無敵超人ザンボット3
- 1977年10月8日 ~ 1978年3月25日放映(名古屋テレビ発・テレビ朝日系) 全23話
- 初参戦スパロボ:第4次スーパーロボット大戦(1995年)
概要
無敵シリーズの第一作目で、後に『ガンダムシリーズ』など幾多のロボットアニメを輩出するサンライズの第一回制作作品。監督は富野由悠季。
異星人の末裔であるがゆえに迫害・中傷を受ける神ファミリーの描写など、それまでのロボットアニメでは見られなかったシビアな展開が特徴。また、この作品を象徴するあまりにも残酷なガイゾックの『人間爆弾』の存在、最終決戦において主要キャラである神ファミリーの殆どが戦死するという凄惨な展開は、富野作品の中でも敵味方問わずジェノサイドが巻き起こる『伝説巨神イデオン』や『機動戦士Vガンダム』と同様に”黒富野”の象徴とされる事が多い。
関連商品の売り上げこそ良好だったものの、子供受けはかなり悪かったため、後番組の『無敵鋼人ダイターン3』は富野氏の「(『ザンボット』を)シリアスに作りすぎてしまったので、口直しをしたい」という意向もあり、痛快娯楽路線に切り替わった。
ストーリー
人類を滅ぼすことを目的とするガイゾックが地球に襲来した。それに対し、ガイゾックに滅ぼされたビアル星人の末裔・神ファミリーはザンボット3で対抗する。しかし、人々は「神ファミリーがいるからガイゾックに狙われる」と神ファミリーを迫害。それでも神ファミリーはガイゾックと戦っていく。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/A
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/R
- メカ&キャラクターリスト/A PORTABLE
- メカ&キャラクターリスト/Z
- メカ&キャラクターリスト/ZSPD
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇
神ファミリー
勝平の友人
ガイゾック
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/A
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/R
- メカ&キャラクターリスト/A PORTABLE
- メカ&キャラクターリスト/Z
- メカ&キャラクターリスト/ZSPD
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇
神ファミリー
ガイゾック
メカブースト
- ドミラ
- 第1話に登場のメカブースト第一号。
- ガビタン(変形前と変形後が存在)
- 第3話に登場。一度倒されても変形する。
- ドヨズラー
- 第4話に登場。ムーンアタックで屠られた初のメカブースト。
- クモガニラ
- 第7話に登場。
- ガルチャック
- 第8話に登場。
- アンモスガー
- 第9話に登場する水爆メカブースト。
- トラシッド
- 第10話に登場。ドヨズラー、ガルチャック、アンモスガーと共に20話で再生軍団として再出撃する。
- クラーゲン
- 第18話に登場。
- ダンガルン
- 第21話に登場。メカブーストの中では恐らく最強。
- ゾンダア
- 同じく第21話に登場。最後のメカブーストだが、実は見せ場に乏しい。
ガイゾックの守護騎士
バンドック
- バンドック
- バンドック(頭部)
用語
- 神ファミリー
- 神家、神江家、神北家らビアル星人の末裔たちの総称。
- ガイゾック
- 文明破壊を目的としたマシーン「コンピュータードール」に支配された組織及びその出身地となる星の名。
- メカブースト
- ガイゾックが使用する戦闘ロボット。バンドック内にその製作工場がある。生物的フォルムのタイプが多い。
- 人間爆弾
- ガイゾックが捕まえた人間の体内に爆弾を組み込んだもの。手術後には星型のアザが残る。爆弾を組み込んだ人間はそのまま解放され、街や難民キャンプに帰った所で爆破するという非道な作戦であった。
- 香月組
- 香月慎吾が率いる不良グループ。メンバーの3分の2がガイゾックの被害に遭い、命を落としている。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「行け!ザンボット3」
- イントロ部分の「ザザンザーザザン」は非常に有名。
- 『第4次』『64』『COMPACT2』『A』『IMPACT』『R』『Z』『第2次Z』『第3次Z天獄篇』で採用。
- エンディングテーマ
-
- 「宇宙の星よ永遠に」
- 劇中BGM
-
- 「合体!ザンボット3」
- 『第4次』『Z』で採用。
登場作と扱われ方
スパロボでは原作におけるダークな展開を再現することは稀だったが、『スーパーロボット大戦Z』にて遂に大きくスポットを当てられることとなる。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初出演作品。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 移植にあたり、主役クラスのキャラに音声がついたが、勝平にはつかなかった。これ以降音声がつくスパロボ作品にはしばらく参戦しなくなる。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 人間爆弾イベントが久しぶりに再現されるなどかなり多くの原作再現イベントが用意されている。待望のキング・ビアル参戦。ただし、宇宙太の家族と恵子の家族はそれぞれの家族の家にいるため、ビアル2世とビアル3世は自動操縦となっている。また宇宙太の声は原作で数話だけ演じた古川登志夫に変更。
- 第2次スーパーロボット大戦Z
- 前作でストーリーを終わらせたのでいるだけ参戦だがZシリーズ初参戦作品の『無敵ロボ トライダーG7』とよく絡み、ルート選択によっては続投作品の中では一番早く登場するので扱いは悪くない。また勝平の台詞からわかるとおり、前作でアキが生存した場合の話が正史となった様子。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 再世篇から復帰参戦。バンドックの復活が予告されている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 初めて声付きで参戦となるが、勝平と宇宙太は代役が起用されている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- 本作でエースボーナスが追加されたが、勝平のエースボーナスは幸運を掛けると不屈も掛かる、というもの。
これだけ見てはよく分からないが、それぞれの略称をつなげるとよく分かる。
『不』『幸』。 - スーパーロボット大戦R
- 当初は原作通りに話が進んだ後、ブッチャーが未来で復活したことになっていたが、主人公たちが過去に行ったことで恵子と宇宙太生存、ガイゾック破壊となっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 『スーパーロボット大戦リンクバトラー』と連動することで登場する。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 2013年2月1日に追加参戦。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
1 | ザンボ・エース登場 | ドミラ | 第4次(第4次S)、Z | |
2 | 燃える死神の花 | ジドビラー | ||
3 | ザンボット3出現! | ガビタン | 第4次(第4次S)、Z | |
4 | 集結!キング・ビアル | ドヨズラー | ||
5 | 海が怒りに染まる時 | ガルンゲ | Z | |
6 | 父が帰ってきた日 | エレギン | Z | |
7 | さらば!我が友よ | クモガニラ | ||
8 | 廃虚に誓う戦士 | ガルチャック | ||
9 | 危うし!キング・ビアル | アンモスガー | ||
10 | バンドック現わる! | トラシッド | ||
11 | 決死の爆破作戦 | バイブロン | ||
12 | 誕生日の死闘 | モグンダー ハリンダー |
||
13 | 果てしなき戦いの道 | ダボンガー | ||
14 | スカーフよ永遠なれ | カメジオン | ||
15 | 海に消えた老将 | デスカメル | ||
16 | 人間爆弾の恐怖 | ブウボン | ||
17 | 星が輝く時 | ヒラヤンガー メカブースト軍団 |
Z | |
18 | アキと勝平 | クラーゲン | 第4次(第4次S)、Z | |
19 | 明日への脱出 | ゴルガス ガイダー |
||
20 | 決戦前夜 | 再生ドヨズラー 再生ガルチャック 再生アンモスガー 再生トラシッド |
戦闘シーンのみバンク使用の半総集編 | |
21 | 決戦!神ファミリー | ダンガルン ゾンダア |
Z | |
22 | ブッチャー最後の日 | 赤騎士デスカイン 青騎士ヘルダイン |
第4次(第4次S)、IMPACT、Z | |
23 | 燃える宇宙 | コンピュータドール第8号 | 第4次(第4次S)、IMPACT、Z |
主要スタッフ
- 制作
- 日本サンライズ
- 監督
- 富野由悠季
- キャラクターデザイン
- 安彦良和
- メカニックデザイン
- 平山良二
- 音楽
- 渡辺岳夫
- 松山祐士
商品情報
話題まとめ
SFアクション漫画『GANTZ』の作者である奥浩哉氏は本作に大きく感銘を受けたと公言しており、実際作品終盤の展開は『ザンボット』のオマージュが多く見られる。