あしゅらマジンガーは『マジンカイザー』の登場メカ。
概要
第1話で大破し、Dr.ヘルの手に落ちたマジンガーZを修理すると共に、あしゅら男爵の乗機として改造した機体。
搭乗メカのパイルダーが失われたため、代わりにあしゅらカーと合体してコントロールするようになっている。ヒビ割れた身体と全身のリベット、異様なペイントを施された放熱板、ルストハリケーン噴射口の左右や頭部から伸びるトゲ、と若干化け物じみた外見ではあるが、基本性能と武装は元となったマジンガーZと大差ない(光子力ビームが片方使用不可になっているうえ、装甲は修理したとはいえひび割れたままなので若干弱体化している可能性も)。なお、搭乗者のあしゅらは派手に技名を叫んでいる。
悪のマジンガーを得たあしゅら男爵は光子力研究所を襲撃し、整備が終わっていないグレートマジンガー (試作型)を痛めつけた。だが、その場に姿を現した暴走中のマジンカイザーにあっけなく破壊された。この時の甲児は、カイザーが搭乗者にかけるあまりの肉体的・精神的な負担に耐えきれず意識を失ってしまっている。
津島直人のコミカライズ版でも扱いはほぼ同様だがマジンカイザーに対して殆ど攻撃を行わず、グレートを大破させる寸前で甲児の意識が覚醒した事と首元を絞められながら引き寄せられた際にあしゅらカーが合体を解除して逃走したため殆ど損傷が無いまま光子力研究所に鹵獲されている。だが機体の修復並びに調査のため封印され、Dr.ヘルを倒した後のエピローグにて元のマジンガーZとして無事修復が叶った姿を見せている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦W
- 正気に戻ったマジンカイザーとグレートマジンガーの合体攻撃で墜ちたグールから出現。あしゅら機は撃墜後に回収され、第2部で元のマジンガーZに戻るが、継続使用には条件がある。
- 今作では正気の甲児との戦闘が実現。当然の如く、甲児はマジンガーを悪のロボットへと改造したことに激しい怒りを露わにした。彼曰く「イボイボのマジンガーZ」。
- 地獄城の最終決戦ではDr.ヘルによって光子力エネルギーを使っていない機体が少数量産されており、こちらは機械獣頭脳によって自動操作されている。光子力エネルギーを使っていない分、本物より力は劣る。
- 元のマジンガーはロケットパンチ・アイアンカッターが無消費武器になったがなぜかこちらはエネルギーを消費する。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初登場作品。全体的にギクシャクした動きが特徴。あしゅら男爵もノリノリで武装名を叫びながら攻撃を仕掛けてくる。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
装備・機能
- 光子力ビーム
- 両目から発射するビームだが、片目が潰れているため片側からのみ。
- ロケットパンチ
- 握り拳を作り、前腕部を飛ばす。
- アイアンカッター
- 仕込まれたカッターを展開して切り裂くロケットパンチ。
- ルストハリケーン
- 口にあたるスリット部から酸を含んだ突風を放つ。
- 装甲低下の特殊効果を持つ。
- ブレストファイヤー
- 胸部の高熱板から3万度の熱線を放射する。なお劇中では2度使用しようとしたが、いずれもマジンカイザーの攻撃によって不発に終わっている。
- バードスの杖
- ガラダK7、ダブラスM2との合体攻撃。本機の光子力ビームとダブラスのレーザーで牽制し、ガラダの鎌でトドメ。『スーパーロボット対戦』で実装。
移動タイプ
- 陸
- M
対決・名場面
- 対グレートマジンガー (試作型)、マジンカイザー
- 光子力研究所を襲撃しプロトタイプグレートを追い詰めた。しかしトドメを刺そうとした瞬間に現れたマジンカイザーに対しては、ロケットパンチや光子力ビームでは傷つけるどころかひるませることすら出来ず、今度はブレストファイヤーを発射しようとしたら距離を詰められたマジンカイザーに殴り飛ばされる。さらに素手で外装が凹むほどに痛めつけられ胸部の高熱板が引きちぎられて完膚なきまでに叩き壊されるいう、悲惨なやられ方をした。
余談
- 永井豪の漫画版『マジンガーZ』において、瓜二つのニセマジンガーZが登場し、これと同じくあしゅら男爵が操縦していたが、実はハリボテ同然でルストハリケーンで外装が崩壊した時に非常に華奢な機械獣の本体が現れている。
- 擬人化コメディ『ロボットガールズZ』には、『マジンカイザー (OVA)』は東映アニメーションが製作に関与していないため、アニメ版及びブラウザゲーム版の両方で未参戦だが、同作の公式アンソロジーコミックに収録された短編作品において、地下帝国に洗脳されたZちゃんの姿が、パイルダー部分のあしゅらカーや放熱板のペイントに全身のリペット、片目を隠した髪型など、明らかにこちらのあしゅらマジンガーの擬人化と思しき衣装になっていた。