「ウェンドロ・ボルクェーデ」の版間の差分
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2016年10月15日 (土) 19:56時点における版
- 外国語表記:Wendoro Bolverde
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:高坂真琴(第3次)、甲斐田ゆき(OGS、ジ・インスペクター)
- 種族:異星人
- 性別:男
- 年齢:16歳程度
- 所属:インスペクター
- 役職:異文明監査官
概要
インスペクター事件における異星人勢力「インスペクター」の指揮官。
地球人類が闘争本能のみ突出した野蛮な危険分子と看做して、地球人類を“管理”すると称して地球侵攻を開始した。実際には、急速に発展する地球の軍事力を手にしようとする思惑もあったようだが、旧シリーズとOGシリーズでは細かい点で相違もある(ゾヴォーグ枢密院との関係など)。
見た目は年齢相応の幼さがあるが早熟な人物のようで、思考・行動ともに冷徹の一語に貫かれている。OGシリーズでは傲慢と言えるところがあり、自分以外の者はたとえ実兄であるメキボスですら使い捨ての道具としか見ていない。地球人を常に見下していたのは、ゾヴォーグの見解だけでなく、彼自身の性格にも端を発しているものと推察される。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 立場や人物像はプロフィール参照。OGシリーズとは違い、ルートによっては「他の星を監査しに行く」と言い残し、メキボスと共に地球圏を去る事もある。能力的にはラストボス扱いなので、作品でも3本の指に入り、この頃は回避も自軍のニュータイプに匹敵する高さだったので、命中率の良い武器を選んで攻撃しないとさっぱり当たらない。『コンプリートボックス』で高坂真琴氏の声が付いた。このときはかなり幼い印象を受ける声である。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 戦闘時にカットインがある。セリフに関しては第3次とほぼ同じ。シャドウミラーの「システムXN」に興味を抱いていた。シャドウミラーはあくまで次元転移機能については隠していたが、ウェンドロはすでに知っていた模様。ちなみに彼らインスペクターの顔グラフィックは、シカログの通常時を除き『第3次』からの流用。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 追加設定として「時流エンジン」にも興味を抱いていた。セリフそのものはリメイクでも変化なし。今回は『CB』から配役が変更されているが、担当した甲斐田ゆき氏の怪演が光り、追加された新規BGMも相まって1話限りの戦闘ながら印象が非常に際立つものとなった。今回、メガフラッシャーの戦闘演出がラスボスクラスのド派手なものになっており必見。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 奇襲によりホワイトスターを占拠、一人鎮座するが、すでにホワイトスターはアインストの巣窟と化していたために自身も気付かない内にアインストにその意思を乗っ取られた。精神が歪められたせいか、ストーリー序盤のベーオウルフと同様支離滅裂な言動をしている。メキボスと対峙した際はまだ本人の意志が残っていたが、徐々に影響が強くなり完全に乗っ取られる。「アインストのためホワイトスターを守る」という意思に沿った行動を取るが、最期は自軍部隊によりその存在を消し去られた。
- ヴィンデルと同様に尺の問題で、マトモな戦闘シーンが殆ど無いどころか、アインストに乗っ取られるという視聴者の予想の斜め上を行く衝撃の設定まで付加されており、インスペクターのボスとしての彼は殆ど出てこない。まぁ、例えアインスト化していなくても終盤の詰め込みっぷりを考えると呆気なく死亡していただろうから余計な台詞を言わなくていい分、こっちの方がよかったのかもしれない。[1]
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 既に死亡しているため名前のみの登場だが、メキボスのフルネーム判明に伴いこちらのフルネームも判明した。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター Record of ATX
- 第1部の時点ではアインストに乗っ取られる兆候は見られないようだが……?
パイロットステータス設定の傾向
能力値
インスペクターの大ボスだけに、殆どの能力値がトップクラス。しかしOGシリーズでは乗機が小回りの利かないディカステスのせいか、回避だけは低め。
エースボーナス
- 被ダメージ-10%
- GBA版OG2以後、OGシリーズで追加された。
パイロットBGM
- 「ARMAGEDDON」
- 旧シリーズのラストボスのテーマ。
- 「VIOLENT BATTLE」
- ゾヴォーグ陣営に共通するテーマ。
- 「裁く者、裁かれし者」
- OGSで初採用されたウェンドロ専用の戦闘BGM。プレイヤー側も設定でデフォルトのBGMとして使用可能。
人間関係
- メキボス・ボルクェーデ
- 部下の一人であると共に実の兄だが、かねてよりいい関係ではなかった様子。後に自らに従わなくなった彼と対立する事となった(「ジ・インスペクター」では経緯が異なる)。
- アギーハ、シカログ、ヴィガジ
- 部下。結局は利用する手駒に過ぎず、その戦死の報にも何の感慨も示さない。一応戦力としてはそれなりに信頼しているようだが、彼らが時折見せる個性的な地の性格には眉をしかめることも。
- ヴィンデル・マウザー
- シャドウミラーの指導者。OG2で物語後半にノイエDCへ見切りを付けてホワイトスター(ネビーイーム)へと渡り、ウェンドロと手を組んだ。「ジ・インスペクター」ではアインストに支配された姿を見て「魔道に堕ちたか」と発言している。
- ニブハル・ムブハル
- OGシリーズに登場。ニブハルはウェンドロの鋭さに感心していたが、一方で地球人の力を見くびり過ぎだと評しており、結局そのとおりになった。
版権作品との人間関係
名台詞
- 「やはりダメか……しょうがない、ディカステスで相手をしてやるか!」
- 第3次37話「ラストバトル」で出撃する際の台詞。OGSとは違ってやけに判断が早い。
- 「そう…子供にピストルを持たせる大人はいないだろ?」
- シリーズ共通の台詞。地球人は子供、自身は大人、と見て取れるセリフである。
- 「何を言ってるんだ? 君達は恒星間航行の手段……いや、恒星間航行をも可能とする兵器を作り出しつつあるじゃないか」
「プロジェクトTD……α、β、Ωがそのいい例さ」
「特にΩが完成すれば、他の太陽系へ直接攻撃を加えることも可能なんだろう?」 - アイビスとツグミに対して。Ωについては、恐らくハイペリオンのことを指していると思われる。
- 「あの時、君達は僕達が提供したブラックホール機関じゃなく……隕石から発見したバルマーのそれを利用しようとしたろう?」
「僕達の国との条約を無視して、そんなことをするからお仕置きされたのさ」
「どのみち結果は同じだったかも知れないけどね」 - ヒュッケバインの暴走事故の真相を語った場面。
- 「シュウ・シラカワ…まったく、大した役者だよ」
「君とグランゾンは僕達にとって障害となる…だから、ここで始末する」
「君は真実を知っていたようだねぇ」 - シュウとの戦闘台詞の数々。没データであるが、OG外伝のフリーバトルでもこの台詞を聞くことができる。
- 「フフフ…もう気が済んだだろう、兄さん?」
「言ったろ? 君は僕に勝てないとね」 - メキボスをディカステスで返り討ちにして。いかに彼を見下していたかがわかる台詞。
- 「……愚か者の末路だ。同情の余地はないね」
- 上記の場面でメキボスを始末した直後に吐き捨てた台詞。他の部下が戦死した時にも似たような台詞を口にしていたが、この台詞がそのまま自分自身に跳ね返る事になってしまう。
- 「つ……強い……強すぎる……」
「で、でも……覚えておくんだな……その力……力が銀河を……滅ぼすんだ……」
「所詮、君達は……癌なんだよ……」
「地球にとっても……宇宙全体に……とっ…て……も……」 - OGSでの最期の台詞。
ジ・インスペクター
- 「黙ってくれないかなぁ、兄さん……うるさいのは……」
「嫌いなんだ!」 - ホワイトスターでメキボスのグレイターキンの一撃を受けて。この瞬間からアインストの影響が本格的に表面化し、そして……。
- 「異なる血脈は……先に消去しておかなきゃねぇ」
- グレイターキンを一撃で撃破し、メガフラッシャーを放つ直前の台詞。この後、ホワイトスター外壁を閃光が撃ち抜き、戦隊の前にディカステスが姿を現す……。
- 「そうさ……もうグランゾンも……システムXNもいらない。お前達に……裁きを下してやる!」
- シュウの「別のものになっている」という指摘に対し、上記の言葉と共に大量のアインストゲミュートを呼び出す。この時点でのウェンドロは声が二重になっており、ますますベーオウルフに近くなっている。鳴り響く「裁く者、裁かれし者」も合わせて異様な迫力を醸し出している。
- 「クッ……フフフフ……魔装機神サイバスター……でも……それももう、いら、ない……」
「消去、消去……しょうきょぉぉぉっ!」 - アインストに身も心も奪われ、暴走する破壊魔に成り下がった彼の狂撃がサイバスターへと振り落とされる。
- 「ギャアアアアアアアッ!!!」
- 断末魔。ダイゼンガー、グルンガスト壱式の波状攻撃を受けた上にSRXの攻撃を受け、ディカステス諸共宇宙のチリと消えた。
- 旧シリーズ、OGシリーズでボスクラスとしてプレイヤーに立ちはだかった彼の姿は最早何処にも無かった……。
迷台詞
- 「シカログは相変わらず無口だね。ドラマCDの時ぐらい喋ればいいのに」
- 『ジ・インスペクター』のドラマCDにて、終始喋ろうとしないシカログに対してのツッコミ。とんでもないメタ発言である。
搭乗機体
脚注
- ↑ これについては寺田プロデューサーも「尺が足りていればアインスト化を細かく描いていた」と認めている。
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