ヒュッケバインMk-II

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RTX-010 ヒュッケバインMk-II(Huckebein Mk-II)

機体概要

スーパーロボット大戦α』のリアル系主人公の初期機体。認識コードはRTX-010。RTX-009ヒュッケバインの後継機。Mk-IIの後継機はRTX-011ヒュッケバインMk-IIIマオ・インダストリー製。

ヒュッケバインの開発時にブラックホールエンジンを搭載して悲惨な事故を巻き起こしてしまった教訓から、Mk-IIではほぼ解明済のEOTのみが新たに搭載された。目玉はグラビコン・システムで、グラビティ・ウォールやGインパクト・キャノンなどのEOTを搭載している。

Mk-IIも初代ヒュッケバインと同じく最新の技術をふんだんに使ったPTとなったが、開発時から量産も視野に入れており、基本構造はゲシュペンスト系の技術を使って設計された。機体にはGIIフレームを採用しており、他の部品も大部分がゲシュペンストMk-IIのものを流用している。その結果対コストでの性能評価が高くなり、連邦軍の次期主力機として量産化されることになった。

ヒュッケバインMk-IIは、RTX-010-01~03までの3機がロールアウトした。また、赤色のヒュッケバインEXという機体も存在する。

RTX-010-01

スーパーロボット大戦αで、輸送していた荷物に入っていた機体。T-LINKシステムが組み込まれており、最も多くカスタマイズされた高性能機。途中で大破するも、かろうじて助かったコクピット部分を後継機のMK-IIIに移植している。なお、MK-IIにT-LINKシステムやグラビコン・システムが組み込まれているのはαの主人公機だけの特別仕様。後のMK-II及び量産機には組み込まれていない。スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONでは、ヒリュウ改に配属された念動力者のブルックリン・ラックフィールドに与えられた。もっとも、最初はブリットだけでは扱えなかったのか、ラーダ・バイラバンが同乗してコントロールしていた。

RTX-010-02

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』のみ登場。リン・マオが、マオ社の社員全員の命と引き換えにコロニー統合軍に引き渡した。その後、コルムナでの戦闘でジーベル・ミステルによって罠に使われるも、あっさりとヒリュウ改のパイロット達に見破られて破壊された。回収した部品はエルザム・V・ブランシュタインの手に渡った。

RTX-010-03

連邦軍の量産トライアルに提出された。仕様も量産可能な程度にデチューンされていた可能性がある。その後どうなったかは不明。

RTX-010-02T

「T」は「Trombe」。スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONでエルザムがヒュッケバインMk-IIに興味を持った事から、ゼンガー・ゾンボルトが破壊された2号機を回収した。その後、エルザム機としてカスタマイズされた上で修復される。

武装の性能が上昇し、G・ウォールG・テリトリー強化された。さらにテスラ・ドライブを追加搭載した上に分身可能など、大幅なスペックアップがなされている。彼の趣向を反映し、カラーリングは黒赤金でブランシュタイン家の家紋付。プレイヤーにエルザムやトロンベのイメージを決定づけさせた機体でもある。

GBA版当時は文字数の問題で、名称表記が「ヒュッケバイン・トロンベ」となっていた。後のOGSではちゃんと「ヒュッケバインMk-II・トロンベ」に修正されている。

なお、スーパーロボットスピリッツにおいてもエルザムは黒いヒュッケバインMk-IIに乗っている。

登場作品と操縦者

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
リアル系主人公の最初の搭乗機。改造はMk-IIIに引き継がれる。武装のバランスが良く、距離を問わないのが特徴。数少ない欠点と言えばMk-IIの主力である格闘武器チャクラム・シューターが、Mk-IIIで射撃武器のファング・スラッシャーになってしまうこと(αは敵を倒した際の使用武器でパラメータが伸びるため)、必殺武器であるGインパクトキャノンが、Mk-IIIではグラビトン・ライフルになってしまうこと(グラビトン・ライフルは設定上Gインパクトキャノンより威力が低い。全く改造が引き継がれない弐式よりマシだが…)。ほぼ同型のヒュッケバインEX(とイルム)は条件次第で使用可能になる。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
ENと装甲が僅かにアップ。武器性能は変化ナシ。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはブルックリン・ラックフィールド。武器改造の段階により初代やMk-IIIすら上回る能力がある。また、後半にはエルザム用の高性能カスタム機『ヒュッケバイン(Mk-II)・トロンベ』が登場。GBA版のOGシリーズではチャクラム・シューターが換装武器なので、他の機体でも使用できた。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはブルックリン・ラックフィールド。しかし射撃武器メインのこの機体に合わせてブリットを射撃向きに育てていると、格闘武器のみの虎龍王に乗り換えた時に苦労する。換装武器フォトン・ライフルの弾数が増加し、同武器とビームソードの武器改造費が安くなった。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
チャクラム・シューターが本機の固有武器に戻り、他の機体間で使い回せなくなっている。また、エルザム専用のヒュッケバインMk-II・トロンベの名称が省略されなくなった。
スーパーロボット大戦OG外伝
ATXチームが自軍にいる期間に使用可能。Gインパクト・キャノンの必要気力が110とさらに使いやすくなっている。とはいえ、話数少なく数多いユニットでどう扱うかが問題。

装備・機能

武装・必殺武器

ツインバルカン / バルカン砲
頭部に内蔵されている武器。αシリーズでは前者、OGシリーズでは後者の表記。
ライトソード
ビームで刀身を形成する非実体剣。OGシリーズでは換装武器であり、名称がビームソードに変更された。
フォトン・ライフル
光子弾(フォトン)を発射する携行武装。『α』の攻略本によるとR-2のマグナ・ビームライフルの発展系とのことだが、OGシリーズでも同様かは不明。
OGシリーズでは換装武器で、ビーム兵器だが海適応はB。αでは初期のMk-IIの射撃武器では一番強いが、αのMk-IIIの武器には改造が引き継がれない。だがMk-IIIでガンナーを使うなら、射撃ポイントアップのためトドメに使っていきたい。
チャクラム・シューター
有線式の小型チャクラム。発射後チャクラムからは刃が展開し、ワイヤーを標的に巻きつけて斬り刻む。念動力による遠隔操作が可能。『α』の攻略本によるとR-2の有線式ビームチャクラムの発展系とのことだが、OGシリーズでも同様かは不明。
P属性で射程があり使い勝手がいいが、αでは多用していると射撃技能ポイントが加算されず、射撃値が育たない。αでは改造段階がファング・スラッシャーに引き継がれるが、同作のファングは射撃武器。OGシリーズではGBA版では換装武器だったが、OGs以後は固有兵装に戻ってしまった。全然機能が違うが、αではヒュッケバインEXのリープ・スラッシャーの戦闘アニメにも使い回されている。
Gインパクト・キャノン
固定兵装。ヒュッケバインMk-IIの最強武器で、ブラックホールキャノンを弱体化させたようなもの。戦艦や基地から射出され、腰の股間ブロックに接続して使用する。『α ORIGINAL STORY』では固定砲台としても運用されており、アイドネウス島に配備されている。
αでは改造段階がグラビトン・ライフルに引き継がれるが、グラビトン・ライフルの設定通り、小型・軽量化した弊害で最大攻撃力が下がってしまうが、エフェクトはより見応えがあるものに変わっている。ヒュッケバインEXのブラックホール・キャノン改の戦闘アニメにも使い回されている。接続位置がとにかくネタにされがちな武器。案の定、エクセレンが「男らしい」という危険な発言をしている。

一部プラモデルや特殊条件で装備

シシオウブレード(換装武器
PTサイズの日本刀。OGシリーズでは隠し要素として入手できる最強クラスの近接換装武器。OGシリーズの展開以降、ブリット機の武器として『シシオウブレード』が公式にピックアップされるようになり、OGシリーズでの彼の前期機体ヒュッケバインMk-IIにも徐々に反映されるようになる。OG2では特定条件を満たすと、ブリット機用のシシオウブレードが入手可能。OGsのPVでも、ブリットのMk-IIによるシシオウブレードの戦闘アニメが披露されていた。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
G・ウォール(グラビティ・ウォール)
一定値以下のダメージを無効化するバリアだが、装甲の低いMk-IIでは機能させづらい。

トロンベのみ

G・テリトリー(グラビティ・テリトリー)
G・ウォールの強化版。トロンベ仕様のみ実装。
分身
気力130以上で発動し、敵の攻撃を表示上の回避率と無関係に特定確率で完全回避する。トロンベのみ実装。

移動タイプ

トロンベ仕様のみテスラ・ドライブを搭載したことで飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「VANISHING TROOPER」
ヒュッケバインMk-IIのテーマ。曲名はヒュッケバインシリーズの異名『バニシング・トルーパー』から。初出は初代α。OGシリーズではOGsで初採用されたが、曲の出だしがαとは異なる。ボーカルヴァージョンの歌は影山ヒロノブ。

対決・名場面など

関連機体

ヒュッケバインシリーズ
ヒュッケバイン
曰く付きの前機種。Mk-IIは同機種での反省を活かすように制作された。
量産型ヒュッケバインMk-II
本機の量産型。EOTを活用した装備は排除されているが、ほぼ同等の性能を維持している。また、OGシリーズではテスラ・ドライブの標準搭載により全機で単独飛行が可能になっている。
ヒュッケバインMk-III
本機の後継機。だが量産化を前提としたMk-IIとは違い、コンセプトは「小型化したSRX」となっている。専用モジュールの追加装備により、全く別性能の機体となれるのが最大の特徴。なお、MK-IIのパーソナルファイターはMK-IIIと互換性があり、共通して運用する事が可能である。
R-1
コクピットが同一なために移植可能。

商品情報