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2024年10月14日 (月) 17:45時点における最新版
ハイペリオン | |
---|---|
外国語表記 | HYPERLION |
登場作品 | |
デザイン | 小野聖二 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 外宇宙航行用アーマードモジュール(リオンシリーズ、シリーズ77) |
型式番号 | XAM-008-HI |
全長 | 29.5 m |
重量 | 107.9 t |
推進機関 | テスラ・ドライブ×4 |
所属 | |
パイロット |
ハイペリオンは『第2次スーパーロボット大戦α』のリアル系女主人公機の強化形態。
概要[編集 | ソースを編集]
「コードHYPER77」の入力後、フォーメーションヘリオスを経て、アルテリオンとベガリオンが合体した姿。この形態になって初めて、『プロジェクトTD』の目的である恒星間航行が可能となる。まさに、シリーズ77の最終目標となる機体。
劇中ではDFのアルテリオンとベガリオンが合体した状態となっているが、本来は航行形態であるCFのアルテリオンと合体することを想定している。この状態で4つのテスラ・ドライブを同調させ、なおかつ十分な加速距離が得られれば、その速度は亜光速にまで達するという。速度、機動性ともに桁違いで、アイビス・ダグラス一人ではとてもではないが操縦できないらしい。そのためか、航法ナビゲーターをツグミ・タカクラ、火器管制オペレーターをスレイ・プレスティが勤める。戦時下では、武装オプションを施されたアルテリオンとベガリオン、両方の武器が使用可能となる為、ハリネズミの様相を呈している。
空間転移技術が未発達のOGシリーズではさらに設定が追加されている。 本機は構成の都合上、テスラ・ドライブ4機によって推進するのだが、アルテリオン・ベガリオンのドライブは「ツイン・モーダル」というテスラ・ドライブのシンクロ運用が実装されている。簡単に言うと、テスラ・ドライブそれぞれが互いを空間内で認識し合うことにより、常に同調率を安定できるというもの。 ハイペリオンの状態になるとこれは「クワッド・モーダル」という4基での相互干渉を起こし、機体周辺に完全鏡面球体フィールド「ディスクリート・スフィア」を発生させる。このスフィアは内部と外部を可視光線などを除き完全に隔離する作用を持ち、一言で言うとハイペリオンを覆う球状結界である。 理論上は時空連続体を切り裂き、空間・次元転移をも成し遂げられるが、封印戦争の段階では技術力とテクノロジーが全く追いついておらず、机上の空論となっている。
なお、合体の仕組みとしては、ベガリオンが上下に分かれ、アルテリオンがDFの状態で俯せに挟まって上体を起こしたような形。ゲーム中のグラフィックだけだとアルテリオンがベガリオンを装着しているように見えるが、設定画を見ると背中にアルテリオンの脚部が確認できる。
構成機体[編集 | ソースを編集]
ゲームの扱い[編集 | ソースを編集]
合体した機体であるにもかかわらず高い運動性を持ち、さらに分身まで可能という、リアル系面目躍如の機体。更に集中を使えば、回避率はかなりのものになる。射撃武器は実弾系しかないのでBセーブとすこぶる相性が良く、PS装甲の類に弱い。武装が豊富で射程も長い反面、攻撃力自体は若干低めになっている。
合体状態での出撃が不可能なので、『αシリーズ』では小隊員枠を一つ無駄にしてしまうところが残念といえば残念(とは言え、ベガリオンのコストは0.5である)。一応分離で小隊攻撃などの手数を増やすことも可能。『第2次OG』では合体したまま出撃できるようになっている(これは同じく合体機である参式や龍虎王、カイザーも同じ)。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。リアル女主人公であるアイビスの後継機…というか合体機。37話で登場。他主人公が後継機に乗り換える第31話が、アイビスルートのみ本人の覚醒+アルテリオンの強化イベントとなっているため、参戦時期が僅かに遅い。3人乗りで使いやすいMAP兵器持ちなので敵殲滅にはうってつけ。本機以外で地点指定型MAP兵器を持つのは終盤の核兵器持ち2機だけのため活躍の場は多い。マニューバーGRaMXsはPS2の限界を僅かに超えており、処理落ちが発生する。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- マニューバGRaMXsの演出が変わったため、女性三人のカットインは見れなくなった。小隊員としても案外いける。合体は第44話より。上述通り実弾しかないため、PS装甲を持つコズミック・イラ製の敵ガンダムと相性が悪い。
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 第43話で登場。本作で貴重な空「A」を所持しており、更に宇宙マップこそ少ないものの適応地形宇宙「S」を持つ。全機体No.1の移動力と、高い運動性、3人乗りによる潤沢な精神コマンドが持ち味。特にスレイはラーニング使えるため、PP稼ぎに便利。強化パーツを3つ装備できるため、「カートリッジ」を装備させてBセーブを習得させずに運用するといい。なお最大攻撃力は並より若干上程度。少しでも火力を稼ぐなら逐一分離させよう。
- 合体状態がデフォルトとなるので、出撃枠圧迫の心配はなくなった。マニューバGRaMXsなど大半の武器が合体前と弾数を共有しているが、援護攻撃に使いやすいアルテリオンのGアクセルドライバーおよびベガリオンのGブレイクドライバーの弾数はハイペリオンから独立しているので、分離と援護攻撃を駆使してダメージを稼ぐ戦法に支障はない。なおリアル系にしては初期攻撃力が高いためか改造での上昇値が最低レベルで、改造すると中ランクまでの通常武器は合体前より弱くなる逆転現象が起こる。同じ名前のものは勿論、ツインやWになって初期威力が多少上がったものまで逆転されるのはなかなか不思議な光景である。
- 『第2次OG』でOGシリーズに初登場したほとんどの機体のグラフィックは『OG外伝』までに登場していた機体より頭身が高めに描かれており、ハイペリオンもその例に漏れないのだが、他のSRWより頭身が低く描かれていた『第3次α』以来の参戦であるハイペリオンは、特に大きな差が感じられるかもしれない。
- ちなみに、アルテリオンがDFでないと合体できないのに注意。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 宇宙ルート7話から参入。基本的な性能は『第2次OG』と変わらず。一部の武装で逆転現象が起こるのもそのまま。
- アイビスの成長タイプが射撃系大器晩成型なので序盤は機体性能にパイロット能力が追いつかない。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
ミサイル系武装の詳細はCTM(Consolidated Tactical Missile;戦術統合ミサイル)の項目を参照。
- ツインGGキャノン
- 主力武器となる機関砲。GGとはGravity Guidance(重力誘導)の略で、テスラ・ドライブを用いて弾道を安定させ、射程距離と命中率を向上させている。この武装を始めアルテリオンとベガリオンで同じ武装を装備しているものは、それらを同時使用している。
- ソニック・セイバー
- 機体船体内蔵のエネルギーソード。ソニック・ブレイカーの発展型のさらに発展型。『αシリーズ』では切り裂くというよりも4本を束ねて伸ばして突き刺す、射撃武器にも見える演出となっている。
- CTM-02 スピキュール
- アルテリオンに内蔵された小型ミサイルランチャー。本来はアルテリオンの背から放つ武器だが、現状どのタイトルでもベガリオンのプレアディスと同じ部分から発射している。全体攻撃武器。
- CTM-05 プレアディス
- ベガリオンに内蔵されたクラスターミサイルを一基装備。着弾指定型マップ兵器。マップ兵器専用の上昇値なため、OGシリーズでの逆転現象は発生しない。
- CTM-07 プロミネンスW
- アルテリオンの両腕とベガリオンの両翼の武装コンテナにそれぞれ内蔵されたミサイルランチャー。
- CTM-09 セイファート
- 両翼のユニットに搭載された対艦巡航ミサイル。気力制限が無い中では最も長射程・高威力だが弾数が非常に少なく、命中補正もやや悪い傾向。
- Gドライバー・Xコンビネーション
- 機首先端から4基によるテスラ・ドライブによって加速した弾体を高速で撃ち出すレールガンの一種。
- 弾速を重視したアルテリオンのGアクセルドライバーと、破壊力を重視したベガリオンのGブレイクドライバーを時間差で発射する。
- OGシリーズでは合体前のどちらの元武器とも弾数を共有していない、というか弾数が半分に減っているのをはじめ、元武器から性能が割と変わっている。逆転現象はこれ以上の武装では起きない。
- マニューバーGRaMXs
- テスラ・ドライブを応用した高速攻撃フォーメーションアタック。『第2次α』では全火器発射ののち、Gドライバーを至近距離で放つ。『第3次α』においてはGドライバーでなく、アステリオンとベガリオンが分離してソニック・セイバーで切り裂く。分離してGRaMXsを使用していることから、スレイもこの技術を修得していると思われる。『第2次OG』は『第2次α』と『第3次α』の折衷に近い。3人揃ったカットインがヘルメットの形状のせいで某モンスターをもじって『ダグ○リオ』や『ダ○トリオン』と言われたりすることも。
- 最低射程に穴があったりP属性だったりする。装弾数は基本的に少ない。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「流星、夜を切り裂いて Ver.H」
- ハイペリオンのデフォルトBGM。Hとはハイペリオンを指す。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 闇穿つ流星
- 『第2次OG』。ゼゼーナン打倒に成功したヒリュウ改の面々は、ハガネに合流すべく地球へ帰還することに。しかし、地球は未だにバラルとルイーナが展開するフィールドによって覆われ、侵入は不可能だった。そんな中、シュウとツグミにより突入プランが提示される。それは、二つのフィールドの隙間を「滑り落ちる」ことで突破する作戦だった。内容はテスラ・ドライブ4基の共鳴力場を展開したハイペリオンを先頭に突入して穴をあけ、グランゾンの歪曲フィールドで続く衝撃を緩和しつつ穴をさらに広げ、その後をブレイク・フィールドを展開したヒリュウ改が突き進むというもの。グランゾンによる保険があるとはいえ、決して成功確率は高いものとは言えなかったが、戦隊はこの作戦を決行。成否のカギを託されたチームTDは、ハイペリオンに全てを懸けて障壁の接触面に突入。視界が開けた時、そこはルイーナの兵器がひしめく南極大陸だった。続けて降下して来たグランゾン、ヒリュウも戦闘態勢に入るが、突如現れたクストースがルイーナを殲滅し、去る。とにもかくにも降下に成功したヒリュウ改はハガネとランデブー、オペレーション・アイスブレイカーに臨む。
余談[編集 | ソースを編集]
- 『第3次α』では、マニューバGRaMXsの最中分離し、合体するのだが、このときハイペリオンのCFを見ることができる。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 『αシリーズ』では『マクロスシリーズ』の存在もあり、フォールドブースターに類する超空間モジュールを取り付けることで恒星間航行が可能となる。しかし『OGシリーズ』の人類は未だ超空間技術を手にしていないため、現状のままでは恒星間航行は不可能である。仮に光の速度で地球を出発した場合、一番近いプロキシマ・ケンタウリでも片道4.22年かかってしまう。
- それを踏まえたのか、第2次OGにて概要で述べたクワッド・モーダルやディスクリート・スフィアの設定が追加され、作中時点では机上レベルではあるものの、将来的な空間転移能力獲得の可能性も示された。
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