「ナデシコ」の版間の差分

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*登場作品:[[機動戦艦ナデシコ]]
 
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[[ネルガル重工]]が[[火星]]で発見した[[相転移エンジン]]を搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間をエネルギー準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦は[[AI]]である「[[オモイカネ]](思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の[[地球]]の戦艦で初めて、唯一[[木連]]の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「[[ディストーションフィールド]]」を装備した艦である。また、途中から[[月]]で大破した後継艦の武装を無理矢理装備して[[ナデシコ・Yユニット]]となり、相転移砲まで撃てるようになる。
 
[[ネルガル重工]]が[[火星]]で発見した[[相転移エンジン]]を搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間をエネルギー準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦は[[AI]]である「[[オモイカネ]](思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の[[地球]]の戦艦で初めて、唯一[[木連]]の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「[[ディストーションフィールド]]」を装備した艦である。また、途中から[[月]]で大破した後継艦の武装を無理矢理装備して[[ナデシコ・Yユニット]]となり、相転移砲まで撃てるようになる。
  
モデルとなった艦は米国テレビドラマ『スタートレック』の宇宙船「エンタープライズ」号及び[[ホワイトベース]]。ナデシコの平たく大型の艦橋部と船体部に分かれた構造はエンタープライズ号をモチーフとしたものであり、船体の二本前に突き出た構造は[[ホワイトベース]]の[[モビルスーツ|MS]]デッキの構造をモチーフとしている。また、戦艦正面の内蔵式大型主砲は当然ながら『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲へのオマージュであろう。その意味で、SF界の数多くの著名宇宙船の集大成としてナデシコがデザインされているのがわかる。
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モデルとなった艦は米国テレビドラマ『スタートレック』の宇宙船「エンタープライズ」号および[[ホワイトベース]]。ナデシコの平たく大型の艦橋部と船体部に分かれた構造はエンタープライズ号をモチーフとしたものであり、船体の二本前に突き出た構造は[[ホワイトベース]]の[[モビルスーツ|MS]]デッキの構造をモチーフとしている。また、戦艦正面の内蔵式大型主砲は当然ながら『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲へのオマージュであろう。その意味で、SF界の数多くの著名宇宙船の集大成としてナデシコがデザインされているのがわかる。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
参戦し始めた当時は戦力として計上できる稀な[[戦艦]]の一つであった。だが、エネルギーを消費しない武装がミサイルしかない上、[[ディストーションフィールド]]もあるため、ENをバカ喰いするのが悩みのタネ。またパイロットが命中系・戦闘系の精神を一切持たなかったり、習得が終盤というケースもあった。一部作品ではサブパイロットが5人の場合があり、その際は[[精神コマンド|精神タンク]]として頼りになる。
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参戦し始めた当時は戦力として計上できる稀な[[戦艦]]の一つであった。だが、エネルギーを消費しない武装がミサイルしかない上、[[ディストーションフィールド]]もあるため、ENをバカ喰いするのが悩みのタネ。またパイロットが命中系・戦闘系の精神を一切持たなかったり、習得が終盤というケースもあった。一部作品では[[サブパイロット]]が5人の場合があり、その際は[[精神コマンド|精神タンク]]として頼りになる。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
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=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦A]]
 
;[[スーパーロボット大戦A]]
:初登場作品。鬼のような性能の[[ディストーションフィールド]]を装備している。が、攻撃を受けると絶対発動し、さらにはグラビティブラストの消費ENも尋常ではないので、下手をすればすぐにエネルギーが0になる。少しでも消費エネルギーを減らしたいなら[[プロペラントタンクS]]を使用するか[[ジャマー]]の装備が必須である。火力は高いが、ユリカが命中や攻撃力を上げる精神コマンドを覚えないので安定性には欠ける。といっても援護や信頼補正でどちらもカバー可能。ルリを艦長にすることはできないがカットインが入る。
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:初登場作品。鬼のような性能の[[ディストーションフィールド]]を装備している。だが、攻撃を受けると絶対発動し、さらにはグラビティブラストの消費ENも尋常ではないので、下手をすればすぐにエネルギーが0になる。少しでも消費エネルギーを減らしたいなら[[プロペラントタンクS]]を使用するか[[ジャマー]]の装備が必須である。
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:火力は高いが、[[ミスマル・ユリカ|ユリカ]]が命中や攻撃力を上げる精神コマンドを覚えないので、安定性には欠ける。といっても、援護や信頼補正でどちらもカバー可能。[[ホシノ・ルリ|ルリ]]を艦長にすることはできないが、[[カットイン]]が入る。
 
;;[[スーパーロボット大戦A PORTABLE]]
 
;;[[スーパーロボット大戦A PORTABLE]]
::かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに[[必中]]が追加され[[愛]]の効果も戦闘向けになったことにより安定性が増した。
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::かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに[[必中]]が追加され、[[愛]]の効果も戦闘向けになったことによって安定性が増した。
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
:相転移エンジン搭載という設定に則り[[EN回復]]が付加された。さらにユリカが[[愛]](複合系)を修得するので本機の火力を活かしやすくなった。
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:相転移エンジン搭載という設定に則り[[EN回復]]が付加された。さらに、ユリカが[[愛]](複合系)を修得するので、本機の火力を活かしやすくなった。
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
:ユリカとルリの乗り変えが可能。ミサイルがP兵器に、[[精神コマンド]]がクルー5人分に増えたためかなり強く、今作中の最強戦艦と呼ぶに相応しい性能。同じくサブパイロットがいた『IMPACT』のときと違い、[[必中]]や[[熱血]]も使えるようになっている。今作の敵AIの思考ルーチンには「[[命中]]率0%スルー」があるので必然的によく狙われ、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
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:ユリカとルリの乗り変えが可能。ミサイルがP兵器に、[[精神コマンド]]がクルー5人分に増えたためかなり強く、今作における最強戦艦と呼ぶに相応しい性能。同じくサブパイロットがいた『IMPACT』のときと違い、[[必中]]や[[熱血]]も使えるようになっている。
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:なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「[[命中]]率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
:第一部のみ登場。第二部では劇場版ユリカが艦長を務める[[ナデシコ・Yユニット|Yユニット装備型]]が終盤に参戦する。ユリカとルリの艦長乗り換えを撤廃するなどの仕様変更のせいか、Jと比べると使い勝手は落ちる。ちなみに第二部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、'''ナデシコ'''で」という主張により、[[ユーチャリス]]を'''強引に改装した'''という設定。性能は第一部と変わらず。
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:第1部のみ登場。第2部では[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-|劇場版]]ユリカが艦長を務める[[ナデシコ・Yユニット|Yユニット装備型]]が終盤に参戦する。ユリカとルリの艦長乗り換えを撤廃するなどの仕様変更のせいか、『J』と比べると使い勝手は落ちる。
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:ちなみに第2部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、'''ナデシコ'''で」という主張により、[[ユーチャリス]]を'''強引に改装した'''という設定。性能は第1部と変わらず。
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
:戦艦ユニットでは初めて、パッケージイラストを飾る([[スーパーロボット大戦MX|ゲーム内のタイトル画面で登場した作品]]はあるが、パッケージイラストでは存在してなかった)。
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:'''[[母艦]]ユニットでは初めて、パッケージイラストを飾る'''([[スーパーロボット大戦MX|ゲーム内のタイトル画面で登場した作品]]はあるが、パッケージイラストでは存在してなかった)。
:序盤からBXの母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカが[[IFS]]持ちになっているおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。
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:序盤から[[ブライティクス|BX]]の母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカが[[IFS]]持ちになっているおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。
:第12話ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため[[援護防御]]すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
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:第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため[[援護防御]]すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
 
:グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。
 
:グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
 
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
:今作では[[メガノイド]]と[[木星蜥蜴]]に侵略された火星から人々を救出するために、[[オーブ]]の民間企業で建造されており、[[ウズミ・ナラ・アスハ]]もそれに関わっていた。そして[[ウズミ・ナラ・アスハ|ウズミ]]の犠牲により地球から脱出した[[アークエンジェル隊]]と共闘して自軍参戦することとなる。
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:今作では[[メガノイド]]と[[木星蜥蜴]]に侵略された[[火星]]から人々を救出するために、[[オーブ]]の[[民間人|民間]][[企業]]で建造されており、[[ウズミ・ナラ・アスハ]]もそれに関わっていた。
:CosmicChronicle第八章では、艦が[[アロウズ]]に接収されそうになり、それを阻止するためにソレスタルビーイングが佐世保に襲撃をかける。
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:第28話「「男らしく」でいこう!」にて、ウズミが犠牲になる事によって[[地球]]から脱出した[[アークエンジェル隊]]と共闘して[[カイルス|自軍]]に参加することとなる。
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:Cosmic Chronicle第8章「世界の歪み」では、[[佐世保]]に寄港していたナデシコが[[アロウズ]]に接収されそうになり、それを阻止するために味方である[[プトレマイオス2]]および[[黒の騎士団]]が佐世保に襲撃を掛けた。そして、ナデシコクルーが彼等に呼応した結果、見事奪還に成功する。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らす[[バリア]]。
 
:自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らす[[バリア]]。
 
;[[EN回復]](小/S)
 
;[[EN回復]](小/S)
:GBA版AやIMPACTでは未実装。
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:GBA版『[[スーパーロボット大戦A|A]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では未実装。
  
 
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:BXでは[[宇宙]]の方が適応が高い。
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== 機体[[BGM]] ==
 
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;「YOU GET TO BURNING」
 
;「YOU GET TO BURNING」
:RやBXでは本機はこちら。[[エステバリス]]は「GO! エステバリス」となっている。
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:『[[スーパーロボット大戦R|R]]』や『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では本機はこちら。[[エステバリス]]は「GO! エステバリス」となっている。
 
;「スキャパレリ・プロジェクト」
 
;「スキャパレリ・プロジェクト」
:Wでは男性陣のエステバリスとも同じこの曲に設定されている。
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:『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では男性陣のエステバリスとも同じこの曲に設定されている。
 
<!-- == 対決・名場面 == -->
 
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:艦載機。6機を収容している。
 
:艦載機。6機を収容している。
 
;コスモス、カキツバタ、シャクヤク
 
;コスモス、カキツバタ、シャクヤク
:それぞれ(第1世代型)ナデシコ級二、三、四番艦。戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベントとして出てくることがある。
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:それぞれ(第1世代型)ナデシコ級2、3、4番艦。戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベントとして出てくることがある。
 
;[[ナデシコ・Yユニット]]
 
;[[ナデシコ・Yユニット]]
 
:強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
 
:強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
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:後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦の最新鋭艦。
 
:後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦の最新鋭艦。
 
;強襲揚陸艦「ひなぎく」
 
;強襲揚陸艦「ひなぎく」
:SRWではWでアイコンのみ登場。原作でも戦闘には使用されていない。
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:SRWでは『W』にてアイコンのみ登場。原作でも戦闘には使用されていない。
 
;カグヤ
 
;カグヤ
:漫画版『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコのプロトタイプを改修したもの。艦長はカグヤ・オニキリマル。
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:[[漫画|漫画版]]『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコのプロトタイプを改修したもの。艦長はカグヤ・オニキリマル。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==

2015年11月21日 (土) 01:07時点における版

ナデシコ級一番艦「ナデシコ」(NERGAL ND-001 NADESICO)

民間企業であるネルガル重工が計画した、火星奪還作戦「スキャパレリプロジェクト」のために建造した戦艦の一番艦。後継艦であるナデシコBナデシコCが"ナデシコ級第2世代型宇宙戦艦"として設計されたため、本艦を含めたナデシコ級は"第1世代型ナデシコ級戦艦"と呼ばれる。

ネルガル重工火星で発見した相転移エンジンを搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間をエネルギー準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦はAIである「オモイカネ(思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の地球の戦艦で初めて、唯一木連の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「ディストーションフィールド」を装備した艦である。また、途中からで大破した後継艦の武装を無理矢理装備してナデシコ・Yユニットとなり、相転移砲まで撃てるようになる。

モデルとなった艦は米国テレビドラマ『スタートレック』の宇宙船「エンタープライズ」号およびホワイトベース。ナデシコの平たく大型の艦橋部と船体部に分かれた構造はエンタープライズ号をモチーフとしたものであり、船体の二本前に突き出た構造はホワイトベースMSデッキの構造をモチーフとしている。また、戦艦正面の内蔵式大型主砲は当然ながら『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲へのオマージュであろう。その意味で、SF界の数多くの著名宇宙船の集大成としてナデシコがデザインされているのがわかる。

登場作品と操縦者

参戦し始めた当時は戦力として計上できる稀な戦艦の一つであった。だが、エネルギーを消費しない武装がミサイルしかない上、ディストーションフィールドもあるため、ENをバカ喰いするのが悩みのタネ。またパイロットが命中系・戦闘系の精神を一切持たなかったり、習得が終盤というケースもあった。一部作品ではサブパイロットが5人の場合があり、その際は精神タンクとして頼りになる。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦IMPACT
初めて声がついた。ユリカを別のユニットに乗り換えさせることでルリを艦長にできる。ミサイルがP兵器になったのでユリカの統率を活かし易い。精神コマンドは5人分が使えるが、必中集中熱血やそれらの複合精神を誰も持っていないのは前作『A』と同じで、ボス戦はもとより、マップ兵器を撃つのに最適なポジションに配置しても、思いのほかダメージを与えられず難儀する。
サブパイロットの乗り換えが可能だが、途中までは戦艦が強制出撃扱いなので面子が固定されてしまう。第3部の途中からは選択出撃が可能になるので、強制出撃では外されるプロスペクターを使うことができる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
初登場作品。鬼のような性能のディストーションフィールドを装備している。だが、攻撃を受けると絶対発動し、さらにはグラビティブラストの消費ENも尋常ではないので、下手をすればすぐにエネルギーが0になる。少しでも消費エネルギーを減らしたいならプロペラントタンクSを使用するかジャマーの装備が必須である。
火力は高いが、ユリカが命中や攻撃力を上げる精神コマンドを覚えないので、安定性には欠ける。といっても、援護や信頼補正でどちらもカバー可能。ルリを艦長にすることはできないが、カットインが入る。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに必中が追加され、の効果も戦闘向けになったことによって安定性が増した。
スーパーロボット大戦R
相転移エンジン搭載という設定に則りEN回復が付加された。さらに、ユリカが(複合系)を修得するので、本機の火力を活かしやすくなった。
スーパーロボット大戦J
ユリカとルリの乗り変えが可能。ミサイルがP兵器に、精神コマンドがクルー5人分に増えたためかなり強く、今作における最強戦艦と呼ぶに相応しい性能。同じくサブパイロットがいた『IMPACT』のときと違い、必中熱血も使えるようになっている。
なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「命中率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
スーパーロボット大戦W
第1部のみ登場。第2部では劇場版ユリカが艦長を務めるYユニット装備型が終盤に参戦する。ユリカとルリの艦長乗り換えを撤廃するなどの仕様変更のせいか、『J』と比べると使い勝手は落ちる。
ちなみに第2部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、ナデシコで」という主張により、ユーチャリス強引に改装したという設定。性能は第1部と変わらず。
スーパーロボット大戦BX
母艦ユニットでは初めて、パッケージイラストを飾るゲーム内のタイトル画面で登場した作品はあるが、パッケージイラストでは存在してなかった)。
序盤からBXの母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカがIFS持ちになっているおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。
第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため援護防御すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
今作ではメガノイド木星蜥蜴に侵略された火星から人々を救出するために、オーブ民間企業で建造されており、ウズミ・ナラ・アスハもそれに関わっていた。
第28話「「男らしく」でいこう!」にて、ウズミが犠牲になる事によって地球から脱出したアークエンジェル隊と共闘して自軍に参加することとなる。
Cosmic Chronicle第8章「世界の歪み」では、佐世保に寄港していたナデシコがアロウズに接収されそうになり、それを阻止するために味方であるプトレマイオス2および黒の騎士団が佐世保に襲撃を掛けた。そして、ナデシコクルーが彼等に呼応した結果、見事奪還に成功する。

装備・機能

武装・必殺武器

グラビティブラスト(主砲)
相転移エンジンから得られるエネルギーを重力波に変換して敵に叩きつける。
ミサイル
発射口は艦体両翼の先端部にあるが、参戦初期のシリーズではちゃんと再現されていないことも。
レーザー砲×2

特殊能力

搭載
ディストーションフィールド
自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らすバリア
EN回復(小/S)
GBA版『A』や『IMPACT』では未実装。

移動タイプ

『BX』では宇宙の方が適応が高い。

サイズ

2L(LL)

カスタムボーナス

EWAC』の効果+15%
A PORTABLE

機体BGM

「YOU GET TO BURNING」
R』や『BX』では本機はこちら。エステバリスは「GO! エステバリス」となっている。
「スキャパレリ・プロジェクト」
W』では男性陣のエステバリスとも同じこの曲に設定されている。

関連機体

エステバリス
艦載機。6機を収容している。
コスモス、カキツバタ、シャクヤク
それぞれ(第1世代型)ナデシコ級2、3、4番艦。戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベントとして出てくることがある。
ナデシコ・Yユニット
強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
ナデシコB
後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦。
ナデシコC
後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦の最新鋭艦。
強襲揚陸艦「ひなぎく」
SRWでは『W』にてアイコンのみ登場。原作でも戦闘には使用されていない。
カグヤ
漫画版『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコのプロトタイプを改修したもの。艦長はカグヤ・オニキリマル。

商品情報