ダイゼンガー
ダイゼンガー | |
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登場作品 | |
デザイン | 安藤弘 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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異名 | 武神装攻 |
分類 | ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン【1号機】 |
型式番号 | DGG-XAM1 |
全高 | 55.4 m |
重量 | 142.7 t |
OS | JINKI-1 |
補助MMI | DMLシステム |
開発者 | ビアン・ゾルダーク |
開発 | テスラ・ライヒ研究所 |
パイロット | ゼンガー・ゾンボルト |
ダイゼンガーは『第2次スーパーロボット大戦α』の主役メカの一つ。
概要
ゼンガー・ゾンボルトが操縦する、巨大な鎧武者型の特機。巨大な刀「斬艦刀」一振りで戦う。
グルンガストシリーズの後継プロジェクトとしてアースクレイドル防衛用に開発された、ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン(略称はDGG、またはダブルG)シリーズ全4機のうちの1号機。未完成の状態でテスラ・ライヒ研究所に保管されていた。ダイゼンガーと命名したのはゼンガー本人で、由来は「Dynamic General Guardian」の略。「武神装攻」という別称もある。この別名はほとんどの場合ゼンガーしか使わないが、αシリーズにおいてはそこそこ認知されている模様。
『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』では、ダイゼンガー及びアウセンザイターは、ビアン・ゾルダーク博士が当初よりそれぞれゼンガー・ゾンボルトとエルザム・V・ブランシュタイン(レーツェル・ファインシュメッカー)の専用機として設計したとされている。
操縦方式は、パイロットと機体の動作を一体化させたDML(ダイレクト・モーション・リンク)システムを採用。更に各部の動作伝達に人工筋肉を使用しており、巨大な全長と重量からは想像が付かないほど、柔軟かつ躍動的な動きを見せる。ちなみにコクピットはシステムの都合上立ち乗り式であり、右手にグリップ状の操縦桿を握ることで剣撃戦闘を自然感覚で行えるようになっている。
この自然感覚で戦闘を行うために搭載されたOSは「JINKI-1(ジンキ-ワン)」という名称である。通常のTC-OSが「行動結果入力→OSが行動を組み立て」という流れを取るのに対し、こちらは「パイロットが動作→OSが最終結果を予測してモーション構築」という逆の流れを取っている。DMLの問題点として、人間の複雑な動作を機体に完全に反映させるのは著しく困難、という事項があった。しかし、ゼンガーのようにシンプルな行動パターンと思考を持つパイロットの場合システムの誤作動が減り、本機に最適であるという結論が出された。そのため、ビアンによってグルンガスト零式の戦闘データを元にこのOSが構築された。OG2のテスラ研にあったダイゼンガーはまだJINKI-1が換装されておらず、暫定的にPT仕様のOSを使用していたために行動不能に陥ってしまったのである。これらの事実からもわかるように、「人機一体」をもじったネーミングである。
なお、搭乗者のゼンガーは右利きであり、DMLシステムを採用している関係から、本機も右手で斬艦刀を保持するのが当然なのだが、OGS以前の作品では全て左手で保持して右手を補助に使い、そのまま攻撃に移っている。しかし日本の剣道の観点から考えると『左手で刀を持ち、右手は添えるだけ』なので、あながち不自然とも言えない。
本機とアウセンザイターには「プフェールト・モード」と呼ばれる特殊モードが搭載されている。これを両機でオンにすると、アウセンザイターがレーツェルの愛馬トロンベを模した馬形態となり、ダイゼンガーが乗馬可能になる。ダイゼンガーに可変機構は存在しない為、プフェールト・モードへの変更によって乗馬戦闘用にプログラム等を最適化していると推測される。本機がプフェールト・モードを搭載している事は、OGシリーズ・第3次αとも、アウセンザイターの初登場シナリオで確認できる。
武装について
前述の通り、鎧武者のようなデザインとなっているが、当初の予定ではグルンガストシリーズ本来の路線を受け継いだ「ダイナミック・ナックル」「ゼネラル・ブラスター」「ガーディアンズ・ソード」を内蔵武器とし、更に「G・インパクトステーク」「ネオ・チャクラムシューター」等を装備した機体となるはずであった(後者の二つはOG2以後、PTサイズにダウンサイジングされた物が換装武器として登場)。ちなみにこれらの武器名は「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」の名称を冠したものとなっている[1]。
しかし、初戦時にテスラ研での調整が不十分なまま出撃し、その直後に機体が停止。ゼンガーが気合で再起動したものの、内蔵武器のほとんどが使用不可となってしまったが、参式斬艦刀の装備に成功して難を免れた。OG2では、ウォーダン・ユミルのスレードゲルミルから投げられた参式斬艦刀を装備した後にフィリオ・プレスティが機体OSを剣撃戦闘用に直接書き換え、即座に反撃に移っている。その後剣撃戦闘用として本格的に改修され、参式斬艦刀が本機の主力武装となった。
第2次αでは、ロバート・H・オオミヤが改修の際に内蔵武器を修理しようと提案した所、ゼンガーの「いらん!」の一言で却下されてしまった。あまりに酷い発言だった為か、OG2では「内蔵武器の修理に1ヶ月かかる」という設定が後付され、ゼンガーも「(今すぐにダイゼンガーの力が必要ゆえに)ならば、結構」と返している。
しかしそれゆえに、万が一斬艦刀を失った場合に戦闘手段がなくなる、という致命的なリスクを背負うことになった。事実、修羅の乱において、斬艦刀を失い何も出来なくなる場面に遭遇したが、事前にジョナサンが施した調整により、内蔵火器の使用が可能となっていたため、どうにかピンチを脱している。以降では斬艦刀と内蔵火器を使い分けての戦闘が可能になるが、内蔵火器を使うにはJINK-1を解除してTC-OSに切り替える必要があるため、両方を同時に使用する事は不可能であった(本来は内蔵火器&ガーディアンズ・ソードをJINKI-1で運用する機体だったのだが、受領直後にJINKI-1が斬艦刀用に最適化されている)。
後の封印戦争においては、この件の反省を生かしてか根本的な再調整が行われ、斬艦刀と内蔵武器の併用が可能となった。これに伴い、斬艦刀と用途が被るガーディアンズ・ソードは取り外されている。
登場作品と操縦者
いずれの作品でもゼンガー・ゾンボルト専用機体。『第2次スーパーロボット大戦α』でゼンガーの後期ユニットとして初登場した。『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では『第2次α』を踏襲しており、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』でもαシリーズとほぼ同じ設定で登場する。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。第31話途中で乗り換えるが、即内蔵武器を破壊される悲劇の機体。31話インターミッションから斬艦刀メインの機体となる。ゼンガーの小隊長能力と相まって他の機体と一線を画する脅威の攻撃力を誇るが、射程が短く全体攻撃が出来ないので雑魚掃討には不向き。またEN消費も激しく、大人しくボスキラーとして自重させておこう。
- 31話でダイゼンガーが行動不能状態の時にゼンガーに援護攻撃を習得させていれば、援護時に限りダイナミック・ナックルを使用できる。ただし戦闘グラフィックは用意されていないため、戦闘アニメをONにするとフリーズしてしまう。しなかった場合、無挙動のまま相手に近づいて攻撃する(背景はバグる)という旧作のような場面がみられる。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- スポット参戦が数話あり、途中から本格的に合流する。加入時期はアウセンザイターと同時で仲間の中でもかなり遅い。スポット参戦時は主人公機の改造を引き継ぐのに対し、正式参戦した際には無改造で自軍に加わる点には注意が必要。
- 使用感は『第2次α』と変わらず、高火力で全体攻撃が無い。本編では特に脈絡なく合体攻撃「竜巻斬艦刀・逸騎刀閃」が使えるようになり、改造すれば8000-9000とハンマーヘルアンドヘヴンを超え、しかも海以外Sと、更にボスキラーとして強調された。ダイゼンガー側は格闘系なので射撃を育てる必要は全くない。しかも雲耀の太刀は射程1なものの、攻撃力が500低い程度で十分すぎるほど火力が高い。
- ちなみにクスハ編のみブリットの特訓相手として敵に回る。現状では歴代唯一の「ダイゼンガーに乗ったゼンガー」と戦える作品。また本作から雷光斬り・雲耀の太刀にフィニッシュ演出が追加。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2017年12月11日の「鋼の年末スパロボ感謝祭&忘年会」にて発表。Ωスキル搭載大器型SSRアタッカーで、初のノーマル大器が存在しない単独Ωユニットでもある。
- 基本ステータス・アビリティラインナップともに高スペックで纏まった実装時点における最強クラスのユニットとなっている。
- アリーナでも確定反撃、攻撃ヒット時HP回復などアルトアイゼン・リーゼに近い性能を持つが、こちらは単機でも十全に性能を発揮できる。必殺スキルの雲耀の太刀も火力・範囲は申し分なく、Ω化は必要だが特殊装甲無効付与まで持ち、分身無効は持たないもののゼンガーが直撃を持つためさほど問題ないなど攻撃面では上位互換に近い。反面、特殊装甲やバリアは一切持たないため防御面ではアルトより脆い部分も。
- 2018年8月のイベント「激闘のバーニングPT!」の報酬ユニットとしてSSRディフェンダーが登場。
- 2019年10月にXΩスキル対応化(パートナーはアウセンザイター[Ω])。
- スーパーロボット大戦30
- 2022年4月20日の「エキスパンションパック」にて追加参戦。今回はアウセンザイターに常時跨った刃馬一体状態でユニット登録される。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 第30話途中で乗り換えるが、そのマップでゼンガーが敵を撃墜しなければ隠し武器が手に入る為、本格的な活躍は第31話以降になる事が多い。
- 合体攻撃の存在ゆえか、単機での最終的な火力は参式に劣る。しかも武器の改造効率の問題で最大改造だとアウセンザイターのシュツルム・アングリフにCT率以外の全要素で負けるという事態が発生。
- ガーディアンズ・ソードの存在は本作で判明。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- OG2シナリオから登場。シナリオ上での扱い・性能傾向はOG2と同じ。使用不可能な内蔵武器にも内部データとして戦闘アニメがあるが、ゼンガーの内蔵武器用の台詞は収録されていない。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 遂に内蔵武器が換装扱いで開放された。斬艦刀系の技は何一つ使えないが最大火力以外の全てにおいて斬艦刀モードを上回る使い勝手を持つ他、全ての武器にバリア貫通の効果が付加されているので使い易い。
- 今回はレーツェルがクロガネの艦長を務める期間がある為か合体攻撃無しでも高い火力を誇り、第3次αの仕様に近くなった。また、今回のみ運動性もアウセンザイターと同値まで増加している。
- 雲曜の太刀の攻撃力が大幅に増加しており、改造ボーナスを含めれば単体攻撃力TOP5位まで昇格した。その影響で竜巻斬艦刀の威力も天上天下一擊必殺砲を除いて総合3位レベルの攻撃力に上昇。
- 雷光斬りのEN消費が30に減少。その変わり基礎威力も少し低下。
- 現状、ガーディアンズ・ソードをまっとうな手段で使用可能な唯一の作品。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今回は序盤から参戦。ただでさえ射程が短かったのに電光石火が無くなった為、最大射程が大車輪と雷光斬りの3になってしまった。
- その変わりに斬艦刀・牙壊が追加。射程は短いが、気力100から射程1に対して良燃費高威力の攻撃ができるようになった。
- 隠し条件を満たすと斬艦刀はそのまま内蔵武器が追加され、遠近対応で全体攻撃持ちの隙の無いスーパーロボットとなりうる。
- コンビネーション攻撃がまさかの「雷光斬り」であるため、固まった敵に対する殲滅力も高い。外伝で減少したENもそのままで非常に強力。その反面雲耀の太刀の消費は悪化。
- 戦闘演出が全体的にジ・インスペクターのアニメ演出の再現になっている。
- パーツスロットが1しかなく、状態異常にも弱いのでツイン精神かアビリティフルブロックでフォローしよう(ちなみに相棒も同じ弱点を持っている)
- あちらは回避率が高いため避けて無効化することも多いが。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 第16話から参戦。今回は無条件で内蔵武器が解禁されており、最初から遠近共に隙の無い性能を誇る。戦闘デモは変化なし。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 第15話で「武神装攻ダイゼンガー」で、ゲームと同じ登場。JINKI-1起動直後にガルガウのアイアンクローを真剣白刃取りし直後に「斬艦刀・雲耀の太刀」で一刀両断したり、ノイ・レジセイアを「斬艦刀・逸騎刀閃」でバラバラに切り裂いたりと要所で大活躍していた…が、まだベーオウルフ戦が残っているのにそこを最後に出番がなくなる。
- 上記の通り、本作での演出が第2次OG以降のアニメに流用されている。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 特典ドラマCD『無限の扉絵』でコウタ、アクセル、アルフィミィが次元の扉に飲み込まれた際にアルフィミィによって海面に叩き落とされた謎の生命体に雲耀の太刀を撃ち込んだ。
関連作品
- アイドルマスター シンデレラガールズ
- OGシリーズとのコラボイベント「スーパーロボット大戦CG-奏鳴の銀河へ-」にて登場。同作品の登場アイドル達が搭乗する[2]。
- メインストーリーで搭乗するパイロットはタマミ少尉(脇山珠美)。
- イベント中ぷち衣装として「ダイゼンガーの鎧」「ダイゼンガーの兜」「斬艦刀」を獲得、ぷちアイドルに装備させることができた。
装備・機能
高い装甲とHPを誇る、典型的なスーパーロボット。機体サイズはL。空陸両用。特機なので、換装武器の概念があるOGシリーズにおいて、換装武器を装備させる事は出来ない。
対単体攻撃において非常に高い攻撃力を有し、ボス敵や戦艦タイプの敵に絶大な強さを発揮する。だが、EN消費が激しい為、複数の敵を相手取るのが苦手でザコ戦には不向き。その圧倒的な攻撃力を活かす為、ENと武器を早めに改造しておきたい所。
武装・必殺武器
武装
- ダイナミック・ナックル
- グルンガストシリーズのブーストナックル(ロケットパンチ)と同様の武装で、ATS(自動追跡システム)を搭載し、手動操作も可能。推進力を発生させるスラスターは肘部分に存在する。
- 『OG外伝』では無消費かつバリア貫通持ちなので雑魚はこれ一本でほぼ戦える。『第2次OG』ではENを消費するが、それ以外は斬艦刀・大車輪の上位互換なので引き続き雑魚戦での主力となる。
- ゼネラル・ブラスター
- グルンガスト零式と同様の原理で、重力場による仮想砲身から熱線砲を発射する。両肩部の外装の下に超大型のレンズが見て取れる。
- 初出の『第2次α』では小隊攻撃に設定され、消費EN65と異常に燃費が悪い上に射程も1という謎の仕様になっていた。しかしそもそも使用さえできないためただの飾りデータ。
- 『OG外伝』では消費EN20で射程3~7のALL武器という凄まじい高効率武装となった。アウセンザイターのランツェ・カノーネWと射程が合致しており、ツインを組めば遠距離から殲滅できるようになる。
- 『第2次OG』ではさすがに全ての面で弱体化したが射程は健在。
- 『OGMD』では気力をあまり貯めていない段階から使えるバリア貫通効果が対フューリー戦で重要になる。
- ガーディアンズ・ソード
- 本機が本来所持するはずだった実体剣。取り回しを考えてか、斬艦刀よりもやや小振りな片刃が採用されている。何気に刀身の返しが「G」の形になっている。
- 『OG外伝』では参式獅子王刀同様、相手を滅多打ちにしてから両断する。
- 雷光斬りと比較して燃費はそのまま威力・射程・命中補正・CT補正・気力制限の全てにおいて優れる。さすがに雲耀の太刀と比較すると威力は劣るし合体攻撃も使えないが、そんな事は気にならないぐらい総合性能が高い。
- 『第2次OG』では、既に斬艦刀があるのでこれだけ装備されない。
- 参式斬艦刀
- グルンガスト参式(ゼンガー機)から受け継がれた、ダイゼンガーのメイン武器。材質は形状記憶型の液体金属。通常は日本刀の様であるが、機体からエネルギーを供給する事で、技に応じた形状及び大きさに変化・形状固定する。
- ちなみに「龍王逆襲」では参式斬艦刀が長期の使用で機能不具合を起こし、一時的にスレードゲルミルの斬艦刀を使用した事がある(スレードはもう片方を使っていた)。尚、一時的にソロシップに帰艦した際に修理を行ったため再出撃時に返還している。
- 日本刀形態
- もっともコンパクトな基本形態で、この状態で携帯する。普通に武器として使用できるが、第2次OGまで武装として採用されなかった。
- 曲刀形態
- 刀身をククリ刀のように変化させた形態。斬艦刀・大車輪で投擲用に使用。
- 大剣形態
- 展開して100m以上の長さとなる両刃の巨大剣。斬艦刀・雷光斬り、斬艦刀・雲耀の太刀で使用。
必殺技
- 斬艦刀・電光石火(ざんかんとう・でんこうせっか)
- 日本刀形態の斬艦刀のまま、剣先にゾル・オリハルコニウム製の刀身の形状を固定する為のエネルギーを集中させ放つ技。斬艦刀の形状そのものは変化しないものの、形状固定用のエネルギーを放出する事で、斬艦刀の特性を利用した技である。
- 斬艦刀を使う技の中では最も射程が長く、攻撃力が低い。
- OG2ndでは牙壊と入れ替わる形でオミット。
- 斬艦刀・大車輪(ざんかんとう・だいしゃりん)
- 曲刀形態の斬艦刀をブーメランのように投擲し、目標を両断する技。無駄に熱すぎる「大! 車! りぃぃぃぃん!」は必聴。
- αシリーズとOG外伝では無消費で使い勝手が抜群。ちなみに零式や参式でも理屈の上では出来る。第2次OGではF属性でありマキシマムブレイク使用時に一本しかないはずなのに2回投げ、演出上あらぬところへ飛ぶという突っ込みどころの多い武器になっている。
- OG2ndではダイナミック・ナックルに多くの点で負けてしまうため、入手以降は使う機会が大幅に減る。
- 斬艦刀・牙壊(ざんかんとう・がかい)
- OG2ndで電光石火と入れ替わりに追加された技。日本刀形態の斬艦刀のまま相手とすれ違いざまに斬る。シリーズ初の日本刀形態での直接斬撃。
- 斬艦刀・雷光斬り(ざんかんとう・らいこうぎり)
- 大剣形態に変形させた斬艦刀で2度斬りつける技。夕日を背に突撃し、斬撃の際に桜が飛び散る戦闘エフェクトは必見。この時点での攻撃モーションは斬り上げ→横薙ぎ。
- OGS・外伝では雷雲と雷鳴をバックに崖の上から斬りかかるという演出に変わり、攻撃モーションが横薙ぎ→斬り下ろしに変化。
- OG2ndではαシリーズを彷彿とさせる夕日と桜の演出に戻った。ただし攻撃モーションは横薙ぎ→斬り上げに再度変更。
- 威力に対して燃費・射程のバランスが良い中堅技。耐久力の高い中ボスや戦艦には主にこれを使っていく事になる。
- 斬艦刀・雲耀の太刀(ざんかんとう・うんようのたち)
- ダイゼンガー単体で使用できる最強技。大剣形態の斬艦刀を構えて背のスラスターで跳躍し(アニメでは斬艦刀を大地に打ち付けた反動を加えて)、落下の勢いを合わせて相手を一刀両断するシンプルな攻撃。
- ジ・インスペクター以降の演出では特に顕著だが、所謂大張監督による縦一文字斬りの系譜。戦闘エフェクト・台詞共に熱い。
- 第3次αではフィニッシュデモが追加されたが、後に発売されたOGシリーズに比べても非常に派手でインパクトがある(スレードゲルミルを彷彿とさせるモノクロの咆哮カットイン+ボイス演出、攻撃後に機体のバストアップ)。
- OGSでは機体やフィニッシュの描写は控えめになったものの、その分ゼンガーが桜吹雪舞う中で静かに刀を抜く全身カットインが入っており、異なる所で演出に力が入っている。
- OG2ndではまたも演出が変更されており、全身カットインの代わりに斬艦刀の展開を強調したリアルカットインが入り、〆は刀を構える横顔のアップに雲の切れ間から陽光が差す中「我が斬艦刀に断てぬものなし」の文字カットが入る……要するにジ・インスペクターの初陣エピソードの演出が再現されている。ちなみにこの傾向は竜巻斬艦刀も同じ。
- 装備性能としては悪燃費と射程1が玉に瑕。第2次αでは単体火力としてはストナーサンシャインに次ぐ最上位クラスではあったが、OG2・外伝では上記で記載した通り燃費に対して威力が低めなのがとにかくネック。加えて個別改造システムの時代であっても改造費が高いが、竜巻斬艦刀の攻撃力に影響するためある程度手をつけておきたい。
- ちなみにこの技名は薩摩示現流の奥義の1つ「雲耀(うんよう)」に由来する。鋭く研ぎ澄ました錐が薄紙の裏へ突き抜けるまでの時間、要するに「眼にも留まらない一瞬」のスピードで振り下ろされた斬撃の剣圧で遠距離の相手すら倒すという技であり、まさに「我に断てぬものなし!」である。
合体攻撃
- 竜巻斬艦刀 / 竜巻斬艦刀・逸騎刀閃(たつまきざんかんとう・いっきとうせん)
- レーツェル・ファインシュメッカーの乗るアウセンザイターとの合体攻撃。両機のモードを「プフェールト」に設定する事で、ダイゼンガーが馬に変形したアウセンザイターに騎乗し「刃馬一体」となって突撃、敵を大剣形態の斬艦刀で一刀の下に斬り捨てる。GBA版での初登場時は疾駆の勢いで打ち上げ、アウセンザイターごと飛び上がって真上から両断、というかなり強引なものだった。OG2ndではこの両方を複合した上で『OGIN』での演出が加わり、落下の勢いで両断し(大気圏から落下なので初撃でクレーターができるほど)の敵を斬艦刀に引っかけたまま高速回転させて竜巻で吹っ飛ばし、トドメにアウセンザイターが最大出力で跳び上がり、その勢いで斬り捨てる。ダイゼンガーのリアル等身カットインでの雄叫びがちょっと怖い。トドメは背中合わせで「我らに断てぬものなし」。2機で行う攻撃だけに戦闘エフェクト・台詞も倍以上熱い。なおダイゼンガー側から始動すると見た目通り格闘攻撃だが、アウセンザイター側から始動すると射撃攻撃となる。「逸騎刀閃」はαシリーズのみの表記だが、実質的な技名は同じ。
- 『X-Ω』ではアウセンザイター[Ω]とのXΩスキルで採用。XΩスキルでは初のタフネス無効効果付き。
その他の作品
- 逸騎加勢・十文字竜巻斬艦刀(いっきかせい・じゅうもんじたつまきざんかんとう)
- 「龍王逆襲」で披露された竜巻斬艦刀の強化版で、未来世界から転移して来たスレードゲルミルを加えた大技。この時はダイゼンガーの斬艦刀が使用不可能になっているため両機体共にスレードゲルミルの斬艦刀を使っている。
- 斬艦刀・逸刀入魂(ざんかんとう・いっとうにゅうこん)
斬艦刀・仁刀逸閃(ざんかんとう・にとういっせん) - シャッフルバトラーにおけるスレードゲルミルとの合体攻撃。前者は斬艦刀なし、後者はありの場合。一体どのような技なのか、相手が相手だけに内容が気になる所。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
カスタムボーナス
GBA版OG2以降のOGシリーズのみ。
- 格闘武器の攻撃力+200
- 高い攻撃力がさらに高くなる。アウセンザイターには射撃武器に対してのボーナスがあるため、ボスキラーの役割に磨きがかかる。
- 格闘武器の攻撃力+100、武器「ゼネラル・ブラスター」にダブルアタック属性追加
- OGMD。攻撃力の上昇値が半分になった代わりに待望のダブルアタック武器を得る。
機体BGM
- 「剣・魂・一・擲」
- ダイゼンガーのメインテーマ。デフォルトBGM。四字熟語の「乾坤一擲(けんこんいってき)」に別の漢字を当てている。この手法は森住氏が多用しており、スパロボでは定番となっている。元々、乾坤一擲は一か八かという意味合い=一回きりのチャンスという意味で、剣・魂・一・擲は弐の太刀いらずの示現流を如実に表しているとも言える。
- 「悪を断つ剣」
- ゼンガーのデフォルトBGM。BGMセレクトを除けば、ここぞというイベントで流れる場合が多い。OGシリーズはデフォルトだとパイロットが優先されるため、こちらを聞く機会が多い。
対決・名場面
- 武神装攻ダイゼンガー
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』や『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の初登場話では、なぜかロボットアニメのような武神装攻ダイゼンガーのテロップが表示される。ヴィガジとゼンガーの「武神装攻だと!?今度は何の略だ!」「もはや問答無用!」のやり取りは屈指の名(迷?)場面である。なお「武神装攻」は、第2次αでゼンガーがダイゼンガーに乗り換える31話のタイトルだが、こちらは「武神装攻、降臨」となっている。ちなみに、漫画「Record of ATX」の初登場回でも同じような演出になっており、アニメの「ジ・インスペクター」に至ってはテロップが更にパワーアップし、上記のやり取りまで完全に再現されていた。某動画サイトなどでは「武神装攻ダイゼンガーという新番組が始まった」などと大いに話題となった。
- 斬艦刀対斬艦刀
- OG2やOGsで実現。クロガネ隊を先行させ、もう一人のゼンガーとでも言うべきウォーダン・ユミルのスレードゲルミルと、アースクレイドルの防衛ライン『メイガスの門』で一騎討ちを演じた。
- 夏の日の巨人
- 元々は第3次αでトウマが語った封印戦争時のエピソードだが、OG外伝にて公式にイベント化した。函館で持ち前の正義感を発揮してマグナスに盾突き、殺されそうになっていたトウマを救ったのは、上空から飛来した「巨大な剣を振るう鎧武者のようなロボット」の放った一閃であった。
関連機体
- グルンガスト参式
- 参式の「参式斬艦刀」が、ダイゼンガーの手に渡る。
- アウセンザイター
- 「刃馬一体」による最強の連携攻撃を主とした、DGG2号機。
- 雷鳳
- 脚撃を主としたDGG3号機として制作されたが、DGGとしての登録は抹消されている。
- ジンライ
- DGG3号機の初期の姿。DGGを破壊するためのDGGである。
余談
- 名称の由来は「でっかいゼンガー=大ゼンガー」[1]。寺田貴信プロデューサーが5秒で命名した[3]。スタッフからは「?」という反応で、寺田P自身も「これはないだろう」と3ヶ月間名前を募集したが、結局この名称に決定した[1]。ただ流石にあんまりな名称のため、「ダイゼンガー」は略称とされ、「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」という正式名称が後付けで設定された[1]。「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」は寺田Pの師匠が命名した[3]。
- ゼンガーの綴りは「Sanger(北米版OGではSaenger)」であり、本機のアルファベット表記「Dygenguar」とは著しく違う。そのため、実は日本語表記でないと「でっかいゼンガー」の意味が全く通じなくなっている。
- 「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」の略で「ダイゼンガー」なので、アウセンザイターを始めとするDGG系列の機体は全て「ダイゼンガー」という事になる。アウセンザイターについてはレーツェルがそれを認めている。
- 『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ パーフェクトバイブル(エンターブレイン刊)』のスタッフインタビューによると、別名の『武神装攻』と言う名を考えたのは森住惣一郎氏。寺田氏が普通に『装甲』と書いた所に、そうじゃなく攻撃の『攻』で、出来たら赤く塗ってくださいと注文を付けたらしい。
- このような命名法は、ドイツ語と並ぶ森住氏の定番パターン。
- 『OG2』(GBA版の時点から)では、リュウセイ・ダテが本機の略称をライ版として「ダイライオー」と言う場面がある。後に寺田氏によって、これが次回作以後に登場するスパロボオリジナル機名の伏線だったことが仄めかされる。『第3次α』で実際に同じDGG系の機体「大雷鳳(だいらいおう)」が登場した。
- αシリーズ、OGシリーズ共に初登場時には毎回とにかく派手で手が込んだ演出が用意され、さらに戦闘アニメの演出にも毎回力が入っており、バンプレストオリジナルの機体の中でも特に製作スタッフの思い入れの強さを感じさせる機体である。
- 大張正己監督の描くロボット(いわゆる「バリメカ」)をイメージしてデザインされており、寺田プロデューサーを初めとするスタッフは大張監督に怒られると戦々恐々していたが、当の大張監督はダイゼンガーをとても気に入っており、機会ができたら自分に描かせて欲しいとまでねだった微笑ましいエピソードがある。
- さらには後に『ジ・インスペクター』にて大張氏がアニメの総監督を担当したばかりか、ダイゼンガー初登場の第15話ではダイゼンガーの絵コンテを大張氏自身が手掛けたほど御墨付きである。曰く、「動かしやすい」とのこと。
話題
- 上述した「夏の日の巨人」のエピソードは、第3次αでトウマが語った封印戦争時のエピソードなのだが、実は本来ダイゼンガーのものではない。第3次αでトウマが語ったのは、「Gアイランドで露天商をしていた所に襲撃を受け、αナンバーズに救われた。その中でも、特に巨大な剣を振るうロボットが強かった」というもの。ダイゼンガーが初登場する第2次α31話ではαナンバーズは既に宇宙にいた。状況とトウマの話を総合すると、17話「緑の髪の少年」が該当する。つまり、トウマの言う「あの夏の日の巨人」とはダイゼンガーではなく、グルンガスト参式ということになる(意味合いとしてはゼンガー本人のことでもあるのだが)。
- COEではこの機体のコンセプトが話題になっている。
商品情報
脚注
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