悪霊将軍ハーディアス

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悪霊将軍ハーディアス(Evil Spirit General Hadias)

ミケーネ帝国の将軍の一人。暗黒大将軍率いる7つの軍団の一つ・悪霊型戦闘獣軍団を率いる長。

手に持った巨大な鎌を初めとし、骸骨がボロ切れを纏ったようなその姿はまるで死神を思わせる不気味さを演出している。頭部の髑髏が逆さまである点も特徴的。

部下共々出番は七大将軍で最も少ないものの、その非常に印象深い姿はやはり部下共々インパクトが強く悪霊型戦闘獣軍団はゲームでの出番も多い。 大きな鎌は勿論、手の先に付けられた顔の口から吐く五万度の火炎などを武器とし、自分の足を棍棒代わりに使うという奥の手も披露している。

最終決戦では、他の将軍がまともに戦いもせず敗れてゆく中、唯一人勇敢にマジンガーZと立ち向かったが、鎌を投げ返された挙句ルストハリケーンでデモニカに叩きつけられ、力及ばず倒された。

永井豪の漫画版では、幻覚を使い剣鉄也を翻弄する。しかし、演出ミスから幻覚を見破られ、七大将軍最初の戦死者になる。

マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍

OVA版ではデザインがかなりアレンジされ、死神を思わせる姿から一変し、文字通り悪霊を彷彿とさせるようなデザインとなった。 特に腹部の顔が本体だったのが、左手の顔が本体になっているので、ユリシーザーと同じく原作と本体の位置が変化している。 またキャラクター性にも大きな変化があり、なんとオカマ口調を喋る。

ニューヨークビューナスAを撃破し、超人将軍ユリシーザー妖爬虫将軍ドレイドウと共に光子力研究所に攻め入るが、マジンカイザーの冷凍ビームによって瞬殺される。

真マジンガー 衝撃! Z編

最終回では、あしゅら男爵の自害による儀式によって復活したミケーネの神々の一柱として、シルエットのみの姿で登場。

スパロボシリーズにおいて

「悪霊型のメカ」という点が他の敵勢力には見られずミケーネ帝国の独自性として扱われたため、彼自身のスパロボへの登場頻度は、他の将軍たちよりも高い。 さらに部下である悪霊型戦闘獣も種類こそ少ないが、彼を含めて殆どがスパロボへの出演経験済みというほどである。漫画版のゾンビールを除けば、残るはマミレスだけである。

ただし彼の初登場である第4次では色々と悲惨なデビューで、ドレイドウ獣魔将軍と共にボス系でありながら武器の性能が非常に低いためかなり弱い。パイロットの性格と移動力などの面から若干ハーディアスの方が強いが五十歩百歩という有様。 しかし、その後の第2次αでは大幅にパワーアップして再登場を果たしているのでファンには嬉しいところ。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦
DCの幹部として序盤から何度か登場する。
しかし初登場マップ「謎の訪問者」ではティターンズが味方NPCとして増援に来ると部下を置いて逃亡するという情けない行動を起こし、ライラには「逃げ足だけは達者だねぇ」と馬鹿にされる。ルート次第ではこの時点で破壊することが可能だが、リセットが必須になるなど難易度はなかなか高い。
第4次スーパーロボット大戦S
基本的には『第4次』と同じだが、ドレイドウ共々マップ「コロスとドン・ザウサー」にも登場するようになったため、出番が1回増えている。
スーパーロボット大戦Fスーパーロボット大戦F完結編
本編未登場だが没データが存在する。

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
原作どおり暗黒大将軍の部下としてユリシーザーバーダラーと共に登場する。
ゼンガールートでは配下の戦闘獣サイコベアーを使って剣鉄也に呪いをかけた。その際鉄也は未来世界での事も踏まえて「2度も同じ手は食わん」と発言する。
最後はミケーネの決戦の時に地獄大元帥を除く他の幹部もろとも倒される。
悲惨なデビューであった第4次と時とは異なり、七大将軍で唯一分身能力があったり戦闘アニメがすごいことになっているなど、名誉の挽回が見られる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
OVA版で登場。しかし、ミケーネ帝国自体の扱いが悪く、ルートによっては顔も出ない。
スーパーロボット大戦W
OVA版で登場。1度だけユニットとして登場する。

関連作品

バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法
魔神族の兵士の1人として登場。武衆はフライヤー。
七大将軍の中で唯一の出演だが、原作では部下のはずのダンテは指揮官なのに彼は兵士から始まる。

装備・機能

武装・必殺武器

イビルサイズ/鎌
右手に持つ大きな鎌。第2次αでは鎌を投げつけたと思いきや悪霊将軍らしい非常に見応えのある戦闘アニメを見せてくれる。
カーズ/呪術
悪霊将軍の名に恥じない妖術を使って敵を攻撃する。射程が長いのが特徴。第2次αで必見の戦闘アニメであるほか、第4次でも当時にしては凝った戦闘アニメが用意されている。
ヘルファイヤー
左手の先にある人面から吐く高熱の炎。残念ながら第2次αでは未採用。

特殊能力

分身
なんと第2次αでは彼だけが将軍の中で唯一分身ができる。

移動タイプ

サイズ

M

人間関係

闇の帝王
主君。
暗黒大将軍
上官。まともな出番は彼の配下の時だけだった。
地獄大元帥
新しい上官。
獣魔将軍
設定上は上役…のはずだが、第4次では格下扱いしている。
超人将軍ユリシーザー妖爬虫将軍ドレイドウ
同僚。OVA版では一緒に光子力研究所へ攻め入る。
怪鳥将軍バーダラー
同僚。
魔魚将軍アンゴラス大昆虫将軍スカラベス猛獣将軍ライガーン
同僚。SRW未登場。
ゴーゴン大公
第2次αでは、地獄大元帥の副官として威張り散らす彼に辟易する(原作ではユリシーザーとアンゴラスの役回り)。
ダンテ
同じ悪霊型戦闘獣だが、獣魔将軍ないしは暗黒大将軍の直属ともとれるため、部下かは不明。
ズガールサイコベアー
部下。原作に出てきた悪霊型戦闘獣はこの二体とダンテ、マミレス(SRW未登場)、ゾンビール(永井豪の漫画版にのみ登場)の5体しかいない。しかし、スパロボへの採用率だけ見れば5体中3体…つまりは60%と、他の六つの軍団を圧倒している。
炎ジュン
OVA版では、命からがら脱出した彼女を放置し、ビューナスAのみを執拗に破壊した。

他作品との人間関係

ダバ・マイロード
第4次(S)では、地球に漂着してきた彼と仲間たちを連行しようと目論む。おかげで「地球人」全体が誤解されるところだった。
ティターンズの面々
旧シリーズではDCにおける同僚だった。それゆえ、第4次(S)では地球連邦に降った彼等彼女等を裏切り者呼ばわりする。

名台詞

「死ねぇ! 死ぬのよ! 死になさい! 全く! しつこい! ブスねぇ!」
OVA版でビューナスAを執拗に釜で破壊しながら発したオカマ言葉。ビューナスの外見がよほどお気に召さないらしい。

スパロボシリーズの名台詞

「わしは用事を思い出した。では、さらばだ!」
第4次(S)「謎の訪問者」にて。状況が不利と感じたハーディアスはこのセリフと共に撤退してしまい、部下にも「は?」と言われ、ライラもその情けなさに呆れていた。
「黙れ、ゴーゴン! 貴様の下などで戦っていられるか! 俺は帰らせてもらうぞ!」
第2次α第43話にてゴーゴンの横柄さに憤っての台詞。まるで推理物の「焦って自室に帰ろうとする人物」のような言い回しである。
「くそ…人間共め…!我が身体滅ぶとも、その魂は永遠に貴様達を呪い続けて…う…うわっ!」
第2次αの最終決戦では、この怨嗟の言葉と共に砕け散る。
「卑怯もラッキョウもないわよ!」
CCにて。