「メキボス・ボルクェーデ」の版間の差分
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2016年6月12日 (日) 09:58時点における版
メキボス・ボルクェーデ(Mekibos Bolverde)
敵組織・インスペクター軍四天王のリーダー。ウェンドロ・ボルクェーデの実兄。
性格は冷静を装っているが、意外と熱くなりやすい。地球人たちと戦ううちに自分達と彼らのメンタル面の違いに気づく。人質行動の際には彼ら(破嵐万丈、或いはイルムガルト・カザハラ)の、人質を見捨ててでも敵を倒すという一見常軌を逸しているともとれる行動に強い信頼関係を感じ、地球侵攻作戦に疑問を持ち、やがて離反。地球人と共闘するが、ウェンドロに隙を突かれ一撃で倒されてしまう。
後に辛うじて生還した事が判明。サイバネティクス手術を受け、両足・右腕・左目がサイボーグになった。一命を取り止めたものの、作戦失敗の全責任を負わされる形でウォルガを放逐されてしまう。その後、地球侵攻の経験から共和連合における最高意思決定機関「枢密院」(ゾヴォーク)の特使となり、地球人らと接触。ゲストのテイニクェット・ゼゼーナンに戦闘中止命令を発効するが、ゼゼーナンは権力に取り付かれて聞く耳を持たなかった。一連の事件解決後は共和連合と地球との仲介役となった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
弟同様、旧シリーズではフルネームが設定されておらず、『電視大百科』でも「メキボス」とだけ表記されている。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ウェンドロがラスボスのルートでは破嵐万丈とビューティフル・タチバナらの生死のやり取りのイベントがある。それに感銘したのか味方になるが、最後はウェンドロに倒される。ちなみにシロッコがラスボスのルートではウェンドロと共に地球を去る。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 枢密院特使として登場。ロンド・ベル隊に「ゲスト」について説明を行う。ライグ・ゲイオスに乗ってきて、ロンド・ベルと行動をともにするが、敵としても味方としても戦闘には参加しない。データ上には彼のパイロット時のステータスが存在する。なお、バッドエンドを迎えた際は友情を結びかけた地球人に失望してしまう。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次と同じ扱いだが、マップ「アクシズに散る」では三将軍を説得し、撤退させるという役割が与えられた。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 今回より声が入った。グレイターキンIIを駆り、枢密院特使として登場。戦いにも介入する。NPCなので、敵を倒されると獲得資金が減ってしまう。DCルートでは彼と戦うという選択肢もあるが、そちらを選んでしまうとゲームクリア後にバッドエンドになってしまう。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 役回りは第3次とほぼ同じで、第3次の万丈とほぼ同様のやりとりをイルムを相手に行う。終盤、ウェンドロを裏切るものの、グレイターキンに隠されていた緊急停止装置を作動させられ撃墜。生死不明となる。一応味方NPCとして参戦してくれるものの、増援に来るのが1話のみで、なおかつウェンドロのHPを減らすとすぐに撃墜イベントが発生するため、グレイターキンの強さを堪能することはできない。旧シリーズを知るファンからはこの後メキボスが取り残された事になるホワイトスターがシュテルン・ノイレジセイアに変異、そのまま消滅してしまうため安否を心配される事になる。また、インスペクター初登場時にメキボスを最後に撃墜して全滅させると、面白い台詞と共に強化パーツ・換装武器を貰える。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- ベースのOG2とほとんど変わらないものの、初登場時のボーナス台詞がちょっとだけ変更されている。なお、メキボスがホワイトスターに取り残された件はディカステスのメガフラッシャーの戦闘演出でホワイトスターの外に弾き出された事で解決した。余談だが、過剰演出になりやすいスパロボの戦闘デモにおいてメキボスが撃墜される演出が伏線になったレアなケースである。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 四天王では最も出番が多く、イルムとのライバル関係も強調されている。最後はアインストに乗っ取られたウェンドロに戦いを挑み、敗れる(グレイターキンは爆発しておらず、生存が暗示されている)。今回もネビーイームはレジセイアに取り込まれるものの、丸ごと取り込まれた訳ではなく、描写はないが自力で脱出しているものと思われる。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 大方の予想通りサイボーグ化して生存。その後は概ね第4次の通常ルート(またはFの三将軍共闘ルート)展開をなぞる。今回はNPCではなく無条件で加入する。ちなみに本作でウェンドロ共々フルネームが判明した。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- 第2次OGと同様、イベント戦闘を得ての登場となる。水面下で動いている時間軸のため、ゲストとの戦いには参加しない。ただしクストースとの戦いに関しては参加してくれる(スポット参戦扱い)。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
技量がトップクラスに高く、その他の能力も突出していない分高水準にまとまっている。 第2次OGでは防御が並な以外は味方でもトップクラスであり、最終的にはシュウ、アクセルに次ぐ実力者になる。
精神コマンド
- 必中 根性 熱血 気迫 ひらめき 友情
- 最低限のコマンドが揃っている。「友情」はイルムとのものか。
- 必中 ひらめき 集中 気迫 熱血 友情
- 第2次OGだとこちら。機体が回避型なので集中の追加はありがたい。
ツイン精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 底力L9 アタッカー 援護攻撃L3 ガンファイトL9 見切り 気力+ (ダメージ)
- グレイターキンの長所を引き出す技能が揃っている。エースボーナスも合わせれば恐ろしい威力のフォトンビーム砲が飛んで来る。
- 底力L7 援護攻撃L1 連続攻撃L1 見切り 気力+ (ダメージ)
- 第2次OGだとこちら。全体的に火力が下がっている。
固有エースボーナス
- 反撃時に与える最終ダメージ+10%(共通)、受ける最終ダメージ-10%(敵対時のみ)、命中率+10%(味方時のみ)
- 第2次OGで反撃主体でいくならば、リベンジを養成してさらなる火力アップに努めたい。その際は、同じ全体攻撃主体の機体とツインを組むともっと大暴れできる。
パイロットBGM
- 「VIOLENT BATTLE」
- シリーズ共通の四天王専用BGM。
人間関係
- ウェンドロ・ボルクェーデ
- 弟。上司だが、後に反旗を翻す。
- ゼブリーズ・フルシュワ
- ゲスト三将軍の一人で、旧友で「メキちゃん」「ゼブちゃん」と呼び合う仲だったらしい。
- グロフィス・ラクレイン
- ゲスト三将軍の一人。彼に説得されることで、戦いから身を引く。
- ジュスティヌ・シャフラワース
- ゲスト三将軍の一人。彼女に対しても懸命に説得していた。
- テイニクェット・ゼゼーナン
- ゲストの地球における司令官。メキボスの枢密院の停戦命令を無視して、戦いをやめなかったため、結局は実力行使するしかなかった。
- イルムガルト・カザハラ
- OGシリーズにおいて、彼とは第3次における万丈と似た関係になる。愛機の特徴を踏まえての縁であろうか?
- ガヤットーバ・スチェッカ
- OGDPに登場した副官でガヤトと呼んでいる(彼女からはマスターと呼ばれている)。彼女のおかげでメキボスとシュウの会談が迅速に実現し、ゼゼーナンらゾガルが根回しを完了させるより早く枢密院に特異点の件を報告することが出来た。
- アルテウル・シュタインベック
- ニブハルを通じての関係で、直接的な味方ではない(この時メキボスはコードネームのグレイと呼ばれていた)。しかしまさか、その正体と後に戦うことになるとはこの時メキボスも予想だにしなかっただろう。
版権作品との人間関係
- 破嵐万丈
- 旧シリーズにおいて対峙し、やがて星を越えた友情を結んだ友。彼との出会いと対決は、メキボスの地球への考え方を改める大きな転機となった。
名台詞
戦闘台詞
- 「イルム、貸しにしとくぜ」
- イルムへの援護台詞。ちなみにイルムの方からもある。
- 「ユーゼス・ゴッツォ…… あの連中の意思とは関係ねえようだが……!」
- 対ユーゼス。「あの連中」の指す存在がゴッツォ家か十二氏族かは不明だが、少なくとも彼はバルマーの内政についても知っているようである。
旧シリーズ
- 「『お客さん』に『監査官』? どうも、翻訳機の調子が良くないのか?」
- 『第4次(S)』「ゲストとインスペクター」におけるロンド・ベルとの交渉シーンより。地球側は自分たちをゲスト、インスペクターと呼んでいると知ったときの反応。破嵐万丈がフォローに回ったが、「変なネーミングセンスだな」とぼやいた。
- 「…本気で、それ、言ってるのか? だとしたらおめでたいとしか言い様がないぜ。あんたら地球人だって、連邦やら、DCやらに別れて戦ってるじゃないか」
「生物が3体集まりゃ、派閥はできる。それが生きてるって事だからな。だが、ゼゼーナンのやり方は、ムチャなのさ」 - 同上。ゲストの背景やインスペクターとの関係についての情報を提供した時、竜馬に「何故ゲストとインスペクターは同じ種族なのに争っているのか」と聞かれたのに対する返答。あまりにも的確に現実と真理を捉えたメキボスのこの返答に、竜馬は「あ…」と、返す言葉が完全に無くなっていた。
- …同じ異星人でありながら、争い続ける地球人に勝手に絶望してしまう異星人主人公の思想を10年以上前に既に正論を以って全否定してしまっているのは皮肉である(かの星も暴徒がいなかったわけではないが)。
- 「…これでは、お前達も、ゼゼーナンと変わらんな。オレの見込み違いだった」
- 『第4次(S)』最終話「火星の決戦」にて、ネオ・グランゾンを打倒すると、力だけで全てを解決しようとする地球人に失望。この後にゲストとインスペクターとの不毛な争いが繰り広げられてしまうことに…。
OGシリーズ
- 「……やれやれ、3人ともやられちまうとはな。どうもお遊びが過ぎたぜ」
「え?何?もっと気の利いたことを言えって?」
「しょうがねえな、その努力と根性に敬意を表して……」
「お前らは『やり込み派』だ。人に自慢していいぜ、マジで」
「何?まだ足りない?しょうがねえな、特別サービスだ。こいつも持ってけ!」 - OG2にて初登場時に無理矢理四天王を撃破した際の台詞。
- 「……フッ、やっぱりチャレンジしたか、これに。…まぁ2回目だからな」
「え? 何?もっと気の利いた事を言えって?…前にも言ったんだがな」
「しょうがねぇな、その努力と根性に敬意を表して……」
「お前らは『超やり込み派』だ。今度も自慢していいぜ」
「ん?この後で何か出てくるのを知ってる?…しょうがねぇな、わかってるよ」 - 上記台詞のOGS版。GBA版に増してフレンドリーかつメタ発言の連発である。
- 「俺の名前はメキボス。ゾ……じゃねえ、『インスペクター』だ」
- 月面にて。うっかり「ゾヴォーク」と言いそうになっている。なお、旧シリーズにおける「ゾヴォーク」は「ゲスト」の正式名称であったが、第2次OGでは「ゾヴォーク」から「ゾガル」に変更された。
- 「……上手く避けるんだな」
- 「オペレーション・プランタジネット」でサンダークラッシュを使おうとして「俺達まで巻き込む気か!?」とヴィガジに言われて。
- その後、上記の台詞と共に必中を使ってから攻撃する。それでは上手く避けられません……。
- 「今時流行らねえんだよな、ああいうのは」
- バン・バ・チュンの特攻に対する冷やかな反応。命を無駄にしないインスペクター陣営の反応といえるが、この行動がその後のメキボスの心境を一変させる事となる。
- 「ちょうどいい、貴様の機体も動けなくしてやるぜ!!」
- 「ルナティック・ドリーム」にて、グランゾンに対して指向性重力波をぶつけるが……。
- 「ば、馬鹿な!! 奴は俺達より優れた技術をもってやがるのか!?」
- あっさり重力波を相殺されたあげく、リンにも脱出されてしまう。プレイヤーからしてみればそもそも重力制御の本家本元たるグランゾンに重力で挑むあたりが無謀としか言いようがないが、OGシリーズでのグランゾンはゾヴォークの技術提供を受けている部分があり(戦闘台詞から見るに、把握しているはずである)、インスペクター側に一日の長がある重力制御技術が負けた事が信じられないのも無理は無いかもしれない。とはいえ、自分達の機体も地球の技術を参考にしているというのに、地球人の技術が自分達を上回る事を全く想定していない辺り、インスペクターの地球人蔑視が見て取れる台詞である。
- αシリーズ以降のグランゾンはネオ化していない状態でもシュウの手によりオカルト成分(カバラ・プログラム)が加えられている設定なので、彼の予想を上回ってもおかしくはないが。
- 「俺達より、お前達の方が勝ってるかも知れねえってことだ。……メンタルな部分でな」
「それだけじゃねえのさ。彼らの力は……俺達が失いつつある感情から来ている」 - OGSにおける、最終的なメキボスの地球人評。後者はウェンドロに対する台詞。自分たちインスペクターがイルム達に敗れつつある理由を知り、ついに反旗を翻す。
- 「ウェンドロ!! 俺がこの手で始末をつけてやる!!」
「それが兄としてお前にしてやれる最後のことだ!!」 - イルム達に手を貸し、フルドライブしたグレイターキンでウェンドロにトドメを刺しにかかる。だが……
- 「ウェ、ウェンドロ……!」
- OGS最後の台詞。この台詞とともに、メキボスはホワイトスターから姿を消した……。ちなみに、OGSのメガフラッシャーの演出では外に弾き出されているが、イベントはそのまま内部で進行する。
…まぁ、急に宇宙空間でメキボスだけが台詞を呟いても困るので仕方ないが。 - 「それは、俺たちが目指した世界じゃねぇ!」
「この俺が始末をつけてやる!」 - ジ・インスペクターにおいて、アインスト化したウェンドロから語られた際のメキボスの反抗。しかし……。
- 「まったく、地球人はとんでもねえ兵器を作りやがるぜ。さすがと言うか、何と言うか……」
- 第2次OGにおいて、エルデがAI1を急激に進化させた時の台詞。ゼブがF完結編で発したセリフのアレンジだが、あちらがショックが大きい状況だったのに対し、こちらは呆れ気味なニュアンスがある。この発言を受けてイルムも「耳が痛いね」と返すしかなかった。…まあこの時点で一緒に戦っている味方側にも、とんでもない兵器が結構あるわけだが、AI1のそれはまた別の意味でとんでもないというべきなのだろう。
搭乗機体
余談
- 先述のメキボスのサイボーグ化には元ネタがあり、アメリカのテレビドラマ『600万ドルの男』の主人公「スティーブ・オースティン」が受けたサイバネティクス手術が元ネタ。
- ちなみに第4次でミオ・サスガがこれに乗っかったボケ「おい、スティーブ!! コショウくらい、ちゃんと用意しとけよ」はカナダで放送された料理番組『世界の料理ショー』の司会者「グラハム・カー」の名文句である「スティーブいじり」が元ネタ。
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