ケイジ・タチバナ
ケイジ・タチバナ | |
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登場作品 | |
声優 | 泰勇気 |
デザイン | 菊地晃 |
SRWでの分類 |
パイロット 主人公 |
プロフィール | |
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異名 | スカーフェイス・キッド |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 19歳 |
所属 | A3 |
軍階級 | 少尉 |
ケイジ・タチバナは『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』の主人公。
概要[編集 | ソースを編集]
A3所属のパイロットで、階級は少尉。A3領海に墜落した謎の機体「羽々斬」に適合するある素質を持ち合わせていたことから、羽々斬のパイロットとなる。
パイロットとしての技量は非常に優秀で、士官学校時代には演習において42戦全勝という記録的な戦績を叩き出し、顔の傷にかけて「スカーフェイス・キッド」の通り名をつけられた(士官学校の先輩にあたる獣戦機隊の面々にも名が知られていたことから、相当な有名人であったようである)。ただ、本人はこの通り名を快く思っておらず、またこのような物騒な通り名とは程遠い温和な性格の持ち主。
しかし、彼は決して先天的な天才と呼べる存在ではなく、その実力は人並み外れた努力によって培われたもので、むしろ「努力の天才」と呼ぶ方が相応しい。超人的な努力量の源泉となっているのは「戦争を止める」という壮大かつ明確な目的意識で、一人の力ではどうしようもなく思えるこのような目的を追い続けられる芯の強さも併せ持っている。反面、及ばない点は全て自分の努力で打開しようとする抱え込み型の性格とも言え、身体への負担をあまり省みずに無理を重ねようとする(そのためバレンティナからはよく注意を受けていた。これが結果的に二人を引き寄せるきっかけともなるのであるが)。
羽々斬への搭乗後も機体を使いこなすために並々ならぬ努力を続け、Aフォースの中でも中核の戦力として成長していく。しかし、実は羽々斬は搭乗者の命を吸って稼働する動力源、セレスチアル・リアクターを核とした非常に危険なマシンであり、負担を圧して搭乗を続けた結果、彼の体調は加速度的に悪化。最終的には機体に命を吸われながらも、乗り続けなければ逆に命を失ってしまうという非常に危険な共生関係に陥ってしまう。
それと同時に、セレスチアルリアクターを通じて彼は人の領域を超えた世界へと足を踏み入れることにもなり、単体では綾人及び真聖ラーゼフォンと並んで唯一、破壊の化身となったユキムラに対抗し得る力を持つことになる。最終決戦にてユキムラとの激しい死闘の末、Aフォースのメンバーが全員満身創痍となって動けなくなる中、「破滅の波導」の第2射によって全てを無に帰さんとするユキムラに特攻し、相討ちとなって死亡した。その後は綾人・遥と同様、「時の観測者」の力によって、最終決戦にて同様に戦死したバレンティナと共に元いた世界への帰還を選択した。なお、彼らが死亡してから帰還まで四ヶ月の期間が空いていることがEDで述べられているが、時の観測者たる存在が帰還の選択時期をずらした理由は明確になっていない。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 初登場作品。主人公。その特性は能力設定においても表現されており、初期パラメータは全て10という反面、育成上限は全パラメータが最高値の99となっており、努力すればするほど強くなる。また初期習得精神も非常にコストが軽い「努力」である。
- 貴重なHP回復手段である「根性」も覚えるため、近接戦闘主体の乗機ではあるが比較的安心して戦わせることができる。
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 未登場だが、没データとしてパイロットデータが用意されている。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
「SC2」では全ての初期能力が10と極低だが、育成上限は逆に全て99と手をかければ誰よりも強くなる。まさに「努力の天才」と言うべきか。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
指揮能力 [編集 | ソースを編集]
- 獲得経験値
人間関係[編集 | ソースを編集]
- バレンティナ・レアニカ
- 士官学校の同期生にして上官。最初は口煩い上官というだけに過ぎなかったが、会話を重ねるにつれ、次第に互いの道が重なり始める。
- シュウイチロウ・ユキムラ
- ソガ教授とともに羽々斬を開発した科学者。ケイジと同じく「オリジン・ユニット」に適合できる存在でもあり、アスカロンを駆る彼とは何度も剣を交えることになる。
版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- 獣戦機隊
- 士官学校の先輩後輩の関係。タメ語でいいと言われたが、敬語で話す癖は中々抜けなかった。特に忍は彼を可愛い後輩として色々面倒を見る。また、亮はケイジと同じくかつて孤児だった過去から、下記の鉄也や豹馬と同じく、その事に関する絡みもある。
- 神名綾人
- 彼の兄貴分として接する事に。お互い非常に良く似た境遇であり、互いに最も打ち解け合う存在となる。最終的にはこの2人の行動に、本作における世界の存亡が委ねられたといっても過言ではない。
- 剣鉄也
- ケイジに見込みがあるとし、後輩として色々と面倒を見られる。また、鉄也もかつて孤児だった過去を持つ為、似たような境遇としてケイジに理解を示す事も。
- 葵豹馬
- 彼も孤児だった過去から、ケイジには深い理解を示していた。
- 猿渡ゴオ
- 巨神戦争の英雄であり、特機乗りの英雄でもある彼は、ケイジにとって憧れの存在である。
- 南原ちずる、葵杏奈
- ケイジよりも年下の彼女達だが、彼女達に色々とかわいがられる場面も。
- 一条輝、柿崎速雄、ミラ・アッカーマン
- 不断の努力を続けるケイジの訓練に、熱心に付き合う。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「落ち着けって…!無理ですよ!こんな時に!先輩こそ分かってるんですか!?」
「どれだけの命が失われたのか!どれだけの人々が泣く事になるのか!」
「どれだけの…未来が…消えたのか…!」 - 連邦とビショット軍が、反連邦運動に同調した市民を街ごと焼き払ったという報告を聞いて。忍に落ち着くよう言われてもケイジは怒りを抑える事ができなかった。
- 「中尉は、もしかしたら自分にも別の人生があったのかなとか思う時ってないですか?」
~(中略)~
「もし、戦争が起きてなかったら…そんな、自分ではどうしようもない疑問をずっと抱えて生きるしかない人生…」
「僕は誰にもそんな人生を歩んで欲しくない…」 - バレンティナと2人きりの病室にて。彼が語った、戦いの道を進む理由。
- 「させない…! させる…もんかっ!!」
「終わらせるために…! その為に羽々斬があるのなら…!!」
「僕は…っ!貴様の存在を消し去る!!」 - 壮絶な最終決戦の果て、オリジン・ユニットが完全に繋がったアゾエーブが、ユキムラが今度こそ全てを消し去らんと「破滅の波導」の第2射を放たんとした時、ケイジが自身の存在そのものを賭けて、ユキムラを、アゾエーブを討つ。そして、ケイジとユキムラは、共に世界から「消滅」した…。
- 「綾人君や遙さんは共通の過去を隔てられ、奪われたんだ。だから、それを取り戻しに行った…。でも、僕は違う。戦争の無かった世界へ行ったとしても、そこにいるのは…僕じゃない」
「違うんだ。その世界の僕は…きっと中尉と…バレンティナと出会っていない」
「分かったんだ…本当に。僕の事を気遣ってくれる人が…僕の事を思ってくれる大切な人が…僕が守りたい人がいる世界…。…僕はそこへ帰りたい。僕がただのケイジ・タチバナじゃなく、スカーフェイス・キッドでもある世界へ」
「だから、一緒に踏み出そう。バレンティナ。僕達の道を。僕達の明日の一歩を」 - 本編のラストシーン。ケイジとバレンティナは時の狭間にて、かつて真聖ラーゼフォンであった「時の観測者」の導きを受け、ほんの少しでも可能性があったどんな世界へも行けると言われるが、かつて語った「別の人生」を歩むことを望まず元の世界へ二人で帰還することを選択する。
- 「本当だ……聞こえるね」
バレンティナ「ええ、聞こえるわ……歌声が……」 - そして二人の耳に聞こえてきたのは、いつか聞いた「まだ見ぬ明日の歌」。光に包まれる世界の中で、ケイジの物語は幕を閉じる。
- この後、バックに流れる「まだ見ぬ明日の歌」をBGMにキャストロールが始まるのだが、その後に待っているのは不協和音と名高い「Delete」をBGMとしたスタッフロール。この落差に肩すかしを食わされたユーザーも多いとか。
- ちなみにこの落差については、「まだ見ぬ明日の歌」はケイジ視点、「Delete」は消滅したユキムラ視点のエンディングだからではないか、と言われている。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 上記の通りその不幸度はかなりのもので、彼と同じく不幸主人公の呼び声高いセツコに勝るとも劣らない。両者には「幼い頃に戦災孤児になった」「機体に命を吸われていく」「ラスボスに特攻する」など、共通点が多い。更にケイジはセツコと違い、(EDにて帰還する=復活が示唆されるとはいえ)本当に死亡してしまう。当時のバンプレストオリジナル主人公キャラクターで、主人公を務めた作品で死亡したのはケイジただ一人だった(一応、ラミアやアクセルも主人公を務めた作品で死亡しているが、それはライバルキャラとなった場合である。また、前日譚もしくは後日譚で死んでしまった主人公としてはシュウとイングラムがいる)。
- 彼を演じた泰勇気氏は『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の主人公の一人であるクォヴレー・ゴードンを演じている。スパロボシリーズではオリジナルキャラを二役掛け持つ事も珍しくないが、主人公キャラを二役演じているのは前例がないパターンであり、稀な例と言える。
- 後に『スーパーロボット大戦α』でブルックリン・ラックフィールドを演じた杉田智和氏も『スーパーロボット大戦30』でエッジ・セインクラウスを演じたことで、主人公キャラを二役担当した声優となった。
- スパロボシリーズにおいて一人称が「僕」の主人公はケイジを含めると『第4次スーパーロボット大戦』時代のジェス、『スーパーロボット大戦α』のリョウト、『スーパーロボット大戦UX』のアーニーの4人だけとかなり希少である。
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