概要
アル=イー=クイスと名乗る謎の存在。ヴァルディスキューズを乗機とする。知的美人な風格を擁しており、リーダー格でもある。その正体は「銀河先史文明」の人々の残留思念である。自身達の代わりに銀河を管理する「銀河の後継者」を探すべく地球の騒乱に介入した。最終==的に「マーチウィンド」こそ後継者に相応しいと、彼らを銀河を見渡せる宇宙へと転移させた。そして彼らに戦いを挑み、その力こそ後継者に相応しいことを伝えて姿を消した。
ちなみに銀河中心部を見渡せる空間へ主人公の部隊を誘ったのは彼らが最初であり、のちに『第3次スーパーロボット大戦α』でも同様の出来事がある。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 本作のラスボスの一人。能力的には高い水準だが、相手としては力不足。前シナリオでシャア・アズナブルらと比較すればそれほど苦戦しないからである。それでも2度復活するので、雑魚敵がいないので激励等のお世話になる必要がある。
パイロットステータス設定の傾向
高水準の能力値を誇る。射撃・格闘は他の2人の平均だが、技量がズバ抜けて高い。
- 64
- 切り払いL9
- 「狂った飢餓戦士」
人間関係
- アヴィ=ルー
- 同志。
- ジェイ=レン
- 同志。
版権作品との人間関係
- ムゲ・ゾルバドス、ズール皇帝
- 銀河の後継者候補と目していた存在だったが…。
- シャピロ・キーツ、ウォン・ユンファ
- ヴァル=ア達が放った思念は、彼らにも野心を抱かせる事となった。
名台詞
- 「地球人に告ぐ。我が名はヴァル=ア。大銀河の意思たるアル=イー=クイスを構成するもの。我はお前達が全ての争乱を静めたものと認め、ここに来た。」
- 最終話で初登場したときの台詞。
- 「銀河全域において、戦いのない平和な世界を形成することは、不可能なのだ。それではいずれ銀河文明は滅びを迎えることになる」
「生存することをさまたげるものなくしては、生命の種の保存への本能が狂ってしまうからだ。そして、銀河を駆ける知的生命体にとって、その命をおびやかすものとは、同種族間の、あるいは、異種族間の、戦いなのだ。我らとてその原理をまぬがれぬことはできぬ」
- アル=イー=クイスのやり方をあくまで認めずに平和のために戦うマーチウィンドの面々に対して、銀河の心理について述べていた。
のちのスパロボシリーズに登場した敵組織であるシャドウミラーと似たような台詞と言える。
- 「……我らが滅びるとも……大銀河の意思は……永遠だ」
「我ら“アル=イー=クイス”の最後の役目……このためであったのだろうな。お前たち地球種と出会うため……」
「星に縛られし幼子たちよ…………戻るがいい、あるべきところへそして…………」
(そして…………“大銀河の意思”は、ただ見守り、待ち続けるだろう。いつかお前たちが星の呪縛より解き放たれ、この我らの銀河の護り手となるその日を……遥かな未来にて待つ、その時を……)
- 最終決戦でマーチウィンドに敗北した後、戦いに勝利した彼らを元の世界へと転移させた。
余談
- 一部のファンからはヴァル=アの風貌が微妙に『スパロボOG』のヴィレッタ・バディムに似ているとの声もある。もっともヴィレッタが初登場した作品は『スーパーヒーロー作戦』であり、作品としては『64』の方が後発であるため、先に出たのがヴィレッタと言える。