カットイン

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スパロボでは主に、戦闘シーンでSDキャラの攻撃アニメの前後に挿入される、パイロットやロボットの胸像や命中演出の絵を指す。

概要

初出は『第3次スーパーロボット大戦』で、その後ハードウェア性能の上昇や製作者のこだわり等により、カットインは増量・高画質化していき、滑らかなアニメーションも多用されるようになった。版権作品のアニメ演出の特徴も再現されるようになり、ニュータイプ達のバストアップカットイン時には、「キュピーン」の音と共に頭部に閃光が走る。

複数のバリエーションがあるパイロットやユニットには、特定の状態にならないとカットインが発生しない場合がある。例を挙げると『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』のラトゥーニ・スゥボータには、眼鏡無し・フリルドレスのカットインがあるが、眼鏡時のカットインは無い。

攻撃命中時のみ表示されるカットインも多い。近年の作品ではトドメ演出と呼ばれる、敵ユニットを撃墜した際に挿入される特別なカットインも多く作られるようになった。

極稀にトドメを刺さなかった場合や、攻撃を外した際にカットインが入る場合もある。前者は『スーパーロボット大戦W』のヴァルザカードのディメンジョンブレイカー、後者は『スーパーロボット大戦Z』のゴッドΣグラヴィオンのグラヴィトンランサーが代表例。

なお版権の都合上、広告代理店の創通が制作に関わった作品については、長らくロボットのリアルサイズ頭身のカットインは描かれていなかった。

作品別トピックス

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
ライディーンのゴッドバード使用時に、窓枠で頭部の変形がカットイン演出される。
第4次スーパーロボット大戦
ライディーンに加えて、コン・バトラーVの超電磁スピン使用時に突撃前に両腕を合わせるカットインと、ダイモスの必殺烈風正拳突きで敵を撃墜した際に、敵の内部装甲を貫くカットインが追加された。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
パイロットカットインをリニューアル。『新』で採用されていた口パク演出は無くなり、キャラクターのバストアップが一瞬表示される演出が採用された。
スーパーロボット大戦α外伝
カットイン演出が強化された。初乳揺れは本作のエニルのカットインという説があるが、揺れているか揺れていないか判断が別れる所である。本作で一番秀逸なカットインと言えば、間違いなくこの機体この武器であろう。また、彼女にも、スタッフの拘りがうかがえるやたら力の入ったカットインが用意されている。
第2次スーパーロボット大戦α
特殊能力特殊技能発動時のマップ上カットイン演出を採用。
また今ではお約束になった乳揺れが初めて採用された、ある意味記念すべき作品でもある。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
『第2次α』参戦パイロットのカットインの殆どは同作から流用されているが、主に宇宙世紀ガンダムパイロットを中心に僅かなアニメーションを取るように改良された。前作でいま一つの出来だったブライトゼクスのカットインは、新規のものに差し替えられている。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
過去作より解像度が向上しており、美麗なカットインが楽しめる。再現度はかなりのもので、作画崩壊カットまで原作に忠実に作られている。創通が制作に関わった作品のうちガンダムシリーズを除く作品で、リアルサイズ頭身のカットインが入るようになった。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
64』以来となる、ガンダムシリーズ機体のリアル頭身によるカットインを採用。またパイロットカットイン時の口パクアニメも復活。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
一部パイロットのカットインが流用から新規のものに差し替えとなっている。

VXT三部作

スーパーロボット大戦X
原作シーンを忠実に再現したアニメーションカットインを採用。『スーパーロボット大戦T』『スーパーロボット大戦30』など後続作品でも同様の手法が用いられている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
スーパー系のパイロットカットインが増えている。カットインが入る際の、スピード感のある演出が特徴的。
スーパーロボット大戦J
主人公とヒロイン3人のカットインにわずかながら動きが入った。ちなみに携帯機初の乳揺れ実装作品。
スーパーロボット大戦W
オリジナル勢のカットインに大きく動きが入るようになった。また、シリーズ初のトドメ演出ではないカットインが実装されている。
スーパーロボット大戦K
更に数を増やし、「KはカットインのK」とまで言われる(単語の綴りとしてはCなので、ローマ字表記という意味で。また、「顔芸のK」という説も)。更に、多彩なアニメーション演出との組み合わせで戦闘を盛り上げる。但し、本作は乳揺れはほぼ皆無。
スーパーロボット大戦L
『K』同様カットインのアニメーション演出が豊富。トドメ演出のカットインでは『マクロスF』のキャラを中心にやたらとドヤ顔で決める。一方で全身見えてしまうと非常にマズイキャラについては、顔から上しか映さないという措置が取られた。秀逸なのは「真龍ハイドロブレイザー」「ファイズ」「ツインバルキリーマニューバ」。
スーパーロボット大戦UX
味方側はほぼ全員にカットインが存在する。また、敵側もネームドキャラの場合、カットイン持ちがかなり増えた。
その他、アニメ版『機神咆吼デモンベイン』の参戦に伴い、衝撃のパンモロカットインが実装されてしまった

単独作品

新スーパーロボット大戦
本格的にディスクメディアに移行したことで、カットイン描写が増加。必殺技使用時にパイロットやロボットの胸像が表示される演出が初めて採用された。
前者はスーパーロボットモビルファイターで、後者は一部のニュータイプがファンネル系の武装を使う際や、ガンダムファイター藤原忍が必殺技を使う際に使用されている。今作では殆どのキャラは台詞の間キャラクターの胸像が表示され続け、口パク演出が行われている。ただし一定リズムで口が動くだけなので、台詞とは一致していなかった(なお、忍は目元のみのカットインとなっており、そもそも口元が表示されない)。
本作で初登場のリュウセイ・ダテもカットインを入れる予定だったが、容量不足でカットされた。一方、殆どガンダム系作品のキャラクターにカットインが実装された中、一人だけスーパー系からカットインが実装された忍が異彩を放つ。
スーパーロボット大戦64
シャイニングガンダムのシャイニングフィンガーやゴッドマーズのファイナルゴッドマーズ等一部の機体に実装。
また、それとは別にゲッターロボゲッターロボGコン・バトラーV、ゴッドマーズはフィールド上で変形・合体を実行する際にカットインムービーが挿入される。初回は強制的に流れるが、以降はコマンド実行時にスタートボタン入力で意図的にムービーを流せる。ゴッドマーズは合体コマンドそのものが存在しないのでイベント専用。
スーパーロボット大戦MX
戦闘アニメーションの方針として、カットイン演出に力が入れられている。特にパイロットカットインは、それまでの作品と比べてアニメーションが多用されるようになった。
スーパーロボット大戦XO
3D戦闘のスパロボでは、同作で初めてパイロットのカットインが採用されている。HD画質で描かれたカットインは非常に流麗で、キャラクターによっては髪の毛がなびく様まで細かく描かれている。ユニットの方はズームアップやカメラ角度の工夫ができるため、通常アニメの延長でカットインと同様の表現ができている。
スーパーロボット大戦NEO
CRIソフトウェア製のミドルウェアを用いたストリーミング再生によるカットインを初採用。
スーパーロボット大戦Operation Extend
カットインの挿入演出が従来作品から大きく変化。攻撃前に挿入するスタイルから、攻撃インパクトの直前に挿入するスタイルとなっている。『NEO』で採用されていた全画面カットインのほか、『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズでおなじみの画面中央にウィンドウを挿入する方式が採用されている。
スーパーロボット大戦X-Ω
2016年10月14日より、2Dイラストをアニメーションさせる技術「Live2D」を初採用。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
特定武器でのカットイン時に、乗機のコックピット内部が描写されるようになった。この時のカットインのポーズは、全員同じものになっている。また本作では多数のキャラのカットインが、パイロットスーツを着用したもので固定となったため、賛否が分かれる結果となった。
第2次スーパーロボット大戦OG
マキシマムブレイク発動時に参加パイロットのカットインが一斉に挿入される関係で、味方側はほぼ全員にカットインが存在する。大きく分けてマキシマムブレイク・マップ兵器使用時等で使用される「汎用カットイン」、コックピットもうつる「コックピットカットイン」、顔の一部分がドアップするカットイン、その技専用に作られた「専用カットイン」に分類できる。換装武器でコックピットカットインが使われるものについて、コックピットカットインが存在しないパイロットは汎用カットインで代用される。一方で敵側のパイロットカットインは数えるほどしかなく、専用はいくつかあれど、汎用らしきものがあるのはアルベロ・エストぐらいである。敵味方両方で登場するキャラクターについては、敵対時のみ汎用カットインが挿入されなかったり、汎用カットインが挿入される技が使用不可能だったりする(前者はグラキエース等、後者はククルサフィーネ・グレイス等が該当)。

関連用語

乳揺れ
一部女性キャラの胸像カットイン時に、動きのあるカットを使う事により胸の揺れがアニメーションで表現される事。戦闘アニメーションの高度化・緻密化に対する製作側の遊び心だろうか。『第2次スーパーロボット大戦α』以降の作品で、主にバンプレストオリジナル主人公級キャラが担当する。クスハゼオラ等。