六神合体ゴッドマーズ

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六神合体ゴッドマーズ
原作 横山光輝(『マーズ』より)
監督 今沢哲男(チーフディレクター)
シリーズ構成 藤川桂介
キャラクターデザイン 本橋秀之
メカニックデザイン 亀垣一
音楽 若草恵
制作 東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)
放送局 日本テレビ系
放送期間 1981年10月2日 -
1982年12月24日
話数 全64話
初登場SRW スーパーロボット大戦64
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六神合体ゴッドマーズ』は東京ムービー新社制作のテレビアニメ作品。

概要[編集 | ソースを編集]

横山光輝氏の漫画『マーズ』(1976年~1977年連載)を原作とするアニメ作品。ただし、原作漫画が非常に救いのない内容[1][2]であったためか、「時代にあわせて、自由に書いてもらってかまわない」という横山氏からの許可を得て、設定の一部を借りる程度でほぼオリジナルのストーリーが構築されている。なお、「ゴッドマーズ」という名前については、商標の都合で変更されたものである。

子供向けに制作されたアニメで、「超合金」などの玩具が好調な売り上げを記録した一方、敵と味方に別れてしまった明神タケルマーグの兄弟が繰り広げるドラマが多くの女性ファンを虜にした。これらの反響により当初の予定だった2クール(6ヶ月)から5クール(15ヶ月)にも期間が延長されて放送されるロングラン作品となった。さらには劇場版小説『六神合体ゴッドマーズ 十七歳の伝説』も制作され、後者は1988年にOVA化されている。

ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』のようなスターシステムを採用していないことから、『ジャイアントロボ』の参戦が難しくなった『第2次スーパーロボット大戦α』の後にリリースされた『スーパーロボット大戦D』以降も問題なく参戦を果たしている。版権表記はスパロボ参戦時には「光プロダクション」だけだが、本編映像が使用される際には制作を担当したトムス・エンタテインメント(当時は東京ムービー新社)を指す「TMS」が併記される。

前番組は『太陽の使者 鉄人28号』で、その後日談としている設定も存在する。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

西暦1999年、全宇宙の支配を目論むズール皇帝率いるギシン帝国地球侵略を開始した。

地球圏防衛部隊・コスモクラッシャー隊に所属する明神タケルは、ズール皇帝によって自分の正体がギシン星人「マーズ」であり、同時に送り込まれたロボット「ガイヤー」に内蔵された反陽子爆弾を起爆させるための存在だったという衝撃の事実を告げられる。

あくまでも地球のために戦おうとするタケルは、皇帝の命令を拒絶、地球での養父を殺された怒りによって超能力に目覚め、ガイヤーに搭乗しギシン帝国のメカを撃退した。

タケルは自身の守り神として造られた六神ロボと共にギシン帝国に立ち向かうが、それは自分の同族、そして肉親との殺し合いを強いられる悲しい戦いの始まりを意味していた。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

コスモクラッシャー隊[編集 | ソースを編集]

明神タケル(マーズ)
主人公地球と平和を愛する使者。
飛鳥ケンジ
コスモクラッシャー隊の隊長。
伊集院ナオト
コスモクラッシャーの射撃担当。
木曽アキラ
コスモクラッシャーの操縦担当。同機の分離形態ではサブパイロットを務める。
日向ミカ
コスモクラッシャー隊の索敵担当。当初タケルに気をかける。
明石ナミダ
コスモクラッシャー隊の特別隊員。最年少の10歳。
大塚茂
コスモクラッシャー隊を率いる地球防衛軍の長官。縁の下で戦う。
実は前番組の『太陽の使者 鉄人28号』から継続登場している人物。

ギシン帝国[編集 | ソースを編集]

ズール皇帝
ギシン星を支配する悪の権化。「」を極端に憎悪する。マーグ・マーズ兄弟の宿敵である。
ゲシュタルト
ズールの分身。
マーグ
タケルの実の兄。両親の命を奪ったズールに対して秘かに反逆の志を抱き、タケルにテレパシーでアドバイスをする。しかし、ズールに洗脳されて兄弟同士で戦うことになり、洗脳が解けた後に戦死してしまった。
ロゼ
マーグの副官。地球人と触れ合うことで「愛」を知る。
ゲルバレングールカッチ
ギシン星の超能力者。
ワール
ズールの腹心。しかし、ズールのやり方に疑問を感じている。
サグール
ギシン星の謀報長官。
ギシン兵超能力者
一般兵士。

その他[編集 | ソースを編集]

明神正
タケルを発見した火山学者で彼の義父。物語の最序盤で命を落としてしまう。
明神静子
正の妻であり、タケルの義母。後にバトルキャンプに勤務するようになる。
ルイ
ロゼの妹で、反帝国レジスタンスに参加している。
イデア
マーズとマーグの実父。ゴッドマーズの開発者。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

地球側[編集 | ソースを編集]

ゴッドマーズ
ガイヤーが五神ロボと合体した姿。強力なパワーと重厚な装甲を誇る合体ロボ。
ガイヤー
タケルのみが乗り込める六神ロボの中核。反陽子爆弾が搭載されており、タケルの命が尽きればこの爆弾で地球は破壊される。
タイタン、スフィンクス、ラー、シン、ウラヌス
ガイヤー以外の六神ロボで五神ロボとも呼ばれる。普段は地球各地で巨大な石像にカムフラージュして有事に備えている。
スパロボでは合体シーンやユニットアイコン、そしてガイヤー及びゴッドマーズの武器「六神アタック」での登場が通例。
コスモクラッシャー
コスモクラッシャー隊が操る大気圏内外両用戦闘機。3機の戦闘機に分離できる。

ギシン帝国[編集 | ソースを編集]

エスパーロボ[編集 | ソースを編集]

バキューム
後期オープニングにも登場。
グルグル
グルダー
バルバラ
ランドーラ
コールガッチ
ギャンドーラ
キュルタクス
ゼーロン
ガニメデス
ダイダロス
ブリザーム
バッフル
ゼッドファイナー

戦艦[編集 | ソースを編集]

マーグ司令船
ワール大型宇宙船

その他[編集 | ソースを編集]

ギシン星戦闘機

OVA『十七歳の伝説』に登場[編集 | ソースを編集]

ゴッドマーズ (OVA)ガイヤー (OVA)
OVA版のゴッドマーズとガイヤーで、TVに登場するものとはデザインが変更されている。本来はTV版とは同一機体だが、『D』ではマーグ用として別機体扱いになっている。

用語[編集 | ソースを編集]

六神ロボ
ギシン星人・イデアが息子・マーズを守る為に開発した、ガイヤーをはじめとした6体のロボット。合体してゴッドマーズを構成する。
反陽子爆弾
ガイヤーおよびゴッドマーズの動力源である「反陽子エネルギー」を爆弾に転用したもの。地球を破壊できる程の威力を持つ。
ギシン帝国
ズール皇帝率いる全宇宙の征服を企む独裁国家。一方、ズール皇帝の側近であるマーグは秘かに反逆を志している。
エスパーロボ
ギシン星、マルメロ星各軍の主戦力となるメカ。パイロットは皆超能力者である。非人型のデザインが多いのも特徴。
コスモクラッシャー隊
地球圏防衛を目的に結成された部隊。戦闘機コスモクラッシャーを中核とする。タケルはこの一員。
バトルキャンプ
コスモクラッシャー隊を擁する地球防衛軍の基地。司令官を務めるのは大塚長官。

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「宇宙の王者!ゴッドマーズ」
作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 小田裕一郎 / 編曲 - 若草恵 / 歌 - 樋浦一帆
64』『D』『第2次Z』『第3次Z』で採用。
「ゴッドマーズ!」「六神合体ーっ!」のシャウトや「ポゥン」というサウンドエフェクトが印象に残る。2番の「光の速さで歩け」という歌詞がゴッドマーズの動かなさと絡めてネタにされることも……。
エンディングテーマ
「愛の金字塔」
作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 小田裕一郎 / 編曲 - 若草恵 / 歌 - 樋浦一帆
『64』『D』『第2次Z破界篇』で採用。
『64』でこの曲が流れるのはゴッドマーズが撃墜された時のみ。『D』『第2次Z』ではイベントシーンでも使用された。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初の声付き参戦。ストーリーは原作のギシン星編まで。
なお、『64』や『D』と違い、マーグの死は避けられず、以降のZシリーズでは通して死亡扱いとなる。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
前番組『太陽の使者 鉄人28号』の参戦に伴って同作と初共演。マルメロ星編は飛ばされたものの、ギシン星編以降(地球編)が再現されるのは初。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
引き続き登場。いるだけ参戦だが、前作以上に『鉄人28号』との大きな絡みが用意されている。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
ゲシュタルトの出現で、ズール皇帝が復活したことを察知。『鉄人28号』の宇宙魔王、『真マジンガー 衝撃! Z編』のハーデス神を交えて「真戦」を繰り広げることになる。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦D
ギシン帝国がベガ星連合軍ザール星間帝国を傘下に治め、原作以上に勢力を拡大。それ故に「ギシン星間帝国」という組織名に変更されている。
今回のマーグOVA版デザインのゴッドマーズ隠し要素)に搭乗でき、兄弟で共闘できる。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦64リンクバトラー
初参戦作品。タケルの超能力のおかげで、ラスボスだろうが必中無しで攻撃を当て、雑魚の攻撃は余裕で回避可能という、ある意味原作通りの無敵ぶりを見せつける。
偶然の一致だが、『64』が発売された年は『六神合体ゴッドマーズ』の舞台となった西暦1999年である。

各話リスト[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 オレはだれだ!? ガイヤー
コスモクラッシャー
エスパーロボバルバラ
第2話 でた! 脅威の六神合体 ゴッドマーズ
五神ロボ
エスパーロボ・ギララ
D
第3話 おそるべき秘密 エスパーロボ・グルダー
第4話 孤独な超人タケル エスパーロボ・サイクロン
第5話 さらば! 愛する地球よ エスパーロボ・バースト
第6話 六神合体ができない!? エスパーロボ・バキバキ
ギシン星戦闘機
第7話 冥王星は地獄の星! エスパーロボ・コールガッチ
第8話 爆破犯人はタケル!? エスパーロボ・グルグル
第9話 SOS! 東京沈没 エスパーロボ・ジシン
第10話 宇宙からきた少女! エスパーロボ・バキューム
第11話 謎の声はだれだ!? エスパーロボ・パンドラ
第12話 対決! マーズとマーグ エスパーロボ・ゾンデ D
第13話 皇帝ズールをたおせ! ズール皇帝(影武者1)
第14話 悲しき戦士・マーグ エスパーロボ・ゴアンダ
第15話 六神合体がくずれる! エスパーロボ・ダンドック
マーグ司令船
第16話 あやつり人形ミカ! エスパーロボ・ガニメデス
第17話 アキラの恋人は女戦士 エスパーロボ・ロゼットン
第18話 南極はタケルの墓場だ! エスパーロボ・ランドーラ
第19話 マーグ・地球に死す! エスパーロボ・ゼーロン
第20話 復しゅうに燃えろ! エスパーロボ・イーグラム
第21話 どれい惑星の対決! エスパーロボ・ジロンド
エスパーロボ・ローゼム
第22話 うらぎり者ロゼ! エスパーロボ・キュルタクス
第23話 卑劣な皇帝ズール!! エスパーロボ・ギャンドーラ
ワール大型宇宙船
第24話 反陽子爆弾・バクハツ!? ズール皇帝(影武者2) D
第25話 新たな絆・別れ・出発たびだち! ズール皇帝 「ギシン星編」終了 D
第26話 危機を招く脱走者 エスパーロボ・ガリヤアタッカー 「マルメロ星編」開始
第27話 プラス対マイナスの運命さだめ エスパーロボ・ビッグファイター
第28話 謎の宇宙海賊船 フロンティア号
エスパーロボ・デルモンスター
第29話 フローレの危険な仲間 エスパーロボ・ロッサレイダー
第30話 一人ぼっちのフローレ エスパーロボ・マスラス
第31話 宣戦布告 マルメロ軍司令船
第32話 略奪されたフローレ マルメロ軍宇宙艦隊
第33話 タケル対ガッシュ! エスパーロボ・スケリアン
第34話 マーズ、死ぬのは早い! エスパーロボ・デストブライアン
第35話 とらえられたタケル エスパーロボ・リムストラン
第36話 宇宙の墓場 エスパーロボ・キルシャ
第37話 母と娘のめぐりあい エスパーロボ・グラードン
第38話 父、ギロンとの出会い エスパーロボ・スキュスワル
第39話 悲劇のタケル 偽ゴッドマーズ
第40話 よみがえったマーグ エスパーロボ・ドルコン
第41話 宇宙にかける友情 エスパーロボ・ゴルム
第42話 屍を越えて行け! エスパーロボ・ビグバッグ OP映像変更
第43話 ガッシュの誤算 エスパーロボ・ソードン
第44話 ガッシュ、安らかに眠れ エスパーロボ・ノースレイ
第45話 ゴッドマーズが危ない!
第46話 地獄のマルメロ星
第47話 宿命! 親子の対決 エスパーロボ・ライバック
第48話 危機せまるマルメロ星 エスパーロボ・ギガン
第49話 ギロン、地球を狙う エスパーロボ・ダルマック
第50話 迫る運命の対決! エスパーロボ・バグスター
第51話 ズール現る! エスパーロボ・ダイダロス 「マルメロ星編」終了
第52話 タケルの命がない!? エスパーロボ・マンティスター 「地球編」開始
第53話 限られた命 エスパーロボ・ユニキュロット
第54話 別離わかれ! タケルとロゼ エスパーロボ・ブリザーム  
第55話 炎の中にマーグを見た エスパーロボ・アンコーン
第56話 心の中の敵をくだけ! エスパーロボ・ロンギューン
第57話 バラの騎士 君は…!? エスパーロボ・バッフル  
第58話 心のやすらぎは…いつに エスパーロボ・ギャミラード
第59話 ノアの反乱 エスパーロボ・アイオン
第60話 タケル、愛の奇蹟 エスパーロボ・バッファロン
第61話 タケル、最後の誕生日? エスパーロボ・モノケロン
第62話 運命のバラの騎士 エスパーロボ・サラマドラ
第63話 生きた愛した戦った ズール皇帝
第64話 銀河へはじめての笑顔を ズール皇帝
エスパーロボ・ゼッドファイナー
第2次Z

余談[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 特に、地球の滅亡を防ぐべく戦っている主人公・マーズが無理解な大衆から迫害を受ける場面や、「醜く殺し合う人類に絶望したマーズがロボット・ガイアーに内蔵された地球破壊爆弾を起爆させて地球を消滅させる」という終幕の虚無感は、永井豪氏の原作漫画版デビルマン』や『伝説巨神イデオン』に勝るとも劣らない。
  2. ちなみに、横山光輝氏の漫画『マーズ』を忠実に再現したアニメ化も行われている(1994年のOVA『マーズ』、および2002年のテレビアニメ作品『神世紀伝マーズ』)。

商品情報[編集 | ソースを編集]

Blu-ray[編集 | ソースを編集]

DVD[編集 | ソースを編集]

  • TV本編

  • 劇場版

TV版における「ギシン星編」を再編集したもの(新作カットも有り)。95分。この作品はファンの署名活動によって製作が後押しされた経緯を持ち、エンディングロールには署名者らの名前もクレジットされている。

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

TVシリーズ
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レンタルビデオ
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動画配信
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