「ルオゾール・ゾラン・ロイエル」の版間の差分

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2016年1月24日 (日) 10:28時点における版

ルオゾール・ゾラン・ロイエル(Ruozorl Zoran Royell)

ラ・ギアスの破壊神「サーヴァ・ヴォルクルス」に仕える神官。貴族階級出身であることから自らを「闇の貴族」と称する。搭乗機は咒霊機ナグツァート。ナグツァートの特徴を生かした「アストラルシフト」と呼ばれる防御魔術(機体の半身を精霊界に置くことで攻撃を透過する。通称"無敵モード")を得意とする。『魔装機神I』第一章でアストラルシフトを「エクトプラズムコーティング」で抜かれた後は、「対エクトプラズム処理」を併用してエクトプラズムコーティングに対抗(OG2nd)。この合成防御は真ナグツァートの形態でも有効に機能していたため、ルオゾールに付け狙われたシュウは、エクトプラズムコーティングに更なる強化を施した「アストラルコーティング」で対応することを迫られた。

『I』の第一章で、神聖ラングラン王国を落とすため王国内で活動中のテロ組織「ラングラン解放戦線」を支援。隣国シュテドニアス連合の工作部隊「デオ・シュバイル」とも渡りをつけ戦闘用の魔装機を彼らに融通した。解放戦線では不足と判断した後は、国内に引き入れたデオ・シュバイルに王都ラングランを奇襲させる「魔力弾事件」をシュウと共に画策。見事ラングランの王都と王宮を破壊することに成功し、「春秋戦争」と呼ばれることになる戦乱の勃発に一役買った。この後、戦死したシュウを研究中の蘇生術で呼び戻すまでの数ヶ月間、ルオゾールが地底世界で何をしていたかは不明。

いずれのシリーズでもシュウを蘇生させた後のルオゾールは、ヴォルクルスの完全な復活を目的とした破壊活動に乗り出していく。シュテドニアスの侵略と「地上人召喚事件」で混乱するラングランの水面下を奔走し、ヴォルクルス五大封印の破壊に漕ぎ着けるが、主と仰いだシュウの不意打ちで邪神復活の生贄に据えられ敢え無い最後を遂げた。ルオゾールの蘇生術は信徒の精神を拘束する「ヴォルクルスの羈絏」を再現できるほど完璧なものではなかったようである。

なお、今際の際にシュウへと向けた深い怨みの念をヴォルクルスの思念体に掬われたルオゾールは、『I』の第二章でまさかの復活を果たすことになるのだが……。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
ラングランとシュテドニアスの戦乱を活用しつつ、主な行動はシュウに任せて、自分はマサキリューネらと交戦する。最期はシュウに裏切られて、その絶望をヴォルクルスの復活の生け贄とされる。シュウの章ではスポット参戦で使える。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第一章では利害が一致したシュテドニアスに協力してラングラン侵攻を手助けし、のちのヴォルクルス復活の足掛かりとする。
第二章では復活して密かに暗躍するのだが、彼が生きていると分かるのはシナリオ「邪悪の気配」。しかしこのシナリオを通るとルオゾールと対戦することはない。彼と対戦するにはバゴニアに深く関わるルートを選択することが大事。そこで最終ボスとして立ちふさがる。『LOE』のラスボスとしては文句なしに最強だが、プレイヤー側にはネオ・グランゾンがいるので相手にならない。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
この作品から担当声優が青野武氏から銀河万丈氏に代わる。真ナグツァートの「プラグマティックブレード」使用時にカットインが存在し、そこでは人間の眼球のようなオブジェを施された、禍々しい木彫りの杖を構えた全身図が挿し込まれる。このときナグツァートが呼び出した霊異の剣は、剣先から柄頭に至るまで無数の眼球がちらつく悪趣味な形態をとる。ルオゾールの趣味の産物であるに相違ない。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
正真正銘「無敵モード」のナグツァートに搭乗。「シュウの章」が収録されていないためスポット参戦の機会もない。現時点で鋼龍戦隊が交戦したヴォルクルス教団の純粋な大幹部は彼のみ。なお、中盤でセニアが「さっぱり姿を見かけなくなった」と発言しているが、『EX』や『LOE』をプレイ済みなら何があったか言うまでもないだろう。
スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
「シュウの章」とは異なり最後まで戦闘に参加せず。サティルスとの交流、シエンヌへのハガネ襲撃依頼、レオナを攫う経緯が描かれた。演出に変更が入った結果、グランゾンの投擲した剣で串刺しにされて最期を迎える。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

OGシリーズ
ラ・ギアス一の大国を担当する裏組織(邪神教団)の幹部だけあって、実に優秀である(地形適応でも苦手な環境がない)。

精神コマンド

EX
根性加速気合てかげん挑発脱力(SFC版では後ろ2枠が威圧激怒
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
ド根性鉄壁報復必中吸収
第2次OG
てかげん鉄壁必中信頼熱血かく乱(ツイン精神)

特殊技能(特殊スキル)

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
気配察知再攻撃斬り返し分身2回行動
第2次OG
底力L6、気力+(撃破)、見切りカウンターL6

固有エースボーナス

HP40%以下で、一度だけ「かく乱」が発生する
OGシリーズのボーナス。が、HPを減らすことすらできないため無用の長物と化している。

パイロットBGM

「ARMAGEDDON」
コンプリートボックス版『EX』における彼の戦闘BGM。旧シリーズのラストボスのテーマBGM。
「巨大な闇」
『LOE』における彼の戦闘BGM。第二章のラセツルビッカゾラウシャルドのパイロットBGMにも使用されている。

人間関係

シュウ・シラカワ
母ミサキが起こした刃傷沙汰をきっかけにヴォルクルスの信徒となったラングランの大公子。教団の位階は同じ大司教で同格であるが、ルオゾールはラングランの国民ということからシュウを敬い、敬称で呼ぶ(『第2次OG』攻略本によれば、ルオゾールは隣接したシュウから友情(L2)の信頼補正を受ける。この数値で裏切りを体験すれば確かに負の感情に囚われるだろう)。
かつて、一部のプレイヤー達に「ミサキをそそのかしてシュウを生贄に捧げさせたのはルオゾールである」と推測する動きがあった。ただ、その候補としては彼よりも怪しい候補の存在がIIの序盤で示唆された。ラングランがミサキを死去と偽り幽閉した年に邪教徒に転向していたことを暴かれたメフィル・ザニア・ボーラングの父母……彼らのほうが容疑者としてはルオゾールよりも余程適任といえるだろう。
新暦4957年に戦死するまでの間、彼らはルオゾールの部下として行動していため、ミサキの件で実行犯(メフィルの両親)と首謀者(ルオゾール)の関係にあった可能性もある。いずれにせよ、面が割れているだろうルオゾールよりは、面が割れていない人間の方が自由に王宮内部で暗躍できたことに変わりない。ちなみに、ある同人誌に収録された短編小説『闇の記憶』の文中にルオゾールは登場しない。
チカ
シュウのファミリア。ルオゾールはおしゃべりなチカを敬遠しており、チカは堅苦しいルオゾールを苦手としている。
マサキ・アンドー
敵対する魔装機神操者。

神聖ラングラン王国

モニカ・グラニア・ビルセイア
判明している限りで三回ほど彼女の誘拐計画を企画している。
カークス・ザン・ヴァルハレビア
ラ・ギアスの混乱を長引かせるため彼に協力した。

ヴォルクルス教団

サフィーネ・ゼオラ・ヴォルクルス
元部下。奔放なサフィーネはルオゾールとは対称的な性格だが、シュウとルオゾールが決定的な対立を迎えるまで二人の仲はさほど悪くはなかった。
サティルス・ギャレール
盟友。ナグツァートの同型機を託すほどの仲だった。

OGシリーズ

イーグレット・イング
『第2次OG』序盤のマサキ編にて、潜在的能力に惹かれて姿を現す(その後、ヴォルクルス復活の役には立たないと判断)。
レオナ・ガーシュタイン
『第2次OG』序盤のリューネ編では、ラ・ギアスに転移されて間もない彼女を捕獲し、ヴォルクルス復活の生贄にしようとした(が、タスク達に阻まれて失敗に終わった)。

版権作品との人間関係

シーラ・ラパーナ
生贄のために彼女を狙う。
フォウ・ムラサメ
『EX』では彼女をヴォルクルス復活の生贄にしようとしたが、こちらはロンド・ベル隊に阻まれて失敗に終わっている。

名台詞

戦闘台詞

「我が祈念に応じ、深き冥界より出でよ。我が矛となりて敵を穿て!」
「ファントムビュレット」使用時の台詞のひとつ。音声収録に伴い新規追加された。
「我が行うは厭魅の法……世の理を逆しに行い、摂理の流れを覆す。其は太一にして、物事の始まりなり。太一破れれば、実相もまた破れり」
「アストラルバスター」使用時の台詞。「厭魅の法」とは、主に人を殺傷する目的で祟りの念を送る呪いの行為。「ヴォルクルス様の命によりてルオソール・ゾラン・ロイエルが命ずる……彼岸の命脈を絶ち、此岸の現世を侵蝕せよ……アストラルバスター」は別パターン。
「天地晦冥して、光届かず……化現せよ、霊異の刃……プラグマティックブレード」
「プラグマティックブレード」使用時の詠唱のひとつ。「具現化せよ、我が刃……射干玉の常闇を纏いて……プラグマティックブレード」は別パターン。
「影向せしめよ、ヴォルクルス様の力。至尊の声明、四海を震わす……ハイパーソニックウェーブ」
真ナグツァート搭乗時の専用台詞のひとつ。
「もはや何も言いますまい。覚悟なされよ、シュウ殿」
シュウとの特殊戦闘台詞。言葉は不要ということだろう。
「地上のメカとは、何故ああも奇妙なものが多いのか……興味深いですな」
地上人との特殊戦闘台詞。ルオゾール的には正しい発言だが、プレイヤーにとっては外見と能力が奇抜なナグツァートの方が余程奇妙かもしれない(もっとも、その後のラ・ギアスでは更に奇妙な虫型メカ異形が次々と出回るのだが)。

スーパーロボット大戦EX

「…天のことわり 地のことわり 逆しに行へば 逆しに生ず 冥府の怨み 煉獄の焔血をもちて盟す 闇に依りて盟す…」
「アク・サマダ・ビシス・カンダク!!」
『第2次OG』と『EX』での死霊傀儡の外法の詠唱。CB版ではDVEとなっている。『OGDP』では他のキャラクターがデモンゴーレムを召喚する際にもこの詠唱が挿入されている。
「封印の解き方が不完全だったのと、サイバスターめが、ヴォルクルス様の分身を打ち倒しおりましてな…神殿内は邪気がうずまき、デモンゴーレムが大量発生してしまったのです。もはや、わたくしめにもコントロールはできませぬ」
シュウと共闘する前に。よくよく考えてみるとかなり情けない話である。
「チカ、大体貴様は使い魔のくせに、自我を持ちすぎておるのだ。そのせいで余計なことを喋りすぎる。そもそも、使い魔というのはだな…」
何かよく分からないことを言うチカに対して。この頃は説教臭かった。
「う、うおおおおおっ!?な、なにが…一体!?」
シュウの章・最終話にてシュウの裏切りに遭ってヴォルクルスへのいけにえにされた際のセリフ。魔装機神シリーズでは「メモリアル・デイ」でみる事が出来る。

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL

「無関係……ですと? これは聞き捨てなりませんな。破壊神ヴォルクルス様にとっては、生けるものすべてが敵」
「すなわち、生きているだけで罪を犯している事になるのです。それは、死をもって償わなければなりませぬ」
モニカ誘拐のために陽動を行った際のセニアとの戦闘前会話で。ヴォルクルス教団の危険性がよくわかるセリフ。
「喜劇と悲劇は紙一重……。二流の役者では、悲劇も喜劇になってしまうものです。戦えば人が死ぬ、当然の摂理です。しかし、ランドール殿、あなたはその死に値する大義をお持ちでない」
「死は、万物に平等であり、尊いものです。それをあなたは、自分の感情だけで巻き散らしております。死を、共通の目的とする。我らヴォルクルス信者にとって、あなたの行動は醜悪極まりないのですよ。わたしめがヴォルクルス様に代わり、あなたに死という福音を授けて差し上げましょうぞ」
ラングラン解放戦線に恨み言を言われながら彼らを倒したマサキに対して。
「ば……バカな……ひ、人の身で神に逆らおうとは……そのような……そのような事が……うおおおおっ!!」
『LOE』第二章での断末魔。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG

「これは異なことを仰る。私めはただ、異世界の船から発せられる微かな波動を追って来たまでのこと」
初登場時。イングの念動力に目を付けハガネを追って『EX』よりも早く現れる。
(先日、感じた波動が強まっていますな。ただ、ヴォルクルス様の復活に役立つことはなさそうですが……)
2度目の登場時。イングの念動力と他の念動力が違うことに気が付いているようである。

スーパーロボット大戦OG ダークプリズン

「うむ……よもやシュウ様のお体で研究中の蘇生術を試すことになろうとは」
サティルスとの会話の中で。研究中ということは失敗する可能性もあったということでありルオゾールもかなりシュウの死に焦っていたのだろう。ちなみにグランゾンの復活までは予想外だったらしい。
「他の大司教の横槍ではあるまいな?」
サティルスとの会話の中で、直参のガエンが来ると言う話を聞いて。他の大司教はルオゾールとシュウの計画が水泡に帰すると踏んでいたらしい。ヨーテンナイがこの計画に賛同していることを考えるとヴォルクルス教団も一枚岩ではないことをうかがわせる。

搭乗機体

ナグツァート
彼の愛機。アストラルシフトのおかげでほぼ無敵。後に回収されたのか予備があったのか新造されたのかサティルスが受け継いでいる。
真ナグツァート
ヴォルクルスと合体したナグツァート。一緒に復活したルオゾールもこの機体と一体化しているらしい。