量産型ヒュッケバインMk-II

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量産型ヒュッケバインMk-II(Huckebein Mk-II・M)

スーパーロボット大戦α外伝』に初登場した、ヒュッケバインMk-II量産型マオ・インダストリー製。α外伝とOG2ではデザインや扱いが天と地ほど違う。現在「ヒュッケバイン」の名前を持つ機体で、唯一アニメ作品のOVA版に登場した。

なお、ベルゲルミルはマシンセルによって量産型Mk-IIが異常進化した形態である。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝に登場。 試作機と外見は変わらないが、お金のかかる武器・機能を全部取っ払った、ある意味究極のコストダウン機。名機ヒュッケバインの名が泣いている。認識コードはRTX013。試作機を開発したSRX計画は凍結処分となったので量産は連邦軍自らが行っている。

ゲーム序盤で難易度が普通であればリュウセイが乗ってくる機体。またゲーム終盤に難易度が難であればレビが乗ってくる。ただし性能は2戦級なので、使うには愛が必要。敵の時はそれなりに強く(ハードルート時)、ムーンクレイドルの防衛にわんさか投入されていた。撃墜すると貰える資金が多い為、余裕があれば倒しておくと良いだろう。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2』から登場。

L5戦役後、イージス計画での量産トライアルに晴れて合格したヒュッケバインMk-IIを、制式量産機として再設計した機種。認識コードはRPT-010。試作タイプと外見が同じだったα外伝とはデザインが異なり、V字アンテナやツインアイは廃され、簡素なデザインにゴーグルタイプのカメラアイといかにも量産機を想起させる外見をしている。V字アンテナがなくなったことで、αシリーズのものよりもベルゲルミルに繋がやすいデザインになっている。カラーリングはアイボリーと白。

低コスト化のため、初代ヒュッケバインのHフレームではなく、元のヒュッケバインMk-IIにも使用されたゲシュペンスト系のG2フレームを採用している。量産化された事で、グラビコン・システムなどのEOTはほとんど削られてしまったが、基本性能はそのまま維持されている上にテスラ・ドライブを搭載し、更に大型火器のレクタングル・ランチャーを標準装備するなど、量産機とは思えないほど高スペックな機体であり、ゲーム上の能力値もG・ウォールの有無を除けば試作型と同一となっている。ただし動力炉については言及されておらず、試作機同様にプラズマ・ジェネレーターを搭載しているかは不明。

また、この機体の量産は量産型ゲシュペンストMk-IIの存在を蔑ろにするものであった為、同機を高く評価すると共に強い思い入れを持つカイ・キタムラ少佐は苦言を呈しており、ハロウィン・プランが立ちあげられるきっかけとなった。

『OG2』開始当時、本機の配備は遅れており、連邦軍の各基地から一刻も早い配備の要望が挙がっていた。北米では4ヵ所の基地に配備されたがそのうち戦力が最も少ないヒューストン基地に配備された4機は、直後にアーチボルド率いるノイエDCに奪われてしまった。また、宇宙のL2宙域に配備されていた機体もインスペクターに奪われ、そのデータを元に彼らの手で量産される。なおインスペクターによって生産された機体は全て黒と紫を基調にしたカラーリングに塗装され、状態異常武器が追加されている。

インスペクター事件後は新結成された教導隊で、アラドとゼオラがデータ取得用に青く塗装された機体を使っている。

なお頭部のデザインが大きく異なるためか、ヒュッケバインシリーズで唯一アニメ・漫画作品に登場した事がある機体であったのだが……

登場作品と操縦者

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
攻略本に掲載されている設定資料中で、ヒュッケバインMk-IIが制式採用される際には、「RTX-013」という形式番号が与えられるとされている。
スーパーロボット大戦α外伝
8話開始時の難易度が「普」の場合、リュウセイの搭乗機になる。また、「難」ルート終盤にレビ機が加入する。量産型ということで突出した能力はないものの、低燃費で気力制限なしに使えるチャクラムシューターが便利。性能が低いのでベルゲルミルアウルゲルミルの足止めに専念しよう。リュウセイ機の改造状態はそのままR-1改に引き継がれる。AIが操る敵バージョンは運動性が鬼のように高く精神コマンドなしでは攻撃がほとんど当たらない。なお、ロボット辞典にはリュウセイ機かレビ機のみ登録される。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
上記のように設定上は優秀な機体だが、更に優秀な機体が使えるゲーム中では使う機会が少ない。最初から飛行可能という特性があるので、戦力不足の序盤ではそこそこ出番があるだろう(この一点だけで、オリジナル機よりも使いやすく感じるほど)。強化パーツのスロットの多さを活かせば、それなりに戦えるが、Wゲージが中途半端なため、重装備は難しい。ラトゥーニが度々この機体で強制出撃する。能力が上がり、カラーリングが黒と紫になった敵専用の機体もある。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
OG2シナリオではGBA版同様にラトゥーニが度々強制出撃するが、今回は武装や地形適応が優秀なビルトラプターも使えるために、多くのプレイヤーから「ラプター使ってくれ」との声が挙がった(そのためというわけではないだろうが、ジ・インスペクターでは本当にラプターを使う)。なお、OG2,5では新生教導隊仕様の青いカラーリングの機体が登場している。
スーパーロボット大戦OG外伝
前作から引き続き、新生教導隊が使用している。他にも、通常のカラーリングのものは、マイが一番最初の搭乗機としている。
第2次スーパーロボット大戦OG
連邦軍の主力機体として使用されており、様々な場面で大量に配備されているのが確認できる。数と頭部デザインのおかげでアーマラによる処刑を逃れたが、シナリオ上ではヤラレ役として焼き殺されたり噛み殺されたりする。換装武器をメインに使う機体だがWゲージはやや高い程度のため、第一線で使うにはかなりの愛が必要。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
鳴り物入りの新型機だったのだが、バルトールにあっさり落とされている辺り、量産機の悲哀を感じる。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
第一話からブリットの乗機として登場……したかと思いきや、キョウスケに「先行量産型」と言われる等、ヒュッケバインの名で呼ばれず、その後、公式HPにてこの機体が「量産型ビルトシュバイン」であると語られた。DWにヒュッケバインが出なかったための扱いだろうか……。この変更により、「何故今更ゲシュペンストMk-IIより以前のビルトシュバインを量産したのか」という疑問点が生まれる事になった。なお、この量産型ビルトシュバインはサークルザンバーとチャクラムシューターの付け替えが出来るという設定である。

装備・機能

ヒュッケバインシリーズや、ゲシュペンストシリーズの標準武装は使える。OGシリーズでは固定武器をバルカン砲しか持たない(量産型ゲシュペンストMk-IIは、スプリットミサイルとプラズマステークがある)代わり、様々な換装武器を携帯できる。

武装・必殺武器

バルカン砲
頭部に2門内蔵。本機の唯一の基本武装。
ライトソード
近接武器。OGシリーズでは換装武器で、オプション装備として実装。武装名称も「ビームソード」に変更。αシリーズのみデフォルト。
フォトン・ライフル
射撃武器。OGシリーズでは換装武器で、オプション装備として実装。αシリーズのみデフォルト。
チャクラム・シューター
ワイヤーで繋がれた円形型カッター。オプション装備として実装。αシリーズのみデフォルト。GBA版OG2では換装武器で、イベント時のアラド機が装備。OGS以後はヒュッケバインMk-IIの固定武装になったので装備不可。
レクタングル・ランチャー
OG2以後のOGシリーズで装備している換装武器。高威力の実弾を発射する、大型の携行銃器。基本攻撃力がやや高めの代わり、弾数は少ない。

リン・マオ機のみ

OG2で、マオ社を守るためにリンがこの機体でスポット参戦する。初期装備が、通常の量産型Mk-IIとは幾らか異なる。

G・リボルヴァー
G・レールガン
リープ・スラッシャー

アラド・バランガ機のみ

OG2で、マオ社の皆を守るためにアラドがこの機体でスポット参戦する。アラドの操縦の癖を見たマリオン・ラドム博士の手により、初期装備は彼向きの接近戦用武器ばかりに変更されている。

コールドメタルナイフ
M90アサルトマシンガン
ブーストハンマー
脅威的な性能を誇る、鎖付きの鉄塊。条件を満たせば正式に入手可能だが、その場合は暫くアラドのみで奮闘しなければならない。

敵専用強化型のみ

スパイダーネット
チャフグレネード

移動タイプ

(OGシリーズのみ)
OGシリーズでは、テスラ・ドライブの搭載によりデフォルトで飛行可能。この一点だけで、試作機より便利に感じる事があるほど。

サイズ

M

機体フル改造時のカスタムボーナス

Wゲージ+30
GBA版OG2以後のOGシリーズでの固有ボーナス。

機体BGM

「VANISHING TROOPER」
α外伝ではこちら。本機は紛れも無くMk-IIの血を継いでいる。
「RAIL TO THE DANGERZONE」
GBA版OG2以後の汎用戦闘曲。

関連機体

ヒュッケバインシリーズ
ヒュッケバインMk-II
ベルゲルミル
量産型ビルトシュバイン
上記の通り、ジ・インスペクターにおいてはこの機体に代替されている。