モニカ・グラニア・ビルセイアは「魔装機神シリーズ」の登場人物。
概要
神聖ラングラン王国の王族の娘。セニア・グラニア・ビルセイアの双子の妹。優れた未来見(リクセントの王女シャイン・ハウゼンの持つ予知能力と同種)の能力を持つ。
おっとりとしていてしゃべり方は丁寧だが、たいてい文法を間違えて使っている。王族ながら家事全般が得意であり、劇中では洗濯をしている場面もある。活発ながら家事能力の無いセニアとは対照的である。
利用価値の高さから誘拐の対象になることが多く、『LOE』第一章ではサフィーネに拉致され、『春秋戦争』ではシュテドニアス連合軍に捕われの身となり、そこを更にシュウによって拉致されている。なお、彼女は従兄であるシュウに熱い慕情を寄せていたため、彼に拉致された後はラングラン王家に戻らず王位継承権二位も放棄してしまった。いまはサフィーネと激しいシュウ争奪戦を繰り広げている。
『地上人召喚事件』にシュウが彼女を拉致したのはルオゾール・ゾラン・ロイエルを騙すための偽装工作に加えて破壊神と戦う際の協力者を欲したためである。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦EX
- 初登場作品。乗機はノルス(またはギルドーラ)。お姫様らしく二度もさらわれ、最終的にシュウの下に落ち着く。もともとシュウに惚れ込んでおり、自身が生贄にされることをあらかじめ告げられていたにもかかわらず、献身的に彼に尽くした。シュウ様が望むなら喜んで生け贄に、とまで考えていたモニカが絶望を感じるはずがない、すなわちヴォルクルスの生贄として機能していないことに気づかなかったのがルオゾールの失敗と言える。能力面では幸運も重要だが早期に補給を覚えるのが最大のメリット。母艦の無いシュウの章では生命線となる。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ノルス・レイに搭乗する。シュウと共に行動しており、彼と一緒に登場する。隠し要素で総ターン数が一定数以下の場合、最終面でシュウと共に仲間になる。戦力にはならないが精神コマンドは補給・愛・再動が有用。しかし最終面でしか使用できないため幸運は使い道がない。
- 総ターン数が一定数以上かつシュウと戦う選択肢を選んだ場合は敵として戦うことになる。リメイク作『F(完結編)』では、データは存在するが登場しない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ハードルートの最終シナリオにシュウ、サフィーネと一緒に敵として登場。ただしすぐに撤退してしまい、その後の行動は不明。シュウの最期を予知していたうえでの撤退と思われるが…。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- シナリオNPC。
- スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- ルート次第で一度だけスポット参戦する(乗機はノルス・レイ)。シュウが仲間になるルートでは当然彼女も登場するが、テリウス共々パイロット登録はされない。出番は少ないが、戦闘デモでその姿を拝む事ができる(なぜか全く絡みのないゼツと戦っている)。ただしスポット参戦する「ヤンロンの誓い」を通るとベッキーがペンダントをくれないので、第二章で邪神ルートを通らない限りウェンディが助からない。ヤンロンとモニカのファンでもない限り不公平な二択である。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- リメイク前と同じく一度だけスポット参戦するが、エンジェルウィスパー使用時にはここでしか見られないカットインが入る。弱い上にシナリオ「ヤンロンの誓い」でしか戦闘のない彼女に気力を上げるため敵を落とさせるのは、少々気が引けるが…。ちなみに姉と違って「揺れない」。PSP版では旧型のノルスに搭乗するため、カットインを見ることは出来ない。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- アンティラス隊とシュウ一向の関係次第で敵にも味方にもなる。ただし味方になった場合、シナリオ中にその旨が触れられないので「黄泉返る調和神」の出撃ユニット選択で「ノルス・レイが増殖している!?」と驚くプレイヤーもいるかもしれない。なお以前より「ある部分」が10コルゴーツ(=約1.78 cm)程成長したらしく、そのためか前作と違って「揺れる」。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- バゴニアルートのみ参戦。テュッティでも解けない魔術をサフィーネと協力して解いてみせた。しかし、テュッティからはその実力を疑われていた。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- シュウ一行と共に序盤から参戦。ようやく専用BGMに「情熱のプリンセス」が設定された。相変わらずサポート型の能力だが、乗機のノルス・グラニアから修理・補給装置がなくなっているため今までと運用が異なる点に注意。ヴィーラでは艦内放送を担当するが、そのしゃべりでクルーを脱力させている(下記の迷台詞参照。さすがに中盤にさしかかる頃には皆慣れているが)。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 「シュウの章」は再現されなかった為、ラ・ギアス唯一の出番はマサキルート限定、それもセニアが変装させられた姿である。
- 終盤はシュウ、サフィーネと共に鋼龍戦隊と合流。「SP回復」を持っており、さらにツイン精神の「大激励」の素の消費SPがなんと集中力付きのテュッティやレーツェルより低い35。なので他の「SP回復」所持者とツインを組んで開幕で連発すれば、消費した分もすぐに取り戻せる。そしてエースボーナスは自軍フェイズで無条件に「幸運」がかかるというもので、シュウと一緒にマップ兵器で資金稼ぎをするのも一興。また、単独で「祈り」を使えるので、終盤の強敵の状態異常武器に備えやすくなる点も心強い。
- 専用曲がないためマサキルートを通過次第、合流できない姉のかわりに「情熱のプリンセス」を設定してあげよう。
- 合流時にはラミアにその言葉遣いを突っ込まれているが、直後にアラドが突っ込みを重ねて入れている。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- 再現された「シュウの章」に従い、シュテドニアス連合から救出された後、参戦。高い生存能力と愛機ノルスの修理能力で大いに活躍する。ただし、専用BGMは、無い。
パイロットステータス
- 魔装機神シリーズ
- 王族の特徴として高いPN量を誇るため、純粋な能力値は姉より高い。ただ、II以降、乗機のカスタマイズで姉に大きな差を付けられている。
- OGシリーズ
- 魔装機神シリーズに倣って戦闘分野の数値は高くないが、特殊技能欄で非常に優遇されており「予知」に「SP回復」と申し分ない。このシリーズでは数値以上の活躍が見込め、姉とは比較にならない。
- EX
- 愛、幸運、必中、気合、補給、信頼
- 第4次(S)
- 愛、幸運、ひらめき、気合、補給、再動
- α外伝
- 信頼、集中、幸運、鉄壁、激励、愛
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 愛、幸運、ひらめき、激励、P回復、再動
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 友情、直感、幸運、激励、錬功、愛
- 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 信頼、ひらめき、祝福、後援、気合、自由選択
- OG2nd
- 祈り、信頼、ひらめき、必中、愛、大激励(ツイン)
- DP
- 祈り、信頼、ひらめき、必中、愛、期待(ツイン)
- EX(PS)
- 切り払い
- α外伝
- 援護L2
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 気配察知、2回行動
- OG2nd、DP
- 予知、SP回復、援護防御L2
- 自軍フェイズ開始時に精神コマンド「幸運」がかかる。
- 『OG2nd』、『DP』。
パイロットBGM
- 「熱風!疾風!サイバスター」
- 『EX』専用曲。
- 「終わりなき戦い」
- 汎用曲。OGDPではモニカのみ第2次OGのアレンジではなくPOJのアレンジが設定されている。
- 「情熱のプリンセス」
- 『COE』からのBGM。第2次OGでもマサキルートを通った後、モニカ加入時にこの曲に設定していたプレイヤーは多いのではないだろうか?
人間関係
- シュウ・シラカワ
- いとこ。憧れの人。
- サフィーネ・グレイス
- 旅路を共にする仲間の一人で恋敵にあたる。彼女に猿轡されたことがある。シュウを巡っての諍いの多い相手ではあるが、大切な仲間として認めており、『EX』でサフィーネが死んだ場合は誰よりもその死を悲しみ、IIの南部ルートEDデモでは姉を喪ったサフィーネを気遣っていた。
- アルザール・グラン・ビルセイア
- 父親。故人。
- フェイルロード・グラン・ビルセイア
- 敬愛する実兄。彼の体調の悪化を第一章の時から知っており、心配していた。
- セニア・グラニア・ビルセイア
- 双子の姉。
- テリウス・グラン・ビルセイア
- 旅路を共にする異母弟。モニカと同じく高いプラーナと魔力を秘めている。
- ホワン・ヤンロン
- かつてモニカに騎士道的な忠誠を誓っていた。
- ラミア・ラヴレス
- 初対面にて彼女に文法について突っ込まれた…が、直後にアラドの突っ込みを招くことに。
名(迷)台詞
戦闘台詞
- 「マサキ、あなたにはお世話になっていましたので、お礼参りですわ」
- 援護攻撃時の特殊台詞。「お礼参り」の使い方を間違えている。モニカの前方でこれを背中から聞かされることになったマサキの肝はさぞかし冷えたことだろう。プレイヤーに見えない箇所でそのことを指摘された影響なのかは不明だが、マサキの援護防御時では「私に助けて頂かせ……頂き……えーと……」と激しく混乱している。
モニカがマサキの世話になった場面というのは2度存在する。Iのシナリオ「奪われた魔装機神」・「ヤンロンの誓い」を参照。いずれも戦闘終了後、御本人自らお出ましになりお礼の言葉でマサキを労ってくれるほか、「ヤンロンの誓い」では僅かながら恩賞(資金)までくださる。ウェンディが生きており、テューディと戦った事になっているので、前者の可能性が高いが…(LOEでは「ヤンロンの誓い」を通るとペンダントを渡せないので邪神ルート以外でウェンディの死が確定する)。
- 「奢れる者も久しぶりですわ! 覚悟なさいませ! ……久しからずでしたかしら?」
- 対ゼゼーナン。威勢よくゲストの総大将に挑むものの、案の定間違えている。ついでに言うと字も間違っており、「奢れる」ではなく「驕れる」である。魔装機神Fにおいても同様の台詞があるが、こちらは汎用戦闘台詞。
- 「ええと……ああ、回避出来ましたのですね。お疲れ様です、アハマド」
- OGDPにおけるアハマドとの戦闘台詞で、回避時のもの。モニカのことだから素で言っているのだろうが、それにしてもこれは酷い。
- 「ああ…今もシュウ様の声が聞こえる…シュウ様…今、どこにおられるのです?」
- 『EX』シュウの章第5~6話「モニカ、その愛」より。捕まっていた神殿でモニカを助けに来たシュウの声を聞いて。目をつぶっていたらしく幻聴と思っていた。
- 「そうですね、変わったかもしれません。でも、私のシュウ様への愛がそうさせているのです」
- 同上。チカに性格が変わったと指摘され。OGDPではそこまで変わっていない。
- 「あなたには関係ないわよ、テリウス。大体何よ、あなた、シュウ様に誘われていながら、ぐずぐずしてたって言うじゃない。もっとシャキッとしなさいよ」
- シュウに連れられてきたテリウスを見て。かなり辛辣な態度をとっている。
- 「だめよ、サフィーネッ!! そんなのに負けちゃダメぇぇぇぇっ!!」
- 『EX』シュウの章最終話「反逆」より。サフィーネがヴォルクルスに操られたのを見て。必死に彼女を取り戻そうとするが最後はサフィーネの愛の叫びが決め手となった。PS版では表記が異なり、後述と共にDVE。
- 「…お下品」
- サフィーネの愛の叫びを聞いて。まったくである。
- 「サフィーネ…下品で、タカビーで、サドで、マゾで、ニンフォマニアで、性格が悪くて、どうしようもない人だった…」
「けど…でも…でも…死ぬ事なんて…死んじゃう事なんてなかったのに!!」
「最後まで…最後までバカなんだから…」
- 同上。サフィーネが死亡した際に。恋敵であれど大切な仲間であったサフィーネを亡くした彼女の心はとても悲しいものだった…。
- 「ちょっと、サフィーネ! ずーずーしいですわよ! あなたなんて、ヴォルクルスに操られちゃえばよかったのに!」
- サフィーネが生存した場合はこちら。照れ隠しなのだろうか。
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 「?フン、フフン、フン? お天気がいいと、センタクものがきれいにかわいてうれしいですわ」
「さて、これでおしまいっと。……あら?」
- 「奪われた魔装機神」において。洗濯は彼女の担当なのだろうか。この後、サフィーネと初めて会うことになる。
- 「ん~……ん~!!」
- 『LOE』第一章の初登場時の台詞(呻き声)。サフィーネにより猿轡をかまされ、束縛されているという衝撃的な姿での登場。
- 目撃者が「その猿ぐつわと縛り方はなんとかならんのか」、「なんて縛り方してるのかしら…」とリアクションに困っている。
- 「そうでしょうか? 私には、ただガサツなだけにしか見えませんわ。クリストフ様の爪のアカでも飲ませたいくらいですもの」
- モニカによるマサキの評。意外と辛辣である。これに対してフェイルはクリストフと比べるのはかわいそうと返した。
- 「お兄様が、よくおっしゃっていました。王族は国民の範たるべきだと。このような時に、ただ守られていては、王族失格です」
- ヤンロンに魔装機の操作を教えてもらっていた際、ルオゾールに襲われて。普段おっとりしているが王族としての覚悟はある。
- 「お兄様の力になってあげて欲しいのです。お兄様は、今、いろいろな事で苦しんでいらっしゃいます」
「これから、もしお兄様が苦境におちいるような事があれば、ヤンロン、あなたの手で救ってあげてください」
- ルオゾールとの戦いを終えて、ヤンロンに対して。ヤンロンは春秋戦争の間、この約束を果たそうとフェイルの行方を捜していた。
- 「ひとつは、マサキ、あなたについてです。あなたは近い内……おそらくは今日にでも出動の要請があります」「そして、そこで、あなたは大きなショックを受ける事になります」
- マサキの予言。
- 「……テュッティ、あなたは近い内に、最も出会いたくない人と出会う事になるでしょう」「その結果、あなたに何らかの不幸が訪れるかもしれません。十分注意してください」
- テュッティの予言。両方当たってしまった。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「お姉様……たとえお姉様でも、シュウ様の邪魔をすれば、容赦できかねません」
- シュウの加勢をするためセニアの前に立ちふさがり。セニアからは容赦できるのかできないのかわからないと突っ込まれた。
- 「でも、私の様な者が王位に就いた方が、もっと困る方が大勢いらっしゃるのではありませんかしら?」
- ファングとの戦闘前会話。彼から王族の責任を問われたがこう返し、心の中で自覚していたのかと突っ込まれた。
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- (……姉妹の絆、ですわね。私も、もう少しお姉様の事を気遣った方がよろしいのでしょうか……?)
- 復活したエルシーネの情報を探るため出かけたサフィーネを見送って。一応DLCでは顔を出したりしている。
- 「お姉様のノルス・レイ……前よりもさらに改造されていらっしゃいますわね。もともとは同型機のはずでしたのに、随分と差がついてしまいましたわ。まるで、私達のようですわね」
- バゴニアルートでアンティラス隊と合流しセニアのノルス・レイを見て。私達のようとは胸の事である。DLC「奮闘、ノルス・レイ」でも似たようなことを言っている。
迷台詞
- 「乗員の皆様にお知らせしますわ。これより本機は発進いたされます。それでは、素敵なフライトを」
- 上記の艦内アナウンス。果たして地上戦艦のホバー走行をフライトと呼んで良いものか。このアナウンスでクルーを脱力させたばかりか、シュウですらコメントに困るという珍現象が起きた。
搭乗機体・関連機体
- ノルス、ノルス・レイ、ノルス・グラニア
- 泉の魔装機とその改造機。出力不足から正魔装機になれず儀礼用になった。彼女のものは青緑色でレイはセニアと同じ色。
- ギルドーラ
- EXでノルスを入手できなかった場合、これに乗ることになる。