説得
説得とは、「スーパーロボット大戦シリーズ」において採用されているシステムのひとつ。
概要
ステージマップ上にて発生する特殊コマンドのひとつ。多くの作品において特定の条件を満たした上で主に登場作品で繋がったキャラ同士が隣接した際に追加され、コマンドの実行によって対象キャラクターを自軍に参入させることが可能。キャラクターによっては複数回の説得が必要な場合もある。
初代『スーパーロボット大戦』のみシステムが大幅に異なる関係で独自の説得システムを採用しており、現行の説得システムが確立されるのは『第2次スーパーロボット大戦』以降となる。
システム解説
スーパーロボット大戦
表記は「せっとく」。成功すると笑顔が表示され、敵を仲間に出来る。ボス以外の全ユニットに使用出来る為、機械獣やメカザウルスでも説得可能。更に、GB版ではある一定の条件を満たせばボス敵も説得可能であるため、ラストボスまでも味方に引き入れることまで出来てしまう(ただしその場合はクリア不可能となる)。
行う側の「カリスマ」と受ける側の「忠義」が高いほど成功率が高くなり、また精神コマンド「共鳴」を使用すれば一度だけ確実に成功する。
また本作のみの独自要素として、敵がこちらを説得することがある。この場合は自軍側からの場合とは逆に「忠義」が低いユニットに対して成功しやすい。対策としては精神コマンド「正義」で味方ユニットの忠義を高めておくことで予防できる。
HDリメイク版では大半のボスが説得可能になったため、強力なボスクラスのユニットを自軍に引き入れやすくなったほか、ボスは基本的に敵本拠地から動かないため「ボスを説得して仲間にする→ボスが寝返ったため、そのまま敵本拠地占領でクリア」などといった芸当も可能。
ただし、ゲームストーリーに密接に関わるピクドロンやギルギルガンへの説得は確実に失敗する仕様となっており(一応、両者用の説得台詞は用意されている)、説得するとツッコミと共にトロフィーが手に入る。
このほか、「自軍で使用可能なユニット全種類を各1体以上仲間にする」「説得を50回成功させる」といったトロフィーも存在する。
第2次スーパーロボット大戦以降
概要で記した通り特定のキャラが相手に隣接した時に出現する。初期の頃は説得を行えばその場で仲間になることが多かったが、複数回の説得やその他の条件を合わせた加入条件が設定されたキャラクターも多くなっている。また稀に説得は出来るが仲間にはならないケースも存在し、仲間にならない代わりに何らかの隠し要素に関わっていたり、あるいはただの会話イベント(説得失敗)で終わる場合もある。
『L』以降の携帯機シリーズでは、そのストーリーで関係を持つ事になる他作品のキャラクターが説得に必要な事が多い(ナタクのファクター参照)。その原型らしきものは『C2』、『A』から見られた。
シリーズにおける説得に関連する主な人物
ガンダムシリーズ
- フォウ・ムラサメ
- SRWにおける説得というシステムの象徴ともいえるキャラクター。『第2次』から説得イベントがある。説得するのは主にカミーユ・ビダン。
- エルピー・プル
- 主にジュドー・アーシタでの説得により仲間になる。『第2次』から説得イベントが存在。ただし、年月を経るに連れて説得イベントが存在せず、最初から仲間として登場する事が多くなった。
- プルツー
- 主にプルとジュドーでの説得により仲間になる。『第2次』から説得イベントが存在。プル同様、最初から仲間として登場する事が多くなっていった。
- ハマーン・カーン
- 是が非でも仲間にしたい、トップクラスの能力を持つエースパイロット。初の説得イベントは『第4次』のやはりジュドーによるものだが、当作では仲間にはならない。……が、代わりにとんでもないプレゼントをくれる。『F完結編』ではクワトロ・バジーナで説得可能。説得以外の手段で仲間になる事も多い。
- アイナ・サハリン
- 『64』では、シローで説得しないと仲間にならず死亡してしまう。
- ノリス・パッカード
- 『IMPACT』では意外にもバーニィで説得可能。
- バーナード・ワイズマン
- 『α』のように何回もフラグを立てて、やっと終盤に仲間になるという展開もある。
- クェス・パラヤ
- 長い間、説得担当はアムロやクワトロだったが『第3次Z時獄篇』で原作上適役のハサウェイで説得できるようになった。説得以外の手段で仲間になる事も多い。
- セシリー・フェアチャイルド
- シーブック・アノーでの説得により仲間になる。『第2次』から説得イベントが存在するが、年月を経るに連れて最初から仲間の場合が多くなっていった。
- ロニ・ガーベイ
- 「説得はできるが仲間にはならない」のがお約束と化している人物(説得が生存の条件になっていることはある)。『BX』ではELS移送ルートを通った場合、バナージでの説得が必要。『V』ではバナージだけでなく、作中で関わりを持つハサウェイでも説得可能。
- マリーダ・クルス
- 『V』では彼女の正体から、バナージだけでなくジュドーやプル、プルツーで説得可能。
- アレンビー・ビアズリー
- 原作では死亡しないが、スパロボでは説得に失敗すると死亡してしまう場合が多々ある。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『F完結編』ではアムロかカミーユの説得で仲間になる。
- イザーク・ジュール
- 原作では別に死亡しないのだが、基本的には説得で味方に参入するのがメインとなる。
- ジラード・スプリガン
- 『BX』では同じ原作のキャラクターであるキオに加えて、ストーリー上で関わりを持つ事になる他作品の主人公・アキトでの説得が必要。
- ディーン・アノン
- 『BX』では原作の流れ同様にキオでの説得が必要。
スーパー系
- ゲッターロボ
- 『初代』での説得時の台詞「きみ いいからだしてるね ゲッターチームに はいらないか?」が何かとネタにされる。モビルスーツだろうが機械獣だろうが体つきが良ければゲッターチームに入れるらしい。
- 胡蝶鬼
- 『第2次』から説得イベントが存在。説得するのは流竜馬。
- ミネルバX
- 『第2次』から説得イベントが存在。説得するのは兜甲児。『A』では別作品の登場メカであるドラグナー3型のジャミング能力が必須。
- シャザーラ
- ランバ・ノムの説得で仲間になるが、その際に別作品のキャラクターであるデューク・フリードも会話に加わる。「説得コマンドが出るのは同作品のキャラだが、実際に説得を行っているのは別作品のキャラ」という形になった。
- 中島宗美
- 従来の説得と言えば原作が同じ、あるいは同じシリーズのキャラが行うものであったが、『L』での彼の説得は、完全に別作品のキャラクターである張五飛によっても行う事が出来、『L』以降度々採用される「別作品のキャラによる説得」の先鞭をつける形となった。
- グーラ・キング・Jr.
- タケル、ワッ太で説得可能。
- ジェイソン・ベック
- 『第3次Z天獄篇』において、ロジャーで説得すると第55話で加入する。加入条件が簡単で、しかも一級品の強化パーツを持ってくるので、ベックを使うつもりでなくとも狙っておいて損はない。
- マノン
- 『BX』では悠宇に加えて他作品のキャラクターであるジョジョ又はオリジナルの主人公ヨウタの説得が必要。
リアル系
- ギャブレット・ギャブレー
- 『重戦機エルガイム』初参戦の『第4次』から説得による加入が可能。『エルガイム』のみならず、ガンダムシリーズ以外のリアル系で最古参クラスの説得対象キャラ。彼自身も概ね有能なのだが、乗り換えに困るHM勢にアシュラテンプルを持ってきてくれる事での加入価値が高い。
- 決め手の説得コマンド以前の条件が複雑なのも伝統で、条件を満たせないと原作と異なり戦死しかない末路もあれば、しぶとく生き残った姿を見せてくれる作品もある。
- トッド・ギネス
- ショウ・ザマやマーベル・フローズンの説得で仲間になる。説得による加入が導入されたのは『F完結編』から。
- ただし、『F』の中盤で説得しておかないと『完結編』で仲間にならないので、要注意(『完結編』から始めた場合は絶対に仲間にできない)。なお、大抵の作品では仲間にしないと原作通りハイパー化するが、そちらのルートでしか聞けないDVEがあったりする。
- アテナ・ヘンダーソン
- 『Z』で父である桂木桂と、恩人かつ想い人であるオルソン・D・ヴェルヌで説得可能。説得しなくても仲間になるが、エンディングの分岐に関わってくるタイプ。
- シンジロウ・サコミズ
- 『UX』でエイサップやリュクスを初めとした多くのキャラでの説得会話が用意されている。ただし実行できるのは3人までで、人選を間違えたり他のフラグを建て損ねていると下記のイルイ同様、イベントのみとなる。
バンプレストオリジナル
- イルイ・ガンエデン
- 『第2次α』にて各参戦作品の主人公にて説得可能。特別なフラグが立つわけではないが、最終決戦を盛り上げるイベントの一つ。
- エルシーネ・ヴォルクルス
- 『魔装機神II』「終末の黙示」にて、ヤンロンのグランヴェールに隣接されると、彼を説得しようとしてくる。
- 初代を除けばシリーズ初の「敵ユニット(それもラスボス)による自軍ユニットへの説得」である。ただし、この説得は不発に終わり、ヤンロンが説得されて敵に寝返ることはない。むしろ、エルシーネの行動を1ターン潰せるのでプレイヤーからしたらいい事しかない。
- ロザリー・セルエ
- 『魔装機神F』ではムデカ、レミアで説得可能。
関連用語
- コマンドリスト
- 特定の条件の元、特定のキャラクター同士が接した時に「説得」のコマンドが出現する。