ネビーイーム
ネビーイーム(Nevi'im)とは、バンプレストオリジナルの建造物。
概要
『OGシリーズ』の設定
『エアロゲイター(ゼ・バルマリィ帝国)』が送り出した衛星基地。その全長はコロニーをも凌ぐ。地球側のコードネームは「ホワイトスター(白き魔星)」で、インスペクターやシャドウミラーなどもこちらの名で呼んでいる。管理者はレビ・トーラー、アタッド・シャムラン、イングラム・プリスケン、ヴィレッタ・バディムの4名。事前(DC戦争あたりの時期まで)に誘拐して改造手術を受けた連邦軍やDCに所属していた多数の兵士達がゼカリアやハバククといった有人機動兵器に搭乗する先兵として扱われ、その中でもガルイン・メハベルとゲーザ・ハガナーの二人は、専用機としてカスタマイズされたエゼキエルに搭乗する前線指揮官となっている。
極めて堅牢で、エネルギーフィールドによる鉄壁の守備を誇るが、αシリーズと違ってガンエデンのコントロール下から切り離されていたのか、攻撃能力は機能していない模様。中枢部はレビの専用機となる巨大機動兵器ジュデッカが担当している。幾重もの防壁に守られた内部には人間を「飼う」ためのマルチプルファーム「キブツ」や、データさえあればパーソナルトルーパーやアーマードモジュール、特機型機動兵器をも容易に複製・生産できる兵器生産プラント等が存在。イングラムが目覚めた場所からするとバルシェムの生成チャンバーも存在するようだが、本人とヴィレッタ以外は未登場。RoAの描写では数百人単位で存在していたようだが、残りがどこに行ったのかは不明のままとなっている。
新西暦187年の夏、L5宙域(ラグランジュ5)にワープアウトし、地球各地にメギロートを送り込んで、地球人達を誘拐。改造人間に仕立て上げてL5戦役を引き起こしており、その目的は「地球人の飼育」「戦闘兵器への転用」である。ただし、数年前にイングラムが地球に送り込まれ、マイ・コバヤシやジェニファー・フォンダ、カーウァイ・ラウ等が誘拐された事を踏まえると、実際は数年前にも地球側に気付かれる事無く現れていた可能性もある。
インスペクター事件(『OG2』)時の終盤では、アインストに乗っ取られた結果、ジュデッカのあった中枢部に巨大な頭脳が存在し、生体組織によって壁や床といったものが侵食・融合した様な異形の空間と化していた。最終的にノイ・レジセイアとの融合によって超巨大アインストであるシュテルン・レジセイアと化し、クロガネ・ヒリュウ改の部隊の共同作戦(後の鋼龍戦隊)によって、完全に消滅した。
封印戦争(『第2次OG』)の終盤において、ユーゼス・ゴッツォが彼個人の意図から送り込んだものだった事が判明。その真の目的は、地球人の戦力を手に入れ、対立国家のゾヴォークやバルマーの霊帝と戦う力とする事であった。
デザインとしては、映画『スターウォーズシリーズ』に登場する『デススター』がモチーフかと思われる。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
概ね前述の通り。最終盤では「オペレーションSRW」にて、ハガネ隊とヒリュウ隊の共同作戦により、ハガネのトロニウムバスターキャノンで外壁に穴を開けられ、各機動部隊により中枢を担っていたジュデッカが破壊、制圧される。その後は地球連邦軍が管理することとなる。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
イージス計画の要ととして地球連邦軍が管理していたが、生産プラントを狙うインスペクターの攻撃で防衛部隊は壊滅、ヒリュウ隊は撤退を余儀なくされる。インスペクターは残された兵器工房で機動兵器を開発し、各地へ侵攻。のちにシャドウミラーと同盟を結び、両者の拠点となる。だが、アインストの散発的な攻撃とヒリュウ隊、クロガネ隊の2部隊の総攻撃を受け、インスペクターとシャドウミラーは壊滅。
最後にはアインストによりノイ・レジセイアの寄り代として選ばれ、シュテルン・ノイレジセイアとなり牙を剥くが倒され、諸共に消滅した。
設定は『第3次』のアクシズから取られたと思われる。なお今回はバルマーが設定の中心から外れているため、ホワイトスターと呼称される場面が多い。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ/ジ・インスペクター
ほぼ『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』の設定と同じだが、ネビーイームの内部への直接攻撃はカットされた。
戦後、無人となり、地球連邦軍の内部調査が行われていたが、既にアインストが巣食っていた。ネビーイームを占拠したインスペクターはウェンドロ一人が鎮座するが、ウェンドロはアインストの影響で変貌。最終的にシステムXNによりノイ・レジセイアがアインスト空間から出現し、ネビーイームに寄生した。ノイ・レジセイアが屠られた直後、今度はベーオウルフにより侵食された。その後の描写については明確にされてない。
『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の設定
『ゼ・バルマリィ帝国』(通称・バルマー)の母星を守る12基の攻撃衛星の総称で、「12の白き守り」と呼ばれている。制御しているのが「ルアフ・ガンエデン」である。その内の1基はバルマー側のクロスゲートに配置され、地球人最強部隊αナンバーズを迎え撃ったが破壊され、クロスゲートは地球人達の手に渡る。本星に攻め入ったバッフ・クランは11基のネビーイームで殲滅したが、アポカリュプシスの隕石群を止めることはできなかった。
その後αナンバーズの侵攻に際し、エツィーラ・トーラーの謀略でマイ・コバヤシを錯乱させる駒にされるが、本星を脱出して来たアヤ・コバヤシや、同行していたバラン・ドバンとルリア・カイツの活躍で危機を逃れる。最終的にネビーイームは、自らαナンバーズと対峙することを決めたルアフにより機能を停止され、バルマー本星の崩壊と共に消えた。なお、12基の衛星の内の1基を動かしたのはシヴァー・ゴッツォであり、ルアフ打倒のためわざと防御力を弱めてαナンバーズに突破させたことが明らかとなった。
こちらでも内部の設定は概ね変わらないが、機動兵器のプラントではなくなっている。また、バラルの園に相当する念動攻撃兵器でもあり、巨大なレーザーを放って敵を殲滅する。
ちなみに、ユニットデータ・パイロットデータが存在し、カーソルを合わせてフリーコマンドの「能力」に設定したボタンを押すとこれらのデータが閲覧できる。ユニット画像はザクIIのイラストに「NOW Printing」と書かれた画像の鏡映しが映っている。各データは以下の通り。
HP | 100000 |
---|---|
EN | なし |
運動性 | 0 |
装甲 | 500 |
地形適応 | 空A・陸D・海D・宇A |
サイズ | 2L |
移動タイプ | 空 |
移動力 | 0 |
修理費 | 25000 |
編成コスト | 3 |
武器 | なし |
レベル | 52 |
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初期気力 | 110 |
SP | 85 |
撃墜数 | 52 |
能力値 | なし |
地形適応 | 空D・陸D・海D・宇D |
精神コマンド | なし |
小隊長能力 | なし |
メモ
- ネビーイームは「ヘブライ語」で「預言者」という意味であり、ヘブライ語聖書における3大区分「律法(レビ)」「預言者(ネビーイーム)」「諸書(ケスービーム)」の1つ。
- 設定はSF小説の『銀河英雄伝説』の「アルテミスの首飾り」と類似している。
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