相良宗介

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相良宗介(Sousuke Sagara)

幼い頃、乗っていた飛行機が墜落した身元不明の少年。「相良宗介」という名前も、彼がソ連軍に救出された際、衣服に書かれていた「さがらそうすけ」という名前らしきモノに彼の養父が漢字を当てたもので、そもそも本当に彼の名前が「さがらそうすけ」なのかすら定かではない。また、そのことを示すかのように、原作本編最終刊にてかなめが垣間見た並行世界の彼の名前は「相楽宗介」であった。

その後彼はKGB(ソビエト連邦国家保安委員会)の特殊セッション「ナージャ」において暗殺者として仕込まれ、アフガニスタンのゲリラ、通称「バダフシャンの虎」と呼ばれたマジード将軍の元にし向けられたが、暗殺に失敗した。そのまま殺されそうなところを不憫に思ったマジードによって助けられ、その後はアフガン・ゲリラの「カシム」として生きていくこととなる。

その後、戦場にて養父と再会した後、ゲリラ組織が崩壊し彼は世界各地を転戦。15、16歳の時、中米の小国ベリーズに設置されたミスリルの訓練キャンプに参加し(この時は本名で登録しているが、スペルを間違われたのか記入した本人が間違えたのかは不明だが「ソウスキー・セガール」と呼ばれる)、そこで起きた事件解決の際に見せた手腕によりミスリル西太平洋艦隊特別対応班に選抜された。

彼がミスリルに入隊し約1年後の春、転機が訪れる。
日本の女子高生千鳥かなめの護衛のため、彼は普通の学生に混じって学校生活を送る事になる。様々な出会い、経験によって彼は次第に年相応の人間らしさを取り戻してゆく。
尤も護衛任務というのは名目上の話であり、本来の彼の役割は

幼少期の育った環境のため、感情表現が苦手。平和な社会の常識がなく、紛争地の古強者の感覚で現代日本社会に入り込んだ事によって、彼の周囲では火薬の匂いが絶えることがない。尤も、前述の通り物語が進むにつれ人間らしさと常識を身につけており、本人も「いつかは銃の必要のない人間になる」と発言している。

スパロボにおいてもそれは変わりなく、周りから突っ込みを入れられまくっている。

兵士としての才能や特殊な力は無いものの、長年の経験から兵士としての技能やマインドセットは非常に高く、若年ながらミスリルのSRT(特別対応班)に選抜されるほどである。専門分野は偵察作戦とサボタージュ、ASの操縦。この内、ASの操縦にかけては自ら「専門家(スペシャリスト)」を名乗り、それに違わぬ実力を持っている。

幼少期から戦場で生き抜いてきたため、人を殺した数は軽く3桁を超え息をするように人を殺せる。命乞いする捕虜を射殺した経験や、背中を見せ泣いて逃げる敵兵を殺した経験もなどあり、本編では作中で目的のために非人道的行動を取る事もある。
ガウルンからは、少年時代の名前である「カシム」と呼ばれている。ミスリルの傭兵スカウト訓練キャンプにおいて、宗介と初めて出会った際に、マオは「ソウスキー・セガール」と誤って読んでいた。また、ミスリルに入る前まで(傭兵時代)の知り合いも「セガール」と呼ぶ。

少年期の大半をアフガニスタンという多民族地帯で過ごし、その後世界各地の戦場を転戦したため、話せる言語は確認できたうちでも日本語、英語、ロシア語、アフガン方言でのペルシャ語、スペイン語、ウルドゥー語と実に幅広い。戒律には熱心ではない(豚肉を平気で食べるなど)がイスラム教徒であり、コーランの暗唱ができる。逆に日本文化との接点に欠けるため古文・日本史が苦手で、日本語自体も相手の質問に「肯定だ(アファーマティブ)」と答えるなど、軍用語の直訳を多用し、若干肩肘を張った感がある。ただしこれは、彼に日本語を教えた人物であるカリーニンの影響によるところが大きい。

原作者・賀東招二氏によると、宗介のモデルは『装甲騎兵ボトムズ』の主人公、キリコ・キュービィーとの事。
ちなみに両者とも干し肉が好物で酒が苦手。

宗介の生年月日と年齢について

宗介の生年月日については「月刊ドラゴンマガジン」にて、誕生日が1984年7月7日と記載されているが、前述の通り宗介は身元不明である為、彼の生年月日を知っている者はおらず、そもそも体格や本編での経過時間と大きく矛盾するので、雑誌記事によくある編集者の勝手な記事の可能性も大きい為、信憑性があるかどうかは微妙であるが、7月7日はキリコの誕生日でもあるため、一概に作者に通さずに勝手に編集者側で作られた設定とも言い切れない。また、アニメ版の住民票(偽造)では昭 58.7.7(=上記のドラゴンマガジンでの記述より更に1年前)と記載されている。

上記の理由故に、作中時点での宗介の正確な年齢も不明であるが、原作小説『極北からの声』において、約13年前にカリーニンが彼を救出した時、カリーニンから見て宗介が4、5歳くらいに見えたとの記述がある。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
W以来7年ぶりの参戦。初の声付き参戦である。PV第1弾に登場している。ちなみに今作では宗介のモデルとなったキリコ・キュービィーと共演予定。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
初参戦作品。性格は被弾すると気力が下がる「冷静」であるにも関わらず援護防御持ちであり(但し、Jではメインパイロット全員が最終的に援護防御を習得する)、気力が下がると効果が下がるラムダ・ドライバ付のアーバレストで隙あらば援護防御しようとする。第11話「敵の新型兵器を叩け!」でスポット参戦し、その後に原作のかなめ絡みのイベントを経て参入する。
スーパーロボット大戦W
新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイと仲が良い。携帯栄養食は揃ってフルーツ味らしい。また、『Endless Waltz』における「戦う事でしか己の存在価値を見出せない兵士」の一人という扱いも受けていた。第二部ではヒイロの復帰が遅い分、復讐者と化したテンカワ・アキトが宗介の後押しをしていた。また、宿敵のガウルンとも原作とは違った形で決着をつける事となった。今回は援護防御はないので勝手に被弾しようとはしない。ラムダ・ドライバが発動できない第1部序盤や第2部中盤は戦力的にはキツイのでクルツとマオを使って合体攻撃でカバーするとよい。

関連作品

Another Century's Episode:R
お台場でタクマのベヘモスを破壊した直後、クルツ・マオ・テッサ・かなめとともに「惑星エリア」へ転移させられる。ズレた感性は相変わらず。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

射撃命中回避が高い。J・Wでは性格は冷静であるため、被弾は禁物。

精神コマンド

J
ひらめき集中必中熱血かく乱
W
ひらめき集中必中熱血気迫

特殊技能

J
斬り払い撃ち落とし、:底力L7援護攻撃L2援護防御L2コンボL2
W
斬り払い撃ち落とし底力L8コンボL2

人間関係

千鳥かなめ
全てを犠牲にしてでも守りたい人物。宗介にとっての戦う理由。コールサインは「エンジェル」。
テレサ・テスタロッサ
上司。原作において、彼女からの好意に男としてキッチりとケジメをつけた。コールサインは「アンスズ」。
メリッサ・マオ
同僚。チームリーダーを務めることが多い。コールサイン「ウルズ2」。
クルツ・ウェーバー
同僚にして悪友。頼れる相棒。ミスリル入隊前に一度敵対勢力として交戦したコトもある(が、当の本人たちはその事実に気づいていない)。コールサイン「ウルズ6」
アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン
本人は覚えていないが命の恩人。宗介の過去を知っている唯一の人物で、宗介も実の父親の様に慕っていたが、後にアマルガムに寝返った彼と敵対する事に。コールサイン「パース1」。
ベルファンガン・クルーゾー
同僚。ラムダ・ドライバをカットしている状態であったとは言え、カスタムM9「ファルケ」でアーバレストを圧倒するほどの技量を持つ。コールサイン「ウルズ1」 。
アル
ARX-7 アーバレストに搭載されているAI。初期は普通のAIとなんら変わらないごく普通のAIだったが、『TSR』終盤で自我に目覚め、宗介にとって大切な仲間になる。
風間信二
クラスメート。宗介すら感心するほどの軍事マニアであり、宗介とも仲が良かった。
林水敦信
生徒会長。かなめが「この学校の生徒で一番偉い人」と説明した為、宗介は彼を会長閣下と呼んでいた。
ガウルン
アフガニスタンでゲリラをしていた頃からの最大にして最悪最強(凶)の宿敵。何度も立ちふさがり宗介達を苦しめ、死闘を繰り広げた。
レナード・テスタロッサ
ガウルン亡き後の最大の強敵の一人…なのだが、互いに宿敵やライバルといった意識はなく、基本的にはただの邪魔物もしくは障害物と見なし合う程度の関係である。
赤城龍之介
アニメ第1作では対決した事がある。
郷田優
ふもっふ』にて、「精神面の弱さが(試合に勝てない)理由」として、彼を訓練(という名の洗脳)。結果、彼は戦闘マシーンと化す。
椿一成
SRW未登場。『ふもっふ』において、かなめに惚れたあげく、宗介に対して一方的なライバル心を抱く。もっとも、宗介の天然ボケや卑劣な戦法のおかげでどうにも空回りすることが多い。
大貫善治
SRW未登場。ふもっふにて(悪気はなかったが)可愛がっていた鯉の「カトリーヌ」を殺し、夕食に食した事で怒り狂った彼に絶対絶命の窮地に追い込まれた。簡潔に述べれば彼は温厚だが、キレるとチェーンソーを振り回して暴走し、まるでラムダ・ドライバを発動したかのように物理法則を無視したような動きはするわ、銃弾は効かない、手榴弾を噛み砕いた上に、それが至近距離で炸裂しても平然としており、宗介をして「別の人生を歩んでいれば、史上最強の傭兵として名を残しただろう」と言わしめた人物である。
小暮一郎
SRW未登場。陣代高校の体育教師で生徒指導も担当。問題行動をことごとく引き起こす宗介を目の敵にしており、諸事情で宗介達のパン販売を妨害するために細工を施そうとするが、その度に宗介の仕掛けたトラップを食らってしまう。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ヒイロ・ユイ
似たような経歴なので気が合う。WではヒイロがOVA版の為、ヒイロが宗介を導く役に。
ナタル・バジルール
Jでは軍人として厳しい態度で臨む彼女に対して、同じ軍人として理解を示していた。
東方不敗マスター・アジア
Jではクルツと共に生身で彼と対決する場面も。
ラクス・クライン
Wにて直接絡むことはないが、序盤に陣代高校転入の際の自己紹介にて好きな歌手を聞かれた際、考え抜いた挙句、彼女の名前を挙げているが、プラントの人間である彼女は地上では無名に近かったため恭子から誰?と言われてしまった。これはマオに言われたとおりに言っただけで宗介自身が彼女のファンというわけではない。余談だが中の人が同じであるイザークはラクスのファンである。
イザーク・ジュール
中の人繋がり。Wでは彼にG同士のファイトを挑まれたと勘違いされる場面も。

リアル系

テンカワ・アキト
W前半は彼のラーメンを食い逃げしたが、後半はヒイロに代わり、復讐者となった彼が宗介を自らと同じ轍を踏まないよう導く。
アクア・クリムゾン
Wでは序盤に金欠にあえいでいたところを彼女に騙され、ナデシコを攻撃するバイトをさせられてしまう。
アマノ・ヒカル
Wでは彼女に漫画の原稿を手伝わされてしまう。
ハルカ・ミナト
Wの第2部では彼女の教え子になる。
ウリバタケ・セイヤ
Jでは彼にASを宇宙戦闘用に改造してもらい、非常にハイテンションなやり取りを見せる。
北辰
Wでは当初は彼を「油断ならない敵」と見ていたが、最後は「勘違いだった」と訂正し、「三流」と一蹴した。
早乙女アルト
ACE:Rでは、彼が「アルト姫」というあだ名を付けられて嫌がっているのに対し「本来は高貴な身分の出だが、それを隠してS.M.Sに参加している」と大真面目に解釈した(一応アルトは歌舞伎の名門早乙女一門の跡取りではあるが、それを隠しているわけではない)。また、「お前は(性的な意味ではなく、戦いの動作が)美しい」と誤解を招きかねない発言をする。
キリコ・キュービィー
宗介のモチーフとなった人物。第3次Z時獄篇で共演予定。

スーパー系

兜甲児 (OVA)弓さやかボスヌケムチャ
以上の5人はJW共にシチュエーションこそ異なるが同じ学校に通う。
流竜馬神隼人車弁慶
以上の3人はWで甲児たちと共に同じ学校に転入してくる。ちなみに、ヴェルター上層部にそれを申請したのは他ならぬ宗介である。
天海護
Wでは彼の素性を知らず、当初は敵が送りこんできた刺客と勘違いしたが、誤解が解けた後はやはり素性を知らないにも関わらず少年である彼を「戦士」と評した。
初野華
Wではルートによっては彼女にボン太くんに対する底知れぬトラウマを植えつけてしまう。

バンプレストオリジナル

紫雲統夜
同じ学校に通っているが、統夜がナデシコに乗り込んだあとに転入したため学生としての関わりは薄い。パイロットであることは知っていたため、ハイジャックに巻き込まれた際は共闘した。ちなみに3人娘もED次第で後輩になる。
カティア・グリニャールフェステニア・ミューズメルア・メルナ・メイア
JのEDにて、後輩になる。
ジュア=ム・ダルービ
彼を「兵士として失格」と評し、更に放送禁止用語を使って挑発し、彼を激怒させた。
クリティック
ボン太くんに入っている場合、彼は自分を「ゴミ」と罵倒されたと勘違いする。

名台詞

「肯定だ」
物事を肯定する時によく使う台詞。日本語として意味は通じるので問題は無いが、英語圏の軍隊が使う「affirmative(アファーマティブ」)」を直訳した日本語であり、一般的な日本人はおろか自衛隊などの日本の軍関連の関係者でも使用しない言葉である。
「素人……?俺は素人ではない、専門家だ」
素人と書いて「アマチュア」と読み、専門家と書いて「スペシャリスト」と読む。
「カシム、カシムと……馴れ馴れしいんだよォ、クソ野郎ォォォォ!!」
第1期最終話でガウルンを倒した時のセリフ。普段は冷静な宗介が珍しく激昂した場面。
「獲物を前に舌舐めずり、三流のする事だな」
クガヤマ・タクマに対して発した言葉。『TSR』ではこの言葉が夏玉蘭と対峙したかなめに勇気を与えた。また、Wでは北辰に対しても言っている。
「テロリスト、か…」
「ふもっふ」第1話にて。かなめからの差し入れのお弁当に添えられていた手紙の署名を見て呟いた一言。
「知りたいなら教えてやろう、ミスリルなんぞはどうでもいい」
「東京都立陣代高校2年4組、出席番号41番、ゴミ係兼カサ係の………」
「相良宗介だぁぁぁぁっ!!」
TSR』最終話でゲイツに「貴様一体何者なんだ!?」と聞かれたときのセリフ。原作小説では「二学期もゴミ係の…」である。
「俺もだ。愛している」
原作小説でかなめに「好きだよ」と言われた際の返答。10代とは思えない直球ストレートにもほどがある愛の謳い文句である(ある意味、同じ声のとは好対照)。しかも、この通信は周囲に聞こえており、この後クルツにからかわれる事に。しかし、次に宗介とかなめが再会した時の事を考えると……
「だからレナードの計画に乗ったのか?あんたほどの男が、あんな女々しい絵空事に!」
カリーニン「私を…無敵の男だとでも思っていたのか?」
親父というのはそういうものだろう!?
「死にたくない……」
「死にたく……ないっ」
「いやだ……っ俺は……死にたく……ない……っ」
原作最終巻にて、核弾頭による逃れる事の出来ない死に対して、当初は達観していた宗介だが、ミラに託されたメモリーチップに記録されていたクラスメイト達のメッセージを見て態度が一変。動画メッセージを全て見終える時間すら残されていない事に絶望し、ひたすら死にたくないと呟き、陣代高校に帰りたいと願い、遂に涙を流す。
「おまえが……」
「自分で決めることだ……。人間はみんな……そうしている」
核弾頭による死の20秒前、アルに「自分は人間か、機械か」と問われて。宗介のこの言葉に、アルは……。
「さあどうだ! 約束通り、彼女を連れ帰ったぞ!?」
原作最終巻エピローグにて、陣代高校の卒業式に駆けつけて。

迷台詞

名台詞を見る通り、シリアスパートでは決める時は決める人物なのだがコメディパートにおいては圧倒的に迷台詞の方が多い(そして『ふもっふ』が多く占めている)。

「痛いじゃないか、千鳥」
「なかなか痛いぞ」
千鳥かなめにハリセンで叩かれた時によく言う台詞。ちなみに実は内心ムカついていたらしい
「コッペパンを要求する!」
「おとなしくコッペパンを出せ!さもなくば…射殺する!!」
ふもっふ』において、「購買でパンを買うためには気迫を見せろ」という千鳥かなめのアドバイスを、何をどう勘違いをしたか、購買のおばちゃんを脅迫してしまった台詞。
ただ、コッペパンは不人気でいつも売れ残るため、購買闘争に参加する必要もない。無論、本当に撃つつもりはない。が、これがきっかけでパン屋は休業してしまう。
「頻繁に怒鳴る過酷な職務だからな…。 過労かもしれん、気の毒に…」
かなめ「ってソースケ!! 明日から罠なんか仕掛けちゃダメェ!!」
「電気トラップのことか?」
短編『すれ違いのホスティリティ』にて、小暮が宗介の仕掛けたトラップに引っかかって担架に運ばれた時のやりとり。当然かなめに注意されてしまう。
ちなみに宗介が仕掛けトラップはパンの入ったケースに触れると高圧電流が流れる仕掛けになり、当然かかったら失神するだけではなく、意識が回復しても頭痛や嘔吐、動機や息切れ、倦怠感などに襲われるという恐ろしいものである。
…まあ、かかった小暮の方はというと、(学校内での)宗介の信頼を失墜させるためにパンに入ったケースにイナゴの足を混入させようとした(が、これに引っかかってしまう)ので、一概に宗介が全て悪いとは言えないことも追記しておく。
「アレルギー性鼻炎の一種だ。持病を圧して出勤してくるとは、やはり小暮先生は…」
かなめ「ソースケ!! 明日からは催涙ガスも禁止!! 罠関係全部ダメェ!!」
翌日、小暮が宗介のトラップに引っかかってしまい、またしても担架に運ばれた時のやりとり。かなめに叱られただけでなくトラップの仕掛け禁止を宣告された。
で、宗介が仕掛けたのは、ケースにかけられた防水シートをはがすと催涙ガスが噴出される仕組みになり、これを吸引すれば目や鼻、喉に激しい痛みを与え、さらには呼吸困難、頭痛や吐き気などの症状を引き起こす、とこれまたヤバイ。
…繰り返すが、電気トラップを食らって苦しんだ小暮が下剤を仕込もうとしたが、またしてもこれに引っかかって病院送りにされた。
「とにかく、行動だ。 職員室に行って藤崎先生に事情を話そう。きっと分かって…」
かなめ「行ってきなさい! すぐ!」
「了解した!」
「行ってきた!」
かなめ「どうだった!?」
「駄目だった」
かなめ「偉そうに言うな!」
『ふもっふ』にて宿題を終えたのはいいが、(かなめの分の)宿題を宗介の部屋に置き忘れてしまったことで、かなめからプロレス技をかけられたあとのやり取り。
なんでこうなったかというと、かなめはバイトしなければ生活費を稼げないのだが、宿題を忘れれば補修を受けなければならなくなってしまい、バイトを休まなければならなくなってしまう。その状況を打開するべく藤崎に事情を話そうとするが、肝心の藤崎は不在だった。
なお、文章だけでは伝わりにくいが、そのやりとりのテンポの良さは必見である。
「まったく、なんたるザマだ! 貴様らは最低のウジ虫だっ! ダニだっ! この宇宙でもっとも劣った生き物だっ!」
「いいかクソ虫どもっ! 俺の楽しみは貴様らが苦しむ顔を見ることだ! ジジィの●●●●みたいにヒィヒィ言いおって、みっともないと思わんのか!」
「キ●●マがあるならこの場でセ●●リをこいてみろ! イ●●持ちの●●どもっ!」
短編『やりすぎのウォークライ』にて、海兵隊式にラグビー部員をしごく宗介。あまりにも苛烈な罵り言葉に恭子は「相良君お下劣…」と若干引き気味だった。
「また貴様か。しょせん貴様の根性など、その程度のものだ。もう走れんか?ならば家へ逃げ帰って、お前が大好きな松浦ミキとやらの写真を抱いて寝るがいい」
「もっとも、お前のような腰抜けが惚れているアイドルのことだ。さぞや救いようのないアバズレなのだろうな」
「何度でも言ってやる。松浦ミキはアバズレだ。違うと言うならガッツを見せろ! 丸太を抱えてあと10往復だっ!」
短編『やりすぎのウォークライ』にて、ヘバッたラグビー部員を罵倒する宗介。ちなみにこれはアニメ版の台詞で、原作だとアイドルの名前が異なる(…というか、原作は余りにも露骨だったため、変更された可能性も捨てきれない)。
辟易したかなめが宗介の手にあった手帳を取り上げると、手帳の表紙には『マオお姉さんの海兵隊式ののしり手帳(新兵訓練編九)』と記されており、それを見たかなめはマオの顔を思い出し、呆れ返るのだった。その後かなめ達は作ってきたおにぎりを渡そうとするのだが…
「喜べブタどもっ!マネージャーが食事を持ってきた!32時間ぶりのメシだぞっ!終わった者から食ってよし!」
直後の台詞がこれである。海兵隊式訓練恐るべし。
「いいかっ!今の貴様らは人間以下だ!名も無き●●だ!俺の訓練に生き残れたその時、貴様らは初めて兵器となる!それまで貴様らは、●●●●●同然の存在だ!」
「俺は貴様らを憎み軽蔑しているっ! 俺の仕事は貴様らの中からフ●●●ン野郎を見つけ出し切り捨てる事だ!勝利の足を引っ張るハ●●●野郎は容赦せんから覚えておけ!」
「笑う事も泣く事も許さん!貴様らは人間ではない、殺戮の為のマシーンだ! 殺せないヤツに存在する価値はないっ!隠れて●●かいてることがお似合いの●●野郎に過ぎん!」
「わざと負けて目立ちたいかっ!痛いふりをして同情を引きたいかっ!この負け犬根性のゴミ溜め野朗どもが!パパの●●がシーツのシミになって、ママの●●めに残ったのがお前らだ!」
「トロトロ走るなこの●●が!泣き言を言うならこの場で●●●●を流し込むぞっ!」
「貴様らの彼女はそのボールだけだ!ケツがでかい●●●●女なんぞ、貴様らには必要ない!そのボールを熟れた●●●●だと思って、精一杯●●●クしてやれっ!」
その後も宗介の罵り言葉と共に、延々とシゴキは続いた。…と言うか合間にラグビーには全く関係なさそうな訓練風景が挟まれるのは一体…。
ちなみにこれらの台詞は原作短編にはなく、「ふもっふ」オリジナルであり、一連のシーンは『フルメタル・ジャケット』を髣髴とさせる。
宗介「今この時をもって、貴様らはウジ虫を卒業する。貴様らはラガーマンだ」
部員『サー、イエッサーっ!!』
宗介「さて……貴様らはこれから、最大の試練と戦う。もちろん逃げ場はない。すべてを得るか、地獄に落ちるかの瀬戸際だ。どうだ、楽しいか?」
部員『サー、イエッサーっ!!』
雨が降りしきる中、軍服に身を包み異様な雰囲気で現れたラグビー部と宗介。ドン引きするかなめをよそに彼らは軍服を脱ぎ捨てる。ぴかぴかのユニフォームをさらけ出した面々に、宗介が語りかける。彼らは見事に「出来上がってしまった」のだった。そして…
宗介「野郎どもぉ!俺たちの特技はなんだぁぁぁ!!」
部員『殺せ!殺せ!殺せぇぇぇぇ!!』
宗介「この試合の目的はなんだぁぁぁ!!」
部員『殺せ!殺せ!殺せぇぇぇぇ!!』
宗介「俺達は学校を愛しているか?ラグビー部を愛しているかぁぁぁぁ!!」
部員『ガンホー!ガンホー!ガンホォォォォ!!』
洗脳した郷田らラグビー部に対し、戦意を高揚させんと声を張り上げる宗介。ラグビー部の面々は目を爛々と光らせながらそれに応えるのであった。その光景はまさに「やりすぎのウォークライ」と呼ぶに相応しいものだった…。この一連のシーンは見る者に強烈な印象を刻んだ戦争映画『フルメタル・ジャケット』に出てくるハートマン軍曹とその海兵隊のやり取りを彷彿させる。…というか、完全に海兵隊のノリ。こうして試合は始まった。
郷田「軍曹殿、パントです!」
「なんだ、それは」
郷田「キックですっ! キックっ!」
「了解」
ボールが宗介に渡り、硝子山のフォワードが宗介に襲いかかる。そこに郷田からアドバイスが入る。次の瞬間、宗介は言われた通りに相手のラガーマンの顔面にキックをぶちかました。フォワードはのけぞり、白目を剥いて倒れた。
「次はだれだ? 前に出ろ」
直後、もちろん宗介は退場となった。しかしラグビー部の面々はその行動により逆に士気が上がり、硝子山高校の選手はビビりまくった。
ちなみにパントとは、ボールが地面につく前に蹴る事である。
そしてその勢いのままキックだのパンチだのを『殺すつもり』で撃ち込んだ結果、

四名の退場者と引き換えにその倍の負傷退場者を出す事に成功。そのまま圧倒的な点差をつけて圧勝したのであった…。

「戦いはいつも空しい。彼らは身を以ってそれを俺に教えてくれた…」
郷田たちの試合を見終えた後の感想。洗脳しておいてこの言い草なので、当然かなめにはたかれた。
「問題ない。男だけの空間は素晴らしい」
『フルメタル・パニック? ふもっふ』において、温泉へ向かう時に車を男女で分けられたおかげで女っ気が全くない車中をクルツがぼやいた後、宗介に対し「妙にくつろいでるじゃねえか?」と疑問をぶつけた際の返答。
彼はかなめやテッサといった女絡みの厄介事で日頃相当なストレスを受けており、一時的にとはいえそれが緩和されたことによる安堵から出た言葉。彼がホモというわけでは全くない。
「少なくとも、死に至る病ではなかったという事だ」
「だが、いずれにしても…俺の命はそう長くはない…」
陣代高校に蔓延した生物兵器の詳細をかなめに告げて、曰く。
ちなみにその細菌兵器「フルモンティ・バクテリアウィルス」は確かに死に至るほどのものではなかったが、感染した人間の身に着けた石油製品の服を食い尽くすという別の意味でヤバい代物だった。
しかも、宗介が武器商人から注文した武器が間違われてこの細菌兵器を送られたのが事の発端だった。(それを水筒と間違えて飲み干してしまった小野寺にも原因はあるが)そのため、下段の台詞ではかなりの量の冷や汗をかき、それがクラスメイトにバレてしまい追われる羽目になった(エンドカードも「怒り心頭のクラスメイトに追い詰められて絶体絶命の宗介」のシーンで締めくくられた)。最後の最後まで何やってんだか、この男は…。
「ダメだ、これは」
TSRの特典CDドラマにて。各チャプターをこの台詞で締めくくっていた。特に3時間目はガウルンからの壮絶なセクハラのせいで疲労困憊状態だった。

スパロボシリーズでの名台詞

「傭兵にも倫理がある。裏切りと虐殺は、死んでもやるなと教えられた」
Jジェネシス攻略作戦前のIMより。ジェネシスが発射されれば地球の殆どの生命が奪われることに対して、各版権主人公とともにジェネシスへの否定を発した時の言葉。
「仲間や部下を死なせ、あげくに孤立。既に退路も断たれている。戦略レベルでのミスだ、諦めるんだな」
Jの最終話より。地球に移住する計画が失敗に終わったグ=ランドンに対して。
「これだけの高い士気だ!実力以上の力が出せるっ!!行くぞっ!!」
「な、なんだ…俺とした事が戦闘中に叫び声を上げるとは…」
Wでの熱血クーデターの直後、「レッツゴー ゲキ・ガンガー3」で真に戦うべき敵をガルラと見定めた木連の兵達が鼓舞される中、思い切り雰囲気に呑まれて発した台詞。叫んだ直後にハッとして狼狽えている。一方のムッツリコンビの相方が完全に付いていけなかったのとは対照的である。中の人が同じであるナデシコのキャラの性格が乗り移ったのだろうか?
「俺も学校に通い、ストレスというものの存在を知った。そして、ある人物曰くどうやら俺はストレスの種らしい」
「だが、千鳥はこうも言っていた。ストレスのまったくない生活なんて味気ないともな」
「お前の極端なやり方は否定すべきだ。俺はお前を倒す!」
WでのZマスターに対しての台詞。平和な日常を通して変わっていく彼らしい台詞となっている。
「相手はモビルスーツだ。コックピット以外で相手の動きを一撃で止めるとしたら…」
「何を言っているのかわからんが、その頭部を破壊する…!」
Wイザークに対して言い放った台詞。言うまでもなく声優ネタであり、ガンダムファイトネタである。
「まったく…カシム、カシムと馴れ馴れしいんだ、クソ野郎……」
Jにてガウルンが周囲を巻き添えに自爆した後に吐き捨てる。先述のアニメ版と違う言い回しは原作に準拠したもの。
「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死ねばいい…というやつか」
W第47話にて、アキトとユリカの新婚旅行を邪魔しただけでなく、アキトの五感の殆どを潰した火星の後継者を潰す気満々であるクルツに追随して。
これまた宗介と声が似たガンダムファイター彷彿させる台詞となっており、ノアルはそれに感心している。

搭乗機体

Rk-92 サベージ
カシムの頃から(正確には初期型のRk-91だが)長年乗り続けた機体。作中も『戦うボーイ・ミーツ・ガール』や『燃えるワン・マン・フォース』で搭乗している。
M9 ガーンズバック
ミスリルに入ってからの搭乗機。
ARX-7 アーバレスト
ARX-8 レーバテイン
SRW未登場の後継機。
ボン太くん
遊園地「ボン太くんランド」(「ふもっふ」では「ふもふもランド」)のマスコットキャラクターの着包みを改造した強化服。
上述のように盗品を改造した物なのだが、スパロボシリーズではミスリルが開発した設定の作品もある。