早瀬浩一
早瀬浩一(Kouichi Hayase)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:柿原徹也
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 生年月日:2005年1月23日
- 年齢:14歳
- 身長:171cm
- 体重:55kg
- 血液型:O型
- 職業:中学3年生(原作のみ途中で高校1年生に進学)・早瀬軍団軍団長
- 所属:無所属→JUDA特務室⇒加藤機関
- 趣味:なし
- 主な搭乗機:ラインバレル
- キャラクターデザイン
- 下口智裕(原作漫画版)
- 平井久司(アニメ版)
ラインバレルのファクター。「正義の味方」に憧れる少年。原作漫画版とアニメ版では設定と性格に違いがある。
原作漫画版
原作漫画版では小学6年生の時にファクターとなった。勉強は頑張っているらしく、一流高校(サトルらも通う菱見高校)の推薦も貰っている(ただし英会話は苦手)。表向きは真面目な優等生として周囲の評価が高いが、実はファクターの力で不良を締め上げ学園の「裏番」として君臨しているという、二面性のあるキャラクターとなっている。
物語初期の頃はファクターとしての力に増長している面があるのはアニメ版も原作漫画版も変わらないが、後述するアニメ版ほどの暴走はしない。原作漫画版の浩一は増長している時期でも「不殺」の信念にこだわっており、アニメ版初期の浩一が敵に対して殺意をむき出しにしていたのとは対称的である。
原作漫画版では森次離反後の流れがアニメ版と大きく異なり、ラインバレルの中に眠っていた天児の罠で「不殺」の誓いを破ってしまったことでラインバレルを忌避、新型迅雷を乗機としてJUDAで戦っていた。その後、ファクターとなって生きていた矢島との対話の末、ラインバレルと「戦う」ことを決意。未来世界の実情(=660年前の人類絶滅)を伝えた天児の行動を「絶望」にすぎないと切って捨て、自らの行動が「希望」に根ざしていると断言。「真のファクター」の資格を託され、ラインバレルと同一の存在となった。具体的には、電脳の存在しないラインバレルは「真のファクター」を電脳の代わりとして駆動するため、ファクターの意志=ラインバレルの意志、ということになる。
そして真の敵は加藤機関では無くヒトマキナであると知り、最後の戦いに挑む。デウスとの圧縮転送フィールドのぶつかり合いによってラインバレルごと消息不明となるも、城崎絵美が生存しているため彼自身の存命も確認され続けている。そして3年後、ヒトマキナとの決戦の最中にてラインバレルと共に帰還を果たしたが、浩一自身の体感時間はおよそ57分48秒程度でしか無かった事が判明している。
前述の通り、ラインバレルの特性上、現在真のファクターである浩一はラインバレルの頭脳そのもの=ラインバレルと同一の存在であるため、アニメ版の敵であるマキナ人間(=マキナになった人間)に近い存在である、とも言える。そのためか、戦闘時は顔がラインバレルに近くなっている。
ただ、天児は対話の後「未来まで奪ってしまった」と悔いており、ナノ&マシンは「ラインバレルの真のファクターになるコトがどういうコトか、それを知らずに博士から受け継いでしまった」と述べている。ここからすると、「真のファクター」とはその存在に関する致命的なリスクを背負うものであるらしいが、真相はいまだ不明。20巻で月へとオーバーライドした際の浩一はその形相がマキナのそれに近づいており、この辺りにヒントがあると考えられる。
そして、月面での決戦の前哨戦にて、沢渡の手により重傷を負うが、そこで正義をなすために人間であることを完全に放棄。とうとう生身のままでオーバーライドを実行できるほどとなった。全ての絶望を超える想像を体現する存在「正義の味方」となるために己をも捨てるという選択は、沢渡のアイデンティティを完全に否定することとなって彼を降すことに成功する。
最終決戦を前に天児と同様ラインバレルの電脳になる処置を施されて復活(おそらく浩一が頼んだものと思われる)。それからは生身ではJUDAメンバーの元へは表れておらず、もっぱらモニター映像のみ。さらに、ラインバレルに瞳が描かれている、デウスエクスマキナから「ついに真の
最終決戦後、ラインバレルごと封印され、しばしの眠りに就く。再び人類に危機が訪れ、また正義の味方の力が必要になるその日まで……(とはいうものの、電脳のポッドに封印された彼の意識とは交信可能な模様)。月面の東京タワー残骸の先端に、デウスエクスマキナのマントをまとって腕を組んで立つラインバレルの姿で本作は完結する。
アニメ版
こちらでは中学3年生の時にファクターとなる。いじめられっ子で同級生にパシらされる毎日を過ごしていたが、突然落下してきたラインバレルに押し潰されてしまい死亡。しかし直後に城崎絵美の強い願いによってファクターとして復活した。一時はラインバレルを手に入れた事に酔いしれ、後先を考えない行動を多く取り周囲からダメ出しを喰らってしまっていたが、親友の死が切っ掛けで成長していく事となる。
基本的にはただの正義の味方に憧れる中学生であり、ラインバレルのファクターという絶大な力を得たのも偶然に過ぎない。しかも当初は力に溺れて独善的な行動に走るなど、精神面も未成熟極まりない。だが友人や恩人達の死などを経て成長し、さらに力を得てもかつての自分がそうであったように戦う力を持たない者達の苦しみを理解し、彼らを切り捨てる事を是とせず戦うその姿は、最終的には多くの者からそう期待されたように、紛れもない「正義の味方」である。
物語序盤の増長した場面が有名であり、漫画版に比べて良い印象をあまり持たれないキャラクターとして描かれている感もあるが、本来の浩一は快活にして向こう見ず、優しい所もあればどこか抜けたところもある、どこにでもいる普通の少年である。
『鋼鉄の華』版
都内の高校に通うごく普通の高校生。自分より少しあとに転校して来た少女・城崎絵美に興味を持っている。
野球の最中に飛ばし過ぎたボールを探しに行ったところ、体育館裏の地下に落下。そこで「マキナ」と名乗る機械の球体から、未来の地球が危機に瀕しており、そのために過去の人類を抹殺して移住する計画を立てていることを聞かされる。同時に計画への反対派も存在していること、マキナはその派閥が送り込んだカウンターであることを知る。
その夕方、マキナの操縦者たる「R335」が校内で噂の「幽霊」ではないかと目星をつけ、校舎裏にいた城崎を問い詰めるが彼女ではなかった。時同じくして推進派が動き出し、彼らの兵器が転送されてくる中、全ての終わりを悟りつつも城崎に想いを告げる。
しかしその瞬間、地下から現れたマキナによって真実を知らされる。それは、R335とは他ならぬ浩一自身であり、その役目は、この時代の人類を滅ぼすか否かを決めるために、「猶予期間内に人を好きになるか否か」という選択を委ねられていた、という事実だった。「早瀬浩一」という人間としての人格はそのために設定された作り物だったが、当人はあくまで「俺は早瀬浩一だ」と言い切り、マキナと共に推進派との戦闘に入る。
読み切りはここで終わっているため戦闘の結末は不明だが、その後城崎を伴って別の世界へ移動。その途中、次元坑道を彷徨うラインバレル、そしてその世界の浩一達と遭遇している。 また、原作漫画版では最終話で1コマのみだが登場した。
この世界の浩一はごくごく普通の少年であり、「正義の味方」を基本とするキャラクターは「ラインバレル」で加えられたもの。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦作。アニメ版設定で登場しており、柿原徹也氏が本作品のTVCMのナレーションも務めている。原作同様に序盤では増長した面が書かれており、作品の主人公でありながら原作再現と他作品とのクロスオーバーの都合か、登場してしばらくは第3軍扱いという異色の扱いを受ける(ただしのこのような扱いのキャラクターは『冥王計画ゼオライマー』の秋津マサトなども同様であり、前例がないわけではない)。増長時の行動から、彼がLOTUSに加入する事を良く思わないメンバーはいたが、加入後は浩一が真に正義の味方を目指そうとしている事からか、周囲との諍いはなかった。強制出撃が多く、加入後、4シナリオにわたって強制出撃する。特に26話・37話では集中攻撃を受けることもあるため、ある程度育てておかないと苦労することになる。
- 顔グラフィックがやたら多く、通常時のもので参戦後とNPC時(第一話「クロガネに導かれし少年達」冒頭の1つとラインバレルイベント後の1つ)の3つ、ファクターアイ発現時のものが同じく参戦後・NPCで2つ、さらにイベントでの暴走時のものが「正義の代償」と「鋼鉄の華」の2つ、計7つ(「鋼鉄の華」世界のものを含めると8つ)と携帯機スパロボのキャラでは『W』の凱に次いで多い(もっとも、今回は表情差分とまではいかなくても戦闘時・非戦闘時というように状況で顔グラフィックが異なるキャラは何人かいる)。次点は六つ持ちの森次で、次は5つで矢島と宗美。なお、カットインもNPCと参戦後で2種類ある(学生服と特務室のスーツ)。
- 「紅の衝撃、蒼の戦慄」では自軍と戦うことになるが、一鷹・葵・ダイヤ及びファクター勢に対しての特殊台詞がある(特にダンクーガに関しては反撃時のものも用意されている)。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版の設定で参戦、なおかつ初の声付き参戦。PVにも登場している。『鉄のラインバレル』がUXの世界観の重要な部分を担っているため、活躍の機会も多い。なお、今回はデウス戦がオリジナル展開で決着するため、行方不明にはならない。
- 本作でも最初は第3軍だが、敵対する期間はその話と次の話の地上ルートのみとかなり短い。ステータスとしては回避型のスーパー系だが、今回は「ファクター」の仕様変更とラインバレルのパラメータ底上げによりLより一回り強くなっている。
- 今作での原典名義での参戦により、アニメ版・漫画版・「華」版と3バージョン全てがスパロボに登場したことになる。今作でも顔グラが抜きん出て多く、9つもある(学生服姿がNPC通常時、増長時、「クロガネと少年と正義の味方」での場面転換直前のファクターアイ、「正義の代償」での対ハグレマキナ時、暴走時、参入後の登校シーン時、日本ルート選択後会話シーンでのファクターアイ、スーツ姿が通常時、戦闘時、ファクターアイ、「SUPER NOVA」でのイベント用)。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 原作漫画版で参戦。何かと共通点の多いシモンと意気投合するほか、女湯を覗こうとする輩を止めようとすることも(がこの行動が裏目に出てしまい、城崎をはじめとする女性たちに本物の暴力を叩き込まれてしまう……)。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
格闘・射撃がともに高く、ラインバレル自体の火力の高さもあって攻撃面ではなかなか優秀。反面機体が回避型なのにもかかわらず回避の値があまり高くないため、迂闊に突っ込むとボロボロにされる恐れも。また技量がかなり低く、雑魚相手でもクリティカルをもらったり切り払われたりしがち。このあたりはスキルパーツによる強化で対応しないとどうにもならない。
UXでも似たような傾向のステータスを持つが、漫画版とアニメ版でのキャラ付けの違いもあってか技量の低さは若干改善された。
精神コマンド
- L
- 不屈、必中、突撃、覚醒、熱血
- 完全に大物狩り特化の構成。基本となる不屈・必中・熱血に加え、突撃・覚醒のおかげで非常に攻勢に出やすい。覚醒をメインにする場合は熱血の余裕が少ないため、期待を受けるか、パートナーにがんばってもらうか、SUで熱血援護を引き出す役目に徹したい。反面鉄壁や集中など低い生存性をカバーすることのできる精神がなく多数を相手にすると辛い。ボスに辿り着く前に落とされては元も子もないので無理はさせないようにしたい。
- UX
- 不屈、必中、正義、熱血、覚醒
- 突撃に代わってEN消費が発生しない正義を覚えるようになった。改善はされているもののやはりラインバレルは燃費が悪いので相性はよく、ファクターの仕様変更でしぶとくなったこともあり敵陣に突っ込んでの反撃戦法が強力。ただしSP消費はかなり重く、その上乗機にMAP兵器が追加されて覚醒を使う機会が増えたので、戦況に応じてどの精神を使うべきか吟味する必要がある。
- また、不屈と必中が初期習得なのに対して正義からは40レベル前後で一気に覚えるので、それまでは精神2個で粘るしかない。幸いと言うか今作はラインバレルの性能が良く、優良なパートナーも多数存在するため、適度に「応援」をもらいつつボスを仕留めて行こう。どうしても気になるなら補給装置持ちと組ませてレベル上げに巻き込んでしまうのも一興。
特殊技能(特殊スキル)
- L
- ファクター、切り払い、ガード、底力L8、援護攻撃L1、援護防御L1
- 見事なまでに典型的スーパー系の構成。ラインバレルの性能とはいまいち噛み合わないためスキルパーツでのフォローが欲しい。乗機が最終的にゲーム中最高の攻撃力を持つ武器を得るので、インファイトなどの技能をつけて格闘能力を強化しておくと、鋼鉄ジーグ (新)に匹敵するダメージソースになる。また、ラインバレルは燃費が非常に劣悪なため継戦能力を求めるならEセーブはほぼ必須。ただ先述の最高威力の武器は仕様の問題でどれだけENがあってもまず1発しか撃てないし、そもそも今作のラインバレルは多数の雑魚を相手にするのにはあまり向いていないので、いっそボス戦特化の一発屋と割り切ってEセーブをつけないという手もある。
- 高レベルの底力を持つが、ファクター技能による回復で発動が阻害されてしまうため若干活かしにくい。ただし浩一の活性率は他のファクターから頭一つ抜けて高く、1ターン落とされずに耐え抜けば次のターンには大幅に回復して持ち直すことができるので、底力はそのための手段と考えることもできる。37話ではラインバレルがNPC化して敵陣に突っ込んでしまうが、きちんと改造をこなしておけば仲間が救援に向かうまでの間くらいは持ちこたえてくれる。
- UX
- ファクター、底力L8、援護攻撃L1、援護防御L1、全体攻撃L2
- ガードはなくなったが、ファクターの仕様が変わってダメージを受けたその場で回復するようになった(実質ダメージの割合軽減と同じ)ためLの頃よりかえって打たれ強くなった。元々活性率の初期値が100%(=ダメージの5割を回復)とかなり高く、集中砲火を食らってもさほど痛手を負わずにいられる。さらにラインバレルの真のファクターとなる35話以降はなんと活性率の最大値が天児と同じ160%に上昇し、立ち回り次第では凄まじい回復力を見せつけてくれるようになる。
- ただしラインバレル自体は相変わらず回避型の機体であり、HPと装甲はそれなり程度なので、回復を過信しているとボスや終盤の雑魚の高火力武器をもろに食らって即時撃墜といった憂き目に会う場合も。またHPが減りにくいので敵AIの仕様上集中攻撃を食らいやすく、フェストゥムやELSなど特殊撃墜能力を持つ敵は苦手。特にELSとは相性が悪く、物量戦を仕掛けられて消耗した挙句尽きかけたENを融合で空にされて撃墜という状況に陥りがち。スキルパーツがあるなら対策として銃の名手を習得させてしまうのもあり。
- ラインバレルの最大火力の低下や燃費の改善といった武装性能の変化もあり、終盤はむしろ大物狩りより乱戦で真価を発揮するようになってくる。そういう意味ではLよりもEセーブの重要度は高い。
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- OPテーマ。『L』でのBGM。
- 「PROUD」
- 挿入歌。Lでは「ファイナルフェイズ」使用時に、UXでは加藤と対話する際に流れる。
- 「Linebarrel」
- 劇伴及び次回予告。『UX』でのBGM。
人間関係
- 城崎絵美
- ラインバレルに乗る切っ掛けを与えた人物。もう一人のファクターでもある。やがて、二人の距離は縮まっていき……
- 矢島英明
- 幼馴染ではあるが、彼に助けられる度にコンプレックスを感じていた。彼の死がファクターとしての覚醒の引き金となったが、後に予想外の形で再会を果たす。
- 新山理沙子
- 幼馴染。当初関係はあまり進展しなかったが……
- 森次玲二
- JUDAでの指揮官。しばしば彼の説教を喰らってしまう。
- 山下サトル
- 「山下クン」と呼び親しくする。当初は年下か同学年だと思っていた。
- 九条美海
- 原作では自殺しようとしていたところを助け、以降彼女に病的なほど依存されるようになる。浩一のほうは色々な意味で危なっかしい彼女のことをあまり信頼できないでいる。
- アニメ版では特務室における先輩。戦闘中助けた事が切っ掛けで想いを寄せられる事となる。
- 遠藤シズナ
- ふとした事が切っ掛けで彼女の髪にネクタイピンを着けてやる事になった。
- 道明寺誠
- 学校の同級生。ふとした事から彼に「早瀬軍団」なる組織(?)を立ち上げられる事に。
- 石神邦生
- 雇用主。浩一が増長している時から既に目をかけており、正義の味方になってくれる事を期待している。浩一は彼の悪ふざけによってしばしば多大な被害を被るが……
- 早瀬美菜
- 妹。理沙子とも仲が良い。SRW未登場。
- 早瀬千里
- 母。少々楽天家な性格で振り回される事もしばしば。SRW未登場。
- 矢島紗季
- 矢島の妹。漫画版では彼女と偶然出会った事が浩一の背中を押す事となった。SRW未登場。
- 降矢勉
- 小学時代は彼にいじめられていたが、ファクターとなってからは立場が逆転しパシリと化す。後に早瀬軍団入りし、関係も改善されて悪友的存在に。
- 加藤久嵩
- 友人を含め多くの人を死に追いやった加藤機関総司令であり、不倶戴天の宿敵。ではあるが、度々浩一を加藤機関に誘う。彼もまた浩一が正義の味方である事を望む人物の一人。その真意は……
- ジャック・スミス
- アニメ版では関わってないが、『L』では彼をイクサー1のようだと例える。原作では彼の牛乳を勝手に飲んでしまったことで正座で説教された一幕も。
- 菅原マサキ
- アニメ版では真の敵。彼の「統一」と浩一の「正義」は絶対的に相容れない。原作では味方になる。
- 城崎天児
- ラインバレルの開発者。アニメ版では特に関わりは無いが、原作漫画版では彼の存在に翻弄され、後に対話することによって乗り越える。
- ナノ&マシン
- 天児がラインバレルの補助電脳に遺した二体一組のAI。過去の惨劇を独特のノリで浩一に説明する。
- 桐山英治
- 独善的な正義を振りかざし、浩一と戦う。原作漫画版では後に打倒ヒトマキナのため協力することに。
- 早瀬浩一(R335)
- 原作の原作に当たる『鋼鉄の華』の主人公。アニメ版の最終話ではマキナ共々、一瞬すれ違う程度だったが、『L』では会話を交わし、浩一達を見送る。
- マキナ
- 『鋼鉄の華』の浩一の搭乗機。自我があり、『L』では機能を停止したラインバレルを復活させる。
- デウスエクスマキナ
- ヒトマキナの統率者。上記のマキナと酷似しているが詳細は不明。正式名称はUXで初めて明かされた。月にあるヒトマキナの本拠地にて遭遇し、戦闘を開始するが…。
- 大場真来梓
- 初対面の時に自ら正義の味方を名乗る彼女にはドン引きしていた。
- エイヴラハム・リンカーン
- 「かつて存在した」リンカーン大統領の姿を模したヒトマキナの特使。市街地上空で専用の外骨格を用いてラインバレルと戦闘した後に浩一に世界の真実を伝え、デウスエクスマキナの抹殺を託した。SRW未登場。
他作品との人間関係
スーパー系
- 碇シンジ
- 『L』では先輩後輩という間柄。ファクターになる前から彼の代わりにパシリを引き受けるなど、常にかばっていた。シンジが転校した際は増長していた時期だったため、挨拶に来たシンジを無視してしまった事は改心してからは大きな心残りになっていたようで、その事に対する「償い」としてシンジに代わり単身使徒と戦おうとまでしていた。
- 例え独善的で勝手な正義であったとしても、浩一の「正義の味方」は内向的でイジメられるばかりであったEVAに乗る前の彼にとっては大きな救いとなっていたようで、転校した後も「早瀬先輩」と呼ばれ強く慕われている。
- 『CC』でも仲は良く、バレンタインデーではチョコレート作りの勉強をしている(とはいえ、その直前に絵美と美海の二人に迫られて自分のところに逃げ込んだコトには呆れていたが)。
- 飛鷹葵、館華くらら、加門朔哉、ジョニー・バーネット
- 『L』では最初一鷹と共に正義の味方として憧憬を抱いていたが、1話で攻撃された後に悪だと断定してしまう。無論改心後は彼らと和解したようでアパレシオンのファクターとして復活した矢島のことで彼らと何度か会話している。
- 猿渡ゴオ
- 『L』では巨神戦争の英雄として尊敬している。
- 藤村静流、ミラ・アッカーマン
- 『L』でシズナの髪にネクタイピンを着ける浩一を見て、ゴオ同様に女泣かせな一面をもつことを察した。この時の2人の「ゴオのようになれるかも」と言う言葉の真意に浩一本人は当然気づくわけもなく、「ゴオの様なパイロット」になれると思って喜んでおり、静流とミラの微妙な反応に困惑していた。
- イクサー1
- 「正義の味方を目指す者」である浩一に対し、サー・バイオレットの良心の具現とも言うべき彼女は言わば「正義の味方として生きる運命を背負って生まれた者」である。『L』では度々浩一へ諫言・助言するなど、正義の味方を目指す彼を導く。
- 初対面は増長して暴れていた時期であり、ダンクーガチームと同様に浩一に悪と決め付けられてしまったが、絶対的な「善」のみで成り立っている彼女は、浩一に決め付けられた瞬間は言われている事を理解するのに数瞬の時を要したようであった。
- 加納渚
- 『L』では矢島を失って自暴自棄になっていた時期に、JUDAから脱走した彼女と出会う。奇しくも「共に戦う事を求められたが拒否して逃げてきた」者同士でもあった。
- ビッグゴールド
- イクサー1の宿敵で、サー・バイオレットの心の隙を付け込んで誕生した悪の存在。事実、『L』ではは浩一に「完全無欠の正義の味方なんて、やっぱり無理なのかな」と考えさせる事になった(直後にイクサー1と五飛が「悪の心に負けなければ問題ない」とフォローしてくれるが)。
- レベッカ・カトリーヌ
- 『L』でアイドルコンテストで名前を読み上げる際に「誰?」と発言してしまい、恥をかかせてしまう。
- ダミアン
- 『UX』では彼が鉄のラインバレルにおける青沼次郎の役割を担当しているため、原作再現等でよく関わる。
- シモン
- 『CC』では「思ったよりも似た者同士だ」と意気投合している他、ヒトマキナとの決戦では彼と同時に啖呵を切るという一幕が。柿原氏が声を当てただけではなく「尊敬する相手がいる」「偶然発見したロボットで戦う」「途中で兄貴分が死ぬ」「ヒロインとコクピットに二人乗りをする」「別世界における同一の存在が登場する」「最終的には彼に誰もがついていく」などの共通点が多い。
リアル系
アナザーガンダムシリーズ
- 張五飛
- 『L』では第1話から度々対峙。序盤の中二病全開の早瀬の「正義」を「未熟」と断じつつも、少なからず関心を見せていた。最終的には彼の正義を認め、浩一の正義のために手を貸す。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『L』では彼の監視のため中学生に扮して潜入。過去に力によって暴走した自分と早瀬を重ね、救おうと尽力した。後に友人となり、早瀬軍団にも加入した(させられた)。敵対関係時・味方時関わらず特殊戦闘台詞が満載。
- 刹那・F・セイエイ
- 『UX』では彼の対話にかける情熱に影響を受け、「敵=悪」だった浩一も戦い以外の道を考え始める。
SDガンダムシリーズ
- 猛虎装孫権ガンダム
- 『UX』ではラインバレルに乗り暴走する浩一を諫める他、グラン・ネイドル戦時には浩一との連携を見せる。孫権の宿敵である呂布トールギスが加藤機関に関わっているため、JUDAのメンバーと行動を共にする。
- 孫尚香ガーベラ
- 『UX』ではJUDAが放ったヒトガタを撃退したことを切っ掛けに知り合う。その後は浩一達の姉貴分的な存在として協力する。
- 呂布トールギス
- 『UX』では矢島を喪い怒り狂う浩一の中に鬼を見出す。
その他
- 真壁一騎
- 『UX』では同年代のためか何かと関わる。人間同士の戦いに疑問を抱く彼を山下や孫権と共に気遣った。ちなみに一騎も浩一同様モテまくる。
- 近藤剣司
- 『UX』では彼と咲良の仲を応援する。ラインバレル・アマガツが暴走した際には咲良、衛と共に浩一を助け出そうと奮闘した。しかしラインバレルは止まらず、浩一は3人が他ならぬラインバレルに蹂躙される光景を目の前で見ることになってしまう…
- 来主操
- 『UX』ではミールに逆らえず苦悩する彼を時には諭し、時には叱責する。
- ショウ・ザマ
- 『UX』ではデウスエクスマキナ戦にてUXが窮地に陥った際、彼と共に活路を切り開いた。
バンプレストオリジナル
- 南雲一鷹
- 『L』ではクラスメイト。正義の味方に憧れる共通点を持つ友人だが、正義のための力を得た際の行動はかなり対照的である。また、彼がラッシュバードに乗った際は「南雲の偽者」と断定して彼の説得を拒絶してしまった。
共に戦うようになった後は、憧れのスーパーロボットを見て一緒に興奮するシーンが何度か見られる。 - アニエス・ベルジュ
- 『UX』にて共演。互いに「自分自身がどうしたいか」を模索し、共に戦う。
名台詞
共通
- 「でも、ナイスな展開だよ」
- 原作で初めてラインバレルに乗った際の一言。戦う意味に目覚めた後でも危機的状況など「正義の味方」にふさわしい事態になった時には度々言い放つようになり、一種の決め台詞となっている。スーパーロボット大戦LのTVCM30秒Ver.でも発言している。
- アニメ版でもほぼ同じだが、「ハハッ!ナイスな展開じゃないか!」と大分テンションが上がって見える物になっており、余程嬉しかったのかラインバレルの落下地点には「早瀬浩一 ここに誕生す」と書いた木片を置いた。
- 「うるさい…! お前に…お前なんかにわかるか!俺の気持ちが!」
「力が無くて、何もできない奴の気持ちが…好きな子を他の誰かが守ってるのを見てるしかなかった悲しさが…!」
「その『他の誰かに』自分までもが守られている惨めさが!!」 - 矢島に対して吐露した彼へのコンプレックス。これを聞いた矢島は浩一の豹変の原因は自分にあると思いこんでしまう。
- 「矢島…俺がどうしたいか、だって?」
「俺は…俺は…」
「あいつを殺したい!!」 - 目の前で矢島がハグレマキナに殺された際の台詞。彼は直前、浩一に「大事なのはお前がどうしたいかだ」と言ったのだが、それが最悪の形で実現することに。この直後にラインバレルが出現し、激闘が始まる。
- 「なあ、矢島…それでも俺は…お前みたいに、なりたかったんだよ…」
- 大暴れの末にヴァーダントに倒された際(原作ではラインバレルを呼び出す際)の台詞。「将来の夢」を思い出しながら…。
- 「まったく…世界とか人類とかさぁ、そういうデッカイもの、たかが15歳のガキの子供に背負わせるかねえ? でもさ…」
「ナイスな展開だよ!! 人類を守り、世界を守る…悪くないじゃないか!!」 - 通信して来た石神に対して。やや増長時の名残があるものの「正義の味方」らしくなって来ている。
- アニメ版では「15歳のガキ」の部分が「中坊」になっている。
- 「俺は強くなる…必ず、誰よりも! 城崎よりも上手くラインバレルを扱えるようになる!」
「そして…俺が城崎を守ってやる!」 - 浩一の目指す「本当の正義の味方」の一歩目ともいえる台詞。なお、この光景を直に見ていたらしく道明寺が直後に登場する。
原作漫画版
- 「所謂量産型ってヤツか…だったら」
「ザコってコトだ」 - 初めての戦闘の際、敵を瞬時に切り捨てて。直後にラインバレルを圧倒したヴァーダントが実は量産型であることを考えると、皮肉なものである。
- 「…何してくれてんだ、そいつは矢島の…俺の仇だったんだぞ!!!」
「せめて…せめて敵ぐらいは討ってやりたかった…のに…それをよくも邪魔しやがってェェェ!!!」
「許さねェ…お前らは矢島の仇同然だ…叩き潰してやる!!!」 - ハグレマキナをJUDA特務室に倒された際の怒りの台詞。直後にエグゼキューターを発動するが、完全に感情に飲み込まれてしまい暴走してしまう。『L』ではこの台詞が取り入れられている。
- 「アイキャンノットスピーク イングリッシュ!!」
「だから日本語で言わせてもらいますよ」
「俺たちが米国(アンタら)の尻拭いをしてやる」 - 第14話にて。
- 「どうした? 焦ってるみたいだなァ!」
「こういう展開になるなんて想像してなかったって? なんだよ、お前も立派に想像力が足りてないじゃないか!」 - ナーブクラックに巻き取られて身動きが取れなくなった陸に対して。想像力の高さに固執する彼に対して痛烈なカウンターをお見舞いする。が……。
- 「君は最低だ」
- 「あなた、最低です」の早瀬Ver。ラインバレル落下により死亡したときに城崎絵美が乗っていたことを思い出した後に、放った発言。いわれた本人は、ショックでへこんでいた。
- 「……… ……………チクショウ やられてたまるか… こんな所でやられてたまるかよ」
「俺は約束したんだ 城崎を必ず守るって…… ………… ……おい ラインバレル お前はいいのかよ!?」
「俺達が ここでやられたら城崎まで死んじまうんだぞ!! 俺はそんなの絶対にイヤだ!!!」
「お前は城崎を守れなくていいのかよ!!! それがイヤなら力を貸せ!!! …応えろラインバレル!! 俺に城崎を守れる力を!!!」 - グラン・ネイドルの猛攻によって絶体絶命の際に。直後ラインバレル(正確にはその中に秘められた者の意志によるもの)の秘められし力が開放される。
- 「そんなコト 俺が正義の味方だからに決まっているだろうが!」
- 「何でお前がここにいるんだよ!」と叫んだ桐山に対する台詞。プリテンダーが放ったミサイルにより絶体絶命の絵美を助けるために転移で颯爽と現れた。道明寺はこの時、早瀬は神でも鬼でもなく、ただの正義の味方だと評している。
また、後にヒトマキナとの戦いで敵地で孤立した桐山の援護に駆けつけた際にも似た状況で似たやり取りをすることになっており比べると色々と感慨深い。 - 「俺は彼女の命を救うコトは 正しいコトだと思っていた」
「だから」
「その所為であんなコトになるなんて その頃の俺は想像すらしていなかった」 - 50話「ヘンシン」を締め括るモノローグ。何が引き起こされたのか、それはここからしばらくの間語られない。「それ」が起きたのは浩一消失後の最終章。幾つかの偶然が積み重なり、仲間の一人が彼らの前から姿を消した。そして、彼女もまた……。
- 「なんでだよ なんで殺したぁ!? アレはマキナじゃないだろう!!!」
- 55話、マキナ殺しが発現し、三機の新型アルマを圧倒的な機動で翻弄するラインバレル・アマガツ。「お願いだ…やめてくれよ」そう零す浩一の言葉など構わず、ラインバレルはアルマのコクピットを砕いた。その掌から滴り落ちるのは、朱。人殺しはしない。そう誓った浩一の思いを踏み躙る色だった。崩れ落ちるアルマを前にして浩一は叫ぶが、それをかき消すかのように、コクピットには声が響く。「マキナを―――殺せ」。
- 「ウソだろ…俺を人質にして……城崎まで脅すつもりなのか…?」
「…ふざけるなよ…」
「ふざけるなよォオオ」
「この野郎!!!」 - 満身創痍の状態で自分を人質にして絵美を脅す天児に対して。3行目でファクターアイを発動させつつコックピットを自ら破壊し脱出、4行目でその一つ目を殴りつける。
- 「俺は もう二度と ラインバレルには乗らない…」
「あんな化け物 乗ってたまるか!!!」 - その後、道明寺の駆る迅雷の掌に乗り移って森次によって介錯されたラインバレルの頭部を見ながら。
- 「俺は…――俺は正義の味方になりたい」
- 第63話『いちばん泣いた日』より。ラインバレルの暴走や矢島の復帰に戸惑い自棄になる浩一に、矢島から「お前はどうしたいんだ」と尋ねられた時の台詞。
- 共に戦ってきたJUDA特務室の面々、理沙子と矢島、そして幼少時に誓った『自身の目標』を再認識した浩一は、天児との対話を決意する。
- UXではDVE。
- 「なぁ………矢島……」
「…生きててくれて…本当に ありがとう…」 - 状況を全て受け入れた浩一の涙の一言。
- 天児「キミこそいい加減にしてくれ! 青臭い正論ばかり振り翳して―――理想で世界は救えないんだ!!」
浩一「違う!!! 理想が無くて世界が救えるか!!!」
「理想も無くして絶望だけで戦う――そんなアンタだから人類は救えなかったんだ!!」
「アンタの生きていた時代に俺が居たかよ? アンタには同じ目的の為に戦ってくれる仲間が居たのかよ!!」 - 独りで戦い続けた天児へ啖呵を切る浩一。浩一の周囲に仲間達のビジョン(美海を除く)を見た天児もまた、彼が正義の味方になることを望んだ。
- 「俺は今でも思い出す」
「あの時現実に戻ってすぐに見た彼の最後を」
「そんな時決まってこう思う」
「彼は あの暗くて狭い箱の中で何を想像していたのだろう」
「その形を失ってなお世界を救おうとしていた男はどんな夢を見ていたのだろう」
「出来るコトなら聞いてみたかった」
「もっと色んなコトを話したかった」
「―――でも」
「そんな彼は」
「もういない」 - 67話「ハイブリッド ヒューマン イデオロギー」を締めくくるモノローグ。現実世界に戻った浩一や、待っていた絵美達の目の前に開放されたアークの中で崩れ落ちる天児の脳。そして涙を流す後を託された者達が印象的。
- 「…なんだコレ…前よりラインバレルが思い通りに動く…」
「なんか凄いぞ! 凄いじゃないか 俺!!」 - 70話「特異点」より、天児との対話後初の戦闘にて。真田駆るツラナギを相手に余裕の立ち回りを見せ、「思い通りに動く」ラインバレルに喜色を見せる。
- これは「真のファクター」となり、浩一の意志=ラインバレルの意志となったことによる影響。これ以降のラインバレルは浩一のもう一つの身体とも言える存在であり、操縦のみならず浩一の反射行動を即座に反映して駆動するため、「前より思い通りに動く」ようになっているのである。
- 「イヤだよ」
「何でわざわざアンタに有利な状況に飛び込まなきゃならないんだよ?」 - ツラナギの本領である水中戦に持ち込もうとする真田を一蹴して曰く。そりゃそうだ。
ちなみにこの後、水中を潜航するツラナギを圧縮転送フィールドで海ごと空中へ放り出し、オーバーライドで追撃して投げ飛ばすという流れで撃破している。 - 久嵩「さぁ答えろ早瀬浩一 何故 未だお前がラインバレルに乗っている!!?」
浩一「それは―――天児さんが俺に託してくれたからだ」
久嵩「!? ……それはどういう意味だ?」
浩一「言葉の通りだ 天児さんは俺にラインバレルを託して死んでいった」
「天児さんはもう居ない 死んだんだ」 - 天児が覚醒したラインバレルに未だ乗っていることに疑問を投げかけた加藤に対する返答。浩一の返答が彼と同じように聞こえる。
- 浩一「じゃあアンタはただ生き延びる為だけにファクターになったとでも言うのかよ」
「違うだろ! アンタも本気で人類を救おうとしたからだろう!!?」
久嵩「だったら……だったら何だと言う!!」
浩一「俺に協力してくれ」
「天児さんの遺言だ アンタが人類を救うつもりなら俺に協力しろって」
久嵩「そんな…先生が…」
浩一「マキナの創った世界を壊してくれって」
久嵩「…バカな……じゃあ…私のやってきたコトは……間違っていたと言うのか……!?」 - 上記の会話の直後、天児と久嵩の自滅スイッチが入っていた事を追求しての会話。
- 「何言ってるんだよ 俺達の本当の敵は目の前に居るじゃないか!」
- ヒトマキナが出現した際の石神の名乗りに混乱している仲間たちを制して。
- 「やっと応えたか 加藤久嵩! 全くナイスな展開じゃないか!!」
- ヒトマキナに対して加藤が共闘を行った際に。
- 「……そんな… ふざけるなって… 散々人のコト巻き込んでおいて……… ……自分が先に逝くとか…… ……」
「…だから嫌いなんだよ… 大人ってヤツは……」 - ヒトマキナの転送フィールドを消滅させるために自ら転送フィールドを展開し特攻を仕掛け、虚空に消えた石神を思い浮かべながら、正義の味方は涙する。
- 「目の前の人を救うコトで多くの命を救えないのが人間(アンタら)の限界だというなら――俺は人間を超えてやる!!!」
- ヒトマキナに蹂躙される桐山を救出するために地球から月へとオーバーライドする浩一とラインバレル。この時、ラインバレルの瞳には天児がいた頃と同じくファクターアイが輝いていたが、操縦席の浩一はその顔にラインバレルの咢にも似た罅割れが浮かび、瞳が消失するなど人間の様相ではなかった。
UXではDVE。 - 「アイツがヒトマキナのボスっていうのなら!! 今ここで俺が全てを終わらせてやる!!!」
- ヒトマキナを統率する、全ての元凶たる存在に立ち向かう浩一。しかし、必殺の一撃として放った圧縮転送フィールドが迎え撃つ敵のフィールドに衝突し、パラドックスを発生させてしまう。そして全てが終わった時、そこには「マキナの神」も、「マキナ殺し」も、「正義の味方」も存在していなかった……。
- 「やっと帰って来られたと思ったら……」
「なんだァ!? この状況はぁッ!?」 - 102話「メテオ」より。絶体絶命の危機に、森次をして「ナイスな展開」と言わしめたヒーローの帰還劇。……しかし、当の本人は状況をまるで把握していなかった……。まあ、本人からすれば、デウスと激突してパラドックスから復帰したらいきなり地上で激戦、と言う状態なので無理もないが。
- 「もうJUDAは存在してないんですね」
- ヒトマキナとの決戦を目前にして、3年後の街を森次と見渡しての一言。帰還した正義の味方の脳裏によぎるのは、今までの戦いや、日々。だが、そのはじまりとなったJUDAは、加藤機関に合流し、存在していない……。
- 浩一「了解ッ これで全てを―――」
沢渡『終わらせてやる』 - 真来梓の特攻により道は開かれた。月面にいるデウスエクスマキナを殺すべく、ラインバレルがオーバーライドに突入。が、気合の一声に被せるようにして通信が入る。直後、背後に現れたロストバレルの凶刃がコクピットを貫いた……。
- デウス『ほう……此の期に及んで他者を心配するか?』
「誰かを想うのはヒトとして当たり前のコトだ………それがわからないなら――ヒトを名乗るな クソ野郎が」 - ヒトマキナの攻撃から加藤機関の面々を守る浩一に、デウスエクスマキナは問う。「なぜ守るのか」と。それに対して浩一はこう答えて、『ヒト』マキナのボスを断じる。
- 「城崎、ごめんな……約束、守れなくなっちまった……」
- 原作最後の浩一のセリフ。ラインバレルの電脳となった彼の意識が封じられたポッドから流れるこの声に、絵美はただ涙を流すのだった……
アニメ版
- 「違う! 違うだろ! なんでだよ、どうして本当のことを言わないんだよ! 俺のため…? 理沙子のため…?」
「そんなことは、どうでもいい…! お前自身はどうしたいんだよ! 本当のことを言えよ矢島!」
「俺のためなんかじゃ、ないだろ! お前が、本当に守りたかったのも、俺をずっと守ってくれた理由も、全部理沙子のためだろ!」
「お前は俺に言ったよな。大切なのはどうすればいいかじゃない、どうしたいかだって。」
「そうなら言えばいいだろ! 好きなら好きって…あいつに言えよ! 理沙子本人にちゃんと言えよ!」
「俺のことなんか、俺のことなんかを言い訳にするなぁ!」 - いつまでも浩一のためと言い張る矢島と殴り合いをしながらの説得。彼自身気づいていた本音を言うことにより、矢島を説得することに成功した。
- 「生きてるか、山下ぁぁぁ!!」
- ヴァーダントに追い詰められるハインド・カインドを救援に現れた際の台詞。
- マサキ「なぜ戦う、早瀬浩一? なぜそうまでして人を守る? その理由は?」
浩一「俺が守りたいから守る、それだけだ! その方がカッコいいだろっ!? お前みたいにグダグダ御託ばっか並べてんのはカッコ悪いんだよッ!!」 - テルミノ・クレメンティアにて、マサキの駆るグラン・ネイドルと対峙して。「正義の味方」が人を守るなら、その理由はたった一つ。彼が守りたいと願い、それが出来る力がある、それだけなのだ。
- 「城崎! 城崎! しっかりしろよ!いつもみたいにさあ、冷たい視線で俺を見下して『最低です!』ってののしってくれよ!城崎ーッ!」
- 24話次回予告にて。悲しみの余り「最低」な台詞を口走ってしまっているが、このセリフの後に「いつもみたい」な台詞は続かない。絵美が死んでしまったという事をこれでもかと実感させられる台詞。
- 「ナイスな展開じゃないか。力がないから何もできない…そう思って俺は何もせずに生きてきた」
「けど必要なのは力じゃない…。何かしたいって強く思う気持ちなんだ!」
「俺はこの世界を守りたい…ここに住む全ての人達を守りたい!」
「だから俺は行く!それが俺の正義なんだ!」 - 24話「鋼鉄の華」にて、歪みが発生した次元回廊の中心を破壊すれば次元の狭間に飲み込まれると危惧したレイチェルに対して。矢島の「大事なのはお前がどうしたいかだ」という言葉を踏まえ、自身を犠牲にしてでも世界とそこに生きる全ての人たちを守る事を選んだ。本当の意味での「正義の味方」になった瞬間である。
- 「負ぁけるかぁぁぁぁぁッ!!」
- 「鉄の影」より、目の前に現れたラインバレル・エコーに対し、「ラインバレルに頼らずに戦う」と宣言して殴りかかる。が、その瞳には失われたはずのファクターアイが輝き、エコーの拳を何かが受け止める。目線を投げた先にいたのは、その身を白に染めながら立ち上がる、「マキナ殺し」――――。
- 「5分で片付けてやる! 俺は正義の味方なんだからな!!」
- テレビ未放映の26話「鉄の影」にて、巨大ラインバレル・エコーと対峙して。今や誰も、その名乗りを疑う事はない。第2話でパシらされた時の「5分だ! 5分で買ってきてやる」のセリフと対になっている。この2つのセリフの落差から浩一の成長が読み取れる。なお、26話はこのセリフで締めくくったが、勝敗は考えるまでもないだろう。「本当の正義の味方」となった浩一に敗北はないのだから。
『鋼鉄の華』版
- 「そんな名前で呼ぶな 俺は早瀬浩一だ!!」
- 「華」の終盤、襲来した推進派の兵器に対抗すべくマキナに乗り込んで。この世界の浩一はマキナの操縦者である生体サイボーグ「R335」なのだが、浩一自身はあくまで造られた人格である「早瀬浩一」を自分自身として扱っており、そう呼ばれるのは不本意な様子。
- ちなみにLでも呼ばれ、当然の如く「その名前で呼ぶな」と言い返している。
- 「大事なのはどうすればいいかじゃない どうしたいかだ!!」
「未来に証明するんだ 俺達はここにいる―――」 - 「華」を締めくくる決め台詞。UXではデウス戦で「鉄」の浩一がこのフレーズを引用。
- また、原作漫画版最終章では、リンカーンから伝えられたヒトマキナ穏健派の動向に対し、久嵩がこの言葉を用いて解釈を当てている。
迷台詞
その活躍ゆえか、増長しているものもあればコメディ的なものまである。
共通
- 「フッ…面白いじゃないか」(アニメ版)
「おもしろいじゃないか!!」(原作漫画版) - 自分の一言に「面白全部だ!」と返した道明寺の人となりを瞬時に理解して手を差し出した際の台詞。道明寺の方も一瞬で打ち解けたらしく、固い握手を交わした。このあまりの超展開に、絵美は顔芸レベルの崩壊した表情で内心パニックに陥り、理沙子は嫉妬を剥き出しにした。
原作漫画版
- 「ほわあああ゛あ゛…」
- 原作漫画版にて、緒川に顔を赤らめられた事で自身が全裸であることに気付いた時の絶叫。
- 「な…が あ゛き… おっぱ… ちがっっ」
- 石神に渡された(絵美の部屋の)カードキーで開いた部屋で着替え中の絵美の裸を見た際の台詞。この直後絵美の渾身の右ストレートで殴られる。
- 「この怪物ヤロウ 城崎に何してんだコラァァァ!!」
- 番外編「南海より愛を込めて」より、失敗作のドレスクラー・ソイルの影響で怪物化した大二郎(石神の飼っていたネズミ)に絵美が水着を脱がされそうになった場面にて。直前まで攻撃を躊躇っていた浩一だが、これで理性がトンだのか一刀両断してしまった。
- 「いや ただの通りすがりの中学生です」
道明寺「そうです」 - 美海にどちら様ですかと聞かれて。瞬時にキリッとした表情になっているのが、なんかシュール。
- 「あはははは ハインドタンク!」
- 原作番外編「非選抜因子」にて。ハインド・カインドの特徴(黄色、長射程砲)が3号機っぽいことから浩一が考えたネタ。割と本気だったらしく、道明寺に台車で押してもらいながら嬉々として叫んでいた。そしてそれを見た森次は、ヴァーダントの肩にキャノンをつけられないか、または右腕をドリルに変えられないか確認していた…。ちなみに原作最終章のハインドカインドは本当に足がキャタピラになる。
- 「あれ? もしかして山下クンも3年飛んできたの?」
- 再開した直後、まったく背丈の変わらない山下を見て。一応2センチ伸びたらしい。
- 「…ちょっと このコ 自分で正義の味方とか言ってるんだけど―」
- 自らを正義の味方と自己紹介した真来梓に引いて。
- 「い いや…でも…その 年上ってのも………凄くイイと……思うよ」
- 城崎の胸を見て。当然、城崎から平手打ちをもらう。
アニメ版
- 「なんで…なん…で…!なんでだよおおおおおお!! 俺は力を手に入れたんだ!!」
「正義の味方なんだ!! 何でお前ら俺に逆らうんだよおおおお!!ちくしょおおお!!」
「何でみんな認めようとしないんだ!! 俺がこの町を守ってるんだと!!」
「俺のこと…認めろよおおおお!! 俺が一番強いんだって認めろよおおおお!!」
「強いのは俺だ!! 俺が一番強いんだああああ!!」 - 3話にて周囲の建物を破壊しながら慟哭した。増長した頃の彼は「正義の味方」という言葉から程遠いとしか言いようがないくらい未熟さが目立っていた。直後、それに見かねた絵美によってラインバレルの行動を停止されてしまうが…。
- 「うるさい!口出しするな!!お前は黙って俺に守られてりゃいいんだよ!!」
- 直後に絵美をこの言葉で突き放してしまう。そして「最低です」発言に繋がる。
- 「どうせみんな俺が落ち込んでると思ってるんだろ? 残念でしたー!」
「あんなロボとか興味ないし! 正義の味方とかってアレ、シャレだから!! たく、みんな…」 - 4話次回予告にて言い放った大迷言。当然、城崎に「あなた、最低です!」と切って捨てられた。恐るべきことにLではアレンジを加えた上で「紅の衝撃、蒼の戦慄」で使われている。
- 「なあ…水着がこんなところにあるってコトは…城崎は今裸!」
- 「南海より愛を込めて」にて。いなくなった絵美を探しているうちに、彼女の水着をを見つけ、鼻血を噴き出しながら。直後に理沙子から「エッチな想像はダメェッ!」と、平手打ちを食らう。
- 「俺の女に何してんだ、コラァァァッ!!」
- 「南海より愛を込めて」にて、巨大イカが絵美の水着を脱がしたことにキレて。…ちなみにこの直後、台詞に衝撃を受けた女性陣(=浩一に好意を寄せているキャラ)がカットインするのだが、なぜかサトルが混じっている。おいおい。
- ちなみにこの直後、ラインバレルを呼ぼうとするが、直後に倒れる。その理由は鼻血の出しすぎで血が足りなくなったタメ。
- 「ノコギリはやめてくれー!!」
- 桐山のクーデター後に逃亡した先での寝言。よほど怖かったらしい。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「南雲はただの中学生だ! 正義の味方の俺とは違う!」
「あくまで南雲だって言い張るのか!なら、何で俺に攻撃してくるんだ!」
「化けの皮が剥がれたな!友達なら俺を攻撃するわけがない!」 - 一鷹との戦闘台詞。何でもない台詞のようだが、実は歴代でもかなり珍しい版権キャラからオリジナル主人公への攻撃台詞である。近年のスパロボでは版権キャラからオリジナルキャラへの戦闘台詞自体は増えているものの、そのほとんどは「オリジナル主人公への援護」か「オリジナルの敵キャラへの攻撃」であり、版権キャラから主人公への攻撃に専用台詞が用意されるパターンはかなり稀。
- 「なんでダンクーガが、俺のラインバレルを欲しがるんだ!」
「ダンクーガも正義の味方だと思ってたのに! よくも俺を裏切ったな!」 - 敵対時の葵との戦闘台詞。「正義の味方」に憧れたきっかけだったらしく、パターンが多い。
- 「このガイキングの偽者め!」
「色を塗り忘れるなんて、さすが偽者だな!」 - こちらは敵対時のカイキンクとの戦闘台詞。色を塗り忘れたのでなく、塗装が剥げたのだが…。
- 「あんたのしている事は、正義なんかじゃない!」
「俺は…あんたの正義を全力で否定してやる!」 - 桐山英治との戦闘台詞。増長時の自分そのままの言動を繰り返すプリテンダーのファクターに対し、真っ向からそれを否定する。
- 「なんで異世界の奴らなんかに荷担してるんだよ!!」
- 中島宗美との戦闘台詞。加藤久嵩は異世界人なので言いたいことはわかるが、Lでの浩一の仲間には久嵩と同じ世界からやって来た者たちがいるため、少々的外れな台詞になってしまっている。というか、そもそも絵美がそうなのだが…。ちなみに同じようなセリフは山下や美海にもある。
- 「想像、想像って……アンタ、本当に想像力があるのかよ!?」
- 対陸。的確過ぎる指摘である。
アニメ版
- 「名立たるスーパーロボット達と世界を救う…ハハッ!ナイスな展開じゃないか!」
- LのTVCMでの一言。ラインバレルに限らず、スパロボに新規参戦した全てのロボット作品に言えそうな発言である。
- 「見せてやるよ、正義の力を!」
- LのTVCMでの一言。戦闘アニメの際にも発言している。
- 「そんなの、もったいないですよ! せっかく人助けできる力があるのに使わないなんて!」
- 渚との会話にて。彼女との会話で、彼女なら自分とは違って力を正しく使えると思ったが故の一言。
- 「でも…友達を助けられるのに自分のせいで助けられなかったら、絶対に後悔しますよ…」
- 人助けができる力を使うことを拒む渚に対して。自分のせいで矢島を死なせてしまった浩一が言うからこそ、重く響く。渚もこの言葉で何かあったと感づいて相談に乗ろうとしたが、浩一自身は「俺には(打ち明ける)資格がないから」と断った。
- 「悪い、城崎。もう少しだけ考えさせてくれ…俺はもう間違えるわけにはいかないんだ」
「矢島が最期に言ったんだよ。大切なのは…『俺がどうしたいか』なんだって」 - クトゥルフの襲来に際し、協力を求める絵美達に対して。取り返しのつかない失敗を経て、自分のあるべき姿を求める。
- 「マジかよ、加藤機関にもイクサー1みたいなのがいるのか!?」
- ジャックとの対峙時に生身で挑んでくる彼に驚いての一言。確かに、普通驚く。
- 「やってやるさ…! 俺達が頑張りゃ、桐山も一泡吹くし人質も助かるんだろ?」
「ナイスな展開じゃないか!」 - 16話「JUDA奪還作戦」のブリーフィングにて。実は原作の決め台詞が出るのはここを含めて数回しかない。
- 「心配すんな。戦うのは俺だけじゃねえんだ。碇や南雲、剣児さんやダイヤ、カトル…」
「…な?上手く行きそうな気がしてくるだろ?」 - 上の台詞の直後、苦言を呈するシズナに対して。楽観的な意見ではあるが、どこまでも浩一らしい一言である。
- 「イクサー3の次に出てきたんだから、お約束的にイクサー4かイクサー0かと思ったけど…違うんだな」
- 第23話でのアトロスとの戦闘前台詞。…もっとも、この時点でLOTUSには冒険! イクサー3の続編のドラマCDでイクサー4の称号を得た少女が居るわけだが。
- 「力のない人達を身勝手に殺すよりはよっぽどいいさ! 馬鹿の方がなっ!!」
- プロイストと対峙した際に馬鹿呼ばわりされた際の台詞。
- 「神なんて似合わないぜ。手下は手下らしく情報参謀でもやってるこったな!」
- 第34話でのネオスゴールドとの戦闘前会話。原作ではビッグゴールドの分身だったネオスゴールドがLでは手下とされたことで、ネオスゴールドを演じた高畑淳子氏が、仮面ライダーシリーズの一つ『仮面ライダーBLACK RX』で敵組織のクライシス帝国の幹部・情報参謀マリバロンを演じたことを持ち出した声優ネタ。
- 「桐山英二、何やってんだよ!? あんたの正義ってのはマキナ人間なんかの手先になることだったのかよ!!」
「だからってこんなやり方が許されるのか!? 俺は認めない…お前の正義を!!」 - 「正義のために」における桐山との戦闘前会話。マキナ人間と化してなお自身の正義を誇示する桐山を、この一言で完全に切り捨てる。
- 「これが…俺達の!」
「正義だあああああっ!!」 - テルミノ・クレメンティアにて、ファイナルフェイズによって次元を両断した際の叫び。「正義の味方」ここに極まれり。
- 「セントラルと似たようなこと考えやがって! けどな、何より気にいらねえのは自分勝手な正義を語ってやがることだ!」
- バジュラクイーンと融合したグレイスに対して。他ならぬ自分自身がかつて通った道である「自分勝手な正義」を前に、本当の正義の味方は怒る。
原作漫画版
- 浩一「これでハッキリした…俺がどうしたいのか、何をすべきなのか! なぁ、ベルジュ少尉!」
アーニー「ああ、僕たちのすべきことはただひとつ!この連中を、叩き潰すッ!」 - 「明日への道標」にて、陸の卑劣な作戦から仲間を救うべく、アーニーと共に再び立ち上がる。
- 「ちょっと! そんな言い方は無いんじゃないですか?一騎たちは…」
- 森次から「戦えない人間は不要」と言われた一騎をフォローするのだが…。
- 「いやぁ~、やっぱステージの九条さんは輝いてるよな! 降矢のヤツが夢中になるのもわかるよ」
- 36話、アルカトラズの慰問ライブにて。ステージで歌っている美海を褒める、という原作ではなかった微笑ましいシーンなのだが…(以下迷台詞へ)。
- 「たとえ話が通じない相手だろうと、何度だって諦めずにわかりあおうとしてみせる」
「刹那さんがそうだったようにさ」 - 「君たちだって相手が話を聞かないといつかは諦めちゃうでしょ?」と言う来主に対して。刹那の影響を受け、善悪以外の大事なことに気付き始める。
- 「ふざけるなって…!な、何が正義の味方だよ!」
「本当の正義の味方が…こんなに人を悲しませるのかよ!」
「う、うっうぅぅ…チクショウ…!」
「だから、嫌いなんだよ…大人ってヤツは…」 - 「ジュダ」にて石神が死亡した際に。「これから生まれる新たな未来のための捨て石」という、「正義の味方」の末路を目の当たりにして、ハッピーエンドを望む「正義の味方」は涙する…
- 「だったら、創れるはずだ! 俺たちの意志で未来を…運命を!」
- こちらは石神の生存フラグが満たした場合の展開。「これから生まれる新たな未来のための捨て石」になろうとした石神を救おうと、UX全部隊は全てを振り絞って転送フィールドの破壊を試み、「正義の味方」は石神に自分の手で未来を掴めると諭した。
- それが、ハッピーエンドを望む「正義の味方」とUX全体の「切実な願い」であることを。
- 「それがアンタらの限界だというなら、俺はマキナも超えてやる!!」
- 「麗しのディストピア」でのイベント戦闘台詞。平和の先に自滅の道があるならば、その道を変えるまで。それが出来ないと諦めるのがマキナの限界なら、それをも超えて全てを救ってみせると、正義の味方は咆哮する。救いたいと願う全てを救うために、人も機械も超えてみせると。
- 「それが…未来に証明する、俺達の正義だああァァァッ!」
- デウスに対してきった大いなる啖呵。元々は「華」の浩一の台詞が原典。あの世界の浩一が「ここにいる」ことを証明したように、この世界の浩一もまた、可能性という名の数多のラインを重ねたカタチ、それを証明するため未来に続く命を、守り続ける道を選ぶ。
- 「神様に逆らえないのがお前の限界だって言うなら…その限界を超えてみせろよ、来主ッ!」
- 操との戦闘前会話。「機械仕掛けのヒト」の統率者に打ち勝った浩一のようにはなれないと諦念を吐露する操に浩一は啖呵を切った。戦いたくない心を持ちながら、人類との戦いを望む神様に従うしかないのが操自身の限界なら、その「限界」を超えて見せろと、人類とフェストゥムの未来を救おうとする「正義の味方」は諭した。
- 「刹那さんの理想がもうすぐ届く! そうすれば、戦わなくて済むんだ!だから、応えてくれ! 俺たちの意思に!」
- 対ELS戦。人類存亡を賭けた対話を成功させるため、刹那を全力で援護する。
- 「九条さん、俺たちは正義の味方だろ?」
「一緒に戦おうよ。 人類のためだけじゃなくて、この宇宙全体の正義の味方になろうよ」 - 第48話シナリオエンドデモにて、フロンティア船団と共にバジュラの本星に向かった人類軍の追撃に難色を示した美海に対してこの台詞で諭した。
- この説得で美海は戦う気になっただけでなく、戦いと挫折、葛藤を経て精神的に大きく成長したからこそ、この台詞は感慨深いものがある。
- 「あっちこっちでデカい顔してたケド、そろそろ年貢の納め時だな!かかって来い、小悪党! お前のくだらない世界征服の夢なんて、俺が一撃で叩き潰してやる…ッ!」
- ハザードとの戦闘前台詞。あらゆる生命を踏み躙った「小悪党」に対して「正義の味方」のやることはただ一つ。「自分の支配する世界」の可能性ごとハザードを「マキナ殺し」で叩き潰すのみである。
- しかし本作で数え切れないほどの悪逆の限りを尽くしてきたハザードも、ここでこうして小悪党と断じられているあたり、どんなに悪の限りを尽くしたところで、どのループでも最期は破滅する未来しか存在しないハザードは、小悪党の限界を越えられないということなのだろう。
- 「頭ごなしに理屈を押しつけられて、黙って従えるかよ!それにさァ…苦しんでるバジュラを見過ごすなんてできるワケないだろうが!」
- クイーン・フロンティアとの戦闘前台詞。フォールドネットワークによる銀河支配は元より、人間と同じ心を持つ生き物であるバジュラを平然と道具にする醜悪な電脳貴族に、「正義の味方」は反発する。
- 浩一「まったく、ナイスな展開だよ…!正真正銘の邪神の子と、こんなトコで戦うだなんてな…!」
マスターテリオン「それも若さゆえであろうが、己が身の程を超えた言質は身を滅ぼす、余の力にひれ伏し、思い知るがよい」
浩一「今更、そんな言葉で怯むかよ!それに、ここがあらゆる時空に繋がってるって言うなら…俺たちはここでお前を倒す!そして、俺たちの正義を未来に証明してみせる!」 - マスターテリオンとの戦闘前台詞。機械仕掛けの神の支配を乗り越え、真の邪神と激突する。
- 「わかるか、俺たちの願いが! 命が創りあげるカタチが!そのカタチこそが、多くの可能性から未来を創る! ラインバレルだァァッ!」
- カリ・ユガとの戦闘前台詞。可能性の往き付く先は終焉というユガの言葉を否定し、最後の戦いに挑む。
『鋼鉄の華』版
- 「未来は変えることが出来る…大事なのはどうすればいいかじゃなく…自分がどうしたいかだ…」
- 「鋼鉄の華」世界の浩一の台詞。矢島からかつて向けられた言葉に、浩一は驚愕する。
- ちなみにこれは「華」でマキナに対して言った台詞が元で、廻り巡って浩一自身にその台詞が返ってきたことになる。
- 「ああ、この世界はきっとアイツらが守ってくれるさ…それより…前にその名前で呼ぶなって言っただろ?俺の名前は…」
- 次元回廊に現れた「鋼鉄の華」世界の浩一の台詞。搭乗機の「マキナ」に「R335」と呼ばれ、不服そうに言い返す。ちなみに「R335」は読みきり版における浩一本人の名称であるほか、原作漫画版で天児の脳髄を保管していた電脳ユニット「アーク」に記されている。0巻を呼んだユーザーならニヤリとさせられる一幕。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「…絶対偽物だと思ったのに」
- 自軍入りした際に一鷹に思わず漏らした一言。どうやら本気で偽物だと思っていた様子。
- 「さ、さて!ランカさんとエイーダさんの熱唱の余韻を残したまま始まりましたアイダルコンテフ…ッ」
- アイドルコンテストの司会に抜擢されるも、いきなり噛んでしまい、早速迷司会ぶりを発揮してしまう。
- 「ナースな変態だぜ!?!?」
- アイドルコンテストの際にナース服を着て現れた美海に興奮しての一言。浩一の決め台詞たる「ナイスな展開だぜ!」とかけたギャグ。ちなみにこの発言はネットラジオ番組『鉄のラジオバレル』が元ネタである。
- 「な、なんなんだよコイツら…! ガンダムの着ぐるみが喋ってるのか!?」
- ヒトガタに襲われていたところを孫尚香と孫権に助けられたときに彼らの容姿に愕然としての一言。そりゃ、普通驚く。……しかし、ガンダムの着ぐるみと言う辺り、浩一もあの映画を見たことがあるのだろうか?
- 「ナ、ナイスな展開じゃないか…!」
- 「歩みよる魂」にて。何がナイスな展開なのかというと、「女湯に女が入っている」コト…。
- 「ひっ…!」
- UXにて、美海の歌をたたえた直後に絵美にファクターアイを発動させた目で睨まれて。一見なんてことのない台詞だが、スパロボプレイヤーの中には某筆頭政務官の悲鳴を思い出してしまう人も多いのではないだろうか。
- 「頼む! 匿ってくれ!」
- CCにて、シンジに自身を匿うことを頼み込んで。文体だけ見ると「何者かに追跡されている」ようにも見えるが、実際は絵美と美海の修羅場に収拾がつかなかった為にこのような行動に及んだ。
- そのシンジからも「どっちが好きなのかハッキリすればいいのに」と心の中でバッサリ切り捨てられるという体たらくである。
- 「クソッ! 自分で正義の味方を名乗るとか、痛い奴だな!」
- CCにて、カイルスを「バレンタインデーのイベントを滅茶苦茶にしようと企む首謀者(実際はデキム一派残党の仕業だったが)」と思い込んで倒そうとし、更には自身を「正義の味方」と名乗った真来梓に対し。
搭乗機体
- ラインバレル
- 本機のファクター。原作漫画版では、後にこの機体そのものとなる。
- ラインバレル mode-C
- 怒りの感情が生み出した真の「マキナ殺し」。アニメ版のみ登場。
- マキナ
- 「鉄のラインバレル」の原型に当たる読み切り漫画作品『鋼鉄の華』での浩一が搭乗していた。Lでは会話のみだが登場している。
- 新型迅雷
- 原作漫画版で一時ラインバレルの代わりに搭乗していた。三つ巴紋とショートレールガンを装備している。
- アルマ
- アニメ版26話「鉄の影」でラインバレルの代わりに搭乗していたJUDA製アルマ。ファクター勢はこの時点ではDソイルが停止していたためマキナが動かせず、代わりの搭乗機としてそれぞれのマキナのカラーに塗装されたこの機体に乗っていた。