インベーダー

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インベーダー(Invader)

真ゲッターロボ 世界最後の日』の敵勢力。英語で侵略者、侵入者の意味。

ゲッター線の影響を受けた超微生物が急激に進化した個体。黒い身体で構成されており、生物、機械、果ては木星まで融合して人間以上の進化を果たした。しかし、それは本来の「生物」の進化とはかけ離れた「異質」の存在。そのため進化を促すゲッター線からはゲッター線に「寄生」している存在とその存在を否定されている。ゲッター線を生きる糧にしているが、上記のとおりゲッター線に否定されているためか自分の体積を超えるほど摂取すると体が崩れてしまう。また、融合は食べる事にもなるので、その食欲は無限で永遠に満たされる事が無いらしい。

原作中で地球人類とは「オールトの雲を起源とする同種族なのだ」と親インベーダーとなったコーウェンが語ったが、つまりは地球での生命誕生の微生物以前の頃のことを語っているに等しいため同種族と呼ぶのは暴論としか言いようが無い。彼らの規模は凄まじく、最終話で達が垣間見た未来の世界(異次元との説も)においても、宇宙怪獣すらも超える規模でゲッターエンペラーを相手に戦争している。

登場作品

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
本作は竜馬達がインベーダーと戦い始めの時代の設定である。ゆえに彼らの存在も公にはなっていない。
敵組織の大物達からは「飢えた破壊魔」と呼ばれており、人類はもちろん、次元獣バジュラだろうと獲物として襲う。このように怪獣対決が多いが、ある種族だけは襲っていない。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
本作で遂に本格的な侵攻を開始。人類の天敵「バアル」の1つとして恐れられる存在であり、宇宙を埋め尽くさんばかりの群れをなして地球に襲いかかる。
なお、正史となるゼロレクイエムルートでは版権最後の敵勢力として立ちはだかる。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
前作で最期を迎えた筈だったが、宇宙怪獣と並ぶバアルの勢力として再び襲来する。あの無量大数クラスの宇宙怪獣と比肩する規模ということは、どことなく石川賢作風に近づいている印象をうける。
また、ハーデス神より「インベーダーの頭脳を利用および改造してケドラが造られた」と語られた。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
再び登場。『破界篇』内で流れた10年という長い時を経て、いよいよ最終決戦が描かれる。原作同様に次元の裂け目も描かれ、かつてない大激戦を経て決着する。本質はバアルの中でも極めつけに厄介な存在として描かれている。その大元は別の世界に存在し、それがゲッター艦隊と永遠の戦いを繰り広げている。根源的災厄とは異なる、宇宙に危機を齎すモノ――その答えは、虚無の中へと消えた。號曰くインベーダーの本質たる太虚は「命あるもの最大最強の敵」とのことだが、それ以上の事は全く、敢えて言及を避けるかのように語ることはなかった。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
序盤における最大の敵勢力の一つ。他作品のシナリオとの兼ね合いの為、敵対勢力の中では真っ先に倒されるも、原作シナリオが概ね再現されている事もあり、その強大さは充分に描写されている。
コーウェンスティンガー、そして早乙女博士は本作のラスボスであるペルフェクティオの存在、そしてその強大さや恐ろしさに気付いており、彼に対する対抗策を講じようと考えていたらしく、死の間際にもペルフェクティオの事を警告していた。

単独作品

スーパーロボット大戦V
スーパーロボット大戦Operation Extend
原作終了後設定だが、メタルビーストを含め多数生息。本作のオリジナル敵ミューカスと共に現れることがある。
ユニットとしては空中形態と陸上形態と宇宙形態とワームが登場するが、いずれも表記はインベーダーで統一。
終盤になりコーウェン&スティンガーが復活していることが判明する。
スーパーロボット大戦Card Chronicle

A.C.E.シリーズ

Another Century's Episode 3 THE FINAL
ゲッター線を浴びて異常進化を遂げた抗体コーラリアン」という衝撃的な設定で登場。

ユニット

メタルビースト」に分類される物は、リンク先を参照。

インベーダー (空中形態)
翼竜のような姿をしたインベーダー。
インベーダー (陸上形態)
二足歩行恐竜のような姿をしたインベーダー。
インベーダー (宇宙形態)
ヒトデのような形をしたインベーダー。
インベーダー (ワーム)
ミミズのような姿をした超巨大インベーダー。
インベーダー (甲虫)
バッタやイナゴのような形をした巨大インベーダー。
インベーダー (直角貝)
直角貝のような姿をした巨大インベーダー。
コーウェン&スティンガー
コーウェンスティンガー木星に寄生し、融合した姿。

専用BGM

「HEATS」
『第2次Z』において、第3軍勢力として敵勢力と戦闘になった場合、このBGMが流れる。

人物

コーウェン
親インベーダーとしてスティンガーと波長を合わせる。「そうだろ? スティンガー君」と語りかける。
スティンガー
親インベーダーとしてコーウェンと波長を合わせる。「うん、そうだね! コーウェン君」と答える。
早乙女博士
親インベーダーとして活動していたが、当初は博士自身がその活動を停止させていた。

関連用語

メタルビースト
機械と融合したインベーダーをメタルビーストと呼ぶ。元々は『ゲッターロボ號』の敵メカの名前。
ゲッター線
インベーダーはゲッター線を浴びた微生物が超進化した存在だが、ゲッター線はインベーダーは寄生しているだけとして、その存在を認めていない。

余談

  • 元ネタは恐らく、石川賢氏の漫画『虚無戦記』や『魔界転生』などに登場する「ドグラ」と呼ばれる存在。ドグラもインベーダー同様、自分以外の存在に“穴”を開けて侵入し、操って活動する性質を持っている。なお、これは『真ゲッターロボ 世界最後の日』で初期監督を務めた今川監督が得意とする、「原作者の作品群におけるクロスオーバーとスターシステムの融合(つまりオールスター)」を組み込んでいる点が要因である(同様の企画に、横山光輝氏作品群によって構築された『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』が存在する)。
  • ドグラの本体は無限の広さを持つ憎悪や悪意で満たされた”異次元そのもの”。簡単に言うならば、ケイサル・エフェスが作りだそうとした負の無限力による宇宙を、丸ごと兵器として運用したものである。“穴”を封印したり消し飛ばしたりはできるが、こいつを根本的に倒すには無限の広さを持つ宇宙一つを相手にしなければならない。
    • もっとも『虚無戦記』は宇宙一つを余裕綽々で相手にできるトンでもない奴等の話なので、惑星破壊兵器程度と同じく「チャチな兵器」呼ばわりされてしまう(勇者王ガオガイガー』でいうパスキューマシンがそれなりと言われるくらい)。確かにドグラは大火力で吹き飛ばせるor超能力で封印できるが、一方の『虚無戦記』の戦士達は全員がドグラの能力の完全上位能力にした空間支配能力という凄まじい力を持っている。この能力は文字通り空間を支配するというもので、支配した空間内であればほぼ何でも出来るので同じ能力で対抗しない限り干渉が一切出来ない。作中においての最高峰の戦いでは、一人で幾千もの∞宇宙を支配するエネルギーを持った神(例えるなら至高神Z以上の力を持つ神)が、数十億という軍勢を組んで戦っても勝てない存在などがいるので、考え始めると目眩がしてくる。
    • 天獄篇では、ゲッター艦隊が虚無戦記の世界にいるらしき描写が見られ、永遠の戦いに身を投じている。その世界から流入してきた太虚という因子を取り込んだのが、自軍と戦うインベーダーということにされている。万が一虚無世界から敵が侵攻してきた場合、空間支配能力により一瞬で根絶させられていただろう。
      • 実は、空間支配能力でさえも石川作品における、強キャラ入門書のようなものである。ちなみに、ゲッターエンペラーはワームホールを握りつぶす=支配することができるので、これに近い能力を所持しているといえる。
  • なお、ドグラに限らず石川賢氏の漫画作品においては、『魔獣戦線』など無限の同化・吸収能力を題材として扱った作品も多い。
  • 外見、特にインベーダー(陸上形態)の元ネタは『スカルキラー邪鬼王』の主役メカである「邪鬼王」。
    • 主人公に忠実な正義のロボットではあるが、敵キャラの外見の元ネタにされても文句は言えないほど禍々しくグロテスクな外見をしており、作中でも敵キャラから「グロテスク」「醜悪」「機械のバケモノ」等散々に言われている。