剛健太郎
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剛健太郎 | |
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読み | ごう けんたろう |
登場作品 | 超電磁マシーン ボルテスV |
声優 |
二瓶秀雄 水島裕(青年期) |
デザイン | 聖悠紀 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α |
プロフィール | |
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本名 | ラ・ゴール |
種族 | ボアザン星人 |
性別 | 男 |
出身 | ボアザン星 |
所属 | ボアザン帝国 → 労奴解放軍 |
役職 | 科学大臣(ボアザン時代) |
剛健太郎は『超電磁マシーン ボルテスV』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
ボアザン星人としての名前はラ・ゴールで、当時のボアザン皇帝の弟の子として生まれたが、ボアザン貴族の象徴である角が生まれつきなく、両親により偽の角を付けられた。
成人後はその優れた才覚で科学大臣に登った。皇帝が没した際は、二人の皇太子がそれぞれ事故死したり病弱であったりしたため、皇位継承第三位のラ・ゴールが有力な次期皇帝の候補となったが、角がない秘密を知った皇帝の庶子であるズ・ザンバジルにより労奴に堕とされ、ハイネルを身ごもっていた妻・ロザリアとも離ればなれとなる。
元々、少年時代から角の有無で貴族と労奴が区別され、労奴は貴族にこき使われて一生悲惨な生涯を送るしかないというボアザンの制度に疑問を持っていたが、労奴生活により労奴の悲惨さを改めて知ることとなった。そこで反乱を起こすが失敗して、同志達の手助けで地球に逃れる。
到着した地球では、出会った剛光代と結ばれて剛三兄弟が生まれた。ボアザン星の侵攻を予期してビッグファルコンおよびボルテスVを建造したがザンバジルに居所をつきとめられ「ボアザン星に戻らなければ地球を攻撃する」と脅迫され地球を救うため、そしてボアザン星の同志を救うために再びボアザン星に渡った。ズ・ザンバジルの命で処刑されそうになりながらも、行動に共鳴したダンゲ将軍らに救われて、彼らと共に労奴解放運動を起こす。
彼の過去が語られた第28話「父・剛健太郎の秘密」はボルテスVが一切出てこない異色のエピソードでもある。
本編ではボアザン帝国に囚われていたが、剛三兄弟に救出されて再会を果たし、最終回ではボアザン星に残ってボアザン星の復興に務めることになる。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
全作品で「剛健太郎」とフルネームで愛称表記がされている。
- スーパーロボット大戦α(DC)
- 初登場作品。『ボルテス』関連のシナリオで出番が多く、原作と異なり早い段階でハイネルと健一達が異母兄弟である事を認識している。
- αシリーズの世界観ではボアザンが帝国監察軍の傘下に入っているため、監察軍の事情にもある程度通じており、「詳細は不明」と前置きしながらも
- ・ヘルモーズ旗艦の第7艦隊は帝国の一部勢力に過ぎない
- ・同規模の艦隊が最低あと6つは存在する
- ・帝国が様々な異文明を取り込んで勢力を増した国家
- ・自軍の部隊を温存し、支配下星系の戦力・技術を利用して侵略活動を展開する帝国の戦略パターン
- ・数年間の綿密な調査期間を設けて段階的に活動を開始する帝国の侵略法
- ・マクロスはかつて監察軍が100年以上前に使用していた宇宙戦艦
- ・監察軍が旧式艦のマクロスやEOT技術に拘る理由はトロニウムにある
- ……と、ロンド・ベル首脳陣相手にかなり密度の濃い情報を提供し、その上でゼントラーディ&メルトランディがSTMCと戦う為に造られた戦闘種族である可能性も示唆するなど、他作品の博士キャラ達を大きく上回る重要な役どころを与えられている。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 東山所長や早乙女博士と共にイージス計画に関する会議に参加。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- リリーナや一矢の父である竜崎博士とともにバームとの交渉に参加。またエリカの件で荒れる一矢を諭す場面がある。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- エリカ達平和解放機構のメンバーと共にボアザン星に向かったが、ズ・ザンバジルによって捕らえられ処刑されそうになる。ボアザン解放後は光代達と共に、原作と同じくボアザン星に残って復興に務めることになる。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A
- ハイネルの元に捕まっており、地底城での最終決戦では地獄大元帥の手によりAI操作のスカールークに乗せられる。撃墜するとゲームオーバーなので、スカールークの攻撃を受けながら地獄大元帥、ハイネルとの連戦となる。
- スーパーロボット大戦R
- 序盤でボアザン星人の前線基地陥落と共に救助されるが、これは偽者のロボットでありビッグファルコンに破壊工作を行った。本物は木連の九十九に救出される。
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦L
- プロローグから登場。原作終了直後から60年後へタイムスリップしたところから物語が始まる。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- 新スーパーロボット大戦
- 台詞の中で触れられるのみ。ハイネル側は父親に付いて全く触れない為、本作の世界では生きているのかどうかすら不明である。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 名前のみの登場。
- スーパーロボット大戦DD
- 当初はボアザン星に囚われているとハイネルが語っている。
- 1章Part13ではハイネルによって送り込まれた偽物が登場。
- 2章Part13にて、ダンゲと共に鷹メカに乗って本物が登場する。本作では実際には囚われていなかった模様。また地球に戻ってきた理由は、レジスタンスを地球にあるアジトに匿うためとソーラーバード建造のためとされている。
- 3章Part14ではグルルの計略でレジスタンスのアジトが襲撃されボアザン本星に送るために捕らえられるが、自部隊に地底城が攻められている際にルイ・ジャンギャルがド・ベルガンと地底城内部で交戦した時に奪取されて、そのまま救出されている。
人間関係[編集 | ソースを編集]
地球[編集 | ソースを編集]
- 剛健一
- 息子。
- 剛大次郎
- 息子。
- 剛日吉
- 息子。
- 剛光代
- 地球に来てからの妻。
- 浜口博士、岡防衛長官
- 健太郎が予測したボアザンの地球侵攻を理解した数少ない人物で、ボルテス建造等に協力した。
- 左近寺公三
- 浜口博士や岡防衛長官と同じく健太郎の理解者で、最終話で再会している。
ボアザン星[編集 | ソースを編集]
- プリンス・ハイネル
- 前妻との間に生まれた息子。しかし、健太郎は彼が息子であることは最終回まで知らず、ハイネルもまた同じであった。
- 『テレビランド』掲載のコミカライズ版では落命した彼の亡骸を埋葬する際になって漸く気付くが、真相を己が胸の内に留め健一達へ異母兄である事を明かさなかった。
- ロザリア
- ボアザン時代の妻。ラ・ゴールの角がない秘密を彼に打ち明けられてなお彼を愛し、彼の理念を理解するが別離させられ、間もなくハイネルを産んだ際に死亡した。SRW未登場。
- レ・オーラル
- 健太郎ことラ・ゴールの父親で当時のボアザン皇帝の弟。ラ・ゴールが生まれた際に角がない事実を知って彼を殺害しようとしたが妻に止められ、医師を買収して作り物の角を付けさせた。SRW未登場。
- 母親
- 角がなく生まれたラ・ゴールを殺そうとしたレ・オーラルから身を挺して庇うことになる。その後、少年時代のラ・ゴールから角の有無で身分が決まるボアザン社会の不条理を問われるが、仕方ないと答えるしかなかった。SRW未登場。
- バルム
- レ・オーラルが買収した医者で、ラ・ゴールに作り物の角を取り付けることになる。温厚な人物で、角がない秘密を隠し通してきたが、ラ・ゴール失脚を狙うズ・ザンバジルの拷問によって彼に秘密を喋ってしまい、秘密が公に露見した即位式にてラ・ゴールに謝罪した直後に拷問のダメージが元で死亡した。SRW未登場。
- ダンゲ
- 労奴解放の同志。
- ドイル
- 労奴解放の同志。ダンゲ死後の補佐役。SRW未登場。
- ズ・ザンバジル
- 血縁的には従兄弟。即位式の際に彼に自分の角がない事実を暴露されて就くはずだった帝位を奪われることになる。一度ボアザン星に戻って彼に再会した後も協力を拒んで彼に抵抗した。
- 剛健太郎(偽者)
- 健太郎そっくりに作られたアンドロイド。ボアザン本星から派遣され剛三兄弟を騙し、一時はビッグファルコン指令室を占拠した。健一によって正体を暴かれ機能停止するが、彼が偽者だということはハイネルにも知らされておらず、ハイネルの本星への不信感を煽ることになる。
- SRWではαシリーズや『R』『DD』のイベントで登場。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
スーパー系[編集 | ソースを編集]
- 竜崎一矢
- 長浜作品においては互いに異星人と愛を育んだ者同士で、『第2次α』では彼を諭す場面がある。
- エリカ
- 『第2次α』では彼女と共に戦場での避難民の誘導を行い、『第3次α』でも彼女らの平和解放運動に協力している。
- 三輪防人
- 『第2次α』では彼を諫める場面があるが、三輪の方は宇宙人である剛博士を殆ど信用しなかった。
- 地獄大元帥
- 『A』では地底城の獣士製造工場を破壊した剛博士を捕らえ、自動操縦のスカールークに乗せるという人質作戦を取る。
- タシロタツミ、葛城ミサト
- 『α(DC)』で救出された後、ヱクセリヲン艦内にて彼らロンド・ベル首脳陣へエアロゲイターに関する情報を提供する。
ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]
- ブライト・ノア
- 『α(DC)』ではタシロ艦長らと同様の経緯で健太郎からの報告を聞き驚愕する。
- リリーナ・ドーリアン
- 『第2次α』では共にバーム星人との交渉に参加した。
- アムロ・レイ、ティファ・アディール
- 『R』では身体検査を拒む彼(の偽者)に「(精神が)何も感じられない」と不信感を抱いていた。
リアル系[編集 | ソースを編集]
- シーラ・ラパーナ、エレ・ハンム、ブルーノ・J・グローバル
- 『α(DC)』で艦長会議に出席し、健太郎からの報告に耳を傾けていた首脳メンバー。
- ケーン・ワカバ
- 『A』で地獄大元帥が発動した人質作戦にて死ぬ覚悟を決めた際、それに割って入って剛博士の救出を真っ先に進言した。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「よくぞここまで立派に育ってくれた…健一、大次郎、日吉…」
- 第18話「父よ!地球は近い!!」より。ボアザン星から脱出するもド・ズールのスカールークに捕獲され、ボルテスVとの戦闘で盾にされてしまう。ボルテスチームはこれは動揺させる為の罠に違いないと攻撃を続行。その姿を見て強く育った我が子に涙を流しながらこの台詞をこぼす。しかし皮肉な事にこの涙に気が付いた健一は、盾にされているのが本物の父であると察し、攻撃を中断してしまう。
- 「私の設計したボルテスVは合体する前ならいざ知らず、ロボットになった時は絶対に脱出できないようになっている。なまじ脱出装置があっては、最後の土壇場でそれに頼ってしまうからだ!」
- 第21話より。獣士との戦闘で(偽の)ボルテスを失いながらも、自分を救出しにきたボルテスチームや左近寺博士が偽者だと見破って。物語上では本物の左近寺博士のスパルタぶりが目立ち、浜口博士も時には体育会系な命令をしているが、彼らの友人だけに過激な発想をする面もあるらしい。
- SRWではボルテスにも脱出装置がちゃんと積まれているのでご安心を。
- 「そうです。僕には角が無い。あの者達と僕達とはどう違うのですか母上!」
- 第28話「父 剛健太郎の秘密」にて語られた少年時代、角がないという理由だけで地獄の苦しみを味わわされるボアザン星人の労奴を見てその不条理を母親に問い、仕方ないという母親に対して自らの人工の角を抜いて言い放つが、即座に父親に殴られることになる。
- ラ・ゴール「ロザリア…私はお前に訊きたい! お前の夫として、角の有る私と、角の無い私に変わりはあるか!?」
ロザリア「いいえ、少しも。わたくしの夫に変わりはございません!」 - 同じく第28話より。妻の面前で自ら人工の角を外した上でラ・ゴールは問う。愛したのは人か、それとも角かと。初めは驚きを隠せなかったロザリアだったが、その愛が揺らぐことは無かった。
- 「よくぞ一万四千光年の道程を越えて、ボアザンの労奴解放の為にやって来てくれた…。お父さんは、お父さんは嬉しいぞ」
- 終盤の39話にて労奴解放軍に救出され、通信機で息子達と会話した時の台詞。
- (ロザリア…お前が命と引き替えに産み落とした子供というのは、このハイネルの事だったのか。何という皮肉な運命だ…)
- 最終話でハイネルが先妻であるロザリアとの間に生まれた子であることを知って衝撃を受けた時の心中。
- 「子供たちよ…父や母や兄弟を愛するように、人間同士が宇宙を越えて本当に愛しあえるならば…そして、地上のあらゆる動物や植物を、山や海を愛することが出来るならば、宇宙はいつまでも平和だ…」
- 同じく最終話、ラストシーンより。このメッセージを以て『ボルテスV』の物語は、その幕を下ろす。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「…ハイネルは幼い頃に私と別れてしまった。そのため、私が父であることに気づいていない」
「健一…ハイネルの真の目的はゼ=バルマリィ帝国からボアザン星を開放することだ」
「しかし、このまま戦いが続けば、お前とハイネルは敵同士として戦場で出会うだろう」 - 『α(DC)』(ゴラオン隊ルート)第55話「父の胸で泣け!」でロンド・ベル隊に救出された後、健一のみを自室へと呼び出しハイネルと別れた経緯や彼の行動理念、更には兄弟同士で殺し合う最悪の事態への不安を語る。
- 「健一…お前はもう一人前の男だ。地球を守る戦士として、また地球とボアザン星を結ぶ架け橋として、これからの事を考えて欲しい…」
- 同上。今後のハイネルへの接し方について困惑する健一へ、未来を見据えた決断と覚悟を促す。
- 「一矢君、健一の言う通りだ。君がエリカ君を信じるなら、なおさらその拳をこらえなくてはならない」
「何故なら、暴力は他人だけでなく…自分の心まで傷つけていくからだよ」 - 『第2次α』でエリカがバーム星人であると露見し、彼女がバーム側に去った後、エリカをスパイと言い張るピートに激怒して彼を殴った一矢に対し、健一とともに彼を諭した言葉。健太郎も一矢と同じく異星人との間で愛を育んだ身の上であるのが共通している。
- 「三輪長官…あなたという人は…!」
- 『第2次α』で必死に戦っているαナンバーズを役立たず呼ばわりし、彼らを信じるべきだと諭すエリカに対しても異星人というだけで否定する三輪長官への憤り。