「新世紀エヴァンゲリオン」の版間の差分
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シンジやレイ、アスカを始めとする、本作に登場する少年少女達は、現代日本における同年代の平均身長と比べると、1995年当時の調査記録と比較してもかなり身長が低めに設定されている。ファンの間では『文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次成長が遅くなる』という説に準ずるものだという推測も語られているが、真偽は不明。 | シンジやレイ、アスカを始めとする、本作に登場する少年少女達は、現代日本における同年代の平均身長と比べると、1995年当時の調査記録と比較してもかなり身長が低めに設定されている。ファンの間では『文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次成長が遅くなる』という説に準ずるものだという推測も語られているが、真偽は不明。 | ||
− | + | 98年頃に放送されていた『サンライズラジオ』では、ガンダム20周年を迎えようとしていたサンライズが、そのイベント内容がエヴァと被らない企画(オーケストラコンサートなど)にはならないようにしようと、当時必死でリスナー公募を行っていた。 | |
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2013年5月12日 (日) 17:51時点における版
- 1995年10月4日 ~ 1996年3月27日放映(テレビ東京系) 全26話
- 25話、26話は劇場版において、異なる展開が描かれた(『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』を参照)。
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦F(1997年)
概要
放送当時に社会現象にまで発展した90年代を代表するテレビアニメ。本作による経済効果は2007年までで1500億円超とされており、ロボットアニメとしてはガンダムシリーズ以外に例を見ないヒット作品である。
一方で、『機動戦士ガンダム』の監督である富野由悠季からは敵視されたり、庵野秀明の師の一人である宮崎駿から辛辣に批判されたりもしている。このように業界の大御所にメディアが意見を求めている事例からも、良かれ悪しかれ「エヴァ以前、以後」でアニメ論が語られる事も多く、強い影響力を窺わせる。ピーク時である97年頃は、ニュースやワイドショー番組などでもその影響力について度々取り上げられていた。
明るい展開の話も有るものの、(特に後半からは)基本的にシリアスさとダークな展開に現代的なリアリズムが加わった物語。それまでにないロボットアニメとして、ヒットした当時も様々な物議を醸し出した異色の作品である。敵が侵略者のような典型的悪役でも、ガンダムのヒット以降大勢を占めた人類でもなく、謎の存在=未知の生物として描かれているのも目新しい要素の一つであった。
スパロボ参戦に当たって、EVAはロボットではなく人造人間(=生物)なので、旧来から続くロボット作品の範疇に含まれるのか疑問を持つ意見も存在する。しかし、問題にされていたのは「完全に機械である機体以外でも含めるのか?」という事である。現在では『宇宙の騎士テッカマンブレード』の参戦をはじめとしてスパロボの参戦作品の枠が広がり、この議論はあまり意味を成さなくなってきた。
本作で多用された、裏に用意された設定を断片的に明かす手法は、現在でもロボットアニメのみならず、多くのアニメで用いられている。これらの要素に隠れて目立たないが、実写映像作品の要素を取り込んだ演技の間や演出方法、カメラワークは本作の世界観や雰囲気をより深める効果を高めている。『機動戦艦ナデシコ』監督の佐藤竜雄は、「エヴァは難解なストーリー展開をアニメに持ち込んだ事以上に、これらの写実的手法を持ち込んだ事こそが評価されるべき」としている。
本筋は主人公、碇シンジの成長物語であると同時に、本質的にはやはり多くの登場人物の結末と、謎そのものを追う事が重視された作品といえる。最終的にはシンジが自身の内面と世界と向かい合った結果に、どの選択を選ぶかまでが描かれた。
スーパーロボット大戦シリーズにおいては、シンジが他作品のキャラクター達と共に戦うことにより、原作で阻害された成長を遂げていくのがメインとなっている。話題を呼んだストーリー面でも、ロボットと神話を利用した設定、加えてSF要素も強く内包した箇所も含め、物語の中枢に絡む事が多い。
2007年から、新たな劇場版である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズも公開されている。こちらは権利関係その他が、新会社カラーと庵野監督を中心に集約され一新されており、TV版とは異なる権利関係とスタイルで製作されている(スタッフは多くがTV版にも参加した顔触れで、ガイナックスは原作協力という形でクレジットされている)。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/MX
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
NERV
- 碇シンジ
- 主人公。初号機パイロット。原作ではアニメ史上稀に見るヘタレと言われることもあるが、スパロボではしっかり成長する。原作を知っているとSRWの彼は別人と思うほど。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- ヒロインの一人。弐号機パイロット。非常に高いプライドを持っており、エヴァ操縦技量もそれに見合う物を持っている。
- 綾波レイ
- ヒロインの一人。零号機パイロット。無口無表情なキャラクターでアニメ界の女性概念をひっくり返した。アスカからはいい印象を持たれていない。
- 鈴原トウジ
- シンジの同級生。当初はシンジが行った戦闘で妹がケガをし、彼の事を目の敵にしていたが後に和解。中盤で彼自身もフォースチルドレンとして任命され、3号機に乗る事になる。漫画版では死亡、アニメ版では生存するも左足を失っている。
- 碇ゲンドウ
- シンジの父親でNERV司令官。一見、冷静かつ非情な性格だが、その内に秘めた野望を考えると非常に寂しがり屋な事が分かる。婿養子で旧姓は六分儀。
- 冬月コウゾウ
- NERV副司令。ゲンドウの妻、碇ユイは彼の教え子である。漫画版ではNERVに入るきっかけが描かれている。
- 葛城ミサト
- ヒロインの一人。シンジ達の保護者でもあり、また上司に当たる人物。時には優しく、時には厳しく、でも家事に関してはダメダメな女性。加持とは大学時代に付き合っていた。
- 赤木リツコ
- ミサトの同僚。ゲンドウとは愛人関係。
- 加持リョウジ
- ミサトの元恋人。
- 青葉シゲル
- ロン毛オペレーター。声が子安。
- 伊吹マヤ
- 女性オペレーター。
- 日向マコト
- 眼鏡オペレーター。
ゼーレ
この他、「ゼーレ」としてキャラクター登録される場合もある(F等)。
その他
この他、暴走エヴァや量産機、使徒もキャラクター事典に登録される。
詳細はメカの項を参照。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/MX
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
NERV(EVAシリーズ)
- EVA初号機
- 実験機。主人公機で戦果を最も上げたEVA(ただし、パイロットのシンジが挙げた成果とは言い難い)。暴走する等、謎も多い。
- EVA初号機 (F型装備)
- 原作には未登場。ゲーム作品「新世紀エヴァンゲリオン2」に登場。
- EVA零号機
- 試作機。試作機らしいイエローカラーの単眼のEVA。
- EVA零号機改
- 戦闘用に改修した零号機で青に塗装された。こちらを「EVA零号機」と呼ぶこともある。
- EVA弐号機
- 先行量産機。四眼が特徴的なEVA。
- EVA3号機
- 先行量産機。使徒に乗っ取られてしまう。
- EVA4号機
- 先行量産機。初のS2機関搭載型EVA。しかし、米国NERV第2支部ごと消滅。SRWには機体としては登場していない。
- EVA量産機
- EVA5~13号機を指す。1体の戦闘力はそれほど高いとは言えないが、S2機関搭載で飛行可能、コピーだがロンギヌスの槍も装備等、機能面では従来のEVAより高く、集団戦になると、怪物染みた本領を発揮する。
暴走EVA
- EVA初号機 (暴走)
- EVA零号機改 (暴走)
- EVA弐号機 (暴走)
- 零号機、弐号機はSCでソーディアンに操られ暴走している。
使徒
- 第1使徒アダム
- (ユニットとしては未登場)
- 第2使徒リリス
- (ユニットとしては未登場)
- 第3使徒サキエル
- 通常版のほか、再生途中版(顔2つ)も登場。
- 第4使徒シャムシェル
- 第5使徒ラミエル
- 第6使徒ガギエル
- 第7使徒イスラフェル
- 合体状態、分離状態(甲、乙)も登場。
- 第8使徒サンダルフォン
- SRW未登場。
- 第9使徒マトリエル
- 第10使徒サハクィエル
- SRW未登場。
- 第11使徒イロウル
- SRW未登場。
- 第12使徒レリエル
- SRW未登場。
- 第13使徒バルディエル
- 第14使徒ゼルエル
- 第15使徒アラエル
- SRW未登場。
- 第16使徒アルミサエル
- 第17使徒タブリス
- 第18使徒リリン
- 人類を指す。
登場作と扱われ方
- スーパーロボット大戦F(F完結編)
- 初参戦。寺田プロデューサーによると、放送中の本作を見ているときに、上司から「今度コレ(エヴァの事)出してね」と指定されたことを『うますぎWAVE』にて打ち明けている。
- スーパーロボット大戦α
- 強大な権力を持つ極秘機関としてNERVが登場。EVAはロンド・ベルおよびSDF艦隊への出向扱いで、ゲンドウの指示で何度も離脱する頭の痛い存在。ゲンドウの強権と秘密主義にブライトら現場の管理職は振り回されることになる。対ラミエルのヤシマ作戦など原作再現は多い。隠し条件を満たせばトウジがEVA3号機とともに加入する。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- スーパーロボット大戦MX
- 『ラーゼフォン』『GEAR戦士電童』と共にストーリーの中核を担っているため原作再現は多く、主要キャラクターの死亡も殆どない。(死亡確実はレイ、ゲンドウ、リツコ、カヲルのみ。)
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- DC版αの追加シナリオのエヴァ完結編がPSシリーズのαシリーズで再現されるのは本作のみ。会話イベント内にて、「第一始祖民族」といったゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて近年明らかにされた設定も触れられている。過去のスパロボであったイベントと同じ展開も多い。
主題歌とBGM
- 『残酷な天使のテーゼ』
- (歌:高橋洋子、作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏、編曲:大森俊之)
オープニングテーマ。セールスは60万枚以上(オリコン調査)、出荷枚数では100万枚の大ヒットを記録した。
『F』では、戦闘BGMをこの曲に変えるための改造コードも出回っていた。 - 『FLY ME TO THE MOON』
- (歌:CLAIRE、作詞・作曲:Bart Howard、編曲:Toshiyuki Ohmori)
エンディングテーマ。 - 『DECISIVE BATTLE』
- Fやαで戦闘BGMとして採用。
- 『NERV』
- 『ANGEL ATTACK』
- 『THE BEAST』
- 『THE BEAST II』
用語
- ネルフ
- 国連直属の特務機関。
- 使徒
- 一様にネルフの地下にあるアダムを狙う謎の存在。
- エヴァンゲリオン
- A.T.フィールド
- シンクロ率
- L.C.L
- エントリープラグに満たされる液体。パイロットを精神攻撃や物理攻撃から保護する効果を持つ。羊水のような存在。酸素が含まれているため、溺れたりはしない。
- アンビリカルケーブル
- エヴァンゲリオンの電源コンセントのようなもの。
- S2機関
- 使徒の動力源。永久機関らしい。
- ダミープラグ
- ロンギヌスの槍
- 第2新東京市
- 第3新東京市
- セントラルドグマ
- ヤシマ作戦
- 第5使徒ラミエルを撃破するためにミサトが立案した超長距離からの狙撃作戦。
- セカンドインパクト
- エヴァ世界で西暦2000年に発生した大規模災害。真相は人類補完計画の過程で起こった事故だが、NERV関係者を含め、真相を知る者は殆どいない。
- サードインパクト
- 使徒がアダムと接触するとこれが起こり、人類が滅ぶと言われている。これを阻止するのがエヴァやNERVの表向きの役割。
- 第一始祖民族
- 死海文書
- 裏死海文書
- 人類補完計画
- 出来損ないの群体として行き詰まった人類を完全な単体生物へと進化させる計画。
主要スタッフ
- 制作会社
- ガイナックス
竜の子プロダクション - 監督
- 庵野秀明
- キャラクターデザイン
- 貞元義行
- メカニカルデザイン
- 山下ゆきと
庵野秀明 - 音楽
- 鷺巣詩郎
商品情報
メモ
特殊な状況の戦闘が多く、全ての使徒がSRWに出たことは無い。例えば第8使徒サンダルフォンは、火山の中の戦闘であり、マグマ内を動けるロボットがEVA初号機・弐号機両機のD型装備、時間制限付きのゲッター2、それに『勇者王ガオガイガー』のジェイアーク、あるいは未参戦の『光速電神アルベガス』のアルベガス(マグマディメンジョン)など、非常に限定的なため、参戦は厳しいと思われる。また、戦闘時間が極端に短かった第10使徒サハクィエル、戦闘と呼べるものがほとんど無かった第11使徒イロウル・第12使徒レリエル、精神攻撃しか行っていない第15使徒アラエルなど、これらについては(イベントのみでの登場はともかく、ユニットとしての)登場の望みは薄いと思われる(使徒そのものは登場していないが、これらの戦いについてのエピソードがSRW的アレンジで再現されたことはある)。
余談
シンジやレイ、アスカを始めとする、本作に登場する少年少女達は、現代日本における同年代の平均身長と比べると、1995年当時の調査記録と比較してもかなり身長が低めに設定されている。ファンの間では『文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次成長が遅くなる』という説に準ずるものだという推測も語られているが、真偽は不明。
98年頃に放送されていた『サンライズラジオ』では、ガンダム20周年を迎えようとしていたサンライズが、そのイベント内容がエヴァと被らない企画(オーケストラコンサートなど)にはならないようにしようと、当時必死でリスナー公募を行っていた。