レーツェル・ファインシュメッカー

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レーツェル・ファインシュメッカー (Raetsel Fein Schmecker)

どこからともなく現れた「謎の食通」。Raetselはドイツ語で「謎」。また、「ドイツ語」でいわゆるグルメの達人を「Der Fein Schmecker」と呼ぶ。

正体はライディース・F・ブランシュタインの実兄で、旧・特殊戦技教導隊の1人だったエルザム・V・ブランシュタイン。サングラスで変装しており、レフィーナアラドはエルザムとは別人であると信じていた……あるいは気付かなかったが、それ以外の大多数には正体はバレバレであった。乗機を「トロンベ」と呼んだり、カラーリングを彼のパーソナルカラーである『黒、赤、金』に塗装したり、マーキングとしてブランシュタイン家の紋章を入れたりする習慣は変装前から変える様子がなく、本気で正体を隠す気があったのかは疑問である。誰かから正体を指摘された際には間髪入れずに否定するにも関わらず、レオナには「エルザム様」と呼ばれ、フィリオには「エル」と呼ばれても反論しないなど、色々と矛盾のある行動を取っている(2人とも関係の深い人物だからという可能性はある)。この大きな理由としては、「レーツェル・ファインシュメッカー」という名前が他者ではなくエルザム、つまり自身に対する偽名であるという側面からのものが強い。

ゲーム中でも食通としてのエピソードは多々あるが、やはり一番凄いのはクスハの栄養ドリンクを飲んでも倒れないどころか、材料を全て言い当てた上で、問題点及び改良点を指摘したエピソードであろう。

登場作品と役柄

作品により偽名を使う理由が異なる。αシリーズではブランシュタイン家を出奔したと言う事情とライに対する負い目からαナンバーズと合流する際に偽名を使っており、第3次αでは最初からライの兄と認めている。

OGシリーズでは、DC戦争DC側のエースとして戦ったエルザムの名前があまりにも知られてしまい、連邦からお尋ね者扱いされて表舞台に出られなくなったため。合流時にライに「兄さん」と呼ばれた時は「お前の兄ではない」と否定。ただしハガネ艦長のダイテツ・ミナセが戦死した際には、サングラスを外しエルザムとしてその死を悼んだ。以降はあまりエルザムである事を否定しなくなっている。

第2次スーパーロボット大戦α
レーツェル・ファインシュメッカーとしての初登場作品。とはいえ、OGからのファンにはバレバレで、むしろこんな格好になった事に絶句するか噴くかどっちかだろう。エルザムと呼びそうになったゼンガーやスレイに「今の私はレーツェル・ファインシュメッカー」と名乗る。ただし、ゼンガーにはエンディングで本名で呼ばれる。なお、レーツェル名義で参戦している作品の中で唯一、アウセンザイターに搭乗しない作品である。能力は高いのだが、天才技能がないので、初登場時にOGと同じように扱うとあっさり落ちる。初登場面で雑魚からの攻撃で被弾して撃墜される事すらあり、この点でも絶句したファンも多いだろう。エルザム名義も含めて、間違いなく歴代最弱である。前作、前々作であるα及びα外伝ではエルザムとしてキャラ辞典のライの項に登場している。エルザム及びレーツェルの声が入った最初の作品…と思われがちだが、実際にはそれ以前に発売されたドラマCD「α ORIGINAL STORY」で既に喋っており、声が入ったのはキョウスケ達と同時期だったりする。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
OGシリーズのレーツェルは本作で初参戦。更に初の専用特機アウセンザイターが登場し、課題だった火力面が大幅に強化された。
第3次スーパーロボット大戦α
おいしいシーンだけ持っていくキャラクターが確立されていた。スポット参戦が何度かあるが、実際に合流するのはかなり後である。今回は天才があるので強い。今回はサブシナリオでライと再会、エルピス事件のことがわずかに語られる。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
クロガネトロンベと呼ばなくなった……と思いきや、稀に「トロンベ」と呼ぶ事がある。OG2.5では「迷宮の囚人」でアウセンザイターに搭乗可能。他、「馬」絡みでアガレスマルディクトに興味を示すシーンがある。パイロット能力ではツイン精神コマンド「大激励」を覚える。負担が大きいが、上手く扱いたい。
スーパーロボット大戦 OG外伝
しばらくクロガネの艦長を務めるので、前半は「迷宮の囚人」以外はアウセンザイターに乗らない。後半に差し掛かったところでようやくアウセンザイターを駆る。ついにクロガネが公式でトロンベ化した。ツイン精神コマンド「大激励」はリシュウが使えるので負担は小さい。
第2次スーパーロボット大戦OG
精神コマンドに集中がなくなったためボスクラスの攻撃を若干もらいやすくなった。それでも雑魚敵の攻撃はLサイズのアウセンザイターでも楽々回避できる。第2次α以来のBGM優先度で敗北を喫する。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

射撃命中回避技量は最高峰。格闘・防御は相方に比べれば落ちるが、アウセンザイターが頑強なので問題にはならない。

精神コマンド

熱血 必中 ひらめき(直感) 集中 加速 直撃 大激励(ツイン)
隙のない精神コマンド。「直撃」はブランシュタインのお家芸か?

特殊技能(特殊スキル)

天才 ガンファイトL9 ヒット&アウェイ 集中力
OGシリーズのラインラップ。現在の天才は「命中回避が20%UP」なので、当ててかわすパイロットの最高峰。特殊戦技教導隊の同僚たるギリアムと対等の能力を誇る。
天才 援護攻撃L4 援護防御L4 連携攻撃
αシリーズのラインナップ。第2次αでは強さの根幹だった「天才」がないため、避けられない・当てられないと言ったレーツェルにあるまじき事態が普通に発生した。第3次αでは上記の技能を持っているが、アウセンザイターの武器が全体攻撃寄り(=単機突撃型)の上、援護に使える最強武器は小隊攻撃武器、とどうも噛み合わない印象が強い。

小隊長能力(隊長効果)

「小隊全員の移動力+1」
αシリーズでの能力。小隊自体の移動力が上がるため、攻略時間を縮めるのに役立つ。

エースボーナス

「射撃武器の攻撃力+10%」
OGシリーズでのエースボーナス。射撃の威力を更に強化させる。
「技量+25」
第2次OGでのエースボーナス。元の技量の高さと合わせてクリティカルを連発できる。また、再攻撃をつけてやれば大抵の敵に対して2回攻撃が可能になる。

シナリオ上で搭乗した乗機

ヒュッケバインMk-III・トロンベ
テスラ・ドライブを搭載しているため単独で飛行可能になっているが、トロニウムエンジンでは無いので出力は大幅に低下し、AMガンナー及びAMボクサーとのドッキングは不可能になっている為、一長一短。
アウセンザイター
ビアン総帥が開発したダイナミック・ゼネラル・ガーディアンDGG)の一機。彼を象徴する機体であり、最大の愛機。彼の願いを形にした機体。ただし、正式名称の方は一向に呼んでもらえない。言いやすさの問題か?
クロガネ
上記の人型機動兵器と比べれば稀ではあるが、『トロンベ』と呼ぶ事がある。そしてOG外伝で公式化。先端に取り付けられた大型のドリルは色々と衝撃的な武装である。
ビルトビルガー
第2次αのアラド編ではビルガーの初登場時は彼が乗り込んでおり、その後アラドと機体を交換した。
ガーバインMk-III
ジ・インスペクターに登場したヒュッケバインMk-IIIの改修機。

人間関係

ゼンガー・ゾンボルト
旧教導隊の1人で親友。彼の乗るダイゼンガーとレーツェルの乗るアウセンザイター合体攻撃はまさに『刃馬一体』の演出がされている。
ギリアム・イェーガー
旧教導隊の1人で親友。
カイ・キタムラ
教導隊の1人で先輩格。唯一旧・新両方に継続参加し、新教導隊の隊長となる。
フィリオ・プレスティ
親友。
スレイ・プレスティ
親友の妹。その為、会話でよく絡む。
マイヤー・V・ブランシュタイン
父親。お互い理念を共有した。
カトライア・F・ブランシュタイン
亡き妻。エルピス事件の際、コロニーの住人を救う為、自ら望んで彼の手にかかって死亡。
ライディース・F・ブランシュタイン
弟。父や兄とミドルネームが違うのは、カトライアの旧姓を名乗っているからである。カトライアに想いを寄せており、エルピス事件がきっかけで兄弟の間に確執が生まれる。
レオナ・ガーシュタイン
従兄妹。ガーシュタイン家はブランシュタイン家の分家である。
ヴィレッタ・バディム
第2次αでは、共に主人公の脇を固める。
トロンベ
愛馬。彼とカトライア以外には心を開かない。
アーチボルド・グリムズ
エルピス事件を引き起こし、カトライアを死へと導いた仇敵。アースクレイドルで決着をつけた。
孫光龍
彼とのブランシュタイン家とは長きに渡り因縁を持ち、そして孫の生き方を否定する。なお、レーツェルの「あるご先祖」との因縁があるらしいが…。
エルピスの亡霊
OGクロニクル「エルピスの亡霊」に登場した元DCのテロリスト。エルピス事件で妻を失った恨みから連邦を目の敵にし、クロガネを攻撃して来た。

パイロットBGM

「Trombe!」
エルザム同様一貫して彼のテーマであり、BGMセレクトが搭載された後の作品でも変更不可、第3次αでは他のパイロットからも選択不可となっている。ボスユニットであろうとお構いなしにこの曲が優先される。
「Trombe! Ver.R」
第2次αの内部データに存在する幻の没BGM。一応デバッグモードやサントラで聴く事は可能。デバッグではエルザムBGM2と表記されているので、開発当初はエルザムとレーツェルで別々にBGMを変更する仕様だったと思われる。ちなみにこのBGMは続編の第3次αでも没データとして存在するが、音質がかなり低下しているので、聴きたい人は第2次αのものを聴いた方がいいだろう。
  • 第2次αでは「Trombe!」はブンドルの「美しき青きドナウ」に唯一負けている。しかも「美しき青きドナウ」はガンエデンの「TWIN ICON」よりも優先される。
  • なお、この現象はGBA版OGにおけるバグにより起こったものであったのだが、それ以降の作品では完全な仕様になるという結果となった。このバグはテストプレイ中に気付かなかったのか、スタッフが故意に放置したのかは永遠の謎である。
  • OG2ndではファートゥム戦や、AI1戦など、優先度で負ける状況が増えている。

名台詞

共通

「トロンベよ、今が駆け抜ける時!」
レーツェルといったらトロンベ
「私に出会った不幸を呪え…!」 / 「呪うがいい…我が身の不幸を!」
ブランシュタイン家お約束、「不幸を呪え」系の台詞。何気にイングラムやヴィレッタとも同じ言い回しである。
「我を阻むものなし…!」
アウセンザイターのシュツルム・アングリフを決めた時の決め台詞。ゼンガーに対応したわけではないだろうが……。
「駆けろ、トロンベ!その名の如く!!」
ゼンガーとの合体攻撃の時の台詞。トロンベとは『竜巻』を意味する。アウセンザイターを『トロンベ』と呼ぶのは彼だけだが、アウセンザイターは『穴馬』を意味するので、どちらにせよ意味は通じる。
「フッ、我らに…」「断てぬものなし…!」
ゼンガーとの合体攻撃の時の決め台詞。後半はゼンガーの台詞。

αシリーズ

「今の私はレーツェル・ファインシュメッカー…風の向くまま、トロンベと共に駆けるのみ」
第2次αアイビス編初登場時にスレイに「何処へ行く、エルザ…」と言いかけられて。
「………」
「……………」
「……………………」
第3次αのクスハルート11話「龍を喰らうもの」の会話シーンにて、栄養ドリンクを改良したと嬉しそうに語るクスハに対しての長い沈黙。だんだん多くなる三点リーダがレーツェルの心境を良く現している。
「それだけ立派な船があれば三途の川を渡るのに困ることはない! 安心して成仏するがいい!」
「さらば父よ、戦士達の旅立ち」より、地獄大元帥との戦闘前台詞。妻の影響か、意外と日本文化にも通じていたようだ。
「孫光龍……しばしの間、相手をしていただく!」
「孫光龍……諸々の因縁、ここで断ち切る!」
孫光龍との戦闘台詞の一つ。光龍当人の台詞やゼンガーへの反応も見ると、αシリーズでもやはり、「龍虎王伝奇」は正史として扱われているらしい。
「地球が滅びると勝手に決め付けて敵に寝返る。これのどこが逃げていないというのかね?」
お前は昔から…少しも変わらないようだな
クスハルートでの孫光龍との戦闘前会話。「龍虎王伝奇」の因縁が、再び激突する。
「お前のやり方は、力を持った者に頼った弱虫の生き方でしかない!」
同じく第3次αより、爆死寸前の孫光龍に対して。最後まで詭弁を振るい、己の逃避を正当化している彼を厳しく非難した。
「孫光龍…お前は我々を愚かだと言ったが、その言葉をそのまま返そう」
「我々は愚かではあるが、生きる誇りを捨てたお前ほどではない」
「この世界…お前の言う通りにはさせんぞ…絶対にな!」
孫光龍の最期を見届けて。運命から逃げ続けた者と、抗う者との差が歴然である。
「その役目は私に任せてもらおう!」
味方のピンチに「Trombe!」がかかり、このセリフで登場するのがもはやお約束になっている。
「クォヴレーの言うとおりだ。ないのならば、我々は我々の物語を作ればいい」
「そう……オリジナルジェネレーションをな
スペシャルステージにて。オリジナルメンバーが一同に会した状況が本来あり得ないものであることに落ち込むアイビスに、クォヴレーが「こうしてここにいるという事実は神でさえ否定できない」と励ましたのに続いて。事実、スペシャルステージのメンバーの大半はOGシリーズへ出演し、クォヴレー・トウマもPS版で登場。第2次OGではトウマの本格参戦が確定し、ガンエデンを巡る戦いも描かれることになり、レーツェルのこの発言が現実となりつつある。ただ、バランとルリアは今の所参戦の可能性が怪しいが……。

OGシリーズ

「……今の私はレーツェル・ファインシュメッカーだ。それ以上でもそれ以下でもない」
OG2にて初登場時にクスハに「エルザム」と言われそうになって。明らかに某グラサンをかけた人のパロディである。
「さあ、乾杯だ。今は亡きカーウァイ・ラウ隊長、テンペスト・ホーカー……」「そして、ハガネにいるカイ少佐に……我らの仲間達に」
ギリアムとの合流時。いろいろあった旧教導隊だが、やはり思い入れがあるようだ。
「フッ、この姿……。ビアン総帥は私の望みを理解しておられたらしい……」
「これぞ、まさにトロンベ。共に戦場を駆ける……私の愛馬だ」
OG2のアウセンザイター初登場時。解釈次第では「馬になりたかった」とも取れる為、多くのプレイヤーを困惑させた。
「恐らく、ノイエDC蜂起前後にシャドウミラーが設置したものだろう」
「もしかしたら、彼らの世界には地中からアースクレイドルを攻撃した者がいたのかも知れん
「熱砂を越えて」にて、アースクレイドル付近に設置されていた地中地雷に驚く面々に対して。OGシリーズなので、ではないはずだが……? しかもこの後、ゼンガーの意味深な沈黙が……。
「今一度…今一度、血塗られた手で引き金を引こう!」
「アーチボルド・グリムズ! お前を屠るために!!」
OG2「眠れ、地の底に」で、アーチボルドを仕留めた戦闘時の台詞。
「フッ……影同士、相応しい対決かも知れんな」
ゴラー・ゴレム隊シャドウミラーとの戦闘台詞。
「機関、第二戦速。進め、トロンベよ!」
OG外伝より、クロガネ搭乗時の戦闘開始台詞。長らく汎用台詞のみで表現されていた「クロガネ・トロンベ」だが、ついに公式化した。
「私のクセを見抜いた攻撃……それが出来るのは……!」
「悩める守人」におけるムラタとのイベント戦闘台詞。当然の如くムラタとレーツェルはこれが初対面だが、妙に意味深な台詞。
「知恵の実を口にした原初の人間は、楽園から追放されたと言うが……お前にもそれが当てはまるのではないか?」
「だとしたら、お前が様々な世界を食い尽くそうとする本当の理由は……!」
ダークブレインとの戦闘前会話。闇黒の叡智の「真の狙い」を推測する。
「私もまた貴方と同じようにエルピスの亡霊となり……アーチボルドを追い続けた……」
「アーチボルドを追いつめ……私の復讐は終わったのかも知れない……」
「―――だが私の受けるべき罰はまだ終わっていない。あの時……犠牲となったすべての人に会い、話をしなくてはいけない。―――今、私が生きているのはそのため……」
「貴方の憎しみがまだ癒えぬのなら、他者を傷つけるのではなく―――私を」
「この私だけを……追いかけてくればいい……」
「エルピスの亡霊」におけるバレリオンのパイロットへの独白。「竜巻」の背負ったものは、それほどまでに深く、重い。

迷台詞

「他人の空似だ。私はライディースの兄などではない」
クスハに「やっぱりライ少尉の…」と言われかけて。まだ言い切ってもいないのに「兄」と言ってしまい墓穴を掘った。
(まさか…ゴラー・ゴレムの任務に刺繍があったのか…!?)
第3次αより。バロータルートにて、カウンテッド・クロスステッチ&ニードルポイントを駆使したクォヴレーの刺繍テクに大真面目に驚嘆していた。後述のOG外伝と合わせ、レーツェルが本気でボケた貴重なシーン。
レーツェル「黒き馬……まるでトロンベだな」
アリオン「ほ~う。マイハニーに興味があるのかい?」
レーツェル「マイハニー……変わった名だが、その甘美な響きもまた良し」
アリオン「いやいや、こいつの名前はアガレスちゃんよ」
レーツェル「アガレスチャン?さらに変わった名だな」
アリオン「……あんた、わざと言ってるだろ?」
アリオンアガレスに興味を持ち、名前を勘違いするというレーツェルの数少ないボケたシーン。
「ユニバァァァァァァァァサルゥゥゥッ!!」
「究極!ゲシュペンストキック」使用時の台詞の一つ。元ネタは言うまでもなく中の人が同じあの人である。
「な…!?貴様は…ッ!」
「アァーチボォルドォオオオオオオオオオッ!!」
ジ・インスペクタードラマCD第3話より。前者は幽霊となって現れたアーチボルドに驚愕して。この後、怨敵に向けて機銃を乱射したが、幽霊であるため通用しなかった。
このドラマCDの内容はコミカルとなっているが、その手で討ったはずの怨敵を目の前にした彼の心境は察するに余りある。