エース

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もともとは英語で「第一人者」を指す単語(ace、A)であり、現実世界では傑出した実力と実績を持つ航空機パイロットのことで、5機以上の撃墜スコアを挙げるとエースと呼ばれる基準があり、リアルロボット系の作品でも優秀なMS等のパイロットはエースと呼ばれる。

作品初期はエースパイロットの概念は特に存在しなかったが、後に撃墜数を一定数獲得すると「エースパイロット」となって独自の特典が与えられることとなった。この特典の種類はシリーズを重ねるに従って多様化しており、一部作品では撃墜数基準以外でエースの判定が行われることもある。

エースの特典[編集 | ソースを編集]

スパロボシリーズでは、メインパイロットの撃墜数が50機を超えると「エースパイロット」と認定されるのが一般的。近年は無限稼ぎポイントや周回プレイ時の引き継ぎの存在もあってか、より多くが必要になる場合もある。

「エースパイロット」となった場合には、初期気力への補正や敵撃墜時の獲得資金への補正など、各種の特典が得られる。

初期気力補正[編集 | ソースを編集]

エース[編集 | ソースを編集]

撃墜数が50機を超えると初期気力+5、というパターンが最も一般的。強化パーツ等による他の初期気力上昇系の効果とも、基本的に重複する。

スーパーロボット大戦α』で採用されて以降、エースを採用している作品のほとんどで共通している。

ダブルエース[編集 | ソースを編集]

作品によっては撃墜数が100機を超えると「ダブルエース」と認定され、さらに初期気力が+5(累計+10)される。

主な採用作品

トップエース[編集 | ソースを編集]

部隊内の撃墜数1位、あるいは3位までのパイロットの初期気力が+5(or+3)される。撃墜数が50機未満でも気力が上がる。

プロローグを含め、最初のシナリオに適用されるかは作品によって異なる。『第3次Z天獄篇』では撃墜数0でエースという矛盾が生じている。同様に新加入・スポット参戦パイロットのみのシナリオやダウンロードマップでは適用されないことが多い。

なお、気力の補正がかかるのは原則としてインターミッション画面等にトップ3として表示されているパイロットのみだが、同位タイのキャラがいてトップ3が4人以上になっている場合、それら全てに気力補正がかかる。ただし、撃墜数が同じ場合はレベルが高い方、レベルも同じ場合は次のレベルまでの経験値が少ない方が上位扱いされ、同位タイは滅多なことでは発生しないようになっている。作品によっては経験値まで同じ場合、作品順で上になるパイロットが優先される。

主な採用作品

獲得資金補正[編集 | ソースを編集]

多くの作品において撃墜数50機以上で1.2倍が標準となっている。

一部作では撃墜数を更に増やすと倍率がアップする。この場合は1.1倍から始まり、基本的に40または50機単位で1割増、最終的には1.5倍となる(『D』等)。

『UX』等では部隊内の撃墜数1~3位までのパイロットに、獲得資金が1.2倍(+20%)となる特殊スキル「トップエース」が付加されるという変則的な方式が採られていて、同率3位のパイロットが複数人いる場合は総獲得経験値が最も多い(=最も高いレベルで、かつ次のレベルに必要な経験値が最も少ない)パイロットが優先される(それも全く同じだった場合はそのパイロット全員に付加)。

なお、他の資金上昇系の技能他(小隊長能力強運等)とは重複するが、基本的に幸運とは効果が重複しない。大抵2倍で打ち止めになる。効果重複については、多くの場合、倍率を乗じた値が用いられる(1.2倍×1.2倍=1.44倍)が、倍率の足し算(20% up+20% up=40% up)の場合もある(『OG』等)。

お気に入りシステム採用作品(『MX』『J』『W』等)では上記補正は適用されていない(お気に入り補正は基礎獲得資金を引き上げるため、幸運祝福と重複して2倍以上の獲得額になる)。

能力値補正[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦R』では、2周目以降、撃墜数上位10名(重複可)の能力値が順位に応じて上昇する。

スーパーロボット大戦K』では、撃墜数が100を越えるごとに全ての能力値が+10される。

機体ボーナスのランクアップ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦UX』及び『BX』では、撃墜数100以上を達成するとそのパイロットが搭乗している機体のボーナス効果が1段階上のものに変更される。また、200以上さらにもう1段階(計2段階)上のものとなる。

あくまでパイロットの撃墜数による特典なので、乗り換えが行われると機体のボーナスはその時点で変化する。

グレートエース[編集 | ソースを編集]

V』より採用。80機(エースプラウド修得時は70機)を撃墜することにより、通常のエース特典に加え、更にグレートエース特典として「SPの初期値+25%」と「Exカウントの初期値+1」が追加される。

また、『T』ではさらに撃墜数100機以降、+50機を達成するごとに100TacP獲得できる追加要素が用意された。

グレートエースパイロットが、サブパイロットとして出撃した場合、グレートエースによる「Exカウントの初期値+1」の効果は適用しないが、「SPの初期値+25%」の効果はちゃんと適用する。

スーパーエース[編集 | ソースを編集]

T』ではVer.1.04、『30』ではVer.1.22(STEAM版のみver.1.2.0.2表記)のアップデートで追加された新段階。

撃墜数が300に到達するとエース及びグレートエース特典に加えて、出撃時の初期気力ボーナスが+5から+10に上昇し、獲得資金ボーナスが1.1倍から1.3倍に上昇する。

エースプラウドによる要求数軽減は対象外。

勲章&称号 [編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω』にて採用。個々のユニットのステータス画面に撃墜数が記録され、勲章アイコンが変化していく。

また、参戦作品単位での合計撃墜数が計算されており、計100・500・1000でそれぞれ固有の名称(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』名義ユニットで計1000ならば「サードチルドレン」など)を冠したブロンズ・シルバー・ゴールドのプレイヤー称号を取得する。

パイロットごとのエースボーナス[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』以降の作品の一部では、エースパイロットになったときに従来の効果に加え「格闘武器の最終与ダメージ+10%」「移動力+1」といった、パイロットごとに設定されたボーナスを得ることができる。

詳しくは「エースボーナス」の項目を参照。

主な採用作品

スキルエース[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦GC』『スーパーロボット大戦XO』で採用されているボーナスシステム。

特定の行動を何度も繰り返すと、対応する能力のエースになって特定のステータスにボーナスが加算され、対応するアイコンが点灯する。従来の技能ポイント制をアレンジしたような形で、またこの2作ではパイロット養成システムが存在しないため、実質的にその代替を担う。

他シリーズのエースパイロットに相当するのは、「撃墜スキルエース」である。

全部で7種類に分割されているが、パイロットによっては一部のアイコンがない。

スキルエース一覧[編集 | ソースを編集]

格闘スキルエース(格)
格闘攻撃を100回命中させると取得。格闘+10、命中+5、移動力+1。インファイトに近い効果。移動力+1の効果が特に大きく、スーパー系・リアル系問わず取得させておきたい。ただし、格闘武器を持たず、かつ格闘武器を持つユニットへ乗せ換えをすることが出来ない母艦の艦長や一部のパイロットには取得できず、アイコンも格闘だけ欠けたものが表示される。射撃スキル同様マップ兵器でも攻撃回数を増やせるが、格闘属性マップ兵器は少ないためこちらは1回ずつ稼ぐのが無難。
射撃スキルエース(射)
射撃攻撃を100回命中させると取得。射撃+10、命中+5、射程+1(射撃武器のみ)。ガンファイトに近い効果。こちらも射程+1の効果が特に大きい。上記の格闘スキルエースと共に早期習得としてはサイズ上の相手・戦艦の部位を援護攻撃なども駆使して徹底的に攻撃する位の意気込みでかかるといいが、強化パーツ取得狙いの場合、スペアパーツで回復されることも注意したい。マップ兵器で多くの敵を攻撃すれば同じだけ攻撃回数も増やせるため、MSHMのパイロットは比較的楽に獲得できる。
回避スキルエース(回)
敵の攻撃を100回回避すると取得。回避+10。回避が生命線のリアル系パイロットに特に有効。
防御スキルエース(防)
敵の攻撃を100回受けると取得。防御+10、装甲+10%。こちらはスーパー系パイロットに特に有効。戦艦等も前に出していると自然に習得できる。
技量スキルエース(技)
クリティカルシールド防御カウンターの総合発動回数が50回以上になると取得。技量+10、武器消費EN−10%。Eセーブに近い効果。必要な回数は上記より少ないが発動に運が絡むものばかりなので、パイロットにもよるが狙って取得するのはやや難しいように思えるが、CT率を上げる強化パーツや技量+のスキルパーツ、またシールド防御は防御選択か援護防御で必ず発動するという点を利用すればコンスタントに回数を稼げる。
撃墜スキルエース(撃)
敵を50機以上撃墜すると取得。初期気力+5、100機以上撃破で更に+5。獲得資金は50機撃墜ごとに+10%で、最大1.5倍まで上昇。「幸運」とは重複しない。
精神スキルエース(精)
精神コマンドを50回使用すると取得。SP+10、消費SP−10%。集中力SPアップを併せたような効果。SP消費が1の「偵察」を持っているパイロットならば、ステージ開始と同時に全ての敵に「偵察」をかければ2~3ステージぐらいで取得でき、そうでないパイロットもステージクリア直前毎にかけられるだけの精神コマンドをかけてからクリアするようにすればさほど苦労せず取得可能。また、取得後はSPが1の精神コマンド(「偵察」や「自爆」など)はSP消費が0となるため、実質かけ放題となる。このスキルエースは能力値のないサブパイロットにも唯一つけられるが、『GC』では電源を切って再開すると使用回数のカウントがリセットされ、獲得しても消えてしまうバグがある。

エースパイロット補正のまとめ[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス
α/α外伝 エース(+5) - -
第2次α/第3次α エース(+5) 資金1.2倍 -
トップエース(3位まで+5)

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス 備考
Z エース(+5) 資金1.2倍 - -
トップエース(5位まで+5)
第2次Z破界篇 エース(+5) 資金1.2倍 エースボーナス/第2次Z破界篇 撃墜数70以上でエースになる
第2次Z再世篇 エースボーナス/第2次Z再世篇
第3次Z時獄篇 エース(+5) 資金1.2倍 エースボーナス/第3次Z時獄篇 撃墜数80以上でエースになる
第3次Z天獄篇 エースボーナス/第3次Z天獄篇

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス 備考
A(GBA版) - 40機~:1.1倍 - 幸運及び周回特典による補正(最大3倍)とも重複するが、一度の戦闘で得られる獲得資金の上限は65535
また、LV99に達すると、NEXT経験値の欄に「ACE」と表示される(ボーナスは特になし)
80機~:1.2倍
120機~:1.3倍
160機~:1.4倍
200機~:1.5倍
R/D エース(+5)
ダブルエース(+10)
40機~:1.1倍 - -
80機~:1.2倍
120機~:1.3倍
160機~:1.4倍
200機~:1.5倍
J エース(+5) - - -
ダブルエース(+10)
W エース(+5) - - -
ダブルエース(+10)
トップエース(3位まで+5)
A PORTABLE エース(+5) 資金1.25倍
幸運と重複
エースボーナス/A PORTABLE -
K トップエース(3位まで+5) - - 撃墜数100機ごとに全能力値+10
L エース(+5) - - -
トップエース(3位まで+5)
UX - トップエース(3位まで1.2倍) - 撃墜数100及び200達成でそれぞれ機体ボーナス1段階上昇
BX - トップエース(3位まで1.2倍)
幸運と重複しない
- 撃墜数100及び200達成でそれぞれ機体ボーナス1段階上昇

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス 備考
V エース(+5)
トップエース(1位+5)
1.2倍 エースボーナス/V 撃墜数60機でエース
撃墜数80機でグレートエース
エースの必要撃墜数軽減スキルエースプラウド登場
X エース(+5)
トップエース(1位+5)
1.1倍 エースボーナス/X 撃墜数60機でエース
撃墜数80機でグレートエース
T エース(+5)
スーパーエース(+5、合計+10)
トップエース(1位+5)
1.1倍
1.3倍(スーパーエース)
エースボーナス/T 撃墜数60機でエース
撃墜数80機でグレートエース
撃墜数100機以降、+50機達成ごとに100TacP獲得
撃墜数300機でスーパーエース(Ver.1.03以降のアップデート以降)

単独作品[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス 備考
MX エース(+5) 資金1.2倍 -
NEO - - エースボーナス/NEO
OE - - エースボーナス/OE 撃墜数300以上でエースとなる

GCとXOの撃墜スキルエース[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス
GC/XO 50機~99機(+5)
100機以上(+10)
50機~:1.1倍 -
100機~:1.2倍
150機~:1.3倍
200機~:1.4倍
250機~:1.5倍

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

作品 気力 資金 エースボーナス
OG1 エース(+5) 資金1.2倍 -
OG2 エース(+5)
トップエース(1位+5)
エースボーナス/OG2
OGs エースボーナス/OGs
OG外伝 エースボーナス/OG外伝

エースの概念が確立する以前の作品[編集 | ソースを編集]

第4次と魔装機神は、特に撃墜数によるボーナスはない。64では撃墜数に応じて獲得資金にのみ補正がかかる

作品 資金 備考
第4次 補正なし 撃墜数がカウントされ、大小2種類の★マークで表示
魔装機神 補正なし 撃墜数が数値で表示されるようになった
64 20機~:1.1倍 幸運とも重複するが、一度の戦闘で得られる獲得資金の上限は65535
40機~:1.2倍
60機~:1.3倍
80機~:1.4倍
100機~:1.5倍
120機~:1.6倍
140機~:1.7倍
160機~:1.8倍
180機~:1.9倍
200機~:2.0倍

原作でエースと呼ばれた人物[編集 | ソースを編集]

アムロ・レイ
地球連邦軍最強のエース。一年戦争時のMS撃墜数は142機。艦船撃墜数は9隻を誇り、連邦軍中第2位の記録に相当する(1位は連邦軍が宣伝のために創作した架空の人物であると言われている)。ジオンからは『白い悪魔』の異名で恐れられた。
シャア・アズナブル
赤い彗星』の異名を持つジオン軍最強のエース。ただし、一年戦争時の撃墜数はトップ5に入っていない。これはガルマの死後一時期左遷されていたためであると言われている。
ランバ・ラル
ゲリラ戦を得意とし、『青い巨星』の異名がある。
アナベル・ガトー
一年戦争でのソロモンで連邦軍MSパイロットを恐怖で震え上がらせた『ソロモンの悪夢』。当時は専用のゲルググに乗っていた。
ノリス・パッカード
08小隊と交戦したとき、サンダースが「…エース…だ!」と発言している。実際に鬼神の如き強さを見せ付けた。
ウモン・サモン
ソロモンドムを6機撃墜したため彼もエースである。
キラ・ヤマト
コーディネイターとはいえ、奪取された4機のGと互角に戦い生き残っていたことでエース扱いに。原作中盤では既に軍全域に彼の話は広まっていた。
アスラン・ザラ
元々赤服なのでエリートなのだが、上のキラを相討ちとはいえ倒したことで更なる名声を得ることになる。
ムウ・ラ・フラガ
エンデュミオンクレーターでの戦いで、不利な状況の中ジンを5機撃墜したことから『エンデュミオンの鷹』と呼ばれ、連合軍のプロパガンダに利用された。
ラウ・ル・クルーゼ
世界樹攻防戦の活躍でネビュラ勲章を受章するなど、ザフトのエースとして名高い。
シン・アスカ
作中では「エース」どころか「スーパーエース」と呼ばれた。
グラハム・エーカー
ユニオンのトップガンであり、飛行形態からMS形態へと変形する彼独自のマニューバは、後年教本に「グラハム・マニューバ」として名を残している。
パトリック・コーラサワー
AEUのエースと自称しているが腕前は本物。そして何度撃墜されようと必ず無傷で生還するという凄まじい強運の持ち主。別名『不死身のコーラサワー』。
マイヨ・プラート
『ギガノスの蒼き鷹』の異名を持つギガノス親衛隊長。
ロイ・フォッカー
「髑髏」マークで有名な統合軍最強のエース。その名を冠した勲章が出来るほど。
一条輝
フォッカーの死後、数多くの戦場でエースとして活躍。伝記にもなっている。
マクシミリアン・ジーナス
天才」と自称するパイロット。その腕前はフォッカー、輝、ミリアすら凌駕する。
ミリア・ファリーナ・ジーナス
ゼントラーディ軍の間で「エースのミリア」と呼ばれていた。
イサム・ダイソン
天性の感覚からくるその技量はスカル小隊のエースにも勝るとも劣らない。事実、エースの称号とも言えるロイ・フォッカー勲章を何度も受章している。(が、素行不良により全て剥奪されている。)
工藤シン
戦闘機同士ではF-14に乗ってMIG-29 3機を簡単に撃墜し「そんなに撃墜数が欲しいのかよ!」と揶揄されるほどのエースであった。
流竜馬 (OVA)
月面十年戦争を終結させたゲッターパイロットで、『伝説の漢』と呼ばれている。旧式のゲッターロボゲッターロボGの大群を蹴散らすという離れ業をやってのける。
雷張ジョー
元軍のエースパイロットで通称「エースのジョー」。また「不死身の男」とも呼称されている。
エクセレン・ブロウニング
OGシリーズの公式設定によると、L5戦役のトップエース。ヴァイスリッターの特性とエクセレンの操縦技術が合致した結果と思われる。