ドラグナー1型

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ドラグナー1型
外国語表記 DRAGONAR-1[1]
登場作品 機甲戦記ドラグナー
初登場SRW スーパーロボット大戦A
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 メタルアーマー
生産形態 試作機
型式番号 XD-01
頭頂高 17.6 m
運行自重 61.5 t
最大発進重量 91.6 t
動力 FPW-2D型 超小型核融合炉×2
出力 21万ポンド(ドライ)
33.6万ポンド(CMP)
最大戦闘出力維持時間 37秒(MAX)【回復時間 CMP≦5 2秒~CMP=37 14秒】
出力・重量比 1.146(ドライ)
1.834(CMP)
メインノズル数 6
アポジモーター 12
装甲 マルチプルハイブリッド型ゼライトコーティング済
装甲厚 MAX205 mm
探知装置 イメージセンサー TAS1型
開発者 ラング・プラート
所属 地球連合軍
乗員人数 1名
パイロット ケーン・ワカバ
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スペック
(リフター1)
分類 フライトユニット
型式番号 XDFU-01
全幅 25.6 m
基本重量 19.7 t
動力伝達システム DFGS-AFN
出力 21万ポンド(ドライ)
33.6万ポンド(CMP)
※アフターバーナー時は15万ポンドをプラス
メインノズル数 2
アポジモーター 4
最高速度 M0.94/SL(海面速度)
M1.19(32,000フィート)
航続距離 2,650ノーチカルマイル
(4,908 km)
ハードポイント数 2
(ハイペロード総量:12.3 t)
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ドラグナー1型は『機甲戦記ドラグナー』の登場メカ。同作品の主役ロボットである。

この項目では飛行ユニット「リフター1」を装備した形態についても説明する。

概要[編集 | ソースを編集]

メタルアーマーの産みの親、ラング・プラートが開発した地球連合軍初のメタルアーマー。D-1とも呼称。

胸部の黄色のパーツは地球連合軍の象徴であるマーク。本機はデザイン段階で、既に連合軍に引き渡すことを前提で開発され、紆余曲折の果てに予定通り連合軍の手に渡る。

…ここまではよかったのだが、スペースコロニー・アルカードにD兵器を輸送していた擬装難民船アイダホが停泊していた際、ギガノス帝国の襲撃に始まる偶然により民間人のケーン・ワカバがパイロット登録されてしまい、ケーンと紐づけされたまま地球へと向かうことになってしまう。

ドラグナー2型ドラグナー3型が特化型であるのに対して、本機は専用装備キャバリアー0型の補佐を前提とした万能の戦闘型として開発されており、幼児向けテレビ絵本『ドラグナーひみつ大図鑑』では「(3機の中で)1番強い」と書かれている。キャバリアー未装備状態の本機自体は近距離戦闘に特化しており、パワーは素手でダインの首を引き抜いてしまうほど凄まじく、単騎で巡洋艦をズタズタに切り裂いて轟沈させるほどの戦闘力を有する。3機の中で最も運動性能が高い反面、中遠距離の火力や行動半径は他2機より低い。搭載された対話式コンピュータの愛称は「クララ」。

2型、3型と共通して、秘匿性とセキュリティを重視しパイロット登録機能を備えていたが、それがよりによって民間人に紐づけされてしまい、特定の民間人にしか動かせなくなり逆効果に。しかし、ケーン達の予想外の奮闘と成長によりD兵器は地球に到達し、目覚ましい戦果を挙げた。

あくまで量産型の試作機であり、際立った性能でないが、機体ポテンシャルが優れており、カスタム機のドラグナー1型カスタムへ強化される。

強化装備形態[編集 | ソースを編集]

キャバリアー0型
支援ユニット「キャバリアー0」を装着した形態。近接戦闘に特化しすぎた本機の不足部分を補い、単騎での戦闘能力を向上させる。
ドラグナー1型 (リフター装備)
飛行ユニット「リフター1」を装備した大気圏内飛行形態。本体は飛行前提の設計ではないにも関わらず、飛行が可能になるどころかマッハの壁を超えられる程の推力を持つ。4枚の翼は折り畳み機構を持ち、展開するとドッグファイトに欠かせない旋回性能に優れた複葉機の形態となる。
リフターを装着したD-1をリフター1と呼ぶ場合もあるが、本来はD-1用のリフターの名前である。
リフター1未完成時は戦闘機の主翼を流用した、急造の試作型リフターで無理やり空中戦に対応したこともあった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
初登場作品。主人公機をリアル系にした場合のみ、第1話・第2話限定でキャバリアー0型で出撃するが、レーザーソード使用でその都度キャバリアーを外してくれる。第3話以降は暫く素のD-1で戦うことになるが、序盤の分岐前にリフターが装備され、飛行可能になったことで一気に有用性が上がる。
まだMSのビームライフルが移動後に撃てない本作において、射程のあるP武器のハンドレールガンやレーザーソードは重宝する。また、本作のシールドが増加HPとして扱われる仕様により、パイロット特殊能力に乏しい身でありながら防御面をある程度補えることもあり、本作の仕様が追い風となった強豪ユニット。
なお合体攻撃の条件がレベルになっているため、レベルを間に合わせればカスタム前でも恐怖のトリプルアタックが使用できる。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
シールドの仕様がシリーズ共通のものに戻ったため、リメイク前ほどタフではなくなった。またMSのビームライフルをはじめ有射程のP武器が増えたので、単独だと相対的に没個性化した感はある。
とはいえ序盤から使えるリアル系機体としては相変わらず高水準の性能で、十分主力として使っていける。ケーンが不屈と比較的高レベルのシールド防御技能を持っているので、連続ターゲット補正の厳しい本作でも生存性は高い。また比較的気軽に使える合体攻撃を持っているのも利点で、頻繁に援護防御を使ってくるシャドウミラー兵への対策にもなりうる。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
最初からリフター装着状態。そこそこ強いが、真価を発揮するのはカスタム化してから。
スーパーロボット大戦GC
再びリフターなしからスタート。地上面でもキャバリアーに換装して出撃できるようになったが、レーザーソードが使えなくなる。合体攻撃はリフター付きになってから。実はリフター状態だとフル改造時わずかに攻撃力がカスタム後より高くなる(合体攻撃は除く)。
スーパーロボット大戦XO
『GC』の移植版だが、キャバリアーは『A』同様の外装パーツに変更された。分離コマンドか「キャバリアー突撃戦法」でD-1になる。

関連作品[編集 | ソースを編集]

Another Century's Episode
使用可能機体。カスタム化する前の状態で最後まで戦い抜くことになる(D-2も同様)。
地上ミッションではリフター装備となり、空中では自動で前進する仕様。宇宙ミッションではキャバリアー0型装備で出撃し、自発的に分離するかHPが半分を切ってキャバリアーが破壊されると本機に変化する。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

本体装備[編集 | ソースを編集]

2連式 25mm 機関砲
手の甲にあるバルカン。発射速度毎分1500発、携行弾数800発。主に戦闘バイクなどへの迎撃に使用する補助兵装。
SRWではカスタム後しか使用していない。
ショルダーボム
両肩に装備された手榴弾。対MA用手榴弾とも。
スローインボム
円盤状の手榴弾。シールド用のブリッジにマウントすることが可能。ショルダーボムと被るせいかSRWでは使われない。
迫兵戦用アサルトナイフ
格闘戦用武器。ふくらはぎに2本装備。
各D兵器共通の装備であるが、神田武幸監督の「ナイフは少年犯罪を連想させる」という意向から、原作劇中では未使用に終わった(漫画版ならびに小説版では使用。小説版ではアルトナイフと表記)。
迫兵戦用レーザーソード
両腰に2本マウントされた光線剣で、刀身の色はグリーン。対メタルアーマー用バズーカでも傷一つつかないアームストロング砲を両断する(22話)など切れ味は抜群であるが、後半では特殊コーティングなどで通用しないこともあった。
柄を合わせてツインソードのバリエーションがある。ケーンはこの形態で使用することが多かった。序盤で巡洋艦フンボルト(SRW未登場)に突入し内部からズタズタに切り裂いて撃沈したシーンはD兵器の強さをまざまざと示す結果となり、同じカットがバンクシーンとして後半でもギガノス機動要塞突入時に使用されている。
SRWでは「レーザーソード」「兵戦用レーザーソード」等、作品によって名義にバラつきがある。基本的にツインソード形態で使用される。一般的なビームサーベルや敵MAのレーザーソードより射程が長く使いやすい。
75mm ハンドレールガン LPS9型
主兵装の手持ち式実弾マシンガン。発射速度毎分1800発、鉄甲弾および爆裂弾を装填可能。
リメイク前の『A』では使いやすい移動後攻撃可能武器だったが、『AP』では移動後攻撃可能武器の全体的な増加により優位性を失う。
マルチディスチャージャー
アンダーバレルに装備した多目的ランチャー。プラズマグレネード2発を装填。スモーク、チャフ、フレアも装填可能。
ハイブリッドシールド
防御用のシールド。

リフター[編集 | ソースを編集]

5連デュアルミサイルポッド
リフター両翼に1基ずつ計2基装備。
SRWではこれの追加で素の1型より射程は長くなるが、攻撃力は低いため長距離戦での反撃で余裕がある時に使うぐらい。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

2連105mmハンドレールキャノン
肩に担いで使用する重火器。SRW未実装。

合体攻撃[編集 | ソースを編集]

Dフォーメーションアタック
ドラグナー1型[2]ドラグナー2型ドラグナー3型のコンビネーション攻撃。ハンドレールガンによる一斉射撃を行う。
劇中では前期OPで3機での同時攻撃を行っている(D-2の使用火器はレールキャノンだが)。
SRWでは攻撃力は恐怖のトリプルアタックに劣るものの、有射程P武器のため使い勝手に関してはこちらの方が上。
恐怖のトリプルアタック
ドラグナー1型[2]、ドラグナー2型、ドラグナー3型のコンビネーション攻撃。2型と3型で組み付いて動きを封じた所に、1型のレーザーソードによる一閃で斬り捨てる。
原作では3機で組み付き垂直降下して地面に叩きつける「恐怖のトリプル子泣き爺」で、ドラグーン2機とケーンが奪ったドーラで敢行した。
『A』や『MX』ではカスタム前でも可能。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備
切り払いが可能。
盾装備
上述のハイブリッドシールドでシールド防御が可能。
GBA版『A』では独自仕様のシールドによりかなり耐えられる。HPを減らしてから補給でシールドだけを回復させることで安全にケーンの底力を発動させることも可能だが、いかんせん技能レベルが2までしか伸びないためわざわざやる意味は薄い。A PORTABLEでは仕様がシリーズ共通のものに変わったため耐久面はリアル系なりのものに。
換装
『GC』のみ、キャバリアー0型に換装可能。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

・陸
リフター装着で飛行能力を得る。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

格闘武器の攻撃力+200
A PORTABLE』。主力武器であるレーザーソードが強化されるのはありがたいが、反撃時などには射撃武器を使いたくなることも多いし、恐怖のトリプルアタックも解禁が遠いので本形態の時点では十全には活かしにくい。本領を発揮できるのは強化後になるだろう。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ドラグナー1型カスタム
本機の改良型。
ドラグナー2型ドラグナー3型
共に開発された試作機ドラグナー
ドラグーン
本機含めたドラグナーの量産型。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 本機のデザインは、バンダイ側からの要望により「プラモデルの多色成型」を意識したデザインとなっており、特に脚部の多色ストライプが要望を顕著に表している。ただし、当時基準で「アニメーターの労力を考えると普通はしない」と大河原氏は後に語っている[3]
  • キャバリアーを付けた姿は時代劇の渡世人がモデル。キャバリアーを三度笠と合羽に見立て、近接戦闘時に脱ぎ捨てて相手に斬りかかるアクションをイメージしている。
  • 後の『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに作品ごと影響を与えた『ドラグナー』だが、本機は特にSEEDシリーズに与えた影響が強く、アサルトナイフは「アーマーシュナイダー」の元ネタ、レーザーソードの連結機構は「ラケルタ・ビームサーベル」、リフターは「ファトゥム-00」の俗称…といったように、各所に本機の影響が伺える。
    • さらに余談だが、ガンダムではないにも関わらずSDガンダムシリーズにもD-1が元ネタと推測される「ドラグナージーク」が登場しており、彼を開祖とした流派「雷龍剣(サンダーソード)」の継承者の1人に「運命騎士インパルスガンダム」が存在する。巡り巡ってSDガンダムシリーズにおいても『SEED』シリーズと縁を持っている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. MECHANICS、機甲戦記ドラグナー公式サイト、2022年1月6日閲覧。
  2. 2.0 2.1 『A』ではキャバリアー0型形態でも合体攻撃可能だが、レベルで解禁される都合上全滅プレイが必須。
  3. KADOKAWA『大河原邦男 プロフェッショナルの50年』より。