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+ | イスルギ重工は『プロジェクトTD』のスタッフからの委託を受ける形で、あくまでも「外宇宙探査を運用目的」とする条件で、武装を施しながらも「シリーズ77」の完成形と言える[[アルテリオン|アルテリオン(α)]]、[[ベガリオン|ベガリオン(β)]]の二機を開発した。しかし、イスルギ重工の社長である[[ミツコ・イスルギ]]は、素直にその意向に従うはずもなく、完成形の二機や試作機の一つであるカリオン(βプロト)のノウハウを利用し、プロジェクトTDのスタッフには内密にする形で新規の量産型アーマードモジュールの開発に着手。その結果、誕生したのが本機である。カラーリングは[[アラセリ・ガルシア]]機は青、[[量産型|量産機]]は白、ないし黄。 | ||
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+ | 平和利用の為の「プロジェクトTD」に基づいて開発されたベガリオンとは異なり、イスルギ重工側の意向を反映させた事によって、こちらは完全に戦闘運用を目的とした設計となっている。プロジェクトTDの機体の特徴である機動性と運動性への特化を更に推し進めたコンセプトによるものか、カリオンと同様に四肢のない戦闘機然とした機体になっており、初期のアーマードモジュールであるリオンのベース機となった戦闘機[[F-32シュヴェールト]]をも想起させるその外見は、アーマードモジュールとしては先祖返りを起こしたと言えなくもない。しかし、人型機動兵器としての運用を思いっきり切り捨てたその方針に見合うだけの機動力の獲得には成功しており、また翼部に内蔵された「フレシキブル・ウェポン・オペレーター」と呼ばれるマニピュレーターを使用する事で携行火器の使用も可能等、より能動的運用にも堪えられる様になっているが、この機構は現時点ではレリオンが使用する武装専用にアジャストされており、ユニバーサル・コネクターには対応していない。武装面に関しては、マニピュレーターに装着される連射性に優れた実弾兵器である「ボックス・レールガン」、[[テスラ・ドライブ]]をミサイルに転用し尾翼の大型ウェポン・ベイより発射される「MTDMランチャー」が装備されており、更には胴体下部に折り畳まれた「TDAノーズ」を機首部に移動させ、宛ら西洋の剣の様に機体を変形させた上でフルスロットル状態でブレイク・フィールドを展開し突撃する「スーパー・ソニック・ブレイカー」を一撃必殺の武装として備えている。戦闘用として開発されただけあって、高い戦闘力と機動性を兼ね揃えているのだが、機体の操作性に関してはかなり困難になっている等、レリオンやガレリオンに比べて搭乗者を選ぶ機体になってしまっている。 | ||
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+ | カリオンの発展機として開発され、同じ経緯を持つベガリオンとは、異母兄弟的な関係となっている。カテゴリー的にはプロジェクトTDの派生型にあたる機体であるが、[[アイビス・ダグラス]]、[[スレイ・プレスティ]]等スタッフの与り知らぬ所で設計・開発が進められた為、実質、'''イスルギ重工による技術盗用機'''としての側面も持つ。あまつさえノウハウを無断で戦闘転用し、[[フィリオ・プレスティ]]の遺志を土足で踏みにじった形で生み出されたこの機体は、アイビス達の夢に対する痛烈なアンチテーゼであり、当然アイビスは憤慨する事となった。しかし一方で、本機に搭乗していたガルシアが語っていた通り、シリーズ77の建造を最終的にイスルギ重工へ頼ってしまったアイビス達に責任が皆無であるという訳でも無く、特に聡明な[[ツグミ・タカクラ]]はサイリオンの存在について反論を見せていない様子からも、イスルギが本機の様な機体を開発するだろうとある程度は覚悟していたのかもしれない。 | ||
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+ | 名前の由来はシリウスの英語読み「サイリウス」から。この機体もプロジェクトTDの延長上にある機体だからか星の名前が由来となっている。 | ||
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+ | 『封印戦争』時の終盤期にてロールアウトし、青系統のカラーリングが施された先行量産機はガルシアが搭乗。[[アーマードモジュール]]の大部隊を率いて出向が決まっていたガイアセイバーズの元へ向かっていた所、アイビスのアルテリオンとスレイのベガリオンの一騎打ちに遭遇して、機体を鹵獲する為に攻撃を仕掛ける。しかし、相手を所詮は実験機と見くびっていたガルシアの姿勢が災いとなり、アルテリオンとベガリオンの合体形態である[[ハイペリオン]]、更には合流してきた[[鋼龍戦隊]]とも戦闘となった結果、アーマードモジュールは全滅。ガルシアの搭乗していたサイリオンも撃墜され、ガルシア自身も戦死する末路を迎えた。 | ||
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+ | その後の[[アイドネウス島|グランド・クリスマス]]を舞台とした戦いでは、ガイアセイバーズの所属機として多数の機体が出撃。搭乗者を選ぶ機体の為か、量産型の[[マシンナリー・チルドレン]]達が搭乗していたが、鋼龍戦隊の勢いを止める事は敵わず、全機撃墜されている末路を迎えた。 | ||
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+ | 『封印戦争』終結後にガイアセイバーズが解体された後は連邦正規軍にも採用され、各方面での戦場でも見かけられるようになった他、鋼龍戦隊にも量産機が1機配備されている。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
=== [[OGシリーズ]] === | === [[OGシリーズ]] === | ||
− | ;[[ | + | ;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦OG}} |
− | + | :初登場作品。量産機は登場は遅いが出番が多く、[[ガイアセイバーズ兵]]や[[量産型]][[マシンナリー・チルドレン]]が乗ったり、AI0・Mを搭載して運用される。アラセリ機は高い命中率があればそこまで苦戦しない。 | |
− | ;[[ | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ}} |
− | : | + | :ガイアセイバーズの解体に伴い正規軍でも運用されている他、隠し機体で黄の機体が登場。前作で激しい嫌悪感を見せていた[[アイビス・ダグラス|アイビス]]を乗せる事も可能な他、[[スレイ・プレスティ|スレイ]]を乗せるとなかなか秀逸な戦闘台詞を喋ってくれる。条件は前の周の最終話までにアイビスかスレイの撃墜数を70以上にすること。 |
− | : | + | :HPは下がったものの、攻撃力とレールガンの弾数は敵・[[NPC]]仕様より強化されている。同じ隠し機体の[[ケルベリオン]]とは逆に、火力は低いが2種類の全体攻撃によって殲滅効率が優秀な機体。また、Wゲージが10あるので[[修理装置]]・[[補給装置]]を装備し、移動力8を活かしたサポート役とするのも手。 |
+ | :[[マッドネット]]機であることを除けば、敵としては大した相手ではない。問題は連邦軍兵搭乗時で、回避率も低い、装甲も薄いまま。28話では対策を打てないと、1ターン目エネミーフェーズで落とされること(=SRポイント失敗)もある。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
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+ | この機体にも戦略統合[[ミサイル]]([[CTM]])が採用されていると思われる。 | ||
;ボックス・レールガン | ;ボックス・レールガン | ||
− | : | + | :両翼に設置されたフレシキブル・ウェポン・オペレーター(隠し腕)で操る携行型の火器。携帯性に優れる。移動後攻撃可能、更に[[全体攻撃]]属性。 |
;MTDMランチャー | ;MTDMランチャー | ||
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+ | :ゲーム上では[[全体攻撃]]属性。 | ||
;スーパー・ソニック・ブレイカー | ;スーパー・ソニック・ブレイカー | ||
− | : | + | :胴体下部に折り畳まれた「TDAノーズ」を、機首の先端まで起こして実行する「ブレイクフィールド」による突撃。急降下の際には両翼が折り畳まれ、機体全体が「剣」のようなシルエットに変形する。 |
+ | :変形機構の詳細な描写や画面全体に表示される「CAUTION」の警告文字など、アニメーションも力が入っているのだが、敵機版で見る機会はほぼないだろう。『OGMD』ならば隠し機体として入手できるので大いに堪能できる。 | ||
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2024年5月17日 (金) 12:36時点における最新版
サイリオン | |
---|---|
登場作品 | |
デザイン | 小野聖二 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦OG |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 |
アーマードモジュール (リオンシリーズ) |
型式番号 | SF-35 |
全長 | 25.6 m |
重量 | 66.2 t |
推進機関 | テスラ・ドライブ |
開発 | イスルギ重工 |
所属 |
ガイアセイバーズ 地球連邦軍 |
主なパイロット | アラセリ・ガルシア |
概要[編集 | ソースを編集]
『プロジェクトTD』で得られたカリオン(βプロト)のデータを基にイスルギ重工で独自開発された非人型のアーマードモジュール。
『封印戦争』時より、ガイアセイバーズや地球連邦軍に配備され、レリオンやガレリオンと共に主力機として活躍する事になる。
機体概要 [編集 | ソースを編集]
イスルギ重工は『プロジェクトTD』のスタッフからの委託を受ける形で、あくまでも「外宇宙探査を運用目的」とする条件で、武装を施しながらも「シリーズ77」の完成形と言えるアルテリオン(α)、ベガリオン(β)の二機を開発した。しかし、イスルギ重工の社長であるミツコ・イスルギは、素直にその意向に従うはずもなく、完成形の二機や試作機の一つであるカリオン(βプロト)のノウハウを利用し、プロジェクトTDのスタッフには内密にする形で新規の量産型アーマードモジュールの開発に着手。その結果、誕生したのが本機である。カラーリングはアラセリ・ガルシア機は青、量産機は白、ないし黄。
平和利用の為の「プロジェクトTD」に基づいて開発されたベガリオンとは異なり、イスルギ重工側の意向を反映させた事によって、こちらは完全に戦闘運用を目的とした設計となっている。プロジェクトTDの機体の特徴である機動性と運動性への特化を更に推し進めたコンセプトによるものか、カリオンと同様に四肢のない戦闘機然とした機体になっており、初期のアーマードモジュールであるリオンのベース機となった戦闘機F-32シュヴェールトをも想起させるその外見は、アーマードモジュールとしては先祖返りを起こしたと言えなくもない。しかし、人型機動兵器としての運用を思いっきり切り捨てたその方針に見合うだけの機動力の獲得には成功しており、また翼部に内蔵された「フレシキブル・ウェポン・オペレーター」と呼ばれるマニピュレーターを使用する事で携行火器の使用も可能等、より能動的運用にも堪えられる様になっているが、この機構は現時点ではレリオンが使用する武装専用にアジャストされており、ユニバーサル・コネクターには対応していない。武装面に関しては、マニピュレーターに装着される連射性に優れた実弾兵器である「ボックス・レールガン」、テスラ・ドライブをミサイルに転用し尾翼の大型ウェポン・ベイより発射される「MTDMランチャー」が装備されており、更には胴体下部に折り畳まれた「TDAノーズ」を機首部に移動させ、宛ら西洋の剣の様に機体を変形させた上でフルスロットル状態でブレイク・フィールドを展開し突撃する「スーパー・ソニック・ブレイカー」を一撃必殺の武装として備えている。戦闘用として開発されただけあって、高い戦闘力と機動性を兼ね揃えているのだが、機体の操作性に関してはかなり困難になっている等、レリオンやガレリオンに比べて搭乗者を選ぶ機体になってしまっている。
カリオンの発展機として開発され、同じ経緯を持つベガリオンとは、異母兄弟的な関係となっている。カテゴリー的にはプロジェクトTDの派生型にあたる機体であるが、アイビス・ダグラス、スレイ・プレスティ等スタッフの与り知らぬ所で設計・開発が進められた為、実質、イスルギ重工による技術盗用機としての側面も持つ。あまつさえノウハウを無断で戦闘転用し、フィリオ・プレスティの遺志を土足で踏みにじった形で生み出されたこの機体は、アイビス達の夢に対する痛烈なアンチテーゼであり、当然アイビスは憤慨する事となった。しかし一方で、本機に搭乗していたガルシアが語っていた通り、シリーズ77の建造を最終的にイスルギ重工へ頼ってしまったアイビス達に責任が皆無であるという訳でも無く、特に聡明なツグミ・タカクラはサイリオンの存在について反論を見せていない様子からも、イスルギが本機の様な機体を開発するだろうとある程度は覚悟していたのかもしれない。
名前の由来はシリウスの英語読み「サイリウス」から。この機体もプロジェクトTDの延長上にある機体だからか星の名前が由来となっている。
劇中の様相 [編集 | ソースを編集]
『封印戦争』時の終盤期にてロールアウトし、青系統のカラーリングが施された先行量産機はガルシアが搭乗。アーマードモジュールの大部隊を率いて出向が決まっていたガイアセイバーズの元へ向かっていた所、アイビスのアルテリオンとスレイのベガリオンの一騎打ちに遭遇して、機体を鹵獲する為に攻撃を仕掛ける。しかし、相手を所詮は実験機と見くびっていたガルシアの姿勢が災いとなり、アルテリオンとベガリオンの合体形態であるハイペリオン、更には合流してきた鋼龍戦隊とも戦闘となった結果、アーマードモジュールは全滅。ガルシアの搭乗していたサイリオンも撃墜され、ガルシア自身も戦死する末路を迎えた。
その後のグランド・クリスマスを舞台とした戦いでは、ガイアセイバーズの所属機として多数の機体が出撃。搭乗者を選ぶ機体の為か、量産型のマシンナリー・チルドレン達が搭乗していたが、鋼龍戦隊の勢いを止める事は敵わず、全機撃墜されている末路を迎えた。
『封印戦争』終結後にガイアセイバーズが解体された後は連邦正規軍にも採用され、各方面での戦場でも見かけられるようになった他、鋼龍戦隊にも量産機が1機配備されている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 初登場作品。量産機は登場は遅いが出番が多く、ガイアセイバーズ兵や量産型マシンナリー・チルドレンが乗ったり、AI0・Mを搭載して運用される。アラセリ機は高い命中率があればそこまで苦戦しない。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- ガイアセイバーズの解体に伴い正規軍でも運用されている他、隠し機体で黄の機体が登場。前作で激しい嫌悪感を見せていたアイビスを乗せる事も可能な他、スレイを乗せるとなかなか秀逸な戦闘台詞を喋ってくれる。条件は前の周の最終話までにアイビスかスレイの撃墜数を70以上にすること。
- HPは下がったものの、攻撃力とレールガンの弾数は敵・NPC仕様より強化されている。同じ隠し機体のケルベリオンとは逆に、火力は低いが2種類の全体攻撃によって殲滅効率が優秀な機体。また、Wゲージが10あるので修理装置・補給装置を装備し、移動力8を活かしたサポート役とするのも手。
- マッドネット機であることを除けば、敵としては大した相手ではない。問題は連邦軍兵搭乗時で、回避率も低い、装甲も薄いまま。28話では対策を打てないと、1ターン目エネミーフェーズで落とされること(=SRポイント失敗)もある。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
この機体にも戦略統合ミサイル(CTM)が採用されていると思われる。
- ボックス・レールガン
- 両翼に設置されたフレシキブル・ウェポン・オペレーター(隠し腕)で操る携行型の火器。携帯性に優れる。移動後攻撃可能、更に全体攻撃属性。
- MTDMランチャー
- 尾翼の大型ウェポン・ベイに内蔵されている換装武器のMTDMシューター(マイクロ・テスラ・ドライブ・ミサイル・シューター)と類似した武装。当然MTDMシューター同様命中率が高く、さらに弾数も10発とMTDMシューターの2.5倍になっている。よく値段の高いこの兵器を弾数も増やしつつ量産機の基本装備にできたものである。イスルギも相当儲かっていたのだろう。なお、MTDMシューターが1回1発しか使用しないのに対し、こちらは1回12発のミサイルを発射している。それを一度の戦闘で10回は使用していることから、一機あたり少なくとも120発ほどは搭載している事になるのだが……。
- ゲーム上では全体攻撃属性。
- スーパー・ソニック・ブレイカー
- 胴体下部に折り畳まれた「TDAノーズ」を、機首の先端まで起こして実行する「ブレイクフィールド」による突撃。急降下の際には両翼が折り畳まれ、機体全体が「剣」のようなシルエットに変形する。
- 変形機構の詳細な描写や画面全体に表示される「CAUTION」の警告文字など、アニメーションも力が入っているのだが、敵機版で見る機会はほぼないだろう。『OGMD』ならば隠し機体として入手できるので大いに堪能できる。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
関連機体[編集 | ソースを編集]
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