冬月コウゾウ

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冬月コウゾウ
読み ふゆつき コウゾウ
外国語表記 Kozo Fuyutsuki
登場作品

エヴァンゲリオンシリーズ

声優 清川元夢
デザイン 貞本義行
初登場SRW スーパーロボット大戦F
SRWでの分類 サポートユニット
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プロフィール
種族 地球人(日本人)
性別
年齢 壮年
所属 ネルフ
役職 副司令
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冬月コウゾウは「エヴァンゲリオンシリーズ」の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

NERV副司令。常にゲンドウの横に控えている。性格は知的で温厚、かつ冷静な人物である。使徒EVA、NERVの秘密を知る数少ない人間の一人であり、ゲンドウの計画に古くから協力していた。ゲンドウ不在の際は直接指揮を執ることもある。

元々は、形而上生物学を専攻していた京都の大学の助教授(後に教授)であり、(人付き合いにあまり魅力を感じていなかったのか)人付き合いは悪かったが、学生達からは飲み会に誘われるなど人気者であった。同じ研究室の教授からユイを紹介された事から、彼女とゲンドウとの縁が始まる。

セカンドインパクト」発生後は、一年間あまりは旧豊橋にてもぐりの医者として過ごしていた。その後、ゲンドウに誘われて南極へ赴き、セカンドインパクトの原因調査を行った。調査の結果、セカンドインパクトを起こす原因となったのがゼーレと知り、この事実を世間に公表しようとするが、ゲンドウからセカンドインパクト時に失われた遺産を見せられ、彼の協力者となる。

EVAに関する実験中、エヴァンゲリオンの搭乗実験体となったユイが、エヴァに取り込まれるという事故が発生。ゲンドウはゼーレとは別の野望を抱き、冬月は彼に付き合うことを決める。

使徒との戦いの末、サードインパクトが発生し、彼も補完されてしまう。彼の前にユイが現れたことから、彼もゲンドウと同じくユイを求めていたのである。漫画版ではこの時ユイが自ら進んで取り込まれた上に、魂がそのまま初号機に定着していた事をゲンドウに明かしていなかった旨の発言をしている。

原作ではナレーターや狂言回し的役割が与えられ、多くの秘密が彼の口から語られている。また、通勤途中の車内では経済紙を読んでいる。

ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』において、実はシンジにユイの面影を感じていた…というか投影していた面もあり、シンジに何故か女装させる(しかもポーズまでとらせる)という危ない一面も判明している

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

原作同様、解説を行う機会が多い。

TV版設定[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦F
初登場作品。
スーパーロボット大戦F完結編

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
終盤NERVが事実上の解散となるが、彼自身はSDFに転属せず、NERV本部に残ることになる。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
新規EDルートでは補完計画を止めようとする加持と対峙するが、未来をSDFに託し妨害を行うことはなかった。その後姿を見せなくなるがどうやらBF団によって爆破されたNERV本部で加持と共に最期を迎えたようである。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
レイ巨大化の際には『MX』とはやや違い、反応したマジンカイザー真ゲッター等のαナンバーズのロボットに対し、それぞれ心の中で発動した理由を語る。
また、何故か『真ゲッターロボ (原作漫画版)』に登場する昆虫人類やαシリーズに登場しない百鬼帝国、『新ゲッターロボ』に登場する「」についても知っているような素振りを見せた。その後の処遇は不明。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
今回、『ラーゼフォン』と『エヴァ』のクロスオーバーで、それ関連の内容が凄まじくややこしい事になるが、終盤レイが巨大化したときに長々と解説してくれる為(それでもややこしいが)、存在感は大きい。
なお、終盤では彼もネルフスタッフと共に月臣元一朗に保護され、ナデシコ内に収容される。EDではTERRAの副司令となった。

新劇場版設定[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
今回は第3話「新世界の扉」で出て来るだけで、以降の出番はNERVの面々共々一切無し。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦L
新劇場版設定で初登場。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
UCサポートユニット。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド2から登場。

ステータス[編集 | ソースを編集]

サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]

NERV副司令
UC。戦艦搭載中、味方全体の回避率アップ。

人間関係[編集 | ソースを編集]

碇ゲンドウ
ネルフの司令官。友人であり同志であり恋敵でもある。
学生時代、交際中だったユイの指導教官である冬月に接触するために警察沙汰を起こし、冬月を身元引受人に指名した。
碇ユイ
京都の大学で教員をしていた時の学生。冬月は彼女のレポートを評価し、才能を活かす道を勧めていたが、彼女はゲンドウと結婚する道を選ぶ。
加持リョウジ
ゼーレに拘束された冬月を助けた。
赤木ナオコ
知人であり、ゲヒルン時代の同僚。スーパーコンピューター・MAGIの完成直前に死亡。彼女の娘であるリツコの事も学生時代から知っている。
葛城ミサト
彼女の父である葛城博士とは知人。セカンドインパクトに被災した直後の彼女を見たことがある。
青葉シゲル
オペレータートリオの1人。冬月直属の部下という設定がある。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

兜甲児
MX』終盤で、平行世界に関する彼の解説を「かなりの暴論の上、間違いもある」と指摘するも、一定の評価を示す。
八雲総一
『MX』では新しい職場での上司。
月臣元一朗
『MX』終盤、三たび再生を果たしたEVA量産機軍団により瓦解寸前のNERV本部を棄て、生存したスタッフ共々ナデシコCへ退避するよう彼に促される。
シュウ・シラカワ
αDC)』終盤、閉鎖されたNERV本部内で彼と極秘会談を行ない、間接的にゼーレの目論見を妨害した上に、生き残ったNERVスタッフをSDFへ転属させる根回しをするなど、色々と便宜を図ったシュウへ謝意を述べる。

名台詞[編集 | ソースを編集]

冬月「勝ったな」
ゲンドウ「ああ」
第弐話「見知らぬ、天井」より。第3使徒サキエルとの戦いで暴走した初号機、即ち初号機が十全に戦える状態になったのを見ての台詞。
「税金の無駄遣いだな」
第参話「鳴らない、電話」より。第4使徒シャムシェル襲撃時、シャムシェルに対して放った都市の迎撃システムが全く通用しない有様に対して。
新劇場版『序』ではリツコが代わりに発言する。
「全く恥をかかせおって…!」
「また恥をかかせおって…」
第九話「瞬間、心、重ねて」より。前者は第7使徒イスラフェル戦でシンジアスカが分裂したイスラフェルに返り討ちにされ惨敗したことに対する悪態。後者はイスラフェルを倒すことに成功したものの、最後の締めに失敗して痴話喧嘩をするシンジとアスカに呆れて。
「臆病者のほうが長生きできる。それも良かろう」
第拾七話「四人目の適格者」より。第3新東京市を「弱い人類が自分達を守る為に作り上げた『楽園』だ」と評したゲンドウに同調して。
「始まったな」
第拾九話「男の戰い」(および第弐拾話「心のかたち、人のかたち」)より。初号機がS2機関を取り込んだのを見て。
「そう、彼の第一印象は嫌な男だった…」
第弐拾壱話「ネルフ、誕生」より。回想にて初めてゲンドウに出会った時の印象を語る冬月の台詞。
「やはり、最後の敵は人間だったな……」
劇場版より戦略自衛隊によるNERV本部の直接占拠作戦が始まったのを見て、こうなる事は予め予見していたのだろう。
「碇、お前もユイ君に会えたのか?」
劇場版「Air/まごころを、君に」における人類補完計画発動により、ユイが目の前に現れた際の台詞。この時の冬月は非常に穏やかな笑みを浮かべていた。
第3次αでは、この台詞の直前に正体不明のシルエットが出ている(キャラクター事典への登録は無く、素顔も不明。ただし、他の面々の場合からするとユイだと思われる)。
「31手先で君の詰みだ」
新劇場版『Q』より。シンジと将棋対決を行い、この台詞と共に対局を終える。一見なんてことはない台詞だが、実は31分後にある出来事が起きる。
「碇、お前には私が必要だ。面倒事となると、からきしダメだからな」
ゲーム『碇シンジ育成計画』、ラストにて。ゼーレとの決着のために旅立とうとするゲンドウにこう言い、同行の意思を示す。
それに対しゲンドウも、「冬月先生……どうやら止めるわけにはいかないようですね」と返し、共に旅立つのだった。ゲンドウが冬月のことを、「先生」と呼ぶところが印象深い。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

冬月「ぬるいな」
ゲンドウ「ああ」
第拾壱話「静止した闇の中で」におけるゲンドウとのやりとり。電源供給をストップされたネルフ内は、エアコンも止まり、かなり蒸し暑くなっていた。
そんな中にも関わらず、ゲンドウと冬月はいつものように顔色一つ変えずにいたため、部下達から「さすがですね」と感心されていた。…だが、実は二人とも水の入ったバケツに足を浸けて涼んでいるだけであった
「ああ」と表情ひとつ変えずに返すゲンドウとのやり取りは第弐話のギャグ化とも言え、本編中は一貫してシリアスなゲンドウおよび冬月の数少ないコメディシーンである。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

(はたして…彼が言う悪とは使徒のことか、それとも我々のことか?)
α(『DC』)』第47話「男の戰い」でNERV本部の窮地に馳せ参じ、ゼルエルに向け「悪の野望を打ち砕く…」との前口上を発する万丈を見据えてのシニカルな独白。
(そうか…真・ゲッターロボに満たされているゲッター線は生命の進化を促すエネルギー…その意思が歪められた進化である補完計画を許すはずがない…)
マジンカイザーは光と闇の力を…ヒトの心を持った魔神…それがヒト以外のモノへの人工的な進化を認めるはずがない…)
(さらにライディーンは遥か昔にSTMCと戦うため造られた神の戦士…STMCからの逃避とも言える補完計画を良しとするはずがない…そして、(主人公名)が持つ力は…古の文明が我々へ託した最後の希望…それを受け継ぐ者が同じ過ちを繰り返すわけがない…)
『α(DC)』第64話「Air」で、復活したシンジと共に人類補完計画を止めるべく甲児(マジンカイザー搭乗時のみ)、竜馬、そして『α(DC)』の主人公が駆け付けたときの台詞。
(これで…人類補完計画は取り敢えず未然に防がれたか…エアロゲイターやBF団に動きが無かったのは…彼らもこの結果を予測していたのだろうな)
(…残るはゼーレか…だが…彼らに対しても同様の抑止力が働くかも知れん…)
(碇はその為にシュウ=シラカワ、イングラム=プリスケンという二つの毒を残したのだからな…)
同上。戦闘終了後、或る意味で「想定内」の結末を迎えた補完計画に対する総論を述べるのと同時に、ゼーレへの報復措置として残された「二つの」の存在を仄めかす。
(…碇…これでいいのだろう?)
オペレータートリオへSDFへの転属命令を通達しつつ、表舞台から姿を消したゲンドウに思いを馳せる。
「補完計画という可能性が抹消された今、ヒトの未来は碇の息子や君達に委ねられた」
「しかし…その未来ですら否定された時、我々は再び出会う事になるかも知れん」
閉鎖されたNERV本部内に於けるシュウとの対話で発した「予感」。その時が訪れぬよう互いに祈りつつ会談を終える両者の姿を以って、第64話は幕を下ろすが…。
「私も君達も碇という演出家の意図に従って、舞台の上を右往左往するだけの存在だ」
第3次α』宇宙ルートより。イカロス基地内でミサトと再会し、ゲンドウの潜伏先を詰問された際に、冬月自身も把握していない事を語った上で、現時点に於ける両者の状況を皮肉る。
(当然だろう。ゲッター線は進化をうながす力であり、そして、それは人の意志に反応する。やはり、ゲッター線は補完をヒトとしての進化の放棄と見たか…どうする、ゲッター線よ? 我等を銀河に不適格な生命体としてその未来を摘むか?この宇宙のハチュウ人類や別宇宙の鬼、昆虫人類と同じように…)
『第3次α』第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」より。ゲッター線が人類補完計画に敵意を露にした際の台詞。αシリーズの世界に存在したハチュウ人類はともかく、αシリーズはおろかSRWシリーズに一度も登場していない昆虫人類について何故知っているのかは謎である。
また、ここで言う「鬼」とは、百鬼帝国とも『新ゲッターロボ』に登場する「」とも受け取ることができ、どちらかを指しているのか、それとも意図的にどちらとも受け取れるような台詞となっているのか、その真意は定かではない。
(ヒトの心を持った魔神…。兜十蔵博士がどのような手段で機械に魂を宿らせたのかはわからない…だが、その存在はヒトの心が他者によって変貌していく事を決して許しはしないか…)
同上。マジンカイザーが人類補完計画に敵意を露にした際の台詞。αの台詞と合わせてマジンカイザーが魂を持っている事がわかる。
イデ……器を捨て、一つになった意志……同じ結論に辿りついた補完を支持するということか。ならば、補完によって一つになった心はイデとも融合するかも知れんな……)
同上。イデオンが出力を下げて行くのを見て。どうやらイデの正体についても知っていた様子。
(それともまつろわぬ神のごとく、無限の力とは別の道を行くか……)
クォヴレー編のみこの台詞が追加。ケイサル・エフェスに関する伏線となっている。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

「この先は何が起こるかわからん…か。フフフ、年甲斐もなくワクワクさせてくれるじゃないか」
L』第28話「破られた約束より。SEELEのシナリオが意味を成さなくなった事を受けて、「NERVはこれからも先の見えない戦いを続ける」と語ったゲンドウに。

単独作品[編集 | ソースを編集]

「かなりの暴論な上、間違いもあるが…根本的な考え方はそれで構わん」
MX』第54話(『PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より。宇宙の終焉をゴム風船に例えた甲児の説明に対する評価。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 冬月コウゾウを演じた声優の清川元夢氏も温和な人柄であり、冬月のイメージと合致している(キャラクターモデルとしても清川氏を参考にしている)。
  • エヴァの世界観の原点となった『ふしぎの海のナディア』でも清川氏は、冷酷非情なネオアトランティス首領・ガーゴイルを演じており、そのガーゴイルも古い遺産の説明を淡々と話している。
    • なお、『ふしぎの海のナディア』DVD-BOX(2001年版)の箱絵で描かれたガーゴイルの素顔は、冬月コウゾウと酷似している。