マスドライバー

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SF作品に度々登場する架空の施設

宇宙空間の衛星軌道上に荷物を運ぶための施設の一種だが、「ロケットの中に積んでロケットを打ち上げる」のではなく、「荷物そのものをカタパルトの弾のように発射する」と言う方式のもの。ロケットに積んで打ち上げるよりも遥かに低コストで大量の荷物を宇宙に上げられるとされる。

上述の通り荷物の輸送に使うために考案された概念だが、SF作品では荷物ではなく敵にぶつけるための大質量の物体を射出する兵器として転用されているケースもある。

マスドライバーの登場する作品

ガンダムシリーズ

機動戦士ガンダム
本編中には登場しないが、現在の設定では南極条約締結後に月面に設置されたものが地球へ爆撃する兵器に転用されたことになっている。南極条約で大質量兵器(コロニー落とし)は禁止されたが、マスドライバーで送り出すものは「大」質量ではないという理屈。戦後のエピソードだがゲーム作品『機動戦士ガンダム戦記 battlefield record u.c.0081』(SRW未参戦)では、これを巡る「水天の涙作戦」が描かれている。
機動戦士Vガンダム
定期的に地球から宇宙へ物品を送り出す施設。宇宙引越公社によって運営されており、ヨーロッパのアーティ・ジブラルタルにマスドライバーが設置されていた。
∀ガンダム
南アメリア・マニューピチに作られた施設で、長年遺跡状態にあったが、ウィルゲムを宇宙へ送るため復元された。
機動戦士ガンダムSEED
赤道付近の地域に設置され、大型シャトルを地上から宇宙へと飛び立たせるための施設。地球連合軍はスタージョン級大型スペースシャトルを、オーブはイズモ級クサナギの胴体部を打ち出している。特に地球連合軍は月面プトレマイオス基地への補給をマスドライバーに頼っており、「宇宙への門」とも呼称される。第1次連合・プラント大戦ではザフト軍のオペレーション・ウロボロスにより最優先制圧目標に指定されていたため、地球連合軍所有施設は例外なく激戦になり戦禍を被っている。
オーブ連合首長国の「カグヤ」をはじめ、南アフリカ統一機構のビクトリア基地の「ハビリス」、東アジア共和国カオシュンのマスドライバー(名称不明)、南アメリカ合衆国のパナマ基地の「ポルタ・パナマ」などに存在する。オーブのマスドライバーは連合のオーブ解放作戦の最中、自爆する形で失われたが、続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』までの間に建て直している。
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
本編の物の他、ジャンク屋組合が建設した巨大人工島のギガフロートに設置されている。
SRWではホームが装備しているのもマスドライバー表記だが、サイズから考えればこちらはただのカタパルトだろう。民間船の装備なので弾丸を射出するカタパルトではなく荷物を輸送するマスドライバーなのだろうか。

その他

機甲戦記ドラグナー
月面採掘用の施設として登場し、ギガノス帝国によって地球を岩で爆撃する兵器に転用された。その威力はコロニーを一発で粉々にし、エアーズロック(ウルル)を崩落させ、連合軍の本部をたった一射で消滅させたほどであるが、地球に甚大な被害をもたらすマスドライバー攻撃に関してはギガノス内でも是非が分かれており、結果として総統ギルトールドルチェノフとの揉み合いで命を落とす原因となった。最終的に、ギルトールの遺志を継いだマイヨによって破壊された。
宇宙の騎士テッカマンブレード
スペースナイツ基地に常設されており、ブルーアース号が宇宙へ出る際に毎回使われている。
翠星のガルガンティア
ガルガンティア船団の旗艦、ガルガンティア号に搭載され、「天の梯子」と呼ばれていた。劇中では経年劣化のためか宇宙に行けない代物になっているらしく、廃棄船を砲弾とした曲射砲としてクーゲル船団を砲撃した。
クロムクロ
重力子制御型のものが国際連合黒部研究所に設置されている。重力子の制御による重量物の投射を検証するために作られた実験装置で、バレル内に重力場発生装置が並べられ、射出時に投射体を出口に引っ張るように作用する。劇中では主にGAUS1とGAUS2の発進に用いられる。

スパロボシリーズでのクロスオーバー

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ゲーム中盤でネオ・ジオンが南アタリア島にマスドライバーで隕石を落とそうとする。ルート次第で、これをエヴァ3機のA.T.フィールドで受け止める、或いはR-GUNパワードのHTBキャノンをゲッタードラゴンが撃つ展開になる(ただしゼントラーディの襲撃により、実際には隕石は落とされなかった)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
当作品ではギガノス帝国の兵器という扱いになっている。ドルチェノフが勝利のために独断で地球に対して使用し、その件についてギルトールに咎められ、結果的にギルトール暗殺の遠因となる。地球に対して脅威があるため、ロンド・ベル隊が破壊作戦を敢行するシナリオがある。一見すると非常に堅牢な作りだが、地中からの攻撃には弱いだろうという意見で一致し(地中を進めるロボットがいることがおかしいと突っ込みが入った)、ゲッターライガーグレンダイザードリルスペイザーが破壊に向かう。本作ではイベント扱いのため、一般的な敗北条件を満たさない限り100%成功する。なお、ベガ星連合軍もベガトロン放射能で汚染された隕石を地球に撃ち出す目的で制圧しようとしたため、破壊後に交戦することとなる。
火星極冠遺跡にもメガノイドが残した同じ用途の2800ミリ砲があり、演算ユニットをチューリップクリスタルで作った多数のダミーと共に外宇宙へ放り出し、演算ユニットを狙っていた木連を撤退させた。

単独作品

スーパーロボット大戦MX
機甲戦記ドラグナー』設定で登場。原作通りマイヨによって破壊されるも、終盤ではその残骸が『機動武闘伝Gガンダム』のDG細胞に侵食され、不気味な形状のDGマスドライバー(&DGギガノス本部)として再生する。
スーパーロボット大戦GC
ギガノス帝国の兵器でギルトール暗殺の遠因なのはAと同じ。ホワイトベース隊が破壊作戦を敢行するシナリオがあるが、実は囮でドルチェノフとギレン・ザビはマスドライバー基地地下に爆弾を仕掛けていた。その為防衛戦力は少なく、ホワイトベース隊がやってきたときは投げる岩すら尽きていた。マイヨから撤退指示を受けたギガノス&ジオン兵はマスドライバーでシャトルを打ち上げて離脱。マイヨはホワイトベース隊に投降して爆破の説明をし、ホワイトベース隊も離脱。しかしヘルマット将軍はホワイトベース隊からの説明を信じず爆発に巻き込まれて死亡した。
スーパーロボット大戦X-Ω
期間限定イベント「暗躍する「影」」において、上記『A』作中設定で登場。メガノイドの残党が占拠し、ベガ星連合軍が失敗した作戦を流用する形で地球を攻撃しようとする。
スーパーロボット大戦30
機動戦士Vガンダム』の、ジブラルタルのマスドライバーが登場。原作と違い破壊されておらず、ケイトも無事。
地上スタートの場合はここでドライストレーガーを宇宙へと打ち上げる。

関連作品

Another Century's Episode
『ドラグナー』設定で登場し、射撃態勢に入っているマスドライバーを制圧するミッションがある。
護衛部隊を倒すか弾切れになるまで、一定間隔でマスドライバーが発射される。発射時、その射線上では警告が発生するが、マスドライバーの弾に当たると問答無用で即死する。