「魔獣エンデ」の版間の差分

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:MAP兵器。魔獣エンデを中心にオドの光を広範囲に放出する。気力制限は無く、範囲内の敵・味方に関係無く容赦無く使用する。EN低下の特殊効果有り。
 
:MAP兵器。魔獣エンデを中心にオドの光を広範囲に放出する。気力制限は無く、範囲内の敵・味方に関係無く容赦無く使用する。EN低下の特殊効果有り。
 
;破滅の終式:絶
 
;破滅の終式:絶
:エンデの意思によって背中の樹からオドの光を放出し、敵を包み込んでビックバンのような爆発を引き起こす。続けて四足獣の口から赤い極太のビームを発射し、更に大爆発を引き起こす。気力低下の特殊効果有り。双方共、イベント後は武器攻撃力が下がる。
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:エンデの意思によって背中の樹からオドの光を放出し、敵を包み込んでビックバンのような爆発を引き起こす。続けて四足獣の口から赤い極太のビームを発射し、更に大爆発を引き起こす。気力低下の特殊効果有り。
  
 
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2018年5月6日 (日) 16:47時点における版

魔獣エンデ
登場作品

バンプレストオリジナル

声優 田中秀幸
デザイン 斉藤和衛
別名 智の神エンデ
種族 高次元生物
性別 人格的にはオス
所属 単独行動
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概要

アル・ワースの創造主にして、魔従教団が信仰する「智のエンデ」の正体。

神部七龍神と同じく「聖獣」と呼ばれる高次元生物で、人知を遥かに超えた超絶的な力を持つ。だが後述に記述されている姿・性格を見る限り、その本質は聖獣と云うより、邪悪で禍々しい「魔獣」と呼ぶべきものである。

外見・性格

エンデの肉体は、アル・ワースの自然に満ちる物質「オド」そのもので構成されている。その外見は、鋭い牙が生え裂けた口、逞しい四肢、長い尻尾を持つ四足獣の前頭部に、Xを象った翼型の王冠[1]を有する狼のような顔と人型の身体を持つ上半身が生えた異形の怪物である。だが、エンデ本体は上半身部分のみで、その下の四足獣型の肉体は、かつてエンデが乗っ取った別の高次元生物のものである[2]

最も特筆すべき部分は背中に生えた巨大な樹で、これは魔従教団の聖地である「真実の世界樹」とリンクしており、アル・ワース各地に実る「知恵の実」に宿った人々の想いや感情が集まるようになっている。

性格は傲慢と悪意に満ちており、人間を徹底的に見下し、自身を崇める魔従教団も単なる道具程度にしか思っていない。

アル・ワース創造の真相と目的

エンデがアル・ワースを創り出した目的、それは自身の食料である「人間の発する様々な感情」を生産するエサ場とする為だった。その発端は本編から3000年前、アンチスパイラルとの戦いまで遡る。

当時、スパイラルネメシスの発生を恐れ、その原因となる螺旋力を持つ生命体を滅ぼそうとするアンチスパイラルとの戦いが全宇宙規模で勃発した。その戦いの最中、宇宙のエネルギーが形となった存在・魔獣エンデはその強靭な意思によって、認識宇宙内に自らが住まう「生と死の狭間に存在する世界」としてアル・ワースを創り出した。そして、アンチスパイラルとの戦いで生き延びた人間達、即ち食糧となる感情を持つ生物をアル・ワースに招き入れたのだった。これが、エンデが無からアル・ワースを創造した伝説の真相である。

その後、エンデ自身はアル・ワースを守護する「智の神エンデ」として、アル・ワースの人々からその正体を知られることなく崇められるようになり、長きに渡って「知恵の実」に宿ったアル・ワースの人々の感情や想いを食らっていた。

実はエンデにとって「食べる」という行為は生きる為のものではなく、快楽や娯楽に近いものである。特にエンデは人間の痛みや苦しみ、悲しみや憎しみ等の負の感情を好んで食べており、その感情をより効率良く生み出すべく、魔従教団を作り上げ、代々の導師に自身の意思を代行させることで、アル・ワースにおける戦乱を裏でコントロールしていた。

だが、3000年という長い時を過ごした為か、既にアル・ワースの人間の感情だけを食することに飽きており、やがてアル・ワース以外の人間の感情を食らうことに興味を持ち始めていた。本編において、次々と異界人がアル・ワースに召喚されていたのは、エンデが異界人の感情の味を確かめる、謂わば「試食」をする為であった。アル・ワースで起きた戦乱の裏で、異界人の感情を密かに食らっていたエンデは、アル・ワースの人間とは異なる感情に味を占め、アル・ワース以外の世界も全て自分のエサ場にすることを目論む。その為、アル・ワースはエンデにとって既に必要の無い世界であり、エンデの認識が他の世界に向いたことは、「アル・ワース=エンデの認識宇宙」の崩壊・消滅を意味する。

もう一つの目的

いずれは全ての世界をエサ場にしようと企むエンデだが、その目的の障害となる他の聖獣やアンチスパイラルとの戦いに備えて力を蓄える必要があった他、新たな肉体を得て生まれ変わるというもう一つの目的の達成を望んでいた。

遥か過去に誕生した魔獣とはいえ、やがては寿命=死がやってくる為、それを恐れたエンデは新たな肉体となる自らのスペアを用意しようと考えた。そしてエンデの新たな肉体に必要な因子こそが、「エンデの心=魔従教団の教主」・「エンデの肉体=ゼルガード」・「エンデの生命=エンデと同じ聖獣であるホープス」の三つである。魔従教団が術士達に教主を目指すように仕向けていたのは、謂わば「エンデの心」を育成する為で、これら三つの因子を融合させ完成した器にエンデが憑依することで転生が完了する。

最終決戦

V』のネバンリンナ同様、魔獣エンデとの戦いは「通常ルート」と「困難ルート」の2つが存在し、それぞれ異なる展開を見せる。

通常ルート

アンチスパイラルを打倒し、アル・ワース近海に帰還したエクスクロスの前に遂に姿を現す。だが、こちらのルートでは予めホープスがイオリアマリ以外の面々にエンデの正体を説明していた為に、エンデ本人が名乗る前に先に名前を呼ばれ驚くという珍妙な一面を見せる。

だが自身の存在を予め知っていたエクスクロスに驚きながらも、エクスクロスの発する感情や想いを吸収しつつ、エクスクロスの目の前で「食事」と称してアル・ワースの星を飲み込んでしまう。更にその強大な力と意思によって暴走状態のセルリックが乗り込むワース・ディーンベルを大量に複製する等、仮にもアル・ワースの創造主としての力を振るってエクスクロスを苦しめる。

この状況を打開するべく、主人公はパートナー(男主人公時はアマリ、女主人公時はイオリ)をゼルガードのコクピットから脱出させ、ホープスと共にエンデの体内に特攻して内部から破壊しようとする。エンデはゼルガードを飲み込み、新たな肉体に生まれ変わろうとするが、すぐさまゼルガードを吐き出す。実はエンデは悲しみや憎しみの感情を好むが、それとは逆の希望などの正の感情を嫌っており、主人公を想うパートナーの愛の感情が、結果的に主人公の身を護ると同時にエンデを弱体化させることになったのだった。

更に飲み込まれていたアル・ワースの星も吐き出される形で復活、アル・ワースの人々の応援を受けたエクスクロスに次第に押され始め、激闘の末に敗北する。最期は自身が死ぬことへ恐怖しながら、創造主である自身を失ったアル・ワースが存続できるわけがないと負け惜しみを叫びながら消滅した。

困難ルート

こちらのルートでは、エクスクロスの面々はエンデの正体をホープスから聞いていない為、その姿を現してエクスクロスを驚愕させる。

通常ルートとほぼ同じような戦闘を展開するが、こちらでは戦いの途中でアル・ワースの星を飲み込んでしまう。だが、アル・ワースそのものがエンデの嫌いな正の感情で満たされていた為、すぐさまアル・ワースの星を吐き出してしまう。

弱体化した後はエクスクロスの猛攻に押されるが、圧倒的な力でしぶとく粘り、なおもエクスクロスの感情を食らおうとする。だが通常ルート同様、主人公とホープスの乗るゼルガードが体内に突入、真の力を発動したゼルガードに内部から攻撃され、エンデの人格は破壊され沈黙する。

戦いが漸く終わったように見えたが、直後に予想外の事態が起きる

登場作品

単独作品

スーパーロボット大戦X
本作のラスボス。上記のように名乗る前に自分の名を呼ばれて驚いたり、HPを一定まで減らすと発生するイベント後は、常に喋るたびに咳込んでしまう等、醜態をさらしてしまう。だが、性能面ではラスボスらしく高い能力値や優れた特殊技能を持つ。
困難ルートでは通常ルートに比べて幾分ラスボスらしい風格を見せるが、ホープスに肉体を乗っ取られてしまい、真のラスボス「魔獣ホープス」となる。
担当声優の田中秀幸氏は、ゲーム開始時のオープニングでナレーションも担当している。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

ラスボスらしく、全体的に高い能力値を誇る。イベント後は回避以外の能力が低下する。

精神コマンド

X
集中てかげん直感気迫覚醒

特殊技能(特殊スキル)

X
通常時
3回行動底力L5、気力+ボーナス、闘争心L3、気力限界突破L3、プレッシャーL4、ガードL3
後述するエースボーナス込みで、脅威の4回行動をやってのける。通常武器の命中率修正が+80と異常な高さを誇り、リアル系が「集中」を使っても命中率が100%ということもザラ。大人しく「閃き」「直感」「先見」で避けよう。
イベント後
2回行動底力L5、気力+ボーナス、闘争心L2、気力限界突破L2、プレッシャーL3
イベント後は3回行動が2回行動にランクダウンし、底力以外のレベルが1下がり、ガードが消える。

固有エースボーナス

気力130以上で自軍フェイズ開始時、精神コマンド覚醒が掛かる。
難易度ノーマルでも取得しており、これと自身の3回行動を合わせることで、脅威の4回行動を実現。
少しでも被害を和らげるなら、ターンを渡す前に「脱力」でエースボーナスのトリガーを引かせないようにしたい。所持スキルに「精神耐性」が無いため、SP回復アイテムも併用すれば、一気に50まで下げることも可能。

装備・機能

武装・必殺武器

破滅の壱式:燐
MAP兵器。魔獣エンデを中心にオドの光を広範囲に放出する。気力制限は無く、範囲内の敵・味方に関係無く容赦無く使用する。EN低下の特殊効果有り。
破滅の終式:絶
エンデの意思によって背中の樹からオドの光を放出し、敵を包み込んでビックバンのような爆発を引き起こす。続けて四足獣の口から赤い極太のビームを発射し、更に大爆発を引き起こす。気力低下の特殊効果有り。

特殊能力

HP回復(小)
EN回復(大)
オールキャンセラー

移動タイプ

サイズ

3L
背中に生えた「真実の世界樹」の大きさから考えると、戦艦を遥かに上回る巨体であることが分かる。

パイロットBGM

「飢えた獣」

人間関係

キールディン・エンデ
彼をはじめとする歴代の導師に自身の意思を代行させ、アル・ワースの戦乱を操っていた。
一方の導師キールディンは、エンデに対して恐れを抱いており、エンデに従わざるをえなかった様子。
イオリ・アイオライトアマリ・アクアマリン
優れたドグマを秘める彼or彼女を自身の肉体の因子たる「心=教主」にしようと企み、最終決戦時にゼルガード諸共飲み込むが、逆に自身の弱体化を招く結果となった。
ホープス
自身と同じ高次元生物。転生に必要な因子の一つ「生命」のスペアとして別の世界から呼び出した。
困難ルートでの最終決戦時には、逆に彼に肉体を乗っ取られてしまう。
セルリック・オブシディアン
魔従教団の法師。彼のことも「教主」候補として目をつけていたらしく、教主の座に強い執着心を持つ彼の精神を侵食していった。
通常ルート最終話では、暴走状態の彼を大量に複製する。
マサキ・アンドー
最終話で相対した時は、サイバスターの事を知っているような素振りを見せていた。

版権作品との人間関係

スーパー系

戦部ワタル
通常ルートでは、最終決戦時に姿を現して名乗ろうとした際、彼に先に自分の名を呼ばれてしまう。
神部七龍神ロージェノム
3000年前に彼等と出会っている為、互いに面識がある。
だが、神部七龍神やロージェノムは記憶が曖昧となっていた為、エンデ本人を直に見るまでその存在を忘れていた。
ブラックノワール
魔獣エンデの気(=魔のオーラ)に当てられ、自身を「智の神エンデ」だと思い込んでいた。
アンチスパイラル
3000年前に彼と戦っている。いずれは再び彼と戦う為に力を蓄えていた。

ガンダムシリーズ

カロッゾ・ロナ
シーブックやセシリーに絶望感を与える為、アクシズで死にかけた彼をアル・ワースに召喚した。

リアル系

トッド・ギネス
彼の精神に干渉し、ショウへの強い憎しみを植え付けた。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
自身の存在に気付いていた彼女を食らった。

名台詞

「始まりのアル・ワース」
「神と獣、光と闇、過去と未来が集う世界」
「それは永遠に覚めぬ夢」
「大地は人の想いを吸い、木々には知恵の実が熟す」
「生と死の狭間に浮かび、誰にも知られず世界は回る」
「すべては、智の神エンデの名の下に…」
OPデモで登場する台詞。
魔獣エンデが語っているのかは不明だが、エンデを演じている田中秀幸氏が声を当てている。
(それでいいのです…)
(その感情のままに進みなさい…それがアル・ワースを…この世界を存続させる力になります…)
(そのための力…それをあなたに授けましょう…)
第39話エンドデモより。主人公に二度目の敗北を喫して焦燥に駆られるセルリックに接触、甘言を囁く。
いかにも「智の神」然とした穏やかな物腰を装っているが、当然ながらそれは偽りにすぎない。
「…恐レヨ、人間…。我コソハ…」
ワタル「出たな、魔獣エンデ!」
「何!?」
通常ルートの登場時の台詞。「何!?」はプレイヤーの声を代弁しているかのようである。
「ダガ、我ニハワカッテイル…!シャア・アズナブルノ中ニ乗リ越エル事ガ出来ナイ絶望ガアルノヲ!」
「ソレハ、イツカ…」
イベント後のアムロとの戦闘前会話。シャアの中に宿る絶望が新たな戦乱の火種を生む事になる未来がわかっているのだろうか…

余談

  • 名前の由来は恐らく、旧約聖書の『創世記』に登場する理想郷「エデンの園」からだと思われる。
    • ドイツ語で「終焉」を意味する「Ende」から取られている可能性もある。
  • 神と呼ばれながら本質は全くの邪悪な存在という点で、ラ・ギアスを連想させる。好みである感情はヴォルクルスが最も近いが、目的を考えればエンデの方が更に性質が悪い。

脚注

  1. 寺田Pによると、タイトルが『X』に決まった後、Xの形をデザインに取り入れるように斉藤氏に頼んだとのこと。
  2. だが、その詳しい詳細については語られていない。