ったり、あるいは「解体」のようにそれらを売り払って金銭にしたりする行為は、現実世界では実に古代中国の三国時代には既に当たり前に存在しており、また鹵獲した兵器や装備を研究・解析することで、より良い兵器や装備品が作られることも現実・フィクション共によくある話である。

『GC』系シリーズ以降、このシステムは採用されていない。その理由は不明だが、少なくとも本作品に関する運用面において「モビルスーツ以外の運用可能ユニットが極めて少ない事」「ガンダム系以外利点が薄い」「捕獲しても数合わせにしかならない」という問題点がある。1つ目は運用可能機がモビルスーツに集中しており、他の運用可能機体がモビルスーツの半分以下になっている。2つ目はガンダム系以外のパイロットはガンダム系と比べて人数が少ない上、使用機体が大体決まり切っている。特にドラグナーパイロットは後半になるまで3人しかいない。3つ目は捕獲機体で主役機クラスの性能を持つ機体がヘビーメタルのバッシュとXOで見直されたアシュラテンプル位しかなく、他は軒並み主役機クラスと比べるとどうしても劣ってしまう。序盤はモビルスーツの少なさから、使われる場面があるが、序盤の終わり頃に高性能なガンダムが2機増え、さらに中盤から自軍モビルスーツが一気に増えるため、捕獲の需要がなくなってしまう。結局捕獲して運用されるのが高機動試作型ザクやバッシュ、XOのアシュラテンプル等のごく一部に限られてしまう。特にドラグナー系に関しては捕獲運用する利点がまるでない。