バーン・バニングス
バーン・バニングス(Bern Bunnings)
ドレイクに仕える騎士。コモンでありながら高いオーラ力を持ち、オーラバトラーを操っていた。パイロットとしても第一人者で、オーラバトラー隊の隊長を務め、召喚されたショウ達の指揮も執っていた。
当初はドレイクの信頼も厚く、ドレイクの娘・リムルの許婚になるなど、出世街道を上がりかけの所だったが、ショウの出現でケチがつきはじめる。軍団長としての戦果は悪くないものだったが、個人の戦いではショウのダンバインに毎回敗退してしまい、ドレイクに隊長の座を追われる。その屈辱からプライドや過去の栄光を捨ててまで、ショウを仇敵として付け狙うが、その度に敗北を重ねる。
遂には、その名と顔さえも捨てて仮面をかぶり、ショットの私兵「黒騎士」として生きることになる。怒りと憎しみで増大したオーラ力はショウとビルバインさえも苦しめたが、最後にはショウと生身で差し違えた。
なお、原作では黒騎士となるまでドラムロ、ビランビー、レプラカーンと機体を乗り継いでいた。
その後、バイストン・ウェルにラバーン・ザラマンドとして転生する(『聖戦士ダンバインOVA』)。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦EX
- 初登場作品。マサキの章でビランビーに乗って現れる。最初からショウがビルバインに乗っているため、すぐに倒されてしまう。また、シュウの章ではシュウの説得により自軍に引き入れることが可能で、サフィーネの手で強化されたズワァースに乗ることになる。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 後半は原作通り黒騎士になるため、序盤のみの登場。この時には、何気に原作では一度も乗っていないビアレスに乗っている。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 「バーン・バニングス」としては第4次と同じ。黒騎士としては当該項目を参照。
- スーパーロボット大戦F
- 初めて声がついた。しかし、トッドとショウにはDVEが多いのに彼には何もなく、バーンとしては一回だけの登場である。
- なお、完結編には登場しないので、完結編にデータを写すとキャラクター事典からも消えてしまう。結構扱いが悪い。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- ストーリー開始からバイストン・ウェルが舞台のため序盤は出番がある。
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- 第1部はバイストン・ウェルルートのみに登場。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 出番はCOMPACT2と同じ。放っておくとアルフィミィに落とされてしまうことがままある。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ドラムロ、レプラカーン、ビアレスに乗る。ビルバイン夜間迷彩仕様の入手に関わっている。50話「ヴァリアブル・フォーメーション」以降は黒騎士として登場。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- そこそこ強化されているがショウには到底及ばない。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 最初から黒騎士として登場し、素顔を見せるのは最終決戦時のみ。最終搭乗機もズワァース。ドレイクとショットの戦死後にユキムラに拾われ、彼にセレスチアル・リアクターに接続された事で強化されるが、マクロス近海での戦闘で戦死。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- ズワァースに乗る。ショウと共に召喚された際に登場。その後は黒騎士として登場するが、ハイパー化のイベントにて正体を現す。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- プロローグでいきなりショウと刺し違える(黒騎士の姿は登場しない)。その後、本編ではガランの客将となり、彼の下で改めてショウと決着をつける準備をしていた。ただし、ショウに「怨念を殺された」せいか、その行動から怨念はさほど感じられない。なお、彼やカレンの口から、「死んでいた可能性」の声を聞いたという話が聞ける。
- 条件を満たせば、決着後にショウとガランの言葉を受けてUXに仲間入りする。こうして、遂にスパロボシリーズで初めてショウとの和解と共闘が実現することになった。乗機はズワァース(プロローグでは原作再現でガラバに乗っている)である。仲間に加わってからは、「本来は死んでいたはずだったが、死の運命を乗り越えて生きる道を勝ち取った者」の一人としての描写も多く描かれている。これまでのSRWシリーズでは殆ど最期には死亡してしまう運命を辿ってしまっていただけに、非常に感慨深い扱いといえる。全てが終わった後は、船に乗って自分探しの旅に出る(エレボスからは「海の上で一人ぼっちで泣いてるんじゃないか」と突っ込まれているが…)。ショウは「明日なのか、生まれ変わった来世なのかわからないが、いつかまた必ずバーンと再会する時が来る」と考えているが、その再会が殺し合いでない事を願いたいものである。
- 当然主人公キャラではないのだが、サコミズの説得に参加できる。しかも、説得可能キャラの半分近くは外れと言う中、彼の説得は有効。同じ憎しみに身を焦がした者として、通じるものがあるのだろうか。
- 『鉄のラインバレル』の桐山英治の登場もあってか音声が新規収録された。なお、本作では聖戦士技能が地上人専用になってしまったため、バーンは習得しない。幸い仲間になるとアタッカーのスキルパーツを持ってくるので、気になるならこれを付けよう。
- 総じて、ショウと和解する上に生存して仲間になり、仲間になった後も同じ『死を乗り越えた者』として意外な隠しキャラとの絡みも用意されているなど、歴代で最も扱いが良く、バーンが救われた作品と言っても過言ではない。
その他
- バトルロボット烈伝
- ゲルスター帝国にて転写されズワァースを駆って敵として登場するが、バーンとして出てくるのは二度目以降(最初は黒騎士なので)。ハイパー化のイベントはトッドに取られ、そして回避能力がやたら凄いガラリアのバストール、股間のオーラキャノンが忠実に再現され色も派手なレプラカーンに乗るジェリル等と比べるとインパクトが薄い感じである。中盤ではネイと組んで帝国の防衛に当たっていた。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
攻撃的なものが揃っている。必中がない分は必要に応じて感応でカバーしよう。
特殊技能(特殊スキル)
聖戦士を持っていないため、他の主役・ライバル級のオーラバトラー乗りと比べると攻撃力は一歩劣る。それを補う事を想定してか、彼が仲間になるとアタッカーのスキルパーツが手に入る。また、ショウ達とは違い、底力を高レベルで所持しているのも特徴。
戦術指揮
- 格闘武器の攻撃力10%上昇、防御力10%上昇、命中率5%上昇
- 攻守のバランスの取れた構成をしているが、特に強力な効果は持っていないため、選択の優先度はあまり高くない。
- ただし、ホウジョウ軍が出てくるシナリオだと複雑な心境を語ってくれるので、一度見てみるのも悪くない。
人間関係
他作品との人間関係
- ジェリド・メサ
- EXのシュウの章にて共闘。彼もまた、バーンと同じく富野作品に見られる「ライバルを倒さないと前に進めなくなってしまった者」である。
- ただし、劇中最後まで主人公の強敵として立ちはだかれた分、バーンの場合はまだマシだと言えようか。
- シュウ・シラカワ
- EXのシュウの章にて共闘。
- サフィーネ・グレイス
- EXのシュウの章にて共闘。彼女にズワァースを強化してもらった。
- シュウイチロウ・ユキムラ
- SC2ではドレイクやショットの戦死後、彼に拾われた後にセレスチアルリアクターに接続され、強化人間同然と化し、彼に捨て駒として利用された挙句、散る運命に…。
- ガラン
- UXではプロローグの『ダンバイン』最終話でのショウとの激突の後に「UX」の世界に転移した際、彼に救われ、彼の客将となる。バーンにとっては恩人であり新たな主君でもあり、敬意を表する相手でもある。そして、本作でのバーンの救済は、ショウだけでなく彼によるところも大きい。様々な意味で、上記のユキムラとは対照的といえる。
- 羽佐間翔子、カレン
- UXで生存した場合、彼女達から自分達は似た者同士と評される。
- パトリック・マネキン
- UXでは序盤のヨーロッパルートにて対決し、彼を破る。ちなみにバーンが自軍にいる時にパトリックが参戦するとその事について言及して狼狽させるシーンがある。
- 劉備ガンダム
- UXでは序盤のヨーロッパルートにて対決し、ちょっとした因縁の間柄に。
- ドクター・ウェスト
- UXでは第2部後半に彼が仲間になる際、UXへの仲間入りを表明する彼に対して「内容はともかくとして、彼の貫き通す信念は信用できる」とすぐに彼を信頼する意思を示す。
- リュクス・サコミズ
- UXでは第2部ラストにて義母コドールの狂業を阻止しようとする彼女をショウやマーベル達と共に後押しする。
- マスターテリオン
- UXではバーンが本来辿っていた運命を知っており、直接対峙した際にはバーンを翔子やカレン同様に「死人」と称する。
- ネロ
- UXではマスターテリオン同様、バーンに対して彼が本来辿っていたであろう運命を示唆する。
名台詞
- 「若き地上人、期待する」
- 第1話、ショウの初陣が終わって。
- 「私は勝ちたい、私は奴を破りたい…… 私は騎士の出のはずだ!!」
- レプラカーンをもってしてもなお、ショウに敗れてしまった時の台詞。これを最後に彼は黒騎士の仮面を被ることになる。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ごふっ…!」
- UXのプロローグにてショウとの一騎打ちの際に彼の捨て身の一撃を喰らって。
- 一見何気ない台詞に見えるが、今作においてはイベント戦闘や重要な場面で様々なキャラクターが発言するためプレイヤーに印象を残している。
- ちなみに、OEではバーンと声が同じ人物が、上記の台詞(表記は異なるが)を言っている。
- 「貴様のせいで踏み外した人生に、恨みごとがないと言えば嘘になろう」
「されどッ! 騎士として残された最後の矜持で、今、私が求めるのは…」
「ショウ・ザマ! 貴様との、決着のみッ…!」 - UX第31話にて、ショウに一騎打ちを申し込んだ際の台詞。前の宇宙でのショウとの最後の一騎打ちにて彼に「怨念」を殺されて浄化を乗り越えたバーンは、ただ一人の騎士として、ライバルとの決着を所望する。
- 「ごふっ…! フ、フフ…またしても…敗れたか…」
「だが、悔いはない…誰でもない…自らが選んだ道なのだから…」 - 浄化の果てに迎えた、ショウとの真の最後の決闘にて。ライバルとの最後の激突は、バーンの敗北に終わった。だが、その言葉に呪詛が感じられないあたり、「怨念」が完全に殺されたことを伺わせる。
- なお、生存フラグを立てたか否かによって二行目の後の台詞が変わる。
- 「………」
「閣下…御恩は生涯、忘れませぬ!」 - UXで生存フラグが立った場面より。死を受け入れようとしたバーンを叱咤するショウの言葉に続き、出陣したガランから「心のままに自分の戦場を目指すがいい」と諭され、バーンはこの世界の主君であり、そして恩人である漢に、感謝の言葉を伝えて、「生きていくこと」を選ぶ。これまで様々な世界で常に無念の死を遂げる定めにあったバーンの運命が、大きく変わった瞬間である。
- 「ホウジョウ軍とやらも、地上の軍と手を組む道を選んだか」
「世界は違えど、辿る道は同じのようだな…」
「敵にラインバレルを渡すわけにはいかん!あそこを死守しつつ、敵の迎撃にあたれ!」 - 第35話「選択-けつい-」にて、戦術指揮を担当した際の台詞。かつてのドレイク軍と同じ選択を取ったホウジョウ軍にバーンも複雑な心境を見せる。
- 「憎しみに身を焼かれ、怨念によって大いなる力を得んとするか!」
「私はいかにそれが無為かを知っている! その怨念…私が断ち切ってくれよう!」 - UX第38話におけるサコミズとの戦闘前会話。かつて憎しみに身を焼かれ、その過ちを知った者として、怨念から開放された黒騎士は、憎しみに身を焦がす聖戦士と剣を交える。
- 「我欲にまみれ、振るうオーラ力がこうも醜いものだとはな…」
「これ以上の暴虐を許すわけにはいかん! 各員、散開してホウジョウ軍を阻止するのだ!」 - UX第40話にて、戦術指揮を担当している場合の台詞。東京を欲望のままに蹂躙するホウジョウ軍に対し、バーンも憤りを露にする。
- 「ああ、ヨーロッパの戦いで世話になったあのスーパーエース殿か」
「今度は引き際を誤らぬことだな」 - UXの終盤にてマネキンの命により出向したアルティメット・クロスの面々に自己紹介したパトリックに対して。当然パトリックは「古傷をえぐるな!」と辟易してしまう。
- どうやら序盤でガラン軍に所属したときに交戦した彼の事を覚えていたことがわかるが、どうも1stシーズン彼とのやり取りを彷彿させてしまうのは、気のせいなのだろうか。
- 「ショウ、二体同時攻撃で仕掛けるぞ」
- UXにて、ツインオーラアタック使用時。この後も信頼感あふれる掛け合いを続けつつ、かつてライバルであったが故の絶妙なコンビネーションを見せる。ある意味、本作の象徴と言える。
- 「力も狡猾さも、今はいらん!ただ、勝利を得るため戦うのみ!」
- UXにて、カリ・ユガとの戦闘セリフ。怨念を殺されて浄化を乗り越えたバーンは、ただ一人の騎士として、世界を滅ぼす神に挑む。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「ショウ・ザマ、なぜウサギという動物は目が赤いのだ?」
- UXの中断メッセージでの第一声。それに対するショウの答えは「ニンジンを食べるから」。で、この直後に自身の目が何故赤いのかと彼に問うのだが、それはゲームのやりすぎで目が充血しているからであって……
- 「エネルギー切れだと!? 地上界のゲーム機というのはオーラ力では動かんのか!?」
- 更にその直後、3DSの充電が無くなってしまったらしく、ショウにそれを教えられて。この一連の流れは、今までのスパロボでは一度も見られなかったバーンとショウの和やかでコミカルな遣り取りであり、本作の二人の関係性の変化を端的に表したものとなっている。
- ……それにしても、仮にバイストン・ウェルにゲーム機があるのならば、それはオーラ力で動くのだろうか。