ハーケン・ブロウニング

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2015年2月8日 (日) 15:14時点におけるSilva (トーク | 投稿記録)による版
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ハーケン・ブロウニング(Haken Browning)

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』の主人公ロストエレンシア出身の賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)で、陸上戦艦『ツァイト・クロコディール』の2代目艦長。現トレイデル・シュタット代表のツァイト初代艦長ジョーン・モーゼスの養子にあたる。ジョーンから譲り受けたステーク付きの銃剣「ナイトファウル」と、展開ギミックを内蔵したリボルバー式の長い拳銃「ロングトゥーム・スペシャル」の二種の銃火器、更にトランプ型のカード爆弾を駆使して戦う。なお、活かされる事はなかったが先天的に優れたPTの操縦技術を持っている(後述)。

口癖は「OK」。クールでニヒルな性格だが、それ以上にキザな人物で女性に対しては特に甘い。しかし、二枚目キャラという位置づけではなく、毒舌な女性キャラクターが多い今作ではむしろひどい扱いを受け、苦労している。ぶっちゃけ三枚目寄りである。錫華からは「チャラ○○(男、ェ門、ノブ等)」と呼ばれ、神夜に寄り付く悪い虫扱いである。他にも、腹心の部下であるはずのアシェンからは「カッコつけ野郎」と呼ばれ、キュオンには「自分がカッコいいと勘違いしているキザ生物」「キモキザ」とまで言われ、ドロシーには「あなた、自分で思ってらっしゃるほど、キマってませんわよ?」とまで言われる始末。更には沙夜に騙されて有栖零児小牟と戦う羽目になったこともある。しかし、彼の女性への態度は口だけではなく、女性に対しては絶対に弱みを見せない、女性のためなら命を賭けるのも厭わないという行動にも表れており、一種の美学と化している。彼が孤高を覚えるのも、そんな己の信念をたった独りでも貫くことからであろう。

また、滅多にないが、感情的になっている時は口調が荒くなる事がある(零児との会話やピートに本気で怒った場面等)。

なお、他人の事はあだ名を付けて呼ぶ事が多く、名前で呼ぶ相手は少ない(EXCEEDでは名前で呼ぶ事が増えているが、アシェンや神夜、零児、アレディなど、彼が名前で呼ぶ事が多い人物はハーケンにとっても特別な仲間と言える)。

23年前にマイティエーラの中にいるのをアシェンと共に発見され、ジョーンに育てられた経緯を持つが、その正体は初期型Wシリーズの試作体「W00」である。他のWシリーズはアンドロイドだが、彼のみは「人工受精にて、先天的にPT操縦技術を刷り込んだ人間」、つまりWシリーズ唯一の生身の人間である。更に専用機として『ゲシュペンスト・ハーケン』も開発されていた。生身の割には、他のWシリーズと互角に渡り合えるので肉体的にも何らかの調整を受けている可能性がある。

しかし、赤ん坊から育てる必要があるため即戦力としては期待できず、ゲシュペンスト・ハーケンと共に計画が凍結されていた。後にシャドウミラーが「あちら側」から「こちら側」へ転移した際に、初期型Wシリーズと共に別世界へと転移し、ロスト・エレンシアへと辿り着いた。ゲシュペンスト・ハーケンは結局実際に製造されることはなかったが、後に小型化されたレプリカ(ファントム)が紆余屈折を経てハーケンの相棒となった。

両親は不明だが、「無限のフロンティア」予約特典CDではレモンが母親であるかのような描写がある(事実、彼の姓はブロウニングである)。また、アクセルの口癖を度々口にすることから、父親はアクセルではないかと言われている。これに関しては、エンターブレイン刊『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ パーフェクトバイブル』での開発者インタビューにて、開発側から「ハーケンがアクセルのDNAを受け継ぐキャラである」という発言があった。ただし、『ここで言うDNAとは遺伝子のことではなく、特徴や要素と言う意味合い』という注釈が付けられてもいる。

モチーフは童話の『ピーターパン』の登場キャラクター、フック船長(ハーケン(Haken)=ドイツ語で鉤、鉤印=フック)。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
OG2シナリオ冒頭でW00としてアクセルの台詞の中に登場。当時のハーケンは赤ん坊で、アクセルから「実戦にも出せないタイプ」と言われている。
無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
主人公として活躍。前半は器用貧乏さが目立つ。しかし中盤辺りから次々と強力な技『ジャック・ポット(通常技)』や精神コマンド『士気』『孤高』『閃き』『切り札』等を覚えていき、最終的には主役に相応しい器用万能キャラになる。早くから幸運を使えるのも利点。イベントで覚える特殊技『ランページ・スペクター』+『熱血』or『士気』(+集中or感応)の連発も猛威を振るった。欠点は重い敵を落としやすいことと、自力で必中が使えないこと。また、クリティカルによるダメージ上昇率が高いので『熱血』や『切り札』がやや持ち腐れになっている事も否めない。
無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
前作から引き続き、パーティーメンバーとして登場。主人公の座はアレディ・ナアシュに譲ったものの、ハーケンが中心となるイベントも多く、もう一人の主人公とも言える。今回は切り札特殊技能で、自力で必中の効果を得られる。全員に閃きをかける新特殊技『キャンフィールド』が低F.GAUGEコストで、ボス戦での防御強化に役立つ。ただし『気合』はなくなり、『ランページ・スペクターII』が微妙な性能になった。プロローグにてアクセル操作中に彼とファントムと戦うことになるが戦闘後に仲間になる。なお、3ターン経過で自動的に戦闘が終わるが、ハーケンを倒すとアクセル専用のアクセサリが手に入る。この戦闘はハーケンにとって様子見ということもあってか毎ターン「手加減」を使ってくる。ただし、ファントムは通常通りなので注意。
PROJECT X ZONE
神夜と共にムゲフロ代表として参戦。なお、ゼンガーとも共演した。初登場はプロローグ3で11話で正式参戦する。機械系の敵が多く出現するステージで『スーパーロボットウォーズ』発言をした。<br />ムゲフロと戦闘システムが似ているためか、技が使いやすく、どんなソロユニットにも合わせやすいが、セブン・スタッドで敵のブロックを一撃で割れないので注意(それでもほとんどの敵のブロック値を0にできるほど高いが)。スキルや装備品でSPDに補正がかかっていない場合、行動順は中盤あたりになる。また、自身の狙撃で通常技(必殺技)射程4を発揮できる数少ないユニットだが、XP消費型なので神夜のや、自身の切り札との兼ね合い次第になるだろう(全部使おうとしたら150%でも足りない)。

人間関係

無限のフロンティアから

アシェン・ブレイデル
腹心の部下であり、Wシリーズとしても自身の護衛任務を与えられていた。マイシスターセブン。文句の言い合いになることも多いが、彼女の性格は理解しており、ファミリーの一員として大切に思っている。EXCEEDで彼女がオルケストル・アーミーに一時出向しているのは、ハーケンの意向によるもの。育ての母であり姉であり妹でもある。マイシスターセブン。
楠舞神夜
保護対象であり、世界の命運というリスクを背負ってでも護るべき存在。保護の報奨金を目当てにハーケンは序盤行動していたが、結局神夜の頼みに応じて世界中を連れまわすことに。当初は神夜がハーケンに惚れている描写はあったものの、ハーケンからしてみればあくまで保護対象だった。しかし終盤は……。EXCEEDではより親密な関係になっているが、尻にはしかれているようである。
錫華姫
神夜のお目付け役。彼女からは、神夜に付く悪い虫として警戒されていた。EXCEEDでは神夜との関係を聞く場面もあり、警戒もほぼなくなり、修羅場になりそうになっていたのを楽しそうにしている場面はある。またEXCEEDでは、戦闘時の掛け合いで彼女の操る邪鬼銃王を「ジャキガイン」と呼ぶ場面も。
ジョーン・モーゼス
養父にしてハーケンに戦いを教えた師匠。初代「さすらいの賞金稼ぎ」だが、自身がさすらわなくなったのでその名をハーケンに譲った。ナイトファウルは元は彼の武器。ハーケンが唯一弱音を吐ける人物。その絆は本物の親子同然であり、EXCEEDではアクセルに「ジョーンがくれた誇りさえあれば、本当の父親の事は何も知らなくていい」と彼を慕う気持ちを伝えている。しかし、初登場時に親子だと思った神夜に不機嫌そうに「姓が違う」と言っていた辺り、ハーケンはジョーンと血がつながっていない事に負い目を持っていたようにも見える。ハーケンの女好きな性格は間違いなく彼譲り(というか、ハーケンすら「クソジジイ」と呆れるほど)。カタカナ多用のキザな話し方も彼の影響と思われる。
リィ・リー
ツァイト・クロコディールの副艦長で、互いに深い信頼関係を持つ。事態打開のため、ツァイトへの負担が大きい無茶な提案をするハーケンに呆れる様子も見せるが、仕事はきっちりこなす。
澄井鞠音
ツァイト・クロコディールのメンテナンス担当。メカニック方面で絶対的な信頼を置いている。
カルディア・バシリッサ
W06。ハーケンが何らかの条件に達した場合、抹殺する命令を下されていた。…その割には(仕方ないとはいえ)W00の顔を知らないというミスがあったが。EXCEEDにて鞠音が修復するも途中でピートに奪取される。そして、交戦データをロストしたまま再びハーケン達と戦闘。
士浪
武酉城の城下町で、万屋『大判小判』を経営する。ハーケンはお得意様である。
琥魔
あまりにも露骨な金銭への執着と腹黒さに呆れ気味。女性に甘い彼が、厳しい対応を取ったことのある数少ない相手。それでも、その逞しすぎる商売根性には一目置いている。
ドロシー・ミストラル
まだハーケンが小さかった頃、シュラーフェン・セレストで彼女に爆弾を蹴りつけられたことがある。現在でも何かと因縁があるが、高純度のミルトカイル石を破砕弾のアルギュロスやアントラクスに加工して提供してもらったりと協力関係もある。
アン・シレーナ
神夜達が見ている前でナンパを試みたことがあるが「鱗がない」という理由で相手にされなかった。戦うこともあるものの、最終的には協力関係を結んでいる(というより、最初から友好的だったのだが、アンが面倒臭くなったために戦闘に入った)。
レモン・ブロウニング
Wシリーズの開発者。母親疑惑あり。ゲーム本編中で会う機会はない。『無限のフロンティアEXCEED』には彼女が身に付けていたと思しき「紫のサークレット」というハーケン専用アクセサリが登場し、「懐かしい感じがする」らしい。EXCEEDのEDではアクセルにブロウニング姓の由来を問われた際にレモンが母親である(のではないか)と発言している。

無限のフロンティアEXCEEDから

アレディ・ナアシュ
新旧主人公として共演。先輩冒険者として、悩み多きアレディを導いていく。スヴァイサー戦では、息の合ったコンビネーションアタックを披露した。なお、彼によるとハーケンの覇気は「ごく普通」らしい。
アクセル・アルマー
レモンの恋人。父親疑惑あり。『無限のフロンティアEXCEED』で共演。ファントムに極度に反応した彼を警戒して初対面時には戦闘になった。一方で、ハーケンにとっては家族を救ってくれた恩人である。なお、「ハーケンがアクセルに似ている」とアルフィミィやアクセル本人から言われている。
アインスト・アルフィミィ
アクセルの相棒。「アインスト」という単語に極度に反応した彼女に対してはアクセル以上に警戒している。
ピート・ペイン
W03。マイブラザー・スリー。彼の取ったある行動はハーケンを激怒させ、宿敵関係となった。しかし、味方に勧誘しようとした事もある(この行動には沙夜を味方に引き込んだ零児ですら呆れていた)。そして、ピートが最期まで任務に殉じ、ハーケンの為に自爆を行った事には沈痛な面持ちで彼をアシェンと並ぶ「ブラザー」と認めた。なお、彼が被っていたベレー帽はアクセサリという形でハーケンが受け継ぐ事になる。
マークハンター
同業者。実力は認めているものの、彼の行動理念には共感していない。マークが何度も寝返りを繰り返した事にはハンターとして許せなかったようで、二回目の戦闘終了後にはトドメを刺そうとした(無限のフロンティアシリーズは基本的に敵に直接トドメを刺す場面はほとんどない)。しかし、当人のおかしな信念や回りの勢いに流され、結局パーティに加えて行動することに。

他作品の人間関係

有栖零児
他世界からやってきたエージェント。当初はハーケンが沙夜に騙されていて戦うが、その後すぐに和解。パーティ唯一の男性(EXCEEDでは数名増えている)の仲間という事もあり、対照的な性格でありながら、馬が合っており、パーティの中での最大の理解者・親友と言っても差し支えない。『無限のフロンティアEXCEED』では前作で行方不明になった零児達をハーケンは本編中に至るまでずっと探し続けていた事からも彼に対する友情が伺える。
小牟
零児の相棒。当初はハーケンが沙夜に騙されていて戦うが、その後すぐに和解。「ダ・フォックス」と呼ぶことがあり、EXCEEDでは定着させようとするなと言われている。腐女子思考で勝手に零児とカップリング妄想され、不満を露わにすることも。
KOS-MOS
他世界からやってきたアンドロイド。ハーケンはアシェンと長い付き合いだからということもあるだろうが、KOS-MOSのことも機械としてではなくほぼ人間として扱っている。
沙夜
初対面時、彼女にまんまと騙された。

関連機体

ファントムゲシュペンスト
シャドウミラーで自身の専用機として開発されていた『ゲシュペンスト・ハーケン』のデータを、フォルミッドヘイムの技術で解析して制作された等身大サイズのレプリカ。オリジナルのデータの一部が未解析のまま本機にも搭載されているためにハーケンとは深い因果関係があり、ハーケンにとっては兵器の域を越え、家族と呼べる存在である。
ヴァールシャイン・リヒカイト
宿敵。彼を倒してハーケンは「世界を創り変えた」が、EXCEEDでも形を変えて再び相対する事になる。

装備

無限のフロンティアシリーズには多数の装備可能な武器が登場するが、どれを装備しても戦闘中の使用武器は以下の武装で固定となる。

ナイトファウル
ステークの発射口とリッパーを取り付けた、大型の銃剣。ハーケンはこの多機能な武器を、自分の手足のように扱う。ステークはその破壊力から障害物を破砕するのにも使用され、後にドロシーから提供された特殊弾『アルギュロス』『アントラクス』の装填により、ミルトカイル石も破壊可能になった。なおシリーズの終盤には、ハーケン専用武器として『ナイトファウル極』と言う武器が登場する。PXZにおいて多機能型の武器を持つキャラ(イムカ、レディ)と共演した時には反応されていた。
ロングトゥーム・スペシャル
ハーケンが普段左腰に携えている、リボルバー式の長い砲身を持つ拳銃。通常は実弾を発射するが、『クロンダイク・モード』をセットすることで砲身が展開し、極大サイズのレーザーを発射することが可能となる。必殺技『ラスト・ショウダウン』『ファントム・ホールデム』のトドメに使われる。EXCEEDでは、通常技『クアッド・ソリティア』でもクロンダイク・モードを展開するようになった。
カード爆弾
トランプの形状をした爆弾。通常技『ベスト・フラッシュ(EXCEEDでは2nd)』で使用。EXCEEDでは更に通常技『ファイヤー・マウス』や必殺技『ファントム・ホールデム』でも使う(『キャンフィールド』で使っているトランプがこのカード爆弾かは不明)。これが正式名称かどうかは語られていないが、ハーケン自身は「カード爆弾!」と叫んでいる。

習得する使用技

本人が使用する技名は、そのほとんどがカード用語から取られている(詳細は記事「ギャンブル」を参照)。ただし、「ファイヤー・マウス」のみ神夜の「火鼠の衣」から取ってある。最後の一撃がナイトファウルのステークを撃ち込む動作になっている技は、全て気絶効果と壁バウンドによる反射特性(⇒次の技へ繋ぎやすい)がある。

詳細は下記記事を参照。

月鱗(がちりん)ゴースト
PROJECT X ZONEで使用する神夜とファントムの二人と一機で放つ合体攻撃。ゲシュペンストキック→カード爆弾と月鱗で巻き上げて→クロンダイク・モード、月鱗、グラン・スラッシュリッパーの一斉攻撃で吹っ飛ばす。マップ上2~4体の敵を巻き込む複数技という扱い。

習得する精神コマンド

詳細は下記記事を参照。

習得する特殊技能

戦闘中に自分の行動順が回ってきた時、発動条件を満たすと一定確率で発動。消費するパラメーターは一切ない。

詳細は下記記事を参照。

キャラクターBGM

All Correct!
無限のフロンティアでのハーケン専用の戦闘曲。通常戦闘画面でランダムに流れるが、ハーケンが必殺技や特殊技を使用した時は強制的にこの曲になる。元々はタイトル画面用の曲として作曲されていたのだが、途中で作曲スタッフが「ハーケンの方が合うね」と判断してキャラクターテーマに持ってきた。
ALL Correct!(Ver. EF EXCEED)
EXCEEDでのテーマ。『All Correct!』のアレンジ。
OK? All Correct!
EXCEEDで、特殊技や必殺技を使用した時のBGM。こちらも『All Correct!』のアレンジ。
Rocks
PXZで月鱗ゴーストを使用した際に流れる。

名台詞

共通

「OK」
ハーケンの口癖。単独で使われることは少なく、後にハーケンが相手にアドリブで付けたあだ名が続くことが多い。話の仕切りでもよく使われる。EXCEEDでは神夜も使うようになった(前作でも稀に使う)。彼女の場合は「おーけい」という感じだが。
「俺に惚れるなよ?」
キザな彼らしいセリフで、幾つかのバリエーションがある。神夜のみこのセリフに「だ…駄目ですか?」とときめいたものの、その他の女性キャラからは「趣味じゃない」「キモい」「自分で思っているほど決まってない」と散々。またEXCEEDでカッツェに対して言っている時は、本当に勘弁して貰いたいようで明らかにテンションが落ちて「本当に頼むぜ」と念を押している。
「コール・ゲシュペンスト!」
小牟の発案を受けて使い始めたファントムを呼びだす際の台詞。当然元ネタは初代ゲシュペンスト乗りからである。当初は支援要請用の台詞だったが、EXCEEDでは本編でも使用。奪った機体を取り戻そうとしても無駄だと言うピートに対して、「そいつはわからないぜ?」と切り返した後に叫び、元ネタの人と同じように本当に転送による召喚を実現した。しかし、ファントムがすぐには現れなかったので変な空気になってしまう(おそらくピートの制御下を脱するのに時間がかかったものと思われる)。キマるようでキマらない、彼らしい一幕である。
「俺の道だ!」 / 「俺のプライドさ!」
それぞれ、「無限のフロンティア」と「EXCEED」で孤高を使った際の台詞。

無限のフロンティア

「……! アシェンよ」
「その言葉が聞きたかった」
ゲーム開始5分もたたない内に寝ている神夜と遭遇して、アシェンから胸のサイズの分析結果を聞いた際の台詞。このゲームのノリを象徴する発言である。
「……だが、昔の話だ。俺は過去に引きずられはしない。」
自分が20数年前マイティエーラで拾われたことに対して。同様の発言は序盤から何度かあるのだが、気にしないと言いつつ、自分の正体がわかった際にはさすがに動揺していた。(後述)
「そうだな。……キバを抜かれたビーストは死ぬ、か。だが、何にでもキバをむく奴も、長生きはできないぜッ!」
ジャイアントマーカス号内でルボールと初対面した時の台詞。かつての相棒であったリィを「キバを抜かれた獣」と侮蔑したルボールに対して、痛烈な皮肉で返した。
「イイ奴だな、ミスター」
自らの正体を知り、ファントムがW00である自分の命令を聞いてくれていた事を知った際の台詞。もちろんファントムはプログラミングされていた命令に従っただけで意思などないのだが、沈黙した姿はハーケンの言葉に応えるかのように描かれている。
「俺はロストエレンシアの賞金稼ぎ、ハーケン・ブロウニング。」
「ジョーン・モーゼスのあとを継いだ、ツァイト・クロコディールの二代目艦長。」
「この20何年かの“俺のヒストリー”がウソじゃないなら……それでいいのさ。」
自らの正体を知って。仲間達の前では自身の正体について全く気にしていないように振る舞うが…。次の零児との会話からどうやら虚勢であったとわかるが、捉え方によっては自分自身に言い聞かせているようにも見える。
「そいつは失礼。軽くへたりこむくらいした方がよかったかな?」
「……そんな姿を見せたら、カグヤとかは心配しちまうだろ?」
ハーケンの男の美学その1。零児に「正体に衝撃を受けたのはハーケン以外だけ」と突っ込まれて。この言葉に、零児は「男の見栄も大変だ」と理解を示していた。
(……俺の生まれ故郷、か)
(興味もショックもそんなにないが……気持ち的にはクールにはなり切れんか)
アークゲイン・アインストハーケン撃破後。戦闘前はそれなりにショックを受けたと言っているのでやや矛盾しているが、自らの正体を知ってすぐなだけに、まだ気持ちの整理がついていないということの表れか。
「楽しかった……。」
「楽しかった……だとさ。」
「18かそこらの娘がだぜ?笑わせてくれるよな。」
「まだそこまで生きてねえだろうに。……これからだろうが。」
「臭いモンにフタするために、なんであんなナイスガールに、全部押し付けなきゃいけないんだ?」
神夜は自分の命を捨ててでも世界を救おうとしている、と零児に言われて。ハーケン達との旅を楽しかったとだけ言って別れようとした神夜に対し、ハーケンは…。この辺りまではハーケンが神夜を思っている描写はほとんどなかったが(神夜がハーケンに惚れている描写はあった)、ここからラストにかけて一気にハーケンと神夜の仲が深まっていく。
「……なめてんのか? てめえ。」
「男が命を賭けようって言ってるんだ。」
「……女のために決まってるだろうが。」
ハーケンの男の美学その2。世界を守る為に、世界の滅亡というリスクを背負ってでも神夜を救うのかと零児に問われて。例によって零児はこの発言に理解を示す。対等に話せる零児の前やモノローグ等で見せるこうした熱い一面が、ハーケンがただのキモキザ男ではないとプレイヤーに知らしめることとなった。
「ハッ……。OK、エージェント。」
「とんだロマンチストもいたもんだ。……呆れて物も言えないぜ。」
上記の台詞の後、零児がハーケンを助けるためにエンドレス・フロンティアに残る事を決めた際に。こんな事言いつつもかなり嬉しそうである。
「俺が失敗すると思うのか? カグヤ。」
「少しでもそう思うなら無理に連れ出すつもりはない。」
「勝ち目から考えれば、“厚い”ギャンブルじゃない。」
「……だが、勝つ。勝つと決めた勝負には、オールベットだ。……成功する、しないは関係ないのさ。」
自分を連れ出して、失敗したら世界は誰が守るのかと神夜に問われて。神夜には賭けになってないと突っ込まれたが…。
「ガキの頃、Dr.マリオンに聞いたおとぎ話がある。」
「プリンセスを連れて行こうとする月の使者を止める方法はないそうだ。」
「ただ唯一……連れ去られた本人が、帰ることを拒絶した場合を除いて、な。」
「……あなたが、それを望むなら。」
「それも、最高のスマイル付きでならば、な。」
神夜に「私をさらってくれますか」と問われて。
「どうやら、そういうことらしい。フッ……笑えるだろ?」
「……笑ってくれよ、オヤジ。」
ジョーンに自身の出生の秘密を話して。作中唯一ハーケンが弱音を吐いた場面だが、前述の神夜を救った直後にこのイベントが来るのである意味インパクトがでかい。ちなみに、ハーケンが自分の正体を知ったすぐ後にもジョーンとの会話があったが、その時は一度「ああ、そうだ。……オヤジ。」と言いかけたものの、踏ん切りがつかなかったのか「なんでもない」と誤魔化していた。
「OK、行ってくるぜ。……ダディ。」
「軽く……世界を救ってくる。」
上記の会話の後、ジョーンに「お前は俺の息子だ」と言われて。
「帰りたいなら、一人で帰りな。……どこか。俺たちの知らない所へな!」
最終決戦で敗北したヴァールシャイン・リヒカイトに対して。
「………!」
「おっと……。こいつは失礼。レディに恥をかかせるところだったぜ」
無限のフロンティア本編最後の台詞。神夜と二人きりになり、彼女から明かりを落としてくれないかと言われての返事。この後画面が暗転し、スタッフロールに移る。

無限のフロンティアEXCEED

「2人そろってロストメモリー? 本当のことを言いたくないのかもしれないが……そんな都合のいい言い逃れ、聞いたことないぜ?」
アクセル及びアルフィミィと出合った時、両方とも自分が記憶喪失であると言った事に対して。それに対してアクセルも「俺も(言い逃れのために記憶喪失を装うなんて手段は)使った事がない」と返している。スーパーロボット大戦Kでは主人公及びヒロインの片割れがその「都合のいい言い逃れ」を使っているのだが…。ハーケンもアクセルもその事について否定的な意見を述べている所から、製作者側の一種の自虐ネタとも取れる。
「OK、不機嫌ガイ。……気が合うじゃないか。」
「俺もそうさ。何でかはわからないけどな。」
アクセルに「何でかはわからないけど、どうもあんたのことが気に入らない」と言われて。似た者同士だからなのか?
「……この世界が“変わった”時、消えちまった。」
「俺は今でもそいつらを捜してる。……礼も言ってないんでな。」
アクセルとの戦闘後、かつて同じように戦闘に陥りながらも最終的には共闘した零児達の事を語り、アルフィミィに彼らは今どうしているのかと訊ねられた際に。ハーケンにとって零児達を見送れなかった(或いは結果として見捨てる形になった)事は大きな心残りになっているようで、他の場面でも同様の事を語っている。
…とはいうが、その頃小牟は呑気にインターネットをやっていた(初登場時の台詞より)とか思うとかなり台無しである。
「通りすがりのバウンティーハンターさ。」
「俺はハーケン・ブロウニング。人呼んで……」
『さすらいの賞金稼ぎ』
「……ってな。」
上記の台詞の後、満を持して神夜達の元へ現れ、ジョームに「何者だ」と問われた際の台詞。カッコ良く決めているが、実際は黒ミルトカイル石の発生で退路がなくなり、前方に穴を開けて脱出しようとしたらたまたま神夜達がいただけ。尤も、この時ハーケンは新大陸の波国へ向かうついでに神夜に会いに行こうとしていたので結果オーライではある。
「ウェイト。シュラバ、ノーだ。落ち着いて見てくれよ、プリンセス」
ドロシーの部屋にある銅像がハーケンに似ていることで、神夜に無表情で「……ハーケンさん?」と言われて。完全に尻に敷かれている様子。結局銅像は20年以上前の姿のジョーンの姿であった(ハーケンの帽子とコート、ナイトファウルは元々ジョーンの装備)。
「プライドの持ちようは人それぞれさ。だが俺は……」
「ロマンや冒険を追いかけるハンターでいたい……かな」
マークハンターとの初対面後に錫華が「マークハンターはハンターとしての仕事に誇りはないのか」とハーケンに訊ねた際の返答。神夜はこの発言にときめくが、ネージュとアシェンには「ウザい」と評された。
「まともなツッコミ役がいないからな…。 」
アシェンが合流した際にパーティメンバーのボケ倒しっぷりを突っ込まれて。前作最強のツッコミ担当者の不在が響いているが、彼の合流は中盤の終わり際である……。
「まったく、ナイスタイミングすぎるぜ。……無事でなによりだ、Mr.アリス。」
零児初登場時。
「…………。」
「……いい加減にしろよ。」
「俺のファミリーに手を上げた落とし前、安く上がると思うんじゃねえぞ、ピート・ペイン……ッ!」
「コードPTP」が通じなくなったアシェンを直接破壊しようとするピートに対し。普段は飄々としている彼が珍しく怒りを露にしている。
「……うるせえな、黙ってなよ。」
「あんたの出る幕なんてないのさ。メインアクターの一機と一人は、もう舞台に上がってるんだぜ?」
前作のラスボスであるヴァールシャイン・リヒカイトがアルクオンに憑依して復活した場面より。かつての宿敵を完全に三下扱いである。
「……違うぜ、アレディ。ここから、やっと始まるのさ。」
「このエンドレス・フロンティアを連中の好きにはさせない。」
この世界を守るためのバトル……オン・ステージといこうかッ!
アグラッドヘイムにて、アレディが「これが最後の戦いになる」と発言した際の台詞。この台詞と共にEXCEED最終章『遥かなる戦い、開幕』の幕が上がる。
「俺に指揮権を、ね。それならもうわかっているはずだぜ?」
「アシェンもファントムもアークゲインも……破壊するつもりなんてない。」
「みんな、大切な俺のファミリーだからな。」
ピートとの決着後に、彼から指揮権を委ねられて。口にこそ出していないが、アークゲインすらファミリーだと発言している事から、ピートもファミリーとして手を差し伸べようとしたのであろう。
「ここは無限のフロンティア……俺達の世界だぁっ!!」
最終決戦にて、アレディとの連携時の宣言。シャドウミラーと深い関わりがある異邦人の彼が、似たような存在であるアグラッドヘイムを否定し、ここが自分の世界であると認め戦う姿はAでのアクセルやラミアを思い出させる。
「やっと……ちゃんと見送ってやれるぜ、レイジ。」
EXCEEDのEDにおける零児との別れにおいて。前作での不本意な別れを心残りに思っていたハーケンの零児への友情が伺える発言である。
ハーケン「アディオス、ゆらぎの街のアリス。」
零児「ああ。またいつか、な。」
EXCEEDにおけるハーケンと零児の別れの挨拶。
「……ウェイトだ、アクセル・アルマー。」
「あんたは、おそらくネバーランド……つまり、俺やアシェンと関係のある人間なんだろう。」
そして、俺の本当のファーザーも知っているのかもしれないな。
「だが、俺にはもうオヤジがいる。……俺を“二代目”と言ってくれた男が。」
「俺には、その誇りさえあればいい。他は間に合ってるぜ。」
記憶が戻ったアクセルに「自分(ハーケン)の秘密を知りたくはないか?」と言われて。この台詞により、ハーケンとアクセルの関係は謎のままに終わったのだが、逆にわざわざ父親の話を切り出したので関係に気付いていたとも受け取れる。ただし、ジョーンがハーケンの正体を気にせず息子と認めてくれているため、自分も気にしない、という風にも受け取れる。ハーケンが実際にジョーンやファミリーに支えられていたからこそ生きてこれたことを考えれば、前作終盤から自分の正体についてふっ切れているハーケンとしては、知らなくて済むことは知らないままでいいということなのかもしれない。一方でジョーンへの感謝の気持ちにあふれるこの発言にアクセルも満足して元の世界へ戻る事になる。
「シャオムゥとレイジが言ってたろ? ……世界はつながっているのさ。」
「あんたと俺の往く道が……いつか交わる時が来れば、な。」
元の世界へ帰るアクセルに、「また会えると思うか?」と訊かれて。OG外伝にてアクセルがキョウスケに同様の台詞を言っている。
「この世界の一員、か。ひとつだけ言えることがあるぜ。……あんたにだけは。」
「改めてようこそ、エンドレス・フロンティアへ。」
「少なくともアレディ……あんたはもうこの世界の仲間さ。」
アレディに対して。他作品から登場したキャラクターをすべて送り返した後の台詞。

プロジェクト クロスゾーン

「OK、ボス。スーパーロボットウォーズ、始めようか!」
様々なロボット系の敵勢力が出現するステージ『異次元の断崖で』において、ゼンガーの「相手にとって不足なし!往くぞ……!」の後に続けた台詞。このステージでは「シャイニングフォース イクサ」の原作ではトウマかシリルのどちらかを防衛戦のために残さなければいけない上に、敵対組織の主にいつの間に入られていた程警備がザルなトウマ達の本拠地であるジオフォートにて、ファントム等無限のフロンティア出典の敵以外にも、シゾー率いる蒸気獣(サクラ大戦より)、VAVA率いるイレギュラーレプリロイド(ロックマンXシリーズより)、ロボティアン(ワルキューレの冒険より)といった実に様々なロボットと戦うことになる。しかも、このステージではBGMが「Rocks」固定である(さらにこのステージのタイトル『異次元の断崖で』は「Rocks」の歌詞の一節である)。ちなみにこのステージをクリアした後にファントムを修理し(ドロシーの装置は規格が合わないので外された)、上述の月鱗ゴーストが使用可能となる。
ちなみにこの後、トウマが「ここって俺達の本拠地だよな?」と疎外感を露にする。
ヴァシュロン「神夜ちゃんも攻め好きですねぇ、わかります」
神夜「あ、あの、意味が解らないんですけどぉ…?」
ハーケン「エンドレス・フロンティアのガールズは、皆攻め好きさ」
ヴァシュロンとの掛け合いにて。神夜もとんでもないことを口走ったりするので、間違っちゃいない。ちなみにヴァシュロンは「ゴッドイーター」のアリサも仲間のリーンベル同様攻め好きだと評価した。
フレン「騎士の本分、果たさせて頂きます。神夜姫」
神夜「あ…は、はい…よろしくお願いします…」
ハーケン「まずいな…エンドレス・フロンティアにはいないタイプだ…」
フレンとの掛け合いにて。確かにムゲフロにはフレンのような正統派な騎士キャラはいない、今の所は(かなり強いて言うならアレディがいるが)。
「いわゆる、合体攻撃ってやつさ!」
月鱗ゴースト使用時の台詞。神夜、ファントムとの連携技なのでまさにその通りである。言うまでも無いだろうが、このセリフから月鱗ゴーストの元ネタは苗字が同じ人たちの合体攻撃『ランページ・ゴースト』だとわかる。


余談

声優の檜山氏は、予てからスパロボのバンプレストオリジナルキャラへの声当てを熱望していた。無限のフロンティアでハーケン役に抜擢されたことにより、ようやくそれが実現することになった(ただし、寺田プロデューサーは実は檜山氏を今後の為にキープしていたらしく、森住氏に先に使われてしまって若干悔しい思いをしたらしい)。EXCEEDの公式サイトの声優ボイスコメントによると、檜山氏はハーケンを非常に気に入っており、無限のフロンティアも相当やり込んでいるようである。

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