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*実は本来の意味で『真化』を行なっていない(彼らは'''物理的融合'''によって高次元生命体に至った存在)ため、消滅しようとする力を使用し存在しようとする力を忌み嫌う。 | *実は本来の意味で『真化』を行なっていない(彼らは'''物理的融合'''によって高次元生命体に至った存在)ため、消滅しようとする力を使用し存在しようとする力を忌み嫌う。 | ||
*彼らの傲慢さは上記の通り感情を4つに分けていたことも大きい。アドヴェントが自身の目的のために他の3人を取り込んだ結果、その感情も取りこんだことになり、再び喜怒哀楽が一つになったそれは、精神が再度「人間」になったことを示すものであった。アドヴェントが最後の最後で対話に応じたのはこの点も大きいだろう。 | *彼らの傲慢さは上記の通り感情を4つに分けていたことも大きい。アドヴェントが自身の目的のために他の3人を取り込んだ結果、その感情も取りこんだことになり、再び喜怒哀楽が一つになったそれは、精神が再度「人間」になったことを示すものであった。アドヴェントが最後の最後で対話に応じたのはこの点も大きいだろう。 | ||
− | * | + | *某特撮にも、「喜怒哀楽」をモチーフにした敵幹部が登場している。 |
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2015年6月1日 (月) 18:29時点における版
御使い(みつかい/Angel)
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇に登場する存在。「根源的災厄」の正体にして、神々の戦いたる真戦の勝者たる高次元生命体。「至高神ソル」に仕え、神の力を操る。
人物
全ての宇宙で最初にオリジン・ローに触れ、それによって1億2000万年前に転生した惑星エス・テランに生まれしモノ。エス・テランの全ての霊子がひとつに融合し、そこから人間の基本感情である喜怒哀楽を象徴する4人に分離したことで誕生した。
その精神構造は傲慢と独善そのものであり、自分達以外全ての存在を見下し、銀河を片っ端から積み木感覚で破壊するなど文字通りやりたい放題である。唯一の穏健派とも言えるサクリファイですらその精神構造が当てはまってしまっている程。自分が絶対の存在であると確信する究極の自己愛と行っていることは何よりも正しいと強制し、その様に陶酔している極限の自己満足で形成されており、彼らの「喜び」「怒り」「哀しみ」「楽しみ」の感情も所詮、それら傲慢と独善が生み出したものに過ぎない。そして彼らが人類の真化を許さないのは、自分達以外の人類が進化し、やがて真化に至り、自らに追いつく事を恐れていた為である。
そのような存在であるため他者の言葉に耳を傾けることは一切なく、アサキムや次元将たちは最初から対話による解決を放棄、戦って打倒するためにとにかく力を集めていた(対話による解決は確かに最良の手段だが、相手が強大な上に話をする気が一切なければ無意味)。インベーダー化したコーウェンとスティンガーですら最終的には対話に応じたというのに御使いはそれすらも完全に放棄している。エゴの塊、と形容するに相応しい。
来歴
真化を果たした当初は、自らの責務として、いずれ真化を遂げて高次元生命体となるだろう種を導く役目を任じた。しかし、彼らの行為は徐々に神の傲慢さを伴った行為へと変わっていった。
シリーズ開始の1万2000年前(時空震動の連続で時間軸が狂っているため断定できないが、一番古い世界から数えて1万2000年前だと思われる)、オリジン・ロー制御システム「至高神ソル」が意志に目覚め、御使いたちの行いと、それに依拠する己の存在を否定し自らを破壊。スフィアと黒の英知に砕け、並行世界へと飛び散ってしまった。
しかし、1億2000万年に一度の大崩壊を逃れるにはソルの力が必要であり、そのためにスフィア・リアクターを求め、自省の行動として主導をとったアドヴェントを追放した。なお、宇宙で起きる出来事が、地球の時間である「年」で計算されていたこと、スフィアの名が地球から見える星座(十二星座に限らず、星座は全て地球から見える星の配列につけられた名である)の名を冠していたのは、彼らも元は地球人だからであった。
Zシリーズの世界の破界と再世は、生命の力=「存在しようとする力」と死の力=「消滅しようとする力」のぶつかり合いによって起き、事象制御の抵抗となる生命を滅ぼすことは、存在しようとする力を削る=消滅しようとする力を強める=宇宙の崩壊を進めることに他ならない。そのため、並行世界に満ちる命を次々と抹殺し、銀河を破壊し、存在しようとする力を削り続ける御使いこそが、宇宙の崩壊を呼ぶ原因である。「根源的災厄」とはそのような意味である。このため「命ある者全ての敵」、「真のバアル」とも呼ばれる。
最終的に3人の御使いはアドヴェントに取り込まれ消滅、Z-BLUEに敗れたアドヴェントも残った「消滅しようとする力」の余剰を抱え、AGと共に因果地平の彼方へと去っていった。
登場作品
Zシリーズ
実際に登場するのは天獄篇終盤から。
- スーパーロボット大戦Z
- 両翅等が御使いの名を語っているが、まだZシリーズが正式に成立されていなかった作品の為、その存在に特に触れられることはなかった。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- アネモネやアイム等、一部のキャラがその名を口にしている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 「根源的な災厄」として黒の英知に触れた者達から徐々にその存在を語られる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- アドヴェントがクロノ改革派の行動隊長として登場。終盤アンチスパイラルが、「根源的災厄」の正体は「神の怒りによる宇宙の滅亡」であると語る。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- これまでの戦いの裏に存在した全ての黒幕であり、多元世界最大にして最後の敵として、遂に表舞台に姿を現す。
人物
- 喜びのアドヴェント
- 喜びの御使い。全ての行為を宇宙の救済と捉え、それを行うことを喜ぶ。1万2000年前に御使いを追放された。
- 怒りのドクトリン
- 怒りの御使い。全ての行為を責務と捉え、強い怒りを以って力を行使する。シュロウガに無限輪廻を組み込んだ。
- 哀しみのサクリファイ
- 哀しみの御使い。一応の穏健派だが、行動を端的に言えばありがた迷惑。時の牢獄を作り出した張本人。
- 楽しみのテンプティ
- 楽しみの御使い。全ての行為を己の楽しみと捉えて遊びまわる。自らの楽しみの為にいかなる悪行も繰り返すことから、恐らく御使いの中で一番タチの悪い存在。
- 真徒
- 御使いに心奪われた者たち。真化の道を歩んでいると本気で信じている。自分達以外の人間を徹底的に見下し、作中の人物に「ペットは飼い主に似る」と評される。
兵器
- アンゲロイ・アルカ
- 一般機。サイデリアルのコピー機の30倍の力があり、これを多数配備していること自体が戦力の強大さを物語る。
- エル・ミレニウム
- アンゲロイ・アルカの上位種。このクラスからMAP兵器と回復能力を持つようになる。
- ゼル・ビレニウム
- 一部の選ばれた真徒のみが搭乗する特別な兵器。スフィア・リアクター用に改修された専用機も存在する。
- ヘリオース
- ソルのコアから造られた神器。アドヴェントが所有しており、当初は力を隠してアスクレプスという仮称で運用していた。
- プロディキウム
- ソルの抜け殻から造られた神器。御使いの有する機動要塞でドクトリンが操縦する。
- 至高神Z
- アドヴェントが、8つのスフィア・永遠の命をもつ3人の御使いとアサキムを使って完成させた新たな至高神。
関連用語
- 太極
- 至高神ソルの別称。
- エタニティ・フラット
- 哀しみのサクリファイによって引き起こされた絶対時間遅延現象。時の牢獄と呼ばれる。
- サイデリアル
- スフィアを集める事を目的にした下部組織。
- イドム
- 御使いが使役する霊魂。
- 黒い太陽
- 惑星エス・テランに存在する、ソルの残り火から生み出された神器。真の時空修復に必要な「超特異点」そのものである。
関連人物
- アサキム・ドーウィン
- 御使いによって無限獄に堕ちた「呪われし放浪者」。彼等からスフィアの収集を命じられた。
- 次元将
- 御使いを倒すために、人としてのすべてを捨て、「次元を渡り戦う戦士」に生まれ変わった人間達。
余談
- 本来「御使い」とは、使者を意味する語であり、キリスト教における主の使いである。
- 実は本来の意味で『真化』を行なっていない(彼らは物理的融合によって高次元生命体に至った存在)ため、消滅しようとする力を使用し存在しようとする力を忌み嫌う。
- 彼らの傲慢さは上記の通り感情を4つに分けていたことも大きい。アドヴェントが自身の目的のために他の3人を取り込んだ結果、その感情も取りこんだことになり、再び喜怒哀楽が一つになったそれは、精神が再度「人間」になったことを示すものであった。アドヴェントが最後の最後で対話に応じたのはこの点も大きいだろう。
- 某特撮にも、「喜怒哀楽」をモチーフにした敵幹部が登場している。
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