前大戦

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スーパーロボット大戦シリーズにおいて、本編開始前にあったとされる大戦のこと。特に単発系の作品では、あたかも前作があったかのようにゲームが開始され、原作の登場キャラクターがその戦いで既に死亡している場合もある。

「前大戦」に含まれることの多い版権作品

ガンダムシリーズ

機動戦士ガンダム
本編がグリプス戦役以降の展開がメインになる場合、一年戦争に相当する戦闘は「前大戦」以前に終了している。『第2次』『GCXO)』『OE』)以外のほぼ全てが該当する。
機動戦士Ζガンダム
本編がグリプス戦役終了後以降が舞台になる場合が該当する。その場合はカミーユほか数人のみの参戦が多く、シロッコによる精神崩壊から立ち直った後が描かれる。『COMPACT2』『COMPACT3』『A』『R』『D』『MX』などが該当する。
機動戦士ガンダムΖΖ
ΖΖが参戦するゲームではグリプス戦役及び第1次ネオ・ジオン抗争がシナリオの肝になることが多く、『A』『D』では木星に旅立った後が、『COMPACT3』『MX』では原作終了後も戦い続けている様が描かれる。
新機動戦記ガンダムW
続編である『Endless Waltz』が参戦する『A』『R』『W』などでは暗黙として終了後扱いである。
この作品が参戦する場合は大抵がOVA版であり、TV版の原作再現は極端に少ない。TV版として参戦する『D』でも、本編開始前に原作のイベントはほぼ終了している。
ただし、『COMPACT』では誰もトレーズOZのことを話題にしないため、詳細は不明となっている。
機動戦士ガンダムSEED
続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のストーリーが舞台である『Z』『K』『L』では原作終了後として描かれる。
機動戦士ガンダム00
続編である『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』のストーリーが舞台である『UX』『BX』では原作終了後として描かれる。

マクロスシリーズ

超時空要塞マクロス
マクロス7』単独の参戦である『D』や、『マクロスF』単独の参戦である作品では「前大戦」以前のものとして扱われる。
ただし『L』以降のスパロボにおいては、マクロスシリーズは異世界からの来訪者であるパターンが多いため[1]、マクロス関係の前史が作中で言及されること自体が少ない。

ダイナミック系

マジンガーZ
COMPACT3』『K』では原作終了後であり、敵はほぼ登場しないか、野良機械獣の扱いである。
ゲッターロボ
『A』『COMPACT2』『MX』では、本編前に恐竜帝国を地上から追い払ったことになっている。

その他スーパー系

超電磁ロボ コン・バトラーV
COMPACT3』ではコン・バトラーVの登場シナリオのオレアナ戦のみで原作再現が終了する。『A』『R』『SC』では既にオレアナが倒れた原作後半から本篇がスタートする。
超獣機神ダンクーガ
COMPACT』『COMPACT2』『IMPACT』では本篇開始前にムゲ・ゾルバドスが倒されており、主にOVAシリーズのシナリオが再現される。

スパロボ作品

作品によっては前大戦の内容が異様に濃厚になっていることもあり、前大戦をやりたいスパロボと称される事もある。

王道シリーズ(旧シリーズαシリーズZシリーズ

続編が出た際、過去の作品は前大戦として扱われる。第2次の時の初代、第3次の時の第2次など。

COMPACTシリーズ

いずれも同じような導入であるが、作品間にストーリー上の繋がりは一切ない。

スーパーロボット大戦COMPACT
宇宙世紀00XX。メガノイド戦役及びムゲ・ゾルバドス帝国の来襲により地球はかつてない戦乱に巻き込まれる。それから数年後、大戦に参加したブライト率いるホワイトベース隊ロンド・ベルと名を変え、地球連邦軍ジオン公国による一年戦争に巻き込まれることとなる。
スーパーロボット大戦COMPACT2
宇宙世紀00XX。グリプス戦役の裏で機械獣軍団、恐竜帝国、メガノイド、ムゲ・ゾルバドス帝国といった幾多の勢力が入り乱れていた。アーガマ隊とスーパーロボットによって戦乱は終結に向かい、ムゲの宇宙に乗り込んだダンクーガガンドールによってムゲも倒された。
そんな平和も一時に過ぎず、謎の敵によってジャブローが制圧される。新しい侵略者ベガ星連合軍、一度は引き下がったかにみえたネオ・ジオン、謎の破壊者ガイゾック宇宙海賊バンカーの暗躍により、再び地球圏は戦乱の嵐に巻き込まれていくことになる。地球連邦軍に残された戦力はブライトが率いる元アーガマ隊 ロンド・ベルと獣戦機隊葉月長官が指揮を執るガンドールのみだった……
スーパーロボット大戦COMPACT3
宇宙世紀00XX。地上ではDr.ヘル一派ミケーネ帝国百鬼帝国キャンベル星人、宇宙ではジオン軍残党、ティターンズネオ・ジオングレミー軍、OZとの戦いが終結に向かい、過去最大の危機を乗り切ったかに見えた。しかし、状況を甘くみた地球連邦政府は残りの戦いを全てアーガマ隊に押し付け、スーパーロボットへの支援を中断してしまった。
それから半年後、ジャブローが突如として謎の軍に襲われた。アーガマ隊はジャブローに急行するが……

携帯機作品

スーパーロボット大戦UX
公式サイト等にストーリーが書かれていないため詳細は不明。作中では第1次および第2次連合・プラント大戦が前大戦として扱われている。また、『機動戦士ガンダム00』の2ndシーズンと『獣装機攻ダンクーガノヴァ』が第2次連合・プラント大戦と同時期と思われる。
『00』1stシーズンはガンダムタイプの存在や、『SEED DESTINY』(『SEED』の2年後)と『00』2ndシーズン(1stシーズンの4年後)が同時期として原作の時間経過を計算すると『SEED』の2年前になる事から、第1次連合・プラント大戦のさらに以前になると思われるが詳細不明。さらに時系列が『00』1stシーズン→『SEED』とすると、世間的に忌み嫌われているガンダムタイプの機体がソレスタルビーイング以外の勢力によって製造され活躍したという事になる(しかも量産機として大量生産したまで存在する…)。なお、『SEED』シリーズのガンダムタイプは実際の作中では機体名に「ガンダム」が付かないという事になっているのだが、この場合ソレスタルビーイングとの関わりを否定するために機体名からガンダムを排除しているという解釈も出来る。
また、前大戦は基本的にそれぞれの原作通りに進んだと思われがちだが、シンはデスティニープランに反対したとも受け取れる場面がある事や高山版の台詞を使う事等から、少なからず相違があった可能性もある。
なお、本編中で明かされているのは「シンはステラレイを救う事が出来なかった」「シン、キラ、アスランは前大戦屈指のトップエースとして活躍した」「キラはUX本編で初対面のはずの刹那を呼び捨てにする(=前大戦で共闘した?)関係」「前大戦終了後、シンはキラとアスランと和解し、平和のために戦う事を誓い合った」「シンルナマリアは前大戦終了後ザフトからオーブ軍に移籍した」「ラクスプラントの議長になった」「アスランは再び『アレックス・ディノ』に戻った」「ソレスタルビーイングとチームDは顔見知り」「チームDはキラ達とは共闘していない(キラ参戦時にジョニーくららがキラとアスランの実力に驚いている)」「チームDはエイーダ以外のメンバーが記憶を消して一般人に戻る事を選んだ」という事である。
スーパーロボット大戦BX
ストーリー紹介では『AGE』フリット編・アセム編、『逆襲のシャア』までの宇宙世紀ガンダムシリーズ、TV版『00』、『F』・『30』以前のマクロスシリーズ作品などが前大戦として扱われている。
特に『AGE』以外の作品の前大戦は、全て『AGE』フリット編以降に起きている。このためか、ユーザーからはフリットの半生が原作以上に壮絶なものとなっている」と評判である。[2]

単独作品

スーパーヒーロー作戦
新西暦154年、異星人による侵略戦争が勃発する。SRXが単身敵中枢に突撃、ズフィルードジュデッカを撃破し、大戦を終結させる。
スーパーロボット大戦V
三つの地球を舞台とした特殊な世界観のためか、それぞれの地球にそれぞれの前大戦が存在する。どの地球の前大戦もそれらだけでスパロボが一作作れるほどの濃い物となっており、それぞれの世界出身キャラたちも顔見知りが多い。

脚注

  1. そうでないものは『BX』のみ。『OE』は異世界かそうでないか明らかでない。
  2. 『BX』世界の略年表から一例を挙げると、地球の人類が滅亡寸前にまで至った第一次星間大戦フリットの少年時代に勃発している。更にガンダムシリーズで発生した出来事のほとんどをほぼ間近で体験しているという、地獄を経験している。