「ムゲ・ゾルバドス」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(26人の利用者による、間の57版が非表示)
1行目: 1行目:
== ムゲ・ゾルバドス帝王(Muge Zorbados) ==
+
{{登場人物概要
*[[登場作品]]:[[超獣機神ダンクーガ]][[超獣機神ダンクーガOVA|OVA]]
+
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|超獣機神ダンクーガ}}{{登場作品 (人物)|超獣機神ダンクーガOVA|OVA}}
*[[声優]]:仲村秀生(原作)、稲田徹(SRW[[代役]])
+
| 声優 = 仲村秀生<br/>{{代役 (登場作品別)|稲田徹|仲村秀生|超獣機神ダンクーガ,超獣機神ダンクーガOVA}}(SRW[[代役]])
*種族:[[異星人]](詳細不明)
+
| キャラクターデザイン = いんどり小屋({{キャラクターデザイン|神志那弘志}}<ref>学習研究社『GAKKEN MOOK デラックス アニメディア 超獣機神ダンクーガ 完結版』100頁。</ref>)
*性別:男
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
*所属:[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]
+
| SRWでの分類 = [[機体]]<br/>[[パイロット]]
*階級:帝王
+
}}
  
[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]を統べる存在。TVシリーズでは正体不明のままで、その姿を現したのは[[OVA]]から。死者の霊を操る能力を持つ。
+
{{登場人物概要
 +
| タイトル = プロフィール
 +
| 種族 = [[異星人]](詳細不明)
 +
| 性別 = [[性別::男]]
 +
| 所属 = {{所属 (人物)|ムゲ・ゾルバドス帝国}}
 +
| 称号 = 帝王
 +
}}
 +
'''ムゲ・ゾルバドス'''は『[[超獣機神ダンクーガ]]』の登場人物。
  
OVA『失われた者たちへの鎮魂歌』にて[[獣戦機隊]]に敗れるが、[[続編]]OVA『GOD BLESS DANCOUGA』において怨霊が[[道那賀小百合]]に憑依する形で復活、彼女の立場を利用して[[地球]]のシステムを掌握しようとする。
+
== 概要 ==
 +
[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]を統べる存在。TVシリーズでは身体の大半が影に隠れた長髪の怪物じみた姿を見せていたが、その正体は不明のままであり、生体[[サイボーグ]]のような本来の姿を現したのは[[OVA]]から。死者の霊を操る能力を持つ。
  
この手のタイプの親玉は部下の失敗を許さない類の者が少なくないが、その点ムゲは二度目のチャンスを与えたり、逃げ帰ってきた部下を怒鳴り散らすどころか、これまでの労を充分に労った上で「私の[[信頼]]する者が敗れるのなら仕方がない。お前だけで倒せないならば私とお前で倒しに行けばいい(意訳)」と非難するどころかあっさり肯定するなど、度量の大きい人物でもある。
+
OVA『失われた者たちへの鎮魂歌』にて[[獣戦機隊]]に敗れるが、[[続編]]OVA『GOD BLESS DANCOUGA』において怨霊が[[道那賀小百合]]に憑依する形で復活、彼女の立場を利用して[[地球]]のシステムを掌握しようとするも、小百合を奪還され、脱出した[[ダンクーガ]]の断空光牙剣で真っ二つにされ、今度こそ完全に滅び去った。
  
OVA版のムック本の記事では、[[グザード]]、[[木下]]、[[道那賀小百合|小百合]]等と共に「ゾルバドス」なるメタルバンドを組むという絵面も描かれた(ムゲの担当はリードギター)。
+
この手のタイプの親玉は部下に対して厳しく接して失敗を許さなかったり部下を捨て駒にする冷酷な者が多くみられるが、その点ムゲは休養と2度目のチャンスを与えたり、失態を犯して帰ってきた部下を怒鳴り散らすどころかこれまでの働きを労うなど、度量の大きい人物でもある。
  
== 登場作品と役柄 ==
+
OVA版のムック本の記事では、[[グザード]]、[[木下]]、小百合等と共に「ゾルバドス」なるメタルバンドを組むという絵面も描かれた(ムゲの担当はリードギター)<ref>学習研究社『GOD BLESS DANCOUGAR』12-13頁。</ref>。
一部例外こそあるが、基本的にムゲ本人が生身ユニットとして登場。原作とは異なり[[ダンクーガ]]と同寸に巨大化しての登場が多かったが、第2次Z再世篇では非巨大化状態でのユニットとして登場している。
 
  
=== [[αシリーズ]] ===
+
==登場作品と役柄==
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
+
一部例外こそあるが、基本的にムゲ本人が生身ユニットとして登場。原作とは異なり[[ダンクーガ]]と同寸に巨大化しての登場が多かったが、『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では巨大化していない状態でのユニットとして登場している。OVAで登場した巨大な蜘蛛のような怪物形態はユニットとしては登場していないが、『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では[[獣戦機隊基地]]と合体するイベントで出現、地形扱いとなっている。
:終盤近くになって登場し、歴代のスーパー系の大ボスを復活させる。それでも本人が一番厄介。ラスボスと同質の力(悪霊の力・負の[[無限力]])を持つ強大な敵として描かれている。[[アポカリュプシス]]を乗り越えるために[[サイコドライバー]]を求めて戦いを繰り広げるが、それ自体アポカリュプシスの手の内であったらしい。
 
  
=== [[Zシリーズ]] ===
+
===[[αシリーズ]]===
 +
;{{参戦作品 (メカ・人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 +
:終盤近くになって登場し、歴代のスーパー系の大ボスを復活させる。それでも本人が一番厄介。[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]と同質の力(悪霊の力・負の[[無限力]])を持つ強大な敵として描かれている。[[アポカリュプシス]]を乗り越えるために[[サイコドライバー]]を求めて戦いを繰り広げるが、それ自体アポカリュプシスの手の内であったらしい。
 +
 
 +
===[[Zシリーズ]]===
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
:名前のみの登場。既に[[獣戦機隊]]との戦いに敗れ、その際に捕らえていた[[WILL|アースWILL]]と[[ムーンWILL]]に逃げられる事になる。獣戦機隊の話では確かに倒されたはずだったが…。
 
:名前のみの登場。既に[[獣戦機隊]]との戦いに敗れ、その際に捕らえていた[[WILL|アースWILL]]と[[ムーンWILL]]に逃げられる事になる。獣戦機隊の話では確かに倒されたはずだったが…。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
:OVA版の設定で[[ADW]]に出現。彼もまた、[[黒の英知]]に触れた者の一人である。本作では[[64]]以来の共演となったズールとの共闘が実現し、彼と手を組み暗黒の信者の黒幕の1人として暗躍。嘗て捕らえていた[[ムーンWILL]]を始め、[[ゼラバイア]]等の人類の敵を下僕として復活させる。原作通りに[[道那賀小百合]]に憑依して活動し、自身の完全復活と宿敵である[[獣戦機隊]]への復讐を目論む。
+
:OVA版の設定で[[ADW]]に出現。彼もまた、[[黒の英知]]に触れた者の一人である。本作では『[[スーパーロボット大戦64|64]]』以来の共演となったズールとの共闘が実現し、彼と手を組み暗黒の信者の黒幕の1人として暗躍。嘗て捕らえていた[[ムーンWILL]]を始め、[[ゼラバイア]]等の人類の敵を下僕として復活させる。原作通りに[[道那賀小百合]]に憑依して活動し、自身の完全復活と宿敵である[[獣戦機隊]]への復讐を目論む。
:今回、機体(本人)のサイズはSサイズだが、その分能力値がとんでもない程底上げされており、滅茶苦茶強い。装甲値がデフォルトで'''2500'''とSサイズとは思えない硬さを持つ。それに加えて、本人の能力値・スキルもαの時より大幅に強化されている。αには無かった底力を新たに習得し、最終的な装甲値は'''なんと5206'''と旧シリーズのラスボスに匹敵するほど上昇する。幾らサイズSでもこの装甲値の前には半端な攻撃では全くダメージを与えられない。おまけにエースボーナスもSPを削るという嫌がらせの様なものまで習得している。同時出現するズールより遥かに強く、真っ先に撃破すべき敵。味方の気力が最大かつSPが全快しているのが救いではある。特にゼロ・レクイエムルートでは黒の騎士団ルートに比べ出現が早いにもかかわらず、レベルが15も上回っているので危険。
+
:今回、機体(本人)のサイズはSサイズだが、その分能力値がとんでもない程底上げされており、滅茶苦茶強い。装甲値がデフォルトで'''2500'''とSサイズとは思えない硬さを持つ。それに加えて、本人の能力値・スキルも『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の時より大幅に強化されている。『第3次α』には無かった底力を新たに習得し、最終的な装甲値は'''なんと5206'''と旧シリーズのラスボスに匹敵するほど上昇する。幾らサイズSでもこの装甲値の前には半端な攻撃では全くダメージを与えられない。おまけにエースボーナスもSPを削るという嫌がらせの様なものまで習得している。同時出現するズールより遥かに強く、真っ先に撃破すべき敵。味方の気力が最大かつSPが全快しているのが救いではある。特にゼロ・レクイエムルートでは黒の騎士団ルートに比べ出現が早いにもかかわらず、レベルが15も上回っているので危険。
  
=== COMPACTシリーズ ===
+
===COMPACTシリーズ===
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
:初参戦作品。一度倒されたが復活し、「ゴッドブレス・ダンクーガ」で登場。HP回復(大)を持つ強敵。
+
:初登場作品。シーン4ラスト「ゴッドブレス・ダンクーガ」で登場。一度倒されたが復活したという設定で、[[ミケーネ帝国]]・[[百鬼帝国]]・[[妖魔帝国]]はムゲ帝王の怨念に曳かれて地上侵略を開始したらしい。ユニットとしてはシーン4のラストを飾るだけあり、攻撃力も高くHP回復(大)まで持つ強敵。地形効果の恩恵もあってダメージが通りにくいので[[挑発]]で平地に誘き寄せるといいだろう。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
:
+
:今回も過去に倒されたが復活したという設定で登場。復活した[[シャピロ・キーツ]]を再び部下にしている。最終決戦であるシーン5のステージ「失われた者たちへの鎮魂歌」では、[[アインストレジセイア]]撃墜後か、マップ中央にダンクーガが侵入すると、その周辺に[[偽ダンクーガ]]と共に出現する。出現場所を予測していなかった場合は要注意。
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
:本作より声が入り、本人そのものがユニット扱いとなった。[[獣戦機隊基地]]を占拠し、[[藤原忍|忍]]達と再び対峙した際の台詞が[[DVE]]で収録されている。タフではあるが[[HP回復]]以外に厄介な能力を持たない為、後のシリーズと比較すると思いのほか戦い易い。「赤い宇宙」での最終決戦では彼を撃破するとクリアになってしまうので、資金を稼ぎたいのならムゲが標的として狙う傾向にある[[ヴァイスリッター]]([[ライン・ヴァイスリッター]])を囮にしている間に、周囲の敵を掃討した方が得策。
+
:音声初収録。声は[[代役]]の稲田徹氏。
 +
:[[獣戦機隊基地]]を占拠し、[[藤原忍|忍]]達と再び対峙した際の台詞が[[DVE]]で収録されている。リメイクにあたりストーリー構成が変更された事もあり、[[シャア・アズナブル|隠しステージ]]に行かない場合は版権作品最後の敵となっている。
 +
:タフではあるが[[HP回復]]以外に厄介な能力を持たない為、後のシリーズと比較すると思いのほか戦い易い。「赤い宇宙」での最終決戦では彼を撃破するとクリアになってしまうので、資金を稼ぎたいのならムゲが標的として狙う傾向にある[[ヴァイスリッター]]([[ライン・ヴァイスリッター]])を囮にしている間に、周囲の敵を掃討した方が得策。
  
=== Scramble Commanderシリーズ ===
+
===Scramble Commanderシリーズ===
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd}}
:なんと今作の世界は「'''ムゲの存在しない世界'''」である為、SC2とは別の世界で、その世界の[[獣戦機隊]]に敗れたムゲの残留思念がSC2の世界に現れたという設定で登場する為、SC2世界の[[獣戦機隊]]とは初対面という非常に珍しい設定となっている。OVA版の展開で[[道那賀小百合|小百合]]に憑依し、ムゲの正体を知る[[シュウイチロウ・ユキムラ|ユキムラ]]に[[アスカロン]]を提供され、アスカロン兵に憑依して[[Aフォース]]と戦うが、ユキムラに陥れられて消滅へと追いやられてしまう。他の作品のキャラクター(しかも生身の人間)に利用された挙句捨て駒同然に扱われて最期を遂げてしまうという、今までのSRWシリーズにおけるムゲの扱いを省みるとあまりにも衝撃的、且つ呆気ない最期だった。
+
:今作の世界は「'''ムゲの存在しない世界'''」である為、『SC2』とは別の世界で、その世界の[[獣戦機隊]]に敗れたムゲの残留思念が『SC2』の世界に現れたという少し複雑な設定で登場する。そのためSC2世界の[[獣戦機隊]]とは初対面となっている。OVA版の展開で[[道那賀小百合|小百合]]に憑依し、ムゲの正体を知る[[シュウイチロウ・ユキムラ|ユキムラ]]に[[アスカロン]]を提供され、アスカロン兵に憑依して[[Aフォース]]と戦うが、ユキムラに陥れられて消滅へと追いやられてしまう。他の作品のキャラクター(しかも生身の人間)に利用された挙句捨て駒同然に扱われて最期を遂げてしまうという、今までのSRWシリーズにおけるムゲの扱いを省みるとあまりにも衝撃的、且つ呆気ない最期だった。
  
=== 単独作品 ===
+
===単独作品===
;[[スーパーロボット大戦64]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦64}}
 
:本作では[[ズール皇帝]]と並ぶ版権二代強敵として人類の敵として立ち塞がる。本作のみ原作再現のため「[[ムゲ城]]」で対峙する。
 
:本作では[[ズール皇帝]]と並ぶ版権二代強敵として人類の敵として立ち塞がる。本作のみ原作再現のため「[[ムゲ城]]」で対峙する。
 
:既に器の大きい敵首領という人物像は定着しており、ズール皇帝や[[女帝ジャネラ]]が逃げ帰ってきた部下を怒鳴り散らしている一方で、ムゲ自身はこれまでの働きを評価した上で'''「私の信頼する部下が負けるのなら仕方ない」'''という発言をするなど、非常に度量のある人物として描かれている(後述)。
 
:既に器の大きい敵首領という人物像は定着しており、ズール皇帝や[[女帝ジャネラ]]が逃げ帰ってきた部下を怒鳴り散らしている一方で、ムゲ自身はこれまでの働きを評価した上で'''「私の信頼する部下が負けるのなら仕方ない」'''という発言をするなど、非常に度量のある人物として描かれている(後述)。
;[[スーパーロボット大戦GC]][[スーパーロボット大戦XO|XO]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦GC}}{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦XO|XO}}
 
:
 
:
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
+
;{{参戦作品 (メカ・人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
:本作では[[ムーンWILL]]と同格。イベント「無限なる邪悪」では復活を遂げる。
 
:本作では[[ムーンWILL]]と同格。イベント「無限なる邪悪」では復活を遂げる。
  
== 能力 ==
+
==能力 ==
=== 力・[[必殺武器|技]] ===
+
===力・[[必殺武器|技]]===
 
;デス・スピリット / デススピリット
 
;デス・スピリット / デススピリット
 
:悪霊を操り、相手に纏わせる。
 
:悪霊を操り、相手に纏わせる。
:第3次αでは能力低下の[[特殊効果]]を持つ。第2次Z再世篇では「デススピリット」名義で[[気力]]低下の効果あり。
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』では能力低下の[[特殊効果]]を持つ。
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では「デススピリット」名義。[[ムゲ城]]を[[召喚攻撃|召喚]]し、大砲から悪霊を放つ。行動不能の追加効果を持つ恐ろしい攻撃。
 +
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』では演出が異なり、緑の放電を全身から放つものとなっている。OVAの怪物形態では落雷での攻撃も行っているため、ある意味原作再現。
 
;ソウル・イーター
 
;ソウル・イーター
 
:全身から負のエネルギーを放出する。この時、ムゲの目がおぞましいものとなる。
 
:全身から負のエネルギーを放出する。この時、ムゲの目がおぞましいものとなる。
:第3次αでは精神禁止の[[特殊効果]]を持つ。第2次Z再世篇では未使用。
+
:『第3次α』では精神禁止の[[特殊効果]]を持つ。『第2次Z再世篇』では未使用。
 
;ゴースト
 
;ゴースト
:再世篇で追加された最強技。行動不能の追加効果を持つ恐ろしい攻撃。
+
:悪霊を集めて腕からビームとして放つ。
 +
:ビームの色は『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では緑、『GC』『XO』では黒紫色。『再世篇』では赤黒色。『再世篇』では[[気力]]低下の効果あり。
  
=== [[特殊能力]] ===
+
===[[合体攻撃]]===
 +
;デス・ストーム
 +
:[[デスガイヤー]]の[[ザンガイオー]]との合体攻撃。放電版のデススピリットで敵の動きを止め、ザンガイオーが打撃と噛みつき攻撃を行う。『[[スーパーロボット対戦]]』で実装。
 +
 
 +
===[[特殊能力]]===
 
;[[HP回復]](小~大)
 
;[[HP回復]](小~大)
:第2次Z再世篇では小。
+
:『第2次Z再世篇』では小。
 
;[[EN回復]](小~大)
 
;[[EN回復]](小~大)
:第2次Z再世篇では中。
+
:『第2次Z再世篇』では中。
 
;[[分身]]
 
;[[分身]]
:αシリーズのみ。
+
:『第3次α』のみ。
  
=== 移動タイプ ===
+
===移動タイプ===
 
;[[空]]・[[陸]]
 
;[[空]]・[[陸]]
:[[飛行]]可能。再世篇では陸のみ。
+
:[[飛行]]可能。ただし『GC』『IMPACT』『第2次Z再世篇』など陸のみの作品も少なくない。
  
=== [[サイズ]] ===
+
===[[サイズ]]===
;M / S
+
上記通り巨大化を経るか経ないかがあるのもあり、作品によって変動が大きい。
:αシリーズではM。再世篇ではS。
+
;L
 +
:『GC』
 +
;M
 +
:『IMPACT』『第3次α』
 +
;S
 +
:『第2次Z再世篇』
  
== パイロットステータス設定の傾向 ==
+
==パイロットステータス==
=== [[能力|能力値]] ===
+
===[[能力|能力値]]===
[[回避]]を除く、全ての能力値が非常に高く厄介な敵。
+
[[回避]]を除く、全ての能力値が非常に高く厄介な敵。『第2次Z再世篇』では回避を含めた全能力が異常に高く、特に[[命中]]は全パイロット中トップ。特殊技能込みで見ると総合力では[[ガイオウ]]以上と言ってもよい。
  
=== [[精神コマンド]] ===
+
===[[精神コマンド]]===
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
+
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
:[[直感]]、[[鉄壁]]、[[気迫]]、[[熱血]]、[[直撃]]、[[魂]]
+
:'''[[直感]]、[[鉄壁]]、[[気迫]]、[[熱血]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
 
:攻守を万能に備える。
 
:攻守を万能に備える。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]
:[[偵察]]、[[分析]]、[[てかげん]]、[[直撃]]、[[感応]]、[[かく乱]]
+
:'''[[偵察]]、[[分析]]、[[てかげん]]、[[直撃]]、[[感応]]、[[かく乱]]'''
 
:αシリーズと違い、守りを重点にしたものとなっている。感応の消費SPが妙に重いのが特徴。
 
:αシリーズと違い、守りを重点にしたものとなっている。感応の消費SPが妙に重いのが特徴。
  
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
+
===[[特殊技能]](特殊スキル)===
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
+
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
:[[超能力|超能力L9]][[気力+ (ダメージ)]]、[[極]]、[[精神耐性]]、[[戦意高揚]]、[[ガード]]
+
:'''[[超能力]]L9、[[気力+ (ダメージ)]]、[[極]]、[[精神耐性]]、[[戦意高揚]]、[[ガード]]'''
 
:どれをとっても隙が無いが、[[底力]]がないだけまだ楽。
 
:どれをとっても隙が無いが、[[底力]]がないだけまだ楽。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]
:[[超能力|超能力L9]][[極]]、[[底力|底力L9]][[カウンター|カウンターL6]][[サイズ差補正無視]]、[[ガード]]、[[気力+ボーナス]]、[[2回行動]]
+
:'''[[超能力]]L9、[[極]]、[[底力]]L9、[[カウンター]]L6、[[サイズ差補正無視]]、[[ガード]]、[[気力+ボーナス]]、[[2回行動]]'''
:αシリーズでの技能を強化した仕上げになっている。Zになって大幅に強化された底力を新たに習得し、2回行動まで完備する等、超攻撃的な技能が勢揃い。超能力+極+底力+ガードの相乗効果で異常に高い戦闘能力を持ち、正攻法ではまず勝ち目が無い。自身のサイズ差により与ダメージ減少もサイズ差補正無視でカバーしているので、致命的な一撃を繰り出してくる。ゲーム初戦では2回行動が???扱いで未修得の状態になっており、底力もL6になっているが、それでも手強い。
+
:αシリーズでの技能を強化した仕上げになっている。Zシリーズになって大幅に強化された底力を新たに習得し、2回行動まで完備する等、超攻撃的な技能が勢揃い。超能力+極+底力+ガードの相乗効果で異常に高い戦闘能力を持ち、正攻法ではまず勝ち目が無い。自身のサイズ差による与ダメージ減少もサイズ差補正無視でカバーしているので、致命的な一撃を繰り出してくる。ゲーム初戦では2回行動が???扱いで未修得の状態になっており、底力もL6になっているが、それでも手強い。
 +
;[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]
 +
:'''[[底力]]L9'''
 +
;[[スーパーロボット大戦GC|GC]]
 +
:'''[[底力]]L8、[[指揮]]L4、[[援護攻撃|援護(攻撃のみ)]]L3'''
  
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
+
===[[小隊長能力]]===
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
+
;[[クリティカル]]率+20%
:[[クリティカル]]率+20%
+
:[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』で採用。
 
:版権クラスのラスボスにしては控えめな能力だが、極との相乗効果により真価を発揮する。
 
:版権クラスのラスボスにしては控えめな能力だが、極との相乗効果により真価を発揮する。
  
=== [[エースボーナス]] ===
+
===[[エースボーナス]]===
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]
+
;自軍フェイズ開始時、敵ユニットのSP-2
:自軍フェイズ開始時、敵ユニットのSP-2
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』。ターンを重ねる毎に徐々にSPを蝕まれる凶悪なボーナス。同時出現するズールの存在もあり、時間をかけすぎると詰んでしまう恐れがある。
:ターンを重ねる毎に徐々にSPを蝕まれる凶悪なボーナス。同時出現するズールの存在もあり、時間をかけすぎると詰んでしまう恐れがある。
 
  
== 人間関係 ==
+
==人間関係==
;[[デスガイヤー将軍]]
+
;[[デスガイヤー]]
 
:最も古くから付き従っている部下で忠誠心が高い。ムゲ帝王も一番信頼している。
 
:最も古くから付き従っている部下で忠誠心が高い。ムゲ帝王も一番信頼している。
;[[ギルドローム将軍]]
+
;[[ギルドローム]]
 
:部下。
 
:部下。
;[[ヘルマット将軍]]
+
;[[ヘルマット]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[ルーナ・ロッサ]]
 
;[[ルーナ・ロッサ]]
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[シャピロ・キーツ]]
 
;[[シャピロ・キーツ]]
:地球を裏切り、自身の元に馳せ参じた男。
+
:地球を裏切り、自身の元に馳せ参じた男。周囲の不服をよそに、その功績や能力を認めて早々に将として取り立てる。
 
;[[獣戦機隊]]
 
;[[獣戦機隊]]
 
:宿敵。
 
:宿敵。
 
;[[道那賀小百合]]
 
;[[道那賀小百合]]
:OVA版では彼女に憑依して復活。[[SC2]]と第2次Z再世篇でも憑依している。
+
:OVA版では彼女に憑依して復活。
 +
:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]と[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]でも憑依している。
  
== 他作品との人間関係 ==
+
==他作品との人間関係==
=== スーパー系 ===
+
===スーパー系===
 
;[[チームD]]
 
;[[チームD]]
:自身が獣戦機隊に滅ぼされた後の未来で新たなダンクーガを駆る者達。第2次Z再世篇にて共演が実現し、獣戦機隊同様に敵対する。
+
:自身が獣戦機隊に滅ぼされた後の未来で新たなダンクーガを駆る者達。『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』にて共演が実現し、獣戦機隊同様に敵対する。
 
;[[ズール皇帝]]
 
;[[ズール皇帝]]
:64・第2次Z再世篇と共に究極の悪として共演。第2次Zでは共に[[黒の英知]]を手にした者同士でもあり、彼と共闘。暗黒の信者達の黒幕として、[[ZEXIS]]の前に立ちはだかる。
+
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』・『第2次Z再世篇』と共に究極の悪として共演。『第2次Z』では共に[[黒の英知]]を手にした者同士でもあり、彼と共闘。暗黒の信者達の黒幕として、[[ZEXIS]]の前に立ちはだかる。
 
;[[ムーンWILL]]、[[WILL|アースWILL]]
 
;[[ムーンWILL]]、[[WILL|アースWILL]]
:[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]では嘗て、彼らを捕らえていた事が語られる。後の[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]にて[[ムーンWILL]]を復活させ、共に[[WILL|アースWILL]]に重傷を負わせる。<br/>[[CC]]では自身を利用するとうそぶくムーンWILLの思惑にあえて乗る。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』では嘗て、彼らを捕らえていた事が語られる。後の『第2次Z再世篇』にて[[ムーンWILL]]を復活させ、共に[[WILL|アースWILL]]に重傷を負わせる。
 +
:『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』では自身を利用するとうそぶくムーンWILLの思惑にあえて乗る。
 
;[[Dr.ヘル]] / [[地獄大元帥]]
 
;[[Dr.ヘル]] / [[地獄大元帥]]
:[[第3次α]]では[[αナンバーズ]]との決戦にて、彼を手駒として復活させた。第2次Z再世篇ではゲシュタルト(ズール)と共に彼とも手を組んでおり、[[黒の英知]]の継承者として認めている。
+
:[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』では[[αナンバーズ]]との決戦にて、彼を手駒として復活させた。
 +
:『第2次Z再世篇』ではゲシュタルト(ズール)と共に彼とも手を組んでおり、[[黒の英知]]の継承者として認めている。
 
;[[闇の帝王]]、[[帝王ゴール]]、[[竜魔帝王]]、[[ダリウス大帝]]
 
;[[闇の帝王]]、[[帝王ゴール]]、[[竜魔帝王]]、[[ダリウス大帝]]
:[[第3次α]]では[[αナンバーズ]]との決戦にて、彼らを手駒として復活させた。
+
:『第3次α』ではαナンバーズとの決戦にて、彼らを手駒として復活させた。
 
;[[ニア・テッペリン]]([[アンチスパイラル]])
 
;[[ニア・テッペリン]]([[アンチスパイラル]])
:第2次Z再世篇ではズールと同様に「暗黒の王」としてその存在と力に一目置かれている。
+
:『第2次Z再世篇』では、ズールと同様に「暗黒の王」としてその存在と力に一目置かれている。
  
=== リアル系 ===
+
===リアル系===
 
;[[グレスコ]]
 
;[[グレスコ]]
:[[64]]では[[グラドス軍]]が[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]の傘下になっている為、部下という事になる。
+
:『64』では[[グラドス軍]]が[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]の傘下になっている為、部下という事になる。
 
;[[ランカ・リー]]
 
;[[ランカ・リー]]
:第2次Z再世篇では彼女を拉致し、彼女を「暗黒の歌姫」と化して、その歌を利用しようと企てた。
+
:『第2次Z再世篇』では彼女を拉致し、彼女を「暗黒の歌姫」と化して、その歌を利用しようと企てた。
 
;[[グレイス・オコナー]]
 
;[[グレイス・オコナー]]
:第2次Z再世篇ではランカを利用した事で一時的に彼女の計画を狂わせるが、自身が一旦敗れた後、逆に彼女に自身の計画を彼女達の計画に利用されてしまう。
+
:『第2次Z再世篇』ではランカを利用した事で一時的に彼女の計画を狂わせるが、自身が一旦敗れた後、逆に彼女に自身の計画を彼女達の計画に利用されてしまう。
  
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
+
===[[バンプレストオリジナル]]===
 
;[[アル=イー=クイス]]
 
;[[アル=イー=クイス]]
:[[64]]では彼女達に[[ズール皇帝]]と並んで銀河の後継者候補の一人と目されていた。結局ムゲ・ゾルバドス帝王は敗れたが、彼女達にとってその気になれば復活は容易らしい。
+
:[[スーパーロボット大戦64|64]]』では彼女達に[[ズール皇帝]]と並んで銀河の後継者候補の一人と目されていた。結局ムゲ・ゾルバドス帝王は敗れたが、彼女達にとってその気になれば復活は容易らしい。
 
;[[アインスト・アルフィミィ]]
 
;[[アインスト・アルフィミィ]]
:[[IMPACT]]にて彼女の接触を受ける。
+
:[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』にて彼女の接触を受ける。
 
;[[イルイ・ガンエデン]]
 
;[[イルイ・ガンエデン]]
:第3次αでは[[アポカリュプシス]]を乗り越える為に彼女の力を狙った。
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』では[[アポカリュプシス]]を乗り越える為に彼女の力を狙った。
 
;[[クォヴレー・ゴードン]]
 
;[[クォヴレー・ゴードン]]
:彼が乗る[[ディス・アストラナガン]]の力に興味を持っていた。
+
:『第3次α』では、彼が乗る[[ディス・アストラナガン]]の力に興味を持っていた。
;[[レーツェル・ファインシュメッカー]]
+
;[[エルザム・V・ブランシュタイン|レーツェル・ファインシュメッカー]]
:中の人繋がりで、ちょっと変わった戦闘前会話が発生する。
+
:『第3次α』では、ムゲの方は代役だが中の人繋がりで、ちょっと変わった戦闘前会話が発生する。
 
;[[シュウイチロウ・ユキムラ]]
 
;[[シュウイチロウ・ユキムラ]]
:[[SC2]]では小百合に憑依した際に彼から接触を受け、[[アスカロン]]を提供される。しかし、実際は利用されていたに過ぎず、最期は捨て駒同然に扱われてしまう。
+
:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では小百合に憑依した際に彼から接触を受け、[[アスカロン]]を提供される。しかし、実際は利用されていたに過ぎず、最期は捨て駒同然に扱われてしまう。
  
== 名台詞 ==
+
==名台詞==
 +
;「''そのことはもうよい。貴様が敗れたのであればやむをえまい。''我らが支配する宇宙の隅々まで、勇猛で知られたデスガイヤー将軍が敗れたのであるならな」<br />「懐かしいのう、あの頃。共に戦ったあの頃がな。ゲルド星系での戦い、ロデウム星で敵を打ち破ったデスガイヤー。あの頃の貴様は無敵であったな。次々と敵を制圧し、我が帝国の礎を築いてくれたその功績、わしは忘れておらぬぞ。だが、その貴様が一撃で敗れ去ったその相手、一度見てみたいものだ」<br />「御苦労であったな。再びお前の力を必要とすることもあろう。それまでゆっくりと休むことだ」
 +
:TVシリーズ第17話、前話で初合体したダンクーガに独断で戦いを挑み敗北した[[デスガイヤー]]に対して。敗戦のため失脚することとなったが、そうして本国に帰還した彼のことは処罰するどころか叱責することもなく、これまでの功績を鑑みて不問としたうえに'''労い、英気を養うことを勧める'''という、悪の組織の首領とは思えない寛大な態度を示す。
 +
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』でも中盤、地球からの撤退を余儀なくされたデスガイヤーに対する台詞としてほとんどそのまま採用されており、回想するのが銀河帝国との戦いになっている。
 
;「ギルドロームが敗北するなら、それでも構わん。その好手は私とお前で倒せばよい。昔のようにな」
 
;「ギルドロームが敗北するなら、それでも構わん。その好手は私とお前で倒せばよい。昔のようにな」
:TVシリーズ終盤に[[デスガイヤー将軍]]に対して。古くから自分につき従っている古参の将である彼に絶対の信頼を置いている事を伺わせる。
+
:TVシリーズ終盤にデスガイヤーに対して。上の発言と合わせ、古参の将である彼に絶対の信頼を置いている事を伺わせる。
 +
 
 +
==スパロボシリーズの名台詞==
 +
;「うむ……我々は奴らをみくびりすぎたようだな」<br />デスガイヤー「はっ」<br />「まぁよい。ご苦労だった、デスガイヤー とりあえずは、ゆっくりと休むがよい」
 +
:『64』独立軍ルート「野望の終焉」より。アステロイド前線基地から逃げてきたデスガイヤーを労う台詞。不利な状況に立たされても、信頼する部下への労いは忘れないようである。
 +
;「フフフ、それも面白いではないかデスガイヤー。もしそのような強敵がこの宇宙に現れたのであれば、貴様とふたり、また思う存分戦おうではないか。そして、再び力の帝国を築き直すのだ さぁ立て、デスガイヤー」
 +
:『64』独立軍ルート「悪夢、再来」より。デスガイヤーから地球人がムゲの宇宙まで攻めてくることを危惧されたのだが、ムゲ帝王は焦らず騒がず余裕の対応。やはり悪役ながらも、部下を信頼する器の大きい首領である事を感じさせている。
 +
;「フフフ…考えるがいい…なぜ、アインストが私に協力し…お前たちを滅ぼそうとするのか…」
 +
:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』第3部銀河決戦篇シーン3Aアース編「神の祝福を」より。ムゲへの協力体制を取る形で出現した[[アインスト]]に困惑する忍達を嘲笑う。
 +
;「他者の意志を介せし人間よ。お前には媒体の素養がある。我が悪霊の意志によってその心を蝕ませるがよい」<br />「内に潜む魂を解き放ち、我が許で永遠に生きるがよい。そうすればお前が求める者の魂と邂逅できるやもしれぬぞ」<br />「その心を私に委ねよ。さすれば安らぎを与えよう。大地と海の狭間よりも、魂の平穏が訪れる場所を…」
 +
:『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』エピソード63話「未来を求めた者たちへの鎮魂歌」でそれぞれ、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]・[[碇シンジ|シンジ]]・[[聖戦士]]達をリーダーに設定した時の会話。
 +
;「冷たいわね。私は道那賀小百合でもあるのに」<br />「あの娘の歌は本来は生命の力…。この世界を構成するプラスの力だ」<br />「だが、光ある所に闇が生まれる。生命の力は、マイナスの力…すなわち、暗黒の力と表裏一体の関係にある」<br />「あの娘の心は今、闇に堕ちようとしている。それを増幅させる事で絶対の暗黒の力がそこには生み出される!」<br />「既に私の本体は、この情報管理センターのシステムとシンクロしている。そこに流れる莫大な情報はエネルギーとなり、あの娘のマイナスの力を後押しする。それを制御し、新たな宇宙を創り出す私は暗黒の神なのだ」
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』第48話「ゴッドブレス・ユニバース」における小百合に憑依したムゲの言。この「暗黒の力」については、「消滅しようとする力」を示していたと思われる。
 +
;「オリジン・ローは森羅万象、あらゆる物質に内在している。そして、その最も大きな塊が銀河の星々だ。星の瞬きはオリジン・ローの輝き…。それは恒星の内に秘められた破壊と再生の力なのだ」
 +
:『第2次Z再世篇』第54話「絶望の世界」より。ズールと共に復活した際、オリジン・ローの本質について語っていた。
  
== スパロボシリーズの名台詞 ==
+
==スパロボシリーズの迷台詞==
;「''そのようなことはもうよい。貴様が敗れたのであればやむをえまい。''我らが支配する宇宙の隅々まで勇猛で知られたデスガイヤー将軍が敗れたのであればな」<br />「懐かしいのぅ、あの頃。共に戦ったあの頃がな。ゲルト星系での銀河帝国との戦い、ロデウム星で超能力者どもを打ち破ったデスガイヤー。あの頃の貴様は無敵であった。次々と敵を倒し我が帝国の礎を築いてくれたその功績、私は忘れておらぬぞ。その貴様がただ1度の戦いで敗れた相手、見てみたいものだ」<br />「御苦労であったのぅ。再びお前の力を必要とすることもあろう。それまでゆっくりと休むことだ」
+
;「おのれ…! 暗黒の神である私を前にしても何の恐怖も感じぬとは!」
:[[64]]中盤にて。地球からの撤退を余儀なくされ、事実上地球から逃げてくるはめになったデスガイヤーを労う台詞。基本的に悪の親玉はおめおめと逃げ帰ってきた部下を怒鳴り散らすことが多いのだが、彼は逆に寛大な対応と台詞でデスガイヤーを迎えた。部下に対し絶対的な信頼を置いている事を示す言葉だが、敵味方を問わず、部下の失敗に対しここまで寛大な組織の首領もそうそういないだろう。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』第48話「ゴッドブレス・ユニバース」より。己の力を誇示するも、忍と[[結城沙羅|沙羅]]の恋愛話に盛り上がる[[ZEXIS]]の面々から'''スルーされた事で'''怒りを露にする。スパロボでも器の大きい大敵として描写される事が多い彼にしてはちょっと大人げない台詞。
;「うむ……我々は奴らを見くびりすぎていたようだな。まぁよい。ご苦労だったデスガイヤー。とりあえずは、ゆっくりと休むがよい」
 
:独立軍ルートにて、アステロイド前線基地から逃げてきたデスガイヤーを労う台詞。不利な状況に立たされても、信頼する部下への労いは忘れないようである。
 
;「それも面白いではないかデスガイヤー。もしそのような強敵がこの宇宙に現れたのであれば、貴様と2人、また思う存分戦おうではないか。そして再び力の帝国を築き直すのだ。さぁ立て、デスガイヤー」
 
:64終盤にて。デスガイヤーから地球人がムゲの宇宙まで攻めてくることを危惧されたのだが、ムゲ帝王は焦らず騒がず余裕の対応。やはり悪役ながらも、部下を信頼する器の大きい首領である事を感じさせている。
 
;「フフフ…考えるがいい…何故、アインストが私に協力し…お前達を滅ぼそうとするのか…」
 
:[[IMPACT]]終盤、ムゲへの協力体制を取る形で出現した[[アインスト]]に困惑する忍達を嘲笑う。
 
;「冷たいわね。私は道那賀小百合でもあるのに」<br />「あの娘の歌は本来は生命の力…。この世界を構成するプラスの力だ」<br />「だが、光あるところに闇が生まれる。生命の力は、マイナスの力…すなわち、暗黒の力と表裏一体の関係にある」<br />「あの娘の心は今、闇に堕ちようとしている」<br />「それを増幅させる事で絶対の暗黒の力がそこには生み出される!」<br />「既に私の本体は、この情報管理センターのシステムとシンクロしている」<br />「そこに流れる膨大な情報はエネルギーとなり、あの娘のマイナスの力を後押しする」<br />「それを制御し、新たな宇宙を作り出す私は暗黒の神なのだ」
 
:第2次Z再世篇 第48話「ゴッドブレス・ユニバース」における小百合に憑依したムゲの言。ランカを連れ出し、「情報」と「心」の暗黒の知恵を増幅させることで自身の力の糧とし、神となるのが目的。言葉の内容や、その目的から[[スーパーロボット大戦OG外伝|OG外伝]][[ダークブレイン]]の存在を想起させる。
 
:この「暗黒の力」については、時獄篇において[[宇宙魔王]]の言う「マイナスの[[次元力]]」と同じものであることが示唆されている。そのさかしまに当たる「生命の力」はバサラもまた持つものである。
 
:これは恐らく天獄篇における「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」を示していたと思われる。
 
;「オリジン・ローは森羅万象、あらゆる物質に内在している。そして、その最も大きな塊が銀河の星々だ」<br />「星の瞬きはオリジン・ローの輝き…。それは恒星の内に秘められた破壊と再生の力なのだ」
 
:再世篇の終盤でズールと共に復活した際、オリジン・ローの本質について語っていた。
 
  
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
+
==脚注==
;「おのれ…!暗黒の神である私を前にしても何の恐怖も感じぬとは!」
+
<references />
:[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]における前哨戦で己の力を誇示するも、忍と[[結城沙羅|沙羅]]の恋愛話に盛り上がる[[ZEXIS]]の面々から'''スルーされた事で'''怒りを露にする。スパロボでも器の大きい大敵として描写される事が多い彼にしてはちょっと大人げない台詞。
 
  
 
{{DEFAULTSORT:むけ そるはとす}}
 
{{DEFAULTSORT:むけ そるはとす}}

2024年9月23日 (月) 06:41時点における版

ムゲ・ゾルバドス
登場作品 超獣機神ダンクーガOVA
声優 仲村秀生
稲田徹(SRW代役
デザイン いんどり小屋(神志那弘志[1]
初登場SRW スーパーロボット大戦COMPACT
SRWでの分類 機体
パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 異星人(詳細不明)
性別
所属 ムゲ・ゾルバドス帝国
称号 帝王
テンプレートを表示

ムゲ・ゾルバドスは『超獣機神ダンクーガ』の登場人物。

概要

ムゲ・ゾルバドス帝国を統べる存在。TVシリーズでは身体の大半が影に隠れた長髪の怪物じみた姿を見せていたが、その正体は不明のままであり、生体サイボーグのような本来の姿を現したのはOVAから。死者の霊を操る能力を持つ。

OVA『失われた者たちへの鎮魂歌』にて獣戦機隊に敗れるが、続編OVA『GOD BLESS DANCOUGA』において怨霊が道那賀小百合に憑依する形で復活、彼女の立場を利用して地球のシステムを掌握しようとするも、小百合を奪還され、脱出したダンクーガの断空光牙剣で真っ二つにされ、今度こそ完全に滅び去った。

この手のタイプの親玉は部下に対して厳しく接して失敗を許さなかったり部下を捨て駒にする冷酷な者が多くみられるが、その点ムゲは休養と2度目のチャンスを与えたり、失態を犯して帰ってきた部下を怒鳴り散らすどころかこれまでの働きを労うなど、度量の大きい人物でもある。

OVA版のムック本の記事では、グザード木下、小百合等と共に「ゾルバドス」なるメタルバンドを組むという絵面も描かれた(ムゲの担当はリードギター)[2]

登場作品と役柄

一部例外こそあるが、基本的にムゲ本人が生身ユニットとして登場。原作とは異なりダンクーガと同寸に巨大化しての登場が多かったが、『第2次Z再世篇』では巨大化していない状態でのユニットとして登場している。OVAで登場した巨大な蜘蛛のような怪物形態はユニットとしては登場していないが、『IMPACT』では獣戦機隊基地と合体するイベントで出現、地形扱いとなっている。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
終盤近くになって登場し、歴代のスーパー系の大ボスを復活させる。それでも本人が一番厄介。ケイサル・エフェスと同質の力(悪霊の力・負の無限力)を持つ強大な敵として描かれている。アポカリュプシスを乗り越えるためにサイコドライバーを求めて戦いを繰り広げるが、それ自体アポカリュプシスの手の内であったらしい。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
名前のみの登場。既に獣戦機隊との戦いに敗れ、その際に捕らえていたアースWILLムーンWILLに逃げられる事になる。獣戦機隊の話では確かに倒されたはずだったが…。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
OVA版の設定でADWに出現。彼もまた、黒の英知に触れた者の一人である。本作では『64』以来の共演となったズールとの共闘が実現し、彼と手を組み暗黒の信者の黒幕の1人として暗躍。嘗て捕らえていたムーンWILLを始め、ゼラバイア等の人類の敵を下僕として復活させる。原作通りに道那賀小百合に憑依して活動し、自身の完全復活と宿敵である獣戦機隊への復讐を目論む。
今回、機体(本人)のサイズはSサイズだが、その分能力値がとんでもない程底上げされており、滅茶苦茶強い。装甲値がデフォルトで2500とSサイズとは思えない硬さを持つ。それに加えて、本人の能力値・スキルも『第3次α』の時より大幅に強化されている。『第3次α』には無かった底力を新たに習得し、最終的な装甲値はなんと5206と旧シリーズのラスボスに匹敵するほど上昇する。幾らサイズSでもこの装甲値の前には半端な攻撃では全くダメージを与えられない。おまけにエースボーナスもSPを削るという嫌がらせの様なものまで習得している。同時出現するズールより遥かに強く、真っ先に撃破すべき敵。味方の気力が最大かつSPが全快しているのが救いではある。特にゼロ・レクイエムルートでは黒の騎士団ルートに比べ出現が早いにもかかわらず、レベルが15も上回っているので危険。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
初登場作品。シーン4ラスト「ゴッドブレス・ダンクーガ」で登場。一度倒されたが復活したという設定で、ミケーネ帝国百鬼帝国妖魔帝国はムゲ帝王の怨念に曳かれて地上侵略を開始したらしい。ユニットとしてはシーン4のラストを飾るだけあり、攻撃力も高くHP回復(大)まで持つ強敵。地形効果の恩恵もあってダメージが通りにくいので挑発で平地に誘き寄せるといいだろう。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
今回も過去に倒されたが復活したという設定で登場。復活したシャピロ・キーツを再び部下にしている。最終決戦であるシーン5のステージ「失われた者たちへの鎮魂歌」では、アインストレジセイア撃墜後か、マップ中央にダンクーガが侵入すると、その周辺に偽ダンクーガと共に出現する。出現場所を予測していなかった場合は要注意。
スーパーロボット大戦IMPACT
音声初収録。声は代役の稲田徹氏。
獣戦機隊基地を占拠し、達と再び対峙した際の台詞がDVEで収録されている。リメイクにあたりストーリー構成が変更された事もあり、隠しステージに行かない場合は版権作品最後の敵となっている。
タフではあるがHP回復以外に厄介な能力を持たない為、後のシリーズと比較すると思いのほか戦い易い。「赤い宇宙」での最終決戦では彼を撃破するとクリアになってしまうので、資金を稼ぎたいのならムゲが標的として狙う傾向にあるヴァイスリッターライン・ヴァイスリッター)を囮にしている間に、周囲の敵を掃討した方が得策。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
今作の世界は「ムゲの存在しない世界」である為、『SC2』とは別の世界で、その世界の獣戦機隊に敗れたムゲの残留思念が『SC2』の世界に現れたという少し複雑な設定で登場する。そのためSC2世界の獣戦機隊とは初対面となっている。OVA版の展開で小百合に憑依し、ムゲの正体を知るユキムラアスカロンを提供され、アスカロン兵に憑依してAフォースと戦うが、ユキムラに陥れられて消滅へと追いやられてしまう。他の作品のキャラクター(しかも生身の人間)に利用された挙句捨て駒同然に扱われて最期を遂げてしまうという、今までのSRWシリーズにおけるムゲの扱いを省みるとあまりにも衝撃的、且つ呆気ない最期だった。

単独作品

スーパーロボット大戦64
本作ではズール皇帝と並ぶ版権二代強敵として人類の敵として立ち塞がる。本作のみ原作再現のため「ムゲ城」で対峙する。
既に器の大きい敵首領という人物像は定着しており、ズール皇帝や女帝ジャネラが逃げ帰ってきた部下を怒鳴り散らしている一方で、ムゲ自身はこれまでの働きを評価した上で「私の信頼する部下が負けるのなら仕方ない」という発言をするなど、非常に度量のある人物として描かれている(後述)。
スーパーロボット大戦GCXO
スーパーロボット大戦Card Chronicle
本作ではムーンWILLと同格。イベント「無限なる邪悪」では復活を遂げる。

能力

力・

デス・スピリット / デススピリット
悪霊を操り、相手に纏わせる。
第3次α』では能力低下の特殊効果を持つ。
第2次Z再世篇』では「デススピリット」名義。ムゲ城召喚し、大砲から悪霊を放つ。行動不能の追加効果を持つ恐ろしい攻撃。
GC』『XO』では演出が異なり、緑の放電を全身から放つものとなっている。OVAの怪物形態では落雷での攻撃も行っているため、ある意味原作再現。
ソウル・イーター
全身から負のエネルギーを放出する。この時、ムゲの目がおぞましいものとなる。
『第3次α』では精神禁止の特殊効果を持つ。『第2次Z再世篇』では未使用。
ゴースト
悪霊を集めて腕からビームとして放つ。
ビームの色は『IMPACT』では緑、『GC』『XO』では黒紫色。『再世篇』では赤黒色。『再世篇』では気力低下の効果あり。

合体攻撃

デス・ストーム
デスガイヤーザンガイオーとの合体攻撃。放電版のデススピリットで敵の動きを止め、ザンガイオーが打撃と噛みつき攻撃を行う。『スーパーロボット対戦』で実装。

特殊能力

HP回復(小~大)
『第2次Z再世篇』では小。
EN回復(小~大)
『第2次Z再世篇』では中。
分身
『第3次α』のみ。

移動タイプ

飛行可能。ただし『GC』『IMPACT』『第2次Z再世篇』など陸のみの作品も少なくない。

サイズ

上記通り巨大化を経るか経ないかがあるのもあり、作品によって変動が大きい。

L
『GC』
M
『IMPACT』『第3次α』
S
『第2次Z再世篇』

パイロットステータス

能力値

回避を除く、全ての能力値が非常に高く厄介な敵。『第2次Z再世篇』では回避を含めた全能力が異常に高く、特に命中は全パイロット中トップ。特殊技能込みで見ると総合力ではガイオウ以上と言ってもよい。

精神コマンド

第3次α
直感鉄壁気迫熱血直撃
攻守を万能に備える。
第2次Z再世篇
偵察分析てかげん直撃感応かく乱
αシリーズと違い、守りを重点にしたものとなっている。感応の消費SPが妙に重いのが特徴。

特殊技能(特殊スキル)

第3次α
超能力L9、気力+ (ダメージ)精神耐性戦意高揚ガード
どれをとっても隙が無いが、底力がないだけまだ楽。
第2次Z再世篇
超能力L9、底力L9、カウンターL6、サイズ差補正無視ガード気力+ボーナス2回行動
αシリーズでの技能を強化した仕上げになっている。Zシリーズになって大幅に強化された底力を新たに習得し、2回行動まで完備する等、超攻撃的な技能が勢揃い。超能力+極+底力+ガードの相乗効果で異常に高い戦闘能力を持ち、正攻法ではまず勝ち目が無い。自身のサイズ差による与ダメージ減少もサイズ差補正無視でカバーしているので、致命的な一撃を繰り出してくる。ゲーム初戦では2回行動が???扱いで未修得の状態になっており、底力もL6になっているが、それでも手強い。
IMPACT
底力L9
GC
底力L8、指揮L4、援護(攻撃のみ)L3

小隊長能力

クリティカル率+20%
第3次α』で採用。
版権クラスのラスボスにしては控えめな能力だが、極との相乗効果により真価を発揮する。

エースボーナス

自軍フェイズ開始時、敵ユニットのSP-2
第2次Z再世篇』。ターンを重ねる毎に徐々にSPを蝕まれる凶悪なボーナス。同時出現するズールの存在もあり、時間をかけすぎると詰んでしまう恐れがある。

人間関係

デスガイヤー
最も古くから付き従っている部下で忠誠心が高い。ムゲ帝王も一番信頼している。
ギルドローム
部下。
ヘルマット
部下。
ルーナ・ロッサ
部下。
シャピロ・キーツ
地球を裏切り、自身の元に馳せ参じた男。周囲の不服をよそに、その功績や能力を認めて早々に将として取り立てる。
獣戦機隊
宿敵。
道那賀小百合
OVA版では彼女に憑依して復活。
SC2第2次Z再世篇でも憑依している。

他作品との人間関係

スーパー系

チームD
自身が獣戦機隊に滅ぼされた後の未来で新たなダンクーガを駆る者達。『第2次Z再世篇』にて共演が実現し、獣戦機隊同様に敵対する。
ズール皇帝
64』・『第2次Z再世篇』と共に究極の悪として共演。『第2次Z』では共に黒の英知を手にした者同士でもあり、彼と共闘。暗黒の信者達の黒幕として、ZEXISの前に立ちはだかる。
ムーンWILLアースWILL
第2次Z破界篇』では嘗て、彼らを捕らえていた事が語られる。後の『第2次Z再世篇』にてムーンWILLを復活させ、共にアースWILLに重傷を負わせる。
CC』では自身を利用するとうそぶくムーンWILLの思惑にあえて乗る。
Dr.ヘル / 地獄大元帥
第3次α』ではαナンバーズとの決戦にて、彼を手駒として復活させた。
『第2次Z再世篇』ではゲシュタルト(ズール)と共に彼とも手を組んでおり、黒の英知の継承者として認めている。
闇の帝王帝王ゴール竜魔帝王ダリウス大帝
『第3次α』ではαナンバーズとの決戦にて、彼らを手駒として復活させた。
ニア・テッペリンアンチスパイラル
『第2次Z再世篇』では、ズールと同様に「暗黒の王」としてその存在と力に一目置かれている。

リアル系

グレスコ
『64』ではグラドス軍ムゲ・ゾルバドス帝国の傘下になっている為、部下という事になる。
ランカ・リー
『第2次Z再世篇』では彼女を拉致し、彼女を「暗黒の歌姫」と化して、その歌を利用しようと企てた。
グレイス・オコナー
『第2次Z再世篇』ではランカを利用した事で一時的に彼女の計画を狂わせるが、自身が一旦敗れた後、逆に彼女に自身の計画を彼女達の計画に利用されてしまう。

バンプレストオリジナル

アル=イー=クイス
64』では彼女達にズール皇帝と並んで銀河の後継者候補の一人と目されていた。結局ムゲ・ゾルバドス帝王は敗れたが、彼女達にとってその気になれば復活は容易らしい。
アインスト・アルフィミィ
IMPACT』にて彼女の接触を受ける。
イルイ・ガンエデン
第3次α』ではアポカリュプシスを乗り越える為に彼女の力を狙った。
クォヴレー・ゴードン
『第3次α』では、彼が乗るディス・アストラナガンの力に興味を持っていた。
レーツェル・ファインシュメッカー
『第3次α』では、ムゲの方は代役だが中の人繋がりで、ちょっと変わった戦闘前会話が発生する。
シュウイチロウ・ユキムラ
SC2』では小百合に憑依した際に彼から接触を受け、アスカロンを提供される。しかし、実際は利用されていたに過ぎず、最期は捨て駒同然に扱われてしまう。

名台詞

そのことはもうよい。貴様が敗れたのであればやむをえまい。我らが支配する宇宙の隅々まで、勇猛で知られたデスガイヤー将軍が敗れたのであるならな」
「懐かしいのう、あの頃。共に戦ったあの頃がな。ゲルド星系での戦い、ロデウム星で敵を打ち破ったデスガイヤー。あの頃の貴様は無敵であったな。次々と敵を制圧し、我が帝国の礎を築いてくれたその功績、わしは忘れておらぬぞ。だが、その貴様が一撃で敗れ去ったその相手、一度見てみたいものだ」
「御苦労であったな。再びお前の力を必要とすることもあろう。それまでゆっくりと休むことだ」
TVシリーズ第17話、前話で初合体したダンクーガに独断で戦いを挑み敗北したデスガイヤーに対して。敗戦のため失脚することとなったが、そうして本国に帰還した彼のことは処罰するどころか叱責することもなく、これまでの功績を鑑みて不問としたうえに労い、英気を養うことを勧めるという、悪の組織の首領とは思えない寛大な態度を示す。
64』でも中盤、地球からの撤退を余儀なくされたデスガイヤーに対する台詞としてほとんどそのまま採用されており、回想するのが銀河帝国との戦いになっている。
「ギルドロームが敗北するなら、それでも構わん。その好手は私とお前で倒せばよい。昔のようにな」
TVシリーズ終盤にデスガイヤーに対して。上の発言と合わせ、古参の将である彼に絶対の信頼を置いている事を伺わせる。

スパロボシリーズの名台詞

「うむ……我々は奴らをみくびりすぎたようだな」
デスガイヤー「はっ」
「まぁよい。ご苦労だった、デスガイヤー とりあえずは、ゆっくりと休むがよい」
『64』独立軍ルート「野望の終焉」より。アステロイド前線基地から逃げてきたデスガイヤーを労う台詞。不利な状況に立たされても、信頼する部下への労いは忘れないようである。
「フフフ、それも面白いではないかデスガイヤー。もしそのような強敵がこの宇宙に現れたのであれば、貴様とふたり、また思う存分戦おうではないか。そして、再び力の帝国を築き直すのだ さぁ立て、デスガイヤー」
『64』独立軍ルート「悪夢、再来」より。デスガイヤーから地球人がムゲの宇宙まで攻めてくることを危惧されたのだが、ムゲ帝王は焦らず騒がず余裕の対応。やはり悪役ながらも、部下を信頼する器の大きい首領である事を感じさせている。
「フフフ…考えるがいい…なぜ、アインストが私に協力し…お前たちを滅ぼそうとするのか…」
IMPACT』第3部銀河決戦篇シーン3Aアース編「神の祝福を」より。ムゲへの協力体制を取る形で出現したアインストに困惑する忍達を嘲笑う。
「他者の意志を介せし人間よ。お前には媒体の素養がある。我が悪霊の意志によってその心を蝕ませるがよい」
「内に潜む魂を解き放ち、我が許で永遠に生きるがよい。そうすればお前が求める者の魂と邂逅できるやもしれぬぞ」
「その心を私に委ねよ。さすれば安らぎを与えよう。大地と海の狭間よりも、魂の平穏が訪れる場所を…」
CC』エピソード63話「未来を求めた者たちへの鎮魂歌」でそれぞれ、カミーユシンジ聖戦士達をリーダーに設定した時の会話。
「冷たいわね。私は道那賀小百合でもあるのに」
「あの娘の歌は本来は生命の力…。この世界を構成するプラスの力だ」
「だが、光ある所に闇が生まれる。生命の力は、マイナスの力…すなわち、暗黒の力と表裏一体の関係にある」
「あの娘の心は今、闇に堕ちようとしている。それを増幅させる事で絶対の暗黒の力がそこには生み出される!」
「既に私の本体は、この情報管理センターのシステムとシンクロしている。そこに流れる莫大な情報はエネルギーとなり、あの娘のマイナスの力を後押しする。それを制御し、新たな宇宙を創り出す私は暗黒の神なのだ」
第2次Z再世篇』第48話「ゴッドブレス・ユニバース」における小百合に憑依したムゲの言。この「暗黒の力」については、「消滅しようとする力」を示していたと思われる。
「オリジン・ローは森羅万象、あらゆる物質に内在している。そして、その最も大きな塊が銀河の星々だ。星の瞬きはオリジン・ローの輝き…。それは恒星の内に秘められた破壊と再生の力なのだ」
『第2次Z再世篇』第54話「絶望の世界」より。ズールと共に復活した際、オリジン・ローの本質について語っていた。

スパロボシリーズの迷台詞

「おのれ…! 暗黒の神である私を前にしても何の恐怖も感じぬとは!」
第2次Z再世篇』第48話「ゴッドブレス・ユニバース」より。己の力を誇示するも、忍と沙羅の恋愛話に盛り上がるZEXISの面々からスルーされた事で怒りを露にする。スパロボでも器の大きい大敵として描写される事が多い彼にしてはちょっと大人げない台詞。

脚注

  1. 学習研究社『GAKKEN MOOK デラックス アニメディア 超獣機神ダンクーガ 完結版』100頁。
  2. 学習研究社『GOD BLESS DANCOUGAR』12-13頁。