ヤマト
ヤマト | |
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外国語表記 | YAMATO |
登場作品 | 宇宙戦艦ヤマト2199 |
デザイン | 玉盛順一朗 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦V |
SRWでの分類 |
機体 母艦 |
スペック | |
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分類 | 超弩級宇宙戦艦 |
全長 | 333m |
全高 | 99.47m |
全幅 | 61.77m(安定翼展開時:87.72m) |
動力 | ロ号艦本イ400式次元波動缶(波動エンジン)1基、艦本式コスモタービン改(74式推進機関)8基二軸 |
推進機関 | 核融合推進 |
所属 | 国連宇宙軍・宇宙海軍 |
主な搭乗員 |
ヤマトは『宇宙戦艦ヤマト2199』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
恒星間航行用超弩級宇宙戦艦。識別番号「BBY-01」(Battleship, Prototype starship)、建造計画名「A201F5-E」。西暦2199年進宙。
元は「イズモ計画」用の移民船として建造されていたが、物語開始の1年前にイスカンダルから「次元波動エンジン」の技術供与を受け「ヤマト計画」へ移行、地球人類史上初の恒星間航行用宇宙船として建造された。 ガミラスからの攻撃により世界が分断されているため、国連主導ではあるものの最初に技術を受け取った極東管区(主に日本)が中心となり建造された。
ガミラスによる発見を避けるため、遊星爆弾によって海が干上がった日本の九州・坊ノ岬沖において第二次世界大戦末期の西暦1945年(昭和20年)に爆沈していた旧日本海軍の戦艦「大和」の残骸に偽装して建造が進められた。なお、偽装解除前に攻撃してきたガミラスのポルメリア級強襲航宙母艦を主砲三式融合弾で撃墜し、出航前に初戦果を挙げている。指揮統率は主に第一艦橋(光学艦橋)にて行われるが、激戦が予想される場合は第二艦橋(CIC)にて行うようになっている。それに伴いメイン・サブコンピューターによる指揮補助、偵察機等とのネットワークデータリンク能力が付与されている。
メインエンジンはイスカンダルからもたらされた技術を用いて製造された波動エンジンを使用。波動コアと呼ばれる装置を核として動いており、起動には大量の電力が必要となる。地球を発つ際には世界中から電力供給を受けることでようやく起動した。ワープシステムや波動砲の動力でもあるが、未知の技術ゆえ何が起きるか解らないところがあり、ワープの初使用時にはオーバーヒートを起こし、波動砲の試射時にはエンジンの一部が溶けかかるという事態を招いている。ただこれはオーバーヒートしたエンジンを突貫修理した直後に波動砲発射という、エンジンに最大の負荷がかかる運用を連続でやったせいとも考えられ、その後はある程度解析が済んだのかエンジントラブルは見られなくなった。
惑星の水面上で艦の上下を入れ替えて潜水艦として行動することも可能。ヤマトのバイタルパート(艦底の重要防御区画)の装甲の厚さを活かした防御形態と言える。艦底部の第三艦橋には波動防壁と慣性制御の制御室が存在する。
食糧については「O・M・C・S」("Organic Material Cycle System"、オムシス)と呼ばれる供給システムが稼働している。だが、技術の問題なのか、あるいは恒星間航行艦としては400mにも満たない小型の艦体のせいなのか、動物性タンパク質の供給については「知らない方がいい方法が使われている」とのこと。
製造設備については簡単な部品の製造や資材加工が可能なものの、旧作に存在した艦内工場は存在せず三式弾やミサイル等の製造は不可能となっている。故に、資材の原料は立ち寄った惑星以外にも、敵艦や敵基地の残骸を漁って補給している。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。「宇宙戦艦ヤマト」名義で登場。通常版・限定版共にパッケージイラストに描かれており、通常版ではナデシコCと並んで描かれる。
- 加入は第1話終了時で、沖田がメイン、真田・古代・島の3人がサブパイロットを務める。武装演出・戦闘掛け合いで南部・森雪・太田・徳川・加藤・アナライザーが喋る。森雪不在時は岬百合亜に入れ替わる。
- スーパーロボット並みの超火力・波動防壁・宇宙適応Sに加え、カスタムボーナス各種で強化パーツスロット4個搭載可能と隙の無い性能を誇る。欠点は戦艦故に終盤近くに追加される「突撃戦法」までP兵器が貧弱な点。もっとも、本作はP武器が一つもないという戦艦がほとんどなので、特定シナリオ限定の波動砲を除いた単独P武器が最強攻撃で、非P武器にしても最大射程が10と長いヤマトは最も使いやすい戦艦といえる。無改造でも十分強力なので序盤から改造してしまうと撃墜数を奪いかねない点には注意。
- 「ヤマトは兵器ではない」という沖田の意向から波動砲は自主封印されており、武装として使用できるのは第47話と困難ルート最終話のみ。通常ルートを通った場合はイスカンダルで波動砲ユニットを放棄するが、困難ルートを通った場合はナデシコCに保管しておりネバンリンナのイベントを起こすとボソンジャンプを利用して入れ替えることになる。また、47話でスポット解禁される波動砲の使用が困難ルート解禁条件の一つとなっている。
- ちなみに、旧作にあった艦内工場の設定が復活しており、一部シナリオではこれを活用するシーンが描写されている。
- 序盤シナリオの都合上ヴァングレイやクロスボーン・ガンダムX1改・改を始めとする様々な巨大人型兵器を格納している。もっとも、戦艦に積めなさそうな巨大ユニットも普通に戦艦に搭載できるスパロボのシステムを考えれば今更な話ではあるが。
- 今作では自軍の旗艦的に扱われており、主要な作戦会議はこの艦のブリーフィングルームで行われる場合が多い…が、そこに書いてあるロゴが「U.N.C.F」、つまり「国連宇宙軍」であり「地球連邦」でないことについては目をつぶるべきであろう(過去にも似たような実例があるので)。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
武装[編集 | ソースを編集]
- 48サンチ陽電子衝撃主砲(ショックカノン)
- 波動エンジンからのエネルギー供給を受け発射する陽電子砲[1]。3門の砲塔を前部に2基、後部に1基、計3基9門搭載。実体弾も発射可能。
- 主兵装にして波動砲と並ぶヤマトの代名詞。3門同一方向に斉射した場合はエネルギーが途中で螺旋を描くように絡み合い束になる。ヤマトの火器管制システムによってレーダー連動の自動追尾照準、予測射撃が可能。ちなみに「サンチ」とは「センチ」のフランス語読みである。
- 『V』では原作第2話の再現で、ヤマトのCGカットが入り第1副砲が旋回してから第1・2砲塔が旋回、続いて古代と島のカットの後照準のカットが入り、さらにそのあと沖田のカット、第1・2主砲、第1副砲の発射のリアルカット(CGカットとは別物)、冷却リアルカットが入る。なお、第1話でのイベント戦闘では旋回時カットインの背景に迫ってくる惑星間弾道弾が映っているという手の込みようである。
- 20サンチ陽電子衝撃副砲
- ショックカノン及び実体弾を発砲可能な副砲。主砲のうち第2砲塔と第3砲塔の艦橋側にあり、主砲と同じく3門一基で前後2基計6門装備。第2の方は艦載機のスペース確保のため実戦での三式弾装填・発砲が実質不可能になっている。
- 高角速射光線(パルスレーザー)近接防御砲(CIWS)
- パルスレーザーを発射する対空砲台。艦橋両脇に2連装と4連装を計90門搭載する。こちらもレーダー連動型の自動追尾照準、予測射撃が可能だが基本的に弾幕を張っての対空防御、対地牽制用。
- 『V』での最弱武装であり、唯一スパロボサイズのまま攻撃する武装。
- 垂直ミサイル発射管(VLS)
- 史実における戦艦大和の煙突にあたる部分に8セルを1基、艦底部にも発射管を8門搭載。内側からの弾種変更、再装填ができる。弾種も対空(SAM)、対艦及び対地(SSM)、高高度弾道弾迎撃(ABM)と多数ある。
- 『V』では一斉射撃の演出にて使われる。
- 魚雷発射管
- 艦首及び艦尾両舷に12門を搭載するほか、両舷側面に短魚雷発射管も16門を搭載。
- 『V』では当面における唯一のP武器。
- 94式空間爆雷投射機
- マスト付け根に搭載。主に対空用で使われる。『2199』本編では使われなかったが『星巡る方舟』で使用されている。
- 次元波動爆縮放射機(波動砲)
- ヤマトに採用されている艦首軸線単装砲。波動エンジン内で生成された余剰次元を艦首砲口から軸線上に展開、その際に生まれては消滅を繰り返すマイクロブラックホールの熱量が射線上のあらゆる物質を破壊する。三式弾とは逆の意味でガミラスを驚愕させた兵器であり、ガミラスからは一貫して「大砲」と呼ばれた。ちなみに直径は200サンチ。
- ヤマトの艦体を丸ごと砲身として使用する、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』を代表する最終兵器。発射シークエンス時のやり取り[2]もまた、有名である。
- 旧作におけるヤマトの波動砲との最も大きな違いとして、『2199』では「最終兵器」という側面が特に強調され、自衛のために止むを得ない時以外は決して使ってはならない禁忌として扱われている[3]。旧作、『2199』共に木星での戦闘にて初めて使用した際にはオーストラリア大陸級の浮遊大陸を一撃で消滅させるほどの威力で乗員に大きな衝撃を与え、その気になれば星一つたやすく破壊できるほどの威力がある。その為、終盤ではイスカンダルにも波動エンジンを兵器転用して侵略行為をしていた過去がある故に「波動エンジンを兵器に転用したことは倫理的に許されることではない」と地球への不信を招いた。
- 『V』においては「波動砲」名義で実装。使えるのは2ステージだけだが、EN250消費という莫大なリスク[4]と引き換えに攻撃力は初期値8700という凄まじい性能を誇る。前述通り、星一つ破壊できるほどの兵器なので、そうそう容易く使えてもそれはそれで問題があるのだが。なお、通常武器の波動砲とマップ兵器の波動砲がそれぞれ別々の武器として用意されており、マップ兵器版はイベントで何度か使われる。第47話での使用が困難ルート解禁条件の一つなので、1度は使用しておこう。
- 次元波動振幅防御壁(波動防壁)
- 次元波動理論を応用したエネルギーフィールド。ガミラス側にも「ゲシュタム・フィールド」という名称で存在する。「20分程度しか展開できず、耐圧限界点を超えると突破されてしまう」といった弱点を持つが、ガミラス艦の陽電子ビームにも充分耐えることが可能。
- 旧作では搭載されていない設備で、発生装置は旧作においてよく破壊されていた第三艦橋に設置されている。
- ロケットアンカー
- 艦首両舷に設けられたロケットエンジン付アンカー。ヤマトを係留する以外に急速転進の際に使用することもある。劇場版ではこれを利用した奇襲戦法も見せている。
- 重力アンカー
- 宇宙空間でヤマトを場に固定するためのシステム。波動砲使用時に使用され、これを使わないと波動砲の圧力に圧されて後退していってしまう。しかし、この点を逆に利用して、反動を利用しての緊急的な脱出手段としての使用もなされた。
特殊装備[編集 | ソースを編集]
- 三式融合弾
- 第1・2主砲及び第1副砲に装填可能な実体弾。対艦用APHE弾頭と対空用榴散弾頭の2タイプある。信管は着発(無遅延)、近接、時限の3タイプ。有効射程距離、威力はショックカノンより低いものの、エンジンの出力に関係無く使用でき、APHEなら直撃させればデストリア級航宙重巡洋艦も十分撃破可能。元ネタは「三式焼散弾[5]」と呼ばれる対空砲弾である。
- ヤマトは重力下での山越え曲射や時限信管を用いた重構造物の破壊、エンジン出力低下時、亜空間内といったショックカノンに比べ優位性に優れる状況下等において実体弾ならではの利点を最大限に活用し、これが決定打となった戦闘も多い。
- 『V』では時限信管版を採用。砲弾の装填から南部と相原のリアルカットが入ったのち第1・2主砲から発射。設定に反して、ショックカノンより威力が上である。
- コスモリバースシステム
- イスカンダルにおいて搭載される。
- ちなみに、コスモリバースシステムを搭載した際に波動砲を封印しており、砲塔部分が巨大なオレンジの蓋らしきもので覆われている。なお、『V』では困難ルートの場合、再び波動砲を使用する機会があるためか再現されない。
必殺技[編集 | ソースを編集]
- 一斉射
- エンジン点火のリアルカットからヤマトの昇るようなCGカット、ミサイルや魚雷で敵を封じ込め、その後前部のショックカノン主砲副砲3基の斉射。その後爆煙の中を進みつつ主砲2基で追撃。トドメでどでかい爆風を背にしつつ飛ぶ。終盤に突撃戦法が追加されるまでの必殺武装。
- 突撃戦法
- 第18話で見せたバラン星攻略戦の再現。通称「沖田戦法」。前面に波動壁を集中展開、トドメで原作第2話のように爆風の中から飛び出しエンジンを再点火、前期OPラストのように旅立つ。
- 戦艦では珍しいP武器かつ実質上の必殺武装だが、EN消費が100と重く気軽には撃てない点に注意。また、大抵の武装追加などがシナリオで語られる中、『V』では唯一シナリオ内では追加されたことが語られない。追加される42話で使用するとファクトリーでTacPが手に入るため、忘れずに使用したい。
艦載機攻撃[編集 | ソースを編集]
- コスモファルコン隊
- 加藤率いるコスモファルコン隊が出撃して総攻撃を行う。
- 『V』では移動後使用不能で射程も4までと癖があるが、サイズ差補正無視・バリア貫通ありとなっている。この時加藤も敵によっては特殊台詞が発生する。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- 波動防壁
- 波動エネルギーを使用したエネルギーフィールド。全属性ダメージを2500まで無効化。EN10消費。守りの要となる。
- EN回復(中)
- 波動エンジンの恩恵によりENが回復する。EN消費がとにかく激しいヤマトにはありがたい能力だが、困難ルートの最終話では波動砲が解禁されるためこれでも足りない。最優先でENを改造しておきたいところ。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- 2L
カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]
- 強化パーツのスロット+1
- 『V』にて採用。フル改造ボーナスと併用可能なので、この性能で強化パーツを4つも装備可能という恐るべき艦と化す。
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「降下するヤマト」
- 『V』にて採用。OPテーマのオフボーカルアレンジ。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 往復33万6000光年への旅立ち
- イスカンダルに向かわんとまさに出航しようとしたその時、巨大な惑星間弾道ミサイルがヤマト目掛けて発射された。地球上に残された僅かなエネルギーをかき集め、辛うじて浮上したヤマトは主砲でミサイルを迎撃。大爆発に巻き込まれたが波動障壁のお陰で事なきを得る。
- 『V』でも第1話で再現されているが、このイベント戦闘のためだけに惑星間弾道ミサイルのユニットデータが用意されている。
- 木星浮遊大陸消滅
- 木星のガミラス浮遊大陸の中心部にある前線基地を波動砲の試射を兼ねて攻撃した。しかし波動砲の出力は沖田艦長を含めたヤマト乗組員の想像を遥かに超えるものであり、前線基地どころかオーストラリア大陸と同等の面積を持つ浮遊大陸を跡形もなく消し去ってしまう。
- 冥王星攻略戦
- 地球へ遊星爆弾を落としていたガミラス冥王星基地を攻撃することになったヤマトは、浮遊大陸の件もあり波動砲を使わずに攻略戦に臨む。
- 反射衛星砲を使用した攻撃により操舵が利かなくなったヤマトは冥王星の海へ不時着。一度は作戦中断を余儀なくされるが、陽動として出撃した古代の活躍もあり反射衛星砲の位置を特定、長射程攻撃が可能な時限信管タイプの三式融合弾を用いて冥王星基地を破壊する。基地司令のシュルツ率いるガミラス艦隊の撤退により、二度と地球へ遊星爆弾が降り注ぐことはなくなった。
- 灼熱の死闘
- 太陽系からワープを繰り返しながらイスカンダルへ向かうヤマトは、恒星グリーゼ581[6]付近にワープアウトする。しかし、そこには冥王星基地から脱出してきたシュルツ達がガス生命体を伴って待ち構えていた。エネルギーを喰らうガス生命体に追われたヤマトは、グリーゼ581の至近まで接近する。
- その時、ガス生命体がより大きなエネルギー源である恒星に食らい付き、逆に恒星に飲まれていった。ガス生命体を失ったシュルツは最後の攻撃をヤマトにかけるべく恒星に接近、激しい砲撃を加える。逃走するヤマトは行く手を阻むコロナを波動砲で吹き飛ばして窮地を脱するが、シュルツの艦はコロナの直撃を受けて恒星に沈む。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- 波動実験艦 銀河(SRW未登場)
- 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(SRW未参戦)に登場する同型艦。ヤマトの波動システムを含む本体をコピーし、役目を終えたコスモリバースシステムをヤマトより移設し、その能力の研究と利用に特化している。
- 戦艦大和
- 当艦のモデルであり実在した旧大日本帝国海軍の超弩級戦艦。
- 大和が沈没して約250年後、「遊星爆弾によって海が干上がり露わになった戦艦大和の残骸を隠れ蓑に、宇宙戦艦として生まれ変わったヤマトが極秘裏に建造されていた」というのが『宇宙戦艦ヤマト』の設定になっている。
- ちなみに計画番号の「A201-F5」は元の大和の計画番号「A140-F5」が由来。
- 『V』では第1話のマップ上のオブジェクトとして登場する。
艦載機[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 波動砲は後世のあらゆる作品にジャンルの垣根を超えて多大な影響を与えたギミックであり、艦首部分に主砲・副砲と異なる「必殺砲」が搭載された戦艦は枚挙にいとまがない。ロボットアニメの母艦に限定してもローエングリンにタンホイザーにマクロスキャノン、グラビティブラストにオーラノバ砲、ハイパーメガ粒子砲など探せばいくらでも出てくるほど[7]。ロボットにしてもVで共演しているグレートマイトガインのパーフェクトキャノンの演出は波動砲のオマージュとなっている。バンプレストオリジナルではハガネの最強武器の演出がどこからどう見ても旧作ヤマトのオマージュである。
- 発射前に長大な発射シークエンスが必要となるだけでなく、発射後もエネルギー漏れやエンジンの不調等のトラブルが発生する「ハイリスク・ハイリターンな兵器」、所謂「ロマン砲」の開祖でもあり、このコンセプトは艦艇のみならずロボットにも受け継がれている。
- リメイク前の原作『宇宙戦艦ヤマト』におけるヤマトは「第二次世界大戦末期に沈没した戦艦大和の残骸を極秘裏に修復し、そのまま宇宙戦艦に改造した」という設定であった[8]。
- ……が、後に発見された実際の戦艦大和の残骸は船体自体が真っ二つに分断されており、極秘裏に修理することなど到底無理であった。この事実を知った当時の制作スタッフは大いに落胆し(特に西﨑義展氏の落胆ぶりは目に見えてひどかったらしい)、松本零士氏に至っては悔し泣きしたほどであったという。そのため、『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品である『2199』では「戦艦大和の残骸に偽装して、宇宙戦艦ヤマトを新規建造した」という設定となっている。なお、戦没艦としてはこれでもマシな状態であり、姉妹艦の武蔵は原型を留めないほどバラバラに砕け散っていた。
- また、戦艦大和より33年前の1912年に氷山に衝突して沈没した豪華客船タイタニック号の残骸が、西暦2100年までには腐食が進んで自重に耐え切れなくなり崩壊してしまうと予想されている事例を考慮すると、そもそも戦艦大和の残骸の状態が良かったとて、ヤマトが建造される22世紀末にはとっくの昔に完全に錆びて崩壊し朽ち果ててしまっていると思われる[9]。
- 旧作のヤマトの艦の大きさもまた、戦艦大和の263mに準じていた(265.8 m)が、設定変更で大和と同等である必要がなくなった『2199』では333mとなっている。この数字は現実における歴代米原子力空母と同程度(330~336m)であり、現実では「人類史上最大の軍艦」「移動可能な兵器として最大」といった意味合いがある。
- ……が、後に発見された実際の戦艦大和の残骸は船体自体が真っ二つに分断されており、極秘裏に修理することなど到底無理であった。この事実を知った当時の制作スタッフは大いに落胆し(特に西﨑義展氏の落胆ぶりは目に見えてひどかったらしい)、松本零士氏に至っては悔し泣きしたほどであったという。そのため、『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品である『2199』では「戦艦大和の残骸に偽装して、宇宙戦艦ヤマトを新規建造した」という設定となっている。なお、戦没艦としてはこれでもマシな状態であり、姉妹艦の武蔵は原型を留めないほどバラバラに砕け散っていた。
- 旧作におけるヤマトの第三艦橋は「幾度となく壊され、その度に何事もなく復活する」という色々な意味で杜撰かつ酷い扱いを受けていた[10]。そのような扱いから後発のロボットアニメでもネタにされ、『OG』においてもハガネが第三艦橋を中破させている。
- 上記のナンバリング、第二艦橋のCIC化、艦内編成、クルーの階級を見ればわかると思うが、旧作ヤマトがいずれも旧海軍を元に構想されたのに対しこちらは現海上自衛隊を元にしている。船務長辺りがわかりやすいだろう。
- 実際スタッフも海自の体験航海を行ったようで、詳しくわかりやすく描かれている。
- 波動砲の件でも触れたOGシリーズに登場する戦艦ハガネは、クルーも含めてヤマトを強くオマージュしており、ストーリー上での活躍も込みで完全に「OG版ヤマト」と呼ぶべき存在である。
- ヤマトにおいて忘れてはならないのが柏原満氏の手によるショックカノンや波動砲のSE。擬音で表現しづらいながらも、それでいて一度聞いたら忘れられない独特の効果音は視聴者に強い印象を残し、ヤマトシリーズでは欠かせない存在となった。その人気ぶりは、旧作の久々の続編となった『復活篇』でSEが変更された際に古参ファンを中心に批判が殺到したほど[12]。
- 『ヤマト』の大ファンで知られる庵野秀明氏は自身の作品『ふしぎの海のナディア』でN-ノーチラス号の主砲SEとしてショックカノンのものをそのまま使用している(無論オリジナル版のSEを作成した東京演劇音響研究所から正式に許可をもらっている)。また、N-ノーチラス号の造形や発進シーンも『ヤマト』のオマージュとなっている。
- 『2199』でも非常に拘り、柏原氏から提供された当時の音源を使用している。出渕裕総監督は宮川泰氏による音楽と共に柏原氏のSEを「必須条件」と語っている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
※2199版商品のみ記載
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 旧作から変更された部分が多い武装で、旧作では波動エンジンとは別の動力から供給を受けているため波動エンジンが運用出来ない状況でも発射可能だった(というよりも2話で出力120%を出しており、船体を浮上航行にショックカノン使用可能・波動砲だけは動力不足で使用不可能と、旧作は補助エンジンがすさまじいことになっていた)。また旧作ではヤマトが最初の運用艦になっているが、『2199』ではヤマト建造前の国連宇宙軍艦において艦首軸線単装砲仕様で運用されていた。ただし、波動エンジン抜きでは連射が出来ない上に発射までに長いチャージ時間が必要など、実用には大きな問題を抱えていた。
- ↑ 特に、「エネルギー充填120%完了!」「対ショック・対閃光防御!」等の台詞が有名。
- ↑ 旧作、『2199』共に使用した回数は5発だけだが、旧作では敵を倒すための兵器として積極的に使用している。特にガミラス本星での使用目的は『2199』とは真逆となっている。
- ↑ この消費ENは2018年現在固定数値では最高値である。
- ↑ 発射してから一定時間後に爆裂し、火が付いた破片で敵の航空機を撃ち落とす「クラスター弾」のようなものであった。ただし、対空砲弾としての性能はあまり高くなく、地上砲撃の方が威力を発揮した。
- ↑ 実在する恒星で、地球からは天秤座の方角に20光年程の距離に存在する。複数の惑星を伴っており、その内の幾つかの惑星は液体の水が存在すると言われている。
- ↑ ゴラオンのオーラノバ砲に至っては、旧シリーズのロボット大図鑑にて「まるで波○砲である」とネタにされている。
- ↑ これについて柳田理科雄氏の著作『空想科学読本』では、「250年以上昔の船体を宇宙船に改造するのは、21世紀のNASAが19世紀の帆船をシャトルにするようなものだ」という旨の指摘がされている。
- ↑ タイタニック号の残骸は既に船体じゅうに鉄を腐食分解させるバクテリアが繁殖して錆のつららができている。そのうえ、戦艦大和は水深345mの海域に眠っているが、タイタニック号は大和の10倍以上も深い水深3,650mの海域に眠っている。水深が深い海域は水温も低い分微生物の活動が緩慢であることを考慮すれば、大和がタイタニック号の見込みよりさらに長く原形をとどめるのはあまりに非現実的だろう。なお、宇宙戦艦ヤマトのアニメが放送されたのは1974年、戦艦大和とタイタニック号の残骸が発見されたのは共に1985年である。
- ↑ 最低でも2度は跡形もなく破壊されている。
- ↑ 堅牢性の改善自体は視聴者の予想を超えており、最も強固な部位となった他、『2199』の第三艦橋は「波動防壁制御室」と設定されている。
- ↑ 理由は柏原氏が「5.1chはできない」と参加を辞退した事による。ディレクターズ・カット版では音響監督の説得に応じた柏原氏が旧作のSEの使用を許可、昔の効果音に差し替えられたため解消された。