「必中」の版間の差分
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− | + | スパロボの基本にして最重要な精神コマンドの一つ。どれだけ命中率が悪くても、「必中」さえ有れば確実に攻撃を当てられる。しかも、[[マップ兵器]]や[[援護攻撃]]にも有効。ただし、'''「[[ひらめき]]」には勝てない'''点に要注意。 | |
− | + | これはおそらく必中は「データ上の命中率の数値を強制的に変えて判定処理に挑む」に対し、ひらめきは「判定処理そのものを捻じ曲げて結果を固定する」からだと思われる(もっとわかりやすく言えばひらめきは命中率に0を掛けるような感じである)。 | |
− | + | 主な目的は二つに分けられる。一つは、「高い回避率を誇る敵に対して攻撃を当てたい場合の命中率の確保」。ボス級の敵に対して、「[[熱血]]」や「[[魂]]」とセットで使用するのが基本。もう一つは、「反撃や援護攻撃などで手数を出したい場合の安定した命中率の確保」。「1ターンの間、効果が持続する」という特性を利用して、手数を増やす事が可能。リアル系は「[[集中]]」だけで命中率と回避率の両方を安定させられる事が多いが、作品によっては敵ユニットの回避率が高い場合があり、その場合は「必中」と「集中」の併用が必要な場合も。一方、スーパー系の場合は「[[鉄壁]]」との併用は基本である。 | |
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+ | 『[[無限のフロンティアシリーズ]]』では、次の自分の攻撃が全てMISSおよびGUARD判定にされなくなる。与ダメージを安定させられるので、本シリーズでも重要性は高い。BLOCKや強制回避は防止できず、相手の「閃き」や「[[不屈]]」、[[防御]]状態はそちらの効果が優先される。 | ||
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+ | 必中は敵ユニットがイベントで使用することも多いので、場面に応じて対策は立てておくこと。 | ||
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+ | エフェクトはユニットアイコンに円形の照準が重なる演出。 | ||
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
;ほぼ大部分の作品 | ;ほぼ大部分の作品 | ||
− | : | + | :1ターン自機の命中率が100%。消費SPは固定だと20、個別だと10~30前後。 |
− | ;[[スーパーロボット大戦F]] | + | ;[[スーパーロボット大戦F]] / [[スーパーロボット大戦F完結編]] / [[スーパーロボット大戦IMPACT]] |
− | : | + | :SP消費25で命中率強制100%。 |
;[[スーパーロボット大戦NEO]] | ;[[スーパーロボット大戦NEO]] | ||
:Lv1~3のレベル制で、レベルが上がると消費SPが減る(Lv1で消費SP30)。 | :Lv1~3のレベル制で、レベルが上がると消費SPが減る(Lv1で消費SP30)。 | ||
+ | ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] | ||
+ | :『NEO』同様レベル制だが、'''最終命中率を30~90%引き上げ'''、しかも1ターンではなく'''「攻撃1回分しか持続しない(代わりに外した場合は次の攻撃まで持ち越し)」'''という効果に変更。「[[ひらめき]]」同様効果が大幅に下方修正された(このため、従来のような[[分身]]系[[特殊能力]]に対するキャンセル効果も持たない)。 | ||
+ | :敵ターン中でも戦闘ごとに精神コマンドを使用でき、自然なSP回復量も大きい基本ルールが勘案された調整とも言え、運用には「[[集中]]」との併用が推奨される。なお[[援護攻撃]]に参加した場合にも適用され、きっちりと消費される。 | ||
+ | ;[[スーパーロボット大戦DD]] | ||
+ | :使用可能回数1回。1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。敵が使ってくることも多い。 | ||
;[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]] | ;[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]] | ||
:消費SPは[[アシェン・ブレイデル]]25、[[錫華姫]]20。 | :消費SPは[[アシェン・ブレイデル]]25、[[錫華姫]]20。 | ||
;[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ]] | ;[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ]] | ||
− | :全体的に前作から精神コマンドの消費SPが増加した本作だが、必中はむしろ低下。消費SPは[[ネージュ・ハウゼン]]、[[アシェン・ブレイデル]]、[[錫華姫]]が20。[[アクセル・アルマー]]([[アインスト・アルフィミィ]])は僅か10で毎ターン連発しても戦闘終了後のSP回復で補える。他の精神や特殊技能などで使えるキャラも多い。 | + | :全体的に前作から精神コマンドの消費SPが増加した本作だが、必中はむしろ低下。消費SPは[[ネージュ・ハウゼン]]、[[アシェン・ブレイデル]]、[[錫華姫]]が20。 |
+ | :[[アクセル・アルマー]]([[アインスト・アルフィミィ]])は僅か10で毎ターン連発しても戦闘終了後のSP回復で補える。他の精神や特殊技能などで使えるキャラも多い。 | ||
+ | ;[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]] | ||
+ | :消費SP5、1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。切り払い・せり合いを無効化できるが、[[熱血]]か[[魂]]でも無効にできる。本作では[[ひらめき]]よりも効果が優先されるが、敵がランダムで使用する事もあるため注意。 | ||
+ | === 関連作品 === | ||
+ | ;[[リアルロボット戦線]] | ||
+ | :消費SP20、1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。相手に閃きがかかっていると無効。 | ||
== 主な使用者 == | == 主な使用者 == | ||
− | [[スーパーロボット]] | + | [[スーパーロボット]]系の幅広いパイロットが習得する。現在ではリアル系パイロットでも所持するようになり、「[[直感]]」として習得する場合も多い。スナイパー系のパイロットは必中の消費SPが低いことが多い。 |
;[[兜甲児]] | ;[[兜甲児]] | ||
− | :[[マジンガーZ]]の高い装甲と[[鉄壁]] | + | :[[マジンガーZ]]の高い装甲と[[鉄壁]]ですべての攻撃を耐え、必中付の[[ロケットパンチ]]で雑魚のHPをがんがん削る。HPの高い敵にはブレストファイヤーをぶち当てたいが、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』の強化型Z以外だと射程が足りない。[[マジンカイザー]]に乗り換えると、ターボスマッシャーパンチとファイヤーブラスターで雑魚を問答無用で爆発させる。 |
+ | :[[兜甲児 (真マジンガー)|真マジンガーの方]]では長射程&超威力化した光子力ビームであらゆる敵を蒸発させる。『[[BX]]』ではここに[[正義]]も加わる。 | ||
;[[碇シンジ]] | ;[[碇シンジ]] | ||
− | :[[EVA初号機]]の[[A.T.フィールド]] | + | :[[EVA初号機]]の[[A.T.フィールド]]で攻撃を無効化し、「必中」付きの攻撃で雑魚のHPをガンガン削る。 |
;[[惣流・アスカ・ラングレー]] | ;[[惣流・アスカ・ラングレー]] | ||
− | :[[EVA弐号機]] | + | :[[EVA弐号機]]のA.T.フィールドで攻撃を無効化し、「必中」付きのA.T.フィールド(投擲)で雑魚を次々と落とす。 |
;ダンガイオーチーム | ;ダンガイオーチーム | ||
− | : | + | :修得精神コマンドがプレイの度に変化する『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』では「誰一人必中(「[[見切り]]」)を覚えず、終盤の敵に全然攻撃が当たらない」という事態がよく発生した。 |
+ | :『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では[[ランバ・ノム]]、『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では[[ロール・クラン]]が必ず覚える。 | ||
;[[コウ・ウラキ]] | ;[[コウ・ウラキ]] | ||
− | : | + | :MSのパイロットの中で数少ない必中持ち。[[ニュータイプ|NT能力]]を持たない彼にとっては重要性は高い。しかし[[旧シリーズ]]では逆に必中も[[集中]]も持たせてもらえないのが常態化していたため、版権作品主人公なのに戦力外であった。 |
;[[ハロ]] | ;[[ハロ]] | ||
− | : | + | :中でも、[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の[[サブパイロット]]のものは「必中」を持つので、他のエース級のニュータイプよりも確実な戦いを可能にする。 |
;[[結城沙羅]] | ;[[結城沙羅]] | ||
− | :[[気合]] | + | :「[[気合]]」と「[[鉄壁]]」を使えば、必中断空砲で雑魚を殲滅できる。 |
;[[伊佐未勇]] | ;[[伊佐未勇]] | ||
− | :[[感応]] | + | :「[[感応]]」が存在しない『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では貴重な「必中」持ちのリアル系パイロット。 |
;[[相良宗介]] | ;[[相良宗介]] | ||
− | : | + | :彼もまた『J』で貴重な「必中」持ちのリアル系パイロット。『[[スーパーロボット大戦W|W]]』でも引き続き所持。 |
;[[ルナマリア・ホーク]] | ;[[ルナマリア・ホーク]] | ||
− | : | + | :[[射撃]]が下手な事で有名。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではまさかの初期精神だが、消費SPが30と妙に重い。一方、『K』では逆に最後(レベル50)に覚え、しかも先に「[[愛]]」を覚える。どちらにしろファンを大いに噴かせた。 |
+ | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』でも初期習得かつ消費が重いが、エースボーナスも必中関連になっている。『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』でのみ、後述の「エースボーナスで発動」組にも入る。 | ||
;[[フェステニア・ミューズ]] | ;[[フェステニア・ミューズ]] | ||
− | : | + | :『J』の主人公機のサブパイロット候補で唯一の「必中」持ち。『J』は分身系能力を持つ敵ユニットが非常に多い為、主人公が持っていない場合は彼女が頼り。 |
+ | :一方、[[カティア・グリニャール|カティア]]は「[[直撃]]」を持つが、「必中」の方がSP効率がいい。 | ||
+ | === エースボーナスで発動 === | ||
+ | ここでは必中のみ発動するキャラクターのみ記し、複合型で発動するキャラクターは除外する。敵がこれをもっているということは、回避不能な[[MAP兵器]]が襲ってくる可能性があるということで非常に驚異となる。なお、クリスタルドラグーンを除きいずれも気力130以上で自軍フェイズ時に発動する。 | ||
+ | ;[[ガイオウ]] | ||
+ | :[[Zシリーズ]]におけるボーナス発動第一人者。ノーマルモードでも発動するので、「[[極]]」対策も兼ねての「[[脱力]]」が欠かせない。 | ||
+ | ;[[ガドライト・メオンサム]] | ||
+ | ;[[尸空]] | ||
+ | :[[サイデリアル]]所属のスフィア・リアクターは両方所持する。 | ||
+ | ;[[クリスタルドラグーン]] | ||
+ | :要HP50%以下。なので放っている間は発動しないため、1ターンキルで阻止可能。 | ||
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:指定した味方ユニット1機に必中をかける。[[小隊]]制の場合も1機のみ。自分にも有効。 | :指定した味方ユニット1機に必中をかける。[[小隊]]制の場合も1機のみ。自分にも有効。 | ||
;[[直感]] / [[見切り]](精神コマンド) | ;[[直感]] / [[見切り]](精神コマンド) | ||
− | :[[ひらめき]] | + | :「[[ひらめき]]」も同時にかかる。現在では直感での採用が主流だが、『[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアEXCEED]]』では久々に見切りになっている。 |
;[[愛]] | ;[[愛]] | ||
− | : | + | :『[[スーパーロボット大戦R|R]]』以後主流の複合版で登場した場合のみ。 |
;[[勇気]] | ;[[勇気]] | ||
− | : | + | :『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』より登場。効果の中に「[[直撃]]」または「[[突撃]]」も含まれるため、「愛」より攻撃性能は高い。 |
;[[奇跡]] | ;[[奇跡]] | ||
− | : | + | :「必中」効果により、例外的状況でない限り「[[魂]]」の一撃を確実に命中させられる。 |
;[[奇襲]] | ;[[奇襲]] | ||
− | : | + | :精神コマンドの内容的には、「愛」の簡易版。 |
;[[捨て身]] | ;[[捨て身]] | ||
− | :ダメージ3倍の効果に加え、1ターン[[クリティカル]] | + | :ダメージ3倍の効果に加え、1ターン[[クリティカル]]率100%、回避率が0%固定に(初撃は実質'''4.5倍''')。 |
;[[切り札]] | ;[[切り札]] | ||
− | : | + | :『EXCEED』では、必中の効果が含まれるようになった。 |
;[[戦慄]] | ;[[戦慄]] | ||
− | : | + | :[[無限のフロンティアシリーズ]]では、敵専用の複合精神コマンド。『EXCEED』で効果が含まれる。 |
=== [[特殊技能]] === | === [[特殊技能]] === | ||
− | ; | + | ;ハンターの鉄則 |
− | : | + | :『EXCEED』で[[ハーケン・ブロウニング]]が修得。戦闘時にランダムで発動。 |
− | ;[[ | + | ;統計学的分析 |
− | : | + | :『EXCEED』で[[有栖零児]]が修得。HPが50%以下になると、戦闘時にランダムで見切りの効果が発動するため、実質的に必中の効果を含む。 |
+ | :「[[魂]]」と「[[直撃]]」があるものの、「必中」が無い零児にとっては貴重な特殊技能だが、覚えるのが遅く、また戦闘バランスがギリギリなこのゲームでHP50%以下はかなり危険な状態なので、足が遅い零児は発動条件を整えても出番が来る前に戦闘不能になってしまう…という事もあり得る。 | ||
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+ | === [[特殊能力]] === | ||
+ | ;監視の目 | ||
+ | :[[アダマトロン]]の持つ能力。HP10%以下で必中がかかる。 | ||
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+ | ;ターゲットスコープ | ||
+ | :『V』に登場。気力130以上になると必中がかかる。 | ||
+ | ;トミー・ビジョン | ||
+ | :『X』に登場する隠し強化パーツ。内容は同一。 | ||
=== その他 === | === その他 === | ||
;[[自爆]](武器) | ;[[自爆]](武器) | ||
− | : | + | :『J』や『W』では、自爆タイプの武器に「必中」と「[[直撃]]」の効果が付随する。 |
;[[ゲイム・システム]] | ;[[ゲイム・システム]] | ||
− | : | + | :特殊能力としては登場していないが、同システム起動時はイベントで「必中」や「ひらめき」がかかることが多く、対策に苦労させられる。 |
;マウス・イーター | ;マウス・イーター | ||
− | : | + | :『EXCEED』の[[カッツェ・コトルノス]]の支援効果。戦闘時に10%の確率で「見切り」が発生するため、「必中」の効果も得られる。カッツェの[[支援攻撃]]は優秀な拾い&浮かしキープ性能を持つため、支援効果の厄介になる機会も増えやすい。 |
+ | ;超命中 | ||
+ | :『X-Ω』のVSバトルモード専用のアビリティ効果。対象の回避率を無視して、分身・特殊回避以外に対して攻撃が必中する。 | ||
+ | :下記の「必中状態」の下位互換であるが、必中状態に対し回避・特殊回避が可能な[[ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティ]]などに対しては有効なアビリティとなっている。 | ||
+ | ;必中状態 | ||
+ | :『X-Ω』のVSバトルモード専用のアビリティ効果。相手の回避率・[[分身]]・特殊回避([[ひらめき]]含む)を無視して攻撃が必中する。命中系アビリティの最上位に位置するが、前述の通り必中状態をキャンセル可能なユニットの登場により絶対的な優位性はなくなっている。 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | *[[ツメスパロボ]] | + | *'''[[ツメスパロボ]]では「常時命中率100%、[[シールド防御]]以外の防御・回避技能無効」というルールの関係故に、「必中」は事実上の死に精神'''となっている。 |
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[[Category:精神コマンド]] | [[Category:精神コマンド]] |
2024年10月16日 (水) 09:54時点における最新版
必中は、精神コマンドのひとつ。
概要[編集 | ソースを編集]
1ターンの間、自機の攻撃命中率を100%にする。他「切り払い」「撃ち落とし」「分身(あるいはそれと同系統の能力)」と言った、通常の回避とは別に判定が行われる回避系技能と能力を無効化する(ごく一部の作品では無効化できない場合もある)。システム的には内部命中率が400%に固定される効果で、これによって内部命中率が200%を越えると発動しなくなる分身等の特殊回避を無効化する。略字は「必」。
スパロボの基本にして最重要な精神コマンドの一つ。どれだけ命中率が悪くても、「必中」さえ有れば確実に攻撃を当てられる。しかも、マップ兵器や援護攻撃にも有効。ただし、「ひらめき」には勝てない点に要注意。
これはおそらく必中は「データ上の命中率の数値を強制的に変えて判定処理に挑む」に対し、ひらめきは「判定処理そのものを捻じ曲げて結果を固定する」からだと思われる(もっとわかりやすく言えばひらめきは命中率に0を掛けるような感じである)。
主な目的は二つに分けられる。一つは、「高い回避率を誇る敵に対して攻撃を当てたい場合の命中率の確保」。ボス級の敵に対して、「熱血」や「魂」とセットで使用するのが基本。もう一つは、「反撃や援護攻撃などで手数を出したい場合の安定した命中率の確保」。「1ターンの間、効果が持続する」という特性を利用して、手数を増やす事が可能。リアル系は「集中」だけで命中率と回避率の両方を安定させられる事が多いが、作品によっては敵ユニットの回避率が高い場合があり、その場合は「必中」と「集中」の併用が必要な場合も。一方、スーパー系の場合は「鉄壁」との併用は基本である。
『無限のフロンティアシリーズ』では、次の自分の攻撃が全てMISSおよびGUARD判定にされなくなる。与ダメージを安定させられるので、本シリーズでも重要性は高い。BLOCKや強制回避は防止できず、相手の「閃き」や「不屈」、防御状態はそちらの効果が優先される。
必中は敵ユニットがイベントで使用することも多いので、場面に応じて対策は立てておくこと。
エフェクトはユニットアイコンに円形の照準が重なる演出。
登場作品[編集 | ソースを編集]
- ほぼ大部分の作品
- 1ターン自機の命中率が100%。消費SPは固定だと20、個別だと10~30前後。
- スーパーロボット大戦F / スーパーロボット大戦F完結編 / スーパーロボット大戦IMPACT
- SP消費25で命中率強制100%。
- スーパーロボット大戦NEO
- Lv1~3のレベル制で、レベルが上がると消費SPが減る(Lv1で消費SP30)。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 『NEO』同様レベル制だが、最終命中率を30~90%引き上げ、しかも1ターンではなく「攻撃1回分しか持続しない(代わりに外した場合は次の攻撃まで持ち越し)」という効果に変更。「ひらめき」同様効果が大幅に下方修正された(このため、従来のような分身系特殊能力に対するキャンセル効果も持たない)。
- 敵ターン中でも戦闘ごとに精神コマンドを使用でき、自然なSP回復量も大きい基本ルールが勘案された調整とも言え、運用には「集中」との併用が推奨される。なお援護攻撃に参加した場合にも適用され、きっちりと消費される。
- スーパーロボット大戦DD
- 使用可能回数1回。1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。敵が使ってくることも多い。
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 消費SPはアシェン・ブレイデル25、錫華姫20。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 全体的に前作から精神コマンドの消費SPが増加した本作だが、必中はむしろ低下。消費SPはネージュ・ハウゼン、アシェン・ブレイデル、錫華姫が20。
- アクセル・アルマー(アインスト・アルフィミィ)は僅か10で毎ターン連発しても戦闘終了後のSP回復で補える。他の精神や特殊技能などで使えるキャラも多い。
- 真・魔装機神 PANZER WARFARE
- 消費SP5、1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。切り払い・せり合いを無効化できるが、熱血か魂でも無効にできる。本作ではひらめきよりも効果が優先されるが、敵がランダムで使用する事もあるため注意。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- リアルロボット戦線
- 消費SP20、1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。相手に閃きがかかっていると無効。
主な使用者[編集 | ソースを編集]
スーパーロボット系の幅広いパイロットが習得する。現在ではリアル系パイロットでも所持するようになり、「直感」として習得する場合も多い。スナイパー系のパイロットは必中の消費SPが低いことが多い。
- 兜甲児
- マジンガーZの高い装甲と鉄壁ですべての攻撃を耐え、必中付のロケットパンチで雑魚のHPをがんがん削る。HPの高い敵にはブレストファイヤーをぶち当てたいが、『α』の強化型Z以外だと射程が足りない。マジンカイザーに乗り換えると、ターボスマッシャーパンチとファイヤーブラスターで雑魚を問答無用で爆発させる。
- 真マジンガーの方では長射程&超威力化した光子力ビームであらゆる敵を蒸発させる。『BX』ではここに正義も加わる。
- 碇シンジ
- EVA初号機のA.T.フィールドで攻撃を無効化し、「必中」付きの攻撃で雑魚のHPをガンガン削る。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- EVA弐号機のA.T.フィールドで攻撃を無効化し、「必中」付きのA.T.フィールド(投擲)で雑魚を次々と落とす。
- ダンガイオーチーム
- 修得精神コマンドがプレイの度に変化する『COMPACT2』では「誰一人必中(「見切り」)を覚えず、終盤の敵に全然攻撃が当たらない」という事態がよく発生した。
- 『IMPACT』ではランバ・ノム、『K』ではロール・クランが必ず覚える。
- コウ・ウラキ
- MSのパイロットの中で数少ない必中持ち。NT能力を持たない彼にとっては重要性は高い。しかし旧シリーズでは逆に必中も集中も持たせてもらえないのが常態化していたため、版権作品主人公なのに戦力外であった。
- ハロ
- 中でも、ウッソのサブパイロットのものは「必中」を持つので、他のエース級のニュータイプよりも確実な戦いを可能にする。
- 結城沙羅
- 「気合」と「鉄壁」を使えば、必中断空砲で雑魚を殲滅できる。
- 伊佐未勇
- 「感応」が存在しない『J』では貴重な「必中」持ちのリアル系パイロット。
- 相良宗介
- 彼もまた『J』で貴重な「必中」持ちのリアル系パイロット。『W』でも引き続き所持。
- ルナマリア・ホーク
- 射撃が下手な事で有名。『Z』ではまさかの初期精神だが、消費SPが30と妙に重い。一方、『K』では逆に最後(レベル50)に覚え、しかも先に「愛」を覚える。どちらにしろファンを大いに噴かせた。
- 『第2次Z』でも初期習得かつ消費が重いが、エースボーナスも必中関連になっている。『第2次Z再世篇』でのみ、後述の「エースボーナスで発動」組にも入る。
- フェステニア・ミューズ
- 『J』の主人公機のサブパイロット候補で唯一の「必中」持ち。『J』は分身系能力を持つ敵ユニットが非常に多い為、主人公が持っていない場合は彼女が頼り。
- 一方、カティアは「直撃」を持つが、「必中」の方がSP効率がいい。
エースボーナスで発動[編集 | ソースを編集]
ここでは必中のみ発動するキャラクターのみ記し、複合型で発動するキャラクターは除外する。敵がこれをもっているということは、回避不能なMAP兵器が襲ってくる可能性があるということで非常に驚異となる。なお、クリスタルドラグーンを除きいずれも気力130以上で自軍フェイズ時に発動する。
- ガイオウ
- Zシリーズにおけるボーナス発動第一人者。ノーマルモードでも発動するので、「極」対策も兼ねての「脱力」が欠かせない。
- ガドライト・メオンサム
- 尸空
- サイデリアル所属のスフィア・リアクターは両方所持する。
- クリスタルドラグーン
- 要HP50%以下。なので放っている間は発動しないため、1ターンキルで阻止可能。
同じ効果を含む要素[編集 | ソースを編集]
必中の効果は需要が高く、他のコマンドに含まれるケースも多い。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
- 感応
- 指定した味方ユニット1機に必中をかける。小隊制の場合も1機のみ。自分にも有効。
- 直感 / 見切り(精神コマンド)
- 「ひらめき」も同時にかかる。現在では直感での採用が主流だが、『無限のフロンティアEXCEED』では久々に見切りになっている。
- 愛
- 『R』以後主流の複合版で登場した場合のみ。
- 勇気
- 『第3次α』より登場。効果の中に「直撃」または「突撃」も含まれるため、「愛」より攻撃性能は高い。
- 奇跡
- 「必中」効果により、例外的状況でない限り「魂」の一撃を確実に命中させられる。
- 奇襲
- 精神コマンドの内容的には、「愛」の簡易版。
- 捨て身
- ダメージ3倍の効果に加え、1ターンクリティカル率100%、回避率が0%固定に(初撃は実質4.5倍)。
- 切り札
- 『EXCEED』では、必中の効果が含まれるようになった。
- 戦慄
- 無限のフロンティアシリーズでは、敵専用の複合精神コマンド。『EXCEED』で効果が含まれる。
特殊技能[編集 | ソースを編集]
- ハンターの鉄則
- 『EXCEED』でハーケン・ブロウニングが修得。戦闘時にランダムで発動。
- 統計学的分析
- 『EXCEED』で有栖零児が修得。HPが50%以下になると、戦闘時にランダムで見切りの効果が発動するため、実質的に必中の効果を含む。
- 「魂」と「直撃」があるものの、「必中」が無い零児にとっては貴重な特殊技能だが、覚えるのが遅く、また戦闘バランスがギリギリなこのゲームでHP50%以下はかなり危険な状態なので、足が遅い零児は発動条件を整えても出番が来る前に戦闘不能になってしまう…という事もあり得る。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- 監視の目
- アダマトロンの持つ能力。HP10%以下で必中がかかる。
強化パーツ[編集 | ソースを編集]
- ターゲットスコープ
- 『V』に登場。気力130以上になると必中がかかる。
- トミー・ビジョン
- 『X』に登場する隠し強化パーツ。内容は同一。
その他[編集 | ソースを編集]
- 自爆(武器)
- 『J』や『W』では、自爆タイプの武器に「必中」と「直撃」の効果が付随する。
- ゲイム・システム
- 特殊能力としては登場していないが、同システム起動時はイベントで「必中」や「ひらめき」がかかることが多く、対策に苦労させられる。
- マウス・イーター
- 『EXCEED』のカッツェ・コトルノスの支援効果。戦闘時に10%の確率で「見切り」が発生するため、「必中」の効果も得られる。カッツェの支援攻撃は優秀な拾い&浮かしキープ性能を持つため、支援効果の厄介になる機会も増えやすい。
- 超命中
- 『X-Ω』のVSバトルモード専用のアビリティ効果。対象の回避率を無視して、分身・特殊回避以外に対して攻撃が必中する。
- 下記の「必中状態」の下位互換であるが、必中状態に対し回避・特殊回避が可能なユニコーンガンダム ペルフェクティビリティなどに対しては有効なアビリティとなっている。
- 必中状態
- 『X-Ω』のVSバトルモード専用のアビリティ効果。相手の回避率・分身・特殊回避(ひらめき含む)を無視して攻撃が必中する。命中系アビリティの最上位に位置するが、前述の通り必中状態をキャンセル可能なユニットの登場により絶対的な優位性はなくなっている。